暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
綾瀬から貰ったスライムをすべて使い切った零菜は、すっかりアナニーの虜になっていた。一週間で五つのスライムがなくなった後は、自分で自分を慰めるしかない。しかしながら、やはり専用の道具で得る快感と自分でどうにかして得る快感は別物だ。特にスライムは零菜自身の意思が介在しない分だけ問答無用で快楽を叩き込んでくれる。異物に犯されているという状況が、途方もない悦楽を零菜に与えてくれた。
学校では優等生で、家庭でもしっかり者でいなければならない。まだ社会できちんと働いていない零菜ではあるが、ストレスの多寡は学校と仕事で変わるわけではない。それぞれに人間関係や必要な努力があって、それぞれにストレスがある。そういったストレスを解消するのに、性的快感は最適だった。今となっては最低でも二日に一度はしてしまうようになった。性に敏感かつ興味のある時期だけに、零菜の関心は日々増すばかりだ。
もっとも、だからといって彼氏を作るという気にはならない。
零菜の容貌ならば、誰でも捕まえることはできるだろう。しかし、その一方で様々な制約があるのもまた事実。零菜の立場もあるし、単純に面倒ごとが増えるということもある。今の時点ではそこまで深い仲になりたい相手がいるわけでもなく、ただ性欲を解消することができればいいというだけだが、セックスフレンドを同世代で見つけるのも危険が伴う。
お金で関係を持つというのは、一つの手ではあった。綾瀬の店を零菜が三度目の利用を考えたのも、仕事としてやっている相手だからという意味での安心感があったからだ。見返りが明確であり、社会的な責任を伴う――――最低限の契約を結ぶという点でプライベート上の遊びの関係とは一線を画している。
そしてこの日、零菜は初めて綾瀬が経営するマッサージ店を訪れていた。
それが、いけないことだという自覚はある。だからこそ、ドキドキする。人の目を盗み、こっそりと路地裏に滑り込み、薄暗い地下への階段を下りていく。日が暮れてからの行動である。今日は母が帰ってこないことも確認済みである。ほんの二、三時間家を空けるくらいなら、誰にもばれることはない。
「いらっしゃいませ」
と、出迎えてくれたのは綾瀬であった。
実年齢は分からないが、人間換算だと二十代半ばから三十代半ばといったところだろう。働き盛り、男盛りの年齢に見える。当然、零菜にとっては一回り以上は年上だ。
「お久しぶりです」
零菜はがちがちに緊張していた。
この店を訪れるのはこれが初めてである。開口一番に何を言ったらいいのか分からなかった。店のジャンルもあって、零菜はおっかなびっくりといった様子である。この店にいるところを人に見られたくはない、というのは多くの利用者に言える心境であった。
零菜は手早く手続きを済ませる。
前払いを終えてから、多少気持ちに余裕ができたのか興味深そうに店内を眺めた。とても風俗をしているようには見えない。風俗店の内部は、テレビのドキュメンタリー番組で見たことがあるという程度だが、この店はどちらかというと古風な喫茶店のような雰囲気だ。
「どうぞ、奥へ」
綾瀬は柔和な笑みを浮かべて零菜を個室に案内した。
零菜は緊張した面持ちで綾瀬についていく。
通された部屋は、以前利用したラブホテルによく似ていた。部屋の真ん中に円形ベッドがあって、奥のほうにシャワールームがある。テレビもついていて、宿泊施設と言われれば、こういうものもあるかと納得できる程度にはよくできている。
「こんな感じなんですね」
「当店の個室はそれぞれ異なる内装ですが、まあ、雰囲気は似たようなものでしょうね。ちなみに、和室もありますよ」
「そうなんですか? 和室? へえー」
あまり、こういう部屋で和室というのはイメージがない。
零菜の中ではラブホテルの内装は、概ね、この部屋と大差のない洋室だ。
「まあ、それは次回ご利用の時に空いていたらですね」
「そう、ですね」
もう次回があるという体で話が進む。あえて否定はしない。そもそも、来店自体は初めてだが、サービスそのものは初めてではないのだ。店に顔を出すのも慣れてしまえば、自然とできるようになるだろう。最初の一歩が、気恥ずかしさもあって抵抗感があるというだけなのだ。
「さて、それでは今回は、マニアックコースですね」
「はい」
零菜は小さく頷いた。
前回までのハードマッサージコースの上級者バージョンだ。
ただ、性的なマッサージを受けるだけでなく、さらに発展した単なるマッサージではなく性交の前段階まで進めるコースとでもいうのだろうか。女性器への挿入以外ならば何でもありというバリエーションの多さが売りだ。
デリバリーサービスでは、オプションが限定されてしまう難点があるが、店に直接足を運べば、様々なプレイを選ぶことができる。
零菜が選んだのはアイマスクとバイブ、そしてAFだった。
初心者にしてはかなり攻めたプレイ内容である。が、零菜はアナルの開発が進んでいる。実際のアナルセックスにも強い関心を寄せていた。
