【ライザ】ライザリン・シュタウト
ライザがエスティを襲ってから数日。一度襲い掛かった事で吹っ切れてしまった彼女は我慢する事もせず、思うがままにエスティへ手を出す様になった。
『何度されたって、俺が男だった事に変わりはないからな!』
エスティは女としての快感に流されて男の尊厳を失いかけたものの、全てが終わって冷静になれば再び自分は男であると自らを奮い立たせる。そして自分を襲ったライザに対して強がりながら言い放った。それはエスティに女だと
幸いな事なのか、隙の多いエスティを襲う事はライザにとってとても簡単だった。襲われたにも関わらず、警戒はしてもアトリエに足を運ぶ事は止めず、無意識にライザを扇状的に煽っては襲われる日々。吹っ切れてしまったが為に、殆ど毎日の様な出来事となっている。
「ぅ、ぁ……」
「ふぅ。一時は理解ってくれるんだろうけど、すぐに立ち直っちゃうんだもんなぁ」
アトリエのベッドでライザに襲われて、身体を震わせる情けない姿を見せるエスティを尻目にライザは考える。彼女の目標はエスティが心から自分が女である事を認めさせる事。それに付け加えて、何なら自分だけしか見れない様にする事である。だが身体は快感に弱くても、意思は想像以上に強い様子。
「こうなったら、男の子としても負けさせて……簡単じゃないし、エスティの望みを叶える事になっちゃうけど」
女の身体に女の快感で折れないのなら、男の快感で心を折る作戦にライザは出る事にした。エスティが望んでいた事、錬金術の力で男性に戻る方法をここで初めてライザは考える。だがライザは男性の身体を知らない。幼馴染や周りの人達を知っていても、その身体の作りなどを知る由も無かった。細かな違いを知らず、分かるとすれば知識として女性にはないモノが生えている事。
「ん? それだけを生やすなら、意外と……?」
ライザが本格的に考え始めた事で、エスティは彼女の手から解放された。他に行き場所も無いからと、懲りずにアトリエへやってきても襲われたりしない事に気を良くして、今までの事を無かった事にしたかの様にいつも通り過ごす様になってから数日。
「出来たー!」
「うわっ! な、何だよ急に。驚かすなって」
「ふっふっふ。これはエスティにも関係大アリのアイテムだよ!」
「俺に? 何だ何だ? ……薬か?」
「何を隠そう、これは男の子に成れる薬なんだよ!」
「男に、成れる……っ! 作れたんだな!」
エスティが心から待ち望んだモノが出来上がり、その目は輝き始める。どうして今になってそれを作ったのか等考える事もせず、エスティはそれを欲する。勿論、最初から彼女の為に作った薬だ。ライザは今後の展開を予想しながら、瓶に入ったそれを笑顔でエスティに手渡した。
「っ……飲むぞ。っ! ごくっ」
ライザの錬金術を疑ったりはせず、エスティは意を決して瓶の中身を一息に飲み干した。すると彼女の身体からやがて煙が立ち上り、その身体が一度完全に包まれて見えなくなってしまう。しかしそれもすぐに晴れ、煙から出てきたのは……何にも変わった様子の無いエスティの姿。
「っ! ちょっと待ってろ!」
それでもライザは失敗したとは思っておらず、エスティは何かに気付いた様子でライザから距離をとってアトリエの片隅でホットパンツの脱いで下着の中を確認した、……そこには今まで失われていた、嘗て自分にあったモノが確かに存在していた。睾丸はなく、あるのは一本棒のみ。だとしても、それは紛れもない男の象徴。
「ヘぇ? こんな感じなんだ」
「のわぁ!? ライザ、何見てんだ!」
「あたしが作った薬の効果なんだから、ちゃんと確認するのは当然でしょ?」
確認に夢中だったエスティは、後ろから覗き込むライザの声で驚きながら振り返る。急いで隠そうとしても、ライザは即座にエスティの下半身を見る為にしゃがみ込んで、そのまま勢いよくホットパンツと下着を纏めて下ろしてしまった。反動で跳ねる様にしてライザの目の前に現れる男性器。
「これが、おちんちんなんだ。ちゃんと見たのは初めてだよ」
「お、おい」
「結構大変だったんだからね。女の子のまま、おちんちんだけ生やすの。まぁ、身体を作り変える様な薬に比べたら簡単だったとは思うけど……ツンツン」
「んひゃっ!?」
