暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
朝起きて、朝食を作り、娘を学校に送り出してから出勤する。世の中の母がそうであるように、雪菜も朝起きてから休む間もなく時間が過ぎていく日々を過ごしている。
仕事も慌しい。
管理職になり現場に出る機会が減ったものの、職場そのものは忙しい部類に入る。暁の帝国の治安維持を司る組織の中核を成す部署であるため、多方面から入ってくる情報に適切に対応していくことが、国民生活を左右することに繋がるのである。
それを思えば、雪菜の双肩に圧し掛かる責任は並大抵のものではない。
事件事故の捜査対応のほかに職員のライフワークバランスも考えなければならない。
一日中、イスに座っているだけのデスクワークは、精神力だけでなく体力まで奪っているようであった。
運動しているわけではないのに、筋肉が痛んでくる。
ずっと同じ姿勢を維持しているので、節々が固くなっているような気がした。
外を見れば、もう真っ暗だ。
定時で帰れる日は意識して帰っているが、月末の締め処理もあってここ最近は残業が重なっている。
職員たちの超過勤務状況の管理に経理の決済、報道関係への対応と立て込む仕事をてきぱきとこなすことができるのは、彼女の生来の頭のよさによるところが大きい。
これで最前線で戦えば最強クラスの戦闘能力を発揮できるというのだから、反則だ。
背伸びをすると背骨が音を鳴らす。肩と首を回しても同じ。筋肉も筋も凝り固まっているようだった。
(また、綾瀬さんのマッサージに行ってみようかな)
と、雪菜は思う。
月に一度、雪菜は人目を盗んで綾瀬のマッサージ店に通っている。
持て余した身体に溜まったストレスも性欲もすべて解消させてくれる上にマッサージとしても優れているからだ。確かに体力はかなり使うが、得られる充足感はここ数年で最も強い。
今の仕事が一段落したら、また店の予約を入れてみようと思い立つ。
甲高い電子音が三回鳴った。
時計についているアラームである。午後十時を回ると鳴るように設定していたのだ。
事務所には雪菜ともう一人の男性職員だけが残っている。
大月という名の腕の良い二十代の攻魔師だ。昨年度まで現場勤務だったが、この春から内勤に異動になり、庶務業務に当たっている。雪菜にとっては部下の一人である。
「大月さん。十時になりましたが、仕事、明日に回せそうですか?」
「そうですね。後五分ほどで区切りを付けられそうです」
「最近、残業が多くなってしまってすみません」
「仕方がないですよ。月末ですからね」
攻魔師は、魔族や魔獣に対応する専門職なのでその職務上、何時何が起こるか分からないので年中無休でいつ忙しくなるかは読めない。内勤の職員は、ある程度自分の仕事の都合が分かるので予定を組みやすいという違いがある。
大月の業務は、月末に忙しくなるのが常であった。
とはいえ、それも毎月の事で慣れてくればある程度時間に余裕を持って対応もできる。残業はしているが、これでも四月の初めて処理をした時ほどではないのであった。
大月がパソコンの電源を落とすのを確認してから、雪菜も自分のパソコンをシャットダウンする。
大月が帰宅した後、雪菜は施錠を確認して事務所を出た。
事務所を出るのは雪菜が最後だ。薄暗い廊下よりも、オフィスビルの光が重要無尽に溢れる外のほうが夜は明るい。
事務所の門を出たところで、街灯の明かりに照らされる部下を見つけた。
「大月さん?」
「お疲れ様です、雪菜さん」
それは、十分ほど前に先に上がっていた大月であった。
事務所を出た直後のスーツ姿のまま佇んでいる。
「鍵、閉めてしまいましたけど、忘れ物ですか?」
「ああ、いえ。そういうわけではないんで。ちょっと、雪菜さんに相談が」
「相談?」
「はい」
「何か問題がありましたか?」
「仕事上の問題、というとどうでしょうか。まあ、私自身が気になって集中できないってのはありますが……」
直接仕事に関わる案件ではないらしい。
となるとプライベートな悩みなのだろうが、雪菜はこういったことを相談されることはあまりない。立場や雰囲気がそういったフレンドリーさを消してしまっているからだろうか。
同性の部下や同僚でも、一線を引いて応対されているように感じるくらいなので、この申し出は少し意外でもあった。
ともかくプライベートの問題が仕事に影響を与えることは決して少なくない。私生活に職場関係者が立ち入れることが少ないが、悩みを聞いたり仕事内容を変えたりと柔軟な対応をすることが現代社会では求められている。
今、仕事が終わった後のタイミングで話を切り出したということは、職場では話しにくい内容なのかもしれない。
「もう夜も遅いので、あまり長くはお聞きできないかもしれませんが」
「あ、はい。お願いします。……あの、できれば車のほうで。ここでは立ち話になりますから」
「……分かりました」
