※この作品はR-18です。

愛され過ぎた少女達   作:ウルハーツ

4 / 222
※既読推奨
リ【問題児】 ペストIF


『IF』【問題児】 飛鳥&耀&黒ウサギ☆★

 ハクを見つけた黒ウサギはペストを求めるその姿に絶望しながらも、同じ様に探しに来ていた仲間達を連れてノーネームへと帰還した。ハクの部屋として使われていた場所へハクを寝かせ、その扉の前で集まった一同。全員がその表情に影を落とし、言葉を発しようとしない。今は疲れからか眠っているハク。次に目を覚ました時、前の様な姿を見せてくれればと誰もが願わずには居られなかった。だが、その願いが叶うことは無かった。

 

 黒ウサギをハクの部屋に残し、それぞれの部屋に戻っていたノーネームのメンバー。次の日、ハクの部屋から聞こえてきた大きな音に慌てながらもその中へと入る。そしてそこで見えたのは、膝を折って崩れる黒ウサギと目を虚ろにした状態で身体を起こすハクの姿。

 

「こんな……こんなの、酷すぎます……!」

 

 涙を流しながら呟く黒ウサギ。虚ろなまま何も言わないハクの姿では今何が起きているのか分かることが出来る者は少なかった。しかし十六夜の様に察しの早い者は嫌でも理解出来てしまう。だからこそ、普段は見せない悔しそうな表情と共に拳を握る姿に恐ろしいことが起きていると周りも想像出来てしまう。そして、静かに告げられた言葉がそれを現実にした。

 

「……何処に……居るの? ……ペスト」

 

≪!≫

 

 虚ろな目で呟いたハクの声に乗って聞こえてきたその名前は、見つけた際にも上の空で呟いていた名前。ノーネームからハクを奪い、ハクを今の様にしてしまった張本人の名前であった。街や人を助ける為、ハクを救い出す為に死闘を繰り広げた結果が目の前の姿であることに耀は十六夜同様に拳を握りながら下を向き、ジンやレティシアも同様に。そして飛鳥は……微かにフラフラしながらハクの傍に近づき始めた。

 

「『答えなさい……貴女の名前は?』」

 

「……ハク」

 

「『なら、貴女の飼い主は……誰?』」

 

「……ペスト」

 

「『!…………私の、私の名前を言いなさい!』」

 

「……知らない」

 

 3つの質問その全ての回答が終った時、飛鳥は黒ウサギ同様立つことが出来ずに座り込んでしまう。精神的なショックは時間の感覚すら忘れさせ、飛鳥は目の前で起きている事実を認めたく無いとやがて頭を抱えて塞ぎこんでしまった。耀は先程の質疑応答を聞いて同じ様にショックを受けながらも、飛鳥の元へ。十六夜は1度目を瞑った後、ジンに何かを言うとその場から去り始める。そしてその後を追う様にジンもその場から離れ、十六夜の言葉を聴いたレティシアも真剣な表情でその後を追った。

 

 その場に居た誰もが認める事しか出来なかった。ハクはペストによって壊され、ペスト以外の人物を忘れてしまったという事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハクが唯一覚えているであろう人物、ペスト。既に倒された彼女を再びハクの目の前に呼ぶ方法がノーネームにはあった。そして彼女を会わせれば、間違いなく反応に近い反応をハクが示すことも確かである。だが、それを飛鳥達が許すことは無かった。今まで自分達を知り、話も出来ていたハクを変えてしまった張本人。もしもここで呼び出し、彼女に反応するハクを見ようものなら2度と自分達を思い出しはしないだろうという確信があったからである。そして何より、全てを奪われる事を許せる筈が無いのである。

 

 ノーネームに帰還してから数日。何時もの様にハクの部屋へと訪れた飛鳥は、中から聞こえてくる声にドアノブへ伸ばした手を止める。

 

「それで、耀さんがその時大怪我をしたんです。でもお猫様がすぐに傷を癒して傷口を消してくださりました」

 

 聞こえてくる黒ウサギの言葉は過去に起きた出来事を思い返す様であった。聞こえてくる声は黒ウサギのみであり、その言葉に返事をする者は誰も居ない。飛鳥は中の光景が見ずとも分かり、止めた手を再び動かしてドアノブを握ると中に入り始める。飛鳥が想像した通り、ベットで座ったまま虚ろな目で反応を示さないハクを前に笑顔で話を続ける黒ウサギの姿がそこにあった。だが彼女が見せている笑顔は形こそ笑っている様に見えるが、心から笑えていない事を飛鳥は知っていた。

