狐の姉妹は父親の仇を討つべく旅をしていた。『マタギのゲン』という名を残して死んだ父親の姿を眼に焼き付けて必ずや報いを受けさせると誓い、各地を転々としていた狐の姉妹。……そんな彼女達はある日、何処にでもありそうでちょっと不思議な光景を目撃する。それは彼女達にとって大きな出会いでもあった。
『大丈夫ですか?』
『痛いところは無い、よね?』
『……ん。ありがとう』
ある猟師が獣を獲る為に仕掛けた罠。それに引っ掛かっていたのは小さな翼の生えた猫だった。ただその場に偶然居合わせただけの、名も知らない猫。しかし姉妹は辛そうな姿を見て見ぬふりは出来なかった。罠から助け出して手当を行い、そのまま彼女が完治するまでお世話までした姉妹。やがて怪我が跡すら残さず治った事で、猫と別れる時が来る。だが、それを不思議と嫌に感じた姉妹は猫の今後について質問した。そして行く宛が無い事を知り、提案する。
『もしよろしければ、私達と一緒に来ませんか?』
『何処か行く場所があるなら仕方ないけど……どうかな?』
丁寧に誘う姉のおコン。不安そうに、だが期待を込めた瞳で誘うコハル。そんな2人に猫のハクは頷いて了承する。
ハクの目的は何時もと変わりの無い、世界を旅して相手の欲を満たす事。そしてその対象に狐の姉妹は存在していた。新たな世界で欲を満たすべき相手を探していたハクにとってそれは幸運であり、ついて行きたいと願う事はあれど誘いを断る理由は無い。
こうして父親の仇を討つ為に旅をする狐の姉妹に、一匹の猫が同行する事になった。
それから長い旅路を経てとある村で風来人と鼬のコンビに出会い、人の姿に化けて生活する中で真の仇を知った末にそれを成す半ばで失敗に終わってしまった狐の姉妹。しかしその相手の非道な様子を見て、彼女達は自分が同じ様な存在に成らない為に。仇を討つ事を止める。
風来人が新たな場所へ旅立てば、狐の姉妹もまた新たな旅に出る。今度は目的の無い、宛すら無い度である。何処か落ち着ける場所を見つけて、3人で小さな小料理屋を開きたい。仇を討つ事だけに生きて来たコハルは、そんな新たな夢を思い浮かべる。おコンもコハルと共にこれからも過ごし、彼女の夢を共に叶えたいと願う。
「もし夢が叶ったら、3人揃って美人女将三姉妹ですね!」
「美人は普通、自らを美人と申しませんよ」
「……私。姉妹じゃない」
「もう、そんな細かい事は気にしないの! それに姉妹じゃなくたって、家族みたいなものでしょ? 一緒一緒♪」
人の姿を気に入って自ら化けたまま上機嫌に話すコハルの姿を見て、同じ様に化けたおコンと人の姿に変わったハクは互いを見合ってから『やれやれ』といった様子で肩をすくめる。だがおコンは微笑みを浮かべており、ハクも楽しそうに話すコハルの姿に悪い気はしない。……そんな楽し気に夢を語る彼女だからこそ、ハクは告げる事が出来なかった。自分の使命は既に果たされ、この世界から旅立つ日が近い事を。
「何処へ行くつもりですか?」
「!?」
世界から旅立つ時が近づいて来た事で、ハクは2人の前から姿を消そうとしていた。しかしそんな彼女を呼び止める声がする。それはおコンのものであり、驚き振り返った事でハクに見えた相手の表情は笑顔だった。優しい笑みとは違う、何かあると分かる含みのある笑顔。元々慈愛の感じる優しい眼差しを向ける事の多かったおコンだが、この時ばかりは違った。まるで全てを見透かしたかの様な瞳で、彼女はハクを見つめる。……そしてハクの背後へ一瞬目配せをすれば、それに気付いたハクが逃げようとして背後から現れたコハルに羽交い絞めにされた。
「お姉様の言う通りだったんだ……最近、ハクの様子がおかしいって」
「警戒していて、正解でしたね」
「……離して」
「駄目。だって、逃げちゃうでしょ? お姉様、どうしますか?」
「まずはどうして私達に黙って何処かへ行こうとしたのか、教えてもらいましょう」
おコンはそう言って呪文を唱える様に両手で祈る仕草をする。その瞬間、おコンの姿は人でも狐でも無い
