※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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26話

 綾瀬の経営する店に大きな荷物が運び込まれたのは、十二月の終わりであった。

 年の瀬が近く、南国の暁の帝国であっても相応の冬の気配を感じる今日この頃、営業終了後に荷解きをした綾瀬は満足げに頷いた。

 それは大きな椅子だった。

 背凭れはゆったりとしていて足も延ばせる。身体に負担なく寝そべることができるので、用途は椅子というよりもベッドに近い。

 このベッドは見た目以上に多彩な機能を有している。ただ人が座って休憩をするだけではない。綾瀬の能力と組み合わせて用いる特殊な魔具なのだ。これが二台、搬入された。店で行う新サービスの目玉となるものである。

 基本的にこれは綾瀬の能力を増幅する装置である。

 そのため、他の誰が使ってもただの椅子としての機能しかない。綾瀬が使って初めて、この椅子は真価を発揮するのである。

 そして、新サービス導入から半月が経った一月の第二週。

 三連休の二日目に、店の扉を潜ったのは雪菜と零菜だった。

 二日前に予約があったときには驚いたものだ。

 

「雪さんと零さんのお二人で、3Pコースでよろしいですね?」

 

 と、綾瀬は確認する。

 母娘を交えたプレイは過去に一度だけ経験がある。それも制服を着てのもので、あれは零菜が雪菜を焚きつけて、強引にホテルに誘ったのだった。

 今回は綾瀬の店でのプレイとなる。

 綾瀬の問いかけに、雪菜と零菜が頷いた。母娘で示し合わせて性感マッサージ店にやってくるというのも、ずいぶんといかがわしい話ではある。それだけ、家庭環境が複雑なのだ。

 

「綾瀬さん、新しいサービス始めたんですよね? なんか噂を聞きましたよ」

「噂になってますか?」

「掲示板にヤバいとかあれこれ」

「ネットの情報は怖いですからね。まあ半信半疑がいいんじゃないですか」

 

 零菜が好奇心に顔を輝かせて綾瀬に尋ねてくる。それを綾瀬はやんわりと遠ざける。ネット上で噂になっているとなると、この半月で経験した客が書き込んだのだろう。

 ネット上の風評は経営に直結する上にコントロールが利かないものなので、あまり得意ではないのだが、悪意ある書き込みではなさそうなので胸を撫で下ろした。

 

「それで、新サービスの体験コースを予約したわけですか」

「それがどういうものか、実際に体験したいと思って。ふふ、なんか性感催眠マッサージ機を使った高度でマニアックなプレイだとか?」

「そうですね。ええ、確かに。似たようなものは探せばあるでしょうが、この精度と安全性はうちだけですよ」

 

 綾瀬は雪菜と零菜を部屋に案内した。

 催眠マッサージチェアが二台並んで配置してある。

 

「それでは、雪さんと零さん、シャワーが終わりましたら、それぞれ椅子におかけください」

「分かりました」

「はい」

 

 

 

 ☆

 

 

 

 緊張した面持ちで雪菜と零菜は椅子に座った。

 深くゆったりとした椅子はふかふかしていて心地よい。大きく包み込まれるようで、足を伸ばせるのでリラックスできる。

 

「寒くないですか?」

「大丈夫です」

「わたしも、平気です」

 

 シャワーで温まった身体に冷房が当たると冷えてしまってマッサージどころではないのだが、その辺りの計算はしている。それでも一応、人によって感じ方が違うので尋ねている。

 

「それでは、導入から始めますね。力を抜いて、与えられるすべての刺激を受け入れてください。痛みはありませんから大丈夫です」

 

 話しながら二人の手足を備え付けのマジックテープで固定する。

 

「固定するんですね」

「申し訳ありません。安全のための措置です。施術中の怪我の下になりますので、ここはしっかりしないといけないんです」

 

 手足を固定したら、次にヘッドギアを装着する。頭部と耳を覆い隠す形で、脳に直接綾瀬の夢魔の力を送り込むための受信機である。

 

「まずは雪さんから、オイルを擦り込んでいきますよ」

 

 綾瀬が用意したアロマオイルの香りが雪菜の鼻腔をくすぐった。

 

「いい匂いですね」

「そうでしょう。今日はバニラを用意しました」

 