綾瀬には裸も見られているし、全身を隈なく触られている。アナルセックスを頼める相手は綾瀬以外にはいないし、綾瀬も仕事なので、割り切ってしてくれるだろうと自分を納得させてここにいる。正直、これを頼むのは死ぬほど恥ずかしいのだが、零菜の羞恥心は性欲には勝てなかった。。
「う……ぁ」
零菜は素肌を晒してベッドの横たわった。オプションのアイマスクは、霊視を遮る特別性だ。零菜の鋭い感覚が完全に閉ざされて、外部の情報が遮断される。これは、零菜にとっては初めての経験だった。
(ちょっと、怖いかも)
完全な真っ暗というのを、零菜は経験したことがない。
生まれついての吸血鬼だ。多少の光源があれば、闇を見通してしまえる。視界を失うという初めての事態に、零菜は固くなった。
綾瀬がローション代わりのアロマオイルを用意している。アロマオイルの水音が、よけいにはっきり聞こえて緊張感を高めている。
「始めていきますよ」
「はい」
生唾を飲む零菜。
そんな零菜の乳房に綾瀬はアロマオイルで濡らした手を乗せる。
十分の指を二つの乳房に食い込ませ、ゆっくりと揉みしだいていく。
「は、う……ん……ん……はあ……んん……ん……ん……ふう……」
まずは慣らし運転からだ。
アロマオイルの優しい香りと綾瀬の手つきで零菜の緊張を解していく。乳房を少し形が変わる程度の力加減で円を描くように意識しながら揉む。
「はあ……はあ……ふう……ん……ん……ぁ……ぅ」
「痛くないですか?」
「ぁ、はい、大丈夫です」
時に声をかけて零菜の反応をチェックする。重要なのは零菜が心を開くことだ。身も心も固いままでは感じるものも感じなくなってしまう。
アイマスクのおかげで身体の感覚が研ぎ澄まされている零菜は、聴覚と嗅覚、そして触覚をいつも以上に使っている。乳房を揉まれる感覚もいつも以上にはっきりと感じられているのだ。
「んふ……はあ……ん……ぁ……ぁ……はあ……んん……ん……」
二、三分ほど揉み続けてから、指の動きを変える。乳房の表面を軽く撫でるようにしつつ、乳首を中心に愛撫していく。乳房と異なり乳首は敏感な性感帯だ。肌をくすぐりながら乳首を撫でていく。
「んっ、あ……はあ……ふう……ん、あ、あ、ふう、んっ……あ……は、う……んん」
零菜の声に少し嬌声が混じり始めた。
(乳首、くすぐったい……この焦らすようないやらしい手つき……だめ、もっと、強くしてほしい)
性感が徐々に強くなっていく。
乳首ばかりでなく、他のところも触ってほしい。そういう欲求が鎌首を擡げてあふれ出そうになる。
「零さん、乳首が勃ってきましたよ。感じてるんですね」
「ふ、んん……そんなこと言わないでくださいっ、ふ、ん……あ、んん」
「零さんからは見えないでしょうから、状態を報告しているだけですよ。乳首はもうビンビンで、あそこからもエッチな汁が出てきてるみたいですよ。まだ触っていないのに」
「ち、違います。これは、生理反応みたいなものですから……こんな、全然っ、んんあっ」
くちゅっと音がして零菜の身体中、隅から隅まで電流が駆け抜けるような感じがした。
「あっ、あっ、そこっ、ん、気持ちイイ♡」
堪らず快楽が口をついて飛び出した。
膣口からあっさりと侵入した綾瀬の指が、内部を掻き回したのだ。
胸を愛撫されて高ぶった身体に、不意打ちのように浴びせられた膣内への攻撃だ。予想もしていなかった突然の強烈な快感に零菜の理性は蕩けてしまう。
「んっ、んっ、んんっ……はあっ、う……ぁ、んんっ」
零菜の膣口からは愛液が滲み出ている。
綾瀬の指がぐい、と中を穿ると媚肉が震えながら絡みついてくる。きゅうきゅうとした締め付けは、男を知らない膣肉とは思えないくらいに貪欲だ。
「零さん、さあ、足を開いて」
甘く囁く綾瀬の言葉は毒のように零菜を縛り付け、言うことを聞かせる。
「ふ、ん……あ……」
零菜は言われるがままに足を開く。生まれたままの姿だ。当然ながら、恥部を守る物は何もない。綺麗な桃色の膣口が、男を欲しがって涎を垂らしている様がまじまじと見て取れた。
「ふう、ふう……あぅ、ん、恥ずかしい」
「大丈夫ですよ零さん。別に、不特定多数に見せるわけでもないのですから」
「分かってますけど……」
今更な感情かもしれないが、異性に自分の秘所を見せるというのは心理的な抵抗感があるのだ。
「零さんは気持ちよくなることだけ考えていればいいのです。肩の力を抜いて……」
綾瀬は零菜の股の間に入り込む。
興奮して開いた膣口を間近で観察しつつ、人差し指を膣内に挿入する。
「んんっ……! ん、ふう……ん」
零菜が呻く。
綾瀬の指が、膣内の感触を確かめるようにゆっくりと出し入れされる。
零菜の膣内は温かく、適度に滑っていて、襞の柔らかい感触が何とも言えない。男ならばぜひとも挿入したいと思うだろう魅力がある。
零菜の膣口に綾瀬は舌を伸ばした。まずは舌先で膣口の表面をなぞる。
「あ……んあっ、それ、もしかして……!」
「クンニですよ。ご存知でしょう?」
「ひ、あ、それは知ってますけど、ほんとに舐めるの……ん、あっ!?」
「もちろん、そういうプレイですから……れろ」
綾瀬の舌が困惑する心を蕩かすように動き回る。
涎を纏った滑る舌は、ざらついていて一舐めされると身体をぞくぞくとした快感が駆けていく。
「はあ、はあ……ああっ、んあ……はあ……はあ……ぁ、ぁ、んひっ、ひあ……あぁ……やだ、舐めるなんて、んん、そんな、はあ、はあ、んふう♡」
