暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
雪菜と大月の関係は、日常では上司と部下でありその裏では男女、というよりもオスとメスの淫らなものと成り果てた。
雪菜は自分の身体に刻み込まれた淫紋を目の当たりにするたびに、自分が大月の所有物になったのだと思い知らされる。
冷静に流されないようにしようという気持ちがありつつ、今の関係を公にされては今度こそすべてが終わる、という言い訳もあっていつも大月の要求を飲んでしまっているのが現状だった。何よりも、性的快感に囚われたときの開放感たるや、これまで経験してきた如何なる娯楽にも勝る至福だった。
それがあるから止められない。
すでに雪菜は、大月に弱みを握られているから従うのではなく、気持ちがいいから従うという状態に陥っていたのだった。
「大月さん。この報告書、数値の入力を間違っていますよ」
しかし、それはそれ。仕事はきちんとこなすのが雪菜だ。
大月が決済を回した仕事の報告書も、誤りがあればすぐに指摘して差し戻しをする。そこに私情は挟まない。大月も雪菜との関係が周囲に知れるのは都合が悪いと考えているのだろう。別段、雪菜に仕事上の特別扱いを要求する事はなかった。
「はい。すみません、雪菜さん」
傍から見ても、二人はあくまでもただの上司と部下でしかなかった。
演技というよりも、公私を区別する能力の高さだろう。
雪菜の身体は確かに大月に屈していたし、精神的にもすでに大月への依存を深めているのは否定しようがなかった。
この日も雪菜は大月に呼び出されて彼の部屋を訪れた。
この関係を何時までも続けるわけにはいかないと、雪菜の理性が警告している。どこかで、関係を断ち切らなければならないという思いは、身体が屈した後でも抱き続けている。
それでも断われないのは、弱みを握られているからだ。
風俗通いなど、すでに過去の事。それ以上の弱みを雪菜は握られている。
淫紋契約。そして、大月との肉体関係。どれも、他者に知られるわけにはいかない汚点である。その秘密を守るために、雪菜は大月との関係を持ち続けている。
(今日は、ここですか)
ホテルで密会することも多いが、大月宅で交わることも珍しくなかった。すでに自分の家と同じくらい詳しくなった男の家に雪菜は上がりこむ。
「……お邪魔します」
と、雪菜は生真面目に声をかける。
「いらっしゃい、雪菜さん。待ってましたよ」
一足速く帰宅していた大月が、雪菜はリビングに迎え入れた。
「なかなかいらっしゃらないので、どうかしたのかと心配でしたよ」
「仕事が長引きました。それだけです」
「いつも忙しいですもんね、雪菜さんは」
「そう思われるのなら、呼び出さないでください」
辛らつな雪菜の物言いにも、大月は不快感を示さない。
何にしても雪菜は大月の家に足を踏み入れている。それが、大月と雪菜の関係性を物語っている。職場では上司と部下だが、プライベートではオスとメス。それも、イニシアチブは大月が握っている。雪菜にできるのは、憎まれ口を叩くのがせいぜいなのだ。そう思えば、この若干の反抗的態度も可愛いものだ。
「呼び出されたら、簡単に来ちゃうんですけどね」
「……それは、大月さんが来いというから仕方なく」
「ええ、仕方なくですね。仕方なく、俺のメスになってくれたんですね」
「そ、そうです」
雪菜の背筋にゾクリとした感覚が登ってくる。
メスという言葉を聞いて、思わず生唾を飲んだ。
身体が肉欲に屈した瞬間を思い出すからだ。
口走ってはならないことを口走り、自らの意思で快楽を貪り食ったあの日の経験は雪菜の潜在意識に明確なメスとしての認識を刻み込んでいた。
冷静になってから、何てことを言ってしまったのだろうと後悔し、絶望したが、過去に遡れるわけでもなく、雪菜はこの爛れた関係を続けなければならなかった。
「仕方なくというのは残念です。まあ、来てくれるだけありがたいんですよね。何といっても発情期なもので」
「それはもう、何度も聞いてます」
大月は獣人種だ。人間とも吸血鬼とも違い、多分に野生的だ。性欲も季節によって大きく変わる。平常時が人並みなら、発情期はその数倍以上に性欲が高まってしまう。理性的に社会生活を送るため、多くの獣人はこれを薬や魔術、幼少期からの訓練などで抑えている。
しかし、それでもあるものはあるのだ。
解消させてくれる相手がいるのといないのとでは、まったく日常生活の活力が違う。雪菜のような突出した美人が性欲処理をしてくれるのなら願ったり叶ったりである。
「それで、今日はどうするんですか?」
努めて、冷たく雪菜は尋ねた。
あくまでも、作業として振る舞おうとしているのである。
