※この作品はR-18です。

愛され過ぎた少女達   作:ウルハーツ

191 / 222
【アズレン】 ボルチモア★

 炎天下の中、母港で部活に励む艦船達。

 

「こんな暑い日によくやるよな。……あちぃ~」

 

「汗を流すのは気持ち良いと思うけどね」

 

「んなの、動かなくたって汗だくだっての。……服が重い」

 

 そんな楽し気に汗を流して運動する艦船達を上から眺めていたのは、この母港で一番の立場になってしまったサガリと、今日の秘書艦であるボルチモアの二人。

 

 サガリは気付いたらこの母港に辿り着いていた。それまでの記憶が無く、あったのは自分の名前と少し変わったゴスロリチックな服装だけ。母港に居たのは少人数の艦船のみであり、人間の居ないここでサガリは彼女たちに助けられる事に。

 

 本来ならば、指揮官となる責任者が居る母港。だがここにその存在はおらず、サガリは世話になりながらも指示を出す才があったのか、一時的な代わりとして務める様になった。……そしてそのまま本来の指揮官が現れず、規模が大きくなっても尚、サガリが指揮官代理を務め続けている。

 

「なぁ、何時エアコンは治るんだ?」

 

「明石に頼んではみたが、最速でも三日は掛かると言っていたよ」

 

「み、三日……うぇ~、まじか~」

 

 既に長い期間を代理として務めているサガリは大半の艦船にとって、指揮官そのもの。今新たに本物が現れたところで、追い返される可能性の方が高い。……実際、過去に1人の人間が訪れて門前払いを食らった事等、サガリは知る由も無い。

 

 そんなサガリが基本過ごすのは指揮官専用の部屋。執務席に、回転する執務椅子。そして秘書艦や客人を座らせるソファが向かい合って二席と、四角いテーブルが一つ。そんなザ・仕事部屋な執務室は現在、暑い季節を快適に過ごすのに最高な相棒……エアコンが故障中であった。陽の光を浴びずとも、灼熱とも思える熱が常に部屋の中を支配している現在。サガリはその暑さにやられていた。

 

「シャワーでも浴びるかい?」

 

「どうせ浴びてもサッパリするのは一時的なんだよなぁ。明日はプールにでも行くか~」

 

「前の様に駆逐艦の子達と本気で戦わない様にね」

 

 過去に暑さからプールへ入ったサガリは、そこで幼い見た目の子が多い駆逐艦の何人かと泳ぎで勝負をする事があった。しかし見た目は幼くとも、艦船である彼女達に人間であるサガリが勝てる筈も無い。大敗を喫した上に、負けず嫌いが働いてしまった。その結果、翌日は仕事にならない程の疲労でダウンしてしまったのだ。

 

「……だぁ~! 暑い!」

 

「言えば言う程に暑くなるんじゃないかな?」

 

「暑いから言いたくなるんだって。お前は良いよな、結構涼しそうで。腹とか出てるし」

 

「そういう指揮官は何時も可愛らしい服装だね」

 

「代理な。……これしか無いんだよ」

 

「え?」

 

 ボルチモアは思わぬ返答に口を開けて固まってしまう。本人の言う通り、サガリは目覚めた時から来ているゴスロリチックな服装しか所有して居なかった。母港から出る事も無く、かと言って艦船達に服装は余り存在しない。時折専用の衣装を用意してくる艦船も居るが、残念ながら人間の服装は存在しない。

 

「着替えはどうしてるんだい?」

 

「何か、似た様なのが4.5枚あってさ。回してる」

 

「ふむ……ならこんなのはどうかな? 気分転換も兼ねて、私のを着てみる」

 

「お前のを? ってか、そもそも艦船のを俺が着れるのか?」

 

「彼女に頼めばどうにかなると思うよ」

 

「明石か。また『ダイヤを持ってくるにゃ』とか言われるぜ。で、無いって言ったら『身体で払うにゃ』だもんな」

 

