【英雄伝説】 アルティナ・オライオン
【英雄伝説】 続・アルティナ・オライオン
ある人物からの情報提供により、廃棄された黒の工房本拠にやって来たリィン達。それぞれが気になる事を調べる為に動き出す中、リィンも頭にハクを乗せたアルティナを連れて何か手掛かりを見つける為に探り始める。
「……」
謎の機械や自分と同じ生まれ方をし乍らも失敗作故に廃棄された存在が居たであろう培養カプセル等を見ながら、リィンとアルティナは進み続ける。憤りを露わにするリィンの優しさを感じ乍らも進んだ先にあったのは、自分と自分の前に生まれた姉の様な存在……ミリアムが生まれた培養カプセル。アルティナはそれに不思議と懐かしさを感じると傍に居たリィンやハクに告げた。
「……そうか」
『……』
リィンとハクがアルティナと出会ったのはほぼ同じであり、付き合いも殆ど同じ程。関係に違いはあれど、彼女の言葉に感じる思いは一緒であった。何か手掛かりを求めてやって来た故に改めて本拠跡を探り続けていた時、ある場所に
「これは……」
アルティナの様子にハクも頭の上から覗き込む様にして資料に目を通した。何とそこに書かれていたのは人造人間の性別に関する内容。今まで敵として現れた意思の無い者達を始め、アルティナやミリアムと言った人造人間達は一様にその性別が女性であった。今まで気にした事等無かった故に、アルティナはそれを読んで驚愕する。人造人間は生まれ方が違えど殆ど人間と同じ作りであり、子を成す事も人造人間同士で新たなる存在を作り出す事も可能である事がそこには記されていた。そして、女性型しか作られていない現状で人造人間同士が子を成すための物を開発していた項も存在する。
「これがあれば……。探して見ましょう」
『……』
開発図は別資料に記載。そう書かれていた事でアルティナはその図を探し始める。結果、少々の時間を掛けた後にアルティナの手にはアルティナでは完全に理解出来ない図が存在する事になった。完成品は何処にも無く、それを手に入れる為の手掛かりは手元にある開発図のみ。アルティナはそれをしまうと、頭に乗るハクの両脇を持って目の前に掲げて視線を合わせた。
「何時か、繋がれる時が来るかも知れません」
『……』
彼女の言葉にハクが恐怖する事も、逃げ出す事も無い。唯その赤い目はアルティナを見つめ続け、その心は…………迷っていた。
様々な協力者と共に足掻き続けた新旧Ⅶ組がその末に勝利を掴み取った後、問題を残しながらも世界は平和になった。
ある日、第Ⅱ分校の生徒に戻ったアルティナの元に届いた通信。その相手は裏方で共に戦ってくれた人物の1人であり、だが余り接点が無い相手故にアルティナは首を傾げながらもその通信に出る。元気な声と共に確認され、アルティナがそれを肯定した時。相手はアルティナへ告げた。
『数か月前にお願いされた
その言葉だけでアルティナにはそれが何なのかすぐに理解出来た。見えていないと分かり乍らも頷いて肯定した後、通信を切ったアルティナは今現在第Ⅱ分校の屋上で日向ぼっこして居るであろうハクの元へ向かい始める。予想通りそこにはベンチで猫の姿のまま丸くなっているハクの姿があり、アルティナが近づいた事でその顔を上げた。
「あれが完成した様です。少しすれば、リィン教官のところに届くかと」
『!』
ベンチに座ってその毛並みの撫でながら告げるアルティナの言葉にハクは驚いた様な反応を示した後、人の姿に成って目を合わせる。撫でていた故にアルティナの手はハクの頭を撫でる体勢に変わるが、お互いそれを気にする様子は無かった。
「……するの?」
「私は、したいです。ですが無理にとは言いません。無事に届けば何時でも出来ますから」
「…………分かった」
既にハクは迷い始めていた。長い時の中一緒に居続けたアルティナの傍にこれからも居続けるか、それとも自分の世界へ戻る為に何時か来るその時を待つのか。もし彼女の思いを受け入れてそれを許してしまえば最後、ハクは間違い無く命の終わるその時までこの世界に残る事になるだろう。響き渡るチャイムの音にアルティナが立ち上がって校舎へ入って行く姿を眺め、ハクは晴天の空を見上げる。決断の時は近かった。
リィン経由でアルティナは小さなケースを受け取る。嘗ての学友から送られて来たそれが何なのか気になったリィンが質問するも、アルティナは物が物故に誤魔化すのみで答えようとはしなかった。そしてその後やって来た自由行動日。誰とも約束していなかったアルティナはハクと一緒に過ごしていた。因みにハクの服装はアルティナと同じ第Ⅱ分校の制服であり、それはあの日々が落ち着いた後に特注されたハク用の小さな制服である。
