レンとハクの出会いは様々な人々を経由した末の結果だった。
常人ですら聞くだけで苦しむ様な過去を経験していたレンはしつこくも自分を救おうとする者達によって新たな自分となり、新たな家族や親友を得る。
一方、新たな世界で出会った人々の元で過ごしていたハク。その主な主人となっていたのが、レンを救い出した義理の姉弟であった。
姉弟という関係でありながら特別な関係でもある2人。そんな姿をハクが横目で眺める様になった時には、レンと過ごす事の方が多くなる。気付けばレンやその親友と過ごす事が多くなっていたハクは、主人と呼べる存在も自然とレンに変わっていた。
「んっ……ふふっ。そんな物欲しそうな顔をされると、もっとしてあげたくなるわ」
「ぁ……レ、ン……」
出会った頃は幼かったレンも成長期を迎えて女性になりつつある。何時の間にかハクよりも背が高くなり、胸も膨らみ始めたレンは壁に肘を付けながら間に挟んだハクを見下ろす。その口元には微かに唾液がついており、先程まで2人が何をしていたのかは一目瞭然であった。
何処か蕩ける様に弱々しい目で見上げるハクの姿を前に、レンは微笑んでハクの顎を指先で触れて上げる。そしてゆっくりと顔を近づければ、2人の間には激しい息遣いに交じった水音が響き始めた。
レンにとってハクは知らぬ間に傍に居るのが当たり前の存在となっていた。それは例え自分の新しい家族から離れる時になったとしても、元主人の了承を得ずに事後承諾で連れて行く程に。そしてハクも遠くへ行くと聞いて何の違和感も感じずについて来る程度にはレンの元に居るのが当たり前となっていた。
まだ幼少期と言える幼い頃から一緒にいた存在。唯の猫では無いと知り、人の姿で共に過ごす事も多かったハクと育ったレンは親友と同じ様にハクを大切にしてきた。しかし成長する事で感情にも変化が訪れる。親友を今も変わらず親友と思い続けている様に変わらないものもあるが……ハクに対する感情には変化が訪れた。
「エステルとヨシュアにはもう少し配慮して欲しいと思った事もあるけれど、実際にする立場になると抑えが効かないものね」
「……ぅ、ぁ……」
自分を受け入れた姉弟の妹となったレンは、特別な関係にもある姉弟がイチャイチャする場面を何度となく目撃して来た。親友がとある遊撃士の男性を慕っている姿も繰り返し見続けて来た。傍に居る人達のそんな色恋を見て来たレンは自分の特別な存在を思い浮かべ、真っ先に出て来たのはハクであった。
気付けば彼女はハクの存在に魅了されていた。……だが、それはレンだけの話では無かった。
当時はおませな女の子。だが成長するにつれ、徐々にその様子は大人びると同時に魅惑的になる。そしてそんな彼女を傍でずっと見て来たハクもまた、レンの存在に魅了されていった。お互いがお互いを望み合えば、その先はあっという間。自然と2人は特別な関係となる。
「レ、ン……もっと……して」
「ふふっ、我儘ね。……んっ」
既に元の世界へ帰る事も果たすべき使命も、ハクにとってはどうでもいい事であった。ただレンの存在を感じて蕩ける様な気分と幸せを感じたい。それだけがハクの頭の中を支配する。そしてそんな彼女に答える様に、レンもまた湧き上がる衝動を暴走させない様に抑えながらハクと口付けを始める。
これは真昼間、外での出来事であった。
夜を迎えた2人は身体の汚れをお互いに協力して流した後、ベッドの上で重なり合う。レンとベッドに挟まれ、生まれたままの姿で自分に覆い被さる身体を受け入れる様にハクはレンを抱き締めていた。ハクの胸とレンの胸がぶつかり、押し合う様になれば、その身長差からレンはハクの両足に自分の足を入れて開かせていた。
「今日も始めるわよ?」
「……ん」
