その鎮守府の提督は女性だった。凛々しく勇猛な彼女の元に集った艦娘達は上司であり、指揮官であり、命を預ける者として多大な信頼を寄せている。大本営からの評価も上々であり、強いて問題を上げるとするならば異動の話が出せない事だろう。彼女だけを信じ、彼女の為に戦う艦娘達は別の者が自分達の提督となる事を拒む。余りにも強くなり過ぎたが故に、下手に刺激をする訳にもいかない大本営はその提督に全てを任せていた。そして彼女も例えどんな難しい任務であったとしても、乗り越えられる力があった。
「でも流石に会議は外せないのよね……」
そう言って執務室で頬杖を突きながら呟いた提督の言葉に反応して、同じ部屋のソファで座っていたハクが顔を上げる。戦場となればカッコいい提督も、日常では面倒を極端に嫌う人間味溢れた姿を見せる。しかし提督という立場から熟さなければいけない行事があり、彼女は大本営で近日行われるという会議に出席する必要があった。……それを面倒そうに愚痴りながら、向かっていた机から離れた提督はハクの座るソファへ移動する。
「誰かに代理を頼んで行くしかないか。誰が良いと思う?」
「……知らない」
提督の質問に首を横に振りながら、ハクはテーブルに置いてあった煎餅を手に取った。パリッと良い音を響かせた後に聞こえる咀嚼の音を聞きながら、提督は「だよね~」と最初から期待していなかった様子でソファに背を預ける。
ハクがこの世界に訪れて既に10年以上の月日が流れていた。提督がまだ子供の頃、彼女の家に世界を渡ってやって来たハクはそこでお世話になり始める。早くに両親を亡くして、単身赴任な親戚の家で1人暮らしていた提督の元へ訪れたハクは彼女の寂しさを埋める様に正しく家族の様な関係性で日々を送る。そんなある日、親戚の凶報を聞いた提督は世間的には天涯孤独に。両親の遺産のみで生きて来た彼女は様々な経緯を経て、今の職業に落ち着いた。
「流石に連れて行けないと思うから、留守番はよろしくね?」
「ん……問題無い」
子供の頃から一緒だったからこそ、提督は当たり前の様に自分の鎮守府へハクを連れてやって来た。幼い頃から人に成れる事を知っていたから、普通の猫が人に成れない事実を知っても受け入れていた彼女はハクの頭に手を置きながら告げる。流石にそれなりの地位に位置する者達が集まる会議へ、飼い猫であるハクを連れて行く訳にはいかないのだ。ハクをそれを分かっていたため、彼女の言葉に頷きながら答える。そして数日後、提督が面倒に感じる会議の日はやって来た。
最上型 4番艦 重巡洋艦『熊野』
彼女はこの鎮守府において姉妹艦と並んで古参と言える存在であった。提督には1人1人初期艦と呼ばれる名の通りの艦娘が居るが、その次にこの鎮守府へやって来たのが彼女である。そんな彼女に提督が向けた信頼は厚く、提督が不在の間鎮守府を治める者として熊野が任命された。
「いやぁ~、これが役得って奴?」
「何で鈴谷もここに居るんですの?」
「そんな寂しい事言わないでよ~。ね、ハク?」
「……」
そんな彼女が執務室で提督の代わりに業務を熟す中、お茶を啜るハクを後ろから抱きしめて膝に乗せながらソファに座って愛でる姉妹艦の姿があった。
最上型 3番艦 重巡洋艦『鈴谷』
熊野と数日の差でこの鎮守府へやって来た彼女も十分に古参と呼べる存在であり、熊野と相部屋である鈴谷は提督の業務を熊野が代わりに熟すと聞いて一緒にここへ訪れてた。しかしその目的が手伝いなどでは無く、ハクだったのは一目瞭然。寧ろこの部屋にやって来る艦娘の目的は、提督かハクなのでそれ事態はおかしな事では無かった。……因みに古参である彼女達は既に改二と呼ばれる強化を受けている。
