※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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ルート浅葱 4話

 夜、娘が眠りに就いた後で、浅葱は一人自分を慰めていた。

 綾瀬による開発を受けてから乳首とアナルが妙に疼いてしまうのだ。乳首は特に敏感になってしまって、開発を受けてから数日間は、ブラジャーを着けていても、僅かな刺激で感じてしまうくらいだった。

 乳首とアナルを調教されて、新しい世界を知ってしまった浅葱は、それ以来、あの快感が忘れられなくなってしまった。

 

(全然足りない)

 

 自宅で、アナルを弄ることには抵抗がある。

 だから、浅葱は秘所を指で弄くり、乳首をつねって快感を味わっているのだが、物足りなさは残る。一日二日オナニーをサボると、三日目にはヤリたくて仕方なくなってしまう。

 正直、性欲が昂ぶりすぎて困っている。

 性欲解消のために綾瀬の店に行ったのに、これでは本末転倒も甚だしい。新しい性感帯を開発されていながら、そこを思い切り使えないのも辛さに拍車をかけていた。

 禁欲生活をしているわけでもないのに、浅葱の身体は常に欲求不満だ。

 

「また、行かないと」

 

 はあはあと息を切らせ、愛液に濡れた指先を眺める。

 自分で弄るより、綾瀬にクンニをしてもらったほうがずっと気持ちがイイ。それも、浅葱の身体はしっかりと覚えていた。

 性欲処理のために性感マッサージを受けたのに、そのせいでさらに性欲が増すという悪循環。だというのに、浅葱はまた店に通うという選択肢を執ってしまう。

 欲望に逆らえなくなってきている。

 それを自覚しているのだから、性質が悪い。

 きっと、あの店に通う女性たちは、皆このような感じで沼に嵌っていくのだろう。分かっていながら辞められない。風俗に通う男を影に日向にあざ笑ってきた女も、蓋を開けてみればこんなものだ、と自分の情けなさを自重する。

 とはいえ、居ても立ってもいられない状態なのは変えようがない。オナニーで物足りないなら、その道のプロにしてもらうべきだと自分に言い訳をして、そのまま店に連絡を取った。

 夜中だが、あの店はまだ開いている時間帯だ。

 今日は埋まっているが、明日には空き時間があるという。浅葱は自分の予定を頭の中で整理して、店に行く時間を取り決めた。

 

 

 

 そうして、また浅葱は足を運んでしまった。

 個室に漂う独特なフローラルな香りも、すでに馴染みのものだ。

 犬のように期待して、秘所が興奮しているのが分かる。

 

「サナさんのコースは」

「今日は……今日は、これで」

 

 浅葱はもう我慢ならないといった気持ちでいっぱいだった。

 今すぐにでもプレイを始めたい。

 そのためなら、意地も矜持もない。

 もっと、気持ちよくなりたい。この店なら、外に漏れることもなく思い切り気持ちよくなれる。だから、ここに来たのだ。

 浅葱が選んだのは、ソープコースだった。

 どうせなら、一気にしてしまおうと考えてのことだった。

 浅葱の爆発力というか、行動するときの勢いは時に目を見張るものがある。

 

「それでは、早速始めますか」

 

 と、綾瀬は言う。

 選んだコースからして、マッサージではなくセックスのためのコースだ。

 身体を洗い清めたら、バスタオルを身体に巻いてベッドに戻る。

 綾瀬もまた腰にタオルを巻いていた。

 男の素肌。ほどよく鍛えられた身体を見て、浅葱はきゅんとしてしまった。

 

「サナさん……」

 

 浅葱の隣に腰掛けた綾瀬が、浅葱の頤を上に向けさせる。

 

「あ……」

 

 すぐにセックスをするのではなく、まずは前戯があって当然だ。浅葱は色々と期待していたが、そこを認識していなかった。

 

(ソープって言っても、すぐにするわけじゃないのか)

 

