【HDD】 塔城 小猫
リ【HDD】 姫島 朱乃
【HDD】 塔城 小猫&姫島 朱乃
小猫の使い魔として、今の世界で過ごす様になったハク。現状自分にとって主人である小猫や、小猫が仕える主人の眷属仲間でもある朱乃に日々迫られながらも日々を過ごし続けていた。……そんなある日の事。ハクはとある1匹の黒猫と出会う。
『私は、唯の野良猫にゃん♪』
猫故に違和感の無い語尾を付けながら自分の事をそう言った黒猫。小猫や彼女に近しい者が授業等で傍に居ない時、決まって現れるその黒猫はとても積極的に距離を詰めて来る事が多かった。余り話をしないハクへ1人で話す事も多く、最初は仲が良いとは言えなかった関係も徐々に近づいて行く。やがてハクは黒猫の名前を黒歌と知り、この世界に置ける猫の友達の様な存在と見る様になった。
黒歌には嘗て妹が居た事。今は離れ離れになってしまった事。居場所は分かっており、何時かは共に過ごせる事を目標にしている事。様々な話を彼女から聞く機会が多かったハクは、いつの日か彼女の目標が叶う事を応援すると告げた。そして何か協力出来る事があれば、出来る限り協力すると。……それを聞いた黒歌はニヤリと擬音が聞こえそうな程にその口元で笑みを浮かべ、ハクへ突然迫り始める。
『なら、協力して貰うにゃ』
そう言った途端、黒歌の身体に変化が現れる。唯の猫だと思っていた黒歌の尻尾が突然、二又に変わったのだ。小猫と使い魔として過ごしているからこそ知っている、猫又の特徴。小猫と同じ種族であり、ハクは目の前の光景を見た事でようやく理解した。黒歌の言う妹の存在が、小猫の事であったと。そしてそれを理解した瞬間、黒歌の瞳が怪しく光る。と同時にハクの意識は急激に薄れ始めた。
『!』
だが、完全に意識が無くなるよりも早く何とか彼女の目から逃れたハクは距離を取る。少し驚いた様子を見せた黒歌は再び笑みを浮かべ、ハクが瞬きをした瞬間にその姿形を人へと変えた。
「白音がお気に入りの使い魔。どんな奴かと思って近づいて見たけど、お姉さん気に入っちゃった。お前を連れて行けば、きっと白音もついて来る。だから……お前を攫って行くにゃ!」
『っ!』
人間とは明らかに違う身の熟しで迫る黒歌に、何とか回避すると同時にハクは人の姿となって彼女と相対する。今まで黒歌の目の前で人の姿になった事は無かったが、黒歌はハクが自分と同じ様に人の姿となっても驚かない。使い魔であるが故に当然の事であり、ハクが人の姿となって過ごす様子を本人が知らぬ間に黒歌は眺めていたのだ。寧ろ妹よりも幼げな少女となったハクの姿に黒歌は頬に手を当てながら熱い吐息を漏らした。
「近くで見ると益々可愛いにゃ~……決めた。計画通りに行った暁には、私と白音のペットとして永遠に可愛がってやるにゃ!」
「……断る」
危険な香りを漂わせながら告げる黒歌の姿に答え、ハクは臨戦態勢になる。抵抗する意思を見せるハクの姿に三度笑みを浮かべた黒歌。その笑みは今までよりも非常に魅惑的で、ハクは朱乃を思い出して嫌な予感を感じずにはいられなかった。
先に動き出したのは黒歌だった。目にも留まらぬ速さで動いた彼女は一瞬でハクの背後へ回り、その手を伸ばした。だが同じ猫として反射神経はハクも負けてはいない。その手が触れるよりも早く回避行動を取り、ハクはそのままカウンターの如く蹴りを放った。……が、その足は黒歌の片手で軽々と受け止められてしまう。嘗てデータの世界では男1人を蹴り飛ばした足も、彼女には歯が立たなかった。そして足を掴まれた事が早くもハクの敗北へ向かう決定打となる。
「ふふ、滑々♪」
「んっ! ……!」
片手で足を掴みながら、黒歌はもう片方の手でハクの足を撫で始める。背中まで届くゾクゾクとした感覚にハクは身震いして、黒歌から離れる為に足に力を入れる。何とか彼女の手から逃れた足。だがそれはハクの力で逃れたのでは無く、捕まえていた黒歌自身が手を離しただけであった。故に思った以上に軽々と足が解放された事で、ハクの身体は少しよろめく。そしてその隙を付いて再びハクの背後へ回った黒歌は、意図も容易くハクの身体を背後から抱擁する様に拘束した。
