※この作品はR-18です。

愛され過ぎた少女達   作:ウルハーツ

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リ【英雄伝説】 Re:アリサ・ラインフォルト☆

『本当に、良いのね?』

 

『あぁ。ハクを頼むな、アリサ』

 

『……えぇ。必ず、あの子を幸せにしてみせるわ』

 

 

 

 暖かい温もり。布団の中で感じるその体温が自分だけのものじゃ無い事はすぐに分かった。

 

 懐かしい夢。私は、私達は彼よりも早くトールズ士官学院を卒業した。そして私はその時、彼と彼の妹さんが大事にしていた子を譲り受けた。本当は辛い現実に打ちひしがれる彼の傍から引き剥がす様に連れて行くべきではなかったのかもしれない。それでも彼は、私の為に。私達の為に託してくれた。

 

 布団を少し捲る。途端、私と同じベッドの上で丸くなって眠る少女の姿が目に映る。私に身体を向けて、私の胸元に顔を近づけてスヤスヤと眠るその姿はとても愛らしくて、愛おしい。

 

「ふふっ」

 

「……んっ……」

 

 思わずその頬に指を伸ばしてしまう。柔らかく心地良い感触に笑みが零れる。あの頃彼女を、ハクを欲したのは決して私だけではなかった。それでもこうして私の傍に彼女が居てくれるのは、私が彼女と結ばれたからに他ならない。今も私の中で色濃く残る士官学院での日々に、楽しかったり辛かったりした日々の記憶には何時だってハクが居る。

 

 この暖かさに包まれて、もう1度眠りたい。そう思いながらも、私は私のすべき仕事を熟す為に起きなくてはならない。出来れば心地良さそうに眠るハクを起こしたくはないけれど、ハクは気配にはとても敏感だからきっと起きてしまう。私は出来る限り音を立てない様に、ゆっくりと布団を出る。

 

「……ふぅ」

 

「……おはよう」

 

「ひぁ! はぁ、やっぱり起こしちゃったわね」

 

 起きてしまうと予想していたけど、布団を出るまでハクの目は開かなかったから油断してしまった。まさか布団から出てやり遂げたと安心しながらハクに背を向けた瞬間、声を掛けられるとは。お蔭で、変な声が出たわ。

 

 真っ赤な目が私を見つめる。少し眠たげなのはきっとお互い様。恐らくシャロンが朝食の準備をしてくれていると思うから、今は目を覚ます為にも顔を洗うべきね。起きて最初にする事として習慣になっているから、私がハクに向かって手を伸ばすだけで彼女は頷いて私の手を取ってくれる。

 

 冷たい水を顔に当てれば、眠気も飛んで清々しい気分になれる。ハクも私に続いて顔を洗って、目を覚ました私達は一緒にシャロンの元へ。優しい微笑みを浮かべながら「おはようございます」と挨拶をする彼女に、私達は挨拶を返してから彼女の作った朝食を食べる。

 

「本日のご予定ですが……」

 

 シャロンから今日やるべき仕事内容の概要を説明される。一応立場的にも簡単に休める訳ではないけれど、それでも決まった休日はあるから頑張れる。……休日の前夜なんかは特に。そして、今日はその休日の前日。私は今日1日をしっかり乗り切る為に、朝食を食べながら仕事に関して頭を巡らせた。

 

「ハク様はどうなされますか?」

 

「……何時も通り」

 

「ふふ、畏まりました」

 

 社員の皆は別に気にしないと言ってくれるけど、視察何かで猫を連れて歩く訳にはいかない。勿論、人の姿でも小さな女の子を連れて歩く顧問なんて可笑しい。最初はそれで行こうとしたんだけど……若くして未亡人だとか、養子だとか色々間違った噂になったのよね。確かにハクの見た目は幼いけど、私とハクは正真正銘の恋人(・・)なんだから! 失礼しちゃうわよ。

 

 とにかく、そんな訳で私が仕事をしている間はハクに構って居られない。そんな時は決まってシャロンが面倒を見てくれる。でもそんなシャロンだって私の傍に居る事が多くて、自然と私が仕事場で主に使っている部屋のソファに丸まっている事が多い。ハクの言う何時も通りとは、『自分は適当に過ごしているから気にしないで』って事。誰も来客が居ない時なんかは私が膝に乗せて仕事をする事もあるから、結構癒されるのよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出社してから夕暮れを迎えるまで、今日は1日中同じ建物の中で座ったままの作業だった。途中で固まってしまった肩や腰を解す為に立ち上がったりもしたけど、流石に暗くなった辺りで熟す残りの作業には思う様な力が入らない。……後少し。後少しで今日の仕事はお終いなのに。それが終わったら、明日は休日。思いっきり羽を伸ばせるのに!