ハクはこの鎮守府に居る艦娘全員に自分が唯の猫では無い事を明かしていた。純粋な人では無い艦娘という新たな存在であり、命を預ける相手だからこそ誠意を持って。最初に葛藤したハクがそう決めて、自らした行動である。提督も最初は悩んだものの、結果的には賛成。そして提督と何時も一緒に居る猫だったハクが人に成れると知ってから……艦娘達が今まで以上にやって来る様になっていた。鈴谷も猫の時から可愛がっていたが、人に成れると知ってからのスキンシップは目に見えて格段に増えた。
「あ、ケーキ食べるー?」
「ん……届かない」
「良いって良いって。はい、あーん」
「……鈴谷。手伝う気が無いなら、出て行きなさい。仕事の邪魔ですわ」
「んー? そんな事言って、本当は羨ましいだけでしょ~」
「……」
「ちょ、怖っ!」
テーブルに置かれたケーキをフォークで一口分取り、ハクへ与えて楽しむ鈴谷に目を細めながら告げた熊野。しかしそれにニヤニヤしながら鈴谷が返せば、普段何処かのお嬢様の様な口調と雰囲気を出す人物が到底見せてはいけない睨みが返って来る。流石にこれ以上煽るのは不味いと感じた鈴谷は、仕方なく部屋を出る為に立ち上がった。……膝に抱えたハクをまるでぬいぐるみを抱く様に抱えながら。
「待ちなさい。ハクを連れて行く必要があって?」
「えぇ~、仕事しないと邪魔なんでしょ? だったらハクだって何にもしてないし、連れて行っても良いじゃん?」
熊野は何も言えなかった。ハクは基本的に自由に過ごしており、普段から執務室で提督の手伝いをしている訳では無い。それでも良いと許されるのは、やはり猫の印象があるからなのだろう。そして執務室で作業をする間、彼女が居るのは当然の事である筈だった。しかし鈴谷に言った言葉はハクにも当て嵌まっており、今更前言撤回する訳にもいかない。つまり、今この時鈴谷とハクはセットなのだ。それを理解した熊野は深い溜息をついて、「行きなさい」と告げる。
「それじゃ、失礼しました~!」
「……頑張って」
「えぇ、そちらも」
騒がしい人物を追い出す為のだしに使ってしまった気がして、申し訳無くなりながら熊野は激励を送るハクへ返した。執務室の癒しが連れ去られてしまった事で若干肩を落とした熊野は、それでも提督の期待へ応える為に作業を再開する。
執務室を後にした鈴谷はハクを連れて自分と熊野が普段使っている自室へ向かった。下手に他の艦娘と遭遇してしまえば、騒ぎになって最悪の場合は連れて行かれてしまう可能性もある。故に鈴谷はそれなりの警戒をしつつ、無事に自室へ戻る事に成功した。
「そんじゃ、今日はここで1日一緒って事でいいね?」
「ん……」
鈴谷の言葉に特に反論する事も無く頷いて、ハクは彼女の抱擁から抜け出した。彼女達の部屋にある道具といえば、他の艦娘達の部屋にもあるベッドと床に座る様のテーブルに加えて本棚に漫画本が入っている他、閉じられたタンスや湯沸かし器。紅茶を飲む様にティーカップとポットが入った棚も存在した。恐らく漫画は鈴谷のモノだろう。タンスは共通で、他は熊野のものかもしれない。
「適当に寛いで良いよ~」
「……」
「ぁ……ま、まぁどこでも良っか」
