お手製ベッドに横たわり、日差しを右手で隠しながら鑑定を作動させる。その間に左手はスペルの実をたっぷり詰め込んだ皮袋に延びる。……鑑定は魔力を少し使うから回復できるスペルの実が必要なのだ。
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生体スキル
天使の加護Lv1
羞恥の呪いLv1
霊獣契印(2刻)Lv1
羞恥魅了の呪いLv1
少女性徴の呪いLv1
生殖力アップの呪い(+10)Lv1
魔法キーLv1
避妊魔法強制無効化Lv1
魔法キー強制解放Lv1
危険日強制告知Lv1
鑑定能力Lv3
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「さて、先ずは私の最初で最後の命綱の確認から始めますか。」
口一杯に溜め込んだスペルの汁のせいで少し気が反れるが、集中して鑑定を重ねる。
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天使の加護Lv:1
効果:幸運、危機回避能力などによって加護の持ち主を守る。
副作用:危機回避能力を天使の加護に依存して育つと、人が本来備える危機回避能力よりかなり低いものとなる可能性がある。
備考:かけられた多くの呪いによって、現在はその効果を減少させている。
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見えてきた鑑定結果に思わずふーんと感心する。エルシーちゃんが所々で飛んでもないミスをやらかしていたのは、天使の加護の副作用も一因にあったのだなーと。
「まぁ、私は大丈夫だけどね。もぐもぐ」
スペルの実を親指で口に弾きながら呟く。前世で天使の加護があったのならもう少しマシな人生を遅れていた筈だからな。つまり、あたしは天使の加護に依存して育ってきていない。
「でも、現代人の危険回避能力ってそうとう衰えていそうなのも心配ね…」
気を付けていないとエルシーちゃんですら引っ掛からない罠に陥るかもしれない。
「あーあ。この見た目で日本に戻れたらYouTuberになるのになー」
久しぶりに現代のことが頭に浮かんだら、下らないことも一緒に浮かんでくる。
あっちの世界に置いてきた家族は元気にしているだろうか?俺は木に木の実を貯める日々を過ごしてますってな。
さて、気が重いが辛い現実にも直視しないといけない。あたしは呪いのスキルに鑑定を重ねた。
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羞恥の呪いLv1
効果:羞恥心を微妙にねじ曲げる
備考:羞恥心を失う訳ではない。
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確か、ゲームで妙に短いスカートや薄い生地のショーツを身に付けていたのはこの呪いのせいだったわね。
恥ずかしい目に合う様なことを避けなくなるのかしら?エルシーはこの呪いに気が付いてなかったから無意識にしてたけどあたしは気を付けなきゃ…。
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羞恥魅了の呪いLv1
効果:羞恥心を抱くと、それが性感に結び付く呪い。
備考:対象の性格が清潔で羞恥心が大きいほど、高い効果を発揮する。
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元男だしミニスカートとか覗かれたりしても恥ずかしく成らないと思うけど…一応注意は必要ね。でもエルシーちゃんと比べたら性格も清潔からは程遠い気がするから大丈夫かしら?いや、レベルが上がったら大変なことになりそうだからなるべく発動しないようにしないと。
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少女性徴の呪いLv1
効果:成長期の少女の身体に、急激な発育を促す。
備考:呪いの行使者が特に胸に執着していたため、日々目に見えて膨らみを増していく。
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…これ、常時発動してないかしら?
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生殖力アップの呪い(+10)Lv1
効果:獣や魔物の精子でさえ受胎するようになる
副作用:膣内射精による受精の確率の大幅アップ
備考:本来では自然淘汰されるような異常をもった精子を積極的に受け入れてしまうため、奇形児を妊娠しやすくなる。
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酷い内容だけど、性行為をしなければレベルが上がりそうにないって所だけ見れば良かったのかしら…?このスキルが発動してる頃にはあたしは既に詰んでると思うから誤差でしかないわね。多分。
というか、これ多分スペルの実の汁を膣内に流し込んだら孕むわね…。全く酷い呪い。周回の度にかけにもらいに行ってたけど。
取り合えず呪いと明記されている生体スキルを鑑定してみた。他のスキルは今はあまり意識しなくても大丈夫なのだ。
人間がいる場所にいかなければ強制関連のスキルは気にする必要が無いし、霊獣契印は、三回召喚したら母胎として孕まされるもので、ゲーム内ではすでに一回召還したという設定だった。
だから後一回だけ使える必殺技みたいなものだ。勝手にレベルが上がったりしないだろう。
それより不味いのは少女性徴の呪いである。今の慎ましやかな胸がベストだというのに、じゃなくて、常時発動は大変危険だ。このままだとレベルが上がって巨乳どころか化け物レベルまで大きくなるようになってしまうかもしれない。
これをどうにかする方法を、多分あたしは先程の戦闘で手に入れている。鑑定で今度は生体スキルでは無い部分を表示させる。
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氏名:エルシオーネ・イル・ステアリート・エキュ
性別:女性【処女】
Lv:15
SP:1
年齢:14
生理周期:18
身体状況:発情(微)、精液中毒、 安全日
肉体開発度:120
子宮状況:未使用且つ屈服済
称号:精液愛飲家
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そしてレベルアップしたときに新しく出てきたSPという項目を更に鑑定する。
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SP:スキルポイント
効果:対象スキルレベルと同じ数のスキルポイントを捧げることでスキルレベルを上げる。
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つまり1lvのスキルを1上げするのに1ポイント、2Lvのスキルを1上げるのなら2ポイントって感じね。
シンプルなので直ぐに解ったあたしは早速スキルポイントを捧げて天使の加護のレベルを上げる。
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天使の加護:Lv1➡Lv2
効果:幸運、危機回避能力、祝福などによって加護の持ち主を守る。
副作用:祝福によって性的魅力が上がっている。本能で行動する交配可能な生物に襲われやすくなる。
備考:かけられた多くの呪いによって、現在はその効果を減少させているが、出力が上がったため現状の呪いの拡大は辛うじて防いでいる。
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やったわ。鑑定能力が1から2に上がったときに色々と機能が増えたから期待していたのよ。どうやら厄介な副作用もうまれたみたいだけど。暴乳肉塊エルシーハムになる危険は防げたようね。それにこのまま加護を上げていけば呪いも消せそうな感じもして、とても良い。
なんとかなりそうで久しぶりに笑顔が漏れる。異世界に来て始めて笑っただろうか。男だったときはもっとガハガハ笑っていた様な気がしたが。
それでもまぁ
「取り合えず目標達成、かしら?」
スペルの実を噛み砕きながら呟く。はぁ……折角の笑顔が消し飛ぶが、鑑定を重ねる。
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称号:精液愛飲家
効果:精液を飲むことで魔力が回復する
備考:無理矢理ではなく自主的に精液を飲み続けた者が手に入れる称号。サキュバスの魔力が尽きにくい理由だったりする。
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ま、魔力が膨大なエルシーちゃんにはうれしい称号ですね…。
「しょうがないじゃない!ご飯がないのよ!うわぁぁぁぁん」
取り合えず早くスペルの実以外のご飯を手にいれて、手の届く範囲からスペルの実を破棄しなければいけない。実って言ってるけどこれ精子だし。あたし中毒になってるし。これでも元男なんですが。
「これ以上へんなスキルや称号増やされてたまるもんですか…」
日が沈む前に必ず代替品を見つける。固く決意するあたしだった。