 と、妙なところを意外に思った。

 綾瀬の瞳が近い。

 綾瀬の唇に向けて、浅葱は自分の唇を突き出した。

 

(見た目が悪いってわけじゃないのよね……技術もすごいし……)

 

 技術があっても、見た目が悪ければ唇を許すことはないだろう。

 だが、浅葱の目からしても綾瀬の見た目は悪くない。むしろ、いい部類だ。それでいて、接客用だとしても態度に不快感はなく、性技術は最高だ。

 ヤルことを目的とするのなら、これほどの人材はないだろう。夢魔の血統とも言うので、そうした行為に生まれついての才能があるのだろう。

 

「ん……ん……ん……」

 

 柔らかい唇の感触。

 押し付けられた綾瀬の唇がしっとりと浅葱の唇を重なる。

 

「ん、ちゅ……ぁ」

「どうかしました?」

「いえ……その、キス、久しぶりだと思って」

「そうなんですか? 普段は、されないのですか?」

「ここ最近は……」

 

 と、言って浅葱は言葉を切った。

 何となく寂しくなってしまったのだ。

 夫婦の性活が遠のいて久しい。キスは疎かスキンシップすら、ここ数年は取っていない。

 

「なら、ここで思う存分して行きましょう」

 

 そんな、甘い言葉をかけられて、浅葱は唇を奪われる。

 

「んっ!?」

 

 浅葱の唇に触れた綾瀬の唇は、焦らすように接触面をずらしていく。口の端から、頬にキスを落とし、下唇を吸った後で、上唇を舌先で舐める。

 ただのキスではなくプレイの一つでもあるそれは、浅葱の経験したどのキスよりもエロイ。

 

「ん、んちゅ……はあ……ん……ん……ぅ」

 

 一方、浅葱にはそんなキスの技術はない。

 唇を押し付けて、舌を絡めることしか知らない浅葱は、緩急をつけたキスにドキドキしてしまう。

 

「サナさん……ほら、舌を出して」

「あ、ぁ……」

 

 言われるがままに浅葱は舌先を差し出した。

 その浅葱の舌を綾瀬の舌が舐める。

 

「あ……あふ、れろ……れろ……んぁ、あ……」

 

 舌と舌が触れ合って、痺れるような快感が浅葱の背筋を走った。

 綾瀬は浅葱の舌をねっとりと舐めてくる。浅葱は口を開いて舌を出しているだけだ。綾瀬は、浅葱の舌に奉仕するように舐めてくるのだ。

 

(これ、もうキスじゃない……こんなキス、知らない)

 

 蕩けるような口付けに浅葱はどうしようもなく興奮する。

 ざらつく綾瀬の舌が、自分の舌を様々な角度から舐めているのだ。これで、興奮しないはずがなかった。

 

「あふ……あ……ぁ……ぁ、あ、ああ……んあっ」

「ん、あむ、んじゅるぅ」

 

 綾瀬が浅葱の舌をしゃぶり始めた。音を立てて、じゅくじゅくと淫らに奉仕している。

 

「あ、んああ、れろぉ、れろぉ、じゅる、ん、あふぅ♡」

(あたしの舌、綾瀬さんに食べられてるっ)

 

 ちゅぱ、と二人の口が離れる。

 視線を交わすと、浅葱は自ら口を開いて綾瀬に舌を伸ばした。もっと、ディープキスがしたいという意思表示だ。

 

「ん、ちゅう♡ れろぉ、ちゅぷ、ちゅぷ、れろ、んん♡」

 

 今度はがっちりと唇を食らい合わせる。舌を互いの口内に行ったり来たりさせて、じゅくじゅくと音を立てて涎を吸い合う。

 

「んじゅるる、れる、ちゅる……んふっ、ん、じゅる……れろぉ、じゅるる……んあ、あ、あふ、れろ、ちゅく……」

(綾瀬さんの涎、甘い……気持ちイイ……)

 

