※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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ルート浅葱 2話

 綾瀬の店を利用して、浅葱は自分の身体の変化を実感していた。

 普段の浅葱の仕事は多岐に渡り、責任も重大だ。能力の問題から浅葱でなければ早期解決が難しい案件もある。そういった事柄に対応していくうちに年月が過ぎ去って、気付けば四十路に突入している。人間の友人は、年齢相当の落ち着いた外見になっていた。

 浅葱は吸血鬼の血の従者だ。そのため、永遠の命と若さを得ている。彼女の外見年齢は、二十歳の頃のままで固定されているので、傍から見れば大学生と変わらない。

 そして、それは性欲にも現れている。浅葱の身体は、あらゆる点で若い。本来ならば、成熟し、母性に変わっていくところが、まだまだ青いままなのだ。

 それを、実際に母となった際の母性で押し留め、仕事に熱中する中で忘れていたのだが、綾瀬の店に行った事で内に眠る性欲を思い出してしまったのだ。 

 自分の中の女の部分が、まだまだ健全なままであるということを自覚した浅葱は、それ以来悶々とした日々を過ごしていた。

 

(性欲の解消のために行ったのに、これじゃあ)

 

 ちょっとした好奇心だった。

 風俗は、基本的に男性のものだし、女性向けに営業する店はほとんどない。視点を暁の帝国から日本にまで広げても、滅多にお目にかかれないだろう。

 そんな中で綾瀬が経営する性感マッサージ店は、数少ない女性向け風俗店でもあった。

 風俗としてでなく、ただのアロママッサージ店として使うこともできるというが、ネット上の評判はどちらも上々であった。もちろん、風俗店に関する掲示板や口コミなどどこまで信用できるか分かったものではない。が、実際に浅葱は一度体験していて、噂に違わぬ快感を味わえた。

 好奇心は猫を殺すという。

 知人との埒もない会話の中で話題に上がり、何となく調べて、ふらりと立ち寄った。その程度だった。それが、溜め込んだ鬱憤やら欲求不満やらを一気に解消させると共に、自覚を促し、若さを思い出させてしまうことになった。

 これは、浅葱の失態ではあったが、だからといってなかったことにできるわけでもない。目覚めた身体を鎮めるために、浅葱は人知れず夜な夜な自分を慰めていた。

 

「よし、行くか」

 

 と、自分を奮い立たせた浅葱は、人目を忍びながら暗い階段を下っていった。

 店には、前回同様サナの偽名で予約していた。

 あえて別の名前を使う必要がないからだ。

 店の中は風俗店とは思えないレトロな雰囲気だ。こだわりの喫茶店と言ったほうが、まだ納得できる。実際、この店は飲食店としての届出も出している。

 マッサージ店、飲食店、風俗店、もしかしたら他にもあるかもしれないが、ともかくこの店の営業形態は一様ではない。もっとも、メインに据えているのはやはりマッサージだ。性感マッサージもあれば、通常マッサージもあり、一番実入りがいいのは通常のマッサージのようだ。

 それはそうだろうと思う。

 性感コースを敢て選ぶというのは、それなりに勇気がいる。特に女性は、そういった店に来る事事態を避ける傾向がある。それでも、この店が女性向けの風俗店の顔を持っているのは、それだけ隠れた需要があるからだろう。

 浅葱もまた、その需要を満たす一員になりつつあるか。

 一度目の経験は、「お試し」だと言えるが、二度目となるとさすがに言い訳はできないだろう。

 

「いらっしゃいませ」

 

 と、前回同様の明るい声が聞こえる。

 人に見られたくないという思いから気が急く。手早く受付を済ませて、案内された個室に入った。

 

「綾瀬さん、店長さんでもあるんでしたっけ?」

 

 と、浅葱は尋ねた。

 

「そうですね」

「この店って、何人くらい従業員の人がいるんですか?」

「基本的には私一人で運営していますよ」

「え? でも、どうやって? 施術担当者、何人かいますよね?」

「彼等は、使い魔なので」

「綾瀬さんの?」

「はい」

 