大月は自家用車を通勤に使っている。都市設計の段階でモノレールを積極的に導入している暁の帝国は、移動手段には困らないが、攻魔師という仕事柄突発的に様々な場所に向かう必要があることや、残業時間が読めないことから車で通勤する職員も多いのだ。
決して広いとはいえない事務所の駐車場は、柵と生垣に囲まれていて外部から切り離されているようにも見える。ポツンと一つある外灯の明かりが、むしろ非日常感を演出していた。
停まっている車は一台だけ。どこにでもある黒いミニバンである。
部下とはいえ男性の車に乗り込むのは気が引けたが、相談があると持ちかけられて放置するのも悪い。こんな時間に雪菜を待っていたのだから、よほどのことだろうと考えたのだ。
雪菜は助手席に乗り込んだ。
車内は装飾がほとんどなく、車用の芳香剤が置いてあるだけだった。あまり、車には関心がないのだろう。攻魔師の車らしく防犯用の魔術には余念がないようだが。
「汚い車内で申し訳ありません」
「そんなことないですよ。物もあまり置いていないようですし」
「車弄りは、あまりしないんです。興味がなくて、移動手段で使えればいいかっていうくらいです。私の友人なんかは、休みの日には毎度毎度何かしら弄っているんですけどね」
「男性はみんな車が好きというのは、さすがに偏見ですか」
「最近は興味ない人も多いですよね」
雪菜も車には便利な乗り物以上の関心はない。日常生活で利用することもあるが、大月と同じく雪菜の車に装飾はほとんどない。
極論、使えれば何でもいいというのが雪菜のスタンスだった。
「それで、相談というのは?」
雪菜は単刀直入に尋ねた。
「そうですね……見て欲しいものがありまして」
そう言いながら、大月はポケットからスマホを取り出した。
暗い車内が、大月のスマホの明かりで青白く照らされる。
慣れた手つきでタッチパネルを操作して、大月はギャラリーを表示した。
いくつもの写真が並ぶ中から大月が拡大表示した写真を見て、雪菜は呼吸が止まりそうになった。
雪菜の夜遊びを捉えた決定的写真だった。路地の中にあるいかがわしい店に入っていく雪菜がしっかりと写っていた。
「これ、は……」
「これ、雪菜さんですよね。偶然見かけたんですけど、この店って所謂風俗ですよね」
「あの、これはっ……その……」
これまで、何の瑕疵もなく生活してきた雪菜の唯一の失敗。内心でも罪悪感を抱えていたこともあって、そこを突かれるとうろたえてしまう。生来の生真面目さが、悪い方向に作用する。
もちろん、どれだけ口先で誤魔化そうとも最新鋭のスマホのカメラ機能は誤魔化しが利かないほどにはっきりと雪菜の姿を捉えている。
「雪菜さんが、こんなお店に行くなんて意外ですよ」
「これ……ど、どうしてっ」
「この前、偶然雪菜さんを見かけまして。夜も遅いのに路地に入って行くからどうしたのかと思ったら……驚きました」
「……ッ」
雪菜が店に通うときは、基本的に人目につかないように工夫している。気配を消し、人に気取られなくなる魔術を使っているのだ。
だからこその油断というのが、あったのかもしれない。
「さすがの隠形ですが、匂いまでは気が回らなかったみたいですね。赤の他人ならばともかく、日常的に関わりのある獣人の鼻は、誤魔化せませんよ」
大月は、攻魔師であると同時に獣人だ。身体能力では吸血鬼を上回り、五感も遥かに発達している。雪菜は視覚に作用する隠形術を使ったが、嗅覚を誤魔化す手間を省いてしまっていた。
それは、油断だった。
そこまでする必要はないだろうと高を括っていたのである。
もっとも、平時に魔術を使うこと自体が本来は避けるべきである。姿隠しの類も犯罪に利用されることもあるので、規制の対象だ。雪菜は立場上魔術の使用が容認されているが、いかがわしい店に通うために姿隠し系の魔術を使ったとなれば、合法ではあっても不適切利用の非難は免れない。
「雪菜さんにこういう趣味があるなんて、意外ですね」
「あの、これは……っ。そういうことでは、なくて……その」
「じゃあ、どういうことなんですか? 性感マッサージだかソープだかを謳っている店に行く理由。まあ、罪ではなくても、話題性はバツグンですね。第四真祖の奥さんが、夫の目を盗んで風俗通いとなれば、この国だけでなくて海外メディアも取り上げるスキャンダルです」
「あっ……ぅ、それは」
性に関するスキャンダルは、大きな話題性を持つ。
雪菜の立場からすれば、連日連夜の大騒ぎになるのは間違いない。
実際に風俗を利用したかどうかは、もはや関係がない。それらしい状況ができていれば、それらしく報じられてしまうのだ。
「この写真一枚で、何百万、いや何千万もの価値があるくらいの代物ですよ」
「ひ、人に見せたんですか?」
「いいえ。まだ誰にも見せてません。ですが、一度報じられたら、取り返しはつきませんね。いろいろと迷惑をかける人が多いんじゃないですか?」
雪菜は押し黙ってしまう。
どう対処すればいいのか見当もつかなかった。ただ内心の焦りが膨れ上がっていく。
