リ【Fate】 藤丸 立香
カルデアのマスターである藤丸 立香の提案によって、ハクは自身の内にある魔力を分ける日々が始まった。そもそもは立香がハクと一緒にシたいだけの為に始まった行為だが、彼女がドジをしてしまった事で殆どのサーヴァント達に伝わってしまった魔力供給。立香を介さずとも出来ると分かった時、数多くの女性サーヴァント達が殺到した。
ハクの身体には確かに魔力があった。本人が扱う事の出来ない魔力を誰かへ供給して、その魔力でサーヴァント達は戦いに赴く。……少なくとも世話になるだけでは無くなる日々に、誰かの為になれる日々にハクは悪い気をしていない。問題は魔力を供給する方法であり、最初の立香を始めとして気付けば様々なサーヴァント達との予定が組まれていた。
「……また、するの?」
「うん。あ、でも嫌だったら言ってくれていいよ。無理矢理する様な人は……多分居ないから」
「……」
そこで絶対と言えないのは思い当たるサーヴァント達が存在するからなのだろう。立香によって組まれた予定表。時折休みを挟みながらも誰の部屋へ向かえばいいのかを記されたそれを手に、ハクは食堂へ向かう。普段から食事をする事は好きだったが、魔力を供給する様になってからは絶対に栄養を摂らなければいけない。それがハクの身体を巡り、魔力を生み出すのだ。
「……マシュ」
ハクの手にある予定表。その最初の相手として記されていたのは、ある意味予想通りの相手であった。このカルデアにおいて、マスターである藤丸 立香にとって最初のサーヴァント。正式にはデミサーヴァントだが、ハクにその違いはよく分からない。分かるのは彼女と立香の絆が一番深く、そして立香に並んで自分とも出会って長い存在であるという事。
それがマリュ・キリエライトという存在だった。
食堂に入ったら即座にサーヴァント達に囲まれてしまったハクは、聞こえて来る会話からかなり大規模な争奪戦があった事を知る。命の奪い合いまでは行わずに、その方法はじゃんけんに留まった様だが、かなり熾烈な戦いだったのだろう。予定表の後半に記された人物は非常に嘆き、自分の出したじゃんけんの手を後悔していた。マシュはマスターの権限で次に入る事が出来た様で、それに関する文句もハクの耳には聞こえて来る。
「……ごちそうさま」
騒がしい食堂の中で食事を済ませたハクは、食器を返してからその場を後にする。今すぐに魔力供給の時間が始まる訳では無い。故にハクは何時も通り、適当な場所で時間を潰す。猫の姿になり、居心地の良さそうな場所を探して気ままにカルデアの中を歩き回り始めるのだ。
私は部屋の中で緊張しています。自室のベッドに座って、いつ部屋の扉がノックされるのかと怖くて堪りません。
先輩がハクから魔力を供給して貰おうとして、数多くのサーヴァント達が居る食堂で話をしてしまったのは既にカルデアでは有名な話。あの時は焦っていたと先輩自身、後悔してました。ハクを一人占めしたかった様ですが、私としては良かったと思います。もし先輩がハクを一人占めする事に成功していたら、私も知らないままだったかもしれないので。
先輩は私に言ってくれました。『次はマシュにするから』と。殆どのサーヴァント達がじゃんけん等で決められた中、私は特別にその中で一番最初にハクとの魔力供給を許されたんです。それはハクへの配慮で、先輩の次に一緒に居た時間が長い事が理由なのは間違いありません。
「……」
ハクがこの部屋へやって来るのは絶対。ですがそれが今日なのか、明日なのかは分かりません。『ハクの意思は尊重する』。それが魔力供給に伴う絶対の約束です。なので次が私なのは間違い無いですが、出来るのが何時かはハク次第という訳です。……ですが、私はハクが来ると信じています。
『……マシュ』
『どうしたんですか?』
『……私に、出来る事……無い?』
何時も先輩が戦いへ赴く姿を見て、何かしたいとハクは思っていたのを知っています。例えそれが淫らな事だとしても、それが先輩の力になるならハクはする筈です。だから必ず、必ず彼女はここへやって来ます。