 

「勝手にお猫様を連れて北側に行かれた時は本当に驚きました。十六夜さんが投げた時なんて、本当に心臓が止まるかと思ったくらいです!」

 

「黒ウサギ」

 

「! ぁ……飛鳥さん」

 

 部屋に入っても飛鳥の姿に気付かない黒ウサギは、掛けられた声でようやくその存在を認識する。途端にその声は弱々しくなり、黒ウサギは飛鳥に振り返った後にハクの姿を見た。話し掛けても反応する事の無いハクはまるで人形。ペスト以外の存在を忘れてしまったハクは助け出した当初、確かに黒ウサギの存在を知らない人として認識していた。だが目が覚めて以降、ハクはペストを求める事はあれど他の存在を絶対に認識しなくなってしまっていた。

 

 飛鳥は黒ウサギと同じ様にハクの座るベットの傍で常に用意されている椅子に座り、ハクの手を取り始める。体温のあるその手は生きている事を示すが、その心は既に壊された後。抜け殻の様に虚空を見つめるハクの姿に飛鳥は気付けばハクの手を強く握っていた。そして握った手とは別の手が、唯々強い力で拳を作り続ける。

 

「もう……もう駄目なのでしょうか……」

 

「……」

 

「何日か経ちましたが、お猫様は反応すらしてくれません。……もう二度と、私達を見てはくれないのでしょうか」

 

「! そんなの! そんなの……認められる筈無いじゃない……!」

 

 飛鳥や黒ウサギがハクと出会ってから過ごした日々は決して長くは無い。だが2人は……ノーネームに居る仲間達は、その短い間に家族の様な強い絆を作り上げていた。しかし作り上げた絆は意図も簡単に破壊され、剰え修復する事も叶わない。正に絶望と言える状況を受け入れる事の出来ない飛鳥は、黒ウサギの弱々しい姿と言葉を前に受け入れる事を抵抗するかの如く告げる。そして握っていた手をハクに伸ばし、その頬に触れた。

 

「お願い、ハク。また何時もの様に、一緒に過ごしましょう」

 

 優しく触れる飛鳥の手と言葉。虚空を見つめたまま反応を示さないハクはそれに変化を見せる事は無く、黒ウサギはその光景を前に耐え切れず涙を流し始めてしまう。飛鳥は、唯反応してほしい。そんな思いでハクの頬を軽く撫で、何の意図も無く自然と首筋を撫でる。その瞬間、ハクは2人の前で目に見えて微かな反応を示した。

 

「……んっ」

 

「! 飛鳥さん!」

 

「えぇ……間違い無いわ」

 

 2人は互いに目を合わせて確認し合うと、ハクに再び話しかけ始める。だが結果は今までと何も変わらないものだった。飛鳥の声に反応したと思った2人は目に見えて落ち込み、一瞬抱いた希望が散りかけている事で更に絶望し始める。そんな時、この部屋に3人目の来訪者……耀が現れた。

 

「飛鳥? 黒ウサギ?」

 

「春日部さん……」

 

「……何があったの?」

 

「その、実は……」

 

 元々部屋の中が明るい状況で無い事は承知の上で訪れた耀は、想像以上に落ち込む2人の姿を見て何かあったと確信しながら質問する。黒ウサギが重そうに口を開いて説明を始める中、飛鳥はもう1度反応した時と同じ様にハクの頬に手を伸ばし始めた。当然、触れただけでは殆ど反応を示さないハク。だが耀はその光景を前に、思いついた事を告げる。

 

「身体が反応してる……?」

 

「! まさか!」

 

 本当に僅かだが、耀はハクが飛鳥に触れられたと同時に極僅かに頬の筋肉が動いたのを捉えていた。飛鳥は耀の言葉を聞いて反応させる為に、ハクの首筋を撫でる。

 

「ぁ……」

 

「お2人とも、聞きましたか!?」

 

「えぇ、えぇ! 今度こそ間違い無いわ。ハクは私達に反応している!」

 

「また、元に戻れる……!」

 

 微かに聞こえた声は明らかな反応。黒ウサギは2人に視線を向けて確認し始め、飛鳥は強く何度も頷きながら確信する。そして耀が希望を見出した時、3人はハクが自分達に反応する条件を理解した。今まで何も反応すら示さなかったハクが再び自分達に反応する。それだけで3人は歓喜していた。しかし3人は反応した事による嬉しさの余り、気付く事が出来ない。ハクを壊したペストの行為と反応する鍵は同義であり、示すのは快感による反応のみである事を。決して自分達に反応している訳では無いと言う事を。