大月の言うとおり、このスキャンダルが世に出れば、雪菜は非難されるだろう。古城にも好奇の視線が集まり、家庭について根掘り葉掘り取材されてしまうことになる。一人娘は浮気者の娘というレッテルを貼られるし、綾瀬の店の経営にも影響する。
「……その写真、買い取らせてもらうことはできますか……? お金の用意は、何とかしますから」
「別に俺はお金が欲しいわけじゃないんで。生活に困っているわけじゃないですからね。それに、雪菜さんが大きな金を動かせば、それこそ目立ちますんで」
「……あ、じゃあ、ど、ぅすれば」
「俺、実は最近、彼女と別れたんですよね」
「え?」
「おまけに、ちょいと困った事に一族特有の発情期に入ってんです。薬で抑えてはいますけどね」
「……う」
大月が何を言いたいのか、雪菜は察した。
実績と能力のある好青年だと思っていたのに、この豹変振りは俄には信じられない。あるいは、これが彼の隠し持っていた本性なのだろう。よりにもよって、このような男に弱みを握られてしまうとは。
かといって今の雪菜には何もできない。彼が言っていることはすべて事実だ。口先でどれだけ否定しようにも、この写真が世の中に出てしまえば、それで終わる。雪菜の言葉には、欠片ほどの説得力もないのだから。
☆
大月の車は、彼が契約している賃貸マンションの地下駐車場に停められる。結局、雪菜はここまで連れられて来てしまった。
スマホを奪い、データを削除するという荒業が通じることはないだろう。この手の脅しをしてくるくらいだから保険はかけてあるはずだ。それに、それをすれば脛の傷が増えるだけだ。
とにもかくにも、雪菜は手詰まりだった。唯々諾々と大月の命に従うことしかできない。
若い男性の一人暮らしにしては、かなり家賃のかかりそうな住宅だ。これは、攻魔師という職業柄に対する住宅手当が潤沢だという理由による。
恨みを買いやすい仕事なので、身を守る必要があるからだ。この賃貸マンションも、万全のセキュリティを備えている。
だからこそ、女を連れ込んで悪さをしても発覚しにくい構造になっているとも言える。
大月宅は、マンションの三十階にある。暁の帝国は、人工島という構造上の問題から高層ビルの建設に厳しい基準が設けていた。彼が住むこのマンションのような超高層マンションは技術の進歩によって基準が下がったことを契機に、やっと増えてきたのである。
そのため周囲には視界を遮るビルはほとんどない。三十階であっても、十分に平面な人工島の果てまで見通せた。
「いい眺めでしょ。まあ、雪菜さんが普段生活しているビルはここ以上かもしれませんが」
今の雪菜に眺めを気にする余裕はない。
逃げるという選択肢がすでにない以上は、彼の要求に可能な限り応えてさっさとこの家を出るしかないのだ。
部屋の構造は、ダイニングキッチンに寝室、和室、トイレに浴室。取り立てて特別な構造ではないらしい。魔術による結界が張ってあって、防音機能の他、外部からの盗撮や魔術物理攻撃への防御などを兼ねている。これは、大月が手を加えたものだろう。
「部屋の構造をまず把握する。さすがは元剣巫」
「……癖みたいなものです」
「分かりますよ。俺も、指導教官にはよく叩き込まれたもんです。職業病ってもんですかね。俺なんかは獣人なんで、臭いも含めて最初に警戒するところですね」
視覚では捉えられない変化も嗅覚で捉えられる場合はある。たとえば、物陰に隠れている敵の居場所や隠し扉の場所を特定するのにも役に立つ。
雪菜から見ても、この建物は「安全」だ。不意打ちにも対応できるし、ちょっとした魔術攻撃ならば何もしなくても弾かれる。それだけ強力な守りが見て取れた。
初めて訪れた家屋の構造を瞬時に把握するのは、魔導犯罪者と対峙してきた雪菜の癖だった。犯人の逃走経路、あるいは自分の脱出路を確認する必要があるからだ。ともあれ、その癖も今はさほど意味がない。強いて言えば、この家を訪れていることを外部に知られる心配が減ったことを確認できたという程度だろう。
「一先ずはこっちに来てくださいよ」
と、大月は雪菜を寝室に通す。
あまり大きくない寝室は、三分の一がベッドに占領されていた。アルミ製の無骨なデスクと本棚だけで床面積の大半は埋まってしまっている。
一人暮らしなら、こんなものだろう。
「ッ……」
芳香剤のフローラルな香りに混じって、男性特有の臭いがする。ゴミ箱には丸めたティッシュが溜まっている。嫌悪感を抱く雪菜だが、男性のプライベートにのこのこと立ち入る度胸はない。
決して室内が汚いということはなく、むしろきちんと清掃が行き届いているようにも見える。だからこそ、処理済みのティッシュの山から漂う臭いが際立ってしまうのだ。
「……それで、わたしに、どうしろと……?」
「言ったじゃないですか。俺は今発情期に入っちゃってるって。彼女に相手してもらえなくなったし、自分でするのもいい加減飽きたんで、雪菜さんに相手して欲しいんですわ」
「最低、ですね……」