 綾瀬は頷いた。

 聞くところによると、彼は呪術も使えるらしく、使い魔を生成することで従業員としているのだという。確かに、人手不足を使い魔で補うケースはある。相当の技量がなければ、オートで細やかな動きを実現することはできないのだが、そこは彼の技量が光る場面ということなのだろう。

 

「まあ、同時に三人ってとこですか。一応、リノは私と契約しているだけの名目上の使い魔なので数には入れませんが」

 

 リノとは、少年の姿をしたアシスタントの魔物だ。彼も施術担当者でもあり、人気があるのだという。

 

「使い魔をそこまで使いこなせる人ってなかなかいないのでは?」

「そうでもありませんよ。同業者では珍しいですけどね。それこそ、その道のプロには及びません」

 

 そうは言っても、使い魔を使って営業している時点で、その道の資格も持っていることになる。つまり、彼は呪術者としてもプロなのだ。その技術を、性感マッサージ店の運営に使っているというのは、宝の持ち腐れというべきか、一応政府の人間である浅葱は、うっかり別の事に使えば、などと余計なことを言いそうになる。何せ、この業界は長年の人手不足に苦しんでいるのだ。彼ほどの使い魔の技量があれば、かなりの報酬を期待できるだろうに。

 

「本日は二度目の来店となりますか」

「そうですね」

「メニューをお選びください」

 

 提供されるサービスは、すべてメニュー表に書いてある。

 二度目の利用なので、SMコース以外は基本的に選択肢に入れることができる。

 

(というか、SMまであるのか、この店は)

 

 コースがあるということは、それなりに需要があるのだろう。もっとも、二回しか利用していない浅葱には、このコースを選ぶことはできない。

 浅葱は、メニューを一通り眺めた。即断即決するタイプの浅葱だが、さすがにこれは迷う。頼むことにも勇気がいるのに、コースもオプションもバリエーションが豊富なのだ。

 少し悩んでから、浅葱はオーソドックスなコースを選択した。

 

「ハードマッサージコースですね」

「はい。で、えーと、オプションは、これで」

 

 浅葱が選んだのは、性感マッサージの基本コースとも言うべきハードマッサージコースだ。名前は上級者向けではあるが、内容はそこまででもない。初心者向けのコースである。オプションは、名前を見ても想像ができないような物は避け、一般的なローターだけにした。風変わりな名前もたくさん見えたが、それを頼む勇気は浅葱にはなかった。

 シャワーで身体を清めてから、浅葱はベッドにうつ伏せになった。

 仄かに香る薔薇の香りが快い。アロマオイルを積極的に使うのが、この店の持ち味だという。

 

「それでは、マッサージを始めていきますね」

 

 と、綾瀬が言う。

 ほんのりとオレンジ色の光を湛えるランプが、室内に妖しい雰囲気を漂わせている。

 ムーディな空間で、浅葱は緊張しながら施術を受け入れる。

 背中に垂らされるアロマオイル。部屋に立ちこめる薔薇の香りと同じものだ。綾瀬の手の平で、オイルが背中に広げられていく。

 綾瀬の指が、浅葱の背中のツボを押し、血行を促進するように、力強く背骨から脇にかけてマッサージする。

 体幹を解すようにマッサージをしつつ、背骨の調子を診る。

 ぐり、と浅葱の肩甲骨にそって親指が肌を撫でていく。

 

「ちょっと、腕を挙げてみますね」

 

 綾瀬に手を取られ、浅葱は両手を伸ばす。肩から肩甲骨にかけて筋が伸びるような感覚。少しキツイが、その体勢を維持したまま、綾瀬は脇から肩甲骨に向けてマッサージする。浅葱は、くすぐったくて身じろぎする。

 そして、綾瀬の施術は徐々に下半身に降りていく。

 腰をツボを刺激しつつ解す。腎兪、志室、命門といった基本的なツボを、浅葱の反応を窺いながら押していく。普段の仕事柄、腰の負担が大きそうだ。そこから、さらに形のよい臀部を手の平で包む。

 

「う……」

 

 ついに来たと浅葱は顔を紅くして、生唾を飲んだ。

 ここまでは通常のアロママッサージと大して変わらない。ハードマッサージコースの真骨頂は性的な快感にある。普段、他人に触れさせることのない部位を、これから刺激されるという羞恥心と期待感に浅葱は心拍数を上げた。

