暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
壊れていく。
零菜の指摘を受けて、雪菜は茫然としてしまう。
何をどう言いつくろったらいいのか分からない。頭が真っ白になって動けなくなる。
「それは、それは違うの……! これはっ……!」
「いいよ、もう隠さなくて。その反応で分かるから。ママって、ほんとに嘘がダメだよね」
「っ……」
雪菜は押し黙った。
生来の生真面目さがゆえに雪菜はごまかしや虚飾が苦手だった。口先だけの会話もできない性質だ。大人になって対外的にはできるようになったが身内が相手となるとぼろが出る。
「零菜、さっき綾瀬さんがって……知ってるの? それに、これ、持ってるってことは」
「……わたしも、お店に行ったことある」
「……な、なんで。あなたには、まだ早い」
「友達が行ってたから。それで……まだ、そんなに回数はしてないけど」
「あ……そんな」
愛娘から聞かされた衝撃の事実に雪菜は動転してふらついた。
自分が通って性を謳歌していた店に零菜も密かに通っていたのだ。まったく知らなかったし、気づかなかった。親としてそういう危ない遊びにはいち早く気づき、注意するべきだったのに、ほかならぬ雪菜自身が同じ遊びに嵌っていたのだから救いがない。
だから、何も零菜に言うことができないのだった。
「ママ、浮気」
「あ……ぅ……ごめん、なさい……わたし……」
零菜の言葉が重たい。
足元が崩れていく感覚に襲われる。こんな気持ちは初めてだった。強い絶望感が雪菜の心身を責め苛む。他の誰でもない、娘に指摘されたのが致命的だった。
確かに浮気なのだ。言い繕うことなどできない。マッサージ程度で留めていればいいものを肉体関係を持ち続けていたのだから、零菜の指摘は正しい。零菜が同じ相手と関係を持っていて、それも倫理的にはアウトなのだが、零菜は特定の相手がいるわけではない。
「ごめんなさい。わたし……」
「いいよ」
「え?」
「いいって言ったの。正直、最初はいい気、しなかったけど……今の生活、壊したくないし」
「うん」
雪菜の不貞が表に出れば、当然家庭は大混乱となる。
夫には複数の愛人がいて、ただでさえ疎遠になっているのだ。雪菜も零菜も肩身が狭くなってしまう。立場的にも世間の風当たりが厳しくなることも予想される。
「それに、綾瀬さんの、気持ちイイし。それはわたしも分かってるから。ママは、最近古城君としてないだろうし」
「あのね、それは……何というか、その別というか」
「別じゃないし。ムラムラするからあの店行ったんでしょ?」
「う……」
正論だった。
もちろん、最初は性行為を目的に行っていたわけではない。が、近いものはある。性的に不満があったから、性感マッサージの扉を開けてしまったのだ。
「だから、交換条件」
「交換条件?」
「わたしはママのこと黙ってる。だから、わたしがあの店行くの、認めて」
「は? え? ちょっと、何言ってるの? あのお店、風俗なんだし、お金だって高いしそれに」
「お金は自分で何とかできてるし、風俗なのは知ってる。ママだって行ってるんだし、いいでしょ? いいじゃん、ママもしてることなんだし」
零菜があえてこの話を持ち出したのは、いつまでも雪菜の目を盗んで店に行くのは難しいと思ったからだ。ならばいっそ、雪菜に認めさせてしまえばいいと思った。雪菜には弱みがある。他ならぬ綾瀬の店に通っているという事実が雪菜の反論を封殺する。雪菜と同じ店に行って何が悪いと開き直ってしまえばいいのだ。
零菜の主張を否定すべき雪菜は言葉を失うしかない。どうしたところで零菜を止める手立てがないのだ。雪菜自身も何が悪いと開き直れればよかったが、生憎と雪菜にはそんな度胸はないし、立場でもなかった。それに、これは一つの転機なのだ。少なくとも零菜が雪菜の隠し事を容認するというのなら、雪菜側のリスクも減らせる――――雪菜が綾瀬と密会を続けるのであれば零菜の提案を受け入れるほうが気持ちの面でも楽なのは確かだ。
「浮気は悪いことだけど、古城君なんて大々的にやってるしね。ママだって性欲はあるだろうし。娘としては複雑だけど、もういっそのこと、開けっ広げにして一緒の秘密にしちゃおうよ」
零菜の策略が雪菜の中に暗い感情を湧き立たせる。