「別に嫌なら嫌でいいですよ。ただ、報道各社が大盛り上がりするってだけですからね」
「く……ぅ」
悔しげに雪菜は唇を噛んだ。
とにかく、他人に迷惑をかけることがあってはならない。これは雪菜の失態だが、世間は雪菜だけでなく、その周辺にまで好奇の視線を向けるだろう。
特に零菜は思春期。とても大切な時期だ。どうあっても、人に知られることがあってはならなかった。
「分かり、ました。射精させれば、いいんですね?」
「まあ、要するにそういうことです」
諦めた雪菜は、汚されては堪らないとスーツの上着を脱ぐ。
「それじゃあ、フェラからお願いしましょうかね」
雪菜が上着を脱いでいる間に、大月はすでに下を露出させていた。
ベッドに座る大月を憎憎しげな視線を睨み付ける雪菜。
「下も脱いでくださいよ、雪菜さん」
「どうしてですか」
「雰囲気が湧かないじゃないですか。いや、スカートだけってのも、それはそれでいいんですけどね。ま、雪菜さんの下が見たいんですよ。どうせ、お店でも見せてたんでしょ?」
「……ぅ……くぅ」
唇を噛んで下も脱ぐ雪菜。
生まれたままの姿を曝した雪菜に、大月の愚息はすでに大喜びに震えている。
「ど、どうして何もしてないのに勃たせてるんですか!?」
「そりゃ、そうでしょう。あんたみたいな美人が、目の前で裸になってるんだ。こうなるのが自然だし、礼儀ってもんです」
「意味が、分かりませんっ」
大月に美人などと言われても嬉しくないし、この男の言い分も分からない。
「じゃあ、ほら、お願いしますよ」
「う、うぅ……」
ベッドに乗って、足を開く大月の股の前で四つんばいになる。
「本当に、あなたがこんな脅しをするなんて思わなかったです」
「俺も、まさかあの雪菜さんが風俗通いなんて吃驚ですよ」
にたにた笑う大月。
日頃の好青年ぶった表情とは百八十度違う。もはや、別人のようですらあった。
よりにもよってこんな男の言うことを聞かなければならなくなるとは。
目の前にギンギンにそそり立つペニスがある。
太い棹には血管が浮き出ていて、大きな亀頭のエラは張り出している。人間形態を取っているとはいえ、彼は獣人だ。その発情期ともなれば、人間形態でもペニスの大きさは目を見張るものがあった。
「ただの人間や吸血鬼のもんよりは大きいでしょう」
「し、知りません。静かにしててください」
雪菜は恐る恐るペニスを握り、手淫を始める。
(固くて熱い。鉄の芯が入ってるみたいにしっかりしてる)
ぎゅっと握っても曲がる様子がない。頑丈な獣人のペニスは、それだけ大きく固く逞しいのだ。雪菜は初めて見る獣人のペニスに内心驚いてしまった。
(臭いもキツイ。この部屋のと同じ……男の人の臭い)
目と鼻の先にあるペニスの先端からはすでに先走り汁がぷくりと浮かび上がってきていた。その雫が発する強烈なオスの臭いにくらくらしてしまいそうだった。
「雪菜さん。ちゃんと気持ちよくしてくれないと、困ったことになりますよ」
「分かってます。言われなくても……!」
かといって、雪菜は男性経験が豊富とはいえない。
女性慣れしていそうな大月をテクニックでどうこうするというのは、難しい。ただ手で擦っているだけでは、この頑強なペニスに刺激を与えられているか不透明だ。
雪菜は臭いの源に口を近づけて、舌を伸ばした。
「ぇれろぉ……れろぉ……」
「うぉ」
雪菜が舌で先走り液を掬い取り、亀頭を円状に舐めると大月が呻いた。どうやら、感じたらしい。
「れろ……れろ……れろぉ……ちゅる、れろ、んぁ……れろぉぉ」
ゆっくりと雪菜はフェラを始めた。
舌を細かく動かして裏筋を舐め、亀頭をじっくりと舐る。鈍感な棹の裏側は、少し強めに舌を押し付けて先端まで舐め上げる。
零れ落ちる涎が棹の根元まで流れ落ちて、淫らに光る。
「こら、すごい。あの雪菜さんが俺のを舐めてるっ」
「ちゅぷ、れろ、れろ、れろ……れぉ、ん、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅ……」
根元を手淫しながら、雪菜は鈴口にキスをして、そのまま頬張る。
「んじゅっ、じゅるっ、じゅる、ん、んぉ……じゅるぅ、ん、ん、ん、じゅる、ちゅぷ……ん、ふう、はあ……あむ、ん、じゅる」
ペニスの反応を見ながら、雪菜はフェラをする。
けして上手いとは言えないが、雪菜のような美人のフェラというだけで大月が興奮するには十分だ。
雪菜の生暖かい口の中で舌がうねり、ペニスを愛撫してくる。
「ちゅく、ちゅく、ちゅぷ、れろれろ……ん、んぅ、ぅ……ん、れろ……」
大月のペニスが口の中でびくびくとしている。
雪菜の舌先が鈴口に触れたり、裏筋を舐めたりすると反応がいい。
「んふぅ……じゅぷ……じゅぷ、じゅ……ん、ふぅ、んんぅ……」
雪菜はペニスを棹の半ばまで飲みこんで、唇で扱きながら頭をゆっくりと前後させる。
滲み出る先走り汁の苦味に眉を潜めながら、ペニスの熱を舌の上で感じる。
「すげぇ気持ちイイ。雪菜さん、上手ですね」
