「おはよう、サガリ」
「っ! 急に抱き着いてくんな!」
朝。背後から聞こえる果南の声で振り返ったサガリはその瞬間、自分より大きな身体に抱き締められた事で暴れ始める。だが相手は趣味で水泳やダイビングをする運動神経が良い果南。彼女の力は女子の中でもそれなりに強く、サガリの抵抗では解こうにも無駄な抵抗でしかない。
「はぁ、良い抱き心地だね」
「匂いを嗅ぐな! 顔を擦りつけるなっ! こ、のっ!」
「ひぅ!」
暴れるサガリを抑え込んでその感触や匂いを堪能し始めた果南に本気で離れようと一際大きな抵抗をしたサガリ。その行動は意図せずして果南の脇腹を刺激し、その結果緩んだ拘束から逃げたサガリは距離を取りながら果南を睨み始める。
「何時も何時も、会う度に抱き着いてくんな!」
「減るものじゃないんだから。もしかして、恥ずかしいの?」
「暑苦しいんだよ。俺よりデカいし」
「サガリが小さいんだよ。それが良いんだけど」
総じて果南よりもサガリの方が小さく、それをサガリは恨めしく思っていた。
果南とサガリは他の2人も含めて、小さな頃から一緒だった。その中でも特に関わりがあり、強気で危なっかしいサガリを時には制すなどしてお姉さんの様に接して来た果南。サガリも彼女の事を血は繋がらなくとも姉の様に感じているが、その仲は最近一方的に冷め始めてもいる。主にサガリがその成長に関する差や、年齢が違う為に先輩後輩の関係性になった事で若干避け始めてもいた。が、それを果南は許さない。会えば抱き着き、声を掛ける。前の様に、何時でも一緒に居ようとする。
「ったく。もう行くからな」
「むぅ……」
煩わしいという感情を隠そうともせず、背中を向けて手を振りながら離れようとするサガリの姿に果南は面白くなさそうな表情を浮かべて追いかける。果南自身が離れたくないと思っていても、一方でサガリは距離を取ろうとしている事で、開いたその距離は縮まらない。会う度に憎まれ口を叩く姿は幼い頃から一緒だった故に許されているが、立場としては決して良い事ではない。
「行くなら一緒に行こうよ」
「お前と?」
「他に誰も居ないでしょ? 後、私は先輩なんだから『お前』は駄目だよ」
「なんだよ、『果南先輩』とでも呼んでもらいたいのか? 他所に当たってくれ」
「……私は心配だよ、サガリ。何時か他の先輩にそうやって話して問題を起こさないか」
彼女の中で今のままではサガリが何時か問題を起こす事は確定していた。このままでは必ず誰かを怒らせると。幼い頃の付き合いである自分だから許されている事を、サガリは違う相手に対しても恐らく決行してしまう。問題が起きてしまってからでは、遅いと。
「年上年下、先輩後輩の上下関係はしっかり教えてあげないと。でもサガリに口で言って聞いてもらえるとは思えないなぁ」
付き合いが長いからこそ、言葉ではどうにもならない事を果南は察している。ならば出来る事は限られてくるだろう。
「やるなら、準備しないと。それまで何も起こらなければ良いけど……」
果南の心配は的中してしまう。とある先輩とサガリが衝突してしまったのだ。その原因はやはり、サガリの言葉遣いや態度。例え相手がどんな人であろうと、態度も話し方も変えないサガリは果南の様に他の先輩にも接してしまう。生意気だと思われるだけならばまだ傷は浅いが、遂にそれを注意する先輩が現れたのだ。しかしそれを聞こうとしないサガリに優しかった先輩も徐々に険しくなり、大事になる寸前で果南が仲裁する事でその場は何とか事なきを得た。
「前にも言ったけど、先輩にはちゃんと敬語で話したりしないと。私が来たからよかったけど、あのままだったらどうなっていたか」
「はいはい、以後気を付けますよー。……めんどくさいな」
