静まり返った真っ暗闇の中、1人の少女が駆ける。背後からは悍ましい姿をした怪物がその少女を獲物と定め、猛スピードで追いかけていた。そんな存在から逃げる少女だが、その表情に焦りなどは無い。その移動の仕方は逃げると言うよりも誘導していると言った方が正しいものであり、そうして少女を追っていた怪物は気付けば空に存在する月の光をその身体に浴びられる場所へと移動する。それはつまり、今までの真っ暗な場所から月の光を遮る物の無い広い場所へと移動したという事。
「行くよ! ハクちゃん!」
「……」
今まで逃げていた少女は怪物に向かい合う様に立つと、目の前にステッキの様な物を取り出す。先には星が付き、行ってしまえばファンシーなステッキ。そしてそれを振ると同時に少女の背後に一匹の猫……ハクが姿を現し、少女の言葉に無言で首を縦に振る。それを合図に少女は突然呪文の様な長い台詞を詠唱し始めた。怪物はすぐに少女に近づこうとするが、突然少女の足元に現れた光が怪物を弾き飛ばす。
光に包まれた少女の着ていた服が一瞬弾ける様に消え、すぐに違う服が少女の身体を包み始める。やがて光が収まった時に見えたその姿はどう見ても普通の人間が着るには違和感しか感じる事の出来ない服装であった。幼い見た目と身体には不釣り合いな大きいトンガリ帽子。リボンで前を結ばれたマントにその中には少女らしくもフリフリが沢山ついた可愛い衣服。その姿を見た時、何となく周りは少女の正体を理解出来るだろう。
「魔法少女☆マジカルレヴィアたん! 華麗に参上☆」
少女は自分の事をそう名乗ると同時に圧倒的な力で怪物を攻撃する。そこに優しさなど何も無く、唯一方的な無慈悲なる攻撃を続ける。魔法少女という存在に関する認識を確実に間違えているその少女の戦闘風景にハクは少し呆れながらもその光景を眺め続けていた。やがて戦闘が終わって怪物が本来の原型を留めていない状況になった時、少女は攻撃を止めてハクに向かってピースしながら声を掛けた。と同時に何処からともなく「カット!」と言う声が掛かり、月の光で照らされていた周りは急激に照明によって照らされる。
「良かったですよ、セラフォルー様」
「当然だよ! だってレヴィアたんは本物の魔法少女だもん☆」
そう言ってウィンクする少女……セラフォルー・レヴィアタンの姿に何となく周りは魔法少女では無く魔王少女と言う言葉を思い浮かべる。それもその筈。本人は魔法少女と言っているが、実際の彼女は冥界と言う場所に住む悪魔であると同時に四大魔王と呼ばれる言わば悪魔の中の頂点に君臨する4人の内の1人である。そんな存在が魔法少女に憧れ、こうして自分を主人公とした魔法少女の【撮影】までしている事に周りは複雑な気分であった。親しみやすいと言えばそれまでだが、流石にプライドの高い者達には限度があるのだ。……もし何か文句を言えば、先程の
先程ので撮影は終了。そう言い渡されたセラフォルーは監督に「お疲れ様! またよろしくね☆」と言うと、その場を振り返る。撮影の際に現れたハクは今もそこに座り込んでおり、セラフォルーはその姿を確認するや否や駆けだしてその身体を抱き上げた。そしてその腕に抱きしめながら再び挨拶をするとその場を去る。ハクがこうして撮影の現場に居るのはセラフォルーの意思によるものであった。当初、セラフォルーに連れられて来たハク。しかしセラフォルーが『魔法少女には導く相棒が居なきゃ駄目だよね☆!』と言いだした事が切欠で、撮影に参加する事となってしまったのだ。無口で何も言わずに、だがしっかりと導くその姿はハクの知らぬところで人気となり、今ではグッズも出ているのだが……ハクは特に関心を持っていなかった。帰る事が出来るなら何でもすると決めていた故に。
「はぁ~。最近ソーナたんにも会えて無いし、魔王の仕事は忙しいし、欲求不満かも……」