「ん、ちゅぷ……余計なことはいいので、早く出してください。れる、れる、れる……ちゅぷ、んぷ、じゅる、ちゅぷ……ん、ふぅ、あむ、ちゅぷ、じゅる」
淫らな水音が静かな寝室に木霊する。
雪菜の頭が前後し、唇が棹を扱くたびにぞわぞわとした快感がペニスから伝わってくる。
発情期を迎えた大月には堪らない刺激に射精感がこみ上げてくる。
「んぐ、出る……ッ」
ぐっと大月は雪菜の頭を押さえ、喉の奥にペニスを突き刺す。
「んんッ! んごっ!」
雪菜が苦しそうに咽たところに、大月のペニスから大量の精液が吐き出された。
「んんーーーーーーーーッ!!」
びくびくと震えるペニスは、容赦なく雪菜の口内を穢していく。
「ん、ぐ……ん、んぅ……ん――――っ」
ペニスを突きこまれたまま、雪菜は口内に広がる苦味に耐えて喉を働かせる。送り込まれる精液を、懸命に飲んでからペニスを引き抜く。
「かはっ――――はあ、はあ、ん、ふぅ、げほっ」
咽る雪菜。
酷い味だった。おまけに量が多い。発情期とは聞いていたが、それに伴って精液の量も格段に増えているようだ。人間や夢魔とは量そのものが比較にならない。
「雪菜さん、すげえ良かった。フェラしてもらえるなんて感激ですよ」
「ん……射精させましたから、写真のデータ……」
「申し訳ないんですけど、雪菜さん。俺ってば、まだ全然元気なんですよ」
「え……?」
一瞬、大月が何を言っているのか分からなかった。しかし、見ればむくむくとそそり立つペニスがある。
「何度も言ってるじゃないですか。俺は発情期に入ってるって。一回や二回じゃ、何の意味もないんですよ」
「な……っ」
「正直、今日は何回でもできる気分ですよ」
「な、な……っ」
「獣人とヤルのは初めてですか? 今日のうちに慣れてくださいよ」
「今日のうちにって……何言ってるんですか……」
「まさか、今日だけだと思ってないでしょうね。性欲ってのは一回ぬいたらそれっきりってもんじゃないでしょうよ」
「そ、それって……」
「これからも、ヤリたい時に声をかけるんで、手伝ってください。いいでしょう。金を払う必要はないし、データも表には出ない。今までお店でやってたことをタダでできるんだから、お徳だ」
「そんな……っ」
大月が言うのは、ただの理屈だ。機械的に判断することを前提にしたものであって、雪菜の意思はすべて無視されている。
脅迫されて、否応なく性欲の処理を手伝わされるなど屈辱以外の何物でもない。
「別に断わってくれてもいいんですよ。ただ、その時には火遊びのツケが回ってくることになりますが」
「う、ぅ……ぅ」
雪菜は言葉がなかった。
何一つ言い返すことができなかった。
「娘さん……零菜さんが、どう思うか」
「や、やめてください! あの娘には……言わないで……!」
「じゃあ、答えは決まってますよね」
「ふぐ……ぅ」
雪菜は目尻に涙を浮かべて頷く。
それが、自分の軽率な行動への後悔なのか大月の理不尽な要求に対する悔し涙なのか雪菜自身にも判断が付かなかった。
「ほら、早くやりましょうよ。俺はもう我慢できないんですよ」
雪菜の手を掴んだ大月は力任せに雪菜をベッドに引き倒す。
体勢を入れ替えた大月は、雪菜に覆いかぶさるように襲い掛かった。
「いやっ……そんなっ」
「今更、意地悪なことを言わないでくださいよ。こちとら、念入りに処理しないと明日の仕事にも響くくらいなんですからね」
ギンギンに膨れ上がったペニスの先からは、先走り汁が滴り落ちている。凄まじいオスの性欲を発露するペニスの棹が雪菜の秘所に擦れる。
無理矢理股を開かされた雪菜は、せめてもの抵抗に秘所を手で隠す。
「ダメです。こ、ここは……本当に……」
「はあ? 何言ってんですか、お店に通ってたんでしょ?」
「だ、だから、お、お店の人にも許してないんですっ……」
「じゃあ、どうしてたんですか? セックスしないで、マッサージだけってことはないでしょ?」
「それ、は……」
雪菜が言いよどんだので、大月は腰を引いてペニスの鈴口を雪菜の綺麗な割れ目に向ける。
大月の力と今の状態ならば、雪菜の手を振りほどいて挿入するなど造作もない。
正直、大月が口にしたように限界が近い。
上司に当たる美女が目の前で裸体を曝しているのだ。しかも人妻だ。その美しい身体を蹂躙できると思うだけで射精してしまいそうだ。雪菜の赤みがかった健康的な白い肌は、発情期の大月にとってあまりにも毒だ。
「言わないんなら、とっとと挿入しますからね」
「や、やめて……ま、前じゃないんです。う、後ろで、してたんです……」
「後ろ……? は? アナルってことですか?」
羞恥に顔を染め上げて、雪菜はそっぽを向いた。
否定はしない。雪菜が今の時点で嘘をつくことはできないので、まず真実だ。
「マジですか……。あの雪菜さんが、アナルセックスを愉しんでたんですか。これは、いやー、今日は驚かされたばっかりですよ」
(恥ずかしい……もう、最悪……こんな、辱めを)
言葉にならない悔しさと羞恥心に雪菜の心は引き裂かれてしまいそうだった。穴があったら入りたい。恥ずかしくてしかたがなかった。
