※この作品はR-18です。

愛され過ぎた少女達   作:ウルハーツ

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2018年02月27日 投稿分

※既読推奨
【英雄伝説】 フィー・クラウゼル


【英雄伝説】 シャーリィ・オルランド★

 ハクはフィーの傍に居続けると決めた。元の世界に帰る事を諦めて、傍に居て欲しいと願う少女の傍に居続ける事を。そして長い月日を過ごしたハクは学生を卒業した後、遊撃士となったフィーと共にセントアークという名の街へ訪れていた。定位置である頭の上から見える景色は珍しいものであり、思わず魅入ってしまうハク。フィーがこの街へやって来た理由はとある人物と再会する為であり、その人物が乗っているであろう列車が線路の上を走る光景が少し離れた場所で見えていた。現在フィーが立って居る場所は線路の上でアーチ状に作られる橋の真ん中。故に遠くに見えていた列車が徐々に近づき、自分達の下を通過し終えた事でフィーは動き始める。

 

「街の中、見る?」

 

『……』

 

 フィーの言葉でハクは少し考えた後、その頭から飛び降りて地面へ着地する。欲を叶えるという目的を持たなくなったハクは純粋に自分の世界とは違う世界を生きる上で、珍しい場所などを今まで以上に見て回る様にしていた。嘗て学生であったフィーも遊撃士の仕事で縛られる事があれど、自由に色々な場所を動ける時間は増えている。ハクはフィーの前で周りを確認した後に人の姿になると、成長して少しだけ開いてしまった身長差を感じ乍ら見上げる様にして答える。

 

「……観光」

 

「ん。分かった」

 

 自然と差し出したフィーの手を掴んだハクは、彼女と共に歩き始める。セントアークは今現在ハクたちが居る国の旧都であり、かなり大きな街である。故に人気な店や気になる物は数多く存在。人の数もそこそこ多い為、逸れない様に……そんな意味も込められる手繋ぎだが、2人の場合は普段通りなので余り関係ない事である。

 

 人の多い街の中でお店などを回って過ごしていたハクとフィー。すると突然、フィーの持つ端末が音を鳴らし始める。ハクが知る中で電話に近い機能を持つアークスⅡと呼ばれるその機械が鳴る事はつまり、フィーに誰かが通信をしようとしているという事。足を止めて繋いだ手を離してから端末を取り出すフィーの姿を見て待つ事を決めたハクだが、ふと鼻に香る美味しそうな匂いに視線を向けた。そこには屋台があり、距離も余り無い事からハクは近づき始める。限定的に出している屋台の様で、少しだけ人だかりのあるそこに入ったハク。購入を終え、フィーの分の食べ物も持ってその人混みから出た時、居る筈の場所にフィーの姿は無かった。

 

「……フィー?」

 

 静かにその名を呼んでも反応する者は誰も居ない。通信をしている間、フィーは当然通信の相手へ集中する。ハクが人混みの中に入った事に気付かなかった彼女は何処かに行ってしまったと思い、探しに行ってしまったのだ。広い街の中で逸れれば再び合流するのは容易では無い。ハクはフィーの分の食べ物を手に、自分の分を少しだけ食べてフィーを探す事にした。……が、食べ終えて尚、見つける事は出来なかった。

 

「……どうしよう」

 

 仕方なくフィーの分も食べる事にして、ハクは困りながら街の中を回り続ける。やがて食べ終えた為に持ち物が無くなったハクは、動き易く探しやすい猫の姿に成ると屋根等の上へ。高い所から見下ろすも、様々な色の髪が見えるだけでフィーを見つける事は出来なかった。だが諦めずに探し続けて行く内、ハクはセントアークに存在する空港の近くへ辿り着く。自分を置いて何処かへ行ってしまう事は無いと考え、すぐに戻ろうとしたハク。しかしその時、何処か見た面影のある女性が近づいて来る事でハクは顔を上げる。女性の目的はハクであり、近づいた後にしゃがみ込んで出したのは1本の猫じゃらし。周辺にその様な物は生えていない為、持ち歩いているのかもしれない。

 

「ほ~らほら。こっちこっち!」

 

『……』

 

「あれ? 全然反応しない」

 

 かなりの猫好きであろう女性の行動は唯の猫であれば誘惑された可能性もある。が、ハクの場合は違った。猫じゃらしを目の前で振られた程度では動揺しないのだ。微かにウズウズして手を伸ばしたくなる衝動を感じても、完全な猫では無い為に人としての思考が行う事を拒否していた。反応を示さないハクを前に困った様に首を傾げ始めた女性。しかし女性は突然目を細めると、ハクの身体を持ち上げ始める。普通の猫であれば逃げる可能性が高いものの、ハクの場合は違った。そしてそれは驚くべき事の筈でありながら、女性はハクの背中を見て何か感心した様に口を開く。

