何十年と扱い続けて来たエスティ愛用の槍。もうボロボロになっていたそれが遂に折れたのは、つい先程まで模擬戦をしていた結果だった。
「もう限界だったんだな」
「随分と持った方だ。生半可なモノでは、私の攻撃には耐えられまい」
場所は居間。そこに胡坐の姿勢で座ったエスティはポッキリと半分に折れてしまった槍の半分を手に眺めていた。そしてそんな彼女と対面する形で儀玄が座り、同じ様にエスティの持つ折れた槍を眺めている。
「その槍、特別だったのか?」
「いや? どこで手に入れたっけ……適当に手に取っただけだった気がする。あの人の頃、だな」
「……」
エスティの言う『あの人』が誰なのか、儀玄には即座に分かる。彼女にとっての大恩人、雲嶽山十一代目宗主その人の事である。儀玄は今は亡き姉と共にその人物に拾われ、今に至るまで様々な事にぶつかりながらも修行を続けて来た。エスティとはその頃からの仲になる。
「何か代わりの槍はあるのか?」
「無い、な。これしか武器持ってないし。あんまり肉弾戦は得意じゃないんだよな」
「真面目に修行を受けないからだ」
「だって俺、ここには体験程度で本気の弟子入りはしてないし」
同じ場所に住んでいても、エスティと他の面々ではその立場が違った。弟子入りして集まり、修行をしている人達が多くいる中、エスティは修行をするのではなく修行僧達の世話係に近い事を行う立場。洗濯掃除に買い出し等々、生活に関連する事を行う事が多かったのだ。
「なら、今からでも修行を始めるか? あの頃と違って今は潘も居るからな、手は空いているのだろう?」
「確かに時間は空いたけど、修行は遠慮しておく」
「ふむっ。前々から気になっていたが、お前さんはどうして修行を拒む? 面倒だからか?」
「それもあるんだけどな。ここに来た当時は信じてたから、な。ここに居れば戻れるって」
「……あぁ。あの話か。まだ言っているのか」
「まだって、こっちは本気だったっての。ここで修行をすれば男に戻れるって思ってたんだ。けどあの人、しばらくしてそんなの最初から無いって言いやがって」
「なるほど。当時荒れていたのはそれが原因か」
儀玄は思い出す。まだ姉も十一代目宗主も元気だった頃、突然エスティが荒れた時期があった頃を。姉妹にはその原因が分からず、何かに怒り狂ったエスティが宗主へ向かっては容易く吹っ飛ばされる光景を眺め続けていた。
当時は年齢的にも落ち着いてはいられない多感な時期だった事もあり、宗主からは放っておく様に言われた姉妹。だが普段から温厚とも言えるエスティの怒り狂う姿には心底心配もしていた。何より、少しとはいえ共にしていた修行を放ってしまった事が儀玄にとっても衝撃だった。
短期間でも仲良く修行をしていた頃、エスティの口癖とも言える言葉。それは自分が男であったという事。どう見てもその体付きは女性な事から、そういう思い込みか時期相応のモノだと儀玄はスルーしていた。それが今、それなりの歳になってもまだ言っている事に彼女は驚愕する。
「お前さん、まさか男に成りたくてここへ来たのか?」
「ここでならその方法もあると思ったんだけどな」
「それは、なんというか……やばい、な。うむ」
男に成りたくて雲獄山へ来たが、それが不可能と知って修行を止めた。そんな事実に儀玄は真面な単語を出せずに引いてしまっていた。だがそれでも今雲獄山にこうして残っているのは、十一代目宗主にそれなりを恩を感じているからなのだろう。或いは、それ以外の理由か。
――――――お師匠様~!