そんな雪菜を大月は力任せにひっくり返した。
「ぅ、あ、何をするんですか!?」
「気が変わりました。雪菜さんのご要望どおり、前は遠慮しますよ。その代わり、俺も後ろを貰います」
「なっ……」
「前がダメなら後ろしかないでしょう。フェラもいいですけど、やっぱり今日は挿入したい気分ですからね。というわけなんで、尻上げてください」
「ッ……ぅ!」
雪菜は四つんばいになって、仕方なく腰を浮かせた。
「へへ、後ろからもいい眺めだな。尻も柔らかいし、アナルも綺麗じゃないですか」
「あ、あまり、見ないでください……」
「これから、ぶちこむ穴なんだから、きちんと見ておかないとダメでしょうよ」
「うぅ……」
大月は雪菜の尻を手の平で包み込んで、揉み解すように左右に広げる。秘所とアナルが、白日の下に曝される。
「あ、あの、ゴムは」
「まどろっこしいから、このまま行きますよ」
大月のペニスには雪菜の涎と精液がこびり付いている。ローションの代わりくらいにはなるだろう。とにかく、一秒でも早く穴を犯し抜きたいという欲望が大月からも正常な判断力を奪っていた。
鈴口をアナルに押し当てた大月は、その剛直を雪菜の腸内に無理矢理押し込んでいく。
「ふぐッ――――あっ、う、うぅっ!」
雪菜は苦しげに声を上げる。
逆流してくるような不快感。押し広げられる直腸壁が悲鳴を上げているのが分かる。
狭い雪菜のアナルに、大月のペニスは太すぎる。さすがに一気に挿入とは行かず、半ばで止めることにした。
「ぐ、ふふ、これはすごい締め付けだっ。雪菜さんのケツ穴、俺のペニスに食いついてきますよ」
「変なこと、い、言わないで、くださいっ。ふぐ、ぅ、んんっ、ぐ」
ゆっくりと大月は前後に腰を動かす。
雪菜の直腸が侵入者に驚いて引き締まっているうちは、なかなか前に進めない。少しだけ後ろに下がり、左右にペニスを捻ったりして少しずつ広げていくのだ。
「うぐっ、ぐ、う、うぅうぅっ……あっ、ふぐ、ん、ぐ、ふぅっ……はあ、あっ」
大月が動くと雪菜から苦悶の声がもれ出る。内臓を直接愛撫されている苦しさが雪菜を責め苛んでいる。それでも、雪菜のアナルは徐々に拡張されて、大月のペニスを受け入れるまでになってしまう。
「ふう、これで一番奥まで挿入されました、よっと」
「う、ああああっ」
大月が尻肉を軽く叩く。その刺激に反応して、雪菜はアナルを締めてしまう。
「う、キツクなった。これは、すごい。雪菜さんはここを叩くとケツ穴を締めるんですね」
などと、大月は大発見でもしたように喜んで、雪菜の白い尻肉をぺちぺちと叩く。後に残らない程度の低刺激だが、ギチギチに直腸にペニスを詰め込まれた雪菜の尻は、その些細な刺激でも大きく影響を受ける。
「あっ、ああっく、ふぅ、んぐっ……あ、や、止めて、ふぅ、ん、叩かないで、くださいっ……はあ、あ、あ、んんっ」
「締めてもらってるだけだと、俺も出せませんし。そろそろ、動きますよっ」
大月は締まったアナルをさらに拡張しようとペニスの抽送を始める。
腰を大きく引いて、ズルズルとペニスを引き抜いて、出るか出ないかというところから入れ戻していく。直腸液が滲み出て、次第に抽送が楽になっていく。
じゅくじゅくじゅく、と粘性を帯びた音がし始めるころには、ペニスの前後運動を阻害するものはほとんどなくなっていた。強いて言えば、相変わらずのしっかりとした締め付けくらいだろう。
「うぐっ、あ゛、んあ、あ、ふぐぅ……ぐ、んあ、ぐ、ふう、あ、あ、あん……んぐ、ふうあっ、ん、ぐう、く、るし……はあ、くはぁ、ん、んんっ」
「すごい、すごいですよ雪菜さんのケツ穴っ。がっつり食いついて離れないっ。こりゃあ、すぐに射精してしまいますねっ」
強力な括約筋の締め付けがペニスをギリギリと締め上げていく。それを無理に動かして抽送するのだから、ペニスが感じる快感はオナホの領域を遥かに上回る。
大月には我慢をする必要がない。欲望のままに雪菜の腸内を穢せばいいのだ。
「一発目、イキます」
「え? な、中に出すんですかっ!? ま、待ってくださいっ! それは、あ、ん、ふぐぅぅぅっ!!」
雪菜の制止を無視して、打ち震えるペニス。
直腸に放たれた精液は相変わらずの量だ。その熱を雪菜は唇を引き結んで感じる。
「ふぅ、ん、ぐぅぅ……あ、熱い、のが……いっぱい……」
(射精された……お尻の中に……)
涙が溢れて頬を伝う。
古城にも綾瀬にも許していないアナルの中出しを、こんなところであっさりとされてしまうなんて。
「う、ぅ、……あ、んあっ」
ずん、と直腸が穿たれる。
驚いて振り返ると、大月は未だ雪菜と繋がったままで、そのペニスは固さを失っていない。射精直後でありながら、雪菜のアナルを拡張したままなのだ。
「ま、まだ……」
「一回や二回じゃ収まりつかないって言ったでしょ。このまま、何回でも射精しますよ! 今日は、雪菜さんのケツ穴に俺の精液刷り込みまくってやるって決めましたからねっ」
