暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
SMプレイは雪菜にとって初めての体験で、想像以上の快感を身体に与えてくれた。道具とシチュエーションの違いだけで、ここまで感じ方が異なるのかと関心したくらいだった。
綾瀬に頼んだのは、初心者向けのソフトなプレイだった。
それで、あれほど感じたのだから上級者向けとなるとどうなってしまうのだろうかと、ついつい考えてしまう自分がいる。
公私混同はしない雪菜は、仕事はしっかりとこなしている。傍目からは何の変化もなく、順調な生活をしているように見えているだろう。実際、雪菜の私生活は比較的安定している。一人娘との関係は悩みの種だが、悪さをせず、きちんと学校に通っている。夫との連絡も取っている。相変わらず仕事が忙しく夫婦の時間はほとんど取れていないし、彼には愛人がたくさんいる。今となっては雪菜もその一人でしかない。昔は違った。かつてを思い返すと、自分が若く、輝いていたと思う。
第四真祖が相手の恋愛は、決してまっとうとは言えないだろう。その後、多くの女性が関係を持ち、自分が一番ではなくなってしまったし、子どもができたことで、雪菜自身も妻から母に変わっていった。
母になって十五年。それだけ経てば、物事の見方も考え方も変わって当然であった。まして、学生も同然の二十歳そこそこと責任ある立場になった今で価値観の変化がなければ、それはそれでおかしなことになるだろう。
子どもの行く末を見守る母として、自分の「仕事」に取り組んでいればそれでよかった。
そうした日常が安穏と続いた所為だろうか。綾瀬の店での非日常が、堪らなく魅力的に思えてしまうようになったのは。
夫とのセックスレス、夫婦仲の溝といったものは、きっかけの一つに過ぎない。
長年の禁欲と真面目で遊びを知らない性格と、内在する性への関心が複合的に絡まった結果とも言えた。
性欲がないはずがないのだ。雪菜の身体は二十代前半で時間を止めている。当然ながら、性欲が減衰するということもない。彼女は、日常生活を送るに相応しい立場と理性で、これを押し留めていただけなのだ。もちろん、それは極めて一般的なことだ。誰しも、そうして理性で欲望と向き合っている。しかし、同時に欲望を発散する場を求めてしまうのも、当然のことであって、綾瀬の店はそうした雪菜の願望を思う存分に解き放てる稀有な場所だった。
遊びを知らず、快楽を忌諱してきた雪菜にとっては、それまでの常識が百八十度変わる衝撃だった。
今ではすっかり、この店の常連客に名を連ねてしまっている。
真面目な顔の下に隠された淫らな心を、この店の中でなら思い切り曝してしまえる。その時の開放感に病み付きになった。気持ちよくなるためだけのセックス。それも、ほかの男とのセックスだ。本来ならば、心の底から嫌悪するべき倫理に反する行いだが、だからこそ燃え上がる。禁断の扉を開いてしまうという背徳感が、スパイスとなって、まるで麻薬のように雪菜の感覚を麻痺させる。
興味本位で初めた性感マッサージからセックスに発展し、ついにSMプレイまでしてしまった。ここまで来れば、後はただ沼に嵌って行くだけだ。
「こんばんは」
雪菜は今日も綾瀬の店を訪れる。
もうすでに心臓がドキドキしている。今日はどんなプレイをお願いしようかと、ここに来る前からあれこれと考えていた。
下腹部がきゅんきゅんする。
どうしようもなく発情しているのが分かる。
「雪さん、どうぞ」
「はい……」
受付を済ませて、部屋に案内される。
この店を利用して、半年以上経ち、そこそこの回数を重ねたが、まだ使っていない部屋がいくつもあるようだった。
この店の部屋は、どれも内装が異なっている。調度品もそれぞれの部屋で違いがあり、共通しているのはシャワールームがあることくらいだった。
今日、雪菜が案内された部屋は和室だった。
真新しいイグサの匂いが、室内に充満していた。