追い詰められた雪菜には零菜の提案は魅力的な逃げ道に思えた。
いずれにしても、もうここまでだ。密かに夫と娘の目を盗んでの密会は続けられない。きっぱりと関係を断ち、世間の悪評すらも甘んじて受け入れるか、あるは零菜の提案を受け入れて今まで通りの関係を継続するか、雪菜の答えは決まり切っていた。
☆
零菜が雪菜を問い詰めてから、半月が経過した。
雪菜は結局、零菜の提案を受け入れた。今の関係性を継続するという甘い誘いに抗しきれなかったのである。以降、何度か零菜は綾瀬の店に行ったらしい。大手を振ってとはいかないものの、雪菜の目を盗む必要がなくなっただけ自由度は増しただろう。
そして、今日、雪菜はラブホテルの一室に来ていた。零菜にバレてからだと初めての利用である。ラブホテルという感じはしない。ビジネスホテルというほうが似合っているだろうか。内装が簡素な所為だろう。手入れが楽だからか、値段もリーズナブルだ。
ラブホテルを使うとすれば綾瀬と二人で密会するときくらいのものだったが、今日は違った。
「……なんか、ママとこのホテルに来るの、変な感じだね」
ベッドの上に零菜が座っていた。
「変な感じも何も、おかしいでしょう。こんなの……」
弱弱しく雪菜は言う。
零菜に押されてここまで来てしまったので反論も力がない。
娘と二人でラブホテルを利用するなど、正気の沙汰ではない。零菜の性への関心の強さには、雪菜も目を見張るものがあったのだ。まさか、母と一緒にラブホテルに行きたいなどと言い出すとは想像の範囲を超えていた。
「……だって、なんかほら、いっそのこと吹っ切っちゃったほうがいいかなって。わたしだって、恥ずかしいからね」
「じゃあ、初めからしなければいいのに」
「もう始めちゃったんだから、どうしようもないもん。ママだって、何だかんだで乗り気じゃん」
「そんなことないよ」
雪菜は狼狽えつつ、頬を染めて否定する。
雪菜の私服は清楚な印象を与える空色のワンピースとカーディガンだ。前回、綾瀬と会ったときと似た服の選択である。いつもと違う可愛らしい若者めいた服を選んだことが、零菜には男受けを狙っているように見えたのだ。
「大体、零菜はその恰好、何? どうして学校の制服なの?」
「え……何となく。こういうの、好きな人いるって聞いて」
零菜は学校の制服を着てベッドに座っている。
美少女と言って差し支えない零菜は外見的にはまだ幼さを残している。制服を着れば学生そのもので、コスプレと思われることはまずないだろう。
「はあ、まったく……」
どうして、こんなことになってしまったのか。実の娘とラブホテルで言葉を交わすことになるなど、一年前の自分が知ったら卒倒するだろう。
それだけ、雪菜の価値観が劇的に変わってしまったということでもある。少なくとも、自分の欲望を優先するくらいには雪菜の理性は衰えている。
そして、インターホンが鳴る。雪菜が出てみると時間通りに来た綾瀬だった。
「綾瀬さん、来たって」
「ん、分かった」
ここに来て、零菜の顔にも緊張が走る。
零菜も綾瀬に何度か抱かれているという。彼女はいったいどんなプレイをしているのだろうか。あまり具体的な話はまだしていない。零菜がどんな風に綾瀬に抱かれているのか。また綾瀬は零菜をどんな風に思っているのか、気になるところではあった。
☆
綾瀬にとってもそれは驚くべき誘いではあった。
最近になって常連客になった零からの予約連絡だ。とても美しい美少女の零は綾瀬からしても優れた器量の持ち主だ。性技の上達も早いし吸収力も高い。幼さを残す顔立ちに反して瑞々しい肉体は豊満な胸と引き締まった腰、もちもちとしたヒップと完璧なポロポーションを誇っている。これで吸血鬼だというので、おそらくもう少ししたら成長が止まり、この容貌のまま永遠を生きるのだろう。そんな女性と関係を持てたのは、男としてこの上ない幸運だった。
そして何より、常連客かつセックスフレンドともいうべき関係を築き上げた雪との関係性。明言はされていないが二人の言葉を合わせると親子、あるいは親類の可能性が高いとは踏んでいた。何せ顔が似すぎているというくらいにそっくりだ。姉妹と言われても納得できるだろう。もしも雪が学生であれば、双子でも通せたに違いない。長らく気にはなっていたが、あまりプライベートに積極的に踏み込むのは主義ではない。詮索は避けてきた。