この態度自体はいつものことで、結局ベッドの上で乱れることになるのだが、その変化もまた大月の愉しみでもある。
ともかく、今日、大月が雪菜を呼び出した目的は単なる性欲処理ではない。それもあるが、もっと別のところに目的を置いている。
「まあ、そう焦らず。今日は、ちょいと特別でしてね」
「特別……?」
「はい」
大月が頷いてから、視線を雪菜の後ろに向ける。
誰もいないが、気配はある。
雪菜も感じてはいたが、風呂場を誰かが使っているのだ。気のせいだと思いたかったが、確定してしまったようだ。
「やっぱり、誰かいるんですね」
「弟です」
「弟さん? そういえば、一人弟さんがいるんでしたね。確か、ずいぶんと歳が離れていたように思いますが」
雪菜は大月の上司だ。家族構成も一応、頭には入っている。
「弟さんがいるのなら、今日はもう帰りますよ」
「待ってくださいよ。あいつがいるから、雪菜さんを呼んだんです」
「どういうことですか?」
「簡単なことです。今日は雪菜さんに弟の相手をしてもらいたいんですよ」
「……は? えぇと、何を、言ってるんですか?」
雪菜は聞き間違いかと思い、問い返した。
「だから、弟の性欲処理をお願いします」
「な――――ッ。ど、どうして、そうなるんですか!?」
「今日は弟の誕生日でして、お祝いしたくてね。それに、あいつもついに発情期が来ましてね。人間の男でいうところの精通が来たんですよ。祝い事が一緒に来たんで、みんなで盛り上がりたいじゃないですか」
「じょ、冗談も休み休み言ってください! そんな、まだ子どもじゃないですかっ! 第一、あなたとしてるのも、仕方なくで、それで、別の人となんて」
それでは、弱みが増えるだけだ。
大月も若いが、それでも社会人である。一方、彼の弟となるときっと娘の零菜と同じか、それ以下の年齢ではないだろうか。
「頼みますよ、雪菜さん。あいつの初めてをもらってやってくださいよ。あなたみたいな美人が初めてなんて、男としてはこの上ない幸せですよ」
「そ、そういう問題じゃありませんっ」
「じゃあ、どうしますか? お母さんの夜遊びのつけ、払いますか?」
「っ――――く」
言い返そうとして雪菜は力なく俯く。
結局、雪菜には選択肢がないのだ。大月に社会的な弱みを握られ、肉体は快楽に侵されている。ずぶずぶと沼に沈んでいくように、雪菜は大月が用意するあらゆる状況に流されていくしかないのだ。ここに良識はなく、大月の望むままの現実だけが存在している。
雪菜は深い絶望に囚われながら、佇んでいた。そこに、やってきたのは線の細い少年だった。それが、大月の弟なのだろう。
「紹介しますよ。俺の弟の大月リンです」
得意げに、兄が弟を紹介する。
リンと紹介された少年は、雪菜よりも背が低く、筋肉もあまりついていない。ガタイのいい大月と比べると、文字通りの大人と子どもである。
身体能力に秀でた獣人ではあるが、まだ成長期に入ったばかりなので、こんなものだろう。
「兄ちゃん、その人だれ?」
声変わりもまだのようだ。声は高く、ハスキーボイスの女性と言われても納得できる。
「この人? この人は俺の淫紋契約者の雪さんだよ」
「え? 本当?」
「美人だろ?」
「え、うん。初めまして、大月リンです」
丁寧にリンはお辞儀をした。
それを見れば、「よくできたお子さん」である。年齢も年齢だ。
「あ、はい。初めまして……雪、です」
久しぶりの偽名を名乗った雪菜は、リンに軽く会釈をした。
「兄ちゃんと淫紋契約してる人、初めて会いました」
「そ、そうですか」
「はい。おまけに、すごい美人で、その、すごいなって」
恥ずかしげにリンは視線を反らした。
初心な反応である。
雪菜を美人と認めつつ、直視できないでいるのだ。
「リン、あまり馬鹿みたいなこと言うなよ。まあ、雪さんが美人なのは事実だけどな。そんな美人と契約できる兄ちゃんのすごさにひれ伏せ」
などと自信満々に語っている。
脅して契約させたくせに、と雪菜は内心で大月を蔑視する。
「でだ、雪さんからおまえに誕生日プレゼントがあるんだよ」
「え? 何?」
「リン。お前、発情期来ただろ?」
「うえっ、どうしてそれ」
「普通に分かるって。それでな。雪さんが、お前が発情期に入ったお祝いをしてくれるそうだ。よかったな。こんな美人が、リンに女を教えてくれるってよ」
「え、ええっ!?」
リンは突然の宣告に驚き、雪菜と兄の間を何度も視線を動かす。
「っ――――大月さん」
咎めるような雪菜の言葉を大月は黙殺した。雪菜の肩に手を当てて、さらに続ける。
「心配するな、リン。この雪さんは、こう見えてエッチなことが大好きなんだ。何も遠慮はいらないから、しっかりと教えてもらいな」
「なっ――――!」