 

「……」

 

 耳に聞こえるのは端末の操作音だけ。ソファで人の姿になりながら、シャロンの淹れたお茶を火傷しない様に気を付けて飲んでいたハクの視線を私は感じた。ゴールは間近なのに、その手前で手間取ってしまうのが悔しい。早く終わらせて清々しい気分でハクを抱き締めたいのに……って、ここ間違ってるわ!

 

「はぁ……まだまだ掛かるわね、これは。シャロン、ハク。先に帰ってても良いわよ」

 

「いいえ。お嬢様を置いて帰宅する訳には参りません」

 

「ん……待ってる」

 

「もう……ふふっ。それじゃあ、もうしばらく待ってて頂戴」

 

 念のためってつもりで私は言ったけど、帰って来る言葉は何となく予想していた。シャロンもハクも、私の為に何時だって傍に居てくれる。例えここで無理に帰らそうとしたって、結局は私を何処かで待っている2人なのだから……受け入れてしまった方が、私としても気分が楽になる。信頼出来るシャロンに、癒しをくれるハクが居れば、私はきっと何処でだって戦える。

 

 それから小一時間程して、私は遂に今日の仕事を終わらせる事が出来た。街の景色はすっかり夜を迎えていて、私達は3人揃って歩く様に帰宅する。私の隣にハクが並んで、それを少しだけ後ろからシャロンが暖かく見守ってくれる。今の気分は端的に言って最高ね。

 

 家に帰ってからはシャロンが夕食の準備をしてくれる。そしてその間に私とハクはお風呂へ。暖かいお湯を身体に浴びれば、固まってしまった部分が解れる様な気がした。

 

 健気に私の背中を洗ってくれるハク。お礼を言えば、今度はそのまま流れる様に私の番。小さなハクの身体を後ろから抱きしめて、頭から身体まで私の手でしっかりと洗ってあげる。最初は自分で洗うって言ってたけど、私がしたいって言ったらハクは受け入れてくれた。因みに、ハクの身体を洗うのにスポンジなんかは使わない。全部私の手で隅から隅まで、ね?

 

 お互いの汚れを流し終えれば、私達は一緒になって湯船に浸かる。私の前にハクが居て、背中から預けてくれる彼女を抱きしめるとお湯の暖かさとは違う温もりに心から疲れが抜けて行くのを感じた。あぁ、このまま眠ってしまえばどれ程気持ちが良いのかしら。でも、駄目よ。まだこれから、私の楽しみは待っているのだから。

 

「明日はお休みよ」

 

「ん……」

 

 この言葉が何を意味するのか、ハクは勿論分かっている筈。出来る限りここで疲れを抜いて、この後に備えてしっかりシャロンの作った夕食を食べて……それから日付が明日を迎えるまで、私とハクはきっと眠らない。私はこの日を楽しみに仕事を熟している部分もあるのだから、簡単には眠れない。

 

 お風呂を出てから、私達は食事を取る。シャロンは使用人としての矜持としてなのか、一緒に食べようとはしてくれない。だけど夜ももう遅いからと、私達が食べている間にお風呂へ向かって行った。出来れば3人で食事をと思ってしまうのは、シャロンを使用人ではなく家族の様に思っているから。私にとっては姉の様な存在。でも、シャロン自身が使用人としてありたいと言うのなら、それを無理矢理押さえ込んでしまうのは良くない事よね。

 

「……苦い」

 

「そうね。少し苦みがあるけど、これを食べると元気が出るって話よ」

 

 シャロンの作ってくれた料理は何時だって美味しい。だけど食材そのものの味を楽しむ料理もあって、中には苦かったり辛かったりするものが当然ある。ハクが食べようとしたのもその一種で、精力増強効果があるって話の食材……って、あら? 今思うとあれもこれも、全部そんな感じの食材が使われた料理ばっかりな気が……。

 

『ふふふっ……』

 

 何故だろう。この場に居ない筈のシャロンが笑っている様な声が聞こえた気がするわ。確かに私とハクが恋人で、そういう事(・・・・・)をしない訳では無いのだけど……もしかして、全部察された上で私ってお膳立てされてる……!?