「なるほど、親子でしたか」
ラブホテルに入って、美女と美少女の出迎えを受けるという悩ましい状況に内心苦笑しつつ、状況を整理した。零菜からの3Pの予約だった。綾瀬は相手方に合意があればこのプレイも受け入れる用意はあったし、雪菜に至っては友人と経験済みのプレイであった。
雪菜と零菜。
二人並ぶと壮観だ。
妖精とも見まごう美しい二人が、羞恥心を顔に浮かべて綾瀬の様子を窺っている。状況だけで勃起してしまいそうだった。
「雪さんが、零さんに私の店を利用していることが知られてしまったと。それで、なし崩し的にこうなったわけですね」
「その、妙なことになってしまって、すみません」
「いいえ、むしろ私は雪さんに詰問されるべき立場だと思いますが。娘さんとも関係していたわけですし」
「それは、わたしがとやかく言える状況ではないので。もちろん、その、本来はそうなんでしょうけれど」
なんとも言い難い空気が流れる。
綾瀬は仕事とはいえ雪菜の娘と肉体関係を持った男である。その親から詰られるのは仕方がない。一方で、雪菜もまた綾瀬と関係を持っていて、不貞行為を楽しんだ間柄である。もはや、雪菜からすれば言いたくても何も言えないのであった。
「零さんが発案者ですか」
「そうです。うちもいろいろあるってことで。まあ、複雑な気分といえばそうなんですけどね。思い切った行動を取ってみるのがいいと思ったんですよ」
「その恰好は」
「制服です。変ですか?」
「むしろ、新鮮です。見たことのある制服ですね。彩海学園ですね、確か」
「ピンポン、そうです。あんまり制服で有名なとこじゃないですけどね。ちなみに、今日はママのも持ってきてます」
「え? どういうこと!?」
零菜が急に雪菜の話を出したので雪菜は思わず声を荒げる。
「どうもこうもこういうことだよ」
そう言って、零菜は自分の荷物から雪菜の制服を取り出して見せる。今の零菜の制服と若干違う昔の彩海学園の制服は雪菜が学生時代に着用していたものだ。
「勝手に人のを持ち出して」
「ママも着ようよ。綾瀬さんも見たいですよね、ママの制服」
「こ、こんな歳になって高校の制服なんて着れるわけないでしょ」
雪菜は真っ赤になって拒否する。
それこそ、二十年も前の制服だ。箪笥の奥に仕舞ったまま、全く日の目を見ることなく今に至った代物である。
「大丈夫じゃない? 体型、大して変わってないだろうし」
「そ、そういう問題じゃなくて……」
助けを求めるように綾瀬に視線を送る雪菜。しかし、綾瀬はむしろ零菜の味方だ。
「いいじゃないですか。偶にはそういうのも」
と、言うのは当然ではあった。
「ほら、綾瀬さんもこう言ってる」
「う……ぁぁ、もう……」
がっくりと肩を落とした雪菜は零菜から制服を受け取り脱衣所に行った。
服を脱ぐ衣擦れの音がして、三分と経たずに雪菜は出てきた。
「おお……」
綾瀬は感嘆の声を漏らした。
スーツ姿か私服の雪菜しか知らなかった綾瀬にとってはとても新鮮な姿だ。二十年前の彩海学園の制服に身を包んだ雪菜は、羞恥心を前面に押し出して顔を真っ赤にしている。
「いいじゃん、ママ、似合ってるよ。ぴったりだね」
「……もう、零菜ってば」
今更、高校生のコスプレをする羽目になるのは恥ずかしすぎる。雪菜の体型が高校時代とほぼ変わりがなく、外見が二十代前半のままなので見た目にも大人びた高校生でも通用するといえばそうなのだが。
「本当に壮観ですね。可愛い女の子が二人も、こうして並んでいるというだけで」
「綾瀬さん、大げさー」
零菜がからからと笑う。ずいぶんと気安い関係を築いているようだ。雪菜のほうはもうなるようになれという感じになっている。来ている制服が少し古めかしいのがコスプレ感を醸し出していて危ない雰囲気を出している。
「ていうか、ママ、ほんとに二十年前の着れたの?」
「大丈夫だった。思ってたよりも、普通だった。懐かしくて、涙が出そう」
「何言ってんの」
ため息をつく雪菜。高校時代の輝いていたころを思い返して鼻の奥がツンとする。対して現役学生の零菜は呆れたような目で雪菜を見る。高校時代の輝きは振り返ってみないと分からないものなのだ。
「じゃあ、綾瀬さん。前置き長くなったけど、今日はママと二人、お願いします」
零菜は空色の瞳を紅くして綾瀬に言う。