ハクは知っている。ゲイズに操られたら最後、自身の意思を失って相手の思うがままに身体が動いてしまう事を。捨てたくない物を捨てさせられて、飲みたくない草を飲まされて、まるで操り人形の様になってしまうのだ。そしてその元凶とも言えるゲイズの瞳が、ハクを見つめて光輝いた。
「……ぁ」
「お答えください。どうして私達の前から消えようとしたのかを」
ハクは人の姿に戻ったおコンからの質問に光を失った目をしながら答え始める。まるで寝ぼけた様な微睡む様子を見せながら、自身の使命や目的を強制的に白状させられたハクは今自分が何をしているのかも定かでは無いのだろう。おコンはハクが自分達に感じていた使命を果たしたと聞いて、もう傍に居る必要が無いから消えてしまうのだと理解する。
「随分、勝手ですね? 人の心に入り込んでおいて、終わったらさようなら。ですか」
「……ごめん、なさい」
「ハクが望んでしてる事じゃ無いのは私にも分かりますよ、お姉様。誰かも分からない相手にそれを与えられて、仕方なくやっているんです」
「えぇ、そうですね。その証拠に催眠状態でありながら私達へ謝っていますから。きっと、ハク自身も心苦しいのでしょう。……ですが、だからと言って送り出しますか? コハル」
おコンの問いにコハルは首を横に振った。そして羽交い絞めを止めて、ハクの身体を後ろから抱きしめる様に両手を腹部へ回し始める。
「私、ハクの事が大好きです。だから、離れたくありません」
「……私達は1人の女の子の未来を奪ってしまいます。許して欲しいとは言いません。恨んでもらっても構いません。……ですが何をしても、貴女は離しません」
ゆっくりと近づいたおコンがハクの頬に手を当てながら告げる。催眠術の掛かったハクから彼女が何よりも大切にしているモノを聞き出した姉妹は、彼女を連れて自分達が居た寝床へと戻り始める。そしてその日、1匹の猫が使命を果たせずに彼女達のモノにさせられる。
催眠に掛かったハクを連れて寝床として使っていた場所へ戻った狐の姉妹は、ハクを自分達のモノとする為に準備を始める。
痛い事をしたいとは思わなかった。恐怖や痛みで縛り付けるのは姉妹の望む手に入れ方では無い。自分達を欲し、自分達に溺れて別の世界へ行こう等と考えられなくなれば良い。それが姉妹共通の考えであり、その手段として即座に浮かんだ方法は唯一つ。……自分達の手で快楽漬けにする事。
「まずは、そのお召し物を脱ぎましょうか」
おコンの言葉にハクは光の無い目をしながら頷いて、着ていた服を脱ぎ始める。その姿を眺めていた姉妹には時間がゆっくりと進んでいる様な気がして、徐々に晒されていく愛しき者の肌を凝視し続けていた。やがてハクが生まれたままの姿となった時、耐え切れないとばかりにコハルがハクの身体を再び抱きしめる。先程と違い、直接触れる肌の柔らかさと暖かさにコハルは熱い吐息を漏らしながらそれを堪能した。
前からはおコンが、後ろからはコハルがハクを挟む様に立ち、姉妹故か語らずとも息を合わせてハクの身体を触り始める。最初はコハルが上半身の胸や首筋に手を回して舌を這わせる中、下半身にはおコンが太腿や足の付け根、大事な部分を優しく撫でる様に攻め立てる。そして満足すれば、位置は変わらずに姉妹は上下を入れ替えてハクを再び攻め始めた。前からはおコンがハクに口づけをしながら胸を揉みしだき、後ろからはコハルの手が姉と同じ様に太腿等を撫で回しながらも臀部に舌を這わせる。
「はぁ、はぁ……お姉様、私……もう」
「堪え性の無い妹ですね。ですが、私もそろそろ我慢の限界ですから良いでしょう」
「は、初めては私がしたいです!」
「……仕方ありませんね」
妹からの必死な訴えを聞いて、おコンは少し悩んだ末に了承する様に答える。すると姉妹はハクを中心に前後を交代して、そのまま前に立ったコハルへ倒れる様にハクを横にし始めた。コハルの身体にハクが乗り、その背中をおコンが抱く姿勢である。……そして姉妹は化ける時にする仕草、指を立てて呪文を唱える様に行動する。瞬間、姉妹の身体は一瞬煙に包まれた。しかし煙が晴れた頃、見えた姉妹の姿に一見変わった様子は見られない。だが姉妹の下半身を見れば、誰もが何が変わったのかを察する事が出来る。
