【英雄伝説】 フィー・クラウゼル
【英雄伝説】 シャーリィ・オルランド
ハクが目を覚ました時、最初に見たのは自分を心配そうに見つめるフィーの姿だった。シャーリィに捕まって戦場となった場所の近くに放置されていたハクは昨日好き勝手にされた末に気絶してしまい、今の今まで意識が無かったのだ。知らぬ間にシャーリィとフィーの戦いも終わった様であり、目の前にフィーが居る事でハクはシャーリィから解放される事実を理解する。目と目が合い、フィーは嬉しそうにハクの身体を抱きしめる。その姿を少し離れた場所で見守る者達の姿もあり、その後ハクは弱りながらもフィーの肩を借りてその場を移動する事となった。
激動の時代を共に乗り越えた者達の数人と再会を果たし、やがてそれぞれが行動を開始する為にまたバラバラとなった。無事にフィーの元へ帰る事が出来たハクはその日の夜、フィーに連れられて訪れた一夜を過ごす建物の中でベッドの上へ猫の姿故に軽々と降ろされる。戦いや再会等様々な事があった為、お互いに疲れているのは間違い無い。当然それを癒す為に眠るものだと思っていたハクだが、フィーが告げたのは別の事であった。
「何されたの?」
「……」
その質問の意味を分からない訳では無かった。シャーリィはフィーを本気にさせる為に煽り文句として自分にした事を確実に伝えると予想していた故に。そしてフィーに助けられて戻って来れた今、彼女がそれを気にする事もハクは予想出来ていた。下手な嘘は通じず、共に過ごす上で黙り続ける訳にも行かない。ハクは人の姿になると、少しだけフィーから顔を背け乍らされた事を告げる。……そしてそれを聞いたフィーはすぐに考える。今、ハクの身体にはシャーリィの手が付いていると。
「上書き、するから」
「……」
そう言って同じベッドに座り、身体を押してくるフィーにハクは抵抗する様子も無く受け入れる様に目を瞑る。彼女の行動もまた、予想出来ていた事だった故に。
既に何度も淫らな夜を共に過ごしている2人にとってキスは日常的とも言える行為である。だがそれでも始まりは互いを感じられるそれであり、舌を絡め合う内にフィーは手早くハクの服を脱がしてしまう。元々一部露出しているフィーの服は彼女が少しボタン等を外すだけで簡単に外す事も出来、互いに裸になった途端、フィーは容赦無くベッドの上でハクに跨った。
「まずは、首から」
「……どう、するの?」
「さっき言った。上書きする。はむっ」
「ぁ!」
キスを止めて互いに見つめ合った後、ハクの質問に答えたフィーはハクの首筋に舌を這わせ始める。右から左へ、左から右へ。後ろの項や肩付近もその肌全てが唾液に濡れるまで何度も繰り返す様に。生暖かく滑った舌に撫でられる肌はハクに快感を伝え、震える様に身体を動かしながらもハク自身は強く目を瞑って只管受け入れ続ける。やがて全て舐め終わった後、フィーはまたハクと目を合わせた。
「次は胸」
「んっ!」
胸元を通って谷間に舌を挟みこみ、何度も上下に動かした後に今度は乳房を繰り返し嘗め回す。シャーリィには執拗に胸を弄られており、それを聞いたフィーは徹底的に自分の匂いと後を残す為に舐める行為を続けた。決して手を使った愛撫は行わず、舌だけで攻め続けるフィーにハクは思わずその頭を抑えようとする。だが近づいて来たハクの手に気付いたフィーは両手でハクの両手首をベッドに押さえ付ける。
「邪魔しない」
「ぅ、あ……で、も……」
「ここもしっかり上書きしないと。はむっ」
「!」
舐め終わった場所に感じる寒気や背筋に来る快感に我慢出来ないハクだが、フィーの手でそれを拭う事も出来ずにされるがままになるしか無かった。するとフィーは今まで舐めていた乳房から一度顔を離した後、唯一舐めていなかった頂点に舌を這わせる。今までと違って一点集中で舌を絡ませ、扱く様に。