「……っ!」
『……マシュ、居る?』
「はい。入っても大丈夫です」
突然聞こえた扉を叩く音。続けて扉越しに聞こえるハクの声。私が入る事を許可すれば、扉のノブが回り……彼女が入って来ます。
「!? その格好は……」
「……立香が、用意した。……する時は、これで行けば良いって」
私は入って来たハクの姿に思わず絶句してしまいました。
ハクは普段、真っ白なワンピースに麦わら帽子といったとても絵になる格好や、真っ白な甘ロリと呼ばれる服装で過ごしています。何方も貰った服らしく、とても大事にしている様に私には見えました。
そんな彼女が今この時、私の前では見た事の無い姿で立っていました。殆ど透明と言っていい程に透けたネグリジェの下に上下で桃色に少しフリルの付いた下着を着用するその姿は天使の様で、ハク自身は少し恥ずかしそうに自分の腕で身体を隠しています。
「魔力供給、ですよね? (先輩、グッジョブです!!!)」
「……ん」
今の会話は言い換えれば『えっちをしに来たんですよね?』・『はい』と同じです。
魔力供給の方法は別にえっちな事をするだけではありません。でもそれが一番分かり易い方法であると同時に、サーヴァントが上手く魔力を吸い出せる箇所を見つける事が出来れば簡単に可能です。でも、先輩はそれをハクには教えていないと言っていました。『その方が長く楽しめるでしょ?』と。
「こっちへどうぞ」
「……」
ハクは身体を隠しながら私が促したベッドに近づいてきました。そして私の隣に座ります。
心臓がバクバクと激しく鼓動しているのが分かります。これから私はハクとするんです。そう考えると興奮や期待、上手く出来るかどうかといった焦りに心が支配されている気がします。苦しくて、でも彼女と一緒にこうして2人だけの時間を過ごしても居たい。そんな不思議な感覚です。
「……する?」
「っ! はい……しま、しょう……んっ」
ですが、何時までもこのままで居る訳にはいきません。ハクがここへ入った以上、例えしなくても私の番はもう終わってしまいます。もしこの機会を逃してしまったら、次にハクから魔力を供給してもらえるのは何ヵ月後の話になるか、検討もつきません。
ハクの言葉に私を意を決して、ハクの両肩に手を置いてからキスをします。柔らかい唇の感触。薄い布越しに感じる柔肌に、お風呂に入った後なのか石鹸の良い匂いもします。瞬く間に心が暖かく満たされて、同時に彼女の身体から流れて来る魔力に快感すら感じました。
「ん、ぁ……んっ!」
先輩曰く、魔力を吸い上げられる感覚は快感を伴うそうです。全身を優しく撫でられる様な感覚で、威力に応じて快感も強くなるとの事。強弱を分かり易くつければ、明確な刺激になる訳です。
でもこれで魔力供給を終わらせてしまったら、私の期待していた事とは程遠い時間になってしまいます。確かに先輩の言う通り、口から魔力を貰えば効率は良さそうですが……結局私にしろ先輩にしろ、他のサーヴァント達だって魔力以上にハク自身が欲しい筈ですから。
ハクと一緒にベッドへ倒れて、私は彼女の身体に手を伸ばしました。少し身体を強張らせながらも拒否する様子はなく、そのまま受け入れてくれる姿を確認して、私はもう1度ハクとキスをします。
どれ程長い間、キスを続けていたのか分かりません。ただハクとするキスの味が余りにも美味しいと共に幸せを感じて、夢中になってしまいました。ハクが離れようとしても思わずその身体を抱き寄せてまで続けてしまい……気づいたらハクは息を切らしながら口を半開きにして蕩けてしまっていました。
「はぁ……はぁ……」
「可愛いです、ハク」
「マ、シュ……。んっ」
普段は無表情な彼女が私のキスによって弱りながら蕩けている。その事実だけで私は更に興奮せずにはいられません。そしてもっとハクを乱してあげたい気持ちになります。何度も、何度もキスを繰り返してはハクの身体を無作為に撫でてその柔肌を感じます。ハクの全てが今は私のもの。
やっぱり魔力の供給が目的とはいえ、それは結局建前でしか無いんですね。先輩が望んだ事と同じ様に、私はハクと愛し合いたくて仕方ないんです。