「……」
仲裁する時に神経をすり減らした果南はサガリの生意気さを今までの様に受け止める事が出来なくなっていた。問題を起こした当人が反省を欠片もしていない様子。前々から注意し続けていた事実。自分だからと許していた事が結果として良くなかったと改めて思った彼女はその冷め始めた心で決意する。
「サガリ。今日の放課後、キミの家に行くからね」
「はぁ? なんでだよ」
「話したい事がある。大事な話だから、絶対に何処かへ行かないで」
かなり真剣な様子にも見える果南の姿にサガリも気付き、困惑しながらも了承する。
その後、放課後を迎えた2人はそれぞれバラバラに帰宅。果南はその後に覚悟を決めてサガリの居るであろう家へと向かう。到着して呼び鈴を鳴らせば、出迎えるのはジャージ姿のサガリ。帰宅してすぐ、動きやすい服装として着替えたのだろう。
「で、何だよ話って?」
「部屋に行こうか」
玄関で話を聞こうとするサガリをスルーして勝手知ったる人の家で手洗いを済ませた果南はサガリの自室へ。家にはサガリ以外に誰も居ない事を分かっていながらも確認して、果南はサガリの部屋でベッドとサガリへ視線を向ける。
「今日、何があったかは覚えてるよね?」
「んぁ? あぁ、まぁな。何だよ、結局お説教か?」
「お説教……ううん、違うかな。強いて言うなら、躾だね」
「躾? うわっ!」
果南は突然、サガリの身体をベッドに向かって押し倒す。今までされた様なハグとは違い、体重を掛けられて上に圧し掛かられてしまったサガリは若干の苦しさを感じながら、果南の身体を押し返そうとする。だが即座に両手首を捕まれ、顔の横に押し付けられる。
「何、すんだよっ!」
「言ったよね、躾だって。言っても分かってくれないから、身体に教え込んであげる。年上を敬わないと、どうなるかって事をね」
サガリと果南の体格差では、抑え込まれた時点でサガリに勝ち目はない。まだ何をされるのか分からないまま、恐怖心だけで抵抗しようとするサガリの姿を見降ろす果南の表情は……何処か恍惚としていた。
「逃げられないよね。怖いよね。何時も強がってるけど、力の無いサガリがもし相手を怒らせて捕まったら、どうする事も出来ないんだよ」
「果南っ、離せ!」
「捕まったら何されるんだろうね? 叩かれる? ぶたれる? それとも、恥ずかしい目にあっちゃうのかな? サガリ、可愛いからね。もし男が襲ってきたら、危ないよ。こんな事、されちゃうかもね。……んっ」
「んっ!?」
暴れるサガリを見下ろしながら話す果南は、やがて顔を近づけてサガリと強引にキスをする。突然された事で目を見開き、一瞬暴れるのを止めたサガリ。その瞬間、軽々とジャージのジッパーに手を掛けられて下へ降ろされる。小さな身体故に下着の必要性も無く、中に何も着ていなかったサガリはその上半身を前だけ晒す事に。
「お前っ!」
「私の知る限り、サガリは初めてだよね? ふふ、もらっちゃった。もう一回」
嬉しそうに告げてもう一度顔を近づける果南から顔を逸らして逃げようとしたサガリだが、すぐに回り込まれて強引に再びキスをされる。舌を入れるまでしないのは、サガリが抵抗で噛む可能性を考慮してなのだろう。
キスを止めて一度顔を上げた果南は上半身を晒したサガリを見下ろすと、両腕の拘束をそのままに身体を下へ移動して顔をサガリの胸辺りに近づけ始める。何をするのか分からなかったサガリは、突然感じる胸部への滑る刺激に身体を震わせた。
「はむっ、じゅる……ふふ。小さくても、ちゃんとあるんだね」
「止めっ、んぁ!」