(綾瀬さんが、わたしのあそこを舐めてる。男の人に、こんなことされるなんて)
コース設定したときに覚悟はしていたが、実際にこうされると羞恥心が刺激される。
知識としてはそういうプレイがあるのは知っていたし、映像では何度も見た光景ではある。実際、零菜自身も頻度は高くないが、クンニを妄想しておかずにしたこともある。
とはいえ、実際のクンニは妄想はまったく違う。実際に快感は指とはまた別物だし、本物の男が自分の女性器を舐めているという事実は零菜から余裕を完全に奪ってしまう。
「れろ……れろ……ぺろ……じゅるる、れろれろ……れろ……れろ……」
「はっ、はっ、はあっ、ん、はあ……んあ……ひう、んん……はあ、あう、んあ……ふう、はあ、はあ、あぁ……」
快感で身体が跳ねそうになる。それを綾瀬がしっかりと太ももを押さえることで封じている。綾瀬の舌が膣口から中に入ってくる。ねっとりと熱い舌の感触を膣内で感じて、零菜は変な気持ちになる。指ともバイブとも違う柔らかい異物というのは初めてなのだ。それが、蛇かナメクジのように蠢いて、膣の入り口を味わっている。
「あ……んあ……んあ……ふう、んふう……ひぅっ、あ、あ、あ、んあ……ひい!」
快感の感じ方が変わった。
綾瀬が責めたのはクリトリスだった。舌先でコロコロとクリトリスを虐めてくる。突き刺すような快感が頭の中で炸裂する。
「ひあ♡ あ、あ、んああ♡ や、あん、それ、そこぉ♡ はあ、んあ、舐めるの、ダメです♡ は――――あ、んあ、んあ、んはぁ♡ やら、気持ちイイ♡」
「ペロペロペロ……れろぉ、零さん、どんどん気持ちイイ汁が出てますよ、れろれろ、もっと気持ちよくなっていいんですからね……れろ、ぺろ、れろぉ、れろぉ」
「はひっ、ひはっ、あ、あ、あ――――んひっ、あ、あうぅ♡ 変なこと、言っちゃ、ダメ、はう♡ んあ、ぞくぞくするっ、ん、はっ、ああん♡ なんで、こんなに、んん、自分でするのと、全然、はあ、んあ、ああう♡」
ガクガク、と零菜の腰が波打つ。膣内がきゅっと締まるのを舌先で感じる。軽くイッたのだ。クリトリスを舐められたことで枷が外れて、そこから一気に階段を駆け上がってしまったのだろう。一度、勢いに乗ったらオーガズムを堪えることはできないのだ。例え我慢しようとも、綾瀬が容赦なく責め立てて、無理矢理にも絶頂させてしまうからだ。
「はあ……はあ……はあ……は、ふ、う♡」
びく、びく、と零菜は痙攣する。クンニの気持ちよさにあてられて、うっとりと表情を蕩かしている。
「さあ、零さんも」
「え……?」
零菜のアイマスクが取られた。視界が明るくなって一瞬涙が滲む。
「零さん、次のプレイに進むには私も勃起しなくてはなりませんから」
「そ、そうですね。確かに……」
零菜の希望を叶えるためには、綾瀬もまた準備が必要だ。
自分が気持ちよくなるためには綾瀬にも気持ちよくなってもらわなければならない。
「これが、綾瀬さんの……」
初めて近くで見る生のペニスに零菜は絶句する。
未経験の零菜には比較対象がネット上の画像や動画くらいしかない。綾瀬は別に巨人族でもなければ獣人種でもない。純粋な人間でもないものの、ペニスの大きさは平均的なのではないかと思うが、半勃ち状態の今でもそれなりの大きさではあった。
ベッドの上に座り込む綾瀬と零菜は向き合った。
「ど、どうしたら?」
「まずは触れてみてください」
「触れるって……」
おずおずと零菜は手を伸ばす。
どうしたらいいのか皆目見当がつかないので、とりあえず言われた通りにするしかないのだ。
右手が恐る恐るペニスに触れる。
「棹の部分を優しく握って」
「はい」
零菜の右手が綾瀬のペニスを掴む。
「熱い……これがおちんちん」
「触ったことないですか?」
「そ、それは、ノーコメントです」
「ふふ、そうですか」
零菜の初心な反応に失笑した。
「ゆっくりでいいですから、上下に手を動かして」
「……はい」
零菜の手がペニスの表面で上下する。加減が分からないので弱めの力加減だ。
(おちんちんってこんな感じなんだ。まだ柔らかいけど、これが、どれくらい固くなるのかな)
自分の手の中にペニスがある。昨日までの自分なら信じれないことだろう。思い切ってここまでしてしまったが、半ば勢いに任せたところもあるのだ。
「もう少し強くしてもいいですよ」
「分かりました」
少し力を強めて、零菜は手淫を続ける。
まだ男のツボを心得ていないので、決してこれ自体が気持ちイイというわけではないが、無垢な少女に性技を指導するという展開はそう多くない。まして、相手は飛び切りの美少女だ。それだけで興奮の材料になる。
「ん……あ、先っぽから、これがカウパー?」
「そうです。気持ちよくなってきた証ですね」
「そうなんですね。じゃあ、わたしうまくできてますか?」
「はい、もちろんです。零さんは筋がいいですね」
「そ、そうですか、ふふ」
褒められてうれしいのは誰しもが持つ感情だ。初めてのことではあるが、決して嫌というわけではない。自ら望んでこの場にいるので、性技でも褒められるとつい笑みが零れてしまう。
「んん、あ、どんどん出てくるんですね」
