長い槍を手に歩くのは青髪の美女。そしてそんな彼女の肩には1匹の翼が生えた猫が座って居り、美女が歩く度に来る振動は心地良いのか大きな欠伸をする。と、美女は一度歩みを止めた後に猫へと手を動かして「眠いか?」と猫相手に質問。するとその質問に首を横に振って猫は答えた。美女は伸ばした手の指で猫の顎下を撫で始める。猫は目を細めて気持ち良さそうにするが、その姿に美女は何を思ったのかしつこく続け始める。最初は良かったそれも、度が過ぎれば鬱陶しいもの。美女の肩から飛び降りて少しだけ睨む様にした猫に、それでも美女は笑みを浮かべてゆっくりとしゃがみ込んだ。
「気付けば長い付き合いだな、私達も」
『……』
美女の言葉に何も言わずに視線を向けながらも、やがて頷いて見せた猫……ハク。そんなハクの姿を見ながら、美女は歩みを再開すると同時に自分がハクと出会った経緯を思いだし始める。それは間違い無く偶然であった。
ある時、山の中で野宿を考えた美女。だがそんな美女は自分の荷物の中に既に食料が残っていない事を思いだし、生きる為に狩りを行う事を決意した。『猪等が探せば見つかるだろう』、そう思って行動した美女はそこで目当てだった猪。そしてそんな猪に囲まれている1匹の猫を見つける。どう見ても猪の群れに襲われて絶体絶命の猫。人が生き物を殺して食べる様に、猪達も他の生き物を襲うだろう。美女は動物に詳しい訳では無い為、猪が何を食べるのかは分からない。だが弱肉強食の世界を目の当たりにし乍らも、美女はそれが収まって隙が出来た時に仕掛ける事を決める。……が、目の前の光景は美女の思わぬ形で幕を閉じる事になった。
美女は目の前の光景に口を開けて驚く事しか出来なかった。猫が襲われる直前、突如大きな翼を出現させてその場から飛び去ったのだ。獲物を失った猪たちはその場から立ち去り、美女はしばらく呆然とした後に我に返ると飛び去って行った猫を追い掛ける事に決める。空腹を忘れ、摩訶不思議であると同時に目を奪われた猫を見つけるために。
飛んで行った場所はそんなに遠い場所では無く、美女は降りたと思われる周辺を探し始めた。そしてしばらくの時間を探して居た時、少し離れた場所で何かが動く音が響く。と同時に鈍い音が微かに聞こえ始め、美女はまさかと思いながらも音の発生源へ。そこにあったのは、網状になっている縄に閉じ込められてもがく探していた猫の姿があった。恐らく誰かが罠を仕掛け、それに掛かってしまったのだろう。美女はそれに気付き、助けようとして動き始める。しかしそれよりも早く、猫は目の前で小さな少女になって網の間を広げ乍ら抜け出した事で、姿だけを少女の目の前に晒す事となった。当然知らない存在に警戒する少女。美女に視線を向けて逸らす事無く口を開く。
『……誰?』
『と、通りすがりの正義の味方だ』
少女の質問に即答する様にして出た答えは胡散臭いとしか言い様の無いもの。当然警戒を緩めない少女だが、その後会話を続けながら何とか警戒を解いて行った美女。それからは成り行きであり、2人とも気付けば共に行動する様になっていた。美女は少女が猫に成れる事を当然知っており、それでも気味悪どころか気になってすらいた。少女は美女と共に行く事が悪い事では無いと感じ、『共に行かないか?』と言う誘いの手を取った。それが始まりであり、今尚美女と共にハクが旅を共に続けている理由である。
「ふっ、今思いだしても変な話だ。む? ……村か」
『……』
「今晩はあそこで宿を取ろう。歩き通しは危険だからな」
思いだし笑いをし乍ら呟いた美女は、遥か前方に村があるのに気付く。ハクもその言葉に遠くにある村へ視線を向け、美女の言葉に頷いて返す。その後村へ無事に到着した1人と1匹は計画通りに宿を取り、部屋も寝床も常に一緒な美女とハクはその日も同じ布団で眠る。だが美女は自分の傍で眠るハクの存在に常に何かモヤモヤとした感情を抱かずには居られなかった。……そしてその感情が溢れるのも時間の問題である事を、ハクは勿論本人すら知る由は無かった。
