ワカモにとって、カナデという少女の第一印象はただの有象無象。全く興味も持てないどうでもいい存在でしかなかった。だがカナデにとっては違った様で、彼女はワカモという存在がどれ程に危ういものなのかを知らないままに仲良くしようと近づき始める。
降り掛かる火の粉も、邪魔になるものも全てを排除してきたワカモの存在は危ないと誰もが知っている。彼女を見ただけで恐怖し逃げる者が大半だろう。そんな中、笑顔で近づいて来て話し掛けて来るカナデの存在はワカモにとって煩わしい以外の何物でもなかった。
「貴女は私が誰か知らないのですか?」
「? えっと、初めまして、だよね!」
それは余りにも純真で無垢な笑顔だったと、過去を思い浮かべたワカモは思う。自分が誰なのかも知らないまま、接してくる少女を前に呆れながらも自らの名前をワカモは明かした。その名前を聞けば、すぐに恐怖して逃げ出すだろうと予想して。
「私はカナデ! よろしくね、ワカモ!」
「は?」
しかしその予想に反してカナデは逃げ出さない。再び良い笑顔で声を掛けるその姿を前にワカモは呆気に取られてしまった。それでもその出会いを最後に二度と関わる事は無いだろうとその場を後にしたワカモだが、何の因果かカナデとはその後も頻繁に出会う事に。そしてその度に純粋無垢な笑顔で名前を呼びながら自分へ駆け寄って来るその姿に、ワカモ自身も次第に絆されて言った。
「どうして、貴女は私に近づくのですか?」
ある時、不安を感じながらもワカモは質問する。その答えがどんなものなのか、自身でも気付かない恐怖を感じながら。何か裏があって、目的があって近づいたのだろうと思いながら。
「友達になりたかったから!」
「……それだけ、ですか?」
「うん!」
だが返って来た答えは実にシンプルで疑う余地も無いカナデの真っ直ぐな思い。自身の悪名を利用する為でも、何か邪な理由がある訳でもないカナデの答えにワカモの心には今までに無い感情が湧き上がり始める。有象無象だった存在が徐々に目に入る程度の存在へと変わり、そしてこの時からワカモにとって心から友達と言える存在へと変わった。
それから、ワカモにとってカナデは一緒に居るのが当たり前の存在になっていた。
そんな彼女だからこそ、ワカモには気に入らない事があった。
「先生~!」
――――――どうしたの?
「……」
ある日出会ったキヴォトスで数少ない大人。生徒の事を第一に考える人格者【先生】。ワカモはその姿を一目見た瞬間に惹かれ、カナデとは違って一瞬で大事な存在となった。先生に近づく有象無象は排除して、自分をだけを見て欲しい。そんな思いを抱く彼女にとって、カナデという存在はとても複雑になる。
先生には自分だけを見て欲しいが、自分が居るところにはカナデも居る。そしてカナデが先生に話し掛ける事も、先生が話し掛ける事もワカモに止められる訳が無い。結果、二人が話す姿を眺める時間が出来てしまうのは必然だった。それが、ワカモにとっては気に入らない。
どちらもワカモにとっては掛け替えのない、欲しくて堪らない存在。だが二人が仲良くする事にはどうしても嫉妬してしまう。そこでワカモは我慢せずに行動する事にした。先生を相手に下手な行動をとっては不味いのなら、自分の傍に居るカナデをどうにかしようと。
「ふぅー! ふぅ-! やっと、やっとこの時が!」
荒い息を吐きながらワカモは湧き上がる衝動をギリギリで抑え込んでいた。そんな彼女の目の前には、ベッドの上でうつ伏せに眠るカナデの姿がある。しかしその服装は既に何も纏わぬ全裸であり、ワカモも同じ様にその肌を晒していた。
欲しいとすら思う大切な存在が二人居て困るなら、最初からその片方を完全に自分のモノとしてしまえば良い。それがワカモの出した答えだった。カナデの全てを奪って自分だけのモノにしてしまえば、後は先生と話していようが自分の所有物が話しているだけで嫉妬する事も無い。そしてそのついでに溜まりに溜まった欲も全部解放してしまおうと。
「先生は勿論、貴女も数多くの存在に狙われる身。ですが、譲りませんわ。誰よりも早く、そして未来永劫貴女は私のモノになりなさい」
