「り、リーダーさん。早く私に、彼女を……彼女を……!」
とあるプライドにて。レッドの少女が1人、所属するプライドのリーダーを前に血走った様な目で懇願していた。その目と雰囲気は余りにも鬼気迫っており、断れば殺されそうな勢い。故に懇願されたリーダーは戦慄して彼女の願いを早急に叶える為、その場を急いで離れる。……そうして1人になった少女、ラヴィは力無く床に座り込んだ。
「あぁ、もうこのままだとラヴィは……ラヴィは……!」
そう言って徐に何処からともなく剣を1本取り出したラヴィ。その剣の刃を自分に向けて構えるその姿勢は正に自害する寸前。そんな時、リーダーが飛び出て行った場所に駆け寄った少女が1人。彼女は自害寸前のラヴィを見るや否や、容赦無く手に持っていた生き物を投げ込んだ。
「とりゃ!」
『……』
「ぼふっ……っ! この匂い、この温もり……あ、ア、あアぁァぁァぁァぁ~~~!!!」
「ふぅ、何とか間に合ったね~」
投げ込まれた生き物はラヴィの顔面へ。しかし痛みは無さそうな声と共に、大きく息を吸い込んだラヴィは剣を放って顔に張り付いた生き物を引き剥がした。目の前に映るのは真っ赤な瞳で自分を見つめる小さな翼の生えた猫。途端にまるで何かをキメるかの様な声を出したラヴィは猫を抱えて喜び始める。
「後少し遅かったら大惨事になってたわね」
「人騒がせな」
「まぁ、無事で良かったわ。ところで、彼女のセラピー代は後で請求すれば良いのかしら?」
そんなラヴィの姿を遠くから眺める者達が数名。彼女達は猫を抱きしめるその姿にもう自害する様子は無いと判断して、安心していた。
「いやぁ、ハクの成分が切れると死にそうになるのはどうにかして欲しいね~。それと、エイプリルちゃんはハクでお金取るのに反た~い! あの子は皆の者だと思いま~す!」
「愛が重い、とは正にこの事なんですね! それとリリーもお金を取るのは反対です!」
「絶対かなりの儲けが出るのに、残念だわ……」
外が騒がしい中、部屋の中で猫……ハクを抱いたラヴィは、何時までもその毛並みを堪能し続けていた。立ち上がるまでに回復すれば、何も言わずにベッドへダイブ。ハクは猫の姿のまま、彼女にされるがままとなり続けた。既にこの展開は彼女の中で何度も経験済みだったのだ。つまり、慣れているのである。
「あぁ、モフモフ。ふぁ~、ペロペロ」
『……』
身体に顔を埋めて匂いを嗅ぎ、遂には毛並みに舌すら這わせ始める所業にハクは身体を動かして逃げようとする。しかしラヴィの力には適わず、結局は抱かれたままであった。
「ふぅ……ふぅ……あぁ、猫の姿は十分に堪能出来ました。ではでは、お願いします」
『……』
それが何に関する願いなのか、分からない訳では無かった。だが彼女の言う通りにすればどうなるのか、それもハクは経験済みだった。猫のまま、ジッと見つめ続ける赤い瞳を前にラヴィは臆する事無く笑顔で返し続ける。……このまま見つめ合っているのも悪くないと少し思ったラヴィ。しかし何時までも彼女の腕で身動き出来ないのは、ハクにとって良い状況とは言えなかった。故に自由になる為、ハクは彼女の目の前で人の姿に変わり始める。
「……これで、っ!?」
人の姿になった時、ラヴィの身体から解放されたハクは顔を上げる。その瞬間、目の前から突撃して来たラヴィにベッドへ押し倒されてしまう。余りにも速い展開と、息遣いの荒いラヴィの姿にハクは本能的な危険を感じて逃げだそうとする。
「ラヴィの愛からは、逃げられませんよ!」
だが瞬く間に身体へ絡み付くが如く拘束したラヴィにハクは逃げる手段を失ってしまった。……過去にラヴィと致した際、大抵は今の状況を経由していたハク。つまり彼女の衝動に押されて押し倒され、抵抗するも成す術無く襲われるまでが様式美なのだ。
「ふふ、むふふ、むふふふふっ!」
ラヴィは楽しそうにハクの足を背後から自分の足だけで拘束したまま、まずは自身の服に手を掛けて脱ぎ始める。そして脱ぎ終われば即座にハクの服に手を掛けて強引に脱がせてしまった。上げる気が無くても強制的に両手を上げさせられ、意図も容易くワンピースが着脱。下着にも手を掛けられる中、外では中の様子を伺っていた面々が焦り始めていた。
「ちょっと気になって覗き続けてたけど、これって始まっちゃう感じ?」
「始まる……何が?」
「何がって、その……えっと……ごにょごにょ」
「リリーも何が始まるのか気になります! シャロンさん!」
「うふふ、これ以上覗くのは駄目よ。向こうに行きましょうね」
興味津々といった様子で眺める姿を前に、首を傾げた少女。そんな彼女の疑問に分かっている者は答えられず、やがて理解ある者の先導でその場から離れる様に仕向けられる。それでも離れようとしなかった者に対しては後ろ首を掴んで半ば強引に部屋から引き剥がした。
ベッドの上で生まれたままの姿にされ、荒い息遣いと無数の意思を持つ様に動き回る10本の指が自分の身体へ近づく光景にハクは目を強く閉じた。
「ラヴィの愛を、受け止めてください!」
「んぁ!」