「福福が呼んでる」
「あぁ、行って来よう。お前さんはどうする?」
「そろそろ藩が帰って来る。帰ってきたら、夕食の支度だ」
「分かった。楽しみにしていよう」
儀玄とエスティはそういって互いに行動を開始する。
「男に成る方法、か……ふむ」
儀玄はエスティが男であるとは思っていない。誰が見ても明らかな女体。口調は荒めだが、女性でも男性に似た粗暴な話し方をするものは何人も居る。どの様にして十一代目宗主の元へやって来たのかまでは知らないが、時期的に厳しい生活を送っていた事は間違いない。自身が姉と共にそうだった事を思い出して、儀玄は確信する。
「男として見せる事で生きて来た、という事だろうな。だがもうその必要は無い。女として生きても良い筈だ。いや、寧ろそうあるべきなのだろうな」
タイミングの速さは分からないが、儀玄にとってエスティは姉妹弟子。今の儀玄は宗主という立場になったが、同じ場所で共に切磋琢磨し続けていた仲間であり、何かあった時に放っておく選択肢は彼女に無かった。それが例え心に関する事だとしても。
「女として、か。言葉にするのは容易だが、実際には至難と言える」
自室が儀玄はエスティについて思いを巡らせる中、ふと思い出した様に自らの手を眺め始める。そして何を思ったのかその手に淡い光を生み出し始めた。それは修行僧なら知る気の力であり、本来であれば身体に巡るそれを一ヵ所に集めた事で強く可視化出来る様になったもの。
「出来ない事も無い、か。だがこれを彼奴に教えるのは流石に気が引けるな。まずは、試してみるか……?」
儀玄はその気を徐に下腹部へと近づけ始める。外から見た彼女の部屋は眩い光に包まれるが、寝静まった者達がそれに気付く事は無かった。
翌朝。エスティは潘引壺と共に朝食の用意をして、雲獄山に居る全員を集める。
「お師匠様?」
「……」
「お師匠様!」
「っ! どうした、福福」
「お師匠様こそどうしたんですか? 少し上の空みたいでしたけど」
「あ、あぁ。少し、寝不足かもしれん」
「寝不足って、珍しいな」
普段から余裕を見せる儀玄が少しだけ弱っている姿に全員が心配する。よく見れば少しだけやつれている様にも見え、橘福福は大慌てでベッドで休む様に儀玄を連れて行こうとする。普段弱った姿を見る事が無いからこそ、不安が大きいのだろう。
「飯は食えるか?」
「あぁ、問題ない」
「ならさっと食って今日は寝てろ。何か用事があるなら、今日は出来る限り俺が代わりになってやる」
儀玄は現第十三代目雲獄山宗主という立場上、簡単には休めない。それでも長い間を共にしているエスティは彼女が普段からどんな事をしているのか知っていた。弟子達へ修行を付ける事はそもそも習っていない彼女に出来ないが、それ以外の事は全て熟すつもりなのだろう。
心配されながら食事を済まし、そのまま自室へと戻った儀玄は入った瞬間に分かった臭いに顔を顰める。そして開けられる窓を開けて歓喜を行い始めた。
「これは、厄介だな」
その日、儀玄の代わりに一日を過ごす事になったエスティ。彼女はその忙しさを少々甘く見ていた事を実感していた。普段から余裕すら見せる儀玄が裏でどれだけ多忙な事をしているのか、全てを担えていないと自覚しても尚、満身創痍なエスティは自室で天井を見上げる様に仰向けで倒れ込む。
「あぁ~、やばい。アイツ、毎日こんな事してんのかよ」
「よく分かったか? ならお前さんも少しは私を敬え。と言っても今更か」
「勝手に入ってくんなよ、儀玄」
扉の音すら聞かせず、気付いた時には同じ部屋に居た儀玄にエスティは驚きながらも姿勢を起こさずに声だけで返す。やがて近づいて来る足音は寝具の傍へ到達すると、少しの衝撃をエスティは感じる。それは同じ場所に儀玄が座ったものだった。