 うっとりしながら、浅葱は口付けに耽る。

 綾瀬の涎を味わいながら、口内を弄る舌の感触に蕩ける。

 綾瀬の舌はまるで別の生き物のように浅葱の口の中で暴れていて、歯茎から舌の裏側、頬の内側を丹念に舐めてくる。くすぐったさに目を細めて身震いすると、そんな浅葱の腰を綾瀬が優しく抱き寄せた。

 

「あふ……んあ……あぁ、あ……れろれろれろ……れろ、れろ、ちゅ、んふ♡ あーーーー♡」

 

 口を開けて、綾瀬の好きなように嬲ってくれとばかりに舌を受け入れる浅葱。

 頬を染めて、自分からも舌を絡みつかせてねっとりとしゃぶり合う。

 

「ん、あ、ちゅ……ん……」

 

 たっぷり五分はキスをしていただろうか。

 はあはあと息切れしながら、浅葱は唇を離した。

 浅葱の口の周りは二人の涎でべっとりと汚れている。

 

「はあ、ん……綾瀬さん……その、次は」

「そうですね……私もこんなになってしまいましたし」

 

 キスで感じていたのは浅葱だけではない。綾瀬もまた、とても興奮してしまっていた。すっかり勃起して今にも精液を吐き出しそうなくらいである。

 

「うわ……これ、すごい」

 

 タオルを取り払った後から出てきたのは、そそり立つ巨根だ。

 先走りを滲ませたペニスが、綾瀬の腰に付いている。

 

「これが、綾瀬さんの……その……おちんちん」

「はい、もうびんびんです」

「ふふ、何ですかその言い方」

 

 綾瀬のおどけた言い回しに緊張が解けた浅葱は、自分からペニスを手に取った。

 

「熱い」

「口でしてもらえますか……」

「……あ、う……分かりました」

 

 ソープコースを選択したのだからフェラチオをするのも覚悟していた。ここまでそそり立ったペニスをしゃぶるのは実に久しぶりのことだ。

 綾瀬が仰向けになり、浅葱は綾瀬の顔のほうに自分の尻を向けた。

 シックスナインの姿勢である。

 綾瀬の眼前には浅葱の熟れた媚肉があり、浅葱の眼前には勃起したペニスがあった。

 

「あ、臭いが……ん、れろ」

 

 浅葱は鼻を突くオスの臭いに眉根を寄せながら、舌を亀頭に伸ばした。

 

「れろ……れろ……れろ……れろお……ちゅぷ、ちゃぷ……ちゅる、れろれろ、れおぉ♡」

 

 浅葱は恐々とした舌遣いで、ペニスを舐め始める。

 亀頭を中心に舌先を這わせ、時にしゃぶった。

 ペニスの根元は優しく握り、精液を搾るように手を上下させる。

 

「れろれろれろ、ぺろ……ん、ぁ、苦いし、しょっぱい……ん、ふう、れろ……ぺろぉ、れろれろれろ……れろぉ」

 

 亀頭を小刻みに舐めた後で、根元から先端までをゆっくりと舐め上げる。

 シックスナインの姿勢だが、ペニスを寝かせることで裏筋も舐めて上げられる。浅葱は裏側から玉袋まで丹念に舌で奉仕した。

 

「ちゅ、ぷ……れろれろ……んふ、はあ、れろれろぉ……れろ、どう? あたし、こういうのは慣れてないんですけど……れろ」

「いいえ、そんなことないですよ。とてもお上手です」

 

 浅葱に舐められて、ただでさえ暴発気味の綾瀬のペニスはさらに血流を促進している。

 

「お返しです。れろ、れろ、れろぉお」

「あ、あひっ、ん……あ」

 

 浅葱がびっく、と太ももを震わせる。

 綾瀬の舌が、浅葱の膣口を舐め始めたからだ。とろりとした愛液が滴り、それを啜りながら、確実に快感を与えていく。

 

「あ、あ、あ、あ、んん♡ あふ……う、そんな、いきなり激しい……ん、あむっ、じゅるるる!」

 