「はい、そういうものです。潤滑剤のような役割を果たしますからね」
綾瀬のペニスが徐々に固くなってくるのを零菜は感じていた。最初は下を向いていたペニスが今は上を向いている。こんなにはっきりと変わるものなのかと驚いていた。
(男の人の身体って面白い。知ってたけど、でも、こんなにすぐに変化するなんて)
勃起という生理現象は知っているし、動画でも見ているが生で見るととても興味深い現象だ。ここまで大きく身体の形状が変化するというのは女にはない特性だ。それもあって零菜はまじまじと綾瀬の局部に見入ってしまう。
(でも、臭い。これ、男の人の臭いなんだよね。すごい、鼻が曲がりそう)
至近距離でペニスを見れば、その臭いもしっかりと嗅いでしまう。獣人ほどではないにしても人間よりは嗅覚に優れる魔族だ。鼻を突くペニスの臭いも、並みの人間以上に意識してしまう。
「フェラ、できますか?」
「え?」
「フェラチオですよ」
「舐めるってこと、ですか?」
「はい」
「それは……」
零菜はペニスに目を落とす。
今や零菜の手には収まらないくらいに膨張している。これが、どうやらさらに固く大きくなるらしい。それがゆくゆくは零菜の中に入ってくると思うと、子宮の辺りが熱くなる。
フェラチオのことももちろん知っている。性の知識だけはそこそこある。これを舐めたりしゃぶったりするのは、大昔からある前戯だという。最初にこれを思いついた人はよほどの変態だったのだろうと内心で思う。
さすがにこれを舐めるのは心理的ハードルが高すぎる。臭いし汚いという思いが拭えない。
「厳しいようでしたら、無理強いはしませんよ。このまま次に行きましょう」
「あ、待ってください」
思わず、零菜は呼び止めてしまった。
「零さん?」
「あ、ええと……」
(わたしのバカ、呼び止めてどうするの)
零菜はずっと「いい子」として育ってきたし、実際その通りだ。悪いことはできないし、相手の期待を裏切ってしまうと罪悪感を感じてしまう人の良さがある。
素肌を曝した異性の頼みを断るというのは、零菜にとって心苦しいことだったのだ。
うっかり綾瀬を呼び止めてしまったのは、そうした零菜の性格が影響していた。
「フェラ、します」
「無理しなくてもいいですから」
「できますから、大丈夫です」
一瞬、逡巡した零菜だったが、意を決してそう言った。なるようになれと投げやりに、しかし、できないとは思われたくもないという意地もあった。呼び止めた以上は後には退けない。誰しもいつかは通る道だ。
「でしたら、お願いします」
「はい」
綾瀬が浮かせかけた腰を下ろす。
零菜はそんな綾瀬のペニスに再び相対する。勃起したペニスの臭気はやはり凄まじい。女の膣内に入りたくて仕方がないというような主張をしている。奇妙な形だ。肉の棒の先端が丸みを帯びて膨れている。亀頭とはよく言ったものだ。
「じゃあ、舐めます」
口にしたのは自分の覚悟を固めるためだ。
零菜は臭気を我慢して舌を伸ばした。亀頭の先端、先走り液の雫を浮かべる尿道口を舌先で愛撫する。
「う、れろ……れろ……れろ……ん、苦い」
「最初からそこは」
「ん……れろ、れろ、れろ……ん、ちろ、ちろ……」
ゆっくりと探るような舌使いで零菜は亀頭を舐める。
棹を手で鷲掴みにしてペニスを固定し、先端ばかりをくすぐるような弱い力で舐めている。
「零さん、失礼ですがそれでは勃起を維持できませんよ」
「う、ダメですか?」
「そうですね、まだまだです」
「そう、ですか」
初めてのフェラチオだ。うまくいかないのは仕方がないが、はっきりとダメ出しをされたのは少しショックだった。ダメだとは分かっていたし、AV女優のようにうまくできるわけでもないが、それでも性技に注文が付くのは何となく悔しい気持ちにはなった。
「零さん、もう少し強めにしていいですよ。舐めるところも変えてください。先端ばかりを探っていても埒があきません」
「あ、はい……れろ」
言われた通りに零菜は綾瀬のペニスに舌を伸ばす。先端だけでなく、その周囲をペロペロと舐めて涎を塗る。それから顔を棹の横に移動させて、側面を舐める。
「ん、ふう、れろれろ……れろ、れろ、れろぉ……ぴちゃ、ちゅ」
「そうです。舐めるだけでなく、キスも織り込んで。舐めるときも舌先だけでなく、全体も使って緩急が大切ですよ」
「はい……頑張ります。れろ……れろ……んふ、はあ……れろれろ……れろ」
(しょっぱいのと苦いのが混じって……でも、舐めてると分からなくなる。慣れたのかな)
零菜は舌で涎を塗りたくるように、棹の側面から裏側、そして反対側まで縦横無尽に舌を動かした。意図的に音を立てるようにもした。いやらしい水音が室内に響いて、舐めている零菜の秘所も興奮で濡れてしまう。
「はあ、あ……ん、れろ、れろ、ちゅ、ちゅ、れろ……ぺろ、ぺろ、はあ、はあ、ん、ふう、ぁ……ん……れろ、れろ、れろぉ♡」
(もっと緩急をつけて、舐めるところを変えて、それから舐め方も変えて、こことかどうだろ)
零菜は舌先を小刻みに動かして綾瀬のペニスの亀頭と棹の境界線を愛撫した。特に裏筋が敏感だと気づいてからはそこを丹念に舐めている。
(ただ敏感な場所を舐めてるだけじゃダメ?。他の場所も舐めて、時々触るくらいがちょうどいいのかな?)