「体調は良いのか?」
「あぁ、お蔭様でな」
その回答を最後に流れる沈黙の時間。エスティは少し気まずそうにしながらも、やがて体を起こして儀玄に姿勢を向ける。両足を外へ卸して座っていた儀玄は普段通りの表情を浮かべていた。
「で?」
「お前さん、男に成りたいと言っていたな? それが出来ると言ったら、どうする?」
「どうするって、そりゃ男に戻りたいさ」
「ふむっ……」
「もしかして、本当に成れるのか?」
「あぁ。出来る。既に検証済みだ。少々副作用があったがな」
そこでエスティは察した。朝の体調不良はそれが原因だったのだと。一体どんな事をしてその方法を確立させたかは分からないものの、簡単でない事だけは明らかだった。それでもエスティには男だった頃の記憶がまだ残っている。既に女として生きた人生の方が長くても、ずっと抱えていた目的が消えた事は無い。
「どうすれば良い?」
「私が気の力で生やす」
「……それだけか?」
「あぁ、それだけだ」
「気って、そんな事も出来るのか」
「生物の全てに備わる力だからな。使い方次第でどうとでもなる」
途轍もなく都合の良い方法にエスティが戸惑う中、儀玄は右手の平に可視化された気の塊を出現させる。彼女の説明の通りなら、それを受け入れる事で男に成れる。その事実にエスティは一度深呼吸してから覚悟を決めた。
「やってくれ」
「わかった。だがその前に二つ、教えておこう。一つは男に成れると言っても一部分だけだ。体そのものが完全に男に成る訳ではない」
「一部分だけ?」
「あぁ。そして副作用だが……これは成ってみれば分かる」
「え、おいっ! 説明……っ!?」
副作用の説明を仕切る前に、儀玄はエスティの下腹部へ一気に気の塊を押し当てる。体をすり抜ける様にして入った気の塊。咄嗟の事に儀玄の右腕を掴み、それが体に入った事でエスティは途轍もない熱を感じ始める。
「ぐっ! ふぅ……ふっ……っ! なんだ、これ……!」
「少し熱くて苦しいが、我慢しろ。体に変化が訪れている証拠だ。さっきも言ったが、変わるのは一部分だけ。主に陰核の部分だ。そこが肥大化して男性器に変わる。時間が経てば子種も出せる様になるが、睾丸は生まれない」
儀玄は右手を下腹部に当てたまま、左腕で苦しむエスティの体を抱きしめたまま説明を続ける。エスティの額には玉の様な汗が流れ、それに自身の服が濡れても儀玄は気にしない。やがて苦しみが和らいでいくのを体の震えから察した儀玄は抱き締めるのを止める。
「どうだ?」
「変な、感覚だ。それに下が圧迫されてる感じがして……ちょっと確認させてくれ」
「分かった。後ろを向いているとしよう」
寝具から離れて儀玄はエスティに背を向ける。やがて服を脱いでいるであろう布の擦れる音が響いた後、しばらく沈黙してから今度は着直す音が聞こえ始める。脱ぐ時と違って戻す時に少し音の量が少ないのは、無かったモノが増えたが為に緩くした証拠なのだろう。
「どうだ?」
「マジだ。俺の息子が、戻ってる!」
ずっと願っていた事が叶った事が余程嬉しいのか、エスティは普段見せない程に喜びの表情を浮かべて儀玄へ返した。そんな姿に儀玄も満足そうに頷く中、急にエスティは違う感覚に襲われる。一瞬強く感じた心臓の鼓動と、どこかから湧き上がって来る感情。
「始まった様だな」
「始まった、って……何がだよ?」
「副作用だ。男性器を生やし、恐らく身体の何処かで子種を作り始める。すると瞬く間に途轍もない性欲に襲われる」
「なんだ、それ……!」
「発散するのは容易では無いぞ。出しても出しても、湧き上がって来るからな。お蔭で昨日から今日に掛けて寝不足になってしまった」