 負けていられないと、浅葱は鼻息も荒く目の前のペニスにしゃぶりつく。棹の半ばまで口内に入れると、音を立てて吸いながら頭を前後に揺らし始める。髪が邪魔なので耳に掻き揚げながら、唇を細めて棹を絞りつつ、舌先で鈴口をチロチロと虐める。

 

「んちゅぶ、じゅるじゅる、くぷ、くぷくぷ、ちゅぶ……ん、ぐ……ふぅん♡ あふ、んあ、ふ、れろれろ……んじゅる……じゅる……んんん♡ じゅる、れるれるれる……ちゅぶ、ちゅぶ、ん、ぐぷ、ぐじゅ……じゅるる♡」

(綾瀬さんに舐められながら、綾瀬さんのを舐めてる。あたし、本当に……古城以外の男とシックスナインなんてしてるんだ)

 

 今まさに浮気の真っ最中だという自覚が、罪悪感と共に強烈な興奮を導いた。

 口の中で浅葱の涎の海を泳ぐペニスが熱く震えているのが、愛らしく思えてしまう。

 

「んふ、んふ、んふうぅ、ん、あふ、れろれろ……じゅるる……ん、苦いのが、れろぉ、いっぱい……んふ、ちゅるる……んぐ、んぐぁ……ん、ふうう……あふ、ん、そこ、きもひぃ……あん、ん、じゅるる」

「れろれろ……クリが勃起してますよぉ、れろれろれろぉ……じゅるる、ちゅ」

「ああん♡ んあ、そんな、クリばっかり舐めないで……あん、ん、じゅうう……れろれろ……んふ、あふ、んああ、じゅる、じゅる……れろれろ、ぺろぺろ、ぺろぉ、ん、んぐぐぐ♡」

 

 浅葱はペニスを飲み込まんばかりの深いところまで押し込んだ。舌をとにかく絡ませて、啜りまくる。技術の拙い浅葱にできることは、精一杯舌と唇で愛撫することだけだ。

 

「ん、ふんむう……んじゅるる……んぐぅ、れちゅ……あむ、ふう、んふう、んー♡ れろれろれろ……んんっ、あ、あふ、んんっ」

 

 浅葱はクンニで与えられる快感に呻きながら、お返しとばかりにフェラチオに没頭する。

 ちゅぶちゅぶと水音を響かせながら、腰を退く突かせて愛液を滴らせ、それでも亀頭を舐り、鈴口を吸い、棹を飲み込んでしゃぶる。

 

「ああ、いいです。サナさん……私、そろそろ射精してしまいますよ」

「ん、ちゅぶ……分かりました。れろれろ……んぶじゅる……じゅるるるっ」

 

 浅葱はどうしようかと迷ったが、このまま顔にかけられるよりは口の中のほうが処理しやすいと考えた。ペニスを頬張って、舌で射精を促すように愛撫する。

 綾瀬のペニスが一瞬膨らんだように感じた。直後、強い苦味と熱さが浅葱の口の中に広がる。

 

「ふむ、んんんっ!」

 

 口内射精をされたのだ。びくんびくんと跳ねるペニスを口で押さえつけて、浅葱はその吐精を受け止める。

 

(すごい……濃厚な精液っ)

 

 下腹部がきゅんとする。

 強烈なオスの風味が浅葱のメスを刺激している。

 

(精液を飲まされるなんて、久しぶり。それも、違う男の……でも、これ、癖になりそう)

 

 ぞくぞくと背筋が震える。

 口の中で何度も跳ねては射精を繰り返すペニスを浅葱は離さなかった。しっかりと舌で射精を促し、尿道に溜まった分を吸い出す。

 

「じゅるる……ん、ちゅぶ、れる……んく……ん、んん、こく……こく……じゅる、じゅぶる……んうぅ♡」

 

 どろりとした精液が舌と喉に張り付く。

 口内射精をされただけだが、これがセックスの前哨戦だと思うとさらに興奮する。

 

