父親の仇を撃つ為に旅をする姉妹。姉のマーニャは踊り子として、妹のミネアは占い師として旅先で路銀を稼いでは次の街へ。そんな日々を繰り返していたある日、ミネアは今後の旅について。向かうべき場所について占いをする。……その結果、彼女の占いに出たのは『街から少し離れた洞窟に向かうべき』というものであった。
「で、こんなジメジメして暗ーい場所に一体何があるのよ?」
「分からないわ。でも、ここで私達は大きな出会いをする。そう占いの結果に出たの」
「出会いねぇ……カッコイイおじさまとか?」
「そんな姉さんに都合の良い出会いだとは思えないけど」
声が反響する洞窟の中、現れる魔物をマーニャとミネアが得意の魔法で退けながら2人は進み続ける。そこまで奥深い洞窟ではなく、やがて2人は最奥へ到達した。そして、そこにあったのはお宝でも無ければマーニャが望んだおじさまでも無く、1匹の羽が生えた小さな猫が横になっている姿だった。
「感じるわ。この子よ」
「猫、ね。これが、大きな出会い? 単なる野良猫が洞窟に迷い込んでただけじゃない」
「とにかく、連れて帰ってみましょう。大分弱っているみたい」
ミネアはその猫を優しく抱き抱える。少し不満げにマーニャは来た道を戻りつつ、妹を守りながらやがて洞窟の外へ。街へと帰った2人は宿屋へ猫を連れて、そのまま一晩を明かすのだった。
「不思議な力を感じる。ただの猫では無いのは確かね」
「大分元気になったみたいだけど、これからどうするのよ? この子」
『……』
姉妹に拾われた猫、ハクは目を覚ますと同時に2人の声を聞く。彼女の中にあった最後の記憶は新たな世界としてこの地に降り立つも、目的の相手を見つけられずに彷徨い続けた挙句、雨に打たれて雨宿りした洞窟で眠った事。話を聞きながら自分が2人に拾われた事を、そして彼女達が自分をこれからどうしようかと悩んでいる事を知る。
『っ!』
「ん? あ、起きたみたいね」
突然、ハクの頭に訪れる不快感。そして脳裏に浮かぶ欲望の数値。目の前の姉妹が欲望を満たす対象であると知り、若干ふら付いたのが切っ掛けとなってマーニャがハクの起床に気付いた。当然、彼女の言葉でミネアもハクへ視線を向ける。
「……体調はもう、大丈夫ですか?」
『……』
「ちょっとミネア、猫に話しかけたって……って、嘘でしょ!?」
自分を心配したミネアの言葉にハクが頷いて答えた時、マーニャはその光景に驚愕する。ミネアはその横で「やっぱり」と何かを納得した様子を見せていた。
「間違い無く、普通の猫では無い。という事ですね」
「そ、そうね。私達の言葉が分かるみたいだし。分かる、のよね?」
『……』
「きゃ! な、なに?」
「これは……!?」
ミネアは完全に自分が普通の猫では無い事を理解している。それを理解した時、ハクは話をしやすくする為にその正体を明かす事にした。どの道、今後は2人の傍に居る事が必要なのだ。何時かはバレるかも知れない秘密を抱えようとは思わなかったのだろう。
ハクの身体が光った事に驚いた姉妹。やがて現れた自分達よりも遥かに幼い少女の姿に、呆気に取られた様子を見せる。服装は違えど顔はそっくりな姉妹のため、その様子は瓜二つであった。
マーニャとミネアの旅にハクは同行する。姉妹からすれば人に成れる明らかに特殊な猫の存在は気にもなるが、ミネアの占いは高確率で当たる。初めて洞窟で見つけた時同様、この出会いは自分達の未来に影響すると姉妹は信じたのだ。
自分達よりも幼い少女。妹側であったミネアは、自分の妹が出来た様な気分でハクの事を徐々に溺愛して行った。別の街で路銀を稼ぐ際、踊り子のマーニャが舞台に立つ傍に猫は邪魔でしか無い。自然と占い師ミネアの傍に居座る猫となり、彼女と共に居る時間は長くなる。
ある日。宿屋で食事を取りながら明日の予定を話している中、マーニャがとある話題を上げる。
