異世界から帰った俺は銀髪巫女になっていた【R18番外編】 作:瀬戸こうへい
本編の同タイトルのR18シーン増量版です。
如月優奈(前編)
幼い頃、あたしはお兄ちゃんと結婚するって思ってた。
誰よりもお兄ちゃんが大好きだったし、お兄ちゃんもあたしを好きって知っていたから。
「優奈は本当にお兄ちゃんのことが大好きなのねぇ」
「あたしは大きくなったら、お兄ちゃんと結婚するの!」
そう家族の前で宣言したときも、パパもママも微笑ましいものとしてしか受け取らなかった。
けど、大きくなるにつれて、妹が兄と結婚なんて出来ないってことをあたしは知った。だから、それからはあたしは普通の妹としてお兄ちゃんと接するようになっていった。
そんな関係がずっと続くって思っていた。
忘れもしない、それはあたしが中学二年生のときの事だった。
その日は日曜日で家族はみんな外出していて、あたしは漫画を借りようとお兄ちゃんの部屋に立ち入った。
本棚で漫画を物色していると、端の方に不自然に出っ張った並びがあるのに気がついて、不思議に思ってなんとなく手にとってみた。
本はただの参考書で、その奥に別の本が並べられているみたいだった。その本を取り出してみると、胸の大きい女の子が裸で扇情的な表情をしている表紙が目に入って来た。それは成人向けのエッチな漫画だった。
あたしはどきどきしながらお兄ちゃんのベッドに座ってページを捲る。それはいわゆる妹物の漫画だった。
後で確認したら、並んでいるエッチな本の中で妹物はこの本だけで、この本もタイトルは特に妹と関係無かったので、お兄ちゃんはそれと知らずに買ったみたいだった。
だけど、そのときのあたしはそんな事は全くわからなくて。
その漫画のヒロインは兄の部屋でひとりえっちをして、兄に見つかり、そのまま兄とセックスに及んでしまう。兄妹という関係に苦悩を感じながら二人で堕ちていくという、そんな内容だった。
生まれて初めて読んだエッチな漫画の内容と、これをお兄ちゃんが持っていたという事実に、あたしはパニックになり、頭がくらくらしてしまった。
そして、あたしはゴミ箱が気になってしまう。
漫画の中のヒロインは、兄が自慰するときに使ったティッシュについた精子の匂いを嗅ぎながらひとりえっちをしていた。
今日は日曜日だからママはゴミを回収していなくて、ゴミ箱の中のゴミはそのままになっている。
あたしは恐る恐るゴミ箱に手を延ばす。自分でも何をしているのかわからないままに。そこには、漫画と同じ、重ねて丸められたティッシュが入っていて……あたしはそれをふたつ指で摘んで目の前に掲げた。
鼻に近づけるとツンとした
変な臭い……
だけど、これが精子の臭いだったんだ。
いつの日からか、お兄ちゃんの部屋に漂うようになっていた不思議な臭いの原因がそのとき判明した。
生臭くて、決していい臭いではない。
だけど、気がつくとあたしは何度もその臭いを嗅いでいた。
まるで、漫画のヒロインがそうしていたように。
ティッシュはまだ湿っていて、その結果として指や鼻に液体が付着して汚れてしまう。だけど、
ティッシュの内側にどろりとしたヨーグルトのような固まりがあり、指でそれをすくい取る。
指先に吸い付く濁った固まり。人差し指についたそれを親指で触って感触を確かめる。粘り気のあるリンスのような感触で、指を離すと、それはぬちゃっと糸を引いた。
……あたしは何をしているのだろう?