もちろんです、と綾瀬も答えた。
発起人である零菜はいつも以上に気分を高めていた。零菜自身、雪菜と一緒にプレイに入るのはかなりの勇気が必要だった。だからこそ、行動に移した後はブレーキを故障させたようなテンションを維持する他なかったのだ。
それでも、実際にプレイに入ってしまえば綾瀬がリードしてくれる。そういう信頼はあったので、零菜の目的を達するには雪菜をラブホテルの中まで誘導すればよかったのだ。
「ん……れろ……」
まだ勃起しきっていないペニスに零菜はキスをして、ねっとりと舌を絡ませる。
いつもは服を脱ぎ棄てて、生まれたままの姿で交わるが今日は制服を着たままでフェラを始めた。服を脱いだのは綾瀬だけで雪菜はペニスを頬張った零菜をまじまじと見つめていた。
「んじゅぶ……んふう……ん、ちゅぷ……れる……れる……じゅぶ……んふっ、あふ、んあぅ……んむ、じゅるる」
口の中でペニスを掻き回すように舌を動かす。亀頭を円を描きながら舐めて、頬を窄めて吸う。じゅぷじゅぷという水音は意図的に大きくいやらしく聞こえるように立てる。この数か月の間に綾瀬に仕込まれた性技である。
零菜は吸血鬼なので興奮すると犬歯が大きくなる。歯を立てないよう気を付けてしゃぶるので、口内に意識を集中してペニスの味を強く感じられる。
「はむ、んふ……ん、ちゅ……れる、れる……れる……んんっ、ふう、はあ、れおぉ……あは、綾瀬さんの、大きくなった」
零菜は右手で棹を扱きながら、側面にキスを落とす。
ちゅぱちゅぱと吸い付いて、涎をまんべんなくペニスに塗りたくっていく。
「んふぅ、んふぅ、ん、んんっ……ん、じゅる……んふぁふ、んあ、れろぉ、れおぉ……じゅるる」
喉奥まで咥え込み、唇で棹を挟んでゆっくりと引き出して、亀頭を口に含んだまま舌先で鈴口を何度も舐める。そして、再び棹を半ばまで飲み込んで、音を立てて激しく頭を前後させる。
「れ、零……そんなに……」
雪菜は生唾を飲んで娘のフェラチオに見入った。
何度も口からペニスを出し入れし、時たま取り出して手淫と舌技を合わせ、キスをする。零菜の口の周りは自分の涎でべっとりと汚れていて、綾瀬のペニスも先から根本まで零菜の涎を塗布されている。じゅるじゅるという音が自分の愛娘の口から出ていると思うと足元がぐらつくような思いだった。
(そんなに美味しそうにしゃぶって……)
零菜はフェラチオをしている自分の顔がどうなっているのか知っているのだろうか。傍から見ても分かるくらいに愛欲に蕩けた表情をしているのだ。美しい顔を欲望に蕩かして、大きく開いた口で肉棒に奉仕している。
雪菜は自分の身体を抱きしめる。
他人のフェラチオなど間近で眺める機会はそう多くない。人生で一度か二度くらいのはずで、雪菜はシンディとの3Pくらいしか経験がない。まして、自分の娘のフェラチオを見ることになるとは。おまけに相手は身も心も明け渡してしまった綾瀬である。
(わたしも、あんな風にしてたの?)
零菜のフェラチオを見て、自分を客観視する。
むしゃぶりついている零菜自身も興奮して、気持ちよくなっているのが見て分かる。
「雪さん」
「あ……」
綾瀬に呼びかけられて雪菜は戸惑った風に視線を落とす。
しかし、雪菜の思考はこの部屋に立ち込める異様な性の空気に飲まれている。いいか悪いかも判断せず、呼ばれるがままに綾瀬に近寄る。
そして、言葉を交わすこともなく見つめ合い、ゆっくりと唇を重ねた。
「ん……ふぅ……ん、ちゅ……」
綾瀬の唇を包み込むように雪菜は啄んだ。
柔らかな唇の感触が甘い刺激となって雪菜の身体を芯から温める。
すでに慣れ親しんだ唇の感触だ。
キスがもたらす優しい多幸感を味わいながら雪菜は緊張を解いて綾瀬の肩に手を置いてキスを続ける。
「ちゅ……ちゅ……んむ……ふぅ、ん……ん、んぁ……ふぅ、ぁ……ん、ちゅ……」
雪菜は綾瀬の下唇を吸い、上唇を舐める。舌先を焦らすように綾瀬の前歯の先でちろちろと動かす。触発された綾瀬は雪菜の舌を追って自分の舌を伸ばす。
「ふぅ、んふぅ……ん……ちゅぷ……れろぉ♡」
綾瀬の舌が出てきたので雪菜は思い切りこれに自分の舌を絡みつかせる。大きく息を吐きながら、豪快に舌で舌を舐る。二人の涎が混ざり合って糸を引く。
(うわぁ……ママのキスすごい。これが年の功ってヤツ?)