「捕まえたにゃ」
「っ! 離、して……!」
「暴れても無駄にゃ。まぁでも少しは抵抗してくれた方が楽しいけど。ふふっ、じっくりたっぷり弱らせてやるにゃん。ふぅ~」
「んぁ!」
耳に掛けられる黒歌の息に反応し、ハクの抵抗する力が弱まる。すると黒歌は片腕でハクを拘束したまま、彼女の目の前に指を翳した。すると鋭利な爪が見せつけられる様に姿を見せ、ハクはその光景に恐怖を抱いて再び身体に力を入れて抵抗を始める。が、当然黒歌を相手にその抵抗は無意味でしか無かった。ゆっくりと近づく黒歌の爪がハクの頬を撫で、少しでも力を加えられれば怪我をする事は必至。間近の恐怖に暴れる事も出来なくなったハクだが、黒歌の爪が頬を離れて首元を移動。……そして意図も容易くハクの着ていた服を引き裂き始める。
「っ!」
「はい、御開帳~!」
破れて服の意味を無くした生地の残骸だけを纏い、大事な部分を下着だけしか残らない姿へ変えられてしまったハク。楽し気に話す黒歌の声に戸惑いながらも再び身体を動かして抵抗をすれば、またもやあっさりとその拘束から解放される。
「そそられる良い恰好になったにゃ」
「……変態」
ボロボロになった服を体に引っ掛ける様に着たまま、両手で胸元や股間を隠して仇を見る様に冷たい視線を向けてハクは告げる。だがその罵倒も黒歌にはご褒美に近い様で、厭らしく身体をくねらせて恍惚とした表情を浮かべた。
「……憑依しょう、んんっ!?」
「んっ……駄目にゃ」
服装を戻すと共に今より戦える様になるため、憑依召還をしようとしたハク。だが最後まで言い終わる前に、急接近した黒歌がその口を自分の口で塞いでしまう。力を使う事を中断されて困惑するハクを前に、再び口付けを始めた黒歌は口内を舐め回す様に舌を入れて動かし始める。ハクは言葉を喋る事も出来ず力も使えず、逃げようとしてもいつの間にか背中に手を回されて距離も取れなくなっていた。そんな状況で口の中を好き放題にされた結果、満足した様に黒歌が口付けを止めると同時にハクは舌を出したまま熱い吐息を漏らして呆けた様子を見せてしまう。そして黒歌が背中に回した手を離せば、ハクは弱々しく座り込んでしまった。
「お姉さんの情熱的なキスの味はどうだったかにゃ?」
「はぁ……はぁ……!」
「っ!」
再び頬に手を当ててうっとりした表情で質問する黒歌に、ハクは荒い息のまま羽の力を使って黒歌を大きく吹き飛ばした。空中で回転して容易く体勢を戻しながら着地した黒歌は、神秘的にも見える背中から羽を生やした服がボロボロのハクを前に舌舐めずりをする。
「中々頑張るにゃ……でも知ってるわよ。その力は時間制限付き。しかも1日に使える回数は決まってるにゃ」
「……っ!」
全てを知られていると知り、ハクが取った行動は……逃亡だった。何とかして黒歌から逃げる事だけを目標に空へ舞い上がって大きく距離を取り始めたハク。黒歌は離れて行くハクの姿を見送り、だが焦った様子も無く笑みを浮かべ続けた。
小猫や彼女に近しい者と合流出来れば、救われる。そう思って飛び続けたハクだが、やがて違和感を感じ始める。羽の力を使っての飛行スピードは決して遅くは無い。普通であれば建物や今まで傍に無かった物が見える筈にも関わらず、ハクの周りの景色はどれだけ飛び続けても全く同じだった。やがて羽の力が時間を迎え、羽根を撒き散らせながら消滅。ハクは空から地上へ落ち始める。が、怪我をしない様に再び羽の力を使って浮遊する事で無事に着地する。2度目故に短い羽の力はすぐに終わり、ハクは周囲を見回した。
「……なんで」
「なんで景色が変わって無いか、気になるかにゃ?」
「!」