帰って来た広い家の部屋の中で、セラフォルーはベッドに飛び乗ると同時に溜息をついて呟く。画面の中で自分は憧れの魔法少女になれる。そんな思いから始めた撮影はセラフォルーの思惑通り、自分をファンタジーの世界へと導いた。しかし現実はやはり別物であり、セラフォルーは自分で始めた撮影と魔王本来の仕事で毎日を忙しく過ごして居た。そんな多忙故、愛しく思っている妹の元にも行けずに落ち込むセラフォルー。しかし、言葉の最後に分かりやすく自分をチラチラと見る姿にハクはすぐに気がついた。何かを自分に求めている事は理解出来るものの、それが何かは分からないハク。特に気にせずにいれば、そんなハクの行動に気付いたセラフォルーは本格的にハクへと泣きつき始める。
「ハクちゃ~ん! 助けてよ~!」
「…………何すれば……良い?」
猫に縋る魔王の姿など誰かに見られてしまえばセラフォルーのあるかないかも分からない威厳に関わる。ハクは内心で溜息をつきながら人の姿になると、座るハクの膝に前から頭を乗せるセラフォルーの頭を優しく撫でながら質問した。と、その質問にセラフォルーは急激に顔を上げて「ソーナたんと同じ事がしたい!」と答える。が、その答えを聞いたハクの手は固まる様に止まってしまった。しかしそれはセラフォルーの中で予想済みだったのか、ハクが固まったその瞬間にセラフォルーは「えいっ☆」と言う掛け声と共にハクの肩を押してその身体を倒させた。セラフォルーの腕に抱かれていたハクは当然同じベッドに居たため、ベッドの上に仰向けに寝かされてしまう。
「私、知ってるんだよ? まだ人間界に居た頃、偶にソーナたんと……ううん、色々な人としてたよね?」
「……」
「無言は肯定。って事で☆ 私もハクちゃんと特別な関係になっちゃうよ☆!」
何処か軽い口調でセラフォルーはそう言うと同時にハクが体制を整えるその前に腹部の上へ馬乗りになる形で移動。体重は膝に掛ける事でハクに負担を背負わせること無く、ハクの身体の自由を奪ってしまう。しかしセラフォルーはその体制になって尚、ハクに手を伸ばすこと無くその顔を見つめていた。見つめられる本人もまた、自分を見つめるセラフォルーの姿を静かに見るだけ。突然襲われたにも関わらず、抵抗の意も何も見せないハクの姿にセラフォルーは少しだけ頬を膨らませた。
「むぅ……こう言う時くらい、もう少し反応してくれても良いと思うんだけど。襲われてるんだよ? 嫌じゃないの?」
「……平気」
「そ、それってつまり、私の事を受け入れてくれるって事……? はぅ……」
セラフォルーはハクから帰って来た言葉を自分が襲った所で抵抗も何もしない。つまり自分がしようとする事を全て受けようとしていると認識する。それは何も間違った事では無いが、1つ違う事があるとすればそれは受け入れる=好意を持っていると考えてしまった事。普段は何処か余裕を持っているセラフォルーも色恋沙汰には縁が余り無かったのか、ハクが自分の事を好きなのではと思って思わず顔を赤くしてうろたえ始める。しかし現実は少々違う。ハクは初めて襲って来た小猫を始めとし、様々な存在と関係を持つ事になってしまった。そして今回、セラフォルーの欲を満たさなければいけないとなった時点でこうなる事を既に予想済みだったのだ。故に覚悟もしていた。
「じ、実は色々と初めて何だけど……魔王レヴィアたん☆ 頑張っちゃうよ☆」
ハクの上でもじもじとしながらもそう宣言したセラフォルーは恐る恐るといった様子でハクに手を伸ばし始めるのだった。
伸ばした手が辿り着いたのはハクの耳元。その真っ白な髪に触れ、耳の後ろにそれを掻き上げ乍らセラフォルーは本当に抵抗しないハクの姿に僅かに息を荒くし始めていた。片耳が曝け出された事で白い肌の見える範囲が広がり、それを撫でればハクは小さく反応を示す。愛らしいその姿に、無抵抗に自分を受け入れるその姿に。セラフォルーは昂りを抑えられなかった。
「ハクちゃん!」
「んっ」