綾瀬のペニスを頬張りながら上目遣いでその様子を窺う零菜。綾瀬と雪菜のディープキスがまざまざと見て取れる。真っ赤な舌と舌と蛇のように絡まったり、隙間もないほど唇を密着させていたりする。そうなっても、舌が互いの口内を行き来しているのがその口の動きで分かる。それくらいに激しいキスだった。
母親のメスの顔を見て零菜は下腹部がきゅんとした。ただのキスなのに、こんなにおどろおどろしいものがあるだろうか。今までに見たどんなアダルトビデオよりもずっといやらしく、興奮させられる光景だった。
「ん……んんっ……ん……はあぁ♡ はあ、はあ……ん……ふう……ぁ……」
「雪さん、見せてください」
「ぁ……はい」
茫洋とした表情のまま雪菜はスカートを捲し上げた。
下着は履いていない。邪魔になるので、下着だけは脱いでいた。雪菜は綾瀬の前に秘所を露呈させる。性的興奮で割れ目にはうっすらと愛液が滲んでいた。
「それじゃあ、あっち向いて。クンニしますよ。雪さん、好きですからね」
「娘の前でそんなこと言わないでください……」
耳まで赤くなった雪菜は、しかし抵抗もせずに綾瀬の顔の上に跨った。ピンク色の膣口を綾瀬は親指で広げる。対する雪菜は零菜と向かい合う姿勢になってしまった。
「あ……ぁ、う……こっち、見ちゃダメ」
「んぁ、ん、う……っ」
雪菜の言葉に零菜はとっさに目を反らした。フェラチオを続けながら、零菜は視線を彷徨わせる。正面を見ると、雪菜と目が合ってしまうからだ。
「ひゃあ、うっ」
そんな折、零菜の耳にあられもない雪菜の声が届く。
「ん、ん、ん、んんっ、ふあっ、あっ、あっ、ぃ……あっ、んんん♡」
「れろ、れろ、れろ……ちゅ、れろぉ……ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ」
綾瀬の舌が雪菜のクリトリスを愛撫し、さらに膣内にまで侵入している。零菜がペニスを舐めているように、綾瀬は雪菜の膣口をペロペロと舐めているのだ。
綾瀬にクンニをされながら、零菜がフェラチオをしている姿を間近で見る。これほど背徳的な展開があるだろうか。雪菜は股から登ってくる切ない快感を味わいながら、零菜の様子を眺めるしかない。
「あっ、あっ、ああっ、ん、んぁっ、あっ、や、ダメ、これ……んんっ、はあ、子どもがいるのに……ん、ふうあっ、あ、あ、ああん♡」
声を我慢しようにも、綾瀬の舌が与える刺激は刺々しく、それでいて甘い。口元を抑えても、溢れる嬌声が止められない。
(すごい、気持ちイイ。腰、溶けちゃいそう♡)
綾瀬のクンニを雪菜は好んでいる。プレイの中でも特に好きなもののひとつと言える。自分の秘所を異性に舐められるという羞恥極まりない行為を喜ばしく思えてしまう。
「はあ、あうっ、んあっ、はあ、ダメ、力、入らないっ、んふっ、はあっ」
がくん、と雪菜は姿勢を崩す。
前のめりに倒れるようにベッドの上に肘をつく。
「ちゅぷ……ぁ、ママ」
「零菜……ぁ」
ペニスを口から出した零菜と目があった。瞳を真っ赤に充血させた零菜の顔がすぐそこにあって、二人の間にそそり立つペニスがある。それは固く太く鋭くグロテスクに血管を浮き上がらせた男の象徴だ。零菜の涎でテラテラと光っている。
ペニスの先端からは銀の雫が滲み出ている。その臭いに雪菜はくらくらしてしまう。零菜から解放されたそそり立つペニスは必然的に切っ先を雪菜に向けることになる。まるで、雪菜の口に入りたいと主張しているかのようで、雪菜は逡巡した後、舌を伸ばした。
「あっ……!」
と、零菜が声を漏らすのも束の間、ペニスの先端は雪菜の口内に吸い込まれていた。
「んちゅる……じゅる……んふう……ふう……じゅるる」
「ちょ、ママ、それずるくない!?」
零菜にしてみれば雪菜は綾瀬のクンニの真っ最中だ。そこにさらにフェラチオまで取られたら零菜の出る幕がなくなってしまう。
「シックスナインっていうの、んふう、じゅる、ちゅる、ちゅう、ん……おいひい♡」
「それくらい知ってるし。もう、相変わらずちょっとずれてるんだから」
ムッとする零菜の目の前で雪菜は熱に浮かされたようにペニスに吸い付いている。綾瀬の舌も変わらず雪菜の膣を舐っていて、雪菜は鼻息荒く、時折嬌声を漏らしながらフェラチオに勤しんでいる。
(ママの口の中に、綾瀬さんのおちんちんが入ってる……すごい光景)
力強いオスの象徴が密かに敬愛する母の口にねじ込まれていて、母はそれを嬉しそうに頬張っている。もともと美しい顔立ちが淫らに歪む様が、異様な興奮状態をもたらしている。
「ふう、んふう、んふう……ちゅぷ、れる、れる、れる、ん――――じゅるるっ」
(いつもの綾瀬さんの味のほかにも何か。これが零菜の味?)