あんまりな物言いに雪菜は絶句し、怒りの感情がこみ上げる。何も好きでこんなことをしているわけではないのだ。
「お、大月さん。そんな、適当なこと、初対面の相手に言わないでください!」
「適当? いやいや、雪さん。大好きじゃないですか、エッチなこと。ねえ?」
「……っ、く」
雪菜は悔しげに俯いた。
大月に逆らうことができない。
酷いレッテルも、甘んじて受け入れるしかないのだ。
「じゃあ、後はよろしくお願いしますね、雪さん。俺は部屋に行ってるんで、リンに貸した部屋使っていいですから」
トン、と雪菜の背中を押してリンに向かわせて、大月はさっさと自室に引き上げてしまった。本当に、雪菜にリンの性欲処理をさせるつもりなのだ。
「そ、そんな……」
雪菜は唖然としてその背中を視線で追ったが、ドアが閉まり、見えなくなって、リンと二人で取り残されてかける言葉を失った。
「え、えーと……雪、さん?」
「あ、はい」
「その、どうすれば……?」
リン自身もこの展開はまったくの予想外だったようだ。
直視できないほどの美人が性欲処理をしてくれると聞いて、戸惑いながらも喜んでいる。しかし、だからといって女性経験がまったくないリンは、どうしていいのかまったく分からない。
こんな状況に放り投げられても、ただ只管に困るだけだった。
もちろん、それは雪菜も同じだ。だが、何をすればいいかは分かる。大月に命じられたとおりに仕事をこなさなければ、後がないというのが雪菜の現状だ。
大月は本気で雪菜がリンの性欲処理をするように仕向けている。ならば、雪菜が選べる選択肢は初めから決まっているのだ。
「お兄さんの言うとおりにしましょう。……あなたのお部屋に、行きますよ」
雪菜はリンに宛がわれたという部屋に向かうことにした。
六畳一間。決して広くはないそこは、元は使われていない部屋だった。
「今日、僕が泊まることになったから、開けてもらったんです」
「そうでしたか」
確かに、生活感はまったくない。敷布団が部屋の真ん中に敷かれていて、後は諸々の荷物が隅に追いやられているだけだ。本当に一時的に貸し与えられているだけなのだろう。それにしても、もっと丁寧なレイアウトがあっただろうにと思わなくもない。獣人の筋力なら、人間よりも家具を楽に動かせるはずだ。
「その、雪さん。本当に……」
「……大月さんが、そうしろ仰ったので……ごめんなさい。わたしが初めてで」
「そ、そんなことないです! 僕、雪さんが、その、してくれるなんて、光栄です!」
必死に言葉を選んで、リンはそう言った。
基本的にいい子なのだろう。大月から邪悪で好色な部分を差し引いて残った真面目な部分が、こんな感じかもしれない。
(そうか。今回は、わたしがしないとダメなんだ)
不意に雪菜はその事実に気付く。これまでは、雪菜は命じられたことをこなしてきた。セックスの主体あ大月にあったのだ。今回は、雪菜がリンにセックスを教えることになるので、行為の主体は雪菜になるのだ。
それは、今までにないことだった。いつだって、雪菜は受身だったのだから。
初めて会う少年に、雪菜が主導してセックスをする。そんなシチュエーションは考えたことすらなかった。どうしていいのか分からないのは雪菜も同じだ。そもそも性知識自体、豊富とは言えない。普通の行為しか知らないでここまで来て、様々なプレイのよさを知ったのはここ数ヶ月のことだ。あまり、雪菜自身男性を悦ばせる技術に長けているとは言えないし、引き出しも少ない。
それでも、目の前のリンよりは経験はある。
「キスはしたことあるの?」
と、とりあえず雪菜は尋ねてみた。会話の端緒を掴むためだ。
リンは首を振る。
「全然、ないです」
「彼女さんとはしないの」
「彼女、いないです。まだ、そういうのは、全然」
緊張しているのか、リンはどもりながら答える。
「そっか。じゃあ、リン君のファーストキスになるんだね」
「え……?」
「だって、するんでしょ? まずは、キスからだよね」
そんな風に雪菜は言ってみせる。
童貞のリンからは、あたかも、経験豊富な娼婦のように見えたかもしれない。
実際のところは雪菜も探り探りだ。どうやって行為に持っていくか分からないのは雪菜も同じということだ。
雪菜は緊張して棒立ちになるリンの頬を両手で押さえた。
「雪さん……」
「大丈夫。力、抜いて……ん」
そして、雪菜はリンと唇を重ねた。固く閉じ合わさるリンの唇を、雪菜は自分の唇で包み込むようにキスをする。
ほんの僅かな接触。
「キス、しちゃったね」
「あ、はい……」
顔を紅くしたリンは、本当に女性を知らない初心な少年なのだろう。
その滅多にない反応に、雪菜は思わず可愛いと思ってしまった。
「じゃあ、もっとしようか」
「は、はい」
「ん……ちゅ、ん……」
ぐっと、もっと力を込めてキスをした。