「和室、それも新しいですね」
「先日、改装が終わったばかりです。こういうお店で、和室は珍しいのですが、あえて用意してみました」
「そうなんですか」
見ればベッドではなく、マットレスの上に布団を敷いた純和風の寝室のようである。
それでも、マットレスはふわふわしつつ適度な反発がある。ベッドよりも固さがあって、人によってはこちらを好むこともあるだろう。
布団も良質な製品を使っていることが、肌触りから分かった。
「本日は如何致しますか?」
メニュー表を渡されて、綾瀬に問われる。
何を選ぶかはもうある程度決めている。
「今日も、SM緊縛コースで……」
改めて声に出すと恥ずかしい。顔に血が昇ってくるのが分かった。今更だと言えばそうだが、冷静なときは、羞恥心を捨てられない。
コース設定後は細かく内容を指定できることになっている。
オプションは元より、緊縛プレイなので縛り方も指定できる。図解を見ながら、雪菜はこの日のために仕入れてきた知識と照らし合わせ、生唾を飲んだ。
期待している自分がいるのを、もう否定はしない。この時を愉しみにしていたのだ。きっと気持ちがいいのだろうと毎夜のように妄想して、自分を慰めるまでになったのだ。
あれをすれば、どうなるだろうか。これをすれば、どうなるだろうか、こんな風に想像を繰り返してしまう。
身体を洗い清め、いよいよ本番となってから、挨拶代わりのキスをした。
「ん……ちゅ」
柔らかい雪菜の唇の感触を、綾瀬はゆっくりと堪能する。白く綺麗な身体に深い黒の瞳と髪、桜色の唇。整いすぎた顔は、人間離れしていて妖精と言われても納得するだろう。しかし、その美しい顔は今や仄暗い橙色のランプの光の中で性欲を漲らせて妖艶に笑んでいる。
「ぁ、はあ……ぁ、ん、ちゅ」
雪菜は綾瀬の頬に手を添えて、目を瞑り、味わうように舌を動かした。艶めかしい口付けは、綾瀬を蕩かそうとしているかのようだ。初めのころの初々しさは消えて、男に慣れた娼婦のようないやらしさがあった。
「ちゅ……れお、ちゅ……ぁ、んあ、ちゅ♡」
舌を舐め、絡ませ、唇を吸う。
それだけの前戯で、雪菜の身体は準備を終えていた。
女は男よりもキスで興奮しやすい性質があるという。もともとそのつもりだっただけに、雪菜はすっかり準備万端で、愛液が滲み出ている。
「そろそろ、ですね」
「ん……ぁ、はい」
綾瀬は雪菜の太ももを撫でて、秘所に指を入れる。温かい雪菜の膣内が湿り気を帯びていることを確認して、布団の上に座らせた。
「雪さん、こちらを」
「……はい」
オプションのアイマスクをつける。
ここ何回か、毎回これをつけている。
視界を封じられて、何をされるか分からないスリルが愉しいのだ。
雪菜にとっては未知の感覚でも、先達が皆無というわけではない。
ネット上には、こうした卑猥なプレイの感想や記事がたくさんある。そうした記事には自分の感性に近いものや、それはないだろうというものがごまんとあって、一言で言うととても参考になった。言語化できなかった自分の性癖をある程度理屈で理解することができたからである。
視界を封じられることも、身体を縛られることもともに不自由さを愉しむものだ。普段出来るはずの行動ができなくなり、一方的に相手に蹂躙される非日常感は、ほかでは得られない快楽だという。
そういう性癖が、その中に割りと一般的に存在することが分かって雪菜は安心したのだ。自分だけではないと分かると、途端に敷居が低くなる。
もともとの頭のよさもあり、知識の吸収はかなり早く、学習能力は高い。ネット上に溢れる様々なプレイを雪菜は、寝る前に調べ、自分に当て嵌めて考えるのが習慣化していた。
「はあ……ぁぁ♡」
熱い吐息を漏らす雪菜の身体を綾瀬が手早く縛り上げる。
緊縛専用の魔術を使い、一瞬で相手を縛るものだ。
他者の自由を奪う魔術は洋の東西を問わず、古代から存在する。何も珍しいものではない。
(わたし、これから……!)