それもすぐに消える。残されるのは次々と滲み出てくる先走り液の味だけだ。口内にほんのりと広がる苦みは綾瀬が感じている証だ。
「ママ、それ、わたしがしてたんだから」
「ちゅぷ、ぁ……零菜」
「んっ、れろっ」
業を煮やした零菜は雪菜からペニスを奪い返す。舌を伸ばして裏筋を舐め回し、鈴口にキスをする。
子どもの舌に負けていられないと対抗心を燃やした雪菜も舌を伸ばす。亀頭の上部を丹念に舐めて、カリ首を舌先でなぞる。
「はあ、はあ、はあ……れろぉ、ちゅ、んふ♡ はふ♡ ちゅる……れろぉ」
「れろ、れろ、れろ……ちゅっ、はふっ、れおぉ♡ ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅっ、んふあ、あ、んんっ、んっ、れろぉ♡」
一心不乱にペニスを舐める零菜と時々嬌声を上げて悶えながら、熱い吐息とともに舌を伸ばす雪菜。二人の舌が縦横無尽にペニスの上を乱舞する。
(ママのフェラ、こんなにねっとり舐めるなんて、やっぱりいやらしい人……どうしてそんな舐め方できんの?)
(零菜、少し前までエッチも知らない娘だったのに、こんなフェラするようになってるなんて)
互いに互いを意識しながら舌をペニスに這わせ続ける。
ざらつく舌が表と裏を同時に責めてくる。零菜の舌技は上達したものの、まだ拙い。一方の雪菜は何か月もかけて綾瀬が仕込んだだけにかなりの腕前だ。緩急をつけて舐めるだけでなく、感じるところとそうでないところ舐め分けている。
「れろ、れろ、れろ、れろぉ、ん、ちゅぷ、ちゅく……ん、ちゅ、ちゅ……んんっ、はふ、あん♡」
雪菜は嬉しそうに声を跳ね上げる。綾瀬の舌が膣肉をなぞり、クリトリスを弾くと頭が空っぽになりそうなくらいに快感を覚えてしまう。ペニスから口を離したところで零菜が亀頭に吸い付いた。
「ん――――んじゅる、じゅるるっ、んふう♡ はふっ、んちゅぷ……んんっ」
(ママが舐めてたとこも全部、取り返してやる)
対抗意識を燃やして零菜が激しくペニスを吸い立てる。
やむなく、雪菜はペニスの根本に口づけて啄むような軽いキスを落としていく。
これが効いた。
激しく鈴口を吸う零菜と根本を優しくしゃぶる雪菜のコンボは綾瀬のペニスに今までにない快感を叩き込んだ。一つなら我慢もできただろうが、奪い合うようなフェラチオの後の役割分担をしたかのようなフェラチオの連撃は一気に射精感を高めたのだ。
「う、これはっ」
と、さすがの綾瀬も呻いた。
そして、ペニスが跳ねる。
「ん、あう♡」
零菜の口内で精液が弾ける。どろどろとした白濁液が爆発するような勢いで口内射精された。
「ふむ、んんんっ、んぐ……ん、ぷはぁ♡ あ、んあぁ、どろどろぉ♡」
零菜は口内に溜まった精液を二度、三度と分けて飲む。
「あ、零菜……飲んじゃったの?」
「ん、うん。喉、絡む。今日、すごい濃い」
零菜は口元を手の功で拭う。
少し、恨めしそうに零菜を見つめる雪菜。そんな雪菜に綾瀬は話しかける。
「零さんの口に射精しちゃいましたから、次は雪さんのお相手しますよ」
「ぁ、はい」
綾瀬は雪菜の股下から起き上がって、雪菜は背後から抱きしめる体勢を取った。雪菜の股下からは今度は綾瀬のペニスが顔を覗かせる。
「射精したばかりなのに、もうこんなに」
ひくひくと股下で揺れるペニスは固さを取り戻している。相変わらずの絶倫具合だ。雪菜は涎と精液に濡れたペニスの先端に触れる。
(熱い……わたしの膣内に入りたがってる)
オスの強い意志を感じ取って興奮してしまう。
言葉にしなくても、このペニスが自分の膣から子宮口までを刺し貫きたがっていることが分かってしまう。こんなに痛々しいくらいに腫れ上がったペニスを見て、雪菜の子宮も疼いていた。