真夜中の森は、光も入らないために常人では何も見る事が出来ない。そしてそんな中を何かから逃げる様に人の姿で必死に走り続けていた着物姿のハクは、突然足元から掬い上げられる様にして身体を持ち上げられてしまう。逃げようと身体を動かすも、ハクの足や身体は気付けば縄で拘束されており、そこで初めてハクは自分が森に仕掛けてあった罠に掛けられたのだと理解する。と同時にハクが走って来た方角にあった草木が音を立て始め、振り返ったハクの目に映ったのは草木から現れる人影。
「ふふ、何処かで見た光景だな……もう逃げられんな」
暗闇の中でも猫故に見えていたハクには、自分の方を見て笑みを浮かべる青髪の美女が近づいて来る姿が見える。対する美女は暗闇の中にも関わらず、ハクの場所を正確に捉えていた。どうやら先程ハクが逃げようともがいて居た事で、その音の発生源に気付いたのだろう。そして人は暗闇に居続ければやがて目が慣れる。徐々にハクの姿が見える様になっていた美女は、その傍に近づくと縄に絡まるハクを見る。そこでハクは完全に捕まってしまった。
「怖がる必要は無い、唯……愛したいのだ、お主を」
「……星……止めて」
「これ以上逃げられては困るからな、少しきついが我慢してくれ」
ゆっくりと手を伸ばし、ハクの頬に手を添える美女……星。その表情は欲しい物が手に入った後の様に恍惚としており、ハクがその姿と言葉に首を横に振って止める様に言うも星は聞く耳を持たない。そして何を思ったのか、罠を外すかの様にハクを拘束する紐を弄り始める。だがそれは外す訳では無く、更にハクを安定して拘束するための行為であった。先程までは掬われた故に横になる様にしてぶら下がっていたハク。しかし星の行動によって両手と両足を引っ掛ける様に吊られたまま身体だけを外に出してぶら下がってしまう。着物は着崩れ、吊るされているその位置はそこそこ高いが為に背の低いハクの頭と立っている星の顔は同じ高さであった。
星は自分の目の前で吊るされているハクの姿に一度息を吐いて見つめ始める。その光景は普通の人であれば可哀想であり、助けてあげたいと思うだろう。だがその光景を作った張本人は身動きの出来ないハクの着崩れたために見える胸元等を見て、ニヤケながらもやがて頷く。
「大丈夫そうだな……では、始めよう」
「……外して」
「それは出来ない。言って置くが、お主が悪いんだぞ? ……私を毎日の様に誘うからこうなるんだ」
「……誘って……無い」
「無意識なら尚の事悪い。ふふ、ここで私だけの者にしてやろう」
ハクの状態を確認した星。そんな彼女にお願いをするも、結果は拒否であった。そして先程同様にハクの頬に手を当てて撫で始め、言われた言葉を否定したハクに星は一度怖い顔をする。が、すぐに笑みを浮かべるとそう言ってハクの顎を指で持ち上げた。強制的に上がった顔。視線も当然上がり、見えたのは近づき始めていた星の顔であった。気付いた時には口元に柔らかい感触を感じ、目を見開いたハク。だがそれだけでは終わらず、ハクの唇は星の舌によって舐められ始める。
「んんっ!」
ハクの唇を舐めていた舌が閉じていた唇の間を押し入って入り込み始める。口の中を好き勝手に暴れまわり、舐め回す星の舌。それに驚くのも束の間、ハクの着物が開いている星の両手によって脱がされ始める。手や足は拘束している為に通すことが出来ず、故に身体に巻き付けて着物を縛っている帯をゆっくりと外し始めた星。流れる様に垂れて行く紐がやがて全て地面に落ちた時、ハクの着物の前側は完全に開いてしまう。胸は辛うじて隠れている程度で、ずらせばすぐに解放されるだろう。下腹部には白い下着を付けており、それは隠されずに曝け出されているも布一枚が大事な場所を未だ守り続けていた。
「ん……はぁ……はぁ」
「良いぞ、凄く良い。お主は本当に、私を何処まで興奮させるつもりなんだ?」