「はあ、はあ、はあ……ぁ……飲んじゃった……はあ……て、あ……まだ、大きい」

 

 口から出したペニスがまったく縮んでいないので、浅葱は面食らった。

 

「お、男の人って、射精したら萎えるもんなんじゃ……?」

「私は夢魔の血統ですから、その当たりは一般男性とは違いますよ。この点については自信があります」

「そ、そうですか……へえ、すごいんですね」

 

 若干引き気味の浅葱だが、精力絶倫でなければ、こんな仕事はできないかと納得した。

 

「それでは、本番にいきますか」

「……あ、ぅ……そうですね。はい、そうです」

 

 生唾を飲んで、浅葱は綾瀬の上から降りた。

 ベッドに腰掛けた浅葱の胸に綾瀬が手を伸ばす。

 綾瀬の狙いは乳首だ。

 ピンク色のピンと膨らんだ浅葱の乳首を、綾瀬は優しく摘む。 

 

「あん♡」

 

 浅葱はびりりと電流のような快感を感じて声を漏らす。

 

「ふふ、敏感ですね」

「それは……ん……ふう、あ……はあ……はあ……仕方ないじゃないですか……ん、前回、あんなにされたんですからぁ♡」

 

 労わるように、浅葱の乳房を揉み、乳首を愛撫する。

 鋭敏な性感帯となった乳首はあっという間に浅葱を絶頂に導く。綾瀬の手練手管に浅葱は翻弄される一方だった。

 

「あふ、んあ、あ、あ、あ……ダメ、胸、感じちゃう……って……あ、んあ……はあ……んんっ、こんな……反則……くう……っ」

 

 奥歯を噛み締めながら、浅葱はベッドに倒れこんだ。逃さず浅葱は乳首への愛撫を続ける。切なげに吐息を漏らし、浅葱は腰をひくつかせる。

 

「切ないでしょう。もっと、イカせて差し上げます」

「んあっ!?」

「れろ……れろ……ちゅぶ」

 

 浅葱の乳首に綾瀬が舌を這わせ、吸い付いてきたのだ。

 さらに一方の手で空いた乳首を、もう一方の手で秘所を愛撫してくる。クリトリスの位置もGスポットの位置も綾瀬は把握している。目で見なくても、手探りですぐに刺激できる。

 

「あ、ぅあああっ!? あん、ふぐ――――あ、同時、そんなっ! あふ、んあ、んんん! あん!」

 

 くちゅくちゅと愛液が掻き出される。

 秘所も、クンニのおかげで十分に潤んでいる。

 性感帯乳首との同時責めで、浅葱の身体はどうしようもなく昂ぶらされている。

 

「んひっ、はあ、あ、あ、あ、あああ! んあ、んん! ああ、イイ、それ……ん、ふう、はあ、あふ……んんんんんんんんんんんっ!」

 

 浅葱は腰をがくがくとさせて絶頂する。

 美しい顔は欲情して白目を剥いている。

 

「すっかり、乳首が性感帯になりましたね」

「あ、あ、ああ……ん、ふうあ……おっぱい、気持ちイイ……」

 

 上の空で浅葱は呟いた。

 乳首を舐られて、浅葱は潮を吹く。

 ただそれだけの刺激なのに、最高の快感だった。

 

「これなら、前回同様に開発したアナルはどうなっていますかね」

「あ……」

 

 浅葱は頬を朱に染める。

 乳首と違って、アナルは排泄が主目的の器官だ。それを性感帯として開発された。いや、もともと、人間はアナルでも快感を得ることができる生き物だが、それにしても、アナルで快感を得るというのは、恥ずかしいのだ。

 しかし、浅葱は綾瀬の発言からアナルセックスを連想し、自分の今の状況で得られる快楽を妄想してしまう。

 

(胸でこれだけ気持ちイイなら……お尻は……きっともっと)

 