 

 

 

 

 

 ハクの部屋に続く扉が開き、入って来たのは飛鳥であった。外は朝を迎えたばかりであり、飛鳥は部屋の扉を閉めると同時にベッドで座るハクの元へ近づき始める。ハクは虚空を見つめたまま入って来た飛鳥に反応する事は無いが、それでも飛鳥は微笑みを浮かべていた。そして距離が殆ど無くなると、何を言うでも無くハクの小さな身体を抱き寄せて戸惑う事無くキスをする。

 

「ハク……ん……」

 

「んっ……」

 

 愛おしい者の名前と共にキスを落とせば、微かに反応するハク。それだけで飛鳥は嬉しそうに微笑みを深めながらその頬を赤く染める。そしてハクの身体を自分と共に倒すと、ベッドに並んで横になった。

 

「今日は私。私だけを見なさい」

 

 その言葉と共に飛鳥の手がハクの服の中へ入り込み始める。反応させる為に行為は無くてはならないもの。飛鳥は内側からハクの服を脱がして行き、やがてハクの上半身は完全に脱がされてしまう。その身体との比較から自分よりも僅かに大きい胸をキスを継続しながら掴み、片手でハクの身体を抱きながら揉み始める。当然増えた快感にハクは塞がれた口から声を漏らした。反応して震える身体を抱きしめているが故に全身で感じる飛鳥。数少ないハクの声をまるで全て飲み尽くそうとするかの様に激しくなるキスに、ハクの身体は徐々に反応を増し始める。

 

「イきなさい、ハク」

 

「んっ、あ……ふぁ!」

 

 告げた言葉と共に固くなっていた突起を優しく摘み上げ乍ら抱きしめる力を強めた飛鳥。声を上げ乍ら絶頂を迎えたハクの姿に満足げな表情を浮かべながらも、飛鳥はそれで止める事はしない。何故ならこの日は飛鳥の日なのだから。他の者では無い、ハクを1人占め出来る日なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、うぁ……!」

 

「はむっ、んじゅ……気持ち、良い?」

 

 別の日。ハクの部屋に訪れていたのは耀であった。既に同じベッドに座るハクの後ろに両足を広げて座り込み、ハクの身体を自分に凭れ掛けさせている耀。優しく脇の下からハクの身体を抱きしめたまま、顔をハクの耳元に近づけて舌を伸ばし続ける彼女の姿は非常に妖艶であった。水音とハクの喘ぎ声が部屋の中に響く中、甘さにも似た味を感じ乍ら耀はハクに質問する。だが感じているだけで耀を認識出来ていないハクに答える事は出来なかった。

 

『お嬢……姉さん……何でこんな……こんなの、見てられへん……っ!』

 

 耀と一緒に居る事の多い三毛猫はこの日、耀に着いて部屋を訪れていた。ハクが反応を示す条件は聞いていた三毛猫。だが三毛猫は気付いてしまったのだ。そしてそれを主人に言う事の出来ない三毛猫は、唯目を閉じて甘美に見えて残酷な光景から目を反らす事しか出来なかった。

 

 耳を舐め乍ら耀は抱きしめていた手を離す。寄りかかっているハクは解放されてもその場から逃げる事もせず、それを分かっていた故に耀はハクの両足。その太腿に手を掛けた。優しく触れながら開けば、後ろから見えなくとも微かに手元へ届く暖かさ。快感を受け続けて濡れているそこに耀は手を伸ばす。

 

「ハク。私を、見て」

 

「ひ、あぁ!」

 

 耳元で囁くと同時に下着越しからなぞる様にして触れた途端、ハクは大きく反応を示す。下着の布は重くなっており、耀は手探りで布地を端へ。晒された秘部にそっと指を挿入すれば、熱く締め付けるハクの膣内が齎す感触に僅かな笑みが零れる。更に奥、更に更に奥へと指を入れて行った耀。すると、指が何かに止められた事で耀は初めてその事実を知る。

 

「これ……処女膜? 穢されて無かったんだ。良かった」

 

