※この作品はR-18です。

愛され過ぎた少女達   作:ウルハーツ

189 / 222
サガリがカントーの出身で、エリカと親しかった場合、あるかもしれない
【もしもの話】


『IF』【ポケモン】 エリカ

 

「俺、旅に出ようと思うんだ」

 

「ぇ……」

 

 タマムシシティ、ジム。そこでサガリは幼馴染の様に育ったエリカを前に告げる。お嬢様として育てられたエリカと、所々に荒っぽさが目立つ様な育ち方をしたサガリ。本来であれば引き剥がされてもおかしくは無さそうな光景だが、サガリの性格は幼い頃から何処か抜けていて天然なエリカを守る様にした出来たとも言えるものだった。……残念ながら、その見た目は幼いままなので生意気にしか見えないが。

 

 エリカは湯呑を手に固まる。今ではジムリーダーとしての立場を持つ彼女は、つい先日までそのジムでジムトレーナーの一人として自身を支えてくれていた幼馴染がこれからもそうであると信じきっていた。だが、サガリの言葉はそれを裏切るもの。エリカは動揺しながらも、その理由を尋ねる。

 

「な、何故旅に出ようと思ったのかお聞きしても?」

 

「……俺、エリカより弱いと思うんだ」

 

「……」

 

 サガリはその性格も相まって、負ける事を良しとしたくはない。立場もあり、エリカがジムリーダーとなった事に不満を抱いていた訳では無かったが、それ以上にそんな彼女の下でジムトレーナーとして収まる事を受け入れたくなかった。

 

「だから、旅に出る。他のジムを回って、途中で絶対エリカにだって挑む。それで最後にはリーグへ行くんだ。勿論、やるからには目指す高みはチャンピオンだぜ?」

 

 この世界では10歳からトレーナーとして成人したと見なされ、旅立つ者も多い。それに比べればかなり遅い旅立ちだが、それでも周りが聞けば彼女を応援する者は多いだろう。地方に一人しかいないチャンピオンの座を求めて戦うとなれば、その道程は果てしなく険しいが、リーグから認められてジムリーダーを務めるエリカは立場上、応援するしかない。それが例え、長い別れになろうとも。

 

「……そうですか。ふふっ、その時を楽しみにしていますわ」

 

「あぁ。戻って来る時は俺が圧勝してやるからな!」

 

 それから数日後、他のジムトレーナーやエリカに見送られながらサガリはタマムシシティを旅立った。8つのジムを巡る旅のちょうど中間地点に位置するこの場所へ戻って来るのは、それなりに時が経っての事だろう。

 

 

「…………」

 

『エリカ様』

 

「……一人に、してください」

 

『……分かりました』

 

 サガリが居なくなった翌日から、エリカは誰の目にも明らかな程に塞ぎ込んでいた。

 

 エリカにとって、幼馴染の様に育ったサガリの存在は自分の全てを見せる事の出来る数少ない人物。ジムトレーナーや関係者はその立場から敬られる事はあれど、対等ではない。中には親し気なサガリを悪く言う者も居たが、エリカには大きな支えに等しかった。

 

 それが消え去った彼女は部屋に籠ってしまった。

 

 幸いにも、チャレンジャーは現れない。だがそれも時間が経てば何時か来るだろう。その時、エリカはジムリーダーとして真摯な対応が取れるのか。ジムトレーナー達は彼女を唯々信じて、少しだけ元凶の居なくなってしまったサガリを恨めしく思う。

 

「彼女はきっと、強くなって戻って来る。わたくしを容易く乗り越えて、次の街へと行ってしまいますわ」

 

 果たしてどれだけの間、再会までに時間が掛かるのか。果たして再会した後は、どれだけまた会えなくなるのか。それを想像したエリカはサガリの居ない日々を考えて元気を失っていく。

 

「? もし、もしわたくしが負けなかったら……次の街に行けない筈、ですわ」

「次へ進めない様にしてしまえば、これからもずっと一緒に」

「彼女のポケモンはある程度の予想も出来る筈ですわ。旅の最中に増える事も視野に、対策をしなくてはなりませんわね」

 