「明日、舞台にハクを連れて行っても良いかしら?」
「ハクを? でも、姉さんの舞台にハクが行っても意味無いじゃない」
「別に立たせようなんて思って無いわ。そんなに簡単な事じゃ無いもの。まぁ、この子が適当に踊ったりする姿は面白そうだけどね。そうじゃなくて、偶には私がお世話しても良いじゃない?」
「姉さんがハクを……? ちょっと心配ね」
「どういう意味よ。ね、ハクも偶には私のところに来てみない? 面白いかもしれないわよ?」
「……分かった」
こうして、何時もミネアと一緒に居る時間を偶にはマーニャの元で過ごすと話が決まる。
翌日、朝の明るい時間は劇場が空いていなかった事で暇だったマーニャはハクと共に街を適当に出歩いていた。普段、ミネアが夕方近くまで占いをしている傍に居たハクは新鮮な明るい街中をマーニャと共に満喫。ミネアに比べて一緒に居る時間少ないとはいえ、マーニャもハクを彼女なりに可愛がっていた。
「っと、少し早いけど劇場に行きましょう? やりたい事もあるし……ね?」
「? ……ん」
何かを考えている様子のマーニャを見て不思議そうに首を傾げながらも頷いたハクは、彼女に手を取られて劇場へ向かい始める。
劇場へ到着すれば、そこにはまだ殆ど客が来ていなかった。まだ開いてもいないのだから、当然である。しかしキャストは既に来ている者もおり、マーニャと同じ様な踊り子やバニーガールと言った女性が控室で身嗜みを整えていた。すると、そこへ入ったマーニャ……に手を繋がれたハクの姿にその目が一斉に集中する。
「あ、マーニャさん! この子が話してた子ですか?」
「えぇ、そうよ」
「可愛い~!」
「!?」
ハクは一瞬にして多くの女性に取り囲まれてしまう。マーニャは以前からハクの話をしていた様で、その受け入れられ方は凄まじいものであった。手を握られ頭を撫でられ、頬を突かれてニコニコした笑顔に囲まれながら、ハクは抵抗という抵抗も出来ずにされるがまま。
「さて。例のあれ、用意出来てる?」
「出来てますよー!」
もみくちゃにされるハクを満足気に眺めながら、マーニャは傍に居たバニーガールに話し掛ける。すると彼女が持って来たのは小さな踊り子の服であった。そう、ハクが着れるサイズの小さい服。マーニャが何をしようとしているのかは明らかであり、それを受け取ったマーニャは手を叩いてその場を一旦収める。
「はい、じゃあ着替えるわよ」
「はぁ……はぁ……着替、え……?」
疲れた様子のハクへ近づいたマーニャ。するとハクが断りを入れる間もなく、先程まで群がっていた女性達が一斉に団結してハクを脱がしに掛かる。丸裸にされて少し身体を撫でられたりしながらも、マーニャと似た様な服を着せられたハク。全員が離れた後、ハクは露出の多い自分の服に恥ずかし気な様子で両腕を使って上下を隠す。
踊り子の服。それは非常に扇情を煽る様なデザインをしている。マーニャや他の踊り子達を見に来るのは男性が主であり、その理由は言わずもがな。小さな踊り子のハクを見て可愛いと騒ぎ始める女性達を尻目に、マーニャはその姿をジッと静かに見つめていた。が、少しその様子はソワソワしている様にハクには見える。
「……マーニャ?」
「え? ……あ、えぇ。似合ってるんじゃないの?」
「……恥ずかしい」
「ここに居る全員、似た様な恰好なんだから恥ずかしがる必要ないじゃない」
「あたし達は慣れちゃっただけな気がしますけどね」
その後、ハクは暫くの間着ていた服を返してもらえず、その格好のまま控室で時間を過ごした。マーニャが踊り子として舞台に立つ時には関係者席でそれを見守り、彼女が居ない間は他の女性達に適当に可愛がられる。
劇場は夜更けが近づくと共に閉じる。元の服に着替えたハクを迎え、マーニャが一仕事終わった事で飲みに行こうとするが、ハク自身はお酒を飲むつもりがなかった。マーニャも流石に子供へ飲ませる気は無かったのか、相談した結果途中で別れる事となり、ハクはそのままミネアが居るであろう宿へと帰る。