 

 

 

 

 

 お風呂から出たシャロンに言われて片づけを任せた私とハクは寝る前の歯磨きをしてから、自室へ向かう。朝起きた時に適当に整えた布団の皺はシャロンが完璧に直してくれたみたい。布団もふわふわで、寝るなら確実に安眠出来るわね。……でも、これからシーツが大分汚れてしまうからあまり関係ないのだけど。

 

「ハク……」

 

「ん……」

 

 ベッドへ近づきながら、私はハクの両肩に手を置いて名前を呼ぶ。それだけでハクは私が何をしたいのか分かってくれた様に頷いて、目を閉じる。そして私はそんな彼女の顔に近づいて、唇を触れ合わせた。暖かく、柔らかくて心が満たされる様な感覚。ただ触れ合わせるだけの優しいものでも、私とハクが繋がっていると思うと幸せな気分になれる。

 

 そのまま私はハクの両肩を押す様にして、ベッドへ倒れ込んだ。私の下で見上げる様にしてこれからされる事を受け入れようとしてくれる彼女に、私は欲望のまま襲い掛かる。心臓の鼓動が早くなるのを感じながら、まずは服を脱がせて生まれたままの姿にして……私も同じ様に脱いだ後で、今度はお互いの肌を感じられる様に抱き合いながらキスをする。さっきと違って激しく、深く、ハクの口内を味わう様なキス。歯磨き粉に混じって感じるのは、ハクから流れ出る甘く蕩ける様な唾液の味。

 

「はぁ……ふふ。私、幸せよ」

 

「……アリサ」

 

「ありがとう。私の傍に居てくれて、私を選んでくれて」

 

 ハクが生まれた場所へ帰りたがっていた事はⅦ組の全員が既に知っている事。それが何処でどんな場所なのかを私は知らないけれど、そこへ帰る為には私達の元を離れないといけなかった様子。それでもこうして私の傍に居てくれるのは、ハクがその目的を諦めてまで私と一緒に生きる事を選んでくれたからに他ならない。

 

「愛してるわ」

 

「……ん。私、も」

 

 込み上げてくる幸福感。大好きな人と結ばれた事が嬉しくて最初は堪らなかった。でも一緒に居る事で感じる幸せや喜びに満ち溢れる日々はそれ以上に私を満たしてくれる。もっと触れ合いたい。もっとお互いを確かめ合って、愛し合いたい。きっと私はもう、ハク無しでは生きられない。そしてハクにもそうであって欲しい。

 

 もう1度ハクの体を抱きしめる。彼女の胸が私の胸に当たって、柔らかい物同士が押し付け合う事でぶつかり合い、歪みながら弾む。肌が擦れる感覚は少しくすぐったくて気持ちが良い。ハクも僅かに吐息を漏らしながら感じているみたいで、私はもっとその感触を求めて体を擦りつける様に揺する事にした。

 

「ん、ぁ……んんっ!」

 

「あ、んっ……ふふっ」

 

 軽いハクの体は簡単に揺れた。ベッドの軋む音に合わせてハクの体が揺れて、その度に私の胸や肌と擦れて可愛らしい声が聞こえて来る。私自身も時折声が出てしまうけれど、感じてしまっていると言うよりもハクの姿に幸せが溢れて堪らない。……油断すると鼻が熱くなるのは出会った頃から正直変わってないわね。

 

 ハクが乱れているのを見ると、もっと乱してあげたい衝動に駆られる。揺れる胸を揉みしだいて、耳を舐めて背中を撫でて……きっともう濡れているあそこも攻めてあげれば、ハクは間違いなく私の求める反応をする。これ以上我慢出来そうにないわね。どうせ最後にはするのだから、今始めたって変わりはしないわ。

 

「触るわよ」

 

「……ぁ……んっ!」

 

 ハクに一言断ってから、私は片手でハクの背を抱いたままその胸に手を伸ばした。何度もした事のある行為といえど、最初に触った時の心地良さは何時だって最高に気持ちが良い。私の指が沈み込んで歪みながら形を変える胸の感触。その度にハクは気持ち良さに体を震わせて、こんな事を出来るのが私だけだと思うと優越感すら感じる。

 

「ほら、キスして」

 

「アリ、サ……はむっ」

 

「ちゅ……んっ……ふふ。ここも、もう濡れてるのね」

 

 胸を弄っていた手で今度はハクの女性にとって大事な部分に触れてみる。そこは私の足や布団を微かに濡らしながら愛液を流していて、ハクが今までの行為で受け入れる準備を終えてくれた事は間違いない。それに私だって言い訳出来ない程に濡れてしまってるから、お相子ね。

 

「もっと気持ちよくなりましょう?」

 

「……ん」

 

 私が何をしたいのか、ハクは言葉にしなくても分かってくれる。ハクの体を仰向けに倒して、私は両手を彼女の頭の横に突いて、後は下の位置を合わせれば……静かな水音が聞こえる中で、私達の敏感な部分が確かに触れ合うのを感じた。

 

「ひぁ!」

 

「んっ! 動く、わよ……あ、んぁ!」

 

