ジェーン・ドゥがエスティと出会ったのは、とある組織への潜入任務をしている真っ只中だった。
エスティがその組織に属していた訳ではない。ただその組織の縄張りに居た半グレの様な組織とも言えない小さな集まりの中に、彼女は存在していた。そのトップとして。
何か悪い事をしている訳では無い、言ってしまえばただの若人の集まり。だが組織に目障りだと目を付けられ、用心棒の様な立場で追い払う様に言われたジェーンは接触する。そしてそこで異様とも言える光景を目の当たりにした。
「まさかお山の大将を気取って自分が男だって自尊心を維持してる猫ちゃんが居るなんて、思わないわよねぇ」
ジェーンはその光景を思い浮かべる。周りに自分は男だとその豊満な身体を見せつけながら叫び、盛り上がる若人達。その集まりの正体はエスティの女体を目的に集まった者達だった。男だと言い張り、男と近い距離間で接するエスティの傍にいる事で所謂ワンチャンを狙っている下卑た者ばかりだったのだ。
「アタイが潰さなかったら、その内あの男達に貪られてたのは確実」
組織の信用を得る為にも、言われた事を熟したジェーン。若人達は突然の暴力に性より生を選択して、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出していった。そうして一人残されてしまったエスティは自分を男だと認め、肯定してくれたと信じていた者達に暴力を行ったジェーンと対峙。だがその実力差に呆気なく敗北を喫する事となった。
「あんな連中に穢されなくて良かったわ。この綺麗な肌も、大きな乳房も、コ・コ・も」
やがてジェーンの潜入任務は無事に成功。組織は壊滅して仕事は終わり、その後は他の人達に任せてジェーンは次の任務へ向かう。だが今回の任務中に出会ったエスティという存在をジェーンは自宅へ連れ込んでいた。自分を男だと主張する存在自体が矛盾した様な美女をジェーンは気まぐれに拾って連れ帰っていたのだ。
「帰ってきたらご飯が出来ていて、洗濯から家事まで完璧。蓋を開ければ完全な若妻。アタイ、ますますアンタを気に入っちゃったわ」
始まった同棲生活。ジェーンの気まぐれから始まったそれは、思いの他彼女にとって居心地の良いものとなった。最初は集まりを壊した存在として敵視していたにも関わらず、呆気なく絆されてそのまま仕事帰りの旦那を待つ妻の様に家の事を熟して律儀に待っているエスティ。
「でもやっぱり男だって主張する点だけはダメ。だって、アンタは完全に女の子だもの」
何かあれば『俺は男なんだ』と分かり切った自分の性別を否定する言動。そういう触れ難い様な生まれ方をしたのかと思えば、自らの身体を触って女である事を実感してため息をつく姿もジェーンは見て来ていた。だからこそ、ジェーンは分かる。
自分が女であると分かった上で、それを認めたくないと言葉だけでも男だと言い続ける事で自分の何かを守ろうとしている。と。
「そういうの、アタイがぶっ壊してあげる。アンタは女。アタイの女、分かる?」
「むぅーー!」
ジェーンの家。そこには椅子に縛られて身動きの取れない状態で猿轡を付けられて言葉も紡げない姿のエスティが居た。その服装はこれから起こる出来事を見越してなのか、ジェーンの持っている水着に酷似した物が着せられている。
強調されたGカップの乳房。細く括れのある腰にムチっとした太腿。太っているとは言えないが肉付きの良い染み一つ無い肌。その全てにジェーンは下から触れるか触れないかの距離で指を這わせていく。やがて辿り着いた白金色の長い髪に触れると、それを掬い上げて匂いを嗅いだ。
「はぁ。こんな身体で男って言っても、誰も信じないわ。アンタ自身も分かってるでしょうけど、ね」
「んむっーー!」
「ふふ、敏感。ちょっと撫でられただけでもピクって震えて。これじゃあ出会い頭に誰かから襲われても、すぐに弱って逃げられなくなるんじゃない?」
ジェーンの手が肌の周りをなぞるだけで、エスティは自分の意志とは関係なく反応してしまう。そんな姿を見て今まで襲われなかったのが奇跡の様に改めて思ったジェーンは、遂に直接的な方法でエスティの身体を触り始める。まずは布越しにその大きな乳房へ。
「生地越しにも柔らかさが伝わるわ。世の女なら羨みそうなくらい大きなおっぱいね」
「んんっ!」
「ふふっ、感じてるの? 胸を触られて感じるなんて、男じゃまず無いわよ? マゾなら別だけれど、ね? あぁ、もしかしてそうなの?」
耳元で囁き掛ける様にして紡がれる言葉にエスティは全力で首を横に振って否定する。女である事を否定すればマゾにされ、マゾを否定すれば女である事を認めるしかない様な状況。ジェーンが直接触って来た事もあり、本気で女と認めさせる気であるとエスティは嫌でも分かってしまう。