言われたハクが向かったのはベッドだった。それは鈴谷のベッドであり、そこへ足を外に出しながら座り込んだハクの姿を見て鈴谷は一瞬動揺しながらも納得する。そして何を思ったのか思い付いた様子でタンスを開けた鈴谷は、自分が着ているブレザーと同じ物を取り出す。どうやら同じ服装の替えがある様で、ベッドに座ったハクの前へ立った鈴谷は「着てみない?」と提案する。ハクは鈴谷の持っていたそれを確認。自分のサイズには明らかに合わなそうだが、その辺は鈴谷も分かっているだろう。その上での提案であり、他にやる事も無かったハクは頷いて服を脱ぎ始めた。
「ちょ!? いきなり過ぎっしょ!」
「?」
一瞬ハクの素肌を大きく見た鈴谷は焦った様子で目を逸らす。同じ女同士であり、特に可笑しな事も無かったハクは彼女の様子に首を傾げながらも服を脱いでブレザーを着る。……予想通りサイズが合わず、袖は届かないせいで幽霊の様に垂れてしまう。スカートも鈴谷や熊野は膝上だが、ハクの場合は丁度膝当たり。二―ハイソックスは大きすぎたので着用せず、素足である。
「……着れた」
「お、どれど……れ……」
「……?」
「え、えっと……うん。似合ってるん、じゃ無い……かな~?」
ハクが着替えている間、適当に紅茶を入れて床に座る形でテーブルに座していた鈴谷は、言われた事でハクへ視線を向ける。そしてハクの姿を見た彼女の反応は少し様子が可笑しかった。褒めながらも頬を掻いて直視せずに明後日の方向へ視線を向ける彼女を前に、ハクは似合っていないと判断。何も言わずに脱ごうとし始めて、鈴谷が慌てた様子で待ったを掛ける。
「し、しばらくそのままでも、良いじゃん?」
「……分かった」
似合っていないのなら、そう言って元に戻せば良い。なのにそのままで居させようとする鈴谷がハクは分からない。だが少なくともこのままで居て欲しそうな彼女を見て、ハクは脱ぐのを止めると再びベッドへ座った。すると、床へ座っていた鈴谷が何かに気付いた様子で目を見開いて反応し始める。
「は、ハク……ぱ、パン……」
「? ……パン」
「いや、その……ぐぬぬ……何で鈴谷がこんなキモイ童貞みたいな……ハクが無防備過ぎるのが行けないのにさ」
「……フランスパン、あった」
「あ、うん。サンキュー」
先程鈴谷が紅茶を用意する際にも開けた戸棚の中に、幸いにもフランスパンが用意されていた事で鈴谷は誤魔化す事が出来て心から安堵する。そしてそのまま何故かそれを齧りながら紅茶を飲む事になり、ハクもベッドから降りずにテーブルに置かれた紅茶へ手を伸ばした。どうやら普段ソファに座っているからか、ベッドの様な柔い場所へ座りたい様だ。
「ふぅ……っ!」
「……」
鈴谷は安堵し、再び気付いた。ブカブカの服装でベッドの上から床に置かれたテーブルにある紅茶へ手を伸ばせば、胸元が重力によって見える様になってしまう。鈴谷が見たのは、パンツと同じ白のブラジャー。しかしそれは一瞬の事で、すぐに彼女が姿勢を戻した事で見えなくなる。が、代わりに高低差からパンツが見えたままだ。
「ふぅ……ふぅ……ほんとさ、無防備過ぎるんだって」
「鈴谷?」
「んー? 何でもないよー」
お茶を飲めばブラが見える。座っていればパンツが見える。相手が女だからか、それとも艦娘だからか警戒も何もしないハクを前に鈴谷は悶々とし続けた。
「……眠い」
「あ、じゃあ昼寝でもする? ベッド使っても良いよ」
「ん……」
やがて小さな欠伸をしたハクの言葉に鈴谷が告げれば、ハクはベッドへ横になり始める。小さな彼女がベッドを使ったところで半分も埋まらない。そこで鈴谷も立ち上がると、同じベッドへ横になってハクに添い寝を始める。それこそあやす様に接して可愛がろうとした鈴谷だが、ハクは彼女がやって来ると姿勢を変えて向かい合う形に。そして彼女に頭を預ける形で眠り始める。ハクから近づいて来た事は鈴谷も予想外だったのか、抱こうとしていた手は固まっていた。
