※この作品はR-18です。

転生者の涙   作:私の矢が貴方を貫く

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 衣食住。三つがすべて揃って人は初めて獣でなくなるらしい。そんな文をどこかで読んだ気がする。

 そんな文にとって現在の私は、はたしてどうであろうか。ぴっちぴちでやたらエロい服装に、野晒しの木上生活に、栄養満点の精子を拾ってきては浅ましくも飲み続ける。

 

 「獣以下じゃないかしら…?」

 

 木の上で生活できてるのも運良く雨が降らないだけであって巣を作れる獣に劣るだろう。

 

 「こうなったら地上に小屋でも建てようかしら」

 

 あまりにも他の生物を見かけないので、地上に拠点を作っても良い気さえしてくる。鳴子みたいのを蔦と枝でどうにか作って、巨木の間に張り巡らせたら案外いけるかもしれない。

 

 「それかツリーハウスね。」

 

 釘も無しにどうやって木の上に小屋を建てるのか。寄せ木細工見たいにしたら案外いけるかもしれないが。

 それに地球では考えられない巨木の上に小屋がちょこんと有るなんてお洒落じゃないだろうか。

 作っても夜中の未確認飛行物体に見つからないように迷彩を施す羽目になりそうだけど。

 

 「後はお風呂も欲しいわね。」

 

 エルシーちゃんだって毎日宿で綺麗に出来ていたのにそれ以下は辛い。でも生憎水分補給すらスペルの実に頼ってる現状では、風呂に使う水はない。

 

 「人の欲望に限界は無いと言うけどまさにそれね。」

 

 次々とやりたいことが浮かんでくる。エルシーちゃんボディになってから出来ることがかなり増えたから地球の時は一人じゃ到底無理だったことも、どうにかできるかもしれない

 

 「先ずは食料を見つけると決めたけど、スペルの実は美味しいしやっぱり他の事を優先しようかしら」

 

 やっぱり野ざらしで寝るのは良くない。木のウロはスペルの実で一杯なので、飛び込んだら精液プール状態になってしまう。…子宮が急にゾクゾクし始めたので別の事を考える。

 

 「取り合えず何を最優先にするか、方針を決めてしまいましょう。」

 

 ①食事を最優先。新しい食糧を探すことに全力を注ぐ

 ②Lv上げを最優先。とっとと呪いを解いてしまう

 ③拠点造りを最優先。おうちを作る。

 ④探索を最優先。地の利を得たぞ!

 

 「うーん。思い付く限り適当に上げてみたけど、③以外は被りそうね。」

 

 結局は森の中を彷徨わなければ何も得られない。うって出る必要がある。それに最悪雨が降ったら別の巨木のウロで雨宿りをすれば良いだろう。

 

 「暗くなる前にとっとと探索してしまいましょう。」

 

 薄暗がりをおっかなびっくり歩く趣味はないのだ。

 

―――――

LV:15

体力:50/50

魔力:99999/99999

―――――

 体力も魔力も満タン。バッチリである。皮袋を空にし腰にくくり、ティラスの両手剣を背負い頬を軽く叩く。

 

 「さて、日没までに何か手に入れるわよ」

 

 現在地の巨木エリアから南に行ったところにある黒木エリア(スペルの実の収穫場)と更に南の水森林エリア(途中で引き返した)は昨日行ったから別のところに向かうことにする。

 

 「北の方に見える山に向かってもいいんだけど、雪が積もってて寒そうね。」

 

 何かしらの毛皮でも手に入れてからではないと下見にすら行く気にならない。消去法で西か東に向かうことにする。

 

 「この枝が倒れた方!」

 

 長めの枝を拾い、地面にたたせる。重力に引かれた枝が指し示す先は西だった。

 しばらく西に進み続けると生えている木が、ある地点を境にがらりと変わる。

 

 「白木エリアと言ったところね。」

 

 真っ白な樹木は白樺の木を思い出させる。そんな木がたくさんはえていた。何かの手がかりにならないかと白い木に鑑定をかける。

 

 

――――――――

オークズグラブウッド

よくオークがまるごと引っこ抜いて武器にしている。オークによって運ばれることで遠いところで芽を吹く。

効果:引き抜くとこん棒になる

副作用:稀に血を吸う

備考:上位種にオーガズソードウッドがある。

――――――――

 

 鑑定を見終わると同時に周囲を見渡す。よく見ると辺りの地面には、所々掘り返されたような穴が開いていた。

 

 「どうやらようやくゴブリン以外の生き物と出会えそうね」 

 

 格好つけたけどはたしてオークを倒せるのか。よく考えたら倒したゴブリン全て闇討ちだった。…まぁ今回も闇討ちすれば良いだろう。こちとらか弱い女の子なのである。正面切って打ち合う必要など無し、認識外からの必殺これに尽きるってわけね。早速ティラスの剣を抜き、草むらに潜む。

 

 暫くすると地鳴りが鳴り響き、辺りの木からパラパラと枝が落ちてくる。…思ってたより大きいような。念のため草むらのなかに完全に隠れるように倒れこむ。

 

 すると向こうからズリズリと大きなこん棒を引きずりながら歩く5メートルぐらいの化け物が現れた。フゴフゴと鼻をならしているその姿は正に豚であった。

 

 ちょっと勝てなそうな…無傷で勝てるイメージが沸かない。正面から行ったら大怪我は免れないだろう。まだ距離があるから今のうちに全鑑定をしておく。たとえこの場で戦わなくても、知識は役に立つ。

 