ぞくりとする。外の様子は音だけでしか分からない。目が見えないので、自然と別の感覚に依存して情報を取得しようとする。触覚も鋭敏になる。すると、快楽が跳ね上がるような気がする。犯されることに対して、愉しみを見出した雪菜は、秘所を曝け出し、後ろ手に縛られて興奮してしまう。
M字開脚で縛られて、両手は後ろで固定される。立ち上がることも股を閉じることもできず、卑猥なポーズを取らされる。
(あぁ……見られてる。綾瀬さんが、わたしの……こんな……)
まだ本格的に触れられてもいないのに、じゅくじゅくと愛液が滲んでいるのが分かった。
卑猥な格好で、秘所を露出している。もちろん、すべて綾瀬に見られていると思うとそれだけで堪らない気持ちになった。
綾瀬の視線を想像してしまう。彼の居場所は気配で分かるが、その視線は雪菜の妄想である。妄想の中で雪菜は視姦されている。
「はぁ、はぁ……ん、はあ……ぁ……ぁ……」
秘所がひくひくと蠢いた。
とろりとした愛液が滴り、今にも挿入して欲しそうにしている。
だが、綾瀬はすぐに雪菜に触れることはなかった。
「綾瀬、さん?」
雪菜が問う。綾瀬が何をしているか分からなかったからだ。目を封じられているので、どれくらい時間が経っているのかもいまいち分からない。
カチャカチャという物音が聞こえ、衣擦れの音もする。
これは、綾瀬が服を脱いでいる音だ、と雪菜は直感した。
(じゃあ、前戯なし? いや、もしかしたら、この前みたいに無理矢理咥えさせられるのかも♡)
どちらにしても、今の雪菜は大歓迎だった。
何をされても感じる用意がある。
口にペニスを押し込まれるのなら、いくらでもしゃぶりつくし、膣に挿入されるのならいくらでも絞り上げよう。
それだけ、気持ちよくなれる。
やはり、イラマチオが最有力候補だろうか。これまでの経過やプレイということを考えると、前戯が皆無なのは不自然だ。
様々な推測を立てて、綾瀬の次の行動を待つ。
「とても綺麗ですね、雪さん」
と綾瀬は囁く。
「や、そんなこと言わないでください」
「ふふ、ここも、綺麗な色をしていますよ」
そう言いながら、綾瀬は雪菜の秘所を撫でる。
ぞわぞわとした感覚が走って、身体が痺れるようだった。
綾瀬の指の腹が、クリトリスをゆっくりと指圧するように撫でている。そうかと思えば、腹から乳首までくすぐるように指が這う。
「ん……ぁ……そこ」
「雪さん。もう、すっかり濡れてしまっていますね」
「そ、それは……」
「期待して、くださっているんですね?」
「ぁ……ぅ……」
恥ずかしさに雪菜は言葉を失う。
秘所の濡れ具合はもとより、SMプレイを望んでいる時点で隠しようがないのだが、それでもこうして指摘されると、自分がしていることを客観的に捉えることができてしまう。急に羞恥心が湧き上がってきて、浮かれていたことを後ろめたく思ってしまう。
「さて、どうしましょうか。ここに、バイブを入れるか……あるいは、クンニでもいいですよ。それとも、この前みたいにスライムを用意しましょうか。色々と、試してみたいことはあるのでしょう?」
「ぅ、ん……ぁ……ふぅ、ん……ぁぁ……」
まるで、その言葉は毒のように雪菜の耳から染み込んでくる。
様々な選択肢を提示され、雪菜はついそれを想像してしまう。バイブもクンニもスライムも、この店で体験したことがあるので気持ちよさは理解している。それを、この状況で使われたらと思うだけで興奮する。
「はあ、はあ、はあ……ぅあ……」
ギチギチと縄が締まる。
両手両足がM字で固定されていて、秘所を隠すことができないでいる。雪菜が感じていることは、目で見て分かるという具合だ。
綾瀬は雪菜の乳首を軽く摘み、乳房をマッサージする。それも長くは続けない。肌を優しく愛撫するが、強い刺激はまったく与えない。