小一時間が経った頃、鈴谷は目を覚ました。提督から託された熊野の業務はまだ数時間程掛かるだろう。目の前で眠るハクの姿に嬉しさを感じた鈴谷だったが、その身体を眺める内に彼女はハクが寝相で服を着崩していた事に気付いてしまう。スカートが捲れ、胸元が肌蹴け、自分と同じ服を着た彼女の無防備過ぎる姿に寝る前の悶々とした気持ちが蘇り始める。そして寝起きだった事もあり、彼女の理性は間違い無く弱まっていた。
「ぅ、ん……すず、や……?」
「……」
「ん……今、なんじ……?」
鈴谷が起きて間も無くハクは起床する。少し寝ぼけた様子で起きている鈴谷に気付いたハクは、ベッドを這う様に身体をうつ伏せにして時間を確認しようとする。シーツの服の擦れる音。上に動いた事で微かにずれた純白の下着。ブカブカだったせいで服もずれ、肩が露出したハクの姿に鈴谷の目は血走る。
「もうさ……結構我慢したと思うんだよね」
「?」
「分からないって感じで首傾げても、もう遅いから。ずっとずっと、ずぅーっと鈴谷を無意識に誘う様なメスガキは……わからせてやるっての」
「……ぇ……」
ハクからしたら突然だった。目を血走らせた鈴谷が急に身体を掴んで来ると、ひっくり返す様にハクの身体を動かしてから両腕を押さえ込む様にして乗り掛かり始める。自分よりも大きな身体で、艦娘だからこそ出せる人間以上の力に押さえ込まれてしまえば抵抗など無駄でしか無い。まだ状況が分からないとばかりに無表情ながらも微かに戸惑った様子のハクを前にして、鈴谷はもう止まらない。
「ぶち犯してやるから」
「っ!?」
戸惑いから一転、ようやく自分が不味い状況にあるとその言葉で気付いたハク。しかし時既に遅く、逃げる事は適わなかった。
鈴谷と熊野に宛がわれた部屋。そこには今、鈴谷にベッドの上で圧し掛かられたハクの姿があった。身動ぎして鈴谷を自分の上から降ろそうとするハクだが、両腕を押さえつけられて顔を一気に近づけられた事で一瞬身体が強張る。そしてそんなハクの姿を見て、鈴谷はニヤっと笑った。
「ハクが艦娘の鈴谷に力で勝てる訳無いじゃん? 一応その服は大事な代えだけど、いいや」
「止、め……っ!」
彼女は分かり切った事を告げると、ハクの着ていた服に手を掛ける。ハクが着ているのは鈴谷から着る様に勧められた同じブレザー。鈴谷はそれが自分の物であるからこそ、駄目になる事も受け入れて……裾に手を掛ける。そして艦娘だからこそ出せる人とは比較にならない力によって、服は容易く破かれ始めた。布の裂かれる高い音が部屋の中へ響き渡り、やがてハクはボロボロの服を着た姿になる。それはまるで鈴谷が戦いから帰還した時に中破している姿に酷似していた。
「
「誘って、無い」
「……はぁ? ふざけてんの?」
「ひ、ぁ!」
鈴谷の言葉に反論したハクだが、それは相手の機嫌を損ねてしまう。容赦無く布が掛かっただけの下乳が露わになった胸を鷲掴みされたハクは、恐怖と鈴谷の手から伝わる感触に悲鳴を上げる。ニヤけていた鈴谷の表情は無に変わり、微かに目を細めながら今度は両手でしっかりとハクの胸を掴み始める。
「ん、ぁ……止め、て……」
「こっちの気も知らないでさぁ。パンツだったりブラだったり、挙句には下着も脱げそうになったり。そんなの見せられて興奮しないと思ってんの?」
「う、ぁ! すず、やぁ……」
「女同士だから平気だと思ったわけ? だとしたら、ハクは何にも分かって無いよね。……ハクってさ、マジで可愛いんだよ。無茶苦茶にしたくなるくらいにさ」