「さて、今日は何をしましょうか?」
「……アルティナ。……あれの、話……決めた」
「! そうですか……。聞かせてください」
ユウナが外へ出た為に2人だけとなった自室でアルティナは告げられた言葉に座り直した後、続きを促した。
「私は……元の世界に、帰る……つもりだった。でも、今は……違う」
「……ぁ」
途切れ途切れ故に最初の言葉で息が詰まった気がしたアルティナは、ゆっくり近づいた後に自分の胸に優しく抱き着いたハクの姿に。その言葉に微かな声を漏らした。
「一緒に、居たい……から。だから……貴女の者に、して」
「! 分かりました。今日からハクは私の者です。もう絶対に、離しません」
その小さな身体をアルティナも抱き返し、告げる。今までも特別な関係ではあったが、今この時を持って更に深い関係になった2人。しばらくの間抱き合っていたが、やがてアルティナが身体を離すと部屋に隠してあった小さなケースを取り出す。それを開けた時、中に入っていたのは銃の様に引き金が存在する大きな筒であった。筒の中は覗き込んでも何も見えず、だがその使い方を既に理解していた為にアルティナはそれを手にする。
「……良いですね」
「ん……アルティナが……望むなら」
「なら、お願いします。私の子供を孕んでください」
新しい生命を作り出す為に必要な行為は例え人造人間であっても変わらない。ハクとアルティナは同じ女性であり、女性同士で子を成す事は不可能な筈であった。が、アルティナの手に握られるそれは黒の工房が生み出した人造人間にだけ使える装置である。
「これを使えば、一時的に女性として作られた身体を男性に変換出来ます。そして私とハクが繋がり事を成せば、ハクの中に私の子供を作る事も可能です」
「……っ」
言葉通りならば、アルティナの身体に相手と繋がる為に必要な性器が生える事になる。どんな物が生まれるのかは定かで無いが、彼女に今まで守って来たものを奪われると感じたハクは固唾を飲んで緊張する。その心に湧き上がるのは不安。……だがハク自身も気付かない。その湧き上がる中には微かに期待も含まれている事に。
「……行きます」
ユウナは夕方まで戻って来ない可能性が高く、寮内に残っている生徒も今は少ないだろう。念の為にクラウ=ソラスに入り口を見張らせたアルティナは筒状の部分を自分の下腹部より更に下へ宛がった。まだ脱いでいない為に服の上からだが、設計上それでも問題は無くアルティナは意を決して引き金を抜く。途端、針を刺す様な痛みが服を超えて淫核を襲った。それは途轍もない痛みを齎し、アルティナは持っていたそれを思わず放って押さえ始める。
「ぐっ! ぁ、ぅう!」
「アルティナ……!」
「大、丈夫……です……!」
必死に痛みを堪えるアルティナの額には玉の様な汗が流れ、その様子に心配して近づいたハクを安心させる様に苦し気ながらも答える。激痛の最高点は撃ったその時。故に後は引いて行くだけであり、アルティナの表情は徐々に戻り始める。辛そうな呼吸も元に戻り、何とか収まったアルティナが押さえていた手を離した時。彼女だけが感じる大きな違和感にアルティナは気付いた。恐る恐るその場所に触れれば、存在しなかった何かがそこにはある。
「……あるの?」
「お、恐らくですが……確認、しますか?」
いざ自分にそれが存在すると分かった時、アルティナは目に見えて動揺し始める。やはり簡単に受け入れられる訳では無く、それを見たハクは少し目を閉じた後にアルティナの目の前に近づき始める。先程まで別のベットに座っていたハクはアルティナが苦しむ姿に立ち上がっており、足を外に出して座るアルティナの傍に近寄った彼女は徐にベッドへは乗らずに体勢を低くする。何をしようとしているのか理解したアルティナが止めるよりも早く、ハクの手はスカートの下にある下着に触れた。
「!?」
「ぁ……」
座っていた為にアルティナの下着は少し引っ張られて裏表が逆転するだけ。しかしその中に存在するものは外に解放され、スカートの布を押し上げるその光景は何処か猛々しさを感じさせるものであった。アルティナが瞳を揺らす中、恐る恐るハクがその手を伸ばしてスカートを捲った時。そこに見えたのは……女性に生えるにはとても立派過ぎる男性器。思わずアルティナは声にならない悲鳴を上げ、ハクはそれをジッと見続ける。
「……痛い?」
「い、いえ……ですが張ってる感じが凄い、します」
「……」
「は、ハク?」