「う、ぅ……ぁ……」
雪菜はじれったくなってきた。敏感な場所をくすぐられて、綾瀬の指の感覚が身体中に残ってしまっている。いっそ、強く揉んでもらえればと思う。
視界を封じられた状態で、低刺激をジワジワと受けていると、身体中がさらなる刺激を求めて敏感になってしまうような気がした。
ヴィイイイイン、という音が唐突に聞こえてくる。
バイブの音だ。
そして、そのバイブが乳首に押し当てられた。
「あっ……んあ、あ、あ、ああぁ♡ そ、それぇ、は、あぁ♡」
乳首がくすぐったい。
性感帯として十分すぎるほど敏感に開発された乳首は、バイブの振動で乳房の奥まで愛撫されているように感じてしまう。
綾瀬が持ち出したバイブはペニスを模したものだ。その先端で乳首をスイッチを押すように押す。そして、雪菜がだらしなく嬌声を上げると離し、くすぐるように乳房全体をゆっくりとバイブで愛撫していく。
「ふ――――あ、ああ……それ、ダメです。んッ……ふう、あ、う……ああ」
身動きが取れないので、身じろぎすることもできない。しっかりと固定された両手両足は抵抗を許さず、恥ずかしい場所を綾瀬に露出したままである。
「どんどん感じてくださいね。思う存分、声をあげていいんですから」
と、綾瀬は囁く。
声を挙げるのと挙げないのとでは、快楽に大きな差があるというのを雪菜は理解していた。自宅で、声を潜めて自慰するのと、ここですべてを曝け出して快楽に耽るのとでは後者のほうが圧倒的に気持ちがいい。
何もかもを曝け出し、一匹のメスに堕ちることができるのがここだった。
「ん――――ああっ! あ、気持ちイイっ! あ、ああ、んああ、それ、イイですっ! ふぐ、ふう、んああ!」
「雪さん、どこが気持ちイイのか、ちゃんと教えてください」
「んん、ん、はあ、ん、ち、乳首、気持ちイイです。ん、ふうあ、あ、ぃ、んああ♡」
雪菜の膣口からは愛液が溢れ出している。クリトリスは勃起していて、すっかり発情しているのが分かる。
「いい感じになってきましたね。雪さんのここは、もうびしょびしょだ」
「あ、そういうことを、言わないでください……は、恥ずかしいです」
「今更でしょう。それに、羞恥心を刺激するほうが、もっと気持ちよくなれるものです」
バイブの音が鈍くなる。雪菜の肌に押し付けられたからだ。場所は太ももの付け根だ。
「あ、う……ん」
太ももから、へその下を通って反対側までなぞる。
「ふう、あ、うぅ、ああ……綾瀬さん……ん、どうして」
「何がです?」
「あう……ふう、ん……」
綾瀬は分かっていて責めないのだ。
雪菜の秘所が、もう我慢できなくなっているのを綾瀬は分かっている。それでいて、あえてその周囲にバイブを当てて、焦らしているのだ。
「ん……はう……ぅあ……ぅ、ん、ふう、うう……ぁぁ……ん、ふう……ぃぁ、あっ……んふうぅ……はあぁ、あ……んん、ぁ、うぁ……」
切なげに声を漏らす雪菜。
ヴィイインという機械音は鳴り止まず、雪菜の身体を責め立てているというのに、一番触れて欲しいところには触れてくれない。
「んんっ……はあ、あ……綾瀬、さん……ん、ふうあ、あ、それ……もう……っ」
膣内が切なくて仕方がない。
とにかくこの昂ぶった身体を鎮めて欲しい。
「どうしました、雪さん」
「そんな、意地悪しないでください……はあ、ん、わたし、もう……無理で、あん♡ ふう、ん、ふうぁ♡」
ぐりぐりとバイブを太ももから腹部にまで押し付けて、綾瀬は相変わらず雪菜の虐めている。さらに、乳首にキスをして、舌を這わせ、舐め回す。
「あっ、あっ、んあ、そんな……それ、んんぁ……ひう、イイ、ですけど。ん、でもぉ♡」
ジリジリと焼け付くような焦燥感に苛まれる。