感じ続けるハクへ話し掛けながら、鈴谷はハクの胸を更に攻め立てる。服の意味を成さなくなった布切れを捲り、完全に乳房を晒して乳首を摘み上げる様に弄れば。ハクの身体が面白い程に反応を示し、鈴谷は楽し気な笑みを浮かべる。悶々としていた思いをハクへぶつけられる事が本当に楽しくて仕方が無いのだろう。
「だからさ、マジで滅茶苦茶にしてあげる。イかせて、イかせて、もう嫌って言ってもイかせまくってさ。自分がどんだけ弱いか分からせて、鈴谷に逆らえない様にしてあげる」
そう言って徐に右腕を胸から離した鈴谷は、それを後ろへ持って行き始める。現在鈴谷はハクの腹部に潰れない程度でありながら、身動きが取れない様に体重を掛けて圧し掛かっていた。つまり彼女の背後にはハクの下半身があり、既にスカートもボロボロ。パンツも片足部分が破けており、引っ掛かっているだけとなっていた。そしてそこへ手を近づけた鈴谷は、ハクの秘部にそっと触れる。確かに感じる滑り気は紛う事なき愛液であり、それに濡れた自分の指を目の前へ持って来た鈴谷は再び笑う。
「なんだ、無理矢理されて感じてんじゃん。やっぱ誘ってたんでしょ?」
「ち、がっ……ひあぁぁぁ!」
「口答えすんな」
ハクの言葉を遮る様に鈴谷が再び秘部へ触れる。指を中へ挿入はせずに、その周囲を撫でる様にして一番敏感な部分には決して触れない。そんな直接的では無い攻めから与えられる快感でも、そもそも快感に弱いハクからすれば徐々に追い詰められる。やがて鈴谷が乳首を摘み、秘部の入り口を指先でなぞった時。ハクの身体が一際大きく震えた。鈴谷が身体を攻める様になった事で自由になった腕を使って口を塞ぎ、必死に声を殺しながらも迎えた絶頂。鈴谷はそれが分かり、ハクへ顔を近づける。
「イった?」
「はぁ、はぁ……イって、無い……っ!」
「ふぅん。じゃ、イケ」
「ふぁ! ひあぁぁぁ!」
それはハクの弱々しい抵抗だった。しかしそれに目を細めた鈴谷は乳首を弄っていた手でハクの口に指を突っ込むと、下半身を攻める指先が女性の一番敏感に陰核をつまむ。ハクの頭は一瞬で真っ白になり、口に指を入れられていた事で声を我慢する事も出来ずに絶頂。強すぎる快感と苦しさに瞳からは涙が流れ、蟀谷を濡らす。
鈴谷の思い通りに弄ばれている事はハクにとって何も良い事が無い。だからこそ、彼女に堕ちる訳にはいかないと耳元で同じ様に「イった?」と囁く鈴谷に見せた表情は抵抗。それを見た鈴谷は同じ様な反応をして、再びハクを絶頂させる。胸で、秘部で容易くイかされては絶頂したかどうかをハクは問われる。恐らく認めるまで鈴谷はその行為を繰り返し続けるのだろう。ハクは負けない様に必死で抵抗しながら、何度も絶頂を繰り返す事しか出来なかった。
「ねぇ、そろそろ認めなよ。イったんでしょ?」
「はぁ……はぁ……イ、って……な、い……」
「強情だなぁ。もういいや。あれ使お」
果たして何度絶頂したのか、ハクにそれを数える余裕は無かった。必死に堕ちない様に心で抵抗を続けるハクを前に、鈴谷は諦めた様子でハクから離れ始める。ベッドを降りてタンスに向かった鈴谷を見て、今の内に逃げるべきだと動こうとしたハクだが、度重なる絶頂で疲労を抱えたハクの身体は思い通りに動く事が出来なかった。ベッドを転がり落ちて、それでも這う様に出口へ向かい始めるハク。そんな姿をタンスの傍から振り返り眺める鈴谷は見下す様に目を細めた。
「はぁ……マジでさ、いい加減にしてよね。ゴクッ……うぇー。不味っ!」