アルティナの様子を伺いながらハクは観察する様にそれを眺める。恐ろしく悍ましい男性器だが、それでも見る事が出来るのは相手がアルティナだからなのだろう。自分が恥ずかしさから見れないのとは対照的にジッと見つめるその姿にアルティナが声を掛けた時、突然ハクがそれに触れた事でアルティナの身体に快感が走る。
「ふぁ、うぅ!」
「! ……痛かった?」
「そ、そうでは無くて……大丈夫です」
「……そう」
女性相手にはお互いがお互いを相手に経験を持つが、男性を相手にした事は何方も無かった故にその正しい方法が分からない。唯一分かるのは刺激し続ければ何れ射精に繋がるという事。生きて来た中で聞いて来た言葉を思い出して、ハクは手を動かす。まずは……扱く。
「……こんな、感じ?」
「う、くぁ! ハ、ク……」
「……気持ち、良い?」
本来無い筈の場所から与えられる快感は我慢出来るものでは無く、アルティナは声を漏らし始める。小さな手で握りながら上下に動かし続けるハクの質問にアルティナは言葉に詰まり、唯頷くだけでそれを認めた。すると、ハクは更にアルティナを気持ちよくする為に両手で握り始める。結果、与えられる快感が大きくなったアルティナは両手で目を覆って大きく仰け反った。そしてそれと同時に握っていた男性器が数度脈打ち、白い白濁液がハクの頭や顔へ容赦無く降り掛かった。
「あぅ……これが、射精?」
「はぁ……はぁ……多分、そうだと思います」
「……苦い」
驚きながら自分の顔に掛かった精液を見て先から残りを流す男性器を前にハクが首を傾げ、アルティナが頷いた時。ハクは頬と目の間に付いたそれを指で掬って口を持って行き始める。興味本位で行ったであろうその行為だが、その姿にアルティナは目が離せなかった。そして飲んで微かに表情を歪めるその姿にアルティナは思わず自分の手が精液に汚れるのも厭わずにその頭を撫でる。既に羞恥心は無く、彼女の中にあるのはハクへの愛おしさだけであった。
「……まだ、固い」
「男性は1度だけとの事ですが、私の場合は元が女性なので基準が変わる様ですね」
「?」
「疲れ切るまで何度でも出来ると思います」
握ったままの男性器は固さを失わず、アルティナの言葉に首を傾げたハクは続けられた言葉で理解すると再び動かし始める。先程と全く同じ触り方は同じ快感を与え、それだけでも2度目の射精を迎えるには十分な刺激だった。だが気付けば見る事に抵抗の無くなっていたアルティナはハクへお願いする。
「ハク。口で、してくれませんか?」
「……口?」
子供を作る行為とは別に愛し合う者同士が行う行為。扱く事がそれに含まれるのならば、2人の頭にはもう1つ。舐めると言う行為が残っていた。アルティナの男性器故か大きな抵抗は無く、苦味を感じる事覚悟で頷いたハクは鈴口と呼ばれる男性器の先に舌を伸ばす。そして下から上に舐め上げた時、アルティナの背筋に電気が走る様な快感が襲い掛かった。何度かキスをした事のあるアルティナはハクの舌の表面がザラザラしている事を知っている。が、他の誰かとした事が無い故にそれが彼女の中では当たり前であった。……だからこそ、アルティナは知らない。ハクの舌に寄る攻めは普通の人間以上に快感を与える事を。
「んっ……どふぉ?」
「ぐっ! 凄い、です……そのまま、銜えてください」
「ん……わかっふぁ」
舐めながら質問するハクにアルティナが快感を感じ乍らもお願いをすれば、戸惑う事無くハクはその小さな口一杯に大きな男性器を銜え込む。その小ささ故に唇で軽く締められる男性器は、ハクの舌に寄って亀頭と呼ばれる部分を舐められ続ける。棒に刺さったアイスを食べるイメージで舐め続けるハクは周りにも舌を這わせ、アルティナは手では感じられない快感を受けて急激に射精手前まで追い詰められる。そして無意識の内にハクの頭を掴んだアルティナはそのまま目を見開いて驚くハクを無視して軽めに腰を動かした。ハクの意思とは関係なく出入りする男性器は舌に擦れて唇に扱かれ……限界を迎えた。
「出ます!」
「っ!」
再び大きく脈打ちながら放たれた精はハクの口内へ容赦無く広がり、唇と男性器の隙間から唾液と共に白濁液が零れ落ちる。満足してアルティナが頭から手を離した時、ハクは男性器を口から離して何度も咳き込んだ。そしてその度にハクの口からは粘り気のある精液が床へ落ちる。
「はぁ……はぁ……やり、過ぎ」
「ぁ……すいません、思わず。大丈夫ですか?」
「ぅ、ん……でも、もうしない」
微かに溜まった涙を拭いながらジト目で告げるハクを前に、アルティナは反省した様子で謝る。それで嫌いになる様な事は無いが、ハクはもう口でするのは御免であった。