うつ伏せで眠るカナデの上に跨り、その両足を上げてカナデに膝立ちの姿勢を取らせる。上半身を伏したまま、下半身だけを上げた姿勢となったカナデの臀部を少し撫でてから、その上に腰を鎮座させたワカモの下腹部には太く脈打つ熱い肉棒が存在していた。
「始めては先生と思っていましたが、この際構いませんわ。大人相手の予行練習、という事で」
カナデの秘部は既にワカモによって挿入の準備が整えられていた。愛液とは別に潤滑油が追加されたその秘部に、ワカモの肉棒が宛がわれる。そして臀部をガッシリと掴みながら、ゆっくりと挿入が開始された。
「くっ、予想通りキツキツですね」
その年齢にしては体の小さなカナデの膣内は当然、とても狭い。対してワカモのそれは立派に勃起していた事もあって、女性の神秘として入りはするものの締め付ける力は半端では無かった。その圧迫感と快感にワカモの額には即座に汗が浮かび上がる。
「ふぅー! ふぅー! 誰にも、譲りません。貴女を最初に狙ったのは私、なのですから!」
「あぐっ!」
一際強く、ワカモは最奥へと突き入れる。カナデの腹部は挿入された肉棒の先が分かる程に隆起するが、犯されている本人は声を出しても決して目覚めない。この状況を作ったワカモが抵抗されない様、眠り薬によって深い眠りに付いているのがその原因だった。
挿入して最奥まで突いてしまえば最後、ワカモが抑えていた感情は理性を容易に飛び越えた。今まで感じていたカナデへの感情が一瞬にして爆発する。
「このっ! いつもいつも、その柔らかい身体でくっ付いて! 良い匂いさせながら、誘惑して! こうして私に犯されたかったのでしょう?」
肉のぶつかり合う鈍い音が響く中、ワカモは今までの鬱憤を晴らす様に一突きずつ、速度はゆっくりだが最奥まで突き入れる事を繰り返す。子宮すらも容易に潰す程の勢いで犯されるカナデの口からは空気を出す様に声にもならない音が漏れていた。
「なのに誰にでも笑顔を振りまいて、人を疑う事を知らない……もう誰かに穢されるのは時間の問題だったのです。どれ程自分が危ない状況だったのか、その体に教えて差し上げますわ!」
ワカモは知っていた。カナデが笑顔を見せる相手が自分だけではない事を。彼女にとって友達は沢山おり、自分がその内の一人に過ぎない事を。だが他の誰よりも一緒に居る時間が長い事も確信しており、数多くいる友達の中で自分が抜きん出ている事も自負していた。そしてそんな彼女の言う通り、実は時間の問題だった。カナデに対して友達以上の想いを抱く存在は多く、放っておけばその内他の誰かから性的に食われていただろう。真っ先に行動したのがワカモだっただけなのだ。
「ふぅー! ふぅー! あぁ、込み上がってきましたわ! 私の全てを貴女の子宮にぶちまけて差し上げます! 私に近づいたのですから、責任を取って孕みなさい!」
大きく腰を引いて肉棒の先端ギリギリまで膣内から引き抜いた後、一気に奥の奥まで強引に突き入れると同時にワカモは射精する。静かな部屋にはドクドクとポンプの様に吐き出される子種の音が響く事から、その勢いと射精量の多さが伺える。ワカモも腰を震わせながら長い射精の間、快感をしっかりと感じ続けていた。
時間にして一分程の長く大量の射精を終えた頃、ワカモは腰が抜けた様にカナデの上へ倒れて覆い被さる。その拍子に肉棒が抜ければ、栓が無くなったカナデの秘部からは溢れる様に精液が流れ出し、その量の多さを物語っていた。
「はぁ……はぁ……ふふっ。気持ち良すぎて、動けません。ですがこれで、貴女は私のモノ」
両腕でカナデの後頭部を抱きかかえながら、ワカモは快感後の疲労に身を委ねる様に目を閉じる。全身でその小さな身体を感じ、自分のモノにしたという達成感に満足しながら。
誰しも最初の一歩、最初の一回という壁に躊躇する。だが一度超えてしまえば、その壁は超えやすくなる。一度超えた実績があるからこそ、次も超えられると前向きになれるのだ。
カナデを犯すという壁を超えたワカモがそれを一度で終える筈も無く、今後彼女はカナデを何度も犯していく事になるだろう。いずれは目覚めたまま、カナデが新しい命を宿して身も心もワカモのモノとなるのはそう遠くない先の話。
「ワカモ、大好き!」
「ふふっ。私もカナデさんが大好きですわ。先生共々、愛しております」