そう言って何かを一気に飲み干した鈴谷は顔を歪めながらもハクの元へ近づき始める。まるで臀部を振る様にも見える光景を前に、鈴谷は容赦無くハクの足首を掴んで自分の元へ引きずり込んだ。
「逃げられる訳無いじゃん。ハクが鈴谷のモノになるっていうまで、終わんないから」
「ぃ、ゃ……離、し……てっ!」
うつ伏せのまま引きずり込まれたハクは、何か固くて熱いモノが秘部に宛がわれた事に気付いて振り返る。……そこには今正にハクの腰を両腕でガッシリと掴んで、自分の身体から生えた男性器を挿入しようとする鈴谷の姿があった。
「ひっ! なん、で……っ!?」
「艦娘用の薬って奴。ほんと、何でも作れる人って色々な意味で便利だよねぇ。ハクを犯したいと思う艦娘は鈴谷だけじゃないって事だよ」
「う、そ……いやぁ! 止め、てっ!」
「止める訳無いじゃん。でもあんだけイった癖に結構頑張るね。そんなに処女を奪われるのは嫌なんだ?」
必死の抵抗を感じて挿入はせずに秘部を男性器で擦り続ける鈴谷は、まるで僅かな希望をハクへ感じさせる様な言動で話し掛ける。ハクはそれに頷いて、必死に処女を奪われる事だけは嫌だと願い続け……それを聞いた鈴谷は笑みを浮かべた。
「じゃあ、鈴谷のモノになるって誓ったら挿入は勘弁してあげる」
「!」
「ほら、入れちゃうよ?」
「!? なる、から……私、は……鈴谷の、モノ……に」
「う~ん。違うかなぁ。言い方ってのがあるじゃん?」
「っ! 私、を……すず、やの……モノ、に……してくだ、さい」
処女を守る為に、ハクは鈴谷のモノになる事を誓うしか無かった。何か特別な力がある訳でも無い口約束だが、それでもハクが折れた事は間違い無い。その事に鈴谷は声を出しながら笑い始めると、ハクの腰を掴んでいた手から力を抜いた。一時でも早くそれから離れたかったハクが前へ動いた時、鈴谷は再びニヤりと笑みを浮かべる。
「よく出来ましたー。じゃ、ご褒美あげるね。えいっ!」
「ひあぁぁぁ!」
ズブっと愛液に濡れたハクの狭い膣穴を掻き分けながら、鈴谷の熱くて固い男性器の入り込む音が部屋に響き渡った。何度も絶頂したハクの身体がそれで感じるのは痛みでは無く快感。しかし破瓜の証である鮮血は流れ、異物が入る感覚にハクの頭は一瞬で何も考える事が出来なくなってしまう。……しかしそれでもハクは理解した。自分は今、鈴谷に犯されて処女を失ったと。
「う、そ……つき……っ!」
「はぁ? ハクはもう鈴谷のモノなんだから、どう使ったって鈴谷の勝手じゃん。うわっ、気持ち良すぎ……ハクの
無情な鈴谷の言葉と共に、彼女はハクを好きな様に犯し始める。改めて腰を掴んで逃げられない様に固定して、自身の腰を前後させながら男性器を出し入れする言わばピストン運動。掻き分けて入って来れば膣壁が擦られ、抜ける時には魂まで持って行かれそうな感覚にハクが耐えられる訳も無かった。
「ぃ、やぁぁぁぁ!」
「あはは! もう口を開けさせなくても大きな声で叫ぶ様になったし。ほらイケ! 鈴谷に女にされて、犯されてイきまくれ!」
奥深くへ抉る様に突き入れられれば、ハクは容易く絶頂した。身体に入っていた力が抜けてうつ伏せのまま顔面を床につけて、それでも鈴谷に腰を掴まれていたために下半身だけは上げた状態の姿は無様としか言い様が無い。それはきっと、無意識に彼女を誘惑してしまった報いなのだろう。