セラフォルーは馬乗りのまま身体を倒してハクに覆い被さると、曝け出された耳の下。首元にその顔を埋め始める。同じ女性でありながら、同じとは思えないハクの良い香りを堪能する様に鼻を鳴らしながら顔を擦りつけるセラフォルー。クンクンとまるで犬の様に嗅いでいるその姿と触れる肌、そして恥ずかしさにハクが我慢する様に目を瞑った時。生暖かい水気のある舌がハクの首筋を舐め始める。
「ん!」
「あ、甘い。ハクちゃんの身体、すっごく美味しい……もっと……」
ハクの体質である魅了を受けるよりも前から既にハクを思っていたセラフォルーに取って、その匂いを嗅ぐという行為は正しく火に油を注ぐのと同じ事であった。一度味わった香りと味を更に欲しがり、止まる事等既に忘れてハクの味を求めるセラフォルー。気付けばハクの両腕をベッドに押さえつけて、顔を只管擦り続けていた。鈍くも稀に来る舌の感触とセラフォルーの幸せそうな表情に、ハクは受け入れた事もあって堪え続ける。っと、やがてセラフォルーは徐にその顔を上げた。そして
「!」
「はむっ。ふぁく、ちゃぁん!」
首からハクの顔、その口へと狙いを定めたセラフォルーは迷う事無く自分の口をハクの口に当てる。そしてその名前を呼びながら閉じていたハクの唇の間を開き、首筋を舐めていた様に今度は口内の味を堪能し始める。動き這い回る舌にハクは目を見開くも、セラフォルーはそんなハクの余り見ない動揺する姿が嬉しいのか笑みを浮かべてそれを続ける。するとまた徐に押さえつけていた両手を解放するセラフォルー。既にハクは両手に力を入れる事が出来ず、何も出来ない事をキスしながらも確認したセラフォルーはハクの服に手を掛け始める。
ハクが着ていた服はセラフォルーの妹やこの世界での主、その仲間達が普段駒王学園で着る制服であった。人型になれることが小猫以外にも知られてしまった時、特注で用意されたハク用の小さな制服である。そして妹が着ている制服だからか、その解き方を既に知っていたセラフォルー。首元にある黒いリボンを解き、ゆっくりとだが着実にハクの脱がし始める。
「はぁ……はぁ……。白くて滑々サラサラの肌、ロリ巨乳な体つき。もう、最高だね☆! あ、でも一番好きなのはハクちゃん自身だからね!」
「……そう」
制服の前部分を開けば見えるのは首元から下の胸元やお腹等の肌。真っ白な下着が膨らみを隠しているものの、ベッドの上に前だけを脱がされて倒れているハクの姿にセラフォルーは嬉しそうに言う。だがすぐに何かに気付いた様に付け加えた言葉。どうやら身体目当てだと誤解されたく無かった様であり、ハクはそれに特に反応する事無く答える。っと、その返しが余り嬉しく無かったのかセラフォルーは曝け出されたハクの腰つきにそって指を動かし始める。くすぐったさと快感の間を感じてハクが思わず目を瞑ると、その反応に気を良くしたセラフォルーはその指を胸元にある下着。その丘と丘の谷間に指を立てる。
「取って良いよね? ハクちゃんのおっぱい、私に見・せ・て☆!」
その言葉と共に指が2カ所を繋ぐちょうど真ん中に触れた時、簡単にその繋ぎ目が切断される。そうして解放される乳房。既に今までの行為で僅かに先は尖り、セラフォルーはその光景に感動すら覚える。対するハクは恥ずかしさに何とか腕に力を入れて胸を隠そうとするが、すぐに動き出した腕を見てセラフォルーは再び身体を倒す。自分が着ている服越しではあるが、ハクの暖かい肌が触れるとセラフォルーは恍惚とした表情を見せて……「えいっ☆!」と小さく何かをする。瞬間、セラフォルーの服が文字通り消滅した。
「ん、肌と肌が擦れる感覚って気持ちいいね☆!」
「……暖……かい」