戸惑い漏らした声に返って来た黒歌の返答。ハクは驚きながら振り返れば、大きく距離を取った筈にも関わらず黒歌の姿がそこにはあった。無表情ながらも明らかに困惑しているハクの様子に黒歌は笑みを浮かべて答えを告げた。
「お前は同じ場所をグルグル回ってただけ。私達猫又が得意な幻術。惑わすのはお手の物にゃ!」
「……幻……術」
黒歌の言葉に思い出すのは、最初に意識を失い掛けた時。あの時既にハクは彼女の術中に嵌っていたのだ。最後の1度、15秒だけ使える羽の力を使ったところで彼女の術中からは逃れられない。かと言って元凶を倒す力も無く、ハクは再び彼女と相対する。
「っ! ひょう、!」
「だから、駄目にゃ」
再び憑依召還を使おうとしても、先程と同じ様に急接近されて片手で口を塞がれてしまう。そして至近距離に迫る黒歌の瞳と目が合い、ハクは更なる幻術に嵌ってしまう事となった。
黒歌の怪しげな瞳と目が合い、再び薄れ始めた意識の中。それでも彼女から逃れようとするハクの片足を突然大きな何かが掴んだ。
「っ!」
「逃がさないにゃ」
それはしゃがみ込んだ黒歌であり、彼女は全身でハクの片足を抱きしめる様に捕まえていた。……だが、ハクは今現在も口を塞がれている。それをしているのは黒歌であり、足元に居る黒歌の両腕はしっかりと足を抱き抱えていた。故に驚き顔を上げれば、そこには変わらず自分の口を塞ぐ黒歌の姿が確かにあった。
「……」
「私が2人も居るのが不思議って顔にゃ」
「!」
ありえない光景に困惑するハクの身体を今度は背後からゆっくりと抱擁する様に黒歌が抱き着き始める。それは目の前の黒歌とも、足を拘束する黒歌とも違う3人目の黒歌。増え続ける黒歌にパニックになる中、ハクは先程黒歌の言った言葉を思い出した。
「気付いた? そう。1人は本物で、その他の私は幻術で見える偽物にゃ」
「でもちゃんと触る事は出来るにゃ」
「もう業と逃がしたりはしてあげないにゃ。とことん攻めて、墜としてやる」
既にハクにはどれが本物なのか分からなくなってしまっていた。口を塞がれたまま、足にしがみ付いた黒歌が。前に立つ黒歌が。背後から抱きしめて来る黒歌が。3人の黒歌が一斉にハクの身体に手を這わせ始める。軽々と下着をずらされ、直接触り始める黒歌の手にハクは口を塞がれているが故にくぐもった声を上げ続けるしかなくなってしまう。
「んんっ!」
「見た目はお子ちゃまな癖に、良いおっぱいを持ってるにゃ。さっきも触って思ったけど、肌も滑々。お姉さん、嫉妬しちゃいそうにゃ」
「んっ! 止め、ふぁ!」
「にゃ? ……へぇ~。嫌がってる癖に、こっちは濡れ始めてるにゃ。身体は正直、って奴?」
前に立つ黒歌の言葉に一瞬だけ口を解放出来た事でハクは喋ろうとして、身体に走る快感で妨害されてしまう。すると足にしがみ付いた黒歌が下からハクの下着を横にずらして直接秘部の周辺を触り始め、その湿りに気付いた。感じやすい身体を持つハクの身体は本人の意思とは関係なく、受け入れる準備を始めてしまっていたのだ。
何時までも好き勝手にされてはいられない。最後の抵抗とばかりにハクは羽の力を使って自分を拘束する黒歌達を吹き飛ばした。幻術として姿を見せていた2人の黒歌が消え去り、目の前に立つ黒歌だけが消えずに吹き飛ばされて遠くで着地する光景を見ながら。ハクは弱った身体を無理矢理動かして彼女から距離を取ろうとする。が、離れた黒歌は両手を広げて『やれやれ』とで言いたいかの様な仕草をすると……ハクの目の前に急接近する。そしてハクが反応出来るよりも早く、黒歌はその羽を両手で鷲掴みにした。
「ひぁ!」
「羽は一番の弱点。それも知ってるにゃ。……とっとと消えろ」
余りにも恐ろしい程に低い声で告げられた黒歌の言葉と共に、羽の時間制限が来てしまう。幻想的とも言える羽根が舞い落ちる光景に包まれながら、黒歌はハクを押し倒し始めた。自分の上に乗る黒歌を押し退けようと両腕を伸ばせば、再び現れた幻術で生まれたもう1人の黒歌がハクの真上に姿を現して両腕を掴み、地面へ押さえつけてしまう。