 

「へぇ~、やっぱり。妖精(シルフィード)の猫じゃん。って事は妖精もこの街に来てるんだ?」

 

『!』

 

 妖精(シルフィード)。それはフィーを示す二つ目の名前であり、それを知る者は非常に少なかった。そして妖精が白猫を1匹連れている事を知る者も少なく、今現在傍に居ないにも関わらず分かってしまう女性にハクは驚かずにはいられなかった。見ただけで判断出来るという事は、女性と既にハクは出会っているという事。猫の状態で微かに驚く様に目を見開いた後、ジッと見るハクの視線に女性は立ち上がって自分と同じ目の高さに上げ乍ら続けた。

 

「覚えてないかなぁ?」

 

 ニヤリと笑う女性の顔を見続けていた時、ハクは一瞬だけその顔が自分を追い掛け回した幼げな少女と重なる事で思いだす。西風の旅団と赤い星座と呼ばれる2つの猟兵団の団長同士の一騎打ち。西風の旅団に居たフィーに拾われたハクは1人になった際、赤い星座に所属する赤い髪の少女と出会っていた。余りにもしつこくちょっかいを出して来る少女に逃げる事を決めたが、追い掛け回された末にフィーに助けられたハク。そしてその際、フィーと少女の間で危険な空気が流れていた事も思いだす。

 

「今回、思ったより楽しめるかもねぇ。この猫ちゃんが居れば、妖精も本気で殺り合ってくれるだろうし」

 

『!』

 

 余りにも危険な女性の言葉にハクは逃げようと身体を動かす。だが女性は意図も簡単にハクの脱出を妨害してその腕の中に抱いてしまった。猫が好きであろう女性が猫を傷つける可能性は低いものの、フィーと戦う口実に使われる事実にハクは必死で逃げる事を考える。抱きしめる腕は痛みを感じさせないものの逃げだせそうにも無く、そのまま空港から移動しようとし始める女性にハクは覚悟を決めると人の姿を想像し始めた。至近距離での変化は危険であり、傍に居る相手を傷つける可能性がある。故に余り行わないが、このままではフィーが危ない故にハクは行う事を辞さなかった。

 

「っと……へぇ。唯の猫じゃ無かったんだ」

 

「……」

 

 急に身体が猫から子供サイズになった事で女性は強制的にハクを解放する事になった。白い光が消え、姿を現したハクの姿を前に面白そうな表情で笑う女性。ゆっくりと距離を取ろうとするハクを見て女性は楽しそうに足先から頭の上までを舐める様に確認すると、分かり易く舌舐めずりをした。何を考えているかは分からないが、確実に良く無い事なのは分かったハク。逃げる為に後ろを振り返った時、既に回り込んだ女性が目の前で笑う光景がそこにはあった。反応する暇も無く、女性の手は真っ直ぐにハクの身体へ。やがてその手が行きついたのはハクの胸であった。

 

「っ!」

 

「思ったより揉み応えあるじゃん。それ、それ!」

 

「ん、ぁ! 止め……んん!」

 

 服の上から大胆に揉みし抱かれる胸。ハクは身体に走る快感の電流に急な事で混乱した頭の中を冷静にする事も出来ずに喘ぐ事しか出来なかった。そしてそのまま長時間に渡ってハクの身体を弄んだ女性は満足げにハクの胸から手を離す。その頃には強い快感で足に力が入らなくなり、ハクは地面に座り込んでしまっていた。

 

「ん~! 満足満足! それじゃあ、猫になって? 流石にその姿で連れて行けないからさ。どう見ても誘拐じゃん?」

 

「……い、や……!」

 

「! 今度は何かな?」

 

 女性の言葉にハクは弱々しくも答えると、手の甲を光らせる。そして女性にも聞こえない程に小さな声で呟いた時、再び強い光がハクを包んだ事で女性は距離を取りながら楽し気に首を傾げた。やがて現れたのは2本の剣を持つ黒い服を纏った黒髪のハクの姿。女性は驚きながらもその手に持つ剣を前に更に笑みを強める。

 

「面白いじゃん! 妖精も楽しみだけど、猫ちゃんはどれくらい私を楽しませてくれるかなぁ!」

 

 そう言って女性が取り出したのは巨大な武器であった。刃の部分はチェーンソーになっており、その上にライフルが取り付けられている武器。明らかに殺傷能力の高い武器を前にハクは恐怖を感じ乍らも、剣の柄を握る手に力を込める。負けてしまえば次に彼女と戦うのは間違い無く、フィーになるのだから。