 バニラは古くから媚薬として用いられてきた薬草でもある。そのオイルをスライムと混ぜ合わせて肌に張り付きやすくした特性のアロマオイルだ。

 綾瀬は手に取ったバニラオイルを雪菜の身体に塗り始める。まずは細い首からリンパの流れをよくするようにマッサージしながら、肩、鎖骨、乳房と順番にオイルを塗りたくる。

 

「ふう、ん……はあ……ぅ……ぁ、こっち、あまり見ないで」

「あ、ごめん……別に見てるわけじゃないけど」

 

 零菜が慌てて視線を逸らした。

 綾瀬にマッサージされる雪菜を興味深そうに眺めていたところだった。雪菜は零菜の視線に羞恥を感じて、声をかけたのだった。

 

(綾瀬さんの手、やっぱりいやらしい動き……気持ちイイ)

 

 ねっとりとアロマオイルが身体に広げられていく。

 直接、性感帯に触れているわけではないのに、どうしても身体が高揚してしまう。身動きを封じられていることもあるのだろう。

 緊縛そのものが快楽中枢を刺激するのだと、雪菜はこの店で嫌というほど経験している。その経験が椅子に固定された自分の姿と重なってますます先への期待感を高めてしまう。

 

「ふう、ふう、ふう……はぁ、ん、ふう……あっ」

 

 アロマオイルが指先まで包み込む。 

 今や顔以外のすべてがぬるぬるになってしまった。身体中からバニラの香りを漂わせて、雪菜は呼吸の度に脳がぼうっとするような感覚を味わっていた。

 

「イイ感じに馴染んできましたね」

「ん、あっ、はうっ」

 

 クリトリスを綾瀬は摘まんだ。

 雪菜は身体を緊張させて、アワビのように蠢く膣口から愛液を滲ませる。媚薬成分が肌から体内に染み込んでいる。触れなくても肌が敏感に性感を刺激している。

 

「もう少し待っていてくださいね。次は零さんの番ですから」

 

 そう言うや綾瀬は零菜の下に歩み寄り、雪菜と同じようにバニラのアロマオイルを零菜の身体にまぶし始める。

 

「ひゃ、あっ……これ、ん……いい匂いですけど。ん、はあ、綾瀬さん、やらし、い」

「零さんに言われたくないですね。もうこんなに濡らしているじゃないですか」

「ふぎゅっ、んあ、や、やあっ、いきなり触るの反則、ぅ、んあっ」

 

 零菜を愛撫していると、雪菜を見て興奮していたのか股から愛液が零れていることに気づいた。膣口に指を押し込んで、くちゅくちゅとかき回すと零菜は身悶えしてよがった。

 

「あ、や、あ、あ、あっ、んあっ、ふう、ふう、んああ♡」

 

 零菜は雪菜がいるにもかかわらず気持ちよさそうに喘ぐ。

 固定された身体を目いっぱい暴れさせて、快感から逃れようとするが、強靭なマジックテープに阻まれて綾瀬の指から逃げられない。

 だが、オーガズム寸前で綾瀬は指を止めてしまった。 

 

「ふう、ふう、ふう……はあ……はあ……あぅ……うう」

「まだまだ。零さんもこんな序盤でイクのはもったいないですよね」

「い、意地悪」

 

 恨めしそうにしながら零菜は綾瀬を睨んだ。

 真っ赤な瞳、朱に染まる頬。すっかり発情しオーガズム寸前まで駆け上がった零菜だったが、お預け状態で放置されることになってしまった。

 

「それではオイルも塗布しましたので、本番に入っていきますね。覚悟はいいですか?」

 

 手を拭いて、オイルを落とした綾瀬はマッサージチェアに座った二人に声をかけた。

 雪菜と零菜は生唾を飲んだ。

 事前説明を受けていても、身体を固定された上にヘッドギアまでつけられてまるで人体実験に使われているかのような状況に、不本意にも雪菜と零菜は高揚していた。

 これが安全だと知らされているからだ。

 不安はあるが、それは期待の裏返しだった。

 綾瀬が手元のパソコンを操作する。

 ヘッドギアと無線で繋がっている操作端末である。まずは二人のヘッドギアを起動し、催眠導入を行う。

 雪菜と零菜のヘッドギアが同時に起動し、二人の脳波を読み取って最適な催眠導入法を計算する。さらに綾瀬の夢魔の力を組み合わせて、対象者の性欲を増大させる。

 

「ふぐっ!?」

「あぐっ!?」

 