「ぁ……」
まずはネグリジェを脱がします。薄く見えていたハクの肌が見える様になった時、可愛らしい桃色の下着を隠す様に両腕を使って身体を抱く様な姿勢になったハクの両腕を掴んで、そのまま私はベッドへ倒れました。一緒に向かい合いながら、横になって見つめ合う事数秒。私たちは何を言う事もなく、またキスをしました。
「ん、ちゅ……脱がしますよ」
「は、むっ……ん……」
まずは上を。続いて下を。私はキスをしながらも手を動かして剝がしていきます。付けている姿はとても可憐で何時までも見ていたい気になりますが、行為をするに当たってはどうしても邪魔になってしまいます。でもこうして脱がす事で期待や興奮を刺激してくれるので、やっぱりあった方が良いんだと思います。
「……ぁ」
下を脱がした時、本の僅かにですが生地が湿っている事に気づきました。当然、そこを濡らす理由なんて1つしか考えられません。足を閉じて手で覆っているので、その場所を直接見る事は出来ませんが……まず間違いない筈です。私とのキスで、ハクの身体は受け入れる準備を整えてくれたんですね。
もし私が男性だったなら、ハクと繋がっていたと思います。魔力供給なんて関係ないとばかりに覆い被さって、きっと欲望のままに彼女の身体を貪っていた筈です。私はそうでなくて良かったと思います。恐らくその行為は『私達の力になりたい』と思うハクの善意を踏みにじる事になると思いますから。
「触りますよ」
「……」
私の言葉にハクは黙って頷きました。でもその手は未だに胸とあそこを隠したままで、私はまず胸を隠す腕を掴みます。躊躇いからの僅かな抵抗を感じながらも、簡単に私の手によって退かされた事で見える様になったのは確かな膨らみと愛らしく桜色に染まった小さな先端。自分の胸では到底感じられない高揚感が見ただけで湧き上がって来るのを感じます。
ハクが恥ずかしがりながらも抵抗しない姿を前に、私は言った通り触り始める事にしました。片手で胸を包む様に掴んで……優しく握る様な仕草でその柔らかさに指を沈み込ませます。微かにハクの吐息が聞こえる中、感じる幸福な柔らかさに包まれた指先の感触。痛くしない様に配慮しながら、握り、開き、また握り、開く。
「んっ、ぁ……んっ!」
「敏感、なんですね」
刺激を与えているつもりは正直ありませんでした。ハクを気持ちよくさせているというよりも、私がその感触を堪能しているだけ。なのにハクの声は確かに甘く、感じているのが伝わってきます。ハクの身体は思っている以上に敏感な様です。これだけで感じてくれるのなら、もしそのつもりで攻め始めたらどれだけ乱れるのか。試してみたくなりました。
胸を揉んでいた手でその周りから先端へ集まる様に指を窄めていきます。やがて指先全てが先端に触れた時、ハクの身体は分かりやすい程に跳ねました。
「んぁ!」
「ふふっ……はむっ」
「!?」
指先でこの反応。なら口に含んで舐めたらどうなるのか。思い立ってすぐに私は実行しました。その結果、ハクの身体は陸に上がった魚の様に跳ね始めます。でもそれを逃がさない様に私はハクの身体を抱きしめて、舌を使って先端を何度も何度も弾く様に舐め続けました。
ハクの片手が私の頭を弱々しい力で剝がそうとします。それでも私から離れられないまま、感じ続けるしかない事でもう片方の手で自らの口を塞ぎながら声を我慢していました。舐める行為に吸うという行為を追加して、おまけにこの行為の建前でもある魔力をハクの身体から吸い上げます。身体に来る外からの直接的な快感と、魔力を吸われるという内側からの快感を同時に味わうハクはもう何も出来ない様です。
「んっ! ~~~~~~っ!」
「っ!」
突然ハクの身体が痙攣しました。くぐもっと嬌声と共に溢れて来る魔力が口を通って身体を満たします。先輩が言っていました。絶頂した時が一番魔力を吸い易く、それでいて味が濃くなると。そして、その通りでした。吸う勢いを変えたつもりは無いのに、口の中に一気に魔力が流れ込んで……今までに無い味わいと共に全身へ魔力が巡るのを感じます。