しばらくの間、胸を揉まれ続けたエスティの身体はどう足掻いても女性として反応してしまう。まるでタイミングを見計らったかの様に、乳房を揉んでいたジェーンの手が臍を伝って下へ移動し始めた事でエスティがその目的に気付いて身体を暴れさせる。だが椅子が軋むだけで逃げる事は出来ない。
「あら? 何か濡れてるわ? どうしてかしらねぇ~? 汗を掻いたにしては、少しヌルヌルしてる気がするけど」
それは紛れもない愛液だった。女性として快感に反応して濡らしてしまっている事実は、エスティにとって男としてのプライドに確かな傷をつける。だがジェーンの揺さぶりは当然その程度で終わりはしない。寧ろ今から始まるのだろう。
「随分ここだけ濡れてるわ。汗じゃないとなったら、何かしらねぇ? 生地をずらしたら分かるかしらぁ?」
ジェーンの手が水着の生地と肌の間に入り込む。そして秘部の部分をずらされれば、空気に触れて感じる冷たさにエスティは少し震える。そこが熱くなっている事実と、直接見られる恥ずかしさに目を瞑って嫌がる姿勢を見せるも、それはジェーンの加虐心を煽るのみ。
「あららぁ? 汗じゃないなら何かと思ったら、おまたから随分と水を出してるわねぇ。それに本当の男ならここに生えているものがある筈なのに、何処にも見当たらないわ。我慢汁って訳でもない。一体、どういう事かしら?」
「んっー!!」
「穴の中に隠れてるのかしら? それともこの上にあるお豆さん? 触って確かめてみましょうねぇ」
遂にジェーンの手がエスティの秘部に触れる。優しく触れる様に周りから、やがて指をゆっくりと挿入する様に。そして同時に秘部の上に存在するクリトリスの部分にもより優しく触れれば、それだけで強すぎる刺激にエスティの身体が反応してしまう。
「おかしいわね。ドンドン愛液が溢れて来るばかりで、おちんちんは何処にも無い。男なら、こんなにビショビショにならないと思うけど?」
何度も耳元でエスティが男だという信じる心を否定する様に現実を突きつけながら、椅子の後ろに回ったジェーンは秘部と乳房を同時に刺激し始める。乳房の部分の水着もずらして肌を露出させ、直接的に乳首を捏ねる様に弄りながらの刺激はエスティの頭を真っ白に染め上げていく。
「ふふっ、震えが大きくなって来たわね。もうイっちゃいそうなの?」
「んんっ! んぐっ! むぐっー!」
「おっぱいを揉まれて、乳首を摘まれて、おまんこを触られながらクリトリスを弄られて、男じゃ絶対に出来ない女の絶頂。しちゃうのかしらぁ?」
嫌だと必死に首を横に振りながら、それでも込み上げて来る快感にエスティは逃げる事も抗う事も出来ない。やがてその身体を拘束される中で限界まで逸らせながら、声にもならないくぐもった大きな叫びを上げると共にその秘部から潮を吹き出してしまう。
「あーあ。女の絶頂、しかも潮まで噴いちゃって。もう男なんて絶対に言えないわねぇ?」
真っ白になって何も考えられなくなってしまったエスティが絶頂の余韻で脱力する中、ジェーンは手に付いた愛液をその背後で舐め取りながら話し掛ける。そしてエスティの猿轡を外した時、再び耳元で囁き掛けた。
「私はおっぱいとおまんこを弄られてイっちゃう正真正銘の女の子です。って言いなさい?」
「ぅ、あ……俺、は……男、だ……っ!」
まだ心は折れていないとばかりに睨みつけながら男だと言い切るエスティの姿を前に、ジェーンは冷めた表情を浮かべて再び猿轡を銜えさせる。表情を面白くなさそうに、だがまだ折れずに自分へ歯向かおうとする姿にジェーンの心は内心楽しんでいた。
「ふぅん、そう。それじゃあ、もう一回。何ならもう三回くらいイってから、もう一度聞く事にするわ」
その日からジェーンの生活には新たな時間が追加される。それはエスティに女としての快感を叩き込み、彼女の男としてのプライドを消滅させる行為。自分の居場所を失ったエスティに他の逃げ場は無く、時にはローターの様な電動の性器具を取りつけられた状態で外せないまま帰って来るまで放置されるなどの地獄にも似た攻めを受ける事になる。
「俺、は……」
「はい、ダメ。俺なんて言葉を使って良いのはどこかの走り屋の大将くらいよ」
両手を縛られてベッドの上で後ろから抱きしめられながら、歯向かう意志が無くなるその時までジェーンの攻めは続く。
だが例えその抵抗する意志が無くなったところで、エスティが快感から解放される事は無いのだろう。ジェーンに気に入られて拾われた時点で、彼女が女として愛され続ける未来はもう決まっているのだから。