ベッドの上でラヴィに抱かれたハクは自分の身体を這い回る手の感触に声を上げる。少し慣れた様な手つきで這い回るその手は的確にハクの身体に快感を与え、彼女が声を我慢する隙も与えてはくれなかった。
「むふふ、むふふふふ」
気色の悪い笑い声を出しながらハクの身体を楽しみ続けるラヴィの顔は正しく危ない人であった。ハクの身体を拘束して好き勝手出来る今の状況は、ラヴィにとってハクを支配しているのと同義。好いた相手を好き勝手出来る事に喜ぶのは、人として当たり前の事なのかもしれない。
ハクの背後から胸を弄ぶ様に弄り、快感に身を捩るハクの足を強い力で押さえつける。ハクが自由にならない身体と与え続けられる快感に今度は首を横に振れば、少し自分の方へ向いた瞬間にラヴィが唇を奪う。舌を入れてまるで引っ掛ける様に顔を動かす事も許さず、口内を貪る事で響く息遣いと水音が響き渡った。
「んぁ、ちゅる……ふぁむ」
「んっ、んじゅ……んむっ」
ラヴィの攻めを受け続けて徐々に身体から抵抗する力を失くしたハクは遂にされるがまま、全てをラヴィへ委ねる様になってしまう。
「あぁ、甘くて蕩けるこの味わい。最高、ですね」
口付けを止めたラヴィは恍惚とした表情で感想を言うと、徐に胸を攻めていた片手を下へ流す様にして動かし始める。腹部を撫でながら大事な場所へ近づいて来るラヴィの手に、彼女が何をするつもりなのか、ハクも分からない筈が無い。だがそれを分かったところで、今の彼女にはどうする事も出来なかった。
暖かく優しさを感じられるラヴィの指先がハクの秘部の周りを撫でる。僅かに分泌された愛液がラヴィの指を濡らして、彼女はそれを自分の目の前に近づけると……ジッと見つめた後に何も言わず、その濡れた指先を口に含み始めた。
「ちゅるちゅる、チュパッ! っと……ふぅ」
その味の感想を告げる事は無かったラヴィだが、その表情は幸福に満ちていた。そして彼女は再びハクの秘部に手を伸ばし、ゆっくりと膣内へ挿入を始める。唾液と愛液に塗れた指は軽々と入り込み、ハクに痛みを与える事無くその存在感を主張し続けていた。
「ん、ぁ……」
「さぁ、動かしますよ」
その宣言と共に動き始めたラヴィの指がハクの膣内を優しく撫で擦り始める。変わらず足を絡められているため、閉じる事も出来ないハクは胸と秘部の2ヶ所から与えられる刺激に身体を大きく震わせる。ラヴィがそれを見て絶頂する時が近いと気付いた時、ハクの白く触り心地の良い髪に頬を擦りつけながら口元を耳の傍へ近づける。そして吐息が当たる様に意識しながら、囁き掛けた。
「イっちゃいます? ラヴィの手で、最高に気持ち良くなっちゃいますか?」
「ん、ぁ……ラ、ヴィ……」
「良いですよ。イっちゃってください! 恥ずかしがらず、全部を私に見せてください……!」
膣内を撫でる指が、胸を弄ぶ手が、耳元を擽る吐息が一斉に激しさを増す。絶頂の間近にまで身体が来ていたハクにそれを耐えられる訳も無く、遂にその身体は今まで以上に強く震え始めた。だがラヴィの拘束で身動きは出来ず、ハクは思う様に快感を逃がす事も出来ない。そして反対にハクの絶頂に伴る震えを全身で感じたラヴィは恍惚とした表情を浮かべた。しかし、すぐに表情を引き締めた彼女は既に力の無いハクの身体を解放すると同時に素早く倒れた彼女の正面から覆い被さった。
「まだまだ、ラヴィの愛はこんなものじゃ終わりませんから!」
「っ! ……きゅ、う……け、い……」
興奮したラヴィにハクの声は届かない。ベッドへ自身の体重を使って押さえつけながらハクの胸や秘部に再び手を伸ばしたラヴィはもう遠慮する様子も見せず、激しく攻め始める。別の形で拘束に近い状態にされたハクは変わらず身動きが取れず、彼女から与えられる快感をその小さな身体で受け止め続けるしか無かった。
「今日は1日中、愛してあげますからね。ラヴィの愛に、溺れてください!」
明るかった空も暗くなり、街が完全に夜を迎えた頃。その部屋では未だにラヴィがハクの身体を愛し続けていた。
「……」
「はぁ、ペロペロ。もっと……もっと……貴女を、感じさせて……ください」
既にハクの身体はその隅々まで1度はラヴィの唾液に濡れ、今も尚口付けをされながら身体を撫でられ続けている。優に半日以上、行為を続けていた事で流石のラヴィも明らかな疲労を見せていた。だがまるで憑りつかれたかの様に、彼女はハクを求めて行為を止めようとはしなかった。
ハクは度重なる絶頂と自由にならない身体を放棄した様に、目から光を失っていた。それでもラヴィの愛撫や攻めには自然と身体が反応を示している。
更に時間が経って日付が変わった頃、ラヴィは遂に疲労で倒れた。彼女の攻めから解放されたハクも気絶する様に意識を失い、やがて先に目を覚ましたハクは逃げる様に部屋を後にする。
こうしてラヴィの禁断症状は解消された。しかし幾日かすれば、再び彼女はハクを欲して暴走してしまうだろう。そして同じ事が繰り返される。この世界に居る限り、ハクはラヴィの愛を受け入れ続ける運命にあるのだ。