「!? ……身体でって、どういう事かな?」

 

「文字通りだよ。一時間頭を撫でるだとか、飯を一緒に食べるだとか」

 

 明石の提示した内容を聞いて、違う事を想像してしまったボルチモアはサガリの答えを聞いて自分を恥ずかしく思いながら顔を赤くする。幸いにも暑い為、サガリにそれを気付かれる事は無かった。

 

 サガリに別の服装を。そう思ったボルチモアだが、かといって自分の提案でサガリが身を削るのは違うと思い、明石への交渉を自らすると告げる。そして後日、エアコンが最速で治らないまま、約1週間程の時が経った。

 

 

 

 

 

 サガリの新しい服装を見れると知って三人の艦船が集まっていた。提案者のボルチモアは勿論、用意した明石やボルチモアと親しいブレマートンの姿がそこにはある。

 

『こういうの、初めて着るけど結構面倒だな』

 

「手伝った方が良いかな?」

 

「ならアタシが」

 

「下心が見え見えにゃ~」

 

「そういって近づこうとするんじゃない」

 

「んにゃ!」

 

 明石の着ている服の後ろ首を掴んでボルチモアは接近を止める。すると無事に切る事が出来たのか、三人との間を遮っていたカーテンが横にずらされる。現れたのは、普段と全然違う服装のサガリ。それは所謂セーラー服であり、色は青を基調としたもの。

 

「綾波がこんなの持ってなかったか?」

 

「にゃ。あれは壱式給仕海軍制服、にゃ。それをベースに指揮官の服を作ったにゃ」

 

「代理な。着心地は……あんまり変わんないか。代えの服が出来たって感じだな」

 

「すっごく可愛いよ!」

 

「あぁ、とても愛らしい」

 

 新しい服を手に入れたサガリ。だが根本的に暑さから逃れる事は未だ出来ない。

 

「ところで明石。私が頼んだのは『私と同じ服』だった筈なんだが」

 

「あ、そうだったにゃ。こっちの方が着て欲しくて忘れてたにゃ。指揮官、これも着てみるにゃ」

 

「代理だって。これは……Yシャツとスカートか?」

 

「シンプルだけど、確かに良いかもね」

 

「是非、着てみてくれ」

 

「ったく、しょうがないな」

 

 再びカーテンを閉めて着替えを始めるサガリ。カーテンの下には隙間があり、彼女の足首が動くのを伺い知る事が出来る。先程まで話をしていた三人だが、一度新しい服装を見た影響か今度は黙ってその時を待ち続けていた。見逃していたのか、その隙間越しに見えたのはスカートが落ちる瞬間。つまり、今カーテンの向こうには下着を晒したサガリの姿がある。

 

「……」

 

「明石」

 

「ありがとうにゃ」

 

 ジッとカーテン越しにサガリを見ようとでもしているのか、視線を逸らさないブレマートン。一方、隣で愛が流れ始めた明石に何処からともなくティッシュを渡したボルチモア。やがて着替えが終わったのを動きが収まった事で察した三人は息を呑む。

 

「よっと。どうだ?」

 

「うん、悪くは無いかな」

 

「ちょっとサイズが小っちゃいせいで、微妙な部分もあるけど……」

 

「ん~、スカートを無くして大きめのYシャツだけの方が合ってたかもにゃ~」

 

「それはちょっと危ない気がするけど、確かに良いかもね」

 

「んにゃ! 今度用意しておくにゃ!」

 

 エースの放課後。そう呼ばれるボルチモアの服装がある。それに似せて作られたYシャツにスカート姿のサガリだが、残念な事に彼女はボルチモアの様に身長が高い訳ではない。その結果、先程のセーラー服に比べてその評価は微妙であった。しかしそこから生まれる構想もある。テンションが上がる明石に期待するボルチモアとブレマートン。着せられるサガリは元々服装への興味が薄い為、流れに身を任せるまま。

 