 大事な物がまだ残っている。それだけで耀は嬉しさを感じずにはいられなかった。全てを奪われたと思っていた者に取って、まだ奪われていない者があったのだ。当然だろう。耀はそれ以上無理に入れる事は無く、入る事の出来る膣内の中で快感を齎す為に刺激を与え始める。再び耳を舐め乍ら攻めれば、ハクが絶頂を迎えるまでそう時間は掛からなかった。そしてその日、耀にハクは攻められ続ける運命にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒ウサギがハクへ行う攻めは誰よりも激しいものであった。ハクの身体を真正面から押し倒して最初にキスを貪る様に行い、胸も秘部も解放させて只管思いつくままに攻め続ける。攻めれば攻める程にハクが喘ぎ、反応を示す。そしてそれを聞く事が彼女の求める結果故に。

 

「お猫様、イってください!」

 

「ふぁ、ひっ、あぁぁぁ!」

 

 口を塞ぐ事も無く本人が声を抑える事も無い故に響き渡るハクの声。黒ウサギはその声に幸せを感じ、絶頂を迎えたハクの身体に再び覆い被さる。秘部を撫でる手。胸を揉み続ける手。空いている口もハクの声を塞がない様にし乍ら攻めている為に、解放されているもう片方の胸を舐めるのに使いながら快感を与え続ける。

 

「お猫様、私を見てください」

 

 舌を伸ばして周辺を描く様に突起を舐め回しながら指の間で挟むと同時に柔らかい乳房を揉みしだき、膣内に入っている指を動かして膣壁を擦り上げる。3カ所から来る快感は既に数回絶頂を迎えているハクを瞬く間に導き、痙攣する様に身体を振るわせて再び部屋の中にハクの声が響き渡る。

 

「もっと、感じてください! もっと、もっと!」

 

 黒ウサギによる激しい攻めは終わらない。響き渡るハクの声がノーネームに響き続け、日が変わるまでハクは唯永遠と絶頂を繰り返し続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 反応しないハクを前に絶望する事しか出来無かった3人は、突然現れた希望を前に飛び付いた。例えそれが紛い物の希望だとしても、それを手放す事は3人には決して出来なかった。触れて、感じさせる事で自分達を見てくれる。そう思ってしまった3人はハクを囲う様にベッドへ乗る。

 

「ハク、んっ」

 

「ん……」

 

 飛鳥は近づいて背中に手を回した後、片手で後ろから乳房を掴んで刺激しながらも、優しくハクを求める様に少し高い位置から顔を近づけてキスをする。呼吸が微かに乱れれば、それは間違いの無い反応。心の中に広がる幸せと何れ来るであろう元の生活に希望を抱き、飛鳥は攻め続ける。

 

「また一緒に日向ぼっこ、しよ?」

 

「あ……ぁあ!」

 

 耀は飛鳥の反対側からその小さな身体を抱きしめる。そして反応してもらう為に飛鳥とキスをするハクの後ろからその項に顔を埋めた。耀が息を吐けば生暖かい風がハクの項を撫で、微かに出る声。耳を舐める為に舌を伸ばしてその穴の中を貪れば、快感に悶える声が響く。紛れも無い耀が齎したハクの反応である。

 

「お猫様、大好きです」

 

「ふぁ、ぅあっ!」

 

 黒ウサギは真正面から四つん這いの体勢でハクに近づき、スカートの中に手を入れて足を撫でる。そして両手で両足を開き、秘部を露出させた後に黒ウサギは迷う事無くそこへ顔を近づけた。暖かい空気を感じさせるその秘部に舌を伸ばして入り口を舐め、徐々に奥へ入り始める。塞がれた口から漏れ出る声は、黒ウサギの行為で感じている証。

 

「私を見なさい、ハク」

 

「私を見て、ハク」

 

「私を見てください、お猫様」

 

 3人の攻めはハクが快感に反応する度、強くなって行く。ハクの部屋からは絶え間なくハクの喘ぎ声が響き渡り、ノーネームではそれが既に当たり前となってしまっていた。ハクが反応を示す方法は発覚したその日の内にノーネーム中に広がり、博識である十六夜や本能で分かってしまった三毛猫は3人の考えが間違っている事にも気付いていた。だが、彼らがそれを3人に告げる事は無かった。もし真実を伝えてしまったら最後、3人の心は再び襲う絶望に耐え切れないと気付いてしまった故に。




常時掲載

【Fantia】にも過去作を含めた作品を公開中。
没や話数のある新作等は、全話一括で読む事が出来ます。
https://fantia.jp/594910de58
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。