食蜂 操祈は御坂 美琴との仲がお世辞にも良いと言えない犬猿に近い関係だ。それは当然、当人の周りに居る人物にも相手への印象に影響を与えてしまう。
ハクはこの世界で美琴の傍に居ながら様々な存在の欲望を満たしていた。彼女の周りに居る人物の欲望を着々と満たしていく中、美琴と睨み合う操祈の姿を目撃した事が何度もある。そして彼女が相手を洗脳出来る能力があると知り、少しばかりの恐怖を感じずには居られない。それはハク以外の者達も同じであり、操祈が美琴を気に入らないのは美琴自身の能力によって彼女を洗脳する事が出来ないからでもあった。
その日も美琴は操祈と遭遇する。ハクは美琴の傍で共に歩いており、睨み合う2人の姿を前に少しだけ後ろへ下がった。交わす言葉はとても少なく、やがて2人はすれ違う。ハクも美琴を追い掛ける様に進み、操祈とすれ違うが……。
「ふふっ」
「っ!?」
微かに聞こえる笑い声。思わず振り返れば、操祈はジッとハクを見つめていた。操祈はハクと出会う度、必ず別れ際にジッと見つめるのだ。その瞳に映る星の様な模様はとても印象的であり、ハクは常に少しだけ固まってしまう。が、毎度美琴が呼び掛ける事で我に返った彼女は足を再び進める事が出来る。
「もう少し、もう少しで準備が整うわぁ。今まで邪魔されて来たけれど……ふふっ、必ず私のモノにしてあげるゾ★」
離れ行くハクの姿を見つめながら、懐から取り出したリモコンの先を顎に当てて操祈は微笑む。そして試しにハクへ向けてリモコンを操作するも、謎の障害に寄って彼女の能力はハクに届かなかった。……それはハクの力では無く、傍に居る美琴がハクを守っているのだ。しかしその守りも万全では無い。ハクが美琴の元を離れた時、彼女を守るものは無くなる。操祈はそれに気付いており、だが今までハクに手出しをする事は無かった。
寮で暮らす美琴と彼女を慕う少女の部屋でハクは夜を明かしている。本来3人目が居てはいけないのだが、そもそもハクは学生では無い。猫の姿になり、忍び込む様にして毎日そこへ帰っているのだ。それを知っているのは極少数であり、操祈はその事を能力を使う事で聞き出していた。美琴の周りに居る人物は、彼女に教えた事すら覚えてはいない。操祈の手に掛かれば造作も無い事である。
その日、ハクは欲望を満たす相手との時間を過ごしてから美琴の居るであろう寮へ帰ろうとしていた。既に陽が沈み始めた夕暮れ、順調に目的が達成出来ている事で少しだけ気分の良かったハクは寄り道をせずに寮へと足を進める。そして何時もの様に猫の姿になり、侵入した彼女は目的の部屋へ。
「ふふっ、お帰りぃ」
「ん……ただいま」
微笑みを浮かべて顎にリモコンの先を当てながら出迎える操祈を前にハクは中へと入り、人の姿に戻って何時もの様に返事をする。美琴の部屋へと向かっていた筈にも関わらず、ハクは操祈の部屋を目的地にしていた。そしてそれに違和感も感じず、まるで何時通りかの様に彼女は現状を受け入れてしまっている。……既にハクの記憶や思考は操祈の思うがままとなっていたのだ。
「……ん」
「ん~? どうしたのぉ~?」
「……ただいまの、キス」
「したいのぉ~?」
「ん……」
ハクが突然口付けを強請る。操祈がニヤニヤと笑みを浮かべながら確認すれば、求めるその姿にやがて彼女は答えた。ハクの後頭部を優しく抱きしめながら口付けをすれば、更にハクは強請る様に舌を入れ始める。玄関で響く口付けの音。因みに2人部屋である筈のこの部屋に居る筈のもう1人は、操祈の力で夜遊び中である。当然その人物は後で叱られる事になるが、操祈の知った事では無い。
「ん、はぁ……操祈……もっと」
「もっとってぇ、どんな事をしたいのかなぁ~? ちゃんと教えてくれないと、分かんないゾ★」
「……ん」
ハクは操祈の言葉に一度彼女から離れると、着ていた服に手を掛け始める。ジッと操祈が見つめる中、上着を脱いだハクは上下共に下着姿に。そのままブラやパンツにも手を掛けたハクは操祈の前で生まれたままの姿になった。