―――――――――

 氏名:テリ・ヤ=キ

 性別:雄【童貞】

 Lv:8

 年齢:12

パラメータ

 体力:70

 持久力:35

 筋力:80

 技量:11

 敏捷:16

 攻撃力:250

 防御力:87

 魔力:15

生体スキル

 絶倫Lv68

 生殖強化Lv68

 催淫Lv68

戦闘スキル

 こん棒Lv12

 怪力Lv8

 再生Lv1

―――――――――

 

 集中しすぎて余計なものまで見えてしまった。でもオークの癖に童貞とか雑魚なんだろうか。そう思いパラメータを見てみるが、ゴブリンのパラメータと比べると全体的にかなり高く、攻撃スキルも充実している。

 

 一番の問題はリーチで負けていることね…

 

 声に出すと不味いので心のなかでそう呟く。オークの手にはここらの木が変じた物が握られており、エルシーの両手剣より太くて固くて長いのであった。

 

 

  よーしここは……

 いつも通り暗殺スタイルで行く

 あたしもこん棒を装備だ!

 童貞なんて悩殺楽勝よ

 

 

 ➡いつも通り暗殺スタイルで行く

 

 あんな筋肉の塊と正面から闘うのはアホしか居ない。オークが近付いてくるのを見ているとそう確信する。観察していて気がついたが、フゴフゴとしているのが匂いを嗅いでいるのならこのまま草むらに隠れているのは危ないかもしれない。

 あたしはオークの後ろにある木に小石をぶつけ、オークが振り返った隙に一旦距離をとった。

 

 気のせいかと思ったのか、再び歩き始めたオークを木の上から見下ろす。先程鑑定で見たときの敏捷値は16だったので恐らく反撃をもらう前にやれるだろう。

 あたしはティラスの両手剣に魔力を流しながら木から飛び出すと、防ごうと掲げたこん棒ごと、オークの頭から胴を抜け股下まで真っ二つに引き裂いた。

 

 なんか暗殺にしては力ずくだったような…武器に付いた血を払いながら思う。でもこれでオークが倒せることが解り安心する。オークの方がレベリングにも良いはずだ。

 

 

 

 

 

 ➡あたしもこん棒を装備だ!

 

 

 リーチが足りないのなら補えば良い。近くのオークズクラブウッドを腕に魔力を纏わせ強引に引き抜くと、それは姿を変えて、純白のこん棒へと変化した。

 

 木をぶち抜く音で流石にオークも此方に気がつき向かってくる。あたしも全身に魔力を纏わせオークに向かう。

 

 「ハアァァァァァ!」

 

 一撃目。互いに振りかぶったこん棒が交差し、オークのこん棒の持ち手より先が消滅する。

 

 「チェストー!!」

二撃目。突くように放ったこん棒をオークは転がり落ちるように避ける。

 

 「チェリオー!」

 惨撃目。二撃目の勢いを崩さずオークに踏みこみ、こん棒を両手で降り下ろす。あふれでる魔力によって刃が生じていたこん棒を諸に食らったオークは真っ二つに千切れた。

 …少し乱暴だったかしら。過剰な魔力に耐えきれなかったのか、灰になっていくオークズクラブウッドを見つめながら思う。一応これでオークが正面から捻り潰せることが解り安堵する。レベリングにはオークが良いはずだ。

 

 

 

 

 ➡童貞なんて悩殺楽勝よ

 

 といってもどうやって悩殺するのだろうか。取り合えず全裸になってオークの目の前に姿を晒す。

 

 「ブヒヒィ!ブヒ!フゴコゴ」

 

 オークが興奮して巨大な眼を此方に向ける。強大な敵に裸で立ち向かうせいか、心臓の刻む時が早くなる。じわりと出てきた汗で、剣が滑り落ちないように握り直す。

 

 「ブヒヒィ!」

 

 オークはこん棒を捨てると此方に手を伸ばしながら近付いてくる。

 やった!こん棒を捨ててまであたしを捕まえようとしているんだ!作戦の成功を感じたあたしは左、右とオークの腕を交わしながら決定的な隙を探す。

 ……が中々オークは隙を見せない。そうしているうちに時間だけが過ぎていく。立ち止まって腕を動かすだけのオークと剣を構えながら、全身を使って攻撃を避けているあたしでは使う体力に差が有りすぎた。

 そのことに気がついた時にはもう遅く、あたしはオークの手の中にいた。

 

 「やだっ!離して!」

 

 慌てて魔力を纏おうとするが、はち切れんばかりに膨れ上がったソレを見て抵抗を止めてしまう。

 

 「ひぃっ」

 

 直ぐに訪れる最悪を予感して思わず悲鳴が出る。こんなところであたしは死にたくない。

 なのに子宮はキュンキュンと、涙を流して外からやって来るものを受け入れる準備をしている。

 

 「やだぁ、どうしてぇ…」

 

 化け物に生殖器を突き付けられたと言うのに、嫌悪感を抱く前に身体が繁殖の準備を始めてしまう。その矛盾に困惑している間にオークはゆっくりと生殖器をあてがうと、力一杯押し付ける。

 

 「ああああっ!?!?がはっ」

 

 サイズが違いすぎる行為に堪えきれず呻き声が漏れる。

 

 「まって!ぎひっ」

 

 制止の声もオークには届かない。童貞オークに女を与えて大人しくさせる方法はない。

 

 「んぐぅっ!?」

 

 往復されるピストンにより確実に削られていく生命力。本来のエルシー・イステリアなら耐えられたであろう責め苦も、元が男の転生者には厳しかったのだろう。

 

 「―――ッ!!!」

 

 反応がなくなってオークが飽きるまでそれは続けられた。

 

 「…………。」

 

END3 実りなき交配

 

 





オークって竿役としてあんまり好きじゃない。
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