 

「そう言えば、猫ちゃんは私の名前を知ってるかな? 私は貴女の名前を知らないけど」

 

「……ハク。……貴女は……シャーリィ」

 

「そう。シャーリィ・オルランド。さて、それじゃあ自己紹介も済んだ事だし……簡単にやられないでよね、ハク!」

 

 互いの名を確認した女性……シャーリィの言葉を聞くと同時にハクは駆け出した。人気が多い筈の空港でありながら何故か人の姿が余り無いその場所で、フィーの預かり知らぬ場所で、ハクの死闘が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャーリィとの戦いは、その殆どが彼女に遊ばれるに過ぎなかった。ハクの攻撃は容易く交わされ、当てる事はせずに振るった風圧だけの攻撃をされ続けたハク。傷を与える事も、傷を与えられる事も無く時間を迎えたハクはそのまま必然的に敗北する事となった。そしてその後の事は意識を失ったハクの知らぬ事である。

 

 目が覚めた時、ハクが最初に見たのはシャーリィとは別の女性であった。既に陽が沈んで夜を迎えた時間、鎧を纏った女性はハクが目を覚ました事で「あら?」と反応を示す。そしてその声を聞いたのか、別の場所で何かを見ていたシャーリィがハクの視界に入り込んだ。

 

「起きた見たいですわ」

 

「おはよう、ハク。まぁ、もう夜なんだけどね」

 

「……ここ、は?」

 

 鎧の女性とシャーリィの言葉に微かにぼやけた思考のまま、ハクは今居る場所を確認する。建物の中では無く外の様であり、ハクは地面に寝かされていた様であった。頭だけは鎧の女性に膝を借りていた様であり、身体を起こそうとしたハクは自分の足首に何かが付いているのに気が付く。それは鉄の塊の様な輪っかであり、かなりの重さがあった。そこでようやく自分が捕まった事を悟ったハクは、動こうとする……前に鎧の女性に抑えられてしまう。

 

「予想通りですわね」

 

「因みに猫に成ってもその重りは外れないから。伸縮自在って奴だね」

 

「……」

 

 猫の姿に成っても重りがあれば動く事は大変になってしまうだろう。抑えられたまま動けないハクは女性に捕まったまま身体を起こされて立たされる。両手を後ろで拘束されてハクが見えたのは、フィーと共にセントアークから線路を通って行く光景を見送った再会する予定の人物が乗っている筈の列車であった。ハクは後ろに居る女性を見れない為、シャーリィを見る。すると彼女は笑った後、何処からともなくバズーカを取り出す。何をしようとしているのか、嫌でもハクには理解出来た。

 

 声を出す暇も無く、シャーリィは笑顔でそれを列車に向かって放つ。轟音と共に列車へ着弾すれば、驚きながら列車からまだ若い男女の青年たちが姿を見せ始めた。雰囲気からして生徒の様であり、先生の様に見える数人の中にハクは知っている人物と共に再会する予定だった人物を見つける。が、突然ハクは身体を引かれると列車から見えない位置に移動させられた。両手を拘束していた女性はハク開放するが、重りを外す訳では無かった。そしてその理由を質問するよりも早く、シャーリィは笑みを絶やさずに答える。

 

「妖精が来てから見せた方が、盛り上がりそうじゃん?」

 

 シャーリィは必ずこの場所にフィーが来ると確信している様である。そしてハクを残して2人は襲撃を続け始め、ハクはその背を前に何も出来ずに時間が過ぎてしまう。自分達とは違う人形兵器を何の前触れも無しに召還して戦わせ、それを観察する2人。だが、やがてシャーリィが我慢出来なくなった様に武器を取り出した。鎧の女性もそれに伴って何かをシャーリィに言いながら盾と剣を取り出す。そして2人は一度ハクに視線を向けた後、その場所に置いて動き始めた。

 

 更に激しくなる戦闘音にハクは重い足を引きずりながら動かして列車の見える位置へ移動する。その瞬間、まるでハクが顔を出すのを分かっていた様にシャーリィの持つ武器のライフルがハク目掛けて向けられていた。そしてそんな彼女の前には、今日逸れてしまったフィーの姿があった。両者ともに列車の上に立って居り、シャーリィが向けた先を見てフィーの目は見開かれる。

 

「ねぇ、妖精(シルフィード)! 今ここで引き金引いたら、きっと本気で殺り合ってくれるよねぇ!」

 

「! させない!」

 

「あはは! ほらほら、詰まらないと撃っちゃうよ?」

 

