私は戦った。だけどその末に待っていたのは、裏切りだった。
国が私を否定しました。国民が私を否定しました。なら、私が成し遂げた事も否定しましょう。私を穢し、彼女を殺し、そして私を殺した国。彼らが私を魔女と呼ぶのなら、本当に魔女になってやる。全部滅ぼして、全部破壊し尽くす……それが、生まれ変わった私のしたい事。
村を滅ぼしました。そこには私を穢した人物が居た。怒りや憎しみをぶつけるつもりだったのに、滅ぼした街と一緒に滅してしまった。
街を滅ぼしました。そこには私を守ろうとして殺された彼女に手を掛けた者が居た。そいつは私の目の前に生きて現れた。だから、八つ裂きにしました。私の前で彼女をそうした様に。
「……」
例えそいつを殺しても、この憎しみは消えません。幼い頃から一緒に過ごしてくれたあの子の笑顔をもう、私は二度と見る事が出来ないのですから。
『……ジャン、ヌ……』
『止めてください! その子だけは! その子だけは!』
目を閉じれば蘇る。真っ白な髪が赤黒く染まり、同じく白かった服も同じ様に染まった彼女が弱々しい目で私を見て手を伸ばすその上で構えられた剣。そして私の懇願も聞いてもらえず、笑いながらそいつは剣を振り下ろす。顔に掛かった血が、光りを失う瞳が、伸ばされた手が地に落ちる姿が……彼女の死を
私は殺された。火炙りにされて。
彼女は殺された。刃に肉を裂かれて。
許さない……。許さない。許さないっ! 許さない!!
「全部、全部壊してあげます。何もかも、全て!」
私は私を裏切った国に生きる者達を全て殺す為、日々を過ごしていました。
ある日、私の前に彼女達は現れました。見た事の無い服装をした、女達。関係ない、殺してやる。そう思ったのに、私はその女達と一緒に居る猫の姿を見てしまった。
彼女にそっくりな猫だった。思わず殺そうとした手を止めて、観察しました。女達が猫の名前を呼びます。『ハク』と。
「ハク……本当に……」
あの子は私の目の前で殺されました。それは変わらない事実であり、全てを否定しても覆る事は無い。だけど同時に私は思い出した。……彼女はただの猫では無かった。
世界を巡り、人の欲望を満たす。そんな使命があると彼女は私に明かしてくれた。私と一緒にいたのも、その時その世界へ来ていたから。そう、世界を渡る事に
「あの女達を殺してください。但し、猫だけは無傷で私の前へ連れて来るのです」
私は配下達に命令した。彼女は生きている。どんな形であれ、今そこに命のある彼女が居る。きっと私に出会う前なのでしょう。今の使命を果たして別の世界へ旅立ち、何時の日か私の世界で前の私と出会うのでしょう。……その先に待っているのが悲劇なら、否定します。
「今ここで旅を終わらせて、私の傍に居続けなさい。永遠に」
知らないならば教えてあげる。嫌がるならば無理矢理にでも受け入れさせる。貴女が死ぬ未来を否定して、私のモノとして生き続ける未来を作る。それが私のするべき事と分かったのですから。
2人の女を殺すには至りませんでした。ですが、ハクを私の元へ連れて来る事には成功しました。抵抗する為に人の姿になり、憑依召還で戦った彼女はその姿のまま後ろ手に拘束されて私の前へ連れて来られます。
「……っ!」
「怯えなくても大丈夫ですよ、ハク」
「!?……なんで……私の、名前」
「ふふっ。簡単な事です。私と貴女は共に生きる運命なのよ」
やはり今のハクは私の事を知らない。私と出会う前の彼女だけれど、その姿形は何も変わらない。あははっ! まるで、私とまた会う為に現れたみたいじゃない!