 雪菜と零菜ががくんと背中を反らした。

 電流のようなものが脳内で弾けた。ヘッドギアから送り込まれた魔力が、二人の快楽中枢に侵入し掌握したのだ。

 

「今の、は……?」

「なんかビリビリしたよ」

 

 対象者の感覚を操るヘッドギアだが、操られる側にはその自覚がまだない。しかし、導入はすでに済んでいる。

 今や雪菜と零菜の性感は綾瀬の思うままに操れる。

 

「それでは、いきますよ」

 

 まずは、性感を引き上げる。

 少しの刺激でも性感を感じられるようにする。羞恥心や嫌悪感などで性欲が減衰する人にも効果的な、衰えない性欲を脳に持たせる。

 キーン、と不快な音がヘッドギアの中で鳴る。その直後、雪菜は全身が火照り始めたことに気が付いた。零菜も同様だ。

 

「はあ、はあ、はあ……ん、あ……何、何ですか、これは……ふう、ふう、あ、ん、はあ、身体が、おかしい」

「ん、ん……いや、何か、ふう、ふう、あ、変……ん、んんっ」

 

 もじもじと身体を動かし始める。

 性欲が刺激されて、秘所が快楽を求め始めたのだ。アロマオイルでジワリと体内に染み込んだ媚薬もあって、全身が性感帯になったようだった。

 

「どんどん、気持ちよくなっていきますからね」

 

 綾瀬が手元で操作した通りに二人の感覚が操られる。

 夢を見ているような状態だ。現実でありながら、感じていることが全く違うのだ。夢と現の間で雪菜と零菜はよがることになる。

 

「ふううぅっ! あっ! これ、はっ! んあっ、あ、あ、何か、身体の上にっ! はふ、ん、ん、這いずって、んんっ!」

「あ、あ、んん、なにこれ、感じる。はひっ、お、おっぱい、何か吸ってる、んひっ、ひあ、き、気持ちイイ♡」

 

 雪菜は肌の上を這い回る何かに、零菜は乳首を何かに吸われる感覚で快楽を得た。実際にそうなっているわけではないが、感覚を操られ脳が誤認している状況だ。

 少しずつ、快楽の範囲が広がっていく。

 零菜の乳首を重点的に責めた後は太ももと腰、首筋までを性感帯にする。ナメクジが這いまわるような不快な快感で強引に絶頂寸前まで持って行く。

 

「い、嫌っ、なに、気持ち悪い!? 気持ち悪いのに、気持ちイイ!? ひ、あ、やだやだ何これ、ん、んあ、あ、あ、あっ」

 

 零菜の声に心配した雪菜が隣を見た。

 その直後、

 

「ふぐ♡」

 

 雪菜は零菜どころではなくなった。

 バチン、と脳内で弾けた快楽電流で背中を背凭れに打ち付けるほど痙攣してしまったのだ。

 さらに乳首がピンと勃って、クリトリスが肥大化する。膣口がパクパクとペニスを求めて蠢いて、腰が勝手に跳ねる。

 雪菜に与えたのは純然な快感だった。

 深いオーガズムと同じものを雪菜の脳に直接叩き込んだのだ。快感によって昂らせるのではなく、脳を直接オーガズム状態に切り返させた。

 

「んお、ほふ♡ あ、ふぎぃ♡ 何、いきなり、イッた? うそ、でも、これ、気持ちイイ♡ い、んあ、あ、あ、あ、身体、おかし、イク、なんで、んああああ♡」

 

 困惑する雪菜をしり目に身体が勝手に絶頂する。

 あまりの快感に雪菜は知らず知らずのうちに笑みを浮かべてしまう。

 

「零さん、ほら、ちゃんと受け入れて。落ち着いて、気持ちよくなるんですよ」

「そんなこと言っても、こんな、何か身体の上、這ってるみたいで。ん……あ、やだ――――あ」

 

 ぞわり、とした感覚に零菜は恐怖すら覚えた。

 綾瀬が命じたままに零菜の脳は快感を受け入れる。

 身体中を這い回るナメクジの感触での絶頂だ。

 

「はひぃぃぃ♡ いや、いやぁ♡ こんな、変なのでイク、イクの、ああぉ、ぉ、んおおあ♡」

 

 雪菜と零菜の膣口からは、溢れんばかりの愛液が垂れている。

 体液を垂れ流しながら美少女たちが快楽に呻き、法悦に浸る。

 