ハクの両足、両膝裏に自分の膝を入れて開かせていた事で、レンとハクの大事な部分が自然と近づいていた。そしてレンの言葉にハクが頷いた時、レンはその部分を宛がって身体を揺すり始める。当然、触れ合っていた胸や秘部が擦れ合い、2人の嬌声が部屋に響き始める。
「んぁ! レ、ンっ!」
「んっ、ふぅ……ふふっ、もっと……感じ合いましょう……っ!」
快感に弱く乱れるハクと、感じながらも余裕を崩さずにリードしようとするレン。無意識に快感から逃れようとするハクの身体をレンは両腕を掴んで逃がさず、押し付ける力を更に強くしていった。
「くっ! ハ、ク……っ!」
「っ! は、むっ……ちゅっ!」
レンの顔が快感で大きく歪んだ瞬間、彼女の呼び声に答える様にハクは自ら顔を近づけてレンの頭を抱える様に抱きながら口付けをする。擦れ合う肌に水音を響かせる秘部。それに混じって声が交わる様な口付けは2人の頭を真っ白にしていった。
「も、ぅ……来ちゃ、う……っ!」
「ふ、ぅ……良い、わよっ! レンも……イク、わっ!」
絶頂に近づいた2人は同時に至る為、お互いを感じ合いながら刺激し合う。やがてハクの身体が大きく仰け反った時、その拍子に強く身体が擦れた事でレンも続けて絶頂を迎えた。2人の秘部から溢れ出す愛液がベッドのシーツを濡らし、ゆっくりと力の抜けたレンの身体がハクの上へ倒れ込む。
「ふぅ……ふぅ……ふふっ、良かったわよ」
「……」
「ハク? ……相変わらず、体力は無いのね」
レンはハクに声を掛けるも反応が無かった事でその顔を覗き込んだ。連続でした訳では無いものの、その1度で感じた快感はハクが受け止められる容量を超えていたのだろう。既に意識を失っており、そんな姿に微笑みながらも告げたレンはハクの身体全体を抱いたまま横に転がる。彼女はそのまま自分よりも小さなハクの身体を抱き枕にして、目を閉じた。
何かを舐める様な音が響く部屋の中、生暖かい感触が身体を伝う感覚にレンは目を覚ました。
「ぁ、んっ……」
その感触は胸の辺りであり、目を開けたレンは自分が抱いていた物を見る様に視線を下げた。……そこには真っ赤な瞳で見上げる様な上目遣いをしながら、レンの胸元に顔を埋めるハクの姿が。その微かにザラついた舌の感触に快感をレンは感じながら、目を合わせたハクを前にその頭に手を持って行く。
「悪戯のつもり? 悪い
「……はむっ」
その手は優しくハクの頭を撫でる。そして優しくも面白いモノを見た様な表情でレンが笑みを浮かべた時、ハクは彼女の胸の先端を口に入れて舐め始めた。出会った頃は子供だったが為に膨らみの無かったレンの胸も、気付けばハクと同じ程に成長しており、ハクの愛情に飢えた子供の様な行為にレンは快感と幸福を感じて震える。
「まだ、朝早いわね……良いわ。もう1度、愛してあげる」
「っ!」
レンの言葉に身体を震わしたハク。それが喜びの反応である事はレンに筒抜けだった。ハクの頭を撫でていた手と身体の下に入って抱いていた手が、レンの意思に応じて感じさせる為に動き始める。
部屋に響き渡る嬌声。やがて数分が経った頃にはレンに弄ばれて絶頂を迎えた事で空を見つめる乱れた後のハクがベッドに横たわり、そんな彼女に背を向けて着替えをするレンの姿がそこにはあった。ネクタイを締め終えた時、レンは振り返ってハクの傍へ。
「30分は寝ても良いけれど、それ以上は間に合わなくなるから駄目よ。分かったわね?」
「……ぅ、ん」
安心させる様に頭を撫でながら、レンはハクに優しく告げる。それによって空を見つめていたハクの瞳はゆっくりと閉じ、やがて穏やかな寝息が聞こえる様になる。
「ふぅ……ふふ。紅茶でも淹れておこうかしら?」
寝入ったハクを確認してから、レンは徐にそう呟いてティーセットを取り出す。……それからハクが目覚めるまで、レンは優雅にティータイムを満喫するのだった。