頬に触れる。怯える様にピクっとした反応がとても可愛い。この場に居る私とハク以外の者達を全員外させて、まずは2人だけの空間に。
「貴女の使命はここで終わり。元の世界なんて知ったこっちゃないわ」
「!」
「私は全てを知っているのです。貴女の目的も、貴女の使命も、全てを」
無表情でありながら、私には分かる。彼女の顔が恐怖から困惑に変わる様が。全てを伝えるのも良いだろう。だけど、彼女が死ぬ未来は教えない。何故ならそれは今後起こる事の無い消える未来なのだから。私と一緒にこれからの時を全て、私に捧げる。それが彼女の未来。
「私の……未来……?」
彼女は私が未来に出会う人物であると知り、困惑する。一方的に私だけが知っている理由を知り、これからどうなるのかを不安に思います。
「安心しなさい。貴女を傷つける様な事は絶対にしない。ただ貴女は私のモノとして生き続ければ、それで良いわ」
「どう、いう……意味?」
「こういう事よ。んっ」
「っ!?」
言葉で伝えても分からないのなら、行動で示す。ハクの唇を奪い、口内を蹂躙する。後ろ手に拘束されたままの彼女は驚き反応するけれど、真面な抵抗は出来ない。
私の知る彼女なら。そんな思いで口内の味を堪能すれば、終わった頃には膝から力無く崩れる小さな身体の出来上がり。私をそれを受け止めて、寝る場所へと運ぶ。
思えばハクを大事にし続けて来た私は、大事にし過ぎたせいでハクに手を出さなかった。私の初めては一度無残に穢されたけれど、今の身体は違う。そしてハクもまた、あの時とは違います。
これからは彼女の身体を穢し、私の身体を覚えさせる。私無しでは生きられない様に、離れられない様に……。あぁ、楽しみです。
目の前に転がる彼女は後ろ手に拘束されたまま、不安気な様子で私を見つめて来ます。その姿がとても愛らしくて、私は胸の高鳴りを感じずにはいられません。
あぁ、滅茶苦茶にしたい。彼女の身体を蹂躙して、全てを支配したい。
「触るわよ」
「っ! あっ……」
口付けで力の入らない彼女の身体に触れて、まずは服越しに撫でる。頬に触れ、肩に触れ、腕や足に触れる度、彼女は面白い程に反応した。特に服を着たまま、その下へ滑り込ませる様に太腿を撫でる時の反応は堪らないわ。
「んっ、あ……止めっ……んんっ!」
事実を知らされたとしても、まだ彼女の中で私は知らない人。そんな人物に身体を弄ばれるのは嫌なのでしょう。だけど抵抗出来ないまま、目の前に転がる愛しい人を前に我慢出来る訳が無い。それこそ腹を空かせた野獣の前に肉を差し出す様なものね。
邪魔な服を脱がす。可愛らしい下着が見えて余計に愛らしく見えるけど、今から始める行為においては邪魔でしかない。改めて仰向けにさせて、私は強制的に彼女の下着を上下共に剥ぎ取る。これから私のモノになるのだから、もうこんな物は必要無い。
「んあっ!」
「柔らかいわね。これが、ハクの……」
胸を鷲掴みにすれば、指が彼女の乳房に沈み込む。適度な弾力性が私の指を押し返そうとして来て、柔らかさが手の平一杯に広がった。気持ちが良い。自分の胸に触れても、こんな柔らかさは無い。いや、実際には柔らかいのかもしれないけれど、ハクの胸である事が私を満たしている。
「良いわ。もっと揉んであげる」
「んぁ! あっ! んんっ!」
ハクの喘ぐ声が聞こえる。揉む度に柔らかさが伝わり、私を満たしていくのが分かる。年頃には男女の営みに興味が無かった訳じゃないけれど、私とハクの間にはそんなもの必要なかった。女同士、どうすれば気持ち良く出来るのか分かるもの。こうして先端を弄れば、思い通りにハクの身体は反応するのだから。
反応して暴れる身体に私は跨ります。全体重を掛けてしまえば快感よりも苦しみを与えてしまうから、膝に体重を掛ける様にして適度な重圧を与える。後は好き放題に胸を弄ぶだけ。必死に声を我慢しながらも隠し切れない反応が堪らなく私を興奮させる。
「ほら、顔を向けなさい」
「ん、ぁ! ゃ!」
「逃げるなんて、許さないわ。んっ」
「んむっ!?」
顔を近づけて口付けをしようとすれば、必死に顔を反らしてハクは逃げようとした。だから一度胸に伸ばした手でハクの頭を左右からガッシリと掴んで、顔を背けられない様にして口付けをする。口の中へ強引に舌を入れ、彼女の口内を全て味わう。甘い様な酸っぱい様な味が私を満たす。
再び胸に触れる。ハクの口と胸、両方を私は支配しているのです。彼女の喘ぐ声すら、私のモノ。何もかも、私のモノなのです。
「んっ、んんっ! ふぁ! んあっ! んんっ~~~~っ!」
「んっ、ちゅ……はぁ。イったのですね。……そう、私の手で……イったのねっ!」