乳首がどれだけ敏感になろうとも、膣奥を貫かれる快楽に比べれば見劣りする。クリトリスにバイブを押し付けられるのでもいいし、Gスポットを指で掻き回されたり、ポルチオをペニスで突かれたりするのでもいい。とにかく、秘所を虐めて欲しい。
「どうして欲しいか、言ってください」
「あぇ?」
「雪さんがどこを愛撫して欲しいのかを指定するんです」
(そんな、卑怯……わたしから言わせようとするなんて)
身体の奥深くが熱を持ってジンジンする。
どうしたところで、解消されないこの熱をどうにかするには、綾瀬にシテもらわないとダメなのだ。
「あ……う、ん、はあ……ぁ」
雪菜は深く呼吸した。
これだけのプレイを愉しんでいながら、羞恥心は失っていない。
綾瀬に心も身体も許してしまったが、だからといってすべてを曝け出しているわけではない。言われるがままにおねだりなど――――。
「あ、あ、あ……ぅ、んんあっ!?」
逡巡する雪菜のクリトリスにバイブが触れた。
唐突に訪れた激しい刺激に雪菜の思考回路が真っ白になる。
しかし、その快感も一瞬だけだった。すぐに、バイブはクリトリスから離れていってしまう。
「あ、あぁ、ずるい……そんなこと、されたら……ぁ」
一瞬の快楽。
イキそうなギリギリのところでお預けされたら、それは最早苦痛であった。イキたくてもイケないのだ。性感を管理されてしまっているような状態だ。
雪菜の理性は、今の一撃であえなく蕩け落ちた。
「あ、綾瀬さん……お願いします。そのバイブで、オマンコ、気持ちよくしてください……♡」
「このバイブで?」
「はい。さっきみたいに、クリトリス、当てて……ください」
顔から火が出そうなくらいに恥ずかしい。
耳から真っ赤になりながら、雪菜は懇願した。
「こんな風に?」
そう言いながら、綾瀬はバイブをクリトリスに押し当てる。
「んあああああああああああああああっ!」
強烈な快感に雪菜は背中を反らし、大声を上げた。
目の前がチカチカとするようだった。
クリトリスという非常に敏感な器官は、バイブの一当てで陥落したも同然だった。
「ああ、ああ、あああ、ああああああ! あひ、んひ、んひあ、あ、ん、ぅあ、あ、い、んぃぃい♡ ひい、あひ、んあ、あ、い、イク、こ、これ、き、い、イイっ♡ ひぁ、ああ、んああ、あ、ああああ♡」
ぐりぐりとバイブを捻り、クリトリスに押し付ける綾瀬。
焦らされた雪菜の身体は何度も跳ねるように痙攣して、絶頂をしているようだが、綾瀬は容赦なくクリトリス責めを続ける。
「ふぎ、んあ、ああ、んぎぃぃい♡ ああ、んああ、あ、あ、ああ、ううぅ、あ、おお、んあ、ああ、はあぁぁ、いい、んあ、あ、あ、あ、あああ、い、イってる、イって、ああ、ふあああああああああぁぁ♡」
何度も絶頂する。
雪菜は頭をガクガクと揺らしながら、気持ちよさそうに笑みを浮かべて、だらしなく口を開いている。
一頻りイキまくった雪菜からバイブを離すと、雪菜は半ば失神したようにぐったりとした。
「あふ、んふっ……あ、ああ、まだ余韻が……ぁ」
びくびくとする雪菜。秘所からは大量の愛液が流れ出ていて、シーツに染みを作っている。
「シーツが濡れ濡れですね。お漏らししちゃって」
「ち、違っ、これ、は……」
「これは、雪さんから出た汁ですよ」
「う、うぁっ」
くちゅり、と水音がする。綾瀬が雪菜の膣口に指を押し入れたのだ。くちゅくちゅと膣内を玩んでから、指を引き抜く。綾瀬の指は愛液ですっかり濡れていた。
「オマンコの中はびっしょびしょですね。そんなに愉しみにしていたんですか? ここに挿入されるのが」
「あ――――わ、わたし……そんなに、んん」
「どうしますか?」
「ぅ……あ、はあ……ぁ、あ……ぅ……ん」
はあはあと呼吸が荒くなる。
何を言えばいいのか、雪菜は分かっている。