ライザはそう言いながら、徐ろに男性器に触れる。その瞬間、エスティは今までにない程の刺激を受けて身体を震わせた。彼女が男性だったのは今の身体で生まれるよりも前の話、18年以上も前の出来事なのだ。女の身体で過ごした長い期間もあり、あった事実を覚えていても身体は知らない。快感にも覚えはない。故にある筈のない場所からの刺激にエスティは情けない声を漏らす。
「おっ? どんどん大きく……。ふぅん?」
経験はなくとも、知識はある。ライザは大きくなる男性器を前に、エスティが快感と興奮を感じていると分かった。見上げれば、感じている時とは違う羞恥で顔を赤く染める姿があり、無意識にその口元は弧を描く様に笑みを浮かべる。嫌な予感がしたエスティはライザを止めようとするが、もう遅かった。
「はぁむっ!」
「んあぁ! な、なにひて」
「むぐむぐ、じぃるるっ! むふふ? フェラって言うんでひょ、こふぇ?」
「しゃ、しゃべるにゃ、ぅあぁ!」
突然、腰を掴まれてライザに男性器を咥えられてしまった事でエスティは強すぎる刺激でパニックになる。そんな状況を上目遣いで楽しげにしながら、舌を使って舐め始めたライザ。途中で咥えたまま話し始めれば、暖かい口の中で滑る舌とは違う刺激にエスティは感じてしまう。
瞬く間に腰から力が抜けてしまい、立っている事も難しくなったエスティはアトリエの片隅に逃げてきていた事もあり、壁に背中を預けてゆっくりと座り込んでしまう。その間も吸い付いた様にライザはフェラを止めず、せめてもの抵抗とばかりにライザを抑えようとしたエスティの手は頭へ辿り着く前にライザの手に捕まる。指を絡めた恋人繋ぎをされて、床に押さえつけられればもう、ライザが止めるまでエスティには何も出来ない。
「じゅぶ、じゅぼぼっ!」
「う、ぁ……こんなの、すぐに出ちゃう……」
「んー? 出ふぃて良いふぉ。思ってたふぉり、ふぁやいけふぉ」
「ぁ、ぁ……っ!」
「んっ!? ん……んぐっ」
余りにも容易く射精してしまったエスティは、記憶にある快感とは比べ物にならない気持ち良さに呆けてしまう。一方で喉にまで容赦なく流れて来る精液を少しだけ苦悩しながらも飲み込んだライザは、腰砕けになって虚空を見つめるエスティを見ながら口元を拭った。
「ふぅ。あれだけ自分は男だって言ってた癖に、すぐ出しちゃったけど……本当に男だったの? それとも、早漏? ってこと?」
「い、今のは油断しただけだ。それに、その……経験は、無いし……?」
「ふぅん。せっかく生やせたけど、やっぱりエスティは女の子なんじゃない?」
「ち、違う! 俺は本当に、元々男なんだ!」
「それじゃあ、ちゃんと男だって見せて欲しいなぁ?」
それは分かり易い煽り。このままでは男性だった頃の尊厳に関わると、自らを奮い立たせようとしたエスティだが、快感から砕けてしまった腰は彼女が立ち上がる事を邪魔してしまう。それを見たライザは笑みを浮かべると、四つん這いになりながらゆっくりとエスティに身体を密着させる。
「仕方ないなぁ。あたしが乗ってあげるから、本当に男なら証明してよ。分かった?」
「ちょ、ちょっと待て。ライザ、まさか」
砕けた腰はまともに動かず、自分の男性器を正面から跨ぐ様にしてのし掛かり始めたライザの行動で今からしようとしている事にエスティは気が付いた。遂に男性器を取り戻したと同時に自分の初体験を奪われようとしている事実に困惑しながらも、この状況で出来る事は何も無い。形だけは男女でありながら、ライザに犯されるその瞬間を待つ事しか出来なかった。
「んっ、んんっはぁ! ちょっと、痛い、かも……」
「ライザ、血が……」
「そりゃ、初めてなんだから血も出るって。だから、少しこのまま……んっ」
前戯をする必要も無い程に、ライザの秘部は受け入れる準備を整えていた。彼女が跨りゆっくりと自らの意思でエスティの男性器を受け入れれば、その処女膜を突き破ってライザはエスティと肉体的に繋がる。破瓜の証が流れる中、その痛みに耐えながら身体が順応するまで動かずに居る事にしたライザはエスティの表情を見て気を良くする。先程フェラをしていた時の様に、エスティの顔は蕩け始めていた。
「あたしの中、気持ちいい?」
「熱くて……強すぎないけど締め付けてきて……」
「まだ出さないでよ? 挿れただけ、なんだから。男の子だっていうなら、我慢しないとね」