 そう思うとそれだけで、理性が蕩けてしまう。

 快感には勝てない。

 抗おうとする気力すら起きない。

 もともと、快感を貪るためにこの店の扉を潜ったのだ。

 

「あ……綾瀬さん、その……もしよければ、なんですけど……」

「なんですか?」

「その、今日は、アナルセックス……してもらっても……」

 

 浅葱の言葉はそこで途切れた。 

 さすがに、それ以上を口にするのは憚られた。羞恥心が勝ったのだ。

 

「……ええ、構いませんよ。サナさんが、望むままに」

「うあ……あの……ぅ」

「大丈夫です。私に任せてください」

 

 甘く囁くその言葉に、浅葱は屈した。

 頷いて、言われるがままに四つんばいになる。

 

「はあ、はあ、はあ……ん……これ、やっぱ恥ずかしい」

「私とあなたしかいませんから、どうかお気になさらず」

「ん……はい」

 

 浅葱は唇を噛んで、枕に頭を押し付けた。

 そして、綾瀬はコンドームをつけたペニスをアナルに向ける。ローションをたっぷりと塗って、滑りを良くしたペニスだ。綾瀬は、浅葱の尻肉を割ってアナルを露出させ、そこに先端を刺し込む。

 

「ふ――――ぐっ」

 

 ぞわりとした感覚が浅葱の身体を駆け抜ける。

 そこから、アナルにペニスが侵入してくる圧迫感と不快感がにじり寄る。

 

「う、あ……ぐぅ……!」

 

 脂汗が出てくる。

 たっぷりと開発されたアナルだが、挿入は簡単ではないのか。

 逆流しているのも同然で、本来の用法ではないからだろうが、浅葱は苦悶に顔を歪める。

 そんな浅葱を気遣って、綾瀬はゆっくりと挿入している。太いカリがアナルに入る。そうすると、後の挿入は楽だ。

 

「もう少しで、全部入りますからね」

「ぅ、あい……んぐ……ふう、う、あ……」

 

 ぐりぐりとペニスを捩りながら、綾瀬は腰を押し付けていく。

 浅葱のアナルが強い締め付けで、ペニスを排泄しようとするのでこれを抉じ開けながら進んだ。

 

「あ――――ふ、うん……ん」

「はい、頑張りました。しっかり、全部入りましたよ、サナさん」

「あぐ……ぐ……むぅ、ん……はあ、はあ……ちょっと、待ってください。はあ……ん、もうちょっと」

「はい」

 

 はあはあと苦しさを紛らわすように呼吸する浅葱。

 初めてのアナルセックス。肛門を男の許すという屈辱も今となっては快感に近い。徐々に挿入に慣れてきたのか苦しさが減って、ジンジンとした熱に変わる。

 

「あふ……ん、ちょっと、慣れてきた、かも」

「そうですか。なら、少しずつ動かしていきますね」

「はい……ん、お手柔らかに……んっ」

 

 綾瀬がゆっくりと腰を引く。

 それに合わせて直腸が排泄しようと踏ん張ってくるので、ペニスへの締め付けが一段ときつくなる。

 

「ん、キツイ……いいですね」

「あ……う……ん……ふう……あ……ん」

(本当にゆっくりした動き……これ、おちんちん、お尻に馴染んじゃうんじゃ……)

 

 浅葱の思いは事実でもある。

 馴染ませるようにゆっくり動いているのだ。

 その内、自然とアナルでペニスを受け入れられるようになる。

 将来的には、膣並の性感帯にして、普通にアナルでセックスできるようにするくらいは開発するという意気込みで、綾瀬は抽送している。

 

「あ゛……ん……ふう……ぉあ……あ……ああ……ん……ふう、くう……ぐぅぅ♡」

 

 浅葱はシーツを握り締めて呻く。

 出て行こうとするペニスを押し出そうとし、反転して入りこんでくるペニスの侵入を防ぐために腹部に力を込めてしまう。

 そうした浅葱の抵抗をあざ笑うようにペニスは抽送を繰り返す。

 次第に、抽送のペースも速まってきた。

 