アイマスクで覆われた視界の向こうに何が待っているのか、容易に想像がついた。身動きが取れず、股を開いた状態で縛られた身体を綾瀬のペニスが蹂躙するのだ。
「お願いします。綾瀬さんの、ぉ、おちんちんで……わたしの、オマンコを、気持ちよく、してくださぃ♡」
(あぁ……言ってしまった。こんな、いやらしいお願いを……相手の顔も見えないのに)
物音と息づかいでそこに綾瀬がいるのだと分かる。だが、それだけだ。具体的にどう行動しているのかまったく掴めない。
いると仮定して相手に自分の身体を差し出す。これはこれで、勇気が必要だった。
「もう我慢できないんですね、雪さん」
「……はいっ。わ、わたし、もう……ぁ、早く、ください。綾瀬さんのおちんちん、わたしに……ぁ、あ♡」
雪菜の口元に笑みが浮かぶ。
卑猥なお願いを強要されている状況に感化されて、興奮しているのだ。
言葉というのは、非常に強い力を持つ。視覚も身動きも封じられた状態で、おねだりさせられるというのは、雪菜を精神的に追い詰めることになる。その場限りの言葉であっても、強い自己暗示の効果を持つ。雪菜は自分の言葉で自分の心を縛ることになるのだ。
「はあ、はあ、はあ……あ……」
雪菜は待ち遠しくて仕方がないといった表情で、挿入を待っている。
そんな雪菜の膣口に綾瀬はゴムをつけたペニスの先端を押し付ける。
「あ♡ あ、あ、それ……欲しい……!」
ぎゅっと雪菜の膣内が期待感にざわめいた。
綾瀬は焦らすように鈴口を膣口に当てたままペニスを扱く。堪らず雪菜の腰が引くついたところで、一気に挿入した。
ずぶり、と根元まで一息で入った。
「う――――ぁ、あああっ!?」
深々と突き立つペニス。しっかりと根元まで雪菜の膣はペニスを咥え込んでいる。満遍なく、棹と亀頭に媚肉が絡みつき、圧迫してくる。
「ふひっ、あ……き、たあっ! あ、あぁ、綾瀬さんの、おちんちんが、あ……ぅ、ああ♡」
「ぐ……相変わらずの締め付けですね。ふふ、まだまだお若い」
「わたし、血の従者ですから……ぁ、う、ん……身体は二十のままですし、ん……ふう、はあ……ぁ♡」
ずるり、とペニスを半分くらいまで抜いてから、角度を変えながら押し込む。下の方に体重をかけつつ、内部を滑らせるように膣奥を突く。ゆっくりとしたペースで、味わうようにだ。
「いやらしい血の従者さんですね。いいんですか、こんな風に善がってて」
「う、ぁぁ……んん、んはっ、ぁ、だって、気持ちイイからっ……♡」
「そんなに、気持ちイイですか?」
「気持ちイイれす、ああ、んあ、はあ、あ、全部、忘れちゃう、くらい……はあっ、あ、気持ちイイんです♡ あはぁ♡ あ、んあ、ふひっ、ひい、んんっ……くはっ、あ、う、んあ、ふう、ああぅ、んんぅ♡」
雪菜は綾瀬の抽送を堪能するように声を漏らす。
媚肉がペニスを圧搾し、それを押し広げて膣奥を突く。
雪菜はペニスが動くとそれに合わせて嬌声を上げた。
「あっ、あっ。うあ……そ、れ……ん、ふう、ふう……い、いやらしい、腰使い、イイっ!? あ、ん、奥、しっかり、届いて、ます。あ、気持ちイイ……ふあ、ぁ、あ……ああ」
子宮の入口をペニスの先でノックする。
挿入したばかりだ。激しくはしない。しかし、しっかりとペニスを覚えこませるように内部を抉っていく。
「ふう、ん――――あ、くう、はあ、はあ、ああ、う、あ゛、ぁ、んあ、はあ……ふう、はう、んあ、はあ……うう、んあ、ああ、ああ、ああ、ああ、うぐぁ、ん、ふぐぅ、ひああぁ♡」
雪菜の声は瞬く間に蕩けていく。
熱を帯びた声音は、媚びるようで、すっかり女のそれだった。
「あひっ、んひっ、ふぐぅ、ひあ、あ、あ、あ、んああ、あ、き、気持ちイイですっ。あ。もっと、もっと、突いてくださいっ……!」
(身体が動かせないのに、こんなに立派なおちんちんが、わたしの中に……こんな、一方的に♡)