「これでもう、完全にお終いにゃ」
「……ぃ、やっ!」
「はぁ。往生際は悪い駄猫には、私がしっかりと躾をしてやるにゃ」
「んゃ!」
身体の上に跨った本物の黒歌はそう言ってハクの乳房を両手で左右同時に鷲掴みにして、揉みしだき始める。人差し指で乳首に刺激を与えながら攻めるその手はとても手慣れた様子で、ハクは首を大きく横に振って嫌がりながらもその声に甘さを含ませずにはいられなかった。思わず反応する様に両腕が動きそうになるも、偽物の黒歌に押さえられては何の意味も無い。……そもそも力を失いつつあるハクの腕力など、黒歌には通用するものでは無いが。
「ほら、ここも……もうビチャビチャにゃ」
「ぅあぁ! 止め、んんっ!」
片手で乳房は攻めたまま、ハクの秘部へ手を伸ばした黒歌はその膣内へゆっくりと指を挿入し始める。微かな水音が聞こえる中、喘ぎ続けるハクの姿に黒歌は何かを思いついた様に笑みを浮かべた。そして秘部から指を抜いて、胸からも手を離した黒歌はハクの上から退いた後にその両足を抱えて持ち上げ始める。
「ふふっ、美味しそうにゃ……ペロッ」
「ひぁ!」
まんぐり返しとも呼ばれる体勢にされ、黒歌の顔や自分の秘部が僅かに見える様にされた上でハクは見せつけられる様に秘部を舐められ始める。黒歌の瞳はジッとハクの顔を見つめており、明らかにその様子は攻めた事によるハクの反応を観察していた。が、それが分かったところで秘部から走る強い快感と辱めに抗う術がハクには無かった。猫故に表面がザラザラとした黒歌の舌は膣壁を擦る度に途轍もない快感をハクへ与え、やがて容易く絶頂へと誘われてしまう。
「ゃ! あ、んぁ! ~~~~~っ!」
声にもならない声で絶頂を迎えた途端、破裂する様に秘部から飛んだ愛液の飛沫が黒歌の顔を汚す。一度目を見開いて驚いた様子を見せた黒歌は秘部から口を離して飛沫を拭い、口周りに付着した部分に関しては綺麗に舐めとってしまう。
「イったにゃ」
「…………」
「顔を背けてもイった事実は変わらないにゃ。それに、最初に言った筈にゃ。お前を攫う、って。白音を取り戻す為にも、ついて来て貰うわ」
「! い、ゃ!」
「お前の意思は関係ないにゃ。それでも抵抗するなら……完全に墜ちるまで、イかせてやる」
「ひっ! んあぁ!」
冷酷なまでにそう言った黒歌は再びハクの秘部に口を近づけて舌を伸ばし始める。それからハクは長い時間を掛けて何度も繰り返し絶頂させられる事になった。黒歌の能力を使えば処女を奪う事も不可能では無かったが、彼女は決してそれをしようとはしない。ハクの処女だけは大切な妹の譲ってあげようと考えていたからである。……自分の元へ誘う時、ハクの存在や処女をチラつかせれば効果は絶大だと黒歌は確信していた。
冥界と呼ばれる場所で、黒歌は数年振りの再会を果たした大事な妹に自分の元へ来る様に誘う。小猫はそれを拒否するが、そんな彼女の心を揺さぶる様に黒歌は餌とも言える存在を彼女の前に突きつける。それはある日を境に行方知らずとなった使い魔、ハク。
「ハク……!」
「……」
小猫の呼ぶ声にハクは反応を示さない。その目に光は無く、ただジッと虚空を見つめてばかりであった。そして彼女と小猫の間を遮る様に立った黒歌は笑みを浮かべて告げる。
「もう白音の使い魔は堕ちたにゃ。私と一緒に来れば、また一緒に居られる。白音、私と一緒に来るのよ」
「例え姉様と言えど、ハクは簡単には堕ちないです。幻術で何かしてる。そうですよね」
「だとしても、この子が私の元に居る事に変わりは無いわ。はぁ……話し合いで何とかなると思ったけど、無理みたいね。なら力尽くでも連れて行くにゃ!」
「ハクを返して貰います、姉様……!」
傍に居た小猫の主や同じ眷属である青年、そして黒歌の仲間を置いてぶつかり合おうとする2人。大事な使い魔を取り戻す為に、妹を自分の元へ引きずり込む為に、猫又の姉妹は本気でぶつかり合い始める。