「ん、ぁ! ふぃ、いぃ……!」
「んむっ、じゅる。ん、っ!」
「ぁあ! 吸っちゃ、駄目っ……!」
音すら立てて強く吸い上げられ、ハクは我慢出来ずに声を漏らす。乳首を口に含みながら吸い続け、表情を確認する様に上目遣いになるフィーの姿がハクには恐ろしく映り、微かに笑みを浮かべたフィーはそのまま更に強く攻め始める。吸われる度に内側から引き上げられる快感にハクは身体を震わし、やがてフィーの身体に抑えられたままハクは大きく身体を跳ねさせる。それが何なのか、身体全体で感じた故に理解したフィーは吸い上げたまま乳首から口を離す事で音を立て乍ら顔を上げる。
「っ! はぁ……イった?」
「はぁ……はぁ……ぅ、ん」
「そっか。じゃあ、次だね」
確認したフィーは休憩の間も無くハクの身体から退くと、足元へ移動する。そして胸から今度は臍を中心に腹周りへ舌を這わせ始めた。再び始まった攻めに震えるも、変わらず両腕を押さえつけられていたハクは抵抗出来ず、このまま続けば大事な場所もされると予感する。……だがそこに羞恥心はあれど、拒否感は無かった。既に自分の世界に帰る事を諦めてフィーと共に生きる事を決めていた為に。それはハクの心が完全にフィーで染められた証拠である。
腹部を舐め終え、次に向かったのは股関節や太腿周り。大事な場所には口を付けず、そのままフィーは足先に至るまで舐め尽し続ける。気付けばフィーの唾液で全身を濡らしたハクが出来上がり、既にその首元は乾き始めてすらいる。完全に舐め終わった時、フィーは一仕事終えたかの様に息を吐き出してハクと目を合わせた。
「それじゃあ本命、行くよ」
「……」
その言葉に言葉で答える事無く、唯頷いて見せたハク。それを合図にフィーはハクの両足を開き、顔を近づける。今までの行為で濡れない訳が無く、これまで何度も嗅いだハクの濃い匂いを吸い込んだフィーは躊躇いも見せずに秘部へ舌を伸ばす。秘部の下から流れ落ちる愛液を掬い上げる様に舐め、それを喉に通して溜まった愛液を卑猥な音を聞かせる様に吸い上げる。途轍もない羞恥心と快感にハクの身体は震えるが、腕を押さえられている事で距離が出来る事も無くそれは続いた。
「んぐっ……美味しい。最初はそうでも無かったけど。慣れて来た、かな?」
2年以上同じ事を続けていれば、その味にも慣れるのだろう。フィーはハクの味について感想を言った後、舌を膣内に挿入し始める。受け入れる準備の出来ていた膣内は柔らかいフィーの舌を容易く受け入れ、フィーが擦る度にハクの口からは嬌声が漏れ続ける。
「んぁ! ま、た……来ちゃ、う!」
「んじゅ、んっ……イっふぇ。もっふぉ、ちょふだい」
「ひぃ、あ! ぁあああ!」
叫びにも似た絶頂を聞きながら、やがてフィーはゆっくりと顔を離す。胸を上下に動かしながら荒い呼吸をするハクの姿を濡れた顔で見つめ、フィーは軽くそれを拭うとハクの上に覆い被さってその身体をベッドと挟む様にして抱きしめる。最初の目的である上書きは彼女の中で達成され、故にこれから始まるのは
「一緒に気持ち良くなろ?」
「ふぃ、い……んむっ」
お互いの唇を求める様にキスをし乍ら、互いの身体を擦らせて胸や秘部を同時に刺激する。今度はフィーの嬌声も静か乍ら交じり始め、夜か深まるまで2人は求め合い続けるのであった。
「さ、昨晩はお楽しみ、でしたね。あぅ」
「……」
「……」
翌日の朝。部屋を出る際に宿の店員に言われた言葉で全てを聞かれていたと理解し、以後しばらくの間2人は恥ずかしさから目を合わせる事が出来なくなるのだった。