「サガリ。わたくし、わかりましたの。貴女がどれ程わたくしにとって必要不可欠な存在なのか。貴女の存在がわたくしに栄養を分けてくれている。貴女の美しさが、愛らしさが、わたくしがわたくしで居られる源。…………ふふ、さがり……さがり……もう、逃がしませんわ」

 

 抜けているとも言われる。気付けば昼寝をしている程にほんわかとしている。そんな彼女に芽生えた幼馴染への対応を知る者は誰も居ない。知らぬ内に目覚めた彼女の感情が形になるのは、サガリが戻って来た時だ。

 

 

 

 

 

 

「エリカ様! 次の挑戦者です! しかも、サガリちゃんです!」

 

「っ! 遂に、この時が……。みなさん。今回は全力で対応しますわ」

 

「全力でですか!? ですが、サガリちゃんはまだ3つしかバッチを持ってませんよ?」

 

「彼女の実力はみなさん、分かっている筈ですわ。それに他のジムならばともかく、わたくし達の本気を彼女は既に知っている。手を抜いたとすれば、彼女も怒りますわ」

 

 エリカの言葉にジムトレーナー達は一斉に想像する。全力で相対すると聞けば、きっと『上等だぜ!』といって楽し気にバトルするサガリの姿を。逆に全力でなければ3つのバッチを持った実力に合わせた戦いなど、サガリにとって生温すぎる。理解した上でガッカリする姿も容易に想像出来た。

 

「勝ってしまっても構いませんわ。寧ろその方が、彼女はここから先に進めませんもの」

 

「え、エリカ様?」

 

「ふふっ」

 

 その言葉にエリカがサガリを先へ進めたくないという思いを察してしまった数名。

 

 こうして始まった4つ目のジムバッチを求めたサガリのジム挑戦は今までがお遊びと言えるかの様に熾烈な戦いとなる。

 

「はぁ、はぁ……流石に全員マジだな。でも、辿り着いたぜ……なぁ、エリカ!」

 

「あら、まぁ……ふふっ。お久しぶりですね、サガリ」

 

 再会。勝気な笑みを浮かべてボールを構えるサガリを前に、エリカは嬉しさを抑えて普段通りの優雅な立ち振る舞いで挑戦者(サガリ)を見据える。サガリに対する出来る限りの対策を講じた上で、ジムリーダーとしてエリカは彼女の前に立ち塞がった。

 

 

「モジャンボ、ヘドロばくだんですわ」

 

「っ! サーナっ!」

 

 サガリにとって一番の相棒であるサーナイトが倒される。他の面々も相性では有利なポケモンすら居る中、それを軽々と覆される実力でサガリは敗戦した。挑戦者といえど、バトルに負ければ賞金も渡す。エリカに負けた事を悔しそうにしながらも、そのルールを守ったサガリは仲間達を癒す為にポケモンセンターへと向かった。そしてそんな彼女の後をエリカも追って、仲間を預けたサガリは彼女と話をする。

 

「ジムリーダーは伊達じゃないってか?」

 

「そう簡単には負けられませんわ。貴女が相手ですから、尚更」

 

「はぁ……俺もまだまだって事か。取り敢えず、お前に勝ってバッチを手に入れるまではまたこの街で過ごすしかないな」

 

「っ! それなら、以前の様になりますわね」

 

「あぁ。つっても、すぐにお前を倒して次の街へ行くけどな!」

 

「ふふっ、その時が来ると良いですわね?」

 

 エリカの思惑通り、サガリはタマムシシティへ滞在する事になった。挑戦者としてではなく、ジムトレーナーとしてでもなく、ジムへ赴く事は基本的に許されない。だが既にサガリの存在は全員が知って居る事もあり、お咎めをする人物など誰も居ない。以前、元気の無かったエリカを見た者なら、サガリと一緒に居て楽し気な彼女を見て言える訳がない。

 

 旅立つ前の何もない日々が戻って来た。周りはそう思っているだろう。この街を超えるまで、前の様に。サガリはそう思っているだろう。しかしエリカだけは違う。サガリをこの街に留める手段として、バッチを渡さないのはあくまでも時間を稼いでいるに過ぎないのだ。サガリが旅を止める様にする事が最終的な目的であり、その方法もエリカは当然考えていた。

 