着物の様な服の下腹部、姉妹の股間から何かが押し上げている。その存在は決して女性には無い物である。しかしそもそも姉妹は狐の雌であり、人間では無い。人の姿に成っていたのは化けていたからであり、男性の身体に化ける事も不可能では無かった。元々の容姿は一切変わらぬまま、性別だけが入れ替わった姉妹は自分達の間に挟まったハクを前に身体を動かし始める。そして下からコハルがハクの濡れ始めていた秘部に自身の身体に生えた肉棒を宛がい、おコンが臀部の割れ目に挟み始める。
「ハクの初めて、頂きます!」
光の無い虚ろな目をしたハクの両足、太腿をしっかりと掴んでコハルが力を込めて引いた時。ハクの身体の中へコハルの肉棒が何の抵抗も無く入り込み始める。やがて微かな抵抗の膜も貫かれ、ハクの秘部からは破瓜の証である鮮血が流れ始めた。だがそれでもコハルはハクの初めてを自分が奪った事実に興奮して、ハクの膣内に入った肉棒を奥へ奥へと進め続ける。すると、臀部に挟んでいたおコンも微かに姿勢を変えた。彼女の肉棒からはハクの愛液とは違う滑る先走りの液が流れ出ており、それがもう1つの穴への挿入を容易くする。
「入れますよ。……ぐっ。中々、キツイですね」
本来は閉まっている使った事の無い穴の肉壁を強引に抉じ開けて入り込む肉棒にハクは辛さを感じている筈だが、意識の無い彼女に悲鳴を上げる事は出来ない。そうして姉妹の肉棒を2本同時に身体へ受け入れさせられてしまったハクは、そのまま姉妹の思い通りに身体を使われ始める。
おコンはハクの両二の腕を掴んで腰を動かし始めた。コハルは下から突き上げる様にハクの腰を掴んで身体を揺すり始めた。意識の無いまま、快感だけを与えられ続けるハクの身体は今正に姉妹のモノにされ始めている。こんな事を何度も繰り返してしまえば、最後には意識を取り戻しても快感を求める様な身体になってしまうだろう。姉妹でなければ満足出来ない様な、姉妹専用の身体に。
「はぁ、あぁ……こんなに気持ち良いんですね、殿方の交わりは」
「きっと、ハクだからですよ! 大好きな人の身体だから、こんなにも気持ちが良いんです!」
普段は無い物から感じる快感は、全く耐性の無い姉妹の身体へ同じ様に凄まじい快感を齎していた。瞬く間に限界が近くなって来る中、ハクの身体を絶頂させる為に姉妹は必死で腰を動かし続ける。下から突き上げるコハルが揺れるハクの胸を揉みながら、おコンがハクの両二の腕を掴んだまま背中にあった羽の間を舐める。様々な場所から与えられる快感に、ハクは反応せぬまま身体を震わせた。それと同時に膣内や後ろの穴が締まり、姉妹は強い快感に耐えられず白く濁った欲望を吐き出す。
姉妹とハクの身体が同時に震えて、やがておコンとハクは力を失った様にコハルの上へ凭れ掛かった。重さに耐え切れなかったコハルが何とかハクと繋がったまま身体を横にする事で、ハクが横に倒れると共に同じ様にして繋がっていたおコンがその向こう側へ倒れる。繋がった2つの穴からは入り切らなかった白濁液が流れ出て来る中、姉妹はハク越しに互いを見合った。……まだ終わりでは無いとその目は互いに告げる。
「今度は、私が前です」
「そして私は後ろ。……もっと愛してあげるからね、ハク」
ハクの身体に入っていた肉棒を引き抜いて、ハクの身体を回転させた姉妹は再び自身に近い穴へ肉棒を宛がい始める。今度はおコンが膣内を支配して、コハルが後ろの穴を支配し始めたのだ。体勢は横になったまま、今度はコハルがハクの肩に手を回して身体が動かない様に固定しながら、おコンが胸を弄びながら姉妹で同時に腰を動かし始める。
一度吐き出された欲望の白濁液が更にハクの中を容易く蹂躙出来る様にしていた。響き渡る液体の音と肌と肌がぶつかり合う音。おコンはハクの口も自分の口で塞げば、絡め合う舌同士の音もそこに追加される。