ハクを改めて引き寄せた鈴谷はそのままハクの身体を起こして自身の膝上に座らせると、ハクの両足を抱えて膝裏を抱く様に持ち上げる。ハクは絶望からか力を一切入れる事も無く、鈴谷の思うがままにその体位へと変えられてしまった。結果、ハクが地上に着いているのは鈴谷の男性器一点のみとなり、鈴谷が腕や腰を揺らすだけで容易く道具の様に扱われてしまう。
「あぁ、もう気持ち良すぎー。精液上がって来たぁ!」
「ん、ぁ……せ、い……えき……?」
「今更なに呆けてんの? 犯してんだから、そりゃ出るでしょ。精液、子種、赤ちゃんの元。どの呼び方が良い~?」
「待っ、て……! まさ、か……」
「んー? はは、中出しするに決まってんじゃん! ほら、ほらほらほら!」
処女を奪われて絶望したハクへ追い討ちを掛ける様に告げた鈴谷の言葉に、ハクは再び必死の抵抗を見せ始める。しかし鈴谷に抱えられた身体はもう鈴谷にしか動かせない。出来る事は言葉での拒絶だけであり、鈴谷はそんな声には耳も貸さずに男性器を突き上げる。……そして、大きく抉っていたそれが一際膨らんだ時。鈴谷は思いっきりハクを自分の腰へ叩きつけると共に自らも腰を突き出した。
「出るっ! 中で思いっきり出してあげる! これで本当にハクは、鈴谷のモノ!」
「止め、あっ、いやぁぁぁぁぁ!!!」
鈍く聞こえる射精の音。膣内を奥深くまで抉られる様に擦られて絶頂すると同時に、奥で広がる熱い感覚にハクは絶望にも聞こえる悲鳴を上げた。結合部から入り切らなかった精液が流れ出る中、大量の射精をした鈴谷はやり切ったとばかりに息を吐いてハクの身体を抱いていた手から力を抜いた。再びうつ伏せで鈴谷の前に倒れたハクは、処女も奪われ中出しもされ、もう何も残されていない。
「ふぅ……気持ち良かったぁ。でもまだ終わんないから」
「ぁ……ぁ……も、ぅ……ゃ、め……」
身体を震わせながらも拒否する様に弱々しく言ったハクの声は、鈴谷の耳に届かない。今度はうつ伏せのハクへ後ろから覆い被さり、出したばかりでもまだ固いままだった男性器を再び挿入し始める。身体が動かない様にハクの頭を両腕で抱えながら始めた、所謂寝バックの体位。今度はハクを全身で感じながら、鈴谷は何度も腰を打ちつける。
「鈴谷を誘惑した事、謝ったら優しくしてあげても良いけど?」
「んぁ! あっ! わ、たし……は、なに、も……」
「何もしてない? ふぅーん。このっこのっ!」
そんなつもりの無かったハクだが、やはりそれは通用しない。鈴谷はハクの言葉を聞いて強く腰を打ちつけ始め、ハクは頭がおかしくなりそうな快感に苦しみながらも口を開いた。
「ご、めん……な、さい……んぁ! すず、や、を……ゆう、わ、く……し、て……ひぁ!」
「分かっ、たぁ!? これから、はっ! ちょっとでも鈴谷を興奮させたら、犯しまくってやるからっ!」
「あっ! やぁ! も、う……出さ、ない、で……いあぁぁぁぁ!」
ハクの謝る姿を見て更に鈴谷の腰を打ちつける速度は早く鋭くなる。そして先程と同じ様に奥深くへ突き入れられた時、ハクの懇願を無視した2度目の射精が行われた。頭を抱えられて押さえつけられたハクは仰け反る事も出来ずに絶頂して、やがて限界を迎えたのだろう。そのまま意識を手放してしまった。
「ふぅ、ふぅ……あぁ、ヤっちゃったなぁ。まぁでも良っかー。って、何時の間にか消えてるし。熊野に気付かれない様に換気して掃除して……起きたら口止めもしっかりしないとね」
気付けば男性器が消えていた鈴谷は、気絶したハクを抱えて自分のベッドへ移動させた。ハクの服はボロボロのため、風邪を引かない様に掛け布団を掛けてから部屋の窓を開けて換気を始める。そして鈴谷はスッキリした様子で既に夕暮れ時だった空を見上げた。