唇を押し付けるだけのキスだが、リンが緊張しているのが手に取るように分かった。ガチガチに緊張したリンを落ち着かせるため、雪菜はキスする場所を少しずつずらした。唇でも、上唇もあれば下唇もあるし、その端もある。細かくキスを落として、リンに慣れさせる。
「ん、あ……んんっ」
リンがくぐもった声を漏らした。
僅かに開いた口の中に雪菜が舌を押し込んだからだ。
「ぁ、ごめんね。びっくりさせちゃって」
「あ、いえ……」
「ふふ、本当に大月さんの弟さんなのかな? なんだか、全然似てないね」
「え?」
「あ、悪い意味じゃないの。その、反応がね」
雪菜にとって大月は悪い男だが、リンにとってはいい兄なのだろうというのは、何となく察せる。
「リン君、舌出して。大人のキス、しましょう」
言われるがままにリンは舌を出した。このくらいの年齢になれば、ディープキスを知識としては知っているだろう。
雪菜はリンの舌先をぺろりと舐める。
「ん、れろ……れろ……んふ、れろ」
ゆっくりと、リンの舌と自分の舌を交わらせる。リンの舌の表と裏を舐めて、舌を絡ませ、そして吸う。
「ん、んん、ちゅるるっ」
雪菜は口内に導いたリンの舌を吸いながら、ディープキスをした。
口の中で為す術ない幼い舌を玩びながら、今までにない積極性のあるキスをする。
これまで受身だった反動か、雪菜のキスは淫らで妖艶さを漂わせている。
「ちゅぶ、れる……ちゅ、ちゅぅ、れろっ、ちゅぶ、ちゅうぅぅっ」
リンもさすがに慣れてきたのか、舌を動かし始める。
雪菜から零れた涎を受け止めながら、自分から舌を伸ばしてキスをせがむ。雪菜もすぐにその思いに応えて、舌を絡みつかせ、深くリンを受け入れる。
「んちゅ、れろ、れろ……れろ……れろ、ちゅっ、ん――――ふぅ、れろ……ちゅ」
雪菜とリンは互いに唇を貪りあった。
口の周りを涎でべとべとに汚してから雪菜は口を離した。リンはうっとりとした表情で、雪菜を見上げてくる。
「初めてのキスはどうだった?」
「……あの、すごかった、です」
「そう、よかった」
雪菜は小さく微笑む。
「大きく、なってきたね」
雪菜は視線を落とす。
リンの股間が盛り上がり、ズボンの上からでも明確に分かるくらいになっている。
「あ……あの、これは」
「いいの。大丈夫だから……お兄さんが言ったとおりにするから」
「……はい」
リンは緊張を不安が綯い交ぜになった表情で、頷く。
雪菜はリンの前に座ると、彼のズボンに手をかける。
「じゃあ、脱がすね」
「う……」
ズボンと下着を脱がせると、半勃ち状態のペニスが登場する。
(意外……けっこう大きい)
と雪菜は思わず思ってしまう。
半勃ち状態で手の平に収まらないくらいだ。
まだまだ柔らかいが、完全に勃起したらかなりの一物となるだろう。
雪菜はそんな未成熟で楽しみ甲斐のありそうなペニスを手に取った。
「う、わ……あの、雪さん!」
「ん?」
「その、えぇと」
「どうかしたの?」
そう問いかけながら、雪菜は手淫を始めた。ゆっくりと形状を確かめるように右手を前後に動かしていく。棹の皮を優しく伸ばしてやるとあっという間にペニスは勃起状態になった。
「大きくなったね。すごい、うん、大きい」
「ご、ごめんなさい」
「謝らないで。わたしが、してるせいなんだから」
雪菜は素直な反応を示すペニスを右手で扱きながら、左手で睾丸をマッサージする。大月に覚えさせられてテクニックの一つだ。指先で鈴口を撫でているとすぐに透明な汁が滲み出てくる。
「先走りが出てきた。ぬるぬるする」
「そんな、あまり触らないでください」
「気持ちよくない?」
「そんなことないです。ええと、その、気持ちイイから、その、腰が変になりそうで」
「そうなんだ。よかった」
雪菜は気持ちよくなってくれていて安心した。
「わたし、大月さんはああ言ったケド、こういうのは得意じゃないから。上手くできなかったらごめんなさい」
雪菜は、鈴口にキスをした。
その刺激だけでリンはイってしまいそうになり、唇を噛む。
「あ、んむ……ん、じゅる」
「う、あ……すご」
初めてのフェラ。
雪菜の口の中に吸い込まれていく自分の一物を見て、リンは生唾を飲む。絶世の美女が、跪いて自分のペニスを咥えているのだ。知識には乏しくとも、それがとてつもなく贅沢なことだというのは理解できる。
「じゅる、じゅる……じゅる……れる……れる……ちゅぶ、ちゅぶ、んじゅ……れろ……ちゅろ、じゅる、れお、れろ、んんぅ……」
雪菜は小さく呻きながらも、立派に膨らんだペニスを頬張り、舐めまわして吸い立てる。
「じゅる……じゅる……じゅる……じゅる……じゅぶるる! ん、んん……んふぅ、れる、じゅる、ちゅぶ、れろ……」