「ふうぅ、ふぅぅ、ふぅぅ……んあ、あ、あ、う、んあ」

「あん、あん、ああ、う……あ、登る、来る、ふあ、ああぁ」

 

 雪菜と零菜が首を振って快感に抗い、受け入れ、絶頂する。

 がたがたと椅子を揺らして母娘が嬌声を上げる。

 

「イイ感じで身体が火照っていますね、二人とも。それでは、せっかく3Pコースなのです。ヘッドギアを二人つけている人がいて初めてできることをしましょう」

 

 綾瀬は操作端末を操って、また別のモードを起動する。

 そうして、別のアロマオイルを取り出した。ラベンダーだ。

 

「綾瀬さん?」

「雪さん、これ、嗅いでみてください」

「はい」

 

 何が起こるのか分からない雪菜は言われた通りに小瓶の匂いを嗅ぐ。

 

「え? あれ? 何、急にラベンダーが……?」

 

 疑問符をあげたのは零菜だった。

 

「零菜?」

「今、ラベンダーのアロマの匂いがして、それ?」

 

 零菜は綾瀬の手にあるラベンダーのアロマオイルの小瓶を見た。

 

「その通りです。分かりやすく香りで試しましたけど、今、お二人の感覚が同期しています」

「へ?」

「同期?」

 

 雪菜と零菜が疑問符を浮かべるも、すぐに意味を理解したようだった。

 

「ママが感じたことがわたしにも伝わるってことですか?」

「そのとおりです。普段ならあり得ない深い感覚共有も、この装置と私の力で実現できるのです」

 

 綾瀬は雪菜の頤を上げさせる。

 唇を撫でると零菜もくすぐったそうにする。

 

「雪さん、力を抜いて」

「あ、ん……ふう、む、ちゅ♡」

 

 雪菜は綾瀬の口づけを受けてうっとりとする。久しぶりの濃厚なディープキスだ。すぐに自分からも舌を絡めて涎を求めた。密着する唇。その中で舌と舌が濃密に絡み合う。

 

「ん……ん……れる……ちゅ……ん、ふう……あう……ん♡」

(キス、すごい……零菜が見てるのに、こんなに求めてしまってはしたない)

 

 それでも雪菜は舌を動かすことを止められない。

 さんざん綾瀬を味わい尽くした雪菜の口は綾瀬の味を完全に覚えてしまっていた。男の涎を飲んで、そこに含まれるフェロモンでさらに興奮することを知っている。舌に絡みつく舌が、そのまま頬の内側と上顎を舐めていくこそばゆい感覚の心地よさに目を細める。

 

「んあ、ふあ……あ、う、わ……口の中、うわ、舌? 綾瀬さんの涎の味? う、あ、んん」

 

 蕩ける雪菜の隣で零菜は困惑している。

 キスしていない零菜の口に、はっきりと綾瀬の口づけの感覚が伝わってくるのだ。しゃべっても口を閉じても関係なく、口の中を蠢く舌の感覚が残り続ける。流し込まれる涎が喉を伝っていく感触も分かる。

 

(これ、マジ? 綾瀬さんの涎、ママ飲み過ぎ、うわ、ヤバい、わたしまで)

 

 零菜に雪菜の快感が伝わっている。

 そしてすべてが筒抜けなのは零菜も変わりない。 

 雪菜から離れた綾瀬は今度は零菜のもとに歩み寄る。

 そして、零菜の膣口を広げてそこに顔を埋めた。

 

「わ、わ、わ、それ、ダメ、いきなり、んん」

 

 零菜の膣口に舌を伸ばし、ペロペロと舐め始める綾瀬。唐突なクンニに零菜は顔を真っ赤にするが、抗うことはできない。

 十分に興奮して充血した秘所は、綾瀬の舌に頼るまでもなく濡れそぼっている。ぞりぞりと舐め上げられて、恍惚の表情を浮かべる零菜。

 

「ひゃめ、気持ち、イ、あ、クリトリス、吸うのダメです♡」

「う、あ、これ零菜の? う、あん♡ ちょ、零菜、あなた、感じすぎ、あ、ふわぁ♡」

「感じすぎって、だって、仕方ないじゃんっ、んっ、あっ、キスだけでのぼせてた人に言われたく、ない、ぃ、ぃ、ぁ゛、やば、来るっ、んひぃぃぃ♡」

 