 アロマオイルが追加で臀部に注がれて、それを足の先まで広げられる。

 ぎゅっと太ももからふくらはぎまで絞られると、それだけで気持ちがいい。

 

「トレーニングとかされてます?」

「ジムに週一回程度ですけど」

「ああ、やっぱり。適度に運動されているんだなと思いました」

 

 足の筋肉の付き方や引き締まったメリハリのある身体は、それだけ浅葱が体形維持に拘っている証だ。浅葱のそれは非常に健康的な肉体美であり、こうも整った身体はそうはお目にかかれない。

 施術している綾瀬にしても、やる気が入るというものだ。

 

「では、仰向けに」

「……はい」

 

 心地よいマッサージを受けて浅葱は半ば夢見心地だ。言われるがままに、仰向けになる。

 ぷりんとした乳房が揺れる。ハリのある大きなそれを、綾瀬はアロマオイルを塗り伸ばしながら、愛撫していく。

 

「ふ……ん、ぅ、んん……ぁ……」

 

 浅葱の口から小さく声が漏れる。

 揉み心地のある、しっかりとした乳房だ。さすがに肉体は若いだけあって、形が崩れることがない。手の平に吸い付くようなもちもちとした肌と形を変えても元に戻るしっかりとした乳房は、マッサージのし甲斐がある。

 綾瀬の手は山麓から山頂に向けて絞り込むように移動する。

 乳首の先端を焦らすように爪先で優しく擦ってやると、浅葱は唇を噛んで吐息を漏らす。

 

「ふう、ん……あ、ふぅ、ん……ん……んく、ふう、んんぅ……あ……ん、んん、ふう、ぁ」

 

 少しずつ、快楽が蓄積していく。

 激しさはなく、ゆったりとしたマッサージの延長のような手つきで乳房を揉む。

 乳首を焦らすように抓り、擦り、パン生地を捏ねるように乳房全体を愛撫する。

 刺激されているのが胸だけなのに、浅葱はじっとり全身に熱が巡っていくような気がした。

 

「んっ……はあ……ふう、ぁ……ぁ……う」

 

 浅葱の反応を見ながら、綾瀬は愛撫の対象を下方に移す。

 太ももの内側を触れるか触れないかという絶妙な力加減で撫でる。

 

「ん……くすぐったい」

「そうでしょう。こうしていると、どんどん敏感になっていきますからね」

「そう……あん……ふう、ぅ……ぁ……んん」

 

 浅葱の秘所から愛液が滲み出ているのを確認する。

 アロマオイルに溶かした専用の媚薬の効果もあり、身体は順調に快感を溜め込んでいる。

 そっと、綾瀬は浅葱の秘所に触れた。

 湿った膣口を開いて、綺麗なピンク色の入口を露にする。

 

「ん……あっ!」

 

 浅葱が急な刺激に反応して、足を閉じようとする。それを押し留めながら、綾瀬は指を膣内に挿入した。

 

「ふぐ……! ん、あ!」

(入ってきた……! 綾瀬さんの指が、あそこにっ!)

 

 ぶるりと浅葱は震えた。

 綾瀬の指は、膣内を確かめるようにゆっくりと出し入れされている。十分に湿っていたから、痛みはなく、すんなりと愛撫を受け入れている。 

 綾瀬は、くちゅくちゅと音を立てながら、膣内の状態を観察する。

 指に絡みつく媚肉の感度は高く、愛液の分泌状況も良好だ。

 やはり、二十代の肉体を維持しているから、性欲は強めなのだろう。若い身体が発情して、男を欲しがっているのだ。

 

「あ、うあ……ん、はあ……ぁ、くあ……あ……ふぐ、ん、んんっ……ああ」

 

 蕩けるような声音で、浅葱が呻く。

 綾瀬の指が膣内で折れ曲がり、鉤のようになってGスポットを刺激する。

 

「ああっ!!」

 

 びくん、と浅葱の腰が跳ねる。

 一瞬だけだったが、ものすごい刺激だった。まるで電流を流されたようで、声を堪える暇すら与えられなかった。

 