男の身体のことなど全く知らないのだ。どれだけ知識を頭に詰め込んだところで、ペニスの快感など知る由もないわけで、どうしたところで実感が得られるはずもない。なので、これは想像力と観察力の勝負だ。舐め回して反応を探り、知識と反応から気持ちイイ場所を探り当てて舌を押し当て、吸う。ペニス特有の味と臭いにもそろそろ慣れてきた頃だ。いつの間にか零菜はどうにかして綾瀬に気持ちよくなってもらおうとあの手この手でフェラをするようになっていた。
「はあ、ん、れろ……れろ……ん、ちゅ……れろれろれろ……んふ、はあ、ちゅ、れろ、れろ、ちゅ、ちゅ、れろぉぉ」
根元からねっとりと涎を絡ませながら先端まで舐め上げる。少し大胆かな、と思いつつも、ペニスが元気に固くなっているので間違ってはいないだろうと考えた。
「零さん、いいですね。あっという間にうまくなりましたね。正直、驚きです」
「本当ですか?」
「はい、それでは次はしゃぶってみてください」
「あ……はい、分かりました。ん、ふあ……ん――――ん♡」
綾瀬に褒められて調子が出てきた零菜は、口を開けてペニスを飲み込んでいく。ペニス全体を舐め回していたので、頬張ることに抵抗はなかった。
「ん……ん、おむ、ちゅ……じゅる……ん、ふ、う、ん……っ」
(思ったより、大きいな)
「んんっ、ふう、ん、じゅるる……じゅる、ん、ぐう、ふうぅ……」
零菜は顔を歪めながらもしっかりとペニスを口の中に収める。それから頬張ったまま舌を絡みつかせて、愛撫を続ける。しゃぶるというのがどうすればいいのかはさすがに分かる。吸って、頭を動かして、唇で扱く。細かいことは考えないで、吸い立てる。
「んじゅるるっ、じゅるる、じゅるるるるっ――――ん、くふ、ふう、んんっ、じゅる、れる、ちゅぶ……ちゅぶ、くぷ……ん、じゅる、じゅる、じゅるる」
激しい音を立てて、頭を前後に揺する。
初めてのフェラチオだが、この場の雰囲気に飲まれてしまった零菜は、すっかり夢中だ。拙い技術ではあっても、積極的にペニスに吸い付く美少女という絵面だけで大抵の男は射精してしまうだろう。
「んふう、んふう、んふうう――――んじゅる……じゅる……じゅる……んは、はあ、ん、んん、じゅるるっ、はあふ、んふ、れるれる……ん、くふ、くぷ、じゅるる」
生温かい零菜の口内はそれだけで気持ちがいい。ペニスは滑る涎に浸かり、舌と触れ合いながら強く吸われている。
「んっ、んっ、んん、ふう、はあ、れるれる……じゅる、じゅる、んんぅ♡」
零菜は驚嘆すべき成長性を見せた。零菜がフェラチオが初めてだということは綾瀬も分かっていたが、ここまで早く成長するとは思わなかった。若いからか、それとも性への関心が強いからか、もともとの地頭の良さもあって零菜のフェラチオは時間とともに上達しているようだった。
「あぁ、んふ、はあ……ん、ちゅ、ちゅ、れろ……れろ……れろぉ……あふ、ん、ちゅ、まだいっぱい出てますね、これ……れろぉ」
先走りの雫を舐め取りながら、零菜は言う。先ほどまで苦いだの臭いだの言っていたのに、すっかり慣れた様子だ。この店を利用していることからも推察できる通り、興味関心があるというだけでなく、実行力もあるのだ。学習能力も高い。それゆえに染まりやすい。ぺろぺろと少し前の緊張感が嘘のように零菜は亀頭を舐めている。
このまま射精してしまってもいいが、さすがにそれは初体験の少女相手には厳しいか。この零菜の様子を見ていると、精飲までこなしてしまいそうではあるが、それは次回以降に取っておく。今回のメインではない。
「零さん、そこまでで」
「ちゅぶ、れる……はい」
「本番、行きますから。お尻を向けてください」
「……あ、はい」
零菜はそのことをすっかり忘れていた。フェラチオはあくまでも前戯であって、本番ではない。勃起させるために手段であって、これ自体を目的にしていたわけではないのだ。
零菜はそそくさとうつ伏せになり、尻を上げる。
(あ、う……全部見えてる)
秘所を見せるよりも、アナルを見せるほうが恥ずかしかった。綺麗か汚いかで言えば、当然なアナルのほうが汚いし見せたくはない。だが、今日は零菜からここを犯してほしいと頼んでいるのだ。この羞恥心すら、今の零菜にとっては期待の裏返しであった。
「零さん、まずは解していきますよ。力を抜いて」
「あ、ん……っ!」
綾瀬はまず最初に零菜のアナルを拡張するところから始める。オイルを付けた人差し指を零菜のアナルに差し入れる。さほど太くはない指は、オイルがついていることもあって比較的あっさりと中に入る。