口を解放され、好き放題されたが為に息を切らせるハク。既にその頬は微かに赤みを増しており、星は今のハクの姿に同じ様に。しかし違う形で息を荒くし始める。先程までは抵抗出来ていた身体も接吻によってその力を失い、両手の指を動かしながら身体に近づけ始めた星の姿をハクは唯見る事しか出来ない。ここからがハクにとっての問題であり、星にとっての本番である。
星はハクの身体に近づけていた指を、そのまま触れさせる事無く触れる寸前で止める。そしてハクの表情を見ながら、触れるか触れないかのギリギリの距離感のままハクの身体の周りを徘徊させ始めた。星の手から来る微かな暖かい温度がハクの身体を刺激し始め、もどかしくくすぐったい様な感覚を受けるハク。身体を少しだけ動かしながら、目を細めて星に視線を向ける。接吻によって赤くなっていた顔と、触れないけれど感じる感覚に悶えるその姿に星は笑みを浮かべた。
「気持ち良いか?」
「……せ……い……」
弱々しく、途切れ途切れに自分の名前を呼ぶハクに星は満足げに頷くとその行為を止める。そして次に着崩れて前を辛うじて隠していたその着物の肩の部分を持ち、捲る様にそれをハクの吊り上げられている手に引っ掛ける。隠していた布が無くなり、ハクの大き目な乳房が露わになった時。星は見える様になったその乳房に息を飲むと、恐る恐る手を伸ばす。
「んっ!」
「柔らかく、張りもある……素晴らしい!」
大きく手を開き、先端ごと鷲掴みにした星。まずは触りたいという思いが強かった為に、ハクを感じさせる為では無く自分の欲求を満たすための触り方。故に気持ち良さよりも触れられた事に声を上げたハクだが、星はそんなハクの姿を見て息を荒げると本格的にそれを揉み始める。乳房を両側から包み込む様にして揉めば、ハクはくぐもった声を上げ始める。敏感である事は知っていた為、自分の手で喘ぐその姿に星は満たされると同時に『更に更に』と思いを強くし始める。
「罪深い胸だ。しかもこんなに乱れるとは」
「んっ、ん……んんっ!」
笑みを浮かべながら星の手の中で形を変えるハクの乳房。すると星はハクの顔に自身の顔を近づけ、先程まで行っていた事を再び再開する。胸を揉むことは止めず、その上で口の中を好き勝手に犯し続ける星。森の中には2人の間で響く水音と息遣い、そして縛られている事で鈍く鳴る紐の音が響き続ける。口を攻められ始めた事で声を出すことすら封じられてしまったハク。その間にも星の攻めは強くなって行き、やがてそれは乳房の先端へ攻めを開始する。摘み、弾き、捏ねる。言葉だけならば単純だが、ハクにそれは耐えられる物では無かった。
大きく痙攣する様に身体を動かし、紐の音を響かせながら強く目を閉じて絶頂するハク。声は出ずともその身体の動き等から絶頂したことが分かった星はハクから一度離れる。長い接吻によって絡み合った唾液が2人の間で伸びて落ち、ハクの目から流れる涙と共に地面を濡らす。ハクが涙を流している姿には罪悪感を感じずには居られないものの、だがそれでは止まれない星は膝をついてハクの下側へと移動する。縄で吊るされている為に、しゃがむ事でハクの下に近づいた星。既に先程の絶頂によって染みを作り始めていた白い布を見て、一度息を吐く。そして残されていた下着の内、片足を回る布を容赦なく破り始めた。その一カ所だけを破れば、それだけでハクの残された片足を伝って後は下着がずれ落ちる。外と言う事もあって寒いであろう晒された秘部を見ながら、星はハクの太腿を触り始める。
「何処も彼処も、本当にお主は私を魅了する」
「ん、あ……もう……」
「そうだな。もう良いだろう……指を入れるぞ」
「! ちがっ、んあぁ!」
ハクの身体を堪能する星に『もう止めて』と言う意味で告げたハク。だがそれを違う形で聞いた星は撫でていた太腿から手を離し、人差し指を立て乍らハクの秘部にゆっくりと挿入し始める。否定しようとするも時既に遅く、入ってしまった指はハクの中でその存在感を主張しており、星は締め付けるハクの膣内の感触に指だけで感じ始めていた。しかし当然それで満足出来る訳が無い。