「ん、ふぐぅ……!」

 

 慌てて、浅葱は唇を引き締める。

 そんな彼女をあざ笑うかのように、綾瀬は指の動きを早め、より強い刺激を与え始める。

 

「んあっ……! あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ、ああ、ん、ふぐ、んんんっ! ぅ、あ、はあ、ん、あぁ♡ ふぐぅぅ、ん――――ああっ♡」

 

 浅葱は頭を振って次々に与えられる快楽に耐える。

 腰をくねらせ、自然を跳ねそうになる身体。綾瀬はそれを押さえ込んで、容赦なく手マンを叩き込んだ。

 指で襞を引っ掛けて、温かい膣内をたっぷりと捏ね繰り回し、愛液を掻き出した。少し弄るだけで浅葱の身体はとてもよく反応した。長年のセックスレスが祟って、浅葱の肉体は性欲に餓えていた。

 

「んぐぅぅぅぅ♡ くはっ、はあ、あ、んああ、ふあああ♡ これ、すご……ぉ、んあ、い、ああ♡」

「そうです。そのまま、どんどん声を出してください」

「声、んん、いや……そんな、恥ずかしい、くはっ……あ、んあ、んんん!」

「そんなことありませんよ。ここは、あなたと私しかいません。声を挙げても他に誰も聞く人はいないのですから、思う存分ご自身を解放してください」

「ひ、いあ、そんな、あ、んあ、ああ、でも……ん、く、ふう、あ……い、ああ! い、ぃ、んあ、イイ、そこっ、ふあ……あ、き、来てるっ」

 

 ぞわぞわとした快感が蛇のように這い上がってくる。

 的確な綾瀬の指責めで、どうしよもなく昂ぶった浅葱の身体はすでに絶頂寸前だ。膣肉が強く指に絡みつき、吸い付いてくる。

 

「ひ……い、いいぃ♡」

 

 浅葱はシーツを握り締めて、身体を痙攣させる。どうしようもない快楽で昇りつめてしまった。ギリギリと奥歯を噛み締めて、快感を味わっている。

 

「一回、イキましたね」

「あふ、ん……はあ……う」

 

 羞恥心を刺激されて、浅葱は頬を紅くする。

 心臓がドキドキしている。

 絶頂の余韻が身体をずっしりと重くしている。

 そんな浅葱の身体に綾瀬はさらなる追い討ちをかけた。

 ピンク色のローターが、浅葱のクリトリスに触れたのだ。

 

「んひぃっ!?」

 

 ヴィイイイ、というモーター音と共に刺激的な快感が浅葱に突き立つ。クリトリスがローターによって高速で愛撫されているのだ。

 絶頂の余韻が冷めやらぬ最中である。とても、耐えられるものではなく、あっというまに浅葱は二度目の絶頂を迎える。

 

「あひっ、んひっ、ふぐぅ……ぉ、んお、ふぐぁあああああああ!!」

 

 一度目を上回る絶叫を上げて、浅葱は果てる。

 腰を弓なりに反らして、全身をガクガクと痙攣させている。

 

(や、ヤバイ……何、今の)

「あ、あ、ああ……ん、ああぁ♡ んぉ、あ……き、持ちイイぃ♡」

 

 目を見開いて、快感に酔う。もはや取り繕うこともできないほどの気持ちよさだった。

 

「はあ、はあ、はあ……うぁ……反則、です」

「そうですか? 気持ちよかったでしょう」

「それは……ぅ」

 

 目を反らす浅葱。

 気持ちイイのは事実だった。

 ここまで派手にイッたのは久しぶりのことだ。

 

「もっともっと気持ちよくなってください。時間はまだまだありますからね」

 

 そう言って、綾瀬は浅葱の股に顔を寄せる。

 

「え? ちょっと、何をっ!」

 

 抗議の声はローターのモーター音に遮られた。

 クリトリスにローターが押し当てられ、同時に綾瀬の舌が膣口に挿入される。

 

「ふぎぃ♡」

 

 浅葱はクンニとローターの同時攻撃に溜まらず呻く。

 

「れろぉ、れろぉ、れろ、ぴちゃ、じゅる……綺麗なマンコですね、サナさん。れろ、ちゅろ、れろぉ……」

「あ、や、止めてくださ……あっ、んあ、ふぅ、んん! あ、そこ、舐めるなんて……! ん、ああっ!」

 

 浅葱は止めてと口にするが、綾瀬を振りほどきはしなかった。ローターと舌が的確に浅葱の弱点を突いてくる。

 気持ちよくて腰砕けになり、抵抗どころではなかった。

 

(ヤバイ、ヤバイ、またイク、舐められて、イカされるっ……!)