「まだ、やれますよね?」
一度で終わらせるつもりはありません。魔力を吸うのも手加減していました。一気に流れ込んできてしまった時は少し焦りましたが、まだハクの中には魔力が残っています。全てを吸ってしまうと身体に害が出てしまうかもしれませんが、本人が扱えない以上、余ってしまった分は吸っても良い筈です。食べて寝ればまた魔力は回復する筈ですから、別の誰かが吸う分も問題ありません。
私は抱いていたハクの身体から一度離れます。でもそれは姿勢を変えるためであって、止めるためではありません。お互いに向かい合っていた位置を変えて、私はハクの下半身に顔を近づけました。足を閉じて片手で押さえる様にしていた手にはもう力が入っていない様で、私は彼女の手を掴んで退かしました。閉じていた足も開けば、先程よりも多量に流していた愛液で既に周りはビショビショです。
見上げてハクと目を合わせます。恥ずかしそうに顔を逸らす姿はとても可愛くて、私はもう1度その場所を見てから……更に顔を近づけました。私が何をしようとしているのかハクは分かった様で、私の頭を両手で押さえる様な姿勢になります。当然、その手に込められた力はとても弱くて私を止める事は出来ません。
「んむっ、じゅるっ!」
「ひぁ!」
ハクの愛液を舐める様に、私はハクの大事な部分へ舌を這わせました。生暖かくて滑り気が強いのに、とても甘いハクの味がします。まずは入り口を刺激する様に何度も舌を上下させます。震えるハクの身体を逃がさない様に両足へ腕を回して引き寄せ、何度も執拗に舐め続けます。
「ひっ! あぁ! 待っ、て……! ま、たっ!」
「はむっ、イっちゃいます、か? いいです、よ……!」
入り口を刺激するだけで絶頂しそうになるハクの姿に私は行為を続けます。そして遂にハクの身体が二度目の痙攣を始めた時、私は容赦せずに顔を一気に近づけて舌をハクの
「止めっ! ひあぁぁぁぁ! イって、る……か、らぁ!」
流れ込んでくる魔力。絶頂の瞬間に、次の絶頂を至る程の刺激を何度も与えられたハクは言葉通り絶頂しながら絶頂しているのでしょう。溢れる魔力を吸い上げて、その刺激でまた絶頂して……ハクの身体から吸い上げられるだけの魔力がある内は、私はそれをやめません。
もっと、私の行為で乱れて欲しい。これから先、ハクは私や先輩以外にも沢山のサーヴァントを相手にする事になるんです。だからそんな中でも私からされた事を忘れない様に、忘れられない様に刺激を刻まないといけない。そう思いながら、私はハクが気絶しても尚続けました。
後日。ハクの魔力供給に参加するサーヴァント達の日程が改めて先輩から提示されました。何やら訂正があったらしく、私はそれを確認します。
私と先輩はハクと居た時間が長い事もあって、それなりに優遇された日程となる筈です。先輩の方が多いのはこの際仕方ありませんが、それでも1週に一度くらいは私の番も回って来る筈。……そう思っていました。
「……え」
日程に書かれていた内容に私は空いた口が塞がらず、少しの間呆けてしまいました。ですが我に返ってすぐ、私は先輩の元へ向かいました。
「先輩! どういう事ですか!?」
「あはは、やっぱり来るよね……」
先輩は私が来る事を分かっていた様でした。ですが私はそんな事を構わず、日程をコピーした紙を先輩に突きつけます。
「私と先輩はハクと一緒に居た時間が長いから、優遇してくれるんじゃなかったんですか!? どうして、次の私の番は1月後なのですか!」
「えっと、ハクが今朝やって来てね」
『どうしたの? こんな朝早くに』
『……魔力供給。マシュは……しばらく、嫌』
『え、なんで?』
『……やり過ぎ』
「って事で、マシュはしばらく駄目だって。一体、どんなプレイしたの?」
「そ、そんな……」
まさか、私との行為を忘れない様に刻むつもりでした行為が自分の首を絞めるなんて……。
「先輩、しばらく私は休みます」
「えっと……どんまい?」
しばらく、立ち直れそうにありません。