「ふふっ、少しはしたないですが……彼女を手に入れる為、ですわ」

 

 他に誰も居ない状況で、エリカは微かに赤くなった頬に手を当てながら呟いた。

 

 

 

 

 

 

「ラフレシア、『ねむりごな』を」

 

「!? エリ、カ……なんの、つもり…………」

 

 その日、珍しくジムを休業したエリカの元にやって来たサガリは、突然彼女の出したポケモンと指示に驚き反応する事も出来なかった。エリカに従順なポケモンは言われた通りにサガリを眠らせ、意識の失った彼女をエリカは別のポケモンを出す事で運び始める。

 

「この日の為に、ジムも今日は休業にしたんですわ」

 

 ジムトレーナーも関係者も今日は訪れない。誰も来る事のないエリカとサガリだけの場で、予め用意していた布団にサガリを寝かせる。掛け布団の用意されていない布団は、確実に睡眠をする為に用意されたものではない。エリカはポケモンにお礼を言ってボールへと戻した後に、サガリの頬へ触れる。眠らされたとは思えない程に、穏やかが寝顔を見せるサガリをエリカはジッと見つめた。

 

「美しくて、愛らしく……わたくしだけのサガリですわ」

 

 

 眠ってしまったサガリはゆっくりとその意識を覚醒させる。最初に感じたのは、謎の暖かさ。続いて身体の前半分に何かが乗っている様な重さを感じて、瞳を開いたサガリの視界に飛び込んだのは……自身の胸を舐めるエリカの姿だった。

 

「っ! なに、して……んぁ!」

 

「あら、起きましたのね。ふふっ、見ての通りですわ。乳房を味わってるのです」

 

 エリカの言葉に困惑しながらも動こうとしたサガリ。だがそこで彼女は自分の両手が頭上で帯の様な物を使って縛られている事に気が付いた。身体にエリカが乗っているため、真面に身動ぎする事も出来なかった。

 

 サガリが起きたとなれば容赦する事もないのか、エリカは執拗にサガリの胸を弄り始める。余り発達していないその胸はそれでも女性特有の柔らかさがあり、意識の無い内に身体が反応していたのか、その頂点は既に固くなり始めている。

 

「んぃ! あぁ! やめ、ろぉ……!」

 

「はむっ、ちゅ……んふふ、可愛いですわ」

 

 乳首を舐めるエリカの舌が。もう一つの乳首を摘むエリカの指が、痺れる様な刺激をサガリに与える。普段とは違う少女らしい弱々しい声が追い詰めている事を、だが抵抗すらもままならない事をエリカに伝えていた。

 

「なん、で……んあぁ!」

 

「サガリが悪いんです。わたくしの気持ちを考えないで、何処かへ行ってしまうから。……ですから、もうわたくしから離れらない身体にしようと思ったのです」

 

 攻める手を緩めることなく、サガリの質問に答えたエリカは胸以外の場所にも手を伸ばし始める。

 

 

 それから部屋に響き渡る少女の嬌声。数時間もの間、エリカに弄ばれたサガリは布団の上で身体を時折痙攣させながら淫らな姿で横たわる。秘部からも多量の愛液を流したまま、涙を跡を残すサガリ。だが、彼女の心はまだ折れていない。

 

「はぁ……はぁ……。ぜ、ったい……負けない、からな……」

 

「あらまぁ、あれだけ乱されても折れないなんて……流石ですわ。ですが、今日だけで終わらせたりしませんよ」

 

 気付けば寝てしまう天然なお嬢様。そんな雰囲気を一蹴出来そうな程に、妖艶な雰囲気を放ちながらエリカはサガリへと再び近づき始める。

 

 幼馴染の様に育ち、一緒に居る事が多くほのぼのとした日々を送っていた二人。だがこれからその時間をエリカはサガリを堕とす為に、サガリは彼女に抗う為の時間とする。果たしてエリカに堕ちるのが先か、彼女にポケモンバトルで勝利して街を去るのが先か。少なくとも、鍛える事も対策をする時間も制限されたサガリが不利なのは確かな事だ。




常時掲載

【Fantia】にも過去作を含めた作品を公開中。
没や話数のある新作等は、全話一括で読む事が出来ます。
https://fantia.jp/594910de58
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。