それは数々の偶然が重なって出来た、最早奇跡の様な出来事である。
ある港に指揮官が訪れる筈だった。そこはまだ小さな港で、女性の姿をした艦船少女なる者が1人で指揮官を出迎える予定だった。
着任する予定の指揮官はお世辞にも良い人間とは言えない存在だった。故に同類や同族から忌み嫌われ、やがて命を奪われる運命に直面する。
指揮官の乗せた船が突然大破。乗組員共に全滅。だがそれを仕組んだ者はその事件すら無かった事にした。結果、着任する筈だった場所に指揮官はやって来ない。どうせ小さな港だからと仕組んだ者達に放置され、艦船少女は永遠に指揮官を待ち続ける……事は無かった。
「貴女が指揮官なのです?」
「?」
そこへ現れたのは世界を渡ってやって来たハクだった。人の姿になって歩く中で出会った少女に話しかけられて、最初は否定したものの、少女が待っていた存在は一向に現れない。やがて月日が流れる中でハクは2人っきりだった少女と自然に仲良くなり、そのまま気付いた頃には共にそこで協力し合う関係となっていた。
「ここで建造出来るのです」
「……建造?」
ある時は仲間を増やす手段を教えられて。
「ダイヤをくれるなら、何でも譲ってやるにゃ」
「……持ってない」
「なら……」
ある時は何処からか現れた3人目の仲間に取引の仕方を教わり。
「あら、可愛い指揮官ね」
「違う……」
「ハクは指揮官では無いのです。でも、似た様な感じなのです」
「……随分、複雑な場所みたいね」
建造を通して新たな仲間を増やす。指揮官という纏める存在が居なくても、ハクは少女と共に港を活気づけて行く事が出来た。
既に場所の存在すら葬られてしまっているそこで生まれた艦船達。指揮官としての仕事が流れて来る訳でもなく、主な材料は艦船たちが自ら外へ出て敵を倒して回収してくる。時には仲間すら拾って来る事もあり、1年もすれば数多くの艦船達で賑わう騒がしい場所となっていた。
「ふぅ。この作業も、板について来たわね」
「……お疲れ」
指揮官としての役割を担えないハクが出来たのは、艦船の中で聡明な者の手伝いをする事。部隊の編成、遠征の編成。日々艦船達が楽しく過ごす為に必要な物は、艦船たち自身で手に入れるしか無いのだ。その為に統率する者が必要であり、それすらもここでは艦船達が交代で行っているのである。
「貴女はこの後、どうするのかしら?」
「寮舎で……寝る」
「呑気ね。気ままって言った方が良いかしら?」
「……どっちでも」
ハクはもう仕事が終わったのだと理解して、言われた言葉に返してから部屋を後にする。そして言葉通りに寮舎へ向かおうとして、とある艦船少女と遭遇した。
「あ……お姉、ちゃん」
一角獣のぬいぐるみを抱いて歩いていた幼げな少女は、自分よりも少しだけ小さなハクを見つけてそう呼んだ。傍から見ればハクの方が妹にも見えるが、艦船少女として生まれた年齢で言えばこの港にいる殆ど全ての艦船達が1歳未満になる。生まれた頃から大人な容姿をした者も多く、少女の様に子供の姿をした者も数多く居る為、決して見た目で年齢は判別出来ない。
「何処か、行くの?」
「寮舎……昼寝」
「そ、それじゃあユニコーンも、一緒に寝て、良い?」
「ん……」
何処か不安げでたどたどしい口調をしながらハクへ告げる少女、ユニコーンは了承された事で嬉しそうに笑いながらハクの後を着いて行き始めた。
寮舎。そこは疲れた艦船少女達が疲れを癒す為に建設された場所であり、出来上がってからはハクが主に居る場所でもあった。
ハクの昼寝をする時間は大抵決まっている。それを見越してこの場へやって来る者も居り、だがハクの昼寝を邪魔すれば嫌われると分かっている為に妨害だけは絶対に誰もしない。