それから姉妹は何度も何度もハクの身体を犯し続けた。ハクの絶頂に合わせて欲望を吐き出せば、前後を入れ替えてもう1度。またもう1度。やがて姉妹が疲れ切って繋がったまま眠るその時まで、その時間は続いたのだった。
とある村へ狐の姉妹と、その姉妹に連れられた1人の子供が訪れた。3人は村にあった宿を借りて、部屋は共同で良いと告げる。……そして夜を迎えれば、借りた部屋の中から聞こえて来るのは激しい水音と何かがぶつかり合う音。部屋の中にあった光景は、子供を挟んで犯し続ける姉妹の姿。
「コハ、ル……!」
「また中にタップリ出してあげるからね! 子供が出来たら、お姉様と3人で一緒に育てるの!」
「おコ、ン……!」
「どちらの子供にしろ、キチンと責任は取りますから。安心して孕んでくださいね?」
「イクよ! 孕め、孕め孕め孕め!!!」
「ひっ! んぁ! ……ああぁぁぁぁ!」
ハクの身体は何度も繰り返される姉妹の淫らな行為によって、思い通りに開発され切っていた。コハルの肉棒とおコンの肉棒に与えられる快感は抗い様が無く、催眠術の影響なのか身体が引っ張られているのか、姉妹からの攻めに嫌という感情を持つ事も出来ない。やがてコハルが一際深くハクの腰を降ろさせると同時に自身の腰を突き出せば、ハクの最奥に彼女の欲望が吐き出される。
絶頂したハクの身体はコハルへ倒れそうになるが、おコンはハクの身体を後ろから抱きしめてそれを制してから軽々と身体を持ち上げてコハルの肉棒を引き抜いた。流れ出る白濁液が下へ零れる中、それを塞ぐ様に今度はおコンがハクの秘部へ後ろから挿入を開始する。少し後ろへ下がり、ハクの背後から覆い被さる様にしてする姿勢はまるで制圧された獣の様であり、ハクは挿入されると同時に白濁で汚れた肉棒を目の前へ突きつけられる。
「これがさっきまでハクの中に入ってたの。……綺麗にしてね」
「う、ぁ……んむっ」
「ふふ、自分から銜える様になりましたね。良い傾向です」
自分の中に入っていたコハルの肉棒に付いた汚れをまるで掃除する様に口に含んで舐め始めれば、コハルが嬉しそうに声を上げる。そしてその間もおコンはずっとハクの膣内に挿入を続けており、徐々に腰の輸送は速度を増し続ける。
「ぐっ、そろそろ……イきますよ」
「じゅる、んじゅ……んぐっ!」
「こっちも2回目、ハクのお口に出ちゃう!」
「孕みなさい! 私達の子供を産むんですよ、ハク!」
おコンが限界を感じて腰の動きを最大限に速めた時、コハルはハクの頭を両手で掴んで喉にまで肉棒を届かせる。その瞬間、姉妹の欲望が同時にハクの口と膣内を満たした。呼吸もままならず、抜く様子を見せないコハルを相手にハクが出来る事は意識が薄れそうになる中でそれを飲み込む事だけ。苦しみに瞳から涙を流しながら、ハクは喉を何度か鳴らしてそれを飲み込んだ。すると後ろで覆い被さっていたおコンが肉棒を引き抜き、先程よりも多量の白濁液がハクの秘部から流れ出る中、コハルもその場を退いた事でハクはうつ伏せのまま倒れ込んでしまう。
「ふぅ……今日も、沢山出しましたね」
「でも、まだやり足りないですよお姉様」
「……そうですね。まだ夜も長いですし、もう1回程やっても平気でしょう」
「それじゃあ、次は私の番ですね! また沢山、種付けしてあげるからね?」
「ぅ……ぁ……」
ハクは快感に身体が言う事を聞かず、震える事しか出来なかった。そしてそんな彼女の元へ背後から覆い被さったコハルが、うつ伏せに倒れる彼女の耳元で囁きながら膣内へ再び挿入を開始する。今度は姉妹揃って攻める事が出来ない体勢だったため、おコンはそれを確認してから窓越しに空へ浮かぶ月を眺めて一息つき始める。
「早く落ち着ける場所を見つけないと行けませんね」
聞こえて来る肌のぶつかり合う音を聞きながら、ハクの妊娠も時間の問題だと悟ったおコンは自分達の旅の終わりを速めるべきだと考えるのだった。