 シャーリィの言葉に目にも留まらぬ速さで動いたフィーは攻撃を仕掛けていた。が、余裕そうにそれを躱して明らかに戦いを楽しむシャーリィの姿は正しく狂気に近かった。襲撃への対応や焦りからシャーリィに意識を向けられたフィー以外、ハクの姿に気付く者は居ない。激化する戦いに勝負は付かず、最後にはシャーリィたちが飽きた様に引く事で終結する。……が、ハクを連れているシャーリィをフィーが黙って逃がす訳が無かった。

 

「ハクを返して貰う……!」

 

「出来るならやって見なよ、妖精!」

 

「ほら、行きますわよ!」

 

 フィーの言葉にハクを脇に抱えながら答えるシャーリィ。そこで初めてフィーを通してハクを知る者は驚き、知らない者は明らかに囚われている子供の姿に動揺する。挑発するシャーリィに言いながら鎧の女性がその場を去れば、シャーリィもその場から居なくなろうとする。フィーはその光景を前に飛び出してシャーリィの脇に抱えられていたハクへ必死に手を伸ばし、ハクも掴もうと手を伸ばす。しかし2人の手が繋がる事は無かった。

 

「! 駄、目……ハク!」

 

「……フィー……!」

 

 届かず離れた2人はそのまま再び離れ離れに。その後、再会と共に悲しみに暮れる遊撃士が列車の前に残されるのであった。

 

 

 

 

 

 シャーリィに誘拐されたまま何処とも分からぬ場所へ連れて来られたハク。抵抗は無意味に終わり、やがて辿り着いた場所で鎧の女性は振り返ると同時に脇で抱えられるハクの姿を見ながらシャーリィに話し掛けた。

 

「その子、どうするつもりですの?」

 

「う~ん。どうしよっかなぁ。妖精も本気になっただろうし、もう殺しちゃおっか?」

 

「!」

 

 質問されたシャーリィは考える仕草をした後、ハクに見える様に笑みを浮かべながら恐ろしい言葉を告げる。その言葉を聞いたハクは当然驚きと共に恐怖を感じ、質問した仲間である女性もがシャーリィの言葉に驚いた様に目を見開いた。そして恐る恐る質問を続け始める。

 

「どう見てもまだ子供ですが……殺しますの?」

 

 2度目の質問を受けてシャーリィは浮かべていた笑みをそのままに重りの付いたハクを軽々と前へ移動させた。両脇に手を入れて持ち上げれば、まるで『高い高い』をされているかの様な状態になってしまう。足は付かず、シャーリィの成すがままの状態だったハク。すると突然シャーリィは声を上げて笑い始める。

 

「あはは! 確かに殺しても良いんだけどさぁ。流石に猫だと少し気が引けるんだよね。それに、妖精があそこまで夢中になる理由も知りたいかな」

 

「ほっ……では、どうしますの?」

 

「とりあえず連れて帰って、色々遊んでみよう。一緒にする?」

 

「い、いえ。遠慮して置きますわ」

 

 鎧の女性はシャーリィの言葉を聞いてあからさまに安堵すると、次に告げるシャーリィの言葉と誘いに彼女から受けた恥辱を思いだしてしまう。鎧の中に手を入れられて、好き放題に胸を揉まれた記憶が女性の中にはあったのだ。そしてシャーリィがする遊びの中に似た様な事が含まれていると何となく理解出来た女性は、その誘いを断った。特にシャーリィは無理矢理付き合わせようと思ってはいない様で、「そっか」とだけ返すとハクへ視線を合わせた。怯えるその目を前に三度笑顔になるシャーリィ。ハクにはその姿が、新しい玩具を手に入れた無邪気な子供の様にも見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ! ぁ、ん……!」

 

「おぉ、大きいだけじゃ無くて中々良い揉み心地。ねぇ、妖精はどんな風に貴女を攻めるの?」

 

「! 何、で……?」

 

「そりゃ、特別な関係なのは今日のを見てれば誰でも分かるに決まってんじゃん」

 

 現在、ハクはシャーリィによってワンピース越しに服の上から胸を弄られていた。逃げる事が出来ないと分かっている為、せめてもの抵抗と必死に声を我慢しようとするハク。だが基本的に身体全てが敏感であるハクが、自分を感じさせようとする責めに耐える事など不可能に近かった。そして何気なくされた質問にハクは驚いて聞き返す。フィーと特別な関係にあったハクだが、それを知っているのはフィーが猫を連れていると知る者の数より更に少数である。シャーリィが知る筈が無いのだ。が、彼女はハクの言葉に当たり前の様に告げる。実際、ハクが唯の猫では無いと知る者の殆どはフィーとハクの関係を『仲が良い』で済ませるには度が過ぎていると認識していた。知らないと思っているのは、当人達だけなのだ。