今の体になってからは自分が女である事を否定し続ける中で、エスティは性欲までも封じ込めていた。時期が時期だった頃は大変だったそれも、今となっては慣れていた筈だった。一気に湧き上がり、発散する方法を知るモノまである。そして目の前には男なら誰もが魅了されるであろう豊満な身体の美女が一人。
「目が血走っているな。もう抑え込めないか」
「いー、しぇん……っ!」
「我慢するのも辛いだろう。良いぞ、お前の溢れ出す性欲。私に向けて吐き出すと良い。全て、私に任せておけ」
相手が長年共に過ごした儀玄だと分かっていても、我も忘れそうな程に暴走手前のエスティは止まれない。聖母の様に笑みを浮かべて両手を広げる儀玄を、強引に寝具へと押し倒してしまう。一度女体に触れればもう、後戻りは完全に出来なくなった。
目に見えぬ速度で部屋に張られるのは、防音も兼ねた結界。それはここへ他の者が入れぬ様にする為のものであり、完全に二人きりとなった事で儀玄は自分を押し倒したエスティの体を受け入れる様に抱き締める。その大きな胸に顔を抱き、強引に足の間へ押し入る体に抵抗もしない。
「ほれ、最初から発散するか? それとも、少し楽しむか? 好きな様にすると良い」
そう言って自らの服に手を掛けた儀玄。やがて露わになるその豊満な乳房にエスティは抗えぬ欲望のまま、手を伸ばした。形が歪む程に揉みしだき、片方の乳首にはむしゃぶりついて。足の間に入れた自らの膝で儀玄の下腹部を押し付けながら。
「んっ、乱暴だな。性欲に負け、盛りの付いた猿の様に私の体を欲しているのか」
「いー、しぇ、んっ!」
「まだ話す余裕があるのか。いや、ただ残った微かな理性で逃げろとでも言いたいのか?」
真っ赤に染まった目で見つめられる中、体を好き勝手に触られても儀玄は余裕そうに話をする。そして彼女はその手をエスティの頭に乗せると、優しく撫で始めた。一瞬乱暴だった動きが止まり、エスティの体が制止する。
「ならその残った理性も溶かすとしよう。思うがままに、私を犯せ。エスティ」
儀玄はゆっくりと顔を近づけ、やがてエスティに口づけをする。一度触れる様にした後、そのまま今後はもう一度深く長い舌を絡める様な口づけを。それによって静止していたエスティの体が少しの間を置いて動き始めれば、今度は貪る様にその口づけへ応え始める。
口づけをして乳房を揉みながら、エスティの体は儀玄を犯す為に動き始めていた。だが大きな欠点として、エスティには経験が無い。男性としても女性としても完全に未経験な彼女には性行為を始める事がまず難しい事だった。
「は、むっ。ちゅ……全く、世話の掛かる奴だ」
始めようにも出来ないエスティの姿に、口づけをしながらも呆れた様子で儀玄は自らのパンツに手を掛ける。本人の手で露わになった秘部は既に受け入れる準備を整えており、同じ様にエスティは下を脱いで自らに生えた男性器を擦りつけ始める。
「んっ、もう少し上だ。そうじゃない、もう少し……っ! そこだ。ふぅ、来い」
儀玄に導かれるまま、秘部に擦りつけられる男性器が遂に侵入の用意を終える。息を整えて覚悟を決めた様にエスティの首へ両腕を儀玄が回せば、その身体を引くと同時に腰も前へ。ゆっくりと二人は繋がっていく。長い挿入の間を終えて、儀玄は自分の中に入った異物の存在をしっかりと感じていた。
「これで、私とお前さんは一つに……ぐっ!」
「っ! っ!」
性欲が溢れ出す中、今まで発散出来なかった状況から一転。今すぐにでも雌に子種を吐き出せる状況が整い、男性器にも刺激が与えられた事でエスティは本能のままに動き出す。言葉を遮る様に、ぎこちなくも乱暴に腰を打ち付けるその動き。だが今までの人生経験だけでは流石に通じない性体験に、普段の余裕が少し薄くなった儀玄は動揺する。