喉の奥までペニスを咥え込み、舌のざらつきで亀頭から裏筋までをこそぐように舐める。頬を窄めて激しく吸い、頭を前後させて口全体でペニスを刺激する。
「う、んん……これが、フェラ……う、ぁ」
リンはびくびくと腰を震えさせた。敏感なペニスに与えられる刺激で、立っているのも大変だった。雪菜はそんなリンの反応を時折上目遣いで確認しながらフェラを続けた。
(リン君、気持ち良さそう。よかった、一応、ちゃんとできてる)
性技に自信があるわけではないのだ。
娘と同じくらいの童貞少年に下手だと思われるのは、さすがに屈辱ではあった。
しかし、リンの初々しい反応を見る限りは、しっかりと感じさせることができているようで安心した。
「ちゅぶ……どうですか? 気持ちイイ?」
「あ、はい。すごく……僕、もう、限界で」
「うん、分かった。いいよ、好きなときに射精してね……ん、あむ」
雪菜は再びフェラを再開する。じっくりと、慈しむように舐めていく。裏筋から亀頭まで、丹念に舌を絡めて、キスを落とし、大きく頬張って射精を促す。
(味が濃くなってきた。ピクピクして……本当にもうイキそうなんだ)
ペニスが我慢の限界を迎えていることを雪菜は感じ取った。
それで、手を抜くことはしない。
限界が近いなら、ここで一気に攻め落とす。
「んぶ、ぐぷじゅる、んぐぐぅ……じゅるるる! じゅぶ! じゅる! じゅるる、れろぉ!」
淫らな水音を立ててしゃぶりつく雪菜。
「うあ、雪さん、これ、すごい。あ、あ、あ、んん! で、射精ちゃう!」
「じゅるるぅ、んじゅる、いいれふよ。このまま、んんん、じゅるる、じゅぶるるる」
「あ、ああっ」
どぴゅるるっ、と勢いよくペニスが口の中で弾けた。
「んぶっ!? ん、んんぅ――――!」
口内で飛び回る精液。
苦味と熱が一瞬にして雪菜の舌を焦がす。
「ん、んん、じゅるるる、じゅる」
「あ、うあ、まだ……そんな、う、吸いだされる」
「んんぅ――――、んく、んく……ちゅぶ、れろん」
精液を飲み干し、尿道に残った分もしっかりと吸い出した雪菜は、ぺろりと最後に亀頭を舐め上げてからペニスを解放した。
「あ、はあ……すごい量だったね」
「う、はあ……ごめんなさい」
「気にしないで。わたしの口で気持ちよくなってくれて、よかったよ」
殊勝なことを雪菜は言う。
普段の命じられるままにフェラをして、相手を射精させるのとは違う感覚。行為そのものは同じなのに、主体性を持ってフェラをするのは、これはこれでグッとくるものがあった。
淫らな自分を肯定するかのような感覚に、下腹部が疼く。
「大月さんは、あなたに女を教えるように言ってたから、フェラだけじゃ、終われないよね」
射精した後の萎えたペニスを手淫しながら、雪菜は尋ねた。
ビクビクと反応のよいペニスは、すぐに元気を取り戻すだろう。あの大月の弟なのだし、何よりも発情期を迎えているという。ならば、一回や二回で満足するはずがない。
「はあ、すごい臭い……オスの……メスを犯したがってる臭いがいっぱい」
眼前のペニスから漂う淫靡な香に雪菜はうっとりとしてしまう。教え込まれたメスの感覚が目覚めて、リンのオスに反応してしまっているのだ。
「今度はわたしを気持ちよくして」
雪菜は、リンの前に座り、股を開いた。
リンの視線が雪菜の股座に注がれる。
ひくひくとものほしそうに蠢く鮑が、淫らに涎を垂らしている。
「これが、女の人の……」
「そう、見るのは初めて?」
「はい」
「そうなんだ。じゃあ、もっと見ていいよ……はあ、はあ」
雪菜は自らの秘所を広げて、リンに見せ付けた。
桃色の、未使用と言っても信じられるであろう綺麗な肉襞と歴戦の娼婦のように愛液を滴らせる蜜壷が卑猥に蠢いている。
(じっと見られてる。わたしのアソコ、熱っぽい目で……わたし、アソコを見られて興奮してる)
自分の身体の隠しきれない興奮を雪菜は生唾と共に飲み込んだ。
ジンジンと熱を帯びる秘所。子宮はすでに臨戦態勢を取っている。
「触って」
「え?」
「いいから」
雪菜に促されるままに、リンはおそるおそる秘所に触れる。
「あん♡ はあ、いいよ。もっと、触って」
「はい」
リンは雪菜の肉襞をおっかなびっくりではあるが指で撫で始める。拙い指使い。肉の感触を確かめるような仕草がじれったい。弱い刺激に焦らされて、雪菜は堪らなかった。
(いつもなら、もっと激しくシテるのに)
仕方のないことだが、リンは下手だ。女に触れるのもこれが初めてだという。だからこそ、気持ちのいい場所を重点的に責めるような器用な真似はできない。
指が秘所の中に挿入される。肉襞が掻き分けられて、快感が背中を走っていく。
「はあ、ん、んんっ……ふう、ぅ、あ……」
「うわあ、すごい。膣内もぐしょぐしょになってる」