あたしとお兄ちゃんは仲の良い普通の兄妹だ。
だけど、もしお兄ちゃんがこの漫画のように迫ってきたとしたら、あたしはどうするのだろうか。
お兄ちゃんにあたしとエッチしたいって言われたら……
あたしは身体に熱を感じて、ぼぅっとした心地になっていた。
特にお腹の下が熱くなっていて、おしっこを漏らしたかのようにショーツがぐちょぐちょになってしまっているのがわかる。
「あたし、濡れちゃってる……」
雑誌や友達との話から、その手の知識はあった。
だけど、正直なところ今までピンと来ていなかった。好きな男の子なんて居なかったし、誰かに抱かれるっていうのもいまいち想像できなかった。
何回か自分のを触ってみた事はあるけど、全然気持ちよくならなくて止めてしまった。
だけど、今のあたしは自分でもわかるくらいにえっちな気分になってしまっている。兄の部屋で兄に抱かれる妄想を
あたしは部屋着のハーフパンツの中に手を潜らせて下着越しにそこに触れた。
前に触ったときとは比べ物にならない衝撃が身体全体に走って震えた。
「おにいちゃんの精子、あたしのあそこにつけちゃった……」
私のでぐっしょり染みになってしまっているショーツに、お兄ちゃんの精子で汚れた指を塗りつけるように這わせる。
お兄ちゃんに直接汚されているような背徳感に身体が敏感に反応する。
あたしは我慢出来ずにからだをお兄ちゃんのベッドに横たえた。
「ん……くぅ……♡ ふぁ、おにいちゃん……♡」
ベッドに残るお兄ちゃんの残り香を嗅ぎながら、あたしはそのまま指を動かして感じるままに快楽を求めた。
兄の部屋でこんな行為に
帰ってきたら好都合じゃない。漫画のように、興奮したお兄ちゃんに襲われちゃうかもよ? って、あたしの中の悪魔は
……もし、本当にそうなったら、あたし達はどうなってしまうのだろう?
お兄ちゃんのおちんちんを入れられて、欲望の赴くままに精子を中に出されて、あたしは妊娠してしまうのかな?
そうしたら、もうあたし達は普通の兄妹には戻れない。家族は崩壊して、あたし達は世間に居場所が無くなってしまい、家族みんなが不幸になってしまうだろう。
そんな結果はダメだ。
だけど、一度快楽に目覚めてしまっだ身体は言う事を聞かず、指を止められない。
……それは、どれだけ気持ちいい事なのだろう?
こうやって妄想しながら自分で触るだけでこんなにも気持ちいいのだ。お兄ちゃんの手やおちんちんでここをぐちゃぐちゃにされたなら、あたしはどうなってしまうのだろうか?
あたしは左手で落ちていたお兄ちゃんの欲望が吐き出されたティッシュを手に取ると、口元に押し付けた。
くらくらするような強い雄の臭いが私の思考を溶かす。
「おにいちゃんの精子、すごくえっちな臭いがする……」
もっと汚れたい。
あたしは本能のままにティッシュを口に咥える。
浅ましい音をたててティッシュに吸われたお兄ちゃんの精子を絞るように吸う。
口の中に変な広がって顔をしかめた。
吐き気を催すようなべとべとした生臭い味はやたら舌に絡んできて不快さを倍増させる。
だけど、その不快さすらも頭は快感に変換してしまうようで、あたしは涙目になりながら夢中になってそれを求めた。
同時に、右手はあそこを
そんなことでも興奮してしまう……あたしはどこまで変態になるのだろう?
「んんっ!? ……くぅ♡ ふぁぁぁ♡ ダメぇ♡ おにいちゃぁん♡♡」
何かが込み上げてくる感覚がして。あたしは本能のままに指をもっと激しく動かす。ひときわ大きい波が来て、あたしは強くそこを押さえた。
「……んんっ! ふわっ、ああ♡ あぅ、あっ♡ あっ♡ ああああぁ♡♡」
何かが弾けた。大きな快感が襲ってきて頭の中が真っ白になる。ビクンッ、ビクンッと身体が小刻みに震えた。
快楽の波が徐々に引いていって冷静さを取り戻すと共に身体にどっと疲労が押し寄せてきた。
このまま心地よい疲労に身を任せていたら寝てしまう。こんな姿を見られたら一巻の終わりだ。
お兄ちゃんはこんなあたしを見たら軽蔑するかもしれない。
漫画では興奮して襲ってきたが、実際のお兄ちゃんはあたしを異性として見ていない。あたしの事を兄に欲情する変態と拒絶されて、兄妹の関係すら失ってしまうかもしれない。
そう考えたら怖くなってしまった。
あたしは慌てて自分が残した痕跡を消していく。
それから数日間、怯えながらお兄ちゃんの様子を見ていたけど、あたしがした事にお兄ちゃんが気付くことは無かった。
それからも、あたしは普段通りに生活していた。
時折お兄ちゃんのゴミ箱の中の物を拝借して、自分の部屋でひとりエッチするようになったけど……
それでも、自分の中に芽生えた感情を誰にも悟られる事の無いように、普通の妹の皮を被っていた。
翌年、あたしが中学三年生のときに、お兄ちゃんは修学旅行先で行方不明になってしまった。
行方不明になっていたお兄ちゃんが女の子になって帰ってきたのは更に翌年のことだった。