「あ、やっと来た。ラフィーはもう……寝ちゃいそうだった」
だが例外は存在する。例えば畳みでハクを待ちながら既に枕を頭の下に敷いて横になる艦船少女、ラフィーの様に。
ラフィーは寝る事が好きな艦船であり、ハクと一緒に寝る事がとても好きであった。昼寝の時間となれば迷わずここへ来てハクと一緒に寝ており、この日もハクを待ち続けていたのだろう。欠伸をしながら、眠そうに目を擦り、だがまだ眠ろうとはしない。
「……待たなくて、良い」
「そうはいかない……。だって、抱き枕が欲しいから。って、ユニコーンも居るんだ」
「う、うん。お姉ちゃんと、一緒にお昼寝しに来たの」
「そっか。なら早速寝よ……。ほら、ハクも早く横になって」
「ん……」
「よしよし……よいしょっと」
促されてラフィーの横へ寝転がり、その隣にユニコーンが同じ様に転がった時。ラフィーはとても自然な流れでハクの身体を横から抱きしめ始める。そしてそのまままるで抱き枕の様にして、目を閉じ始めてしまった。ユニコーンはそれを見て驚きながらハクへ視線を向ける。……驚きもせずに目を閉じようとするハクを見て、それが2人の普通なのだとユニコーンは分かった。
「……うぅ……えぃっ!」
「?」
「あ、あの……ユニコーン、も……」
「……ん。お休み」
「ぁ……うん。お休み、お姉ちゃん」
ユニコーンは意を決して反対からラフィーと同様にハクを抱き締めた。少し驚いた様子で目を開けたハクにユニコーンが不安そうに話せば、それを受け入れたハクが頷いてから再び目を閉じる。
それから寮舎の一室はとても静かだった。彼女達以外にもやって来た艦船達はその姿を見て邪魔をしない様にする事が殆どで、安眠を妨害する者は居ない。1度だけ
ユニコーンが目を覚ました時、彼女の耳には謎の水音が聞こえていた。次いで聞こえるのは誰かの喘ぐ声。寝ぼけ眼に起きたユニコーンは自分が寝ていた事。ハクと一緒に寝た事を思い出し、まだハクが寝ているか確認しようとして……その光景を見てしまう。
「はむっ。ペロペロ……」
「な、何……やってるの?」
「あ、起きたんだ。何って、見ての通りハクの耳を舐めてるんだよ」
「なん、で……?」
「ん~? 美味しいから」
同じ様に起きていたラフィー。しかし彼女は眠るハクの耳元に顔を近づけて、舌を使って舐め続けていた。水音は彼女の舐める音であり、喘ぎ声はハクが寝ながら漏らすものだったのだ。
寝る前と同じ様に、まるで当たり前といった様子で行うラフィーの姿にユニコーンは困惑する。だがラフィーは気付かれても尚、それを止める様子は無かった。それどころか舐めながら横目でユニコーンに視線を向ける。その目がユニコーンに語っていた。『やって見たら?』と。
「ちゅっ、別に……ハクにはもう、許可取ってるから」
「お姉ちゃん、が……?」
実際はラフィーが最初に耳舐めをした際、起きてから耳が唾液に濡れていた事でハクが気付いて止めて欲しいと訴えたが、それでも続けた事で諦めたのだが……そんな事を知る由も無いユニコーンは、ハク自身が耳舐めを受け入れている事実に驚く。
「そ。だから別に、悪い事じゃ無いって事。寧ろハクが気持ち良くなったら、良い事かも」
「良い、こと……。お姉ちゃんに、良い事……なら」
ユニコーンはラフィーの言葉を聞いて遂にはハクの耳元へ顔を近づける。もうどうなるかは分かったため、ラフィーはユニコーンへ話す事もせずに耳舐めを再開して……ユニコーンもまた、彼女と同じ様にハクの耳へ舌を伸ばした。
寮舎に響き渡る水音。ハクの身体は眠りながらも快感に震えており、その様子を見ていたラフィーとユニコーンは気を良くして更に激しく舐める行為を続ける。