その言葉でエスティは早々に込み上げて来た射精感を必死に抑え込み始める。予測する間もなくされたフェラとは違い、この交わりはゆっくりと目の前で始まった事。ライザの言う様に、自分が男である内は簡単に負ける訳にはいかないと歯を食い縛り始める。
まだジンジンと来る痛みに動く事が出来ないライザは、気を紛らわす為にとエスティの身体に手を置いた。そのつもりは無かったものの、置かれた場所は彼女の乳房。下半身に男性器を生やしても、その他の部分は何も変わらない。男性としての快感を与えられているエスティに、女性としての快感を与えたら……それは弱点が増えているに等しく、追い詰める事が容易くなるだろう。
「えいっ!」
「ひぁ! ライザ、何して……あっ!」
もう何度もしている行為だが、それでもライザは楽しく思いながらエスティの乳房を弄ぶ。快感に反応してエスティの身体が動けば、その振動で繋がっているライザにも刺激が伝わるが、徐々に適応しているライザが感じたのは痛みではなく快感。異物感はあれど、苦しさは無くなった事でライザは同時に小さく身体を動かし始める。
「よい、しょ。んっ。あっ!」
「うぁ、中が……うねって……」
「気持ち良い?」
「ぅ、ん……あっ!」
エスティは強がりをする事はあるが、基本嘘をついたりはしない。ライザの膣内が気持ち良い事を嘘偽りなく答えれば、自分で感じている事実にライザは更に機嫌を良くした。もう痛みを全く感じない程に適応すれば、エスティの乳房を鷲掴みにして身体を支えながら、腰を前後へ揺らす様にしてエスティを刺激する。
「あっ、あんっ! あたしも、気持ち良く、なってきた、かもっ!」
男としてエスティを負かす。その目的から始めた行為だが、初めてであるライザにも当然余裕は余り無かった。自分の膣内を出入りするモノの刺激で確実に快感を得ていたライザ。このまま続ければ絶頂すること自体は難しい事ではないだろう。だがライザは例え気持ち良くなっていても、最初の目的を見失っている訳ではない。
「激しく、行くよっ!」
「まっ、んぁ! それ、やば、ぃ……っ!」
自分が絶頂するよりも前に、エスティを絶頂させる。その為にライザは腰の揺らしを更に激しく、エスティを感じさせるために動かし始める。瞬く間に堪えていた射精感を刺激されて追い詰められたエスティにライザは上半身を倒して寄りかかりながら、囁き掛けた。
「イっちゃえ。せっかく男の子になれたのに、女の子に負けてイっちゃえっ!」
「ぁ……あっ! で、ちゃう……イクっ! んあぁぁぁ!」
「っ!」
エスティは一際大きな声を上げた時、ライザは自分の膣内に入っていた異物が激しく脈動したのを感じる。膣内も異物自体もかなりの熱を持っており、出された精液の感覚はとても薄かった。しかしエスティの様子を見れば、射精したのは一目瞭然。
「らい、ざ……俺、中に……」
「そうだね。妊娠しちゃったりは……どうなんだろう?」
基本的に女性のまま、男性器だけを生やしたエスティの精液で果たして相手を妊娠させる事は出来るのか。それは薬を作ったライザにも分からない事だった。だがライザ自身、そんな事は余り気にしていない。この様な行為をしている時点で、エスティに対する想いは言わずもがなである。
「ねぇ、エスティ。あたしまだ、イってないんだよねぇ」
「ぇ……」
「男の子なら、まだイけるよね?」
「ふ、普通は、一回出しただけで終わり……もう二回も」
「大丈夫だって! 女の子のエスティなら、何回でもイけるでしょ?」
今のエスティは男であり、女でもある。絶頂は二種類あるに等しく、ライザは男でありながら女としても気持ち良くする事でエスティを揺さぶる事にした。射精をすれば、それは男としての絶頂だろう。しかし男性器がありながら女として絶頂すれば、結果的に男である事の否定にも繋がる。
「それじゃあ、始めるよ」
「待って……あっ!」
二度も射精をした上に出したばかりで敏感な男性器を再び膣内で刺激されながら、乳房も揉まれてエスティは再び快感を与えられ始める。それが終わるのは果たしてどれ程経ってからなのか……それは犯しているライザにも分からなかった。
ただ確かな事。それはエスティが男に戻れても、ライザにはどうしたって勝つ事が出来ないという事実。女としても男としても、その尊厳は穢されてしまった。男としてのプライドも、当然……。