乳首を中心に、微かな膨らみの乳房を果南は舌で舐める。生暖かい感触が這う感覚に身悶えしながらも、弱り始める身体でサガリはまだ抵抗を続ける。ベッドの軋む音が響く中、果南は遂に抑え込んでいた片方の腕を解放した。動かせる様になった片手で果南の頭を掴んで押し返そうとするサガリだが、彼女が自由になった様に果南の片腕も自由になっている。その腕はサガリの背中へと周り、引き寄せる事で更に逃げられない様にした。
片腕は未だに掴まれたまま、背中に腕を回されて乳首を中心に舐め続けられるサガリ。果南の頭に伸ばした腕へ込める力は刺激を受けて徐々に弱くなっていき、それでも舌を届かせまいと頭を必死で押し返す。
「離れ、ひぁ!」
「ちゅーっ!」
一際大きく力を入れて引き剥がそうとした瞬間、サガリは乳首に吸い付かれた事で不意打ちを受けた様に力を失ってしまう。何も特殊な力は無いが、自分の全てを吸い取られる様な感覚にサガリは陥っていた。果南が口を離したとき、吸い付いた場所は真っ赤に染まり、自身の頭にあったサガリの手は力なくぶら下がる。
「あんな強気な癖に、凄く弱いね」
「はぁ……はぁ……もう、いい加減に止めろ……」
弱々しく、だがその言葉は今まで通りに強気な様子で睨むサガリの姿に果南が感じたのは怒りでも呆れでもない。今まで一緒で可愛いと思っていた存在が、弱々しく自分の腕の中でされるがままになっている事への興奮がその感情を支配していた。
「駄目だよ。まだ分かってないみたいだから。取り敢えず、私の呼び方と敬語を使えるまで続けるからね」
それから数時間、果南はサガリの胸だけを舌で攻め続けた。何時までも折れないサガリの生意気な心を折るための行為。だがこの出来事は始まりに過ぎない。
それから数日。サガリは他の誰かへ自分に起きた出来事を話す事が出来なかった。弱り切って動けなくなった姿を証拠として残されてしまい、果南に呼び出されれば断る事が出来ない状況に追い詰められていた為に。
ある日は空いた教室で。ある日は体育倉庫で。果南に呼ばれては躾として好きな様に弄ばれる日々が続く。それでも決して負ける事無く、心だけは折らないサガリは未だに果南への先輩呼びも敬語もしない。思い通りにはなりたくないという最後の抵抗でもあった。
「だからそれを折ってあげる。これを使ってね」
「なん、だよ……それ……っ!」
その日、体育倉庫へ呼び出されたサガリは体操着の姿で果南と二人切りに。だがそこで突き付けられたのは果南の身体にある筈の無いモノ……男性器が存在する光景。どうやったかなど、知る訳もない。しかしサガリにとって確かなのは、この状況が非常に不味いという事。
「もし大人の男性に生意気な口を聞いて、怒らせて捕まったらどうなるのか、私がしっかり教えてあげるね?」
「ふざけんなっ!」
今までに無い危機を前にして、サガリは体育倉庫から出ようとする。呼び出した果南がそれを予想していない筈がなく、即座にサガリの腕を掴んで強引に引っ張った彼女はマットの上へサガリを転がした。そして暴れる彼女を押さえつけて下の履物を脱がし始める。
「止め、ろっ!」
「暴れないでよ。大丈夫、痛くない様に気を付けてあげるからね」
暴れるサガリを抑え込むために、上の服に手を掛けた果南はサガリの袖を引っ張って左右の先端を後手に縛ってしまう。両腕を後ろで拘束され、下半身は下着姿にされたサガリはそれでも足を使って果南を遠ざけようとするが、足の間に入ってしまえばもう意味は無い。果南はサガリの大事な部分に布一枚越しで触れ始める。
「ひっ!」
「ちゃんと濡らさないとね」
当然、そう簡単に秘部を濡らす事は無い。だが果南の男性器はその時を今か今かと待ち続けており、先端から先走りの汁を垂れ流していた。それを指で救い、下着をずらして何度か秘部に塗り始める。
「それじゃあ、入れるね?」
「駄目に、決まって……っ!」