「ん……んあ……あう、ふうぅ」
ぐい、と身体が押し上げられるような感覚。肛門から迫る圧迫感はスライムを使っていた時に比べればましだ。スライムの時はめいっぱい広げられたので、人差し指の比ではない。零菜はすでに指程度なら軽く飲み込めるくらいにはアナルを調教されていたのだ。
「んふ、うう……はあ、あう、ん、ふうぅ、はあぁ、ぁ……んあ、んふ、はあ、はあ……んん」
じっくりとアナルの感触を確かめる綾瀬。零菜の直腸は綾瀬の指をしっかりと咥え込み、しゃぶりついてくる。押し出そうと動けばその分だけきつくなる。指を三本押し込んでも、零菜は呻きこそすれ痛みを感じてはいなかった。
「は――――あ、はあぁ♡ ふうぁ、あ、三本も、入って……あん♡」
むしろ、零菜は嬉しそうに相好を崩している。尻肉も喜んでいるのかびくびくと震えているし、声は色を帯びている。
「ずいぶんとこなれているようですね。もしかして、普段から弄っていますか?」
「あ、う、それは……その、最近は、少し、んん」
「この前お渡ししたスライム、使いましたか?」
「はい、んふう……全部、使いました……は、あう……ん、ふう」
「そうですか。気に入っていただけたようで何よりです。もしかして、全部ここに使いましたか?」
「はい、んはっ、あ、ふう、だって、気持ちよかったから……はぁ、う……ん、ふう、はぁ、あ、ん、はう♡」
アナルを指で穿られて零菜は何度も嬌声を漏らした。
綾瀬がどうこうする前にすでに零菜のアナルは性感帯として十分機能するくらいに開発されていたのだ。綾瀬が渡したスライムをすべてアナルに使い、すっかりアナルを犯されることに快感を見出していた。今日、アナルセックスを望んだのも、アナルに嵌り、それによって性欲を追求しようとする零菜の自然な動きだったのだろう。
「それでは、いよいよ挿入していきますから、ゆっくり呼吸してください」
「はい」
膝で腰を支えて、尻を突き出す。
零菜のアナルは綾瀬が十分に解したにも関わらず、すでに入口を閉じている。若いからか括約筋の力も強く、すぐに元に戻ってしまう。その癖、挿入されればきちんと受け入れ、快感を貪るのだからいやらしいことこの上ない。
綾瀬はペニスにコンドームを装着する。
零菜の中に挿入するのが楽しみで仕方なかった。男として当然の欲求である。この店は年齢を問わず客が来るが、客層の多くは既婚者で、夫との夜の営みがうまくいかない寂しさを抱えた婦人たちだ。零菜くらいの性に関心を持ち始めた若い客も来るには来るが全体の五分の一程度であろう。その中でも処女なのは珍しい部類であった。
ペニスの先を零菜のアナルに押し当てる。
「ん……っ」
零菜が小さく呻く。
綾瀬のペニスの先端が、アナルの入り口をこじ開けて中に強引に侵入していく。ずぶずぶと肉穴が広がって、大きく口を開け、亀頭を咥え込んでいく。
「はっ――――あ、ううっ!」
「力を抜いて、深呼吸してください。ここを通せば、あとは楽になりますからね」
「は、ぁ、いっ。んんっ――――ふうっ、あぃ゛っ」
ぎちり、と零菜のアナルが抵抗を示す。
「う、ぐっ、太、すぎぃ、はあ、んんっ」
零菜は奥歯を噛み締めて、込み上げてくる圧迫感に耐える。
身体機能は高い。吸血鬼なので常人よりも頑丈だし、格闘技の鍛錬も重ねてきた。しかし、直腸の内側など鍛えようがない。苦しさはやはり隠せない。その一方で、程よく鍛えられた腹筋をはじめとする筋肉は異物を排泄しようと躍起になっている。
直腸を押し広げてくるペニスの存在感は増すばかりだ。それは、零菜の直腸がペニスをしっかりと咥え込み、排泄しようと踏ん張っているからだ。
「はっ、はっ、はっ、あふっ、んん、ぐうぅうっ」
額に冷や汗が滲み出る。
苦しい、という感情が沸騰する。
息ができない。シーツを握り締めて、呻きながら堪える。
(おちんちん、大きすぎる。これ、スライムと全然違うっ)
「あ、ぐ、んん、ぐうっ。はっ、あ、う、ふううっ、これ、太い、固いぃっ、あ、入らない」
「大丈夫ですよ。人間でもできることが、吸血鬼にできないことはありません。もう少しですよ」
綾瀬は優しく語り掛ける。
少しずつ、腰を落として体重をかける。ペニスは徐々に括約筋の抵抗を押し切って零菜の内側に沈んでいく。スライムと違い固く、形状がはっきりしている物体が押し入ってくる。それは零菜にとって初めての感覚だった。