じゅぶじゅぶじゅぶ、と卑猥な音を立ててペニスが抽送される。
カリと肉襞が幾度も擦れて、快楽の悲鳴を上げる。
「ああ――――ッ! んあ、はあ、あ、あ、ああ、大きい、大きいのがっ、あ、ああ、んあぁ、ああ、綾瀬さんの、んお、お、ぁ、い、んあ、んあ、んあぁ♡」
「縛られて、セックスして、気持ちイイですか?」
「ああ、んああ、はいぃ♡ はあ、はあ、んぁあ、ふああ、んああ、もっと動いてくださいっ、はあ、んああ、い、イカせて、くださいっ!」
快楽に溺れて懇願する雪菜。
そんな雪菜の膣奥にペニスを擦りつけて、ぐりぐりと圧迫する。
「んひああああああ♡ それ、その動きっ、ひ、ひう、んああ、イクぅっ……!!」
雪菜が奥歯を噛み締めるのと、膣内が激しく痙攣するのは同時だった。
ポルチオを圧迫されて、耐えられなかったのだ。
「あひっ、はひっ、ああぁ……イッた、イキましたぁ♡ はあ、んあっ、あ、またっ、んああっ」
雪菜が果てても、綾瀬は果てていない。抽送を再開する。
「んんふっ、ひうっ、はあ、ああ――――ッ! んあ、ああ、んあぁ、ふう、んふぅっ、うう、あっ、激しいっ、い、あ、ああっ……こんな、んおっ、ふおっ、おあっ!」
雪菜は潰れたカエルのような苦しげな声を出した。
綾瀬のペニスが膣奥に達すると、そのまま体重をかけてポルチオを圧迫する。Gスポットやクリトリスとは異なる深く染み込む様な快感は雪菜の頭を蕩かしていく。
体重をかけた抽送が肺腑から空気を溢れさせて、息苦しくなる。
気持ちよさと息苦しさが合わさって、快感以外に感じられなくなる。
「ふぎっ、あっ、あっ、あっ、ああっ! あ、んあ、んごぉ、んあ、んほぉっ♡ んはっ、ああ、あひっ、ひいっ、あ、あ、あぎぃ♡ あ、んあ、ふう、ひあ、あ、ああ、また、い、ぐぅ♡」
ギリギリと縄を引き千切らんばかりに痙攣する雪菜にとどめを刺すように深くペニスを突き刺した。
「はへえええええぁぁあああああ♡」
がっくん、と雪菜は仰け反った。舌を突き出して快楽に溺れていく。深すぎる絶頂は全身からあらゆる自由を失わせた。
「あひゅっ。んあ、ああ、ああ、ぁ、ああぁぁ……♡」
結合部から透明な潮を噴いてシーツが濡れる。
口の端から涎を零し、雪菜はいやらしい笑みを浮かべて呆然としている。
膣内でビクビクと震えるペニスが射精しているのを感じる。ゴム越しにその熱を感じる。
「う、あっ」
膣からペニスが抜かれる。
アイマスクを外すと、目の前にはペニスがある。
「は、ぁう……」
ツンとする雄の臭いが鼻を突く。
臭いを嗅いで、雪菜の雌が刺激される。
「こんなに出てしまいましたよ」
と、精液が溜まったコンドームを見せられた。
先端に綾瀬の精液がたっぷりと溜まっている。
「すごい……やっぱり、綾瀬さん、精液いっぱい出るんですね」
(ああ、こんなの、膣内で出されたらわたし……)
ぞっとする想像をしてしまう。
綾瀬の精液は濃く、量も多い。おまけに彼は絶倫で、何度も精を吐き出せる。こんなものを膣内に直接打ち込まれたら、雪菜は屈服するしかない。
そんな想像をしながら、雪菜は眼前のペニスに舌を伸ばした。
「れおっ……あふ、ちゅ……ぁぁ、濃い、臭い、れる、れろぉ……ん、ふう、ちゅ……れろ……れろ……」
ざらつく舌でペニスを舐め回し、精液を舐め取っていく。
鈴口にキスをして、そのまま亀頭を咥え、根元まで飲み込む。
「んぐ……じゅる……じゅる……ちゅぶ……ん、ん……んじゅる……んふぅ、あふ、ん、じゅる……ちゅる」
舌がしびれるような感覚がする。ぬめる精液はすでに雪菜の喉を通って胃に落ちた。後は、ただ、ペニスに快楽を与え、次の精液を吸いだすだけの作業となる。
縛られたまま、雪菜は頭と舌を動かしてペニスに奉仕する。
一匹の雌に堕する瞬間を妄想しながら。