操祈はハクの裸体に息を呑む。幼い見た目ながらに膨らんだ胸や、幼子特有の小さくもプニッとした肌。ロリコンと称されたとしても、間違い無く操祈はその姿に興奮していた。この目の前にある愛らしさが形を成した様な存在が、今から自分の好きな様に出来るのだと。
ゆっくりと操祈に近づいたハクはリモコンを持たない手を取り、自身の胸に触れさせる。指先でしっかりと胸を鷲掴みさせる様に。操祈の手に包まれて形を変える乳房。微かに声を漏らしたハクを前に、操祈はその手を軽く握ったり開いたりする。当然胸を揉む事になり、ハクへ僅かな刺激を与える。操祈は自分が触られている訳でもないのに、手に感じる柔らかさと弾力で気持ち良くなっていた。
何度か胸を触らせていたハクは次に操祈がリモコンを持つ手を掴む。即座に操祈は何をしようとしているのか察すると、持っていたリモコンをベッドの方へと放り投げた。彼女の能力を使う上でリモコンは補助的な役割でしかなく、無くても基本的に問題ないのだ。そして自由になった手が導かれたのは、ハクの下腹部。そこは既に僅かながらの湿り気を帯びており、操祈の指先が触れると同時にハクの身体が少しだけ跳ねる。
「……触っ、て……」
「それじゃあぁ~、遠慮なくぅ~。むふふっ」
胸を掴み、秘部に触れる。そんな状況をハクが自ら求めている現状に、操祈は笑いを抑えきれなかった。全てが思惑通りだとしても、ハクが求めている事実に変わりはない。触れる度に微かに聞こえる水音が徐々に増す。操祈しか居ない事で我慢する必要が無いと思っているのか、ハクの声も少しづつ大きくなっていた。
「もっと……激しく……っ!」
「はぁい」
操祈はハクの願いを叶える様に、秘部に触れていた指先を膣内へ挿入させる。狭くヌルヌルとしたその中は操祈の指先を受け入れる様に脈打ち、大きくハクの身体が跳ねた。もう絶頂が近いと悟った操祈はハクの耳元へ口を近づけて、囁き掛ける。
「このまま一回、イかせてあげるねぇ」
「う、ん……イか、せて……!」
膣内に入れた指の動きを激しくさせる。中で少しだけ曲げる様にして膣壁を擦れば、ハクが仰け反る様に反応するのが操祈は堪らなく楽しかった。胸を掴んでいる事で倒れる事は出来ず、そのままハクは玄関で操祈の手に寄って絶頂へと導かれる。
「ひっ、あぁぁぁぁ!!!」
「あぁ~、この支配力。堪らないわぁ~!」
ハクを想い通りに操り、自ら求めさせてえっちな事をする。操祈は自身の能力の力を素晴らしいと感じずには居られない。ゆっくりと力無く前へ倒れるハクの身体を受け止めた操祈は、そのまま彼女を連れてベッドへ。因みに操祈は能力は強力なものの身体能力は極端に低い為、小さなハクを持ち上げる事が出来なかった。故に肩を貸す様にしてベッドへ移動する。
「み、さき……」
「ん~?」
「……もっと、気持ち良く……して」
「んふ~、勿論。いっぱいぃ、愛し合おうねぇ~?」
ベッドへ転がされたハクは仰向けの姿勢で両手を前に向かって広げ、操祈を求める。そんな姿に操祈は笑みを浮かべて、自らの服に手を掛け始めた。今度は自分が気持ち良くなる為に。……ハクを完全に自分のモノとする為の決定打を用意していた操祈は、これから始まる淫らで最高な時間を想像して笑みを浮かべ続けた。
操祈の身体には本来、女性にある筈のない男性特有の性器が存在していた。それこそが彼女のハクを自分のモノとする手段の要。まだ洗脳状態にあるハクはそれを見ても決して驚かず、寧ろ無表情ながらも何処か蕩けた様な瞳で見つめていた。
「んふふ。凄いでしょぉ~」
「……おっきい……あぅ」
見せつける様に仰向けで横になったハクの顔へそれを近づけ、頬に優しく叩きつける。既に先走りの汁が溢れる様に流れ出ており、ハクの頬を濡らしてヌルヌルにし始める。柔らかく弾力のある頬へ擦りつけるだけで、操祈は途轍もない快感を得ていた。今回の為に用意したその部分から感じる刺激は知らないものであり、途端に込み上げてくる射精感に操祈の腰は止まる。