「んぅ、そうで、しょ……はあ、女の子は、気持ちよくなると、ここが濡れちゃうの」
「こんなになるんですね。それに、すごく熱いです」
「うん……そうなの、あ……熱くて、はあ、はあ、ん、ねえ、舐めてみない。クンニって言うの」
「舐める?」
「わたしがフェラしたみたいに、ね」
「はい、やってみます」
いろいろと教えてあげるという名目を駆使して、雪菜は要望した。
指だけでは物足りない。今度はもっと高度な性技をしてもらいたい。それに、クンニくらいさせてあげなければ、大月が後で何を言うか分からない。
「ほら、早く」
「はい、はあ、はあ……女の人の……ぅ、ちゅ」
まずは手始めのキス。それから、舌を伸ばしてぺろぺろとクンニを始めた。
「ん……はあ、ぁ」
ぞくぞくとした快感が雪菜を満たしていく。
自分の股座に年端も行かない少年が顔を突っ込み、必死になって秘所を舐めている。それを至近距離から見ているという何とも背徳的な行為そのものに雪菜は暗い快感を抱いてしまっていたのだ。
「ぅ、ぁ、ん、ふぅ……そう、いいよ。リン君、上手……はあ、気持ちイイよ……ん、ふう、はあ、ぅあっ……ん、う」
「ぺろ、ぺろ……れろ……れろ……ぺろ、ん、ちゅ、れろ、はあ、はあ、はあ……れろ、れろ、れろ」
「ん、そう、その調子。ふ、あ……もっと、ここも、クリも舐めて」
「クリ、クリトリス? これが、そうなんですか?」
「そうだよ、ここ、女の子が気持ちよくなる場所だから、ふあっ、あっ、あ、いきなりは」
雪菜が説明を終える前に、リンはクリトリスへの愛撫を始めてしまった。それも性欲に突き動かされた激しい舌遣いだ。
まるで、雪菜の秘所から漂うフェロモンに操られているかのようにリンは懸命に雪菜に奉仕してしまう。
「うあっ、ふう、はあ、すごい、イイ。ん、ふう、ああ♡ ふう、ん、あ、あ、あ、んあ、ふう、あ、はあ♡ あ、んんん、ふう、ひう、はあ……」
切ない吐息を漏らして雪菜は感じている。
少年の舌遣いに応えるように、堪らず声を漏らしてしまう。ざらつく舌がクリトリスに触れると、腰が溶け落ちてしまいそうになった。愛液を啜られ、舌が肉襞をぞりぞりと舐め上げる度に昇りつめてしまいそうになるのだ。
決して、その快感は強いわけではない。
激しく責め立ててはくるが、上手くはないのだ。ポイントを押さえているとはいえない舌遣いでは、絶頂することはない。雪菜も一応、教えてはいるが、こればかりはすぐに習得できるものではない。イクにイケないじれったさが、雪菜の内心に蓄積されている。
「ねえ、そろそろ……」
雪菜にクンニして興奮したのか、リンのペニスは元気を取り戻している。雪菜はそれを手にとって、軽く扱く。固さは申し分ない。
「やっぱり発情期ってすごいのね……一回、射精したのに、もうこんなになって」
「全然、収まらないよ」
「うん、分かってる。本番、しよっか」
雪菜はコンドームをリンのペニスに被せて、その先端を自分の秘所に宛がった。
「ん、ほら……挿入れて……わたしも、これ、欲しいから」
本心なのか、それとも演技なのか雪菜自身が判然としないままに口に出した言葉。それを聞いたリンはごくりと生唾を飲んだ。
「分かりました。い、挿入れます」
ぐい、とリンは雪菜にペニスを押し込んだ。
「ふ、う――――あ、ああっ!」
雪菜が気持ち良さそうに声を漏らす。
「うあ、何これ、すごい。締まるっ」
リンも初めての挿入の感触に驚嘆した。
「あん、ふう、根元まで挿入しちゃった、ね」
「あ、はい、う、膣内、ギチギチで……う、ぅ、すごいキツイ」
だというのに、あっさりとリンのペニスを飲み込んだ雪菜の膣内はそのすべてでペニスを圧迫している。
「動いて」
雪菜はリンの腰に手を添えて、そう頼んだ。
「うあっ」
リンはすぐに射精してしまいそうなくらい感じながら意を決して腰を引く、ずるりとペニスが膣内から抜けて行く、それからすぐにズン、と奥深くまで押し込まれる。
「はうっ、あ、強い」
「あ、ごめんなさい」
「大丈夫。違うの、すごい良くて、だから、もっとシテ、いいよ」
雪菜の許可を得たことで、リンの性欲が爆発した。なけなしの理性が吹き飛んで、獣のように腰を振り始めた。
「はうっ、あうっ、んあ、ふう、んあ、あ、あ……あ、ふっ、あ、ぁ、んあ、ふ、ん、くひ、ふお、あ、あん、んあ、んあ、あ、あ、ふあっ」
ズンズンと奥を突いてくるペニスに雪菜は艶やかなため息を漏らし、膣肉が快感にのたうつ。
子どもとは思えない立派なペニスは、初めてのセックスで興奮する少年の欲望を代弁し、激しく雪菜のメスを求め続ける。
「ふあ、んあ……ん、ひぅ、は、げしい……はあ、んん、く――――はあ、んあ、ん、ん、ふぅ、すごいっ、はあ、んあ、ひ、ああ!」