問題は目の前に零菜がいるということだ。
いつもの雪菜ならこれを何の抵抗もなく迎え入れただろう。しかし、眼前に零菜がいるという状況が雪菜を踏み止まらせる。
そんな雪菜の膣口を綾瀬の指が広げる。くちゅ、と可愛らしい音を立てて広げられる膣口。中に侵入した指が愛液を掻き出しながら暴れまわる。
「は――――ひあっ♡ あ、何して、るんですかっ、そんなことしちゃ、ダメっ、見てるっ、娘が見てるんですから、ダメ、ダメぁ、あ、あ、あ~~~~♡」
身を捩り、頭を振って快感から逃れようとした雪菜だったが、十分に高ぶった身体に叩き付けられた快感には抗いようがない。零菜が息を飲んで見守る前で大きく痙攣してしまうのだった。
そして、息も絶え絶えとなったところで、綾瀬のペニスが牙を向く。
「挿入しますよ」
「は、あ、待って、ください……み、見ちゃ、ダメ。こっち見たらダメだからね」
零菜にそう語りかけながら、腰を上げる雪菜。切っ先を膣口に合わせて、ゆっくりと自分から腰を下ろした。
「ふう……ん♡ んん♡ あっ、ぉ、大きいっ♡」
ペニスの亀頭を膣口が飲み込んで、そこからずるりと棹が膣肉に包まれていく。トロトロの愛液でしっかりと濡れた瑞々しい生肉でぎゅっとペニスを鷲掴みしてくる。
「ん――――はあぁ♡」
雪菜は腰をひくつかせてため息をついた。
綾瀬のペニスは雪菜の膣に飲み込まれて完全に結合している。大きな一物をすべて包み込んだ雪菜の膣は挿入のみならず抽挿まですぐに始めるようにと訴えかけている。
「じゃあ、動きますよ」
「ひ、あ、あひっ、んああ♡」
ずずん、と膣奥に響く衝撃に雪菜は悲鳴を上げた。
雪菜の膣肉はがっちりとペニスにしがみ付いている。それを無理矢理引きはがしながらの抽挿だ。密着感があるだけに刺激も強い。
「んあ、んあ、んあ、んあ、ああん♡ ふあ、あ、あ、ああっ、あああっ♡」
雪菜の小柄な身体が上下に跳ねる。
一定間隔を維持しながら、ずんずんずんと腰が上下している。勢いに任せた上下運動でベッドが揺れる。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、あ――――はあぁ♡ んはあ♡ ああ、んあ、ぃ、あ、はふ、んああっ♡」
屈強な肉の棒が肉襞の中に吸い込まれ、膣奥を突き上げている。
その様を零菜はすぐ傍で見つめていた。
「ま、ママ……」
(ママのあそこが、滅茶苦茶にされてる。すごい。あのママが、こんな風になるなんて)
雪菜の表情が崩れている。理知的で厳格だった母が、綾瀬のペニスを突き込まれた途端に弱弱しく、快楽に飲まれてしまっている。
「ふふ、どうですか零さん。零さんが生まれた場所ですよ。もっと、よく観察してもいいんですよ」
などと綾瀬は意地悪なことを言う。
確かに今、綾瀬が貫いているのは零菜が出生した場所だ。雪菜の裸を見るのは何も初めてではないが、女性器をしっかりと眺めてみたことはない。
「やめ、ダメですっ。そんな、そんなこと……んんっ。娘になんてこと、ひはっ、あはっ、ああん♡」
雪菜の言葉は続かない。
快感が雪菜の思考と言葉を断ち切ってしまう。
ずちゅずちゅと愛液を掻き混ぜる音がして、雪菜の視界は上下に揺れ続ける。下腹部の圧迫感は快楽に直結し、息苦しさすら気持ちがいい。
(零菜が、零菜が見てる。わたしのセックス、全部見られてるっ)
愛娘の視線が結合部に向けられているのを雪菜は感じてる。
あってはならないことだ。
実の子に他人とのセックスを観察されるなど、ありえない。究極の「非日常行為」だ。
「う、あ、あ、ああっ」
ぞわり、とした感覚で全身に鳥肌が立った。
それは期待であり快感であった。
「娘さんに見られて、興奮してますね。雪さんは真正のマゾですね」