 ガクガクと膝を震わせて、綾瀬のクンニでオーガズムを味わう零菜。

 

「あ、嘘、来るって、んあっ!? い、イク!? んあっ、あ!」

 

 そして、娘の絶頂に引きずられて雪菜もびくびくと身体を震えさせる。

 娘が絶頂すれば、母も絶頂する。その逆もまた然り。雪菜と零菜は性感を共有している。繋がっている以上、二人の快感はそのまま同時に味わうことになる。

 

「さて、今の状況がどうなのか、よく分かっていただいたところで本番ですよ」

「本番?」

「はい。さ、これです」

 

 綾瀬が取り出したのはローションでぬめりを出したディルドバイブだった。

 

「これを挿入していきます。お二人にね」

「二人にって、それ」

「待ってください、綾瀬さん、同時は不味いですって」

 

 慌てる雪菜と零菜だが、綾瀬は取り合わない。

 まずは近くの雪菜だ。

 ディルドバイブはアナル用である。チェアを操作して足を上げる姿勢を取らせる。まるで出産でもするかのような体勢にするとアナルがよく見える。そこに、ぐりぐりとディルドバイブを押し込んでいく。

 

「あ、ぎぃ、あ、ふぐ――――あ、お尻、んあぁあ」

「う、うぐ、キツ、お尻に入ってくるの、伝わって、あ、んんん♡」

 

 雪菜のアナルに実物のディルドバイブが根本まで挿入される。すると、その感覚がそのまま零菜に伝わる。零菜はアナルに何も入っていないのに、実感として挿入されているように思えてしまうのだ。

 ディルドバイブのスイッチを入れると、微細な振動がアナルを刺激する。

 

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、お尻に響く、バイブ、んあ、あああ♡」

「ママ、ママのお尻、伝わって、んぃぃ♡ これ、酷い♡ あ、ふああ♡」

 

 雪菜だけでなく零菜もよがる。

 アナルの感覚を共有しているので、雪菜が気持ちよくなるほど零菜も感じてしまうのだ。

 

「それでは次ですね。零さん」

「ふえ……? あ、何を……」

「零さんにはこれです」

 

 ねっとりとオイルをまぶしたアナルビーズだった。

 

「え、え……何、だって今、お尻、ママの来てる……」

「ですが、零さんのは開いている。ですよね」

「ひあ、待って、今、お尻苦しいからっ、待ってください、ダメ、あ、あ、ああっ」

「まずは一つ目」

 

 つぷり、と零菜の直腸内にアナルビーズが押し込まれる。

 先端の小さな粒が肛門の中に飲まれる。

 

「ん、んあっ」

 

 零菜がびくんと腰を跳ねる。

 そのまま綾瀬は二つ、三つと玉を押し込んでいく。最初は大したことのない大きさでも、三つ目あたりからは異物感が強まる。

 アロマオイルを潤滑油として、そのまま七つ目まで挿入した。

 

「あぎぃ、い、大きい、こんな、入らない。ママのも入ってるのにぃ!」

「雪さんのは零さんとは関係ないですよ。ほら、抜き差ししましょうか?」

「止めてぇ、そんな、しないで、無理、無理ですからっ」

 

 持ち手となるリングに指を通した綾瀬は、いやいやと首を振る零菜のアナルから大粒のビーズを引きずり出す。

 

「あひぃっ♡」

 

 零菜が腰を跳ね上げた。

 ビーズがずるりと抜ける。一個抜けるとそれに引きずられて後続のすべてが玉一個分ずれる。直腸内がビーズに擦られて、甘い快感が頭に響く。

 

「ひうっ♡」

 

 ディルドバイブを押し込まれ、微細な振動に苦しむ雪菜も零菜の快感が伝わってきて小さく呻いた。

 

「それじゃあ、ペースを上げますよ」

 

 綾瀬はアナルビーズを三つまで引き抜いてから、直腸内に戻す。その作業を連続して行う。

 

「あひっ、ひうっ、んああ、あ、あ、ああ、お尻、ビリビリ、する、んおお♡ すご、あひっ、ひあああああ♡」

「あ、あ、あ、零菜の中の、あ、お尻に、わたしにも、届く、んあ、あ、あ、ああ、この感じ、すごい、ふひあ、あはあ♡」

 