「う、う、んあ、んぉ……ぉ、んぐぅ♡ はあ、あう、ん、あ……奥、入って。ぉ、ぉ、んお♡ はあ、ひい、ううっ、ほ、ぉ、んお゛ぉ゛♡」
零菜の表情がだらしなく溶け落ちる。
すっかり嵌ったアナルオナニーの影響だ。途中まで感じていた抵抗感も、ある一定ラインを超えると急速に快楽に代わってしまう。零菜のアナルは性感帯として優秀だ。苦痛すら瞬く間に快楽に変え、オーガズムに向かっていく。
「零さん、しっかり入り切りましたよ」
いつの間にか綾瀬のペニスが零菜の直腸内に格納されていた。奥までしっかりと合体していて、棹の根本も隠れている。
「はひっ、んっ、んっ、はあぁ……入った? 全部?」
「はい、このまま少しずつ慣らしていきますよ」
「んくっ、ふう。はあ、あ」
零菜が安堵した直後から綾瀬は動き出す。
急な動きでは零菜を傷つけてしまう。綾瀬は零菜の直腸を慣らしていくため、小刻みな動きから始める。
ほんの数センチずつペニスをずらし、一番奥をリズミカルに打つ。
「んっ、はっ、はっ、はっ、んんっ、ふう、はあっ、んっ、んっ、んっ、ん、ぉっ、はっ、あ、ぁ、うぁ……んん……あ、ふう……んふう……んはぁ……んぐっ、は、ぅあ、ん、ふうー♡」
零菜は大きく深呼吸をして酸素を取り込んでいる。
アナルの中に入り込んできた異物が動くのを感じる。スライムとは比較にならない固さで零菜の中に明確な存在感を示している。
「ぁふ……んふ……はあ……んん……んん……ふう、はあ……んぎぃ……はあ……あはあ……はあ……ふうー♡ んふうー♡ はあ、ひっ♡」
零菜の尻肉がぶるぶると震える。小さな痙攣は軽いオーガズムの証である。ペニスを握りつぶさんとするほどの強さで締め付けてくる零菜の直腸内は、抽挿するたびに強い快感をペニスに与えてくる。
「零さん、どうですか? 少しは慣れてきましたか?」
「ぅあ、はい……たぶん、ふう……あん……んあ……う、ふう」
「声が蕩けてきましたね。苦しさが気持ちよさに変わってきたところでしょう?」
零菜が慣れてきたのなら、責め方を変える。
小刻みな動きから、大きくゆっくりとした動きに変更する。ずるりとペニスを半ばまで引き抜く。カリを肉壁に引っ掛けすように角度をつける。
「うあっ! あ、中、引っ張られて!」
ずるずると、引き出されたペニスをさらに亀頭を上に向けるように角度をつけて押し込んでいく。
「ふぎっ、ぃ♡ あ、はあ……あああ♡」
零菜は堪らず声を荒げて身体中を強張らせる。そんな零菜の反応を注視しながら、抽挿を続ける。
「はあ、あっ、あっ、あっ、んふう♡ ふおぉ♡ あぉ、んおっ、んぐうぅ♡ ぐ、ふう♡ ひはっ、あ、あ、あぎぃ♡」
ペニスが動くと反射的に肛門を締めてしまうのだが、それがペニスとの密着感を高めてしまう。密着感が高まれば、それだけ接触面積が増えるので、それだけ多くの快感が零菜を襲う。
「ひいっ、はあっ、はあっ、んあ――――ぐぉ♡ はひ♡ なに、これっ、はあ、すごっ、お、ふ、深い♡」
(お尻の中が気持ちイイ。綾瀬さんのおちんちん、いっぱい感じてるっ)
「あ、あ、んああ、はあ、ふうん……はあ、ふっ、んあ、ああ、やら、これ、んあ、苦しいのに、気持ちイイ♡」
「スライムでいっぱい弄っていたみたいですからね。零さんのお尻は、アナルセックスの準備ができていたんですよ」
「あはぁ♡ んはあ♡ あ――――んふう♡ あひ、ひは、はあ、んああ♡ すごっ、うぉ、お、んおぉ♡」
零菜は舌を突き出して涎をこぼした。口の締まりが悪くなって、あられもない嬌声を零してしまう。一突きされると尻穴から快楽信号が脳に飛び込んできて、意図しない声が喉から飛び出してくる。
「何で、こんなに、声、出て……んあっ、はひっ、んあっ、あっ、あっ、ああっ」
がくんがくんと零菜の身体が前後に揺れて、汗の雫がしたたり落ちる。
「気持ちイイから声が出るんでしょう? おかしなことは何もないですから、その調子でどんどん声を出してください」
そう囁きながら零菜のアナルを犯す。
リズミカルに腫れあがったペニスで零菜の尻を穿っていく。括約筋の締まりを押し返し、カリを引っ掛けていく。
「変、変ですよ、こんなに、お尻、感じて……はひっ、変、変態、なことなのにっ、んあ、んひっ……!」
「そうですよ。変態なことだから、気持ちイイんですよ。そんなの当たり前でしょう?」
「当たり前? 変じゃない、ですか? ん、くふっ、あ、はあぁ」
「もちろんです」