「うぐ……ふぐぅ、んぐぅぅ♡ ああ、あ、あ、んあ、あああ……い、ぎ、ん、ぐふぅ、んんん♡ あ、あ、ああ、いやあ、ああ、ふぅん♡ はあ、あはあ……い、イイ、んあ、あ、そんな風に丁寧に、ああ、クンニするの、ああ……あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ゛ぁ♡」

 

 ちゅくちゅくといやらしい音を立てながら、綾瀬のクンニは続く。激しさはないが、浅葱の羞恥心は限界まで刺激されている。ローターによる愛撫も継続している。時折、思い返したようにクリトリスに押し当てられる。そうなると、浅葱はもう頭がチカチカして何も考えられなくなる。

 

「あふぅ、んああ、また、ローターぁ。うぐぅあ、あ、い、イク、イっちゃ、あん♡ あ、ひぐ、ぅ、んああ、あ、クンニ、上手すぎぃ♡」

 

 息も絶え絶えとなり、浅葱は全身の筋肉を強張らせる。

 股を閉じようとしても綾瀬がそれを許さず、がっしりと押さえ込んでいた。

 

「ぴちゃ、ぴちゃ、じゅるるる、れろぉ、れろ……ん、じゅるる、れろ、れろ、くちゅ……」

 

 これ見よがしに音を立て、時に指を差し込んで、浅葱の膣内を弄っている。

 舌と指の刺激が物足りなそうになれば、ローターを取り出してクリトリスに押し当てる。浅葱が嬌声を上げると、待っていましたとばかりに攻めかかってくる。

 

「あふっ、んふっ、んぎぃぃぃ♡ んがっ、あ、ふあ、はっ、あっ、あ、んあ、や、あ、ああ、んあ、はああ……あた、し……もう、無理――――♡」

 

 その先は、声にならない嬌声となった。

 がくんとベッドが軋むほどの激しさで、浅葱は絶頂した。

 

(これ、最――――高……あ、イイ、気持ちよすぎ♡)

 

 頭が真っ白になる。

 白目を剥いてだらしなく喘いだ。

 脳天を突き抜けるような快楽の余韻が身体に残って、綾瀬が離れてからも、軽くイキ続ける。

 

「あぐ……んぐ……ふひ♡ あ、あ、い、イク、止まんない、これ、ヤバぁ……あ゛……」

 

 びくんびくんと浅葱は淫蕩な笑みを浮かべながら酔ったように視線を彷徨わせた。

 今まで経験したことがないほどの快楽の嵐だった。

 指と舌、そして普通のローターだけでこれだ。

 これ以上のコースを選んだら、いったいどれくらいすごい快感が得られるのだろうか。

 浅葱はぜえぜえと荒い呼吸を整えながら、意識の端でそう思った。

 

 

 時間が来たので、シャワーを浴びて汗とオイルを流す。

 体力は大幅に使ってしまったが、それが運動をした後のようで、この日は気持ちよく眠れそうだった。それに、肌に艶が出たような気がする。アロマオイルの効果だろうか。一応、その方向でもきちんとしたマッサージ店ではある。肌艶にもいい影響が出ているのだろう。

 

「また、来てくださいね」

 

 と、にこやかに言われると、頷くしかない浅葱。

 二度、この店を利用してしまった。

 あんな快楽を知ってしまったら、おいそれと抜け出すことはできない。

 二度も三度も変わらない、と浅葱は頭の片隅で思う。

 時間に余裕があれば、また――――次は別のコースを利用させてもらおうと密かに思うのであった。

 

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