「動かすぞ」
「……駄、目っ! あぁ!」
告げはするも答えは聞かずに入れていた指を抜き始めた星。それが完全に抜ける寸前で止まると、今度は帰る様にしてハクの中へと戻り始める。身体のどの場所よりも敏感なそこは、当然何かが触れるだけでも我慢出来ない物。そんな場所を行き来する指の存在に、ハクは声を我慢することも出来ずに喘ぐしか出来なかった。秘部からは愛液が溢れ始め、星がしばらく指で突き続けていた時。弾けた水の水滴が星の鼻下に付着する。と、星は指をそこで一度完全に引き抜いて鼻下に付いた愛液を舌で舐め取る。
「これは……んぐっ」
「ひぁ! ……何、して……んんっ!」
ハクの愛液がどんな味だったのかは定かでは無い。だが間違い無くそれに衝撃を受けた星はあろうことかハクの秘部に口を付け始めた。秘部の全てを口の中に納め、舌を伸ばし始めた星。突然の事に戸惑ったハクだが、入って来た舌の感触に首を大きく上げた後に乱れ乍ら横に振る。長い髪が頬を掠め、見ずとも声やその髪でハクが乱れている事が分かった星。更に音を立てて愛液を吸い上げながら攻め続けた結果、ハクは2度目の絶頂を迎える。そしてそれと共に溢れ出した愛液が星の口の中を満たした。
「ん!? ん、んぐっ。ふぅ……中々の味だったぞ。おや?」
増えた量に驚きながらも、やがてそれを飲み干した星は清々しそうな顔で口元を腕で拭いながら立ち上がる。しかし強すぎる刺激と2度に渡る絶頂によってハクは限界を迎えていた様で、既に眠る様に気絶してしまっていた。完全に力を無くして意識を失ってしまっているハクの姿に星は自分のした事を自覚する。だが自覚した星は自分を攻める事はせず、またハクへは罪悪感を感じながらも申し訳無いと言う思いは薄かった。一番感じたのは何処までも確信を持って言える、知らずに内の中で秘めていた思い。
「お前は私だけの者だ。誰にも渡しはせん……絶対に」
ハクは星から離れる事は出来ない。再び野生に帰るのは現実的に考えて厳しい物であり、それ以上に星から離れる事等不可能だったのだ。隠れれば血眼になって探し、確実に見つけ出す。そんな彼女から逃げ切るなど、世界を渡らない限り無理な事である。……そうして長い時を、その後も共に過ごし続けた2人。星はその日以降毎日の様に宿の中でハクを攻める様になり、ハクもそんな彼女の攻めを受け入れる事しか出来なかった。そしてそれは旅を止め、1人の少女の元に着いた後も変わらない。
「達するならどうすれば良いか、分かるな?」
「ひぃ! イ、ク……! ふあぁぁんんっ!」
星の部屋の中でその部屋の主である星の指に攻められて乱れていたハクは、星の言葉によって教え込まれた事を思いだす。『達する時には予め言って置く事』。それが絶頂する上での決まりであり、ハクは自分が絶頂すると分かった時。教えられたとおりにそれを言う。と同時に絶頂したハク。だが声が響かない様になっている訳でも無い部屋の中で、その様な大きな声を出せば簡単に聞かれてしまうだろう。故に声を大きく上げたハクの口を自らの口で塞ぎ、その声を無理やり抑え込んだ星。意思とは関係なく絶頂によって痙攣する身体と共に意識を失ったハクの姿を見て、星は入れていた指を引き抜く。と、それを舐めて笑みを浮かべた。
「……そろそろ眠るか。おやすみ、ハク」
自分の指で絶頂し、眠っていたハクの姿が愛おしくて仕方が無かった星。その頬を優しく撫で、やがてハクの眠る場所に一緒になって掛け布団を被った星はその身体を優しく抱きながら眠りに付く。……普段の彼女であれば、誰かが傍に居ても気付けただろう。だがハクに夢中になっている星はそのまま気付く事は無かった。自分の部屋のすぐ傍で立つ1人の少女を。
「はわわ! 凄いの見ちゃいました! ハクちゃんが星さんに……雛里ちゃんに教えなくちゃ!」
その少女は顔を真っ赤にして慌て乍ら、先程まで襖の間から見ていた光景を思いだす。そして頭から突如煙を出した後に音を立てず、だが急ぎ足でその場を去って行くのであった。