「ところで、この代金は」

 

「凄く良いものを見れたから、要らないにゃ。寧ろ今後はこうして指揮官に色々着せてみたいにゃ!」

 

「あぁ、それなら構わないよ。私も見たいからね」

 

「その時はあたしも呼んでよね?」

 

「おい、俺の意見は無しか? 後、何度言ったら分かるんだよ。代理だ、だ・い・り!」

 

 更にもう一種類を服を手に入れたサガリ。そしてこの日を境に明石がサガリをコスプレさせたりする事に目覚めてしまったため、定期的な試着が行われる様になる。時には奇抜過ぎて嫌がる服装もあるが、大体の服は用意してくれた明石へのお礼も兼ねて受け取り、着る様になる。

 

 

 

 

 

 それから数日。今日も暑い日が続く中、サガリは未だに治らず起動しないエアコンの部屋でやられていた。明石が新しいサガリの衣装を作るのに夢中過ぎて、手が付けられていないのだ。

 

「あっちぃ~」

 

「……」

 

「なぁ、ボルチモア~。水取ってくれ」

 

「……」

 

「ボルチモア?」

 

「……失敗、だったかな」

 

「?」

 

 今日のサガリは大きめなYシャツを一枚着ているだけの状態。某自称幽霊の様に、その大きさから膝上辺りまであるYシャツは彼女自身の汗でかなり透け始めていた。見えるのは小さな点と太腿に隠されてチラリと見える同色のショーツ。上はその必要が無いのか、付けてすらいない。

 

 水を求めるサガリをジッと見つめていたボルチモアを立ち上がると、座ってダラッとして居た彼女の前に立ってジッとその身体を眺め始める。例えその身体が『つるすとんぺたーん』だとしても、愛らしさを感じていた彼女には非常に刺激的な光景。本人が恥ずかしがる素振りも見せないため、見放題だ。

 

「な、なんだよ?」

 

「もう少し指揮官は恥じらいを持った方がいいと思うね」

 

「急にどうした? 恥じらいったって、ここは艦船と俺しかいないんだ。別に良いだろ? 後、代理な」

 

「違うよ、指揮官。ここには艦船が居るんだ。指揮官を代理じゃなくて、本当に指揮官として慕う艦船が。あなたの事を本気で大好きな艦船がね。そんな艦船の前で今の格好を見せたら、どうなると思う? 私なら、今すぐに指揮官を組み伏せて好き放題に弄ぶかな。こんな風に、さ」

 

「……え?」

 

 まるで小動物の様に、軽々と椅子から持ち上げられてしまったサガリはソファの上に転がされる。ボルチモアは少し乱暴に四角いテーブルを退かすと、サガリが動く前にソファで転がっているサガリの上に跨った。

 

「この前、言ったよね。汗を流すのは気持ち良いって。指揮官も汗を流して気持ち良くなろうか?」

 

「もう十分にかいて、んむっ!?」

 

 艦船の手で捕まれば、人間のサガリに逃れる事は不可能だろう。ボルチモアはサガリの頭を両手で掴んでキスをする。舌が強引に彼女の唇をこじ開けながら侵入して、口内を思うがままに弄ぶ。空気の暑さとは違う、明らかな熱を感じながら、サガリは一瞬だけ意識が薄くなるのを感じた。

 

「ん……はぁ、はぁ……お、おみゃ、え……」

 

「どうせ、遅かれ早かれこうなってたと思うよ。その格好で外に出たら、誰かに襲われている。だったら私が襲っても同じだと思わない?」

 

「お、おもわ、にゃい……んひぁ!」

 

 反論するサガリのYシャツ越しに両胸を左右から掴む様にして、ボルチモアは親指で擦り始める。背中に回った四本の指は彼女の動きを制したまま、親指が何度も撫でる事で時折サガリの身体が反応する。それは一枚の布越しに乳首が刺激されている瞬間だった。

 

「半脱ぎにした方が興奮するかもね」

 