ハクが絶頂した。私が絶頂させた。その事実が嬉しくて、私は思わず大きな声を出してしまう。虚ろな目をしたハクの姿を前に、私は満足するどころかもっとシたくなる。
彼女の上から降りて、今度は私が彼女の後ろに回ります。身体を横にした彼女の後ろから抱き着く様にして両手を回せば、彼女の身体を全身で感じる事が出来る。私よりも小さな身体。後ろから覆う様に、その全てに触れる。後ろに拘束されたままの手が少し邪魔にも感じるけれど、宛がう場所さえ上手くやれば……悪く無いわね。
私の手が彼女の胸と下腹部に伸びれば、出来る限り逃げようとした彼女の身体が後ろに下がる事で私の身体に密着する。そして逃げられなくなり、身体を丸くした彼女は私の手でされるがまま。アソコからはクチュクチュと水音が聞こえて、それが私を受け入れようとしている事を教える。
「貴女も期待してるんじゃない」
「違っ、んぁ!」
好きでも無い汚らわしい男に言われた言葉も、言う側になるとこんなにも面白いのかと初めて知った。嫌がっても何も出来ずに成すがままとなる姿が余計に興奮させる。もっと喘がせて、もっとイかせて、私に染めてあげる。
全身の震えを感じれば、ハクが声を必死に殺していても絶頂した事に気付くのは造作もない事。でも私は彼女を思うままに喘がせたいのです。
胸を揉んでいた手で今度は彼女の口を無理矢理開かせる。指を挿入して滑る舌の感触や唾液、口内の暖かさを感じながら秘部に指を這わせれば……彼女は声を殺す事も出来ずに感じ始めた。そしてまた、イク。イって、イって、イきまくる。
「んっ、あっ! あぁ!」
口を無理矢理に開かせなくても、既に彼女に声を殺す力も残っていないのが分かります。度重なる絶頂で身体は疲弊して、反応はしても暴れる事はもうありません。
「今度は、私も一緒に気持ち良くなりましょうか」
私は着ていた服を脱ぎ、ハクの身体を持ち上げて仰向けになった私の上へ座らせる。最初に私が乗った時とは逆になり、だがお腹の上には座らせない。彼女が座る場所は、私のアソコ。今までの行為で私も濡れている様で、彼女のアソコと触れ合えば水音が聞こえる。
「んっ。動かすわよ」
戦っていた時はハクより重い大盾を片手で持つ事もあったのだから、ハクの身体を動かすのなんて簡単です。ハクのお尻を両手で掴んで私のアソコにハクのをグリグリと押し付ければ、お互い身体を伝う刺激に声が漏れる。恥ずかしくはあるけれど、それ以上に幸せな気持ちになる。
「あっ、あっ! ん、あっ!」
「良い、わっ! 気持ち、良いっ!」
水音と喘ぐ声を聞きながら、私は身体の底から込み上げて来る快感の波に身を委ねます。無意識に身体が震えて、ハクのお尻を掴む手からも力が抜ける。その拍子にハクの身体は私のアソコへ全体重を掛ける様に落ちて、一際大きな刺激をお互いに感じる事になった。
「ひっ、あぁぁぁぁ!」
「イ、クっ……あぁあぁぁ!」
私達は同時にイった。力を失ったハクの身体が私に倒れて来て、胸の上に彼女の顔が乗る。どうやら気絶してしまった様です。まぁ、何度もイってればこうなっても仕方ないわね。
「これからはずっと一緒です。もう絶対に、離さない」
その頭を抱いて、私は彼女の身体を感じながら目を閉じる。この幸せな気持ちのまま眠れる事がどれ程幸せな事か、一度失ったからこそ分かります。
「守って見せます。私達から全てを奪った者達から……そして、私自身から」
私は誓う。彼女を守る事を。裏切る国。裏切る人々。
そして何よりも、裏切られたもう1人の私の
「ハクを助けないとっ!」
私はカルデアと呼ばれる場所からやって来た藤丸 立香さん、マシュ・キリエライトさんと共に戦う事にしました。ですがその話が決まった時、彼女の言った言葉に。名前に反応せずにはいられません。果たして同一人物なのか、確かめる必要があるでしょう。
「ハク……それは、猫に成れる少女ですか?」
「えっ!? そ、そうですけど……なんでジャンヌさんがそれを?」
「……彼女が、ここに居る……?」
猫に成れる少女など、1人しか私は知りません。同じ名前の人物ともなれば、私の知る彼女と同一人物でまず間違いないでしょう。
彼女は生きている。私の目の前で殺された彼女が、この世界にやって来ている? そして今、彼女はもう1人の私に。憎悪に染まった私に捕まっている?
「なら、助けないといけませんね」
もう1人の私は私が歩んだ道のりを否定している。もし彼女の望みが叶ってしまえば、私と彼女が死んだ事も無かった事になるのかもしれません。……でも私はその様な事、望みません。
確かに国や人々を恨みました。ですがそれが私の運命だったのだと、今では思います。彼女に手を掛けたあの人にも最初は憎しみを抱きましたが……今では
「ですから、否定させません。あの子は……ハクは、