「……はむぅ」
「んぁ! ハクの口、気持ち良すぎ……てぇ……出るぅ!」
「んぐっ!? んんっ……んっ。ゴクッ」
ハクを絶頂させるまで間、お預け状態だった操祈はハクが目の前に合った男性器を加えた事で我慢する事が出来なかった。瞬く間に抑えきれなくなった射精感。間に合わないと悟った操祈はハクの口内へ腰を突き出す様にして快感に身を委ねる。口内へ突然放たれた溺れてしまいそうな程の精液にハクは目を見開くが、やがて喉を鳴らしてそれを飲み始める。何度か脈打たせた男性器がゆっくり抜かれた時、ハクは口を開けて操祈に残っていないのを見せつける。
「はぁ、はぁ……気持ち良すぎてぇ、出しちゃったゾ★」
「……まだ、固い」
「勿論よぉ。貴女と繋がるまではぁ、萎えてる時間がもったいないわぁ」
何かしらの方法で生やした男性器はまだ固く、次の刺激を待つかの様に熱く脈を打っていた。放たれたのは正真正銘、操祈のDNAが含まれた精液。しかし本来の男性と違い、一度の射精では全く満足していない様子である。
操祈はハクの足元へ移動する。両足を掴んで広げさせれば、既に受け入れる準備の整ったハクの秘部が今か今かと男性器を待ち続けていた。
覆い被さる様にして密着した操祈は両肘をハクの顔横について挟む様な姿勢で顔を間近に。小さな声で『来て』とハクが呟いた時、操祈は秘部に男性器を宛がい……ゆっくりと挿入を開始した。
「いっ! ぅ、ぁあ!」
「ゆっくり入れるから、無理しないでねぇ?」
「ぅ、ん……ぐっ……っ!」
小さな身体の中へ入り込み始める男性器はハクを苦しめると同時に操祈に強い快感を与える。入り口では強く締め付けられながらも、奥へ入って行く事で徐々に柔らかい肉壁が亀頭部分を包み込む。広げられた秘部からは破瓜の証である鮮血が流れるも、苦し気なハクの姿を見て操祈は優しく口付けを始めた。
「ん、ちゅ……むふっ。少しはぁ、楽になれたぁ?」
「ん……あり、がとう」
「それじゃあぁ、動くわねぇ~」
操祈は腰を動かし始める。初めての性行為故にその動き方はぎこちなく、スタミナが無い事もあってかなり弱々しい。だがハクの感じやすい身体にはそれでも十分である。クチュクチュと聞こえてくる水音。揺れるハクの胸を視界の端に入れながら、感じている顔をジッと見つめて操祈は快感を享受する。
口の中に入っただけで射精を堪えられなかった操祈が、ハクの膣内に挿入して長く持つ訳がない。額に汗を滲ませて腰を必死に動かす操祈を見て、ハクは自らの足と手を操祈の背中へ回した。絶対に操祈の性器を抜く事が出来ない様にしたその姿勢は『だいしゅきホールド』と呼ばれるものだ。
「ぐっ。行く、わよぉ~!」
「出し、て……一杯、操祈の……っ!」
一際強く腰を突き出した瞬間、放たれた精液がハクの膣内を満たしていく。子宮の中へも広がるその精が果たしてハクの中で新たな命を作る事に成功したのか、それは何方にも分からない。ハクは自分の中で脈打ち、びゅるびゅると放たれる吐精の感触に気持ち良さそうに目を細める。
「はぁ、ふぅ……最高ねぇ」
「……気持ち、良かった……?」
「えぇ。でも、まだ私は出せるわぁ」
「ん……」
操祈は抜かずにハクへそう告げて再び行為を再開しようとする。ハクも嫌がらず、彼女の望むままにそれを受け入れた。
「むふふ~、これじゃあぁ、セックスじゃなくて交尾ねぇ」
「……少し……恥ずかしい」
ベッドの上でハクは四つん這いの姿勢になり、バックで操祈に犯されていた。ハクの腰を掴んで時折休憩を入れながらも抽挿する操祈の額には玉の様な汗が浮かぶ。かなり疲労しているのは明らかであり、それはハクも同じ事。やがて操祈は体力を切らしてハクの身体に背中から凭れ掛かってしまう。……ハクは身体を弄ばれ続けているが、一方で操祈も身体を揺らす事以外にハクの洗脳を続けている事で余計に疲労していた。
だから、操祈は少し楽になる為にハクの洗脳を解いた。
「ぅ、ぁ……ぁ、ぇ……?」
「ふぅ。大分楽になったわぁ」