ふと、ハクの目が開いた。その顔は無表情ながらも少しだけ快感の影響を受けて蕩けており、だが目を覚ました事で自分がされている事に気付いた彼女はラフィーに文句を言おうとする。しかし彼女へ意識を向けた時、反対側から不意打ち気味に舐められる感触で声が上がる。
「んぁ! ユニ、コーン……?」
「ぁ……お姉、ちゃん。おはよう」
「なん、で……。んっ!」
「ちゅるちゅる……一緒に、舐めてた。気持ち良かった……?」
「そんな、事……ふぁ!」
ハクの抗議にラフィーが舌を這わせれば、その反応が答えとなる。ユニコーンが流されやすい性格である事はハクも知っており、ラフィーに焚きつけられたのは察しがついた。しかし起きた事で舐める事を止めたユニコーンは、不安そうにハクを見つめる。
「お姉、ちゃん。嫌、だった……?」
「身体は喜んでるから……大丈夫。ほら」
「ひぁ! ラ、フィー……!」
彼女の質問に答えたのはラフィーであり、彼女はハクの反応を見る様に服越しで胸を揉み始める。徐々にエスカレートするスキンシップにハクがラフィーを見るが、眠たげな表情のまま、それでも口元に微かな笑みを浮かべたラフィーがハクと目を合わせる。
「本当に嫌なら……拒絶すれば良い」
「……」
「しないって事は……ラフィー達のする事を受け入れてるって事……だよね」
艦船が本気を出せば、ハクの抵抗など無意味だろう。だがそれ以前にラフィーが言う様に、ハクは彼女を。彼女達を拒絶するつもりが無かった。それは殆どの事務を艦船に任せているとはいえ、形だけでもここを収めている様な立場だからに他ならない。
例え艦船達が嘗て何かしらの栄光や経歴を持つ存在達だとしても、今の様な姿で生まれてからまだ長くない彼女達を自分が建造した事実。そして自分が戦えない相手と戦う彼女達に、ハクは責任と負い目を感じていた。……だからこそ、彼女達が求める事は受け入れる。それが自分に出来る事だとハクは思っていた。
「お姉ちゃん……」
「……」
「もっと凄い事、して良い……?」
ハクの体質に充てられたのか、元からそうしたいと思っていたのか。ユニコーンがハクへ向ける眼差しは熱の籠ったものだった。耳舐めを止めたラフィーも堂々とハクに問い掛け、2人の想いを聞いたハクはしばらく黙った後、ゆっくりと頷いて受け入れる。
「んっ、ふぁ……んんっ!」
「お姉、ちゃん……っ! お姉ちゃん!」
「ふわふわ。これ枕にして寝たら、気持ち良さそう……」
ユニコーンの求めるままに、ハクは彼女と口付けをする。最初はとても控えめな行為だったが、徐々に激しくなっていった口付けは気付けば舌を絡め合う深いものへと変わっていた。
一方、ラフィーはハクの胸に服越しで顔を埋めて暖かさと柔らかさを堪能していた。寝る事が大好きな彼女らしい感想を呟きながら、その手は服を脱がしに掛かり始める。やがてハクは胸元だけ完全に曝け出す格好にされ、ラフィーは改めて直接ハクの胸を堪能する様に顔を埋める。
「お姉ちゃん、もっと。もっとしよ?」
「美味しそう……ペロっ」
「んっ!」
ユニコーンがせがみ、ラフィーが遂に胸を舐め始めれば、直接的な快感にハクの身体が震える。自分からする余裕が無くなった事で、ユニコーンは自らハクに近づいて口付けを再開。だがしばらく続けた後、ラフィーがしている事を目にする。
「美味しい、の……?」
「ぅん? んー、味はしない。でも、悪く無いかな」
「ユニコーンも、して……良い?」