 雪菜も零菜の快感を受け入れて嬌声を上げた。

 いまだ未使用の秘所から二人とも溢れんばかりに愛液を垂れ流す。

 

「零さんにもバイブを上げますね」

「え、あ、嘘、まさかぁ」

「膣用ですよ」

「あひぃいいいいいい♡」

 

 歯を食いしばって快楽に抵抗するも、まったく意味を成さなかった。

 秘所に食らい付いたディルドバイブがゴリゴリと零菜の膣内を襲い、すぐに振動を開始する。

 

「お、お尻だけで、もう、いっぱいなのに、これ、ひゃ、ひゃめ、んひ、あふああ♡」

「零菜、零菜、何して、感じないで、こんな、ん、ん、あ、あ、来てる。わたしにも来てるから!」

「無理、無理だって、こんな、感じないなんて、無理、ママ」

 

 雪菜にも当然にその刺激が伝わる。

 拷問のような快感の嵐だった。 

 雪菜からすればアナルに二つの快感があり、膣に入っていないにもかかわらず快楽が伝わってくる。零菜が強烈な快感に襲われているのが分かる。自分も同じく快感の虜だ。頭の中が焼けて溶けて何も分からなくなる。

 

「さて、それじゃあ雪さんに戻りますね」

「あ、あ、あっ、あっ、綾瀬、さん……はあ、はあ、ん、ふぐ、わたしには、何を……はあ、はあ」

「雪さんも前が空いているじゃないですか」

「ふう、前って、あ、でも、今は、んんっ、気持ちイイのが、もういっぱい……っ」

「ふふ、でも使わないのはもったいない。ああでも、いいですよ。せっかくだから、もっと雪さん好みのことをしましょう」

「この、み……?」

「はい。ほら、おしっこするの好きだったでしょう?」

「っ!?」

 

 雪菜が目を見張った。

 確かに綾瀬の店を訪れた時、雪菜はそういうプレイを楽しむことはあった。犬のようにお散歩して、情けなく小便を垂れ流す。人として最底辺の地に落ちた情けない姿を曝すことに悦びを感じるようなマゾの自覚を植え付けられている。

 

「ダメ、ここでなんて……娘がいるのにっ――――あ、ふああ♡」

 

 キンキンキン、と耳鳴りがして頭の中で魔力が駆け抜ける。

 感覚を操られたのだ。

 下腹部にぞくりとした感覚が生まれる。

 

「ま、まさか……これってぇ」

 

 今にも決壊しそうな感覚。

 強烈な尿意が雪菜を襲った。

 綾瀬が尿意を操って、今すぐに排泄したいという願望を芽生えさせたのだ。

 そして雪菜の尿意はそのまま零菜にも伝わる。

 

「ひい、はあ、ああ、綾瀬さんっ! と、トイレ、トイレに、行かせて!」

 

 唐突に催した零菜はパニックになったように叫んだ。

 

「ふぐ、ん、ふう、はあ……ううう」

 

 雪菜は唇を引き結んで尿意に耐える。

 一方の零菜はパニック状態だ。小便を漏らすことに対する嫌悪感が強い。雪菜のように、それを性欲を発散する一つの方法として理解できていないからだ。

 

(おしっこ、気持ちイイのは知ってる。嫌というほど、今までしてきたから。でも、今は。今は零菜がそこにいるの)

「頑張りますね。排泄と同時にオーガズムを味わえるように感覚をリンクしておきましたからね」

「そ、そんなこと、しなくても、いい、ぃ、ひ♡ ん、お♡ あ、うう、ふあっ♡」

 

 アナルも膣も玩具で継続的に愛撫されている。

 性感は頂点に達している。いつ絶頂してもおかしくはないし、それによって尿道が緩めば一瞬で洪水となるだろう。

 それを雪菜は理解しているからこそ、必死に堪える。零菜は単に漏らしたら恥ずかしいからと我慢しているが雪菜は違う。もっと切実だ。なにせ、漏らせば最高に気持ちイイと知っているのだ。お腹が空いている時に、目の前にご馳走を並べられているのと同じである。今すぐに飛びつきたいと本能が訴えているのだ。それを堪えるのは並大抵の根性では実現できない。おまけに、アナルと膣への愛撫が続いている。僅かな油断が、絶頂と排尿を促すことになる。

 

「う、う、ううう……うあ、ああ、あああああああ」

 