「中で、大きく……出す、のか?」
「っ! っ!」
「本当に、仕方のない奴だ。一度出して冷静になれ」
揺れる乳房。首に抱き着く姿勢。金色の瞳にジッと見られながら、エスティは儀玄を強く求める。世の男を魅了するその姿に、だけでは無いのだろう。共に過ごして来た時間の中で、彼女に対する何かしらの感情がそこには確かにあった。
「良いぞ……私の中に、出せ」
「っ!?」
儀玄が一際強く腕に力を入れて、エスティの耳元へ口を近づける。その柔肌を感じながら、囁き掛けるその声はエスティへの明確な止めとなった。体を痙攣させながら、男性器から止めどなく溢れる子種が儀玄の膣内を満たしていく。何十年と味わった事のない快感に意識すら失いそうになるも、儀玄が声を掛ける事でエスティは何とか気絶だけは回避する。
「はぁ……はぁ……儀玄」
「出して少しは正気に戻ったか?」
「あ、あぁ。って、俺お前の中に! 今すぐ抜かないとっ!」
「そう焦るな。まだ終わるのは早計だ」
「んぁ! お、おいっ!?」
射精をした事で性欲が発散され、正気に戻ったエスティは焦った様子で男性器を引き抜こうとする。だが儀玄は自ら腰を前に突き出す事で繋がったままにすると、そのまま勢いに任せて姿勢を逆転する。先程までは仰向けの儀玄にエスティが覆い被さった正常位に近い姿勢だったが、今度は仰向けのエスティに儀玄が馬乗りに近い状態。つまり騎乗位の姿勢へと変わる。
「言った筈だ。出しても出しても、湧き上がって来る。とな。恐らく留められる睾丸が無いせいで、体のどこかで作られた精液を吐き出さないと不味いのだろう。私は終わるまで五回は出したからな。お前さんもそうなる。だが、安心しろ。私が相手をしてやろう」
「相手って」
「なんだ? 私では不服か?」
「……お前、分かってて聞いてるだろ?」
「ふっ。宗主である私と修行もしないお前さん。腐れ縁も悪くはないが、そろそろはっきりさせなければ福福達に示しが付かんだろう」
儀玄の中に入ったままの男性器は彼女の言う通り、瞬く間に固さを取り戻していた。エスティの中には先程発散した性欲が再び湧き上がっており、もうその腰は動かしたくて堪らない程にまで膨れ上がっている。それを察した儀玄は不敵に笑みを浮かべると、その場で跳ねる様に動き始めた。当然膣内に入った男性器は彼女の動きに合わせて膣壁に擦られ、互いに快感を与える。
「性欲を発散しきれば、陰茎も無くなる。このまま終わりまで搾り取ってやろうっ!」
「ぐっあぁ! なんだよ、これっ! 気持ち、良過ぎるっ!」
「昔から、お前さんとの相性は抜群だった。それは性行為でも変わらないという事だろうっ!」
正気を失っていた時には分からなかった性行為の気持ち良さ。自ら動かず儀玄に動かれる事でただひたすらに与えられるその快感にエスティは身悶える。射精をしたばかりで敏感な事も相まって、抵抗する力すらも抜けてしまっていた。それでも止めようとしたのか、儀玄の腰を両手でつかんだ瞬間。その掴んだ腕すらも上から儀玄に掴まれてしまった。
「二度目の射精だ。だが出したところで止まる気は無いからな。覚悟しておけ?」
「っ!」
――――――それから夜が明ける頃、エスティの陰茎が元に戻るまで二人は重なり続けた。
「今日の師匠、いつも以上にお肌がツヤツヤです!」
「ふっ、そうか」
「体調も良くなって良かったです! でも、今日はエスティさんの方が何というか、ゲッソリしてます」
「藩、後は頼んだ」
「お、おいっ!?」
「放っておけ。明日になれば元通りになる」