遂にその時はやって来た。2度の射精で男性器にも慣れたアルティナは、ハクの身体を軽々と持ち上げて自分のベッドへ座らせる。そして片手で押しながら一緒に倒れれば、その上に跨って目を合わせた。
「……する?」
「はい、します。良いですね?」
「…………ん」
その体勢は正に本番を始める前であり、ハクの言葉に迷いなく言い切ったアルティナは続けて聞き返した。ハクはそれに長い間を置いて受け入れる様に頷き、アルティナはハクの履いているスカートの中にあった下着を降ろす。だが両足から完全に外す事無く、片足にそれは残した。そして今だに固さを失わないそれを到頭晒されたハクの秘部へ宛がう。既に今までの行為で濡れていたハクの秘部は受け入れる準備が出来ていた。
「行きます」
「……アルティナ……来て」
その小さな身体に自分の身体を預け、腰と共に大きく前へアルティナは踏み出した。狭く締めるハクの膣内を感じ乍ら侵入を開始した男性器はすぐにそれを阻む処女膜と出会うも、再び目を合わせてハクがその両手をアルティナへ伸ばしてその頭を抱えた時。アルティナの男性器はそれを貫いた。
「ぅ、ぐっ!」
「ふ、ぅ……大丈夫、ですかっ!」
制服越しにハクの胸を顔で感じていたアルティナは男性器から伝わる途轍もない快感と共に、ハクが苦しむ声を聞いて顔を上げる。初めては痛いと聞いた事があったアルティナはハクを心配するが、ハクは辛そうにし乍らも頷いて答えた。初めてを失った証として結合部から流れ出る真っ赤な血を見たアルティナは男性器を極力動かさない様気を付け乍ら、その身体をハクの上に潰れない様考慮した上で乗せる。すると頭を抱えていたハクはアルティナの背に手を回し、必然的に近づいた顔と顔は互いを見合った後に唇を合わせた。
「んっ、ある、てぃな……」
「好きです、ハク」
それを合図にアルティナは男性器の輸送を開始する。膣壁を擦られるハクと擦る事で男性器越しに感じるアルティナの声がお互いの耳に聞こえ、求め合う様に何度もキスをしては息継ぎをしてまたキスを繰り返す。やがて熱いものが上がって来る感覚にアルティナがそれを告げた時、ハクは抱き締めたまま目を合わせて告げる。
「んぁ、良い、よ……中に……出してっ」
「はいっ! 絶対に……孕ませ、ますっ! くっ、ぁ!」
「っ!」
大きく腰を突き出した瞬間、熱い精液がハクの膣内の最奥にある子宮を満たした。それと同時に熱さと快感で大きく身体を震わしたハクは絶頂する。……お互いに達した事で微かに熱が冷め、ハクはアルティナの目を見る。その目はまだ満足して居なかった。
「ぇ……ひぁ!」
「1回じゃ不安ですから、このまま続けましょう」
「……少し、休けぃっ!」
「くっ、駄目です。抑えられません」
それから何度もハクはアルティナに精を注がれ続けた。結合部分からは入り切らない白濁液が溢れ、ハクの腹部は溜まった精でポッコリと膨らむ程に。だが普通に生活する人々に比べれば圧倒的に体力のあるアルティナがそれで終わる事も無く、そのまま昼を越して空が茜色に染まるまでそれは続いた。……気付けばユウナが帰って来ても可笑しく無い時間帯になり、そこでアルティナは我に返る。
「ぁ……ぁ……」
「…………やり過ぎました」
微かに痙攣するハクを前に何時間も膣内に入れたままであった男性器を引き抜いた時、それは突然萎む様にして消えてしまう。元に戻った身体に後遺症等の可笑しなところは無く、唯効果が切れただけだと理解したアルティナは目の前に広がるハクとそのハクの秘部から流れ出る精液。そして精液が零れて汚れたベッドや床を見る。部屋の匂いも酷い物であり、アルティナは急いで窓を開けて換気を始めた後に後片付けを始める。……その後、しばらく経ってから帰って来たユウナには一瞬変な臭いがすると言われたものの何とか誤魔化したアルティナ。食事に誘われるも、アルティナは気絶した様に眠るハクが起きてから食べると告げて断りを入れた。
数時間後。目覚めたハクに謝ったアルティナは彼女が普通に歩けなくなってしまった為、手を貸して共に夕食を済ませる。そして何事も無かった様にその日を終えた2人はその後も何時もの日々を時に淫らな時間も混ぜながら送り続けた。
時が経てば2人は何れ知る事になるだろう。今日の行為でハクの中にはしっかりとアルティナの種が植え付けられていた事を。アルティナとハクの間で新しい命が生まれつつある事を。
「ハク」
「……アルティナ」
だがそれを知ろうと知るまいと、2人が未来永劫命尽きるその時まで離れる事は無い。ハクの世界を渡る物語はそうして終幕を迎えるのであった。