いつもは雪菜が追い込まれて、快感のあまりに絶叫させられるが今日は立場が違う。
生まれて初めてのセックスで瞬く間に余裕をなくしたリンは、懸命に雪菜を責めるが、それは同時に自らのペニスを扱く行為でもある。
雪菜の膣は、処女さながらのキツさを維持している。擬似吸血鬼の利点ではある。どれだけセックスをしても、若い頃と同じ膣を維持できるのだ。もちろん、童貞のペニスにとってはこれは魔性の穴だ。一度吸い込まれたら、そう容易く離してはくれない。雪菜の膣肉は、リンのペニスを逃がすまいとますます強く締め上げている。
「ああ、う、すご、これ、ひ、ひぃ、し、締まるの、すごい!」
ペニスが悦びに打ち震える。
「雪さん! き、気持ちイイよ! 雪さん!」
必死になって腰を振る。その姿が愛らしくて雪菜はきゅんと来てしまう。大人の余裕と見せた綾瀬。オスの強さを見せ付けてきた大月。そのどちらともタイプの違う少年の初心な反応は、雪菜の母性に火をつける。高まる性欲と母性が綯い交ぜになって、雪菜は思わずリンの頭を撫で、抱きしめてしまう。
「はあ♡ はあ♡ うん、もっと、腰振って、あ、ぁ、ん、いいよ……ふう、気持ちイイから……はあ、ん、ふう、ふう、ん、あ」
「う、ふうっ、うあ」
じゅぶじゅぶとペニスが抽送される。
愛液が張り出たエラに掻き出されて、シーツに染みを作っていく。
「ふあー、は、んあ、あ……くは……あ……んあ……ふう、ひいぁ、ん♡ かふ、ふう、あ、う、イキそう」
ゴリゴリと膣内が削られていく感覚。突かれても抜かれても敏感になった雪菜の膣肉は、きちんと快感を覚えている。
「うぅ、あ! 射精る、う、う、ううっ!」
「い、いいよ、リン君。わたしも、い、イクからっ」
ぐりぐりとペニスの先端を子宮口に押し付けて、リンは射精した。
その熱を子宮付近でしっかりと感じた雪菜だったが――――、
(あ――――れ……?)
遥かな高みに昇りつめるギリギリのところで、快感の波が引いてしまったのだ。冷や水を浴びせられたかのように冷静さを取り戻した雪菜は、その初めての感覚に戸惑った。
(今、何が……?)
「ふう、ぅ、絞られる!」
雪菜の戸惑いを脇目に、リンは射精の余韻に浸っている。挿入したまま、何度も射精してコンドームに白濁液を溜めていく。
「はあ、はあ、はあ、これが、セックス……すごい、気持ちイイです」
射精して疲れたのか、リンは呼吸を荒くしている。
「そう……よかった」
「雪さんは?」
「わたしも、よかったよ」
雪菜は微笑みを返した。
ずるりと結合が解かれた。
コンドームを外すとずっしりと重い。
「量、すごい。こんなに射精したんだ」
「恥ずかしい、です」
何だったのだろうか。今の感覚。オーガズム寸前で、燃え上がるはずの炎が無理矢理消されたかのように、快感が引いてしまった。
いや、引くだけならばまだいい。
問題なのは絶頂寸前の状態で、快感が留まっていることだ。こんなことはありえない。熾火のように快感が一定値のまま体内に取り残されるなどあっていいはずがないのだ。
「あの、雪さん。僕……まだ」
「え? あ……」
精液に汚れたペニスがいつの間にか復活していた。
大月の弟で、彼と同じ発情期にあるのだ。これは当たり前のことだった。
「そ、そう。じゃあ、また」
コンドームを取り替えて、再度雪菜の膣内に挿入する。
あっさりと侵入を許す雪菜の膣肉。しかし、入ったが最後、射精するまで逃がさないとばかりに、ギチギチに締め上げるのが雪菜の蜜壷の特徴だ。密着する肉襞が、陰茎を絞り上げ、睾丸から精液を吸いだそうとしている。
「ふあああ、これ、やっぱりすごいです! また、すぐ射精しそうっ!」
「ふ、ぅう、あ、ん、ああ! 激し、い……んあ、あ、ひう、あ……う、ん、ふう、ふぅあ♡」
腰を打ち付けられると反応して甘い声を出してしまう。
リンはペニスを散々に抽送しているが、雪菜もリンの身体にしっかりと抱き付いて深くペニスを受け入れて、快感を貪ろうとする。
「ん、ふう、ふう、ああ! ん、そう! リン君、はあ、ん、そう、突いてっ……! 奥、もっと!」
「はい! もっと、しますから!」
「んあああ~~~~っ。はあ、んあぁ……これ、イイ、ふう、ん、ふうあ!」
(年端もいかない子にイカされそうになるなんて……!)
「そんな、あ、ダメ、なのに! んあ、き、来ちゃう、これ、来るっ! ん、ん、ふう、はあ、ふああ!」
「雪さん、雪さん! ああ、射精るっ。また!」
「ふ、ぐぅぅう……イイ、奥から来る、来る、あ、イ――――く、ぁ……?」
膣奥で感じる射精の熱に反して、雪菜は絶頂間際で寸止めされる。薄皮一枚先にある高みに、僅かばかり届かないじれったさ。
(やっぱり、おかしい。イケるはずなのに、止められてる感覚……まさか、淫紋契約のせい?)