 がたがたと雪菜は揺れる。

 我慢と欲望がせめぎ合い、気が遠くなる。目の前で零菜が泣き叫んでいる。気持ちよさそうに笑みを浮かべながら羞恥と恐怖に喘いでいるのだ。

 

「本当によく頑張りますね、雪さん」

「ぅ、わ、わたしが漏らしたら、零菜も、零菜も、う、ぅぅ」

「ああ、そうですね。感覚が繋がっていますから、零さんも一緒に気持ちよくなれますね」

「ふあ、ぇ……あ」

 

 雪菜の心の間隙を突く言葉だった。

 人前での排尿は恥ずかしい。責められる。情けない。そうやって造られた常識の殻を破るのが綾瀬の進める排尿プレイの神髄だ。その一瞬、作り上げられた建前は取り払われて、自然な快感を得ることができる。

 雪菜はそれを知っている。零菜は知らない。その違いは大きい。そして、雪菜がここで我慢することを止めれば、零菜と一緒に気持ちよくなれるのだ。

 気持ちよくなることが悪いことか。それは違う。少なくとも綾瀬の店でのプレイに限り、排尿で気持ちよくなることも含めてプレイだ。

 

「何なら手伝いますよ」

「ひ、あ、やめ、ダメダメダメですっ、今はっ――――っ」

 

 綾瀬の指が雪菜のクリトリスを弾く。

 その刺激が雪菜の脳を溶かした。

 ただでさえ責め立てられ続けて限界だったのだ。もう無理だった。

 

「あ、だめ、も、無理っ」

「ま、ママっ」

「ごめんなさい、零菜ぁ♡ もう無理ぃ♡」

 

 雪菜は絶叫して、喉を反らした。

 腰を跳ね上げて、椅子を揺らし、膀胱に溜まった聖水を噴き上げた。綺麗なアーチを描く雪菜の聖水。同時に雪菜は天にも昇るようなオーガズムに達する。

 

「はぁ、ひいいいいいいいいいいいいいん♡」

 

 一瞬にして娘のことすら頭から消え失せて、気持ちイイという一念だけが身体中を駆け抜ける。

 

「おしっこ、気持ちイイぃぃ♡」

 

 そんな母のおもらしを見た零菜は、母に対する失意を覚える前に雪菜と同じ快感に襲われる。

 

「ひ、あ、ダメ、ああ、出るぅ♡」

 

 こちらは膣口が玩具で塞がっているので弧を描くことはない。その代わり隙間からじょぼじょぼと黄金水が溢れ出て水たまりを作った。

 

「にゃんで、にゃんでおしっこ気持ちイイ? あひ、んあ、ひい、ああ、ひやああああああん♡」

 

 狂ったように叫んで零菜は尿と潮が混ざった液体を垂らしてオーガズムを味わい続ける。

 

「ママのバカぁ、なんで、なんで我慢しないのぉ♡」

「ごめんなさい、ん、でも、零菜が、そうやって感じてるから。わたしにも、あ、あ、あぁん♡ 来る、こんな、あ、ああ、またイクっ♡」

 

 気持ちよさそうに絶叫と絶頂を繰り返す母娘。 

 雪菜に綾瀬は語り掛けた。

 

「それでは、最後の仕上げですね。雪さんの膣も十分に解れたようですし」

「へぁ?」

「零さんと同じの、上げますね」

 

 ぐずぐずに濡れた膣内に綾瀬はディルドバイブをプレゼントした。

 

「あ――――ひあああああああああああああああああああああああ♡」

「なにゃ、あ、んほおおおおおおおおあああああああああああああ♡」

 

 母娘で同時に嬌声を上げて、歓喜に湧いた。

 アナルと膣のダブル二本差しである。

 常識では考えられない快感の奔流に雪菜と零菜は悦び、悦楽に耽る以外にない。

 

「あひ、ふひ、んお、おおっ、これ、おかし、い、ああっ、おマンコ、お尻、同時に二本なんて、あああああっ」

「ひい、ひい、んひい♡ ほあっ、あ、これ、んふう、あっ、気持ちイイっ♡ こんな知らな、い♡ ひい、ひい、あはっ、あはぁ♡」

 

 美しい母と娘が二人そろって快感を共有しながら体液をまき散らした。

 びくびく震えて、時に小便を漏らし、盛大に潮を噴く。

 快楽地獄は雪菜と零菜が揃って音を上げるまで延々と続けられた。

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