 体に電撃の様な快感が走る。癖になる快感。もっと欲しいと頭と体が同時にそれを強請る様な気がして、私はハクの体に。あそこの部分に自分の同じ部分を擦り合わせた。聞こえて来る水音にさっきよりも大きな嬌声。それがハクのものだとは分かったけど、少し大きい気がして……自分も大きな声を出していた事に気づくのにはそんなに時間が掛からなかった。

 

「んぁ! ハ、クっ! 好きよ! 好きっ! 大好き!」

 

「アリ、サっ……! 私、も……好き……っ!」

 

 お互いに抱き合って、擦り付け合うあそこの部分に加える刺激も激しくなっていく。この時間だけは思うままに、それこそ頭がおかしくなって馬鹿みたいになったとしても、ハクと一緒に気持ち良くなれればそれで良いって気分になる。

 

 気持ちいい……気持ちいい、気持ちいいっ! もっと、もっとしたい! ハクと一緒に快感を感じて、ハクと一緒に絶頂して、ハクと一緒に気絶するまで何度だって。

 

「イクわ! ハクも一緒にっ!」

 

「ぅんっ! 一緒、に……イ、クっ! んあぁぁぁぁ!」

 

「ぁ、んっ! あぁぁぁぁぁ!」

 

 私たちは一緒に絶頂を迎えた。頭の中が真っ白になって、気持ちが良いって事以外は何にも考えられない幸せな時間。でも少しすると落ち着いてきて……今までご無沙汰だったせいで、私は満足するどころかまたシタくなってくる。

 

「まだ満足出来ないわ。ハクも、まだ満足してないでしょ?」

 

 初めてエッチな事をした時はハクの体力も少なくて1度が限界だった。だけど回数を重ねて、更にはこうして出来ない日があった上での時間となれば溜まるのはきっと私だけじゃない筈。恥ずかし気に顔を逸らしながら、それでも正直に頷いたハクの姿が堪らなく可愛くて、私はまたその小さな体を抱きしめながら体を揺すり始める。

 

「お互い満足するまで、やりましょう?」

 

「…………ん」

 

 大体最後は私だけ満足出来なくて、ハクに付き合ってもらう事になるのだけど……ハク自身、不満がないと言ってくれているから大丈夫よね。前回は10回以上になってしまったけど、今回は何回になるかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目覚ましの様な眠気を妨げるものも無い中での起床はとても気分が良いもの。普段も自然に起きれるけれど、やっぱり何にも急かされない時間は人間には必要よ。別にハクが居るから、起床時の気分は毎日良いけれど……こうして眠るハクの寝顔を時間も気にせず見ていられるのだからやっぱり休日って良いものね。

 

「ふふっ。何時でも貴女は可愛いわね」

 

「うふふ。アリサお嬢様の寝顔も、とても愛らしいものですよ」

 

「ひぁ!? しゃ、シャロン!?」

 

 私がハクの寝顔を眺めていると、突然聞こえてきた声に思わず変な声が出てしまう。何時からそこに居たのか。まさか私がハクの寝顔を見るみたいに、シャロンは私たちの寝顔を見ていたの!?

 

「もうお昼過ぎですよ。……昨晩は随分とお楽しみでしたね」

 

「しゃ、シャロン……」

 

「アリサお嬢様が溜まっていたのは分かりますが、ハク様も最後は意識が飛んでいたご様子。もう少し手加減された方がよろしいかと」

 

「それは、そうかもしれないけど……ってなんでシャロンがそんな事……っ! まさか、貴女……!」

 

「ご昼食のご用意は出来ておりますので、ハク様と一緒にご起床くださいませ」

 

「ちょっとシャロン!? シャローンっ!」

 

 間違いないわ。全部、見られてた……。確かに声が大きかったのは認めるけど、あの様子だと最初から最後まで? そう考えると、恥ずかしくって顔が熱くなってしまう。ハクは今の会話の最中も変わらず気持ち良さそうに寝息を立てていて、ちょっと意地悪したくなった私は眠るハクに口づけをする。それも舌を強引に入れて口の中を蹂躙する様に。

 

「んっ!? んんっ!」

 

「んっ、ちゅ……んっ、はぁ……ふふ、おはよう」

 

「はぁ……はぁ……起こし、方……」

 

「いつまでも寝ているからよ。ほら、シャロンがご飯を用意してくれてるから起きましょう?」

 

 恨めし気に私を見る姿が愛らしい。このまま始めてしまいたくもなるけど、流石に起きてすぐに。しかもシャロンが待ってる時にする訳にはいかない。だから私はベッドから降りて、まだ横になるハクに手を伸ばした。

 

「おはよう、ハク」

 

「……ん、おはよう……アリサ」

 

 朝の始まり。ハクが私の手を握って、それから一緒に顔を洗って。起きて最初なのに昼食を食べて……幸せな休日を私達は謳歌する。




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