「ちが、違う、こんなの、違うんです。ああ、違うの零菜っ、あひっ、んはあ♡ やめ、突かないでぇ♡」
零菜の目の前で雪菜が踊るように腰をくねらせている。
突かないで、と雪菜は言う。しかしその動きを見れば本気で嫌がっていないのは明らかだった。むしろ、
「雪さん、変なことを言いますね」
「な、なにが」
「だって、さっきから私はあなたを突いてはいないじゃないですか。動いてるのは、雪さんのほうでしょう?」
「へ、あ? 嘘、だって、これ……ん、あっ」
指摘されて雪菜は我に返ったように固まった。
綾瀬が突き上げていたのは最初だけ。
実際には雪菜のほうが自分から腰を動かしていた。自分の好きなように腰を捻ったり上下に動かしたり、捩じったり、快楽を貪る獣のように求めていたのは雪菜だった。
「この際だからはっきりさせましょう。雪さん。零さんに見られて、興奮するってこと」
「あ、いや、違、う……んあ……違う、そんなんじゃ、ありません。ん、ふあっ、止め、ああっ」
綾瀬の律動が再開する。
雪菜の膣肉を悦ばせる抽挿。しっかりと綾瀬は雪菜の身体を抱きしめて抑え込み、ぶれることなく膣奥を突いてくる。
「はあ、はあ、はあ、止め、止めて、そんなにされたら、堕ちる、堕ちちゃいますから……ダメ、止めて、気持ちイイの娘の前でなんてぇ」
口先だけの拒絶。
顔はすっかり乙女になって、抵抗もなく、法悦を味わっている。イキたいという動物的な本能が剥き出しになって、理性的な部分がどんどん縮小しているのがまざまざと見て取れる。
「零菜、ダメ、ダメ、見ちゃ、イクから、イクから見ちゃだめ……ダメなの、それはぁ、あ、はあ、ああ、気持ちイイの、来ちゃいます」
「じゃあ、イク前にはっきりさせてください。ほら、零さんが見てる前でしっかりと」
乳首を摘み上げて刺激を追加する。
雪菜の思考回路に靄がかかる。
零菜の視線を感じながら、喘ぐことしかできないでいる情けない自分を客観視して、それが無性にソソってしまう。
見られてはダメなのに、見られたいと思ってしまう。
ずぶりと押し込まれてペニスの先端が子宮口を圧迫する。尋常ではない快感が込み上げてきて、雪菜の思考を焼き尽くす。
「あ、はひっ、あっ、や、ダメ、き、気持ちイイっ、零菜に見られて、気持ちイイの来ちゃいますっ」
「やっと素直になりましたね。もっと素直になって、快感を受け入れてくださいね」
「きひっ、あはあ♡ あ、んあああ♡ チンポで奥、そんなにされたら、わたし、ほんとにイッちゃ、あ、あ、あああ、く、来るっ!」
綾瀬が雪菜の首筋に舌を這わせる。
懸命に快楽を抑え込もうとしていた雪菜の注意がそれで逸れる。その一瞬が命取りとなった。雪菜の膣奥を貫くペニスが与える快感が雪菜の我慢の限界を超えたのだ。
「あ――――っ」
油断の隙を突かれた雪菜は一瞬だけ茫然とする。
零菜と目が合って、すぐに視界が真っ白になる。
「ん、ひあああああああああああああああああああ♡」
雪菜は白目を剥いて大きく仰け反った。同時に白濁液が子宮に流し込まれる。強烈な熱と快感が連続した絶頂を促す。
「あ、あ、あっ、イグっ、イグっ、イグゥゥ♡」
びくんびくんと壮絶な絶頂を遂げた雪菜。
その膣内に脈打つペニスが精液を注いでいるのを零菜は見ていた。
「すごい、ママ……」
言葉をなくす。
雪菜のオーガズムも雪菜の膣内に精が注がれるところも、零菜にとっては衝撃的だった。ぐったりとした雪菜の気持ちよさそうな顔は、見たことのない母の裏の顔でもあった。
膣から引き抜かれたペニスは精液と愛液で汚れている。
それを自分の膣内に入れたらと思うと心臓がバクバクしてくる。
「綾瀬さん」
零菜は綾瀬に呼びかける。
先ほどの雪菜と同じように自分のスカートをまくり上げて。
「次、わたしにお願いします」