「……ふふっ。悪く無かったわね」
マーニャは1人、お酒を飲みながらハクの踊り子の姿を思い出して顔をニヤケさせる。だが彼女の脳裏に浮かぶのはその格好だけでは無い。普段の姿から何までを一通り思い出した時、酔いも回っていた事で少々直情的に思いついた事を実践したくなってしまう。
「今からなら、まだ間に合うわね。あぁ、疼いて来たわ……」
同じ店で飲んでいた男達は、その時見たマーニャの扇情的な姿を二度と忘れられない程に魅せられていた。だが当の本人はそんな事を知る気も無く、何かを楽しみにした様子で宿屋へと向かって行くのだった。
マーニャとミネアがハクを連れて泊まっている宿屋。3人部屋のそこには現在、ミネアとハクがベッドの上で静かに眠りについていた。
普段は四六時中ミネアと一緒に居る為、自然と彼女に連れられて同じベッドで眠る事が多かったハク。故に3つのベッドが全部使われる事は余り無いが、今日は夜中に帰って来た事もあり、ハクは1人用のベッドで久々にスペースの広さを感じながら眠っていた。……そんな彼女達の部屋。その扉がゆっくりと開き始める。
入って来たのは現在この部屋の主の一人でありながら唯一居なかったマーニャであり、彼女はミネアとハクが眠っているのを確認。お酒も入っているため微かに頬を染めながら、その身体はベッドへと向かい始める。だが彼女の向かった先は空いていたベッドでは無く、ハクの眠るベッドであった。
「むふふっ……」
マーニャはベッドに潜り込むと、ハクの身体を徐に撫で始める。服の上から胸を揉み、露出した腕を撫でて頬に舌を這わせる。明らかに手慣れた手付きで責める彼女の行為にハクは眠りながら身体を悶えさせ、やがてゆっくりと目を開いた。まだ帰って来て眠りについてからそんなに長く経っておらず、深くは眠っていなかったのだろう。
「ぅ、ん……? ……ぇ……!?」
「しー。大声出したら、ミネアが起きちゃうわよ? ふふ」
布団にマーニャが潜り込んでおり、自分の身体を触っている事に気付いたハクの口を咄嗟にマーニャは塞ぐ。そして耳元に口を近づけて話し掛けた。彼女の言葉にハクは横目で姿勢よく眠るミネアの姿を見る。助けを求めたいと思いつつも、こんな状況を知られたくないという葛藤から板挟みになる中。そんなハクの様子を察したマーニャは笑みを浮かべながらハクの服に手を掛けた。
「っ! ゃ……!」
「弱い抵抗ね。ほら、簡単に無力化出来るもの」
ハクはマーニャの腕を掴んでその行為を止めようとする。だが簡単に両手を掴まれた後、片手で頭の上に押さえつけられてしまった事で何も出来なくなってしまった。マーニャは身動ぎするハクを押さえつけて、片手で徐々にその服を脱がしに掛かる。やがてハクの胸は露出させられ、下も簡単に下着の中へ手を入れられる程の軽装にされてしまう。
「あぁ、良い景色ね。とってもそそるわ」
「止め、んっ!?」
「ん、ちゅ……はむっ、んふぅ」
言葉を口付けで遮られたハクは、そのまま本格的に身体を弄られ始める。直接マーニャの手が胸に触れれば、人肌の体温が齎す感覚に敏感な身体が反応。容赦無く乳首にも指が伸び、マーニャは常人よりも明らかに上手いテクニックでハクの身体を刺激する。
「ん、ぁ!」
「声は我慢よ。バレたく無いでしょ?」
「んんっ! なん、で……こんな……んっ!」
「そんなの、貴女が無性に襲いたくなる様な身体をしてるからよ」
「そん、な、の……ひっ、あっ!」
余りにも一方的で自分にはどうしようもない理由にハクは抗議しようとするが、それを遮る様にマーニャの手が下へと伸ばされる。気付けばハクの両腕を抑えていた片手も外されており、ハクは自由になった手でマーニャを押し返そうとするが……既に感じさせられて弱った彼女の行動は無意味でしか無い。