 

「ほら、答えてよ」

 

「ふ、ぅ……ぃ や……」

 

「ふ~ん。まだ、立場が分かって無いんだね。遠慮する必要も無いから、本気で遊んであげる」

 

 シャーリィの質問に答える事を拒否したハク。だがその行動がシャーリィの機嫌を損ねてしまう。背後に立っている為にハクからは見えないが、シャーリィの目は微かに細められると同時にその口元が笑みを浮かべ始めていた。今も変わらずハクとシャーリィの関係は敵同士。彼女の言う通り、敵を相手に遠慮する意味は無いだろう。ハクは聞こえたシャーリィの声音に嫌な予感を感じるが、その時既にシャーリィの手はハクの服の中へ入り込み始めていた。

 

「んぁ!」

 

 ワンピースの胸部が沢山の皺を作り、その中ではシャーリィの手がハクの胸を鷲掴みにしていた。当然唯掴むだけでは無い。反応を見た後に指や手の平を押し付けて刺激を与え始めれば、ハクが見せる反応にシャーリィの機嫌は徐々に良くなり始める。しかしそれと同時にハクへの責めは更に激しさを増し始めた。

 

「何時も適当に終わらせるんだけど、時間もあるしまずはイかせてあげよっか?」

 

 その言葉に反応する余裕をハクは持つ事が出来なかった。答えが返って来ない事でシャーリィは実行する事を決め、指先で既に固くなり始めた突起を摘み上げる。特に敏感な部分を強く刺激された事で、ハクの身体は大きく仰け反った。だがシャーリィは動くその身体を肘などで抱きしめたまま、攻めを緩めずに刺激を繰り返す。既にハクは声を我慢する事が出来ずに喘ぎ始めており、やがてシャーリィが突起を摘んで捏ねる様に指を動かした時。再びハクの身体は大きく仰け反る。それは絶頂を迎える瞬間であり、ハクは抑えられない声を塞ぐ為に抵抗出来ないと思われて自由にされたままの手で口元を抑えた。

 

「んんっ!! ……はぁ……はぁ」

 

「あはは! もう立ってらんない感じ?」

 

 ハクの絶頂を感じ取ったシャーリィが胸から手を離してハクの身体を解放すれば、ハクはゆっくりと倒れ始める。だが地面に激突するよりも前に腹部に手を回されて違う体勢で抱き留めたシャーリィ。頬を赤くして息を荒くするハクの姿を見て楽しそうに告げた彼女は、再びハクに嫌な予感を感じさせる様な笑みを浮かべた。

 

「何時もならもう終わらせるんだけどさぁ。妖精がこれで終わらせてるとは思えないんだよね」

 

 その言葉の意味が告げられなくても、ハクには全て嫌でも理解出来てしまった。近づき始めるシャーリィの手が向かう先は、ハクの下腹部。ワンピースの裾を捲り上げ、染みを作り始めている下着に手を掛けられた事でハクは目を瞑る。瞼の裏に映るのは、この世界に来てから数年間ずっと共に過ごしていたフィーの姿。彼女にしか触られた事の無い秘部は、無情にもシャーリィの手を迎えてしまう。その後、シャーリィが満足するその時まで。ハクは弄ばれ続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とある滅びた村へと続く廃道の広い場所で、シャーリィはフィーと向かい合っていた。お互いに武器を構えて視線を合わせ続ける2人。フィーの傍には彼女の仲間達が。そしてシャーリィの傍には鎧の女性が立っているが、その何方も2人の姿に思わず息を飲む。それは唯戦うのでは無く、とある存在を賭けた決闘故に。

 

「昨日は楽しかったよ。妖精を本気にさせるだけのつもりだったんだけどさ。正直ハクの事、気に入っちゃったんだよねぇ」

 

「……」

 

「だからさ。妖精。ハクはこのまま私が貰って良いよね?」

 

「!」

 

 シャーリィの言葉と同時にフィーの姿が消え、一瞬にしてその目前に武器を振りかざしたフィーの姿が出現する。その顔は普段と同じ無表情とは少し違っていた。その表情から意思を感じ取る事は出来ず、だがその目に映る感情は……明らかな殺意。目の前に現れたフィーに笑顔を浮かべて背後へ飛びながら攻撃を躱したシャーリィ。その戦闘は他の者達が入る余地も隙も無く、正に殺し合いと言っても過言では無かった。シャーリィしか知らない場所に残されたハクの運命。それはこの戦いで決められる事となる。




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