「そ、そんな……! だめ、いやぁ……! う、動かないでくださいっ! ひ、ひんっ、ん、ふぅ、ああっ! んあ、あ、あ、んんんぅ、ぐう……ふああっ」
射精の所為で、腸内はすっかり潤ってしまった。抽送はさらに激しさを増して、勢いよく腰が打ちつけられる。
パンパンパンパンパンと肉を打ち付ける音が響き渡る。
キツクペニスを締め上げながらも抽送には問題なく、エラが送り込まれた精液を掻き出していくのでアナルの周りは白い汚濁に塗れている。
「うあぁ……んあ、んあ、ん、ふぐ……ん、あ、ぐう、ん、ぉ、あ、あ……んひぃっ、ん、はあ、ん、ふぅ、んあ、あ、ああっ」
雪菜の声が次第に大きくなってきた。
苦悶を堪える声から、快感に濡れた声に変わりつつあった。
「雪菜さん、気持ちよくなってきましたね。声が、色っぽくなってきましたよ」
「ひぐ、ん、ぐうぃ、ち、がう。ん、……違い、ます、くは、あ、んあっ、あ、ち、違う、ん、ふぅ、あ、ん、ん、ふぅう♡」
雪菜は声を懸命に堪える。
打ち込まれる剛直にアナルを抉られ、穿られ、精液を掻き混ぜられながら雪菜は耐えに耐えているのだ。
(お尻、無理矢理犯されて、気持ちよくなんてないはずなのに……っ)
ぐじゅぐじゅに濡れたアナル。その奥の直腸は、大月のペニスを受け入れてしまっているようでもあった。動き回るペニスに触れる直腸壁が苦しさの変わりに快楽を伝えてくるようになった。痛みはなく、圧迫感もほどよい心地よさに切り替わっている。
人間の身体は苦しさにも慣れる。圧迫感が性的快感に結びつけば、それから先は苦しまないように苦痛を快感に変換する。
「う、ぅぁ……んあ、あ、ん、ふぅ、んお、んぉ……んあ、あ、激し、い、ん……あ、もっと、ゆ、ゆっくり、ん、ふぅ、息できない、はあ、んあ、あ、んあ」
「ゆっくり? それは、困りますって。こんなに締められたら、むしろまた射精しますからさ!」
言うや否や、雪菜の直腸にさらに追加で精液が送り込まれた。
「はっぐ!? ん、ああっ、ま、また……また、射精した、あ、嘘っ……う、ぐぅ、ふぐあっ」
「まだまだイキますよ、雪菜さん!」
「待ってっ……休ませて、ふぅ、ん! くひっ、んお、お、尻っ、熱いからっ、ん、ん、んあ、いっぱい、もう、いっぱいですか、あ、んあ、んおぉ♡ ふぐ、んあ、あ、ああぁ……!」
雪菜の中でも快感が溜まりに溜まって爆発しそうだ。
抉られる直腸が、流し込まれた精液が、激しく交わる肉音が雪菜から体力と精神力を奪い、思考を白く染めていく。
「んあ、あ、んあ、ふぐ、んぉ……ひ、ぃ、あ、あ、んあ、んあ、ぃ、ぃあ゛!」
「尻穴ですっかり感じてますね、雪菜さん! どんだけエロイんですかっ! こんなにぎっちり咥え込んで、お店でずいぶんと開発されたみたいですねっ」
ぱんぱんと尻を叩かれると、雪菜の意に沿わずアナルが締まってしまう。それすらも、前後に揺れる頭は快感として認識してしまっていた。
「はぅ、ん――――ああ♡ ひ、ひがう、んあ、開発なんて、言い方ぁ……止めてください、あ♡ んあ、ふう、んあ、あんっ、んあ、ふう、ん、ああぁ」
「だってそうでしょ。俺みたいなヤツに脅されて犯されて、そんでそんな風に善がってんだから。相当仕込まれてるって思うしかないでしょ。まして、ケツ穴なんだからさ」
ずん、と重い一撃を直腸の奥に打ち込まれる。
「んぃぃ♡」
雪菜は搾り出すような嬌声でペニスに応える。
アナルを犯されているのに、前の割れ目からも愛液が滴り落ちている。
(ダメ、これ……どうして、こんなに。お尻で感じる……!)
ずんずんずんずんとリズミカルな抽送が、奥をゴリゴリと抉るものに変わる。息苦しさに思わず歯を食い縛り、それからゆっくりと引き抜かれていく。
アナルから出かかったところで、ずるりと奥に押し込まれる。
「ふぐ――――っ! あ、かはっ――――! ふか、い、ぃいっ!」
シーツを握り締めて、力強い抽送に耐える雪菜。
そんな雪菜の直腸内に、さらに精液を送り込む大月。
「んひぃぃいぃ。また、中にぃ! だ、ダメなのに。そんな、いっぱい精液、無理、です、んあ、ああ!」
「無理でも注いで上げますよ。今日は、俺の精液を尻穴で覚えてください!」
「い、嫌っ、そんな、嫌、覚えたくないっ……覚えたくないですっ、そんなの、止めてぇ」
「無理です」
「んあああ、またっ。熱いの出てるっ」
情け容赦なく射精を続ける大月。
いまや雪菜のアナルは大月の精液を受け止める便所かあるいはオナホに成り果てていた。
(こんな、精液いっぱい注がれたら、本当に……覚えちゃう……ダメなのに……逃げないと)
危機感が雪菜の中で膨れ上がる。発情期の獣人の圧倒的な性欲に、雪菜の身体が屈しかかっている。
「あ、ん、うあ、ん、もう無理……無理、です。はあ、はあ、はあ、終わり、終わりにします。これで……」
体力を使いきった雪菜は、ぐったりとしながら逃げようとする。
そんな雪菜を押さえつけた大月は、小柄な雪菜の身体を持ち上げて、胡坐をかく自分の股の上に座らせる。背面座位だ。