マーニャの左手が胸に、右手が秘部の周りに触れる。マーニャの身体を押しても無意味と分かったハクに出来たのは、眠るミネアを起こさない様に声を我慢する事だけ。片手の甲で自身の口を塞いで、片手は全く抵抗出来ない悔しさからベッドのシーツを掴んで握り締めていた。
「ふふ、はぁむっ。ぺろっ」
「んんっ!?」
マーニャが突然ハクの胸にむしゃぶり付き始める。手から伝わる体温とは全く違う口内の熱さと滑る舌の這い回る感覚はハクの身体を強制的に快感で震わせた。変わらずもう片方の胸は揉まれ続けており、秘部に近づいていた手はその入り口を指先で撫で回しながらも直接的な刺激を行わない。
「
「もぅ、ゃめ……んぁ! !?」
「ぅ、ん……すぅ……すぅ……」
思わず大きな反応と声を上げてしまったハクは横目でミネアを確認する。煩さから僅かに顔を歪めながらも、静かにまた寝息を立て始めた姿に一安心。それも束の間、今まで秘部の周囲を弄っていたマーニャの指が遂にハクの膣内へ侵入し始める。
「んっ! ぅ、ぁ……」
「熱いわ、貴女の
自分の膣内に入って来る指の感覚。それに悶えるハクを前に、マーニャはその耳元で囁く。そしてゆっくりとその指を抜き刺しする様に動かしながら、ハクの耳へ舌を這わせ始めた。耳、胸、秘部。身体の3ヵ所を同時に攻められて、人よりも敏感なハクが耐えられる筈も無く……やがてその身体が大きく震え始める。そして
「んっ、あ……んっ~~~~~っ!」
「あら? イっちゃったのね。ビクビクって身体を震わせて……予想通り、かなり敏感な身体。ふふ、もっと刺激してあげるわ。気持ち良~くしてあ・げ・る♪」
一度絶頂した程度でマーニャの攻めは終わらない。その後もミネアが起きない様に必死で声を抑えながら、ハクはマーニャが満足するまでされるがままとなり続けるしか無かった。
その日を境にハクは定期的にマーニャに襲われる様になってしまう。
「今日は私が面倒を見るわ」
「分かったわ、姉さん」
基本的に1日の大半をミネアと共に過ごすのは変わらない。だが時折朝の段階でマーニャがハクの世話を申し出る時、それは彼女がハクに欲情したサインとなっていた。
ミネアは疑いもせずに姉へハクを託す。自分が身体を弄ばれている事実をミネアに隠しているハクはそのままマーニャの元に置かれ、もう明るい内から街中を回る様な事もしない。
「はぁむ……ちゅ、んむっ」
「ふふ、大分素直に返してくる様になったわね?」
誰も居ない劇場の更に隅の方で、マーニャと似た踊り子の服を着せられたハクが彼女からの口付けに舌を絡めて返す。何度も襲われ、何度も抵抗しても無駄だとわからされ、ハクはもう抵抗する事を止めた。マーニャの求めるがままに受け入れる事が、お互いの為だと割り切る様になった。
後ろに回ったマーニャからの攻め。胸や秘部を弄る手を受け入れて感じるがままに声を上げる。求められた日の殆どはこうして襲われ、劇場が始まれば暫しの休憩。後に宿屋にてまたミネアの隣で感じさせられる。そんな日々をハクは送り続けていた。
「そういえば、勇者がどうのってあの子が言っていたわね」
「あっ、あっ! ゆう、しゃ……?」
「えぇ。あの子はそれを探そうとしてるみたいよ。この街を出るのも近いわ、きっと」
この街を出る。その話を聞いた時、ハクが真っ先に思ったのは今の日々が変わるという事だった。こうして劇場で襲われる事も無くなるかもしれない。だが劇場の無い場所ではミネアの占いが路銀を稼ぐ唯一の手段だ。となれば、踊り子として稼げないマーニャがハクの世話をする事も多くなるだろう。
「ふふ、何も心配しなくて良いわ。これからもタップリ、可愛がってあげる……貴女はもう、私のモノよ」
「……ぁ……」
耳元で囁くマーニャの言葉。伸ばされた手が身体を刺激する事で感じる快感に震えながら、ハクは無意識に歓喜した。