ハクの小さな身体にしては大きな胸とセラフォルーの大きな胸がぶつかり合い、セラフォルーの足がハクの足を絡める様にして拘束。お互いに横になったまま、身体を触れ合わせる。身体の大きさはセラフォルーの方が当然大きい為、腰を曲げて行う行為。しかしそれは続け難かった様で、セラフォルーはやがて自分とハクの位置を入れ替わらせる。仰向けになった自分の身体の上にハクを乗せ、まだ着たままの制服の中に手を入れてハクの身体を片手で抱きしめる。そしてもう片手はゆっくりと下の方へ下がり始めた。
「ひぁ!」
「ハクちゃんの身体、柔らかいな~。ねぇ、キス……しよ?」
不意打ち気味にお尻を捕まれた事でハクが声を上げる中、セラフォルーは止める事無く下着越しに撫で始める。そして抱きしめる身体を自分に寄せて、お願いしながらも許可を貰う前にその唇を再び奪い始める。当然その間にもお尻を撫でる手は止まらず、それどころか更に行為はエスカレートし始める。撫でていた手が下着越しでは無く、下着の中へと入り始めたのだ。
「んむっ、ハクちゃんが私の身体の上で乱れるって……すっごく興奮する。あれ?」
「! そこ……は……」
逃げる気が無いと分かりながらも、逃げられない様にして自分の上で感じて居るハクの姿にセラフォルーが嬉しがる中。何かに気付いた様に下着の中に入れていた手を動かし始める。その手が行きついたのはハクの秘部であった。既にそこは濡れ始めており、ハクも触られた事で気付いた様に驚きながらも微かに頬を赤くする。普段変わらない表情をそのままに、しかし明らかに恥ずかしがるその姿にセラフォルーはそこを攻める事を決意する。
「よいっしょっと。この体制、座位って言うんだよ☆! この体制なら……はむっ」
「んっ!」
セラフォルーはベッドの上で座る体制になり、その腰元にハクを座らせてお互いに向かい合う形を作る。そして今の体制に関する情報を教え乍ら、何かを企む様に微笑むとゆっくりその顔をハクに近づけて上から真下目がけて押し付ける様に口づけを行う。既に繰り返されている行為ではあるが、今の体制で行われればハクは強制的に顔を上げる事となる。結果背筋が伸びて胸などを前に出す様な恰好になり、セラフォルーが攻めるには最高の体制となった。反動で逃げられない様にハクの抱きしめる手はそのままに、お尻を撫でていたその手は徐々に前へと移動する。そしてその手が秘部に触れた時、ハクの目が見開かれる。
「んんっ!?」
強い快感が襲い掛かる事で声を上げようとしても、一瞬開いた口の中にセラフォルーの舌が入り込むことで言葉にならない声が響く。その間にもセラフォルーの指はハクの秘部の周辺や入り口を弄り続け、上からまるで杭を刺された様に成すがままのハクはそれを受け入れる事しか出来なかった。っと、今まで入り口で動いていたセラフォルーの中指が到頭膣内への侵入を試み始める。
「きもひぃいい?」
「ん……ふぁっ……もう……来る……っ!」
「むふふっ、イっちゃえ☆!」
指が膣内で好き勝手に暴れる快感に目に見えて悶えるその姿を見て舌を入れたままセラフォルーが聞けば、ハクが絶頂の間近である事を諭す返答をする。それに気を良くしたセラフォルーは微笑みながら止めを刺す様に中指を入るだけ突き入れて掻き回し始める。それはハクが絶頂する引き金には十分な量の快感を与え、声を上げる事も出来ずにハクの身体が大きく反り始める。セラフォルーはその時を覚ると同時にハクの身体を強く抱きしめ、自分の腕の中で絶頂するハクの姿をしっかりと目に焼き付けた。やがて落ち着き始めた時、ゆっくりと舌を抜いて唾液の橋を伸ばしながらも顔を離せば、頬を赤く染めて荒い息を吐きながら力無く顔を後ろに倒したままのハクの姿が。セラフォルーはその光景に、それを作り出したのが自分だと言う事実に……より興奮した。
「それじゃあ2回戦、始めるよ☆!」
「……もう……無、理」
「何言ってるの、まだまだ私の欲求は満たされて無いよ☆! これから毎日、3回はするからね☆!」
その後セラフォルーは攻めを続け、3回で満足等出来ずにハクは何度もイかされる事になるのであった。