ずぶりと奥深くまでペニスが突き刺さる。
「おっふ! ん、あ、これっ、また、深いっ」
ペニスの挿入感が変わり、快感の受け方も変わった。腹部にかけて押し付けられるようにペニスが入り込んでくる。
「うっ、ああああああっ」
雪菜は背中を反らせてイク。すでに何度も迎えたオーガズムだが、これはまた違うイキ方をしてしまった。
「この姿勢だと、前も弄れるから俺は好きなんですよ」
「や、やだ。今、クリ触らないで! あん♡ いや、いやですっ……あ、あがっ、んあ、あ、ダメ、んあ、あ、ああんっ! い、イクっ、イク、いや、イッちゃうっ! イキたくないのにぃ――――!」
にちにちといやらしい音を立てて雪菜の秘所が痙攣する。大月の指はクリトリスを優しく捏ね繰り回し、ペニスはいつの間にか勝手に雪菜の腰が上下運動してしまっていた。
「う、あ……んあ、ふぐ……もう止めて、ください……はあ、はあ……お尻、もう無理……」
「ケツ穴はもう無理ですって? じゃあ、場所を変えますか? 俺はそれでもいいですよ」
そう言いながら大月は雪菜の膣口に指を入れる。
「ひ、う、や、ダメです……そこは、絶対に……」
「だったら、ケツ穴しかないでしょうっ。まだまだ、俺の愚息は元気いっぱいですからね」
「そんな……もう。ダメ、壊れてしまいます……」
「血の従者の身体はそんな簡単に壊れやしませんよ」
「ふぅ、んあああああ! んあ、んあっ……んああっ! 何で、またこんな激しくっ、んあ、ふぅ、んあ、おお、んああ♡ あ、んあ、んあ、ん、くひっ! んあ、ひぅ、ああああ♡」
「気持ちイイならそう言ってくださいっ、雪菜さん!」
「ふあ、んあ、んあ――――んあ、んあ、んお、ん、くひっ、んあ、んぉお♡ んあ、ひ、ひも、ひぃい……ふあ」
ガクガクと雪菜は身体を震わせる。
のどを反らせて声にならない声を上げる。突き上げられるペニスに直腸を圧迫されて、頭をぐらぐらと揺らしている。
アナルを犯されながら、秘所を手マンされる雪菜は、凄まじい快感の波に曝されている。オーガズムの余韻が抜けきらないうちに立て続けに快感を叩き込まれ続けているのだ。
「ほら、気持ちイイって言ってください雪菜さん。言って楽になりましょうよ!」
「うぐっ、ふう、んぅ、ふあう、んあ、あ、あ、ら、楽に、なる……ふ、んあ、んあ、んお♡」
気持ちよすぎて苦しいくらいだ。
何度も何度も何度も何度も絶頂させられた雪菜は、もう高みから戻って来られないのではないかというほどになっている。
オーガズムの連続で頭が真っ白になった雪菜は、与えられる情報に反応するくらいしかできない。余計な意思を示せば、それだけ辛いことになるだけだ。
(認めれば、楽になれる……? ダメ、認めたら、わたし終わる。ほんとにダメになるっ)
「うあ、んあ、ぉぉ、んぉ♡ ん、うあ、気持ちイイです……んあ、ふぅ、んあ、気持ちイイですぅ♡ はあ、んあ、んあ、ふぅ、んあ……んひぃ♡」
情欲の火が灯った瞳を揺らして雪菜は認めた。
もともと雪菜のアナルは開発されたばかりで敏感だ。そこで精神的に追い詰められて逃げ場を失い、気力も体力も尽き果てた。
問いかけられれば、反射的に口を突いて言葉が出てしまうのだ。
「あん♡ んあ、あ、んあ、これ、気持ちイイ……んあ、ふあ、あ、あ、んあ、んひぃっ! んあ、お、お、お、お尻で気持ちイイ♡ んあ、んあ、大月さんの、良すぎてぇ、んふぅ、んあ、んああん♡ イク、の止まりませ、あ♡ んあ、んあ、んん、あふっ、んほあっ……んあ、んあ、あああっ」
媚びるような雪菜の言葉に、気をよくした大月はさらに連続で射精する。
どぴゅどぴゅと注ぎ込まれる精液。古い物はエラで掻き出され、奥深くに刷り込まれる。
雪菜の身体を後ろからしっかりと抱きしめて、その髪の匂いを嗅ぎ、興奮の度合いを高める大月。
「ああっ。また、イクっ。射精されて、イク、のぉ♡ ――――んほぉおおおお♡」
だらしない顔を曝して嬌声を上げる雪菜。
この日の中で、一番の絶頂を体験したのだ。
そこにいるのは日頃すました様子で犯罪に対応する攻魔師ではなく、オスに犯されて淫らに悦ぶ一匹のメスだ。
美しい顔は快楽に歪み、涎と涙で汚れきっている。それでも、雪菜の美しさは変わらない。
「おっおっおっ。ん、ふ、んあ、ぁぁ……んあ、あ、い、イク、あ……ひぃ、んあ、お、ん」
引き抜かれたペニスは大量の精液でどろどろに汚れている。さらに、雪菜のアナルからも収まりきらない精液が零れだしている。
すっかり体力をなくした雪菜は、放心状態でベッドに倒れている。
きっと自分が叫んだことの内容も覚えてはいないだろう。
何の心構えもなく発情期の大月とセックスをすればこうもなる。前の彼女はそれで続かなかったくらいだ。しかし、雪菜は大月からはもう離れられない。それだけ大きな弱みを握っているからだ。
「雪菜さん。明日もどうぞ、よろしくお願いします」
舌なめずりをして、大月は意識を落とした雪菜に囁きかけた。