雪菜は自分の下腹部に手を当てる。
そこに刻み込まれた卑猥な紋章。雪菜が大月に性的に屈した証だ。非常に高度な呪術で編まれたそれは、今も胎動して雪菜を責めている。
(間違いない。この淫紋が、イクのを阻害している……だとすると、このまま何回セックスしても、わたしは……)
雪菜の中に強い危機感と焦燥感が生まれた。
すでに二回、絶頂の機会を逃した。その熱は、今でも雪菜の膣内を炙っている。
「雪さん、ごめんなさい。僕、まだいけそう」
「え、あ、それ……」
雪菜は三度目の勃起にも関わらず、しっかりといきり立っているリンのペニスに恐怖すら覚えた。
「あの、リン君。わたし、ちょっと休まないと、ダメみたいなんだけど」
「……雪さん。ごめんなさい、僕、ほんとに我慢できない」
白濁液を溜めたままのコンドームを交換することなく、リンは雪菜に覆いかぶさった。
「り、リン君! 待って、わたし――――ん、ふうああああああ♡」
(ガチガチのチンポ、だめ、本当に……!)
襲い掛かってくるリンを雪菜は拒めなかった。
大月がどこまでを求めているのか分からないからだ。リンが欲求不満のまま放置するのを、大月がどう受け取るか分からない以上は、この少年の欲望のすべてを受け止める覚悟が必要だった。
だが、絶頂は認められていない。
「はあ、ふう、ん――――ふひっ、あ、だ、め、リン君、もっと、ゆっくり、して……ふぐっ、あ、んあ、い、いいあ、いや、だめ。んあ。は、はひっ、いああああ!」
雪菜は頭を振ってリンの抽送に抗おうとする。
(これ、だめ、気持ちだけでも、しっかり持たないと――――!)
「ひぎぃ――――んあ、い、イク、のにぃ! う、ぁ、ああ、あ!」
雪菜の思いとは裏腹に身体はリンのペニスを求めてしまっている。絶頂はできなくても、快楽を得ることはできる。理性では拒否しなければならないと分かっていながら、もしかしたらイケるかもしれないという期待感を拭いきれない。
「はあ、はあ、はあ――――ん、くふ、ん、ふう、あ、ん……ん、ふあ……ん、あふ♡」
蕩けた表情のまま雪菜はリンを抱きしめる。
性欲に突き動かされたまま、何度も何度もリンのペニスが叩きつけられる。
三度目の射精でも、そのペニスは疲れを知らなかった。数十分前まで童貞だったペニスは女を知り、その凶悪な本性を曝け出したのだ。
「んぉおおおおおお♡ ふお、ア゛っ、あ、ん、い、ぃ、あああ!」
バックから突かれる雪菜。
枕に顔を押し付けられて、後ろからリンの全体重がかかってくるかのようだ。呻く声は苦しげで、しかし悦楽の気配を隠しきれないでいる。
これで、射精は七回目だ。敏感極まりない雪菜は、それに倍する絶頂を味わえそうだった。本来なら、味わえたはずなのだ。しかし、今の雪菜は淫紋に性欲をコントロールされているらしく、絶頂だけはできないでいた。都合十四回、生殺しを味わわされていた。
「はっ、はっ、はっ、んあ、あ、ほひぃ、ん、うあ……もう、もう止めて……リン君、わたし、もう限界、止めて、お願い、変になっちゃう、から、あ、んああああ!」
「雪さんの膣内、気持ちよすぎる。こんなの止められない。僕まだまだ全然できる。もっとしたいよ、もっともっとしたいよ!」
「ひいぃいい! だめだめだめっ、ダメなのっ、わたし、もう気持ちイイのだめなのっ。いや、突かないで、ん、んあ、あああ! た、助けっ、あ、あ、んあ、ああ、おぉあああああ!」
野太く呻き、雪菜は依然として激しく抽送を繰り返してくるペニスに翻弄されるがままとなる。
雪菜の懇願は性欲に突き動かされた一匹の獣と化した少年にはまったく届かない。腰を振り、ペニスを突きこみ、精液を注ぎ込む機構となったリンの抽送が雪菜の膣内を犯していく。
雪菜が限界を自覚してから、さらに一時間が経った。
どれだけリンが射精したか分からない。
用意したコンドームはすべて使い果たしたが、一枚につき何度も射精したものだから合計数は数え切れない。その分だけ雪菜は犯され続けた。
「は――――あひっ、ん、ふ、はあ、はあ、ん、おぉ」
雪菜は白目を剥きながら、荒く呼吸を整える。
のそりと起き上がり、自分の秘所を確認した。汗だくになりながら、何度も何度も犯されたそこは、未だに快楽を求めている。
何故か。当然だ――――初めて性を知った少年の欲望をすべて受け止めながら、雪菜はただの一度も果てることがなかったのだから。
一方、満足しきったリンは、ぐったりと布団に沈み込み、寝息を立てている。
「はあ、はあ、はあ……もう、だめ……大月、さん……」
ふらふらとした足取りで、雪菜は部屋を後にする。
これだけやってイケないのなら、イカせてもらいに行くしかない。
今となって、雪菜の頭にあるのはそれだけだった。