「な、ん……な、なん、で……わた、し」
全ての洗脳が解けた事で、ハクは自分が今どんな状況にあるのかを改めて認識する。今まで何をされていたかの記憶は彼女の中にしっかりと残っていた。……美琴を通しての接点しかない、怖さを感じる相手を恋人の様に想い続けていた事。当たり前の様に身体を差し出して、守り続けていた処女を捧げてしまった事。その全てを。
「ぁ……ぁ……ぃ、や……うそ、ぃや……いやぁぁぁぁ!」
悲痛な叫びとも言える声がハクの口から発せられる。だがここは操祈の部屋であり、他の誰も存在しない。プライバシーを守る為に他の部屋に声が届く事もなく、全てを知ったハクは操祈から離れようとし始めた。だが今彼女の中には操祈から生えた男性器が挿入されたままであり、彼女に背中から覆い被さられている。逃げる事等出来る訳がない。
「離、して……ゃっ!」
「逃がさないわぁ。このままぁ、犯してあげるゾ★」
「ひっ! 止めっ、んぁ!」
操祈はハクの身体を背中から抱きしめる。胸をまるで強調させる様に上下で抱かれ、両腕ごと封じられてしまったハクは腰を再び動かし始めた操祈に絶望する。ハクを無力化する事は体力の無い操祈でも容易かった。元々ひ弱な彼女は現在犯され続けた事で身体に力が入らず、操祈の体重を乗せられてしまえば身動き一つ取れないのだ。後は入ったままの男性器を動かして犯すだけで、操祈のしたい事は達成される。
「ほらぁ、出るわよぉ」
「だ、めっ! 出しちゃ……っ!?」
「もう何度も中に出してるんだからぁ、今更抵抗したって意味ないわぁ」
正気に戻ってからの膣内射精はハクの望まないもの。だが操祈の言う通り、既に中出しされる事で起こり得る危険性……妊娠の可能性は考えるだけ無駄である。もうハクは確実に妊娠する程に、出されているのだ。今しているのは操祈が気持ち良くなりたいからであり、ハクに自分が犯されているとわからせるためであった。
微かな抵抗も許されず、中へ出されるだけとなったハクは瞳から光を消して涙を流しながら顔をベッドに伏せる。自分がもう操祈のモノである事を刻み込まれてしまったハク。そんな姿に操祈はニヤリと笑みを浮かべて、また腰を動かし始める。そして何度も、何度も、ハクの中へと射精を繰り返す。
「はぁ……ふふっ、これで貴女は私のモノだゾ★」
「……み、こと……助け……」
「ふぅん。まだだったみたいねぇ。それじゃあ、続けるわぁ……彼女の事が考えられなくなるまでは、終わらせないゾ★ 壊してぇ、頭空っぽにしてあげるわぁ!」
落ち着いた時、思わず呟いてしまったハク。今彼女が一番頼りにしている相手の名前であり、操祈が気に入らない相手の名前でもある。奪い取る思惑もあったのだろう。ハクの中にその存在が残っていると知り、操祈は止めようとしていた行為を再開する。ハクが他の何も考えられなくなるまで、自分以外全てを考えられなくなるまで、壊れても徹底的に。
「ハク、アンタ何かあった?」
「……別に……何も、ない」
ハクは美琴や彼女の友達の周りから消える事は無かった。だが何かが変わった事には全員が気付いている。元々無表情で素っ気ない態度のハクだが、まるで相手にしないその様子には違和感があったのだ。しかしハクに何があったのかを知ろうと彼女の後を付けたとしても、猫に姿を変えて俊敏に動かれてしまえば追いつく事は出来ない。
「……ただいま」
「ふふっ、お帰りぃ」
知り合いから離れて彼女が帰ったのは操祈の寮部屋。元々美琴の寮部屋にはお世話になっていただけであり、時には違う誰かの寮部屋へ泊まる事もあった。それが操祈一択となっただけなのだ。
ハクは彼女に迎えられて部屋に入り、適当な時間を過ごしてから……やがて求められるままに操祈へ身体を捧げる。もうハクは美琴達の傍には居られないと思う様になっていた。穢された自分が居れる場所は、自分を穢した操祈だけなのだと。力を失い、世界を渡る事も出来なくなったハクが生きて行く為にはそれしかないと。
「そんな訳無いのにねぇ。ふふ」