「止め、ろっ……んぁ!」

 

 されるがままサガリはYシャツのボタンが外されていく。そして曝け出された肌を前に、ボルチモアは容赦なく片方の乳首に吸い付き始める。熱くなった身体に汗が流れていた事で感じるぬるっとした感触。それがボルチモアにとっては甘く、サガリにとって舌の刺激は頭の中を真っ白に染め上げる。

 

「はむっ、うん。美味しいよ」

 

「こ、のっ! ひぁ! ヘン、タイ!」

 

「そうだね。私は指揮官に対して、変態なのかもしれない。もう、貴女を滅茶苦茶にしたくて仕方がないんだから」

 

 ボルチモアの足がサガリの両足を広げる様に入れられる。閉じる事が出来なくなり、今までの行為で僅かに捲れ上がったYシャツの下からは可愛らしい桃色のショーツが姿を見せていた。既にその一部は汗で黒く滲んでおり、胸を舌と片手で攻め続けながらも空いた手が向かい始める。それを見て改めて危機を感じたサガリだが、暴れても無意味な行為でしかない。

 

「これは汗かな? それとも……れろっ」

 

「汗に、決まってる、だろ! んあぁ!」

 

「ふふっ、なら確かめてみようか」

 

 鳩尾を、臍を、腹を撫でながらショーツへ辿り着いたボルチモアの手がやがて中に侵入する。そこがどの様に触れられているのか、目で見る事は出来ないが、普段触れるべき場所で無いところに手がある事がそもそもサガリに危機感を抱かせる。そして、ボルチモアの指はサガリの女として大事な部分に触れた。

 

「あっ! お、まえ……本気、で」

 

「本気だよ」

 

「!? ~~~~っ! ぅ、あ……」

 

 小さな身体。その小さな穴に、ボルチモアの指が挿入される。異物が自分の中に入って来る感覚。だがボルチモアは決して痛みを与えない様に優しく丁寧に侵入させているため、感じるのは痛みでも不快感でも無い、明らかな快感のみ。

 

 入れられた瞬間、サガリの身体が仰け反る。耐える事の出来ない強すぎる快感に、先程までの刺激もあって達してしまったのだ。汗とは違う液がボルチモアの指を濡らしていき、ショーツから引き抜いた自身の指をジッと見つめた彼女は笑みを浮かべる。

 

「一気に汗が溢れて来たみたいだね?」

 

「はぁ……はぁ……うる、さい……っ! もう、いいだろ……?」

 

「もういい? 何を言っているのかな? まだまだ、これからだよ?」

 

 サガリにとってそれは残酷とも言える言葉だった。身体に力が入らない今、抑えられなくても逃げる事は出来ない。

 

 それから執務室にはこの母港に居る艦船達を纏めあげる小さく愛された指揮官の嬌声が響き渡った。ボルチモアも外に聞こえる事に対して何も配慮する事はしない。その結果、執務室の前を通り掛かった艦船は中で何が起こっているのかを確認しようとしても不思議ではない。

 

「(な、何か凄い事やってるー!?)」

 

 左右に揺れる縛られた髪の様に頬を染めて、自分の友が自分達の指揮官を襲っている姿を目撃してしまったのはブレマートンだった。他の艦船達に気付かれては不味いとドキドキしながらも、彼女は乱れるサガリと楽しそうなボルチモアから目を離せない。

 

「(嫌がってる、よね? 止めた方が……でも、でもでも、見たい。なんなら混ざり……流石に不味いわね。あぁ、暑さと興奮で頭がおかしくなっちゃうー!)」

 

 ボルチモアに弄ばれるサガリは知る由も無い。これが切っ掛けとなり、艦船達の一部が我慢を止めてしまう事態にまで発展してしまう事など。




常時掲載

【Fantia】にも過去作を含めた作品を公開中。
没や話数のある新作等は、全話一括で読む事が出来ます。
https://fantia.jp/594910de58
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。