胸を舐めて良いなどとは恥ずかしくて言えないハクはそれに答えず、目を反らした。だが先にそれを行っていたラフィーが「大丈夫だと思う」と告げた事で、ユニコーンは恐る恐るといった様子にハクの胸へ顔を近づける。そして舌を伸ばした軽く舐めたのは、ラフィーの行為で意思とは関係なく固くなり始めていた乳首だった。
「んぁ!」
「っ! お姉、ちゃん。痛、かった……?」
「あぁ~、違うよ。今のは、気持ち良かっただけ……」
「そう、なの? お姉ちゃん、気持ち良かった、の?」
再び顔を反らしたハクだが、ラフィーの助言を受けてユニコーンは自分がした事が失敗で無いと理解する。そして再び同じ様に舌を伸ばしてハクの胸を舐め始めれば、ラフィーも同様に胸を舐め始める。左右の胸を同時に舐められる行為は途轍もない快感を与え、漏らしそうな声を必死でハクは両手で口を塞いで堪えた。
ふと、ラフィーはハクの足元から感じる熱に気付いた。ユニコーンはハクの胸を舐める事に必死な様子でそれに気付かず、そんな彼女をそのままにラフィーは下へ。……その熱の発生源は両足の付け根、股の部分から。
「ぁ……そっか。よい、しょっと」
「!?」
胸からの快感で頭が一杯になっていたハクは、突如下半身の下着を脱がされた事で目を見開いた。そして視線を下に向ければ、自分の胸を一心不乱に舐めるユニコーンと、その向こう側で両足の間に顔を入れて今正にその部分を舐めようとしている体制のラフィー。
「ラ、フィー……っ!」
「はむっ」
「っ! ~~~~~~っ!」
ハクが何かを言う間もなく、ラフィーは脱がした下着の向こう側にある濡れた秘部に口を付けた。小さな口を開けて出来る限り表面を口内に入れ、舌を這わせて入り口を一舐め。それだけで耐え切れない程の快感がハクを襲い、彼女は瞬く間に絶頂を迎えてしまう。
「っ! お姉、ちゃん……?」
「ぁ……ぁ……」
「ちゅるちゅる、ぺろぺろ……んくっ。うん、美味しい」
「ぇ……何で、そんなところ……」
ハクの身体が大きく震えた事で驚き胸への意識が離れたユニコーンは、ラフィーがハクの秘部に口を付けている光景を見て驚かずにはいられない。そこは彼女の知る限り綺麗な場所とは言い難かった。人間とは違う彼女達やハクにとってはその限りでは無いが、それでも本来は汚い場所という認識だった。
「ん~? んっ。ここから出てるの、ハクのだよ」
「お姉ちゃん、の……?」
「そう。舐めてみる?」
「……うん」
興味を抱いたユニコーンは最初に比べて遠慮が少なくなり、ラフィーに言われるがままに場所を交代する。そして今度はラフィーが胸を独占し始め、ユニコーンは見様見真似でハクの秘部に口を近づけた。濡れているのはラフィーの唾液か、ハクの愛液か……分からないまま、ユニコーンは舐める。
「っ!」
「ハクも声、出そう……? こう、して……はい」
「ひ、あぁ!」
ユニコーンに舐められて漏れる声を手で塞いでいたハクだが、ラフィーがその両手を掴んで地面に押し付けてしまった事でそれは出来なくなってしまう。ラフィーは自身の体重でハクの手を掴んだまま胸に舌を這わせ始め、ユニコーンは美味しそうにハクの秘部を舐め続ける。
「あむっ、甘い……美味しい。これが、お姉ちゃんの……味、なのかな?」
「美味しいよね……。満足したら、交代だから。ペロッ」
「んあぁ! ぁ! ひっ、あぁぁぁっ!」
ハクが再び絶頂を迎えれば、秘部から流れる愛液をユニコーンが飲む。そして恍惚とした様な表情で顔を上げた彼女を前に、今度はラフィーが再び秘部に口を付ける為に移動を始めた。少し時間が経って我に返ったユニコーンは秘部がラフィーに取られていたため、胸へ。
それからハクは繰り返し絶頂し続ける。2人が満足して疲れ、やがて眠るその時まで……。