果南はサガリの両肩をガッシリと掴み、腰を動かして膣内へ入れようと宛がい始める。下手に暴れれば入ってしまいそうな状況に固まって動けないサガリはもう、果南が思い留まってくれる事を願う他にない。当然、今から犯そうとしている果南がここで止める訳もなく、
「んっ! 入っ、たぁ~!」
「いっ! はぁ、はぁ……か、なん……っ!」
サガリは自分の膣内へ入って来る異物感に苦しみ、果南を睨みつける。対する果南は腰が砕けそうな快感を受けてサガリの身体を抱きしめながら小さく震え続けていた。入って即座に動き出す事は無く、それから数分の間は止まっていた果南。その間に入って来た男性器にサガリの身体は順応し始めていた。自ら愛液を流して動きやすい状況を作り、サガリの意志に反して身体はその先を待ち始める。
「ふぅ……サガリの中、気持ち良いっ! 動く、からね」
「んぁ! 抜、けっ!」
「抜く訳、無いよねっ!」
やがてゆっくりと腰を引き始めた果南。お互いにお互いの身体にある部分が擦れる快感を受けて、その身体は大きく震える。入れる時とは違い、サガリの身体が受け入れる姿勢を整えた事で男性器が滑らかに出入りする様になり、一度その快感を味わった果南は更に求めるかの様に腰を繰り返し動かし始める。
「男子って、こんなに気持ち良いんだっ! もっと、もっと!」
「もう、止めっ……んっ!」
果南は自分より小さな身体を正面から抱き締めて、腰を振りながら嫌がるサガリの言葉を遮る様にキスを始める。最初の時と違い、そのキスは舌を入れる深いもの。サガリも感じている事で確実に噛む程度の力も無くなっている上に、口が開いてしまう事もあって危険な抵抗をされないと果南は確信していた。
「んっ、じゅる……んむっ!」
「んぐっ、はぁはぁ、止めっ……んっ!」
腰の動きが激しくなるにつれて、キスの深さも増していく。サガリは入って来る舌に自分の舌を絡め取られてされるがまま、この時間が終わる時を待つ事しか出来ずにいた。
だが、この行為の終わりが意味する事は一つだけ。
「はぁ、はぁ……そろそろ、イきそう」
「イクって……!? お前、まさかっ!」
「……ふふ。中出しして良いよね?」
戦慄するサガリを尻目に、抱き締めていた両腕を解放した果南は最奥へ流し込む為にサガリの腰を左右から掴む。抱かれていた身体が解放されてマットへ倒れたサガリは一度起き上がろうとするも、激しく攻め立てられた事で身体を仰け反らせる事に。
「止めっ! 中に、出すなぁぁっ!」
「ちゃんと年上は敬おうね、サガリ」
ニッコリと笑みを浮かべて言い切った果南は掴んだサガリの腰を引き、自らの腰を浮かせて全力で押し付ける。脈打つ男性器から放たれる精液は瞬く間にサガリの子宮を満たしていき、果南はその快感に先程のサガリと同様に身体を仰け反らせて浸り続けた。
何度か脈動して、落ち着いたと同時にサガリの腰から果南は手を離す。だが下半身の拘束が解けてもサガリは動く事が出来ずにいた。
先に我に返ったのは果南であり、ゆっくりと身体を動かしてサガリの秘部から男性器を引き抜く。微かな間をおいてそこから流れ出る白濁液は、彼女の中に放たれた一部に過ぎない。
「ふぅ……気持ち良かったね」
「……」
「これで分かったかな? 年上の人にはちゃんと接しないと、こうなっちゃうんだよ」
「……」
「これから年上の人に敬語を使わなかったり、先輩に先輩ってちゃんと言わなかったからこうして躾してあげる。後は……私がしたくなった時もしよっか♪」
その意識は確かにあるが、答える事の出来ないサガリへ一方的に告げた果南は最後に今のサガリを写真に残してから身なりを整えてその場を立ち去る。他の誰かが今のサガリと出くわさない様にして。