「そんな、でも、お尻、んあっ――――はふ、んあぁ♡ これ、ダメ、あ゛あ゛、ひう、う♡」
アナルを犯されているということが変態的行為だという自覚はあるのだ。それが心の奥底の葛藤に繋がっている。しかし、その感情を刺激してやれば、背徳感からこのプレイに嵌ることもある。変態的だからと忌諱せず、むしろそれを愉しめるように誘導する。
「ほら、また声が出る。我慢は身体の毒です。零さん、もっと身体の感覚を自由に、本能にゆだねてください。ここだけのことなんですから。思い切り声が出せるのは、お店だけですよ」
「はあ、うあ、それ、は――――そうかも、ですけど、あん、んあ♡ あ、ふぐ……んあ、くふぅ」
綾瀬は零菜の反応を見つつ、さらに強く抽挿を行う。今までよりも速い抜き差しで、腰を打ち付けるようにする。
「あ、あ、あああっ、激し、激しいっ、そんな、ずんずんされたら、わたし、変に、なるっ、んあ、あ、あ、ああ、嫌っ、これ、本当に、おかしく、んいぃ♡」
乱暴な抽挿に背中がぞくぞくする。
叩きつけられるペニスの力強さが零菜の身体を内側で激しい自己主張をしているのだ。
「んふぅぅぅうっ♡」
力強く直腸の奥を叩かれる。ペニスが抜けるときには、内臓を引きずり出されるのではないかと思えるくらいで、かと思えば再び貫かれる。もう何度それを繰り返したか分からない。
「はあ、はあ、はあ、あひっ、んひっ、ふぐっ、は、はあ、んあ、あ、あ、ああ~~~~♡」
零菜が泣きそうな声で呻く。身体が自然と反りあがる。
「もう、もう、ダメ……く、狂う……お尻の形変わっちゃう……き、気持ちよすぎるぅ♡」
限界に達した零菜は、悶絶する。綾瀬はそんな零菜の身体を背後から抱きしめて、思い切り腰を打ち付ける。腸液があふれ出て、膣から滲む愛液もかくやとばかりに雫を零す。
「ん――――あ、ああああああああああ、イクぅぅうううう♡」
零菜の絶頂とともにアナルがこれまでにないほど強く引き締まる。強烈な圧迫感はペニスから精液を瞬く間に吸い出してしまう。綾瀬もまた絶頂を迎え、コンドームを通して射精の熱を零菜に叩き付ける。
「あっ、あっ、あっ、これ、おちんちん、びくびくしてる……射精、熱い……」
うっとりとした表情を浮かべる零菜は、力なく枕に顔を埋める。
零菜のアナルからペニスを抜いた綾瀬。コンドームにはたっぷりの精液が溜まっていた。
「あ……そんなに、出るんですね」
「零さんが気持ちよかったからです」
「……そ、そうですか。その、綾瀬さんも、よかったです」
なんと答えたからいいのか分からなかったので、率直な感想を言ってしまう。それから、専門の人に言うのは失礼かもしれないと思い直したが、綾瀬は気にした様子もない。
(まだ、お尻が熱い)
零菜は自分の尻に手を当ててみる。強烈な綾瀬のペニスの感触が、まだ残っている。何度も何度も貫かれたので、あるいは恥ずかしくも形が変わってしまったかもしれないとすら思ったが、どうやら杞憂のようだ。
(アナルセックスって、すごくよかった。スライムと全然違う、おちんちんだから?)
男の熱、臭い、固さ、それらはスライムでは得られない感覚だ。恥部ともいうべき場所を滅茶苦茶に犯されて、快楽を貪ってしまったが、まったく後悔はなかった。身体には適度な疲労感がある。恥ずかしい姿を曝し、恥ずかしいことを口走ってしまったが、誰に知られるものでもない。
(わたしの初めてがアナルセックスって、どうかと思うけど)
未だに、零菜の膣は男を知らない。
(綾瀬さんのなら、どうなるかな)
アナルがこれほど気持ちよかったのだ。綾瀬に抱いてもらったら、いったいどれくらい気持ちよくなれるだろうかと考えてしまう。
男に抱かれる快楽を知ってしまった。ここまで来たのなら、前も後ろも同じではないか。
「もう時間ですね」
「え、あ、はい……」
ふと気づけば時間切れ。延長する手持ちの準備もしていない。名残惜しいが、今日のところはここまでだ。
「ありがとうございました。その、また来ます」
「はい。こちらこそ、ありがとうございました」
帰り際に、スライムの元を購入し、零菜は店を辞した。
次にいつこの店に来ることができるだろうか。アナルセックスだけでなく、もっといろいろとしてみたいことがある。
一度来てしまえば、心理的ハードルは大きく下がる。後は周囲の目を盗めるタイミングを見計らって、次の予約を入れてしまおうと零菜は考えるのだった。
経験はないけど興味はあって、無駄に行動力のあるお年頃。いやらしいこととかすぐ覚えて上達するぞ。