「ん、ふう……あ……ん……ぉ……ぉ……うあぉ……んふ……ふう……あ……あ……んぐ……ふう……お、おお」

 

 浅葱は目の前がチカチカするような錯覚をした。

 アナルを犯されながら、秘所が寂しくなってくる。

 苦しいはずなのに、いつの間にか気持ちよくなってきたのだ。

 ペニスが動くと声が出てしまう。

 息苦しさすら、快感の繋がっている。

 

「はあ、はあ、んあ、あ、あ、あん♡ んあ、ん、ん、ふう、ふう、う、おお!? んあ、あん、あん、あん、あん、あん、んああ♡」

 

 今にも溶け落ちてしまいそうなくらい艶やかな声を出す。

 浅葱は汗と涎を零しながら、声を張り上げている。

 

「いい声を出すようになりましたね。そんなに気持ちイイですか?」

「あん、んあ、だって、これ……この前、されたとこ、だから……んあ、はあ、思い出しちゃって♡ あふ、んあ、あ、気持ちイイって、知ってたからっ♡ あふ、んあ、あ、あ、あ、んあ、はあ……んあ、大きいっ♡」

 

 ずちゅずちゅと音を立てて、浅葱のアナルは性器として活動を始める。 

 前回のスライム開発で覚えこまされた快感を、ここも忘れていなかったのだ。

 排泄ではなく擬似的な膣として直腸はペニスに食らい付いてくる。

 

「ああ、今にも噛み千切られてしまいそうですよ。そんなに吸い付いてきて」

「んあ、あ、あ、ああ、ごめんなさいっ、はあ、ん、でも、止められない……! あん、ふう、ふう、ぁ……んあ、あ、あん……もっと、シテ、ください♡ はあ、んあ、はあ、あ、あ、あ、ああん♪」

 

 浅葱はついに自分からも腰を動かし始めた。

 綾瀬が腰を打ちつけるタイミングに合わせて、自分も腰を動かしてしまう。無意識の行動である。快感を貪り食らうために、浅葱の身体が勝手に始めたのだ。

 

「はう、んあ、そこ、イイ……お尻、こんなにイイの、すごい……んあ、はあ、全然、あたし、知らなかった……! はあ、んあ、ふう……んんんっ……あん、壊れる……んあ、ふう、あ、こんあ、続けたら!」

 

 アナルへの抽送はリズミカルに激しく行われている。

 大きなストロークでカリが外に出るぎりぎりまで腰を引いてから、ペニスの根元まで押し込む。それを勢いよくするので、パンパンと大きな音が鳴った。

 

「おう、おう、おう、おう、おう、んぉぉ♡ んほぉ♡ おお、おお、んおおおおお♡」

 

 だらしない顔をして、浅葱は鳴いた。まるでオットセイのような呻き声で、乳房を揺らして身体を前後させる。

 

「んお、んお、おぅ、おおお! おあ、気持ちイイ……気持ちイイ……お尻、イイ、やば、これ嵌るっ♡ んひぃ! しゅごぉ、気持ちイイぃぃ!」

 

 綾瀬はペニスを浅葱の下腹部に向けて捻じ込む。

 

「んぎぃいい♡ イイ、それ、イイっ! あぉ、オマンコ、後ろから犯されてる、みたいっ! ん、ふう、はあ、あああああああっ!」

 

 嬉しそうに浅葱は喘ぐ。

 快楽に狂乱し、浅葱はただ叫ぶ。

 外に聞かれる心配のない密室ということも安心感に繋がった。

 

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あん、ん、ふぐ、んあ、ああ、ああ、いいいぃ♡ ひい、ふう、んん、んん、んああああ♡」

 

 激しい抽送。

 それは、当然に綾瀬のペニスにも影響を与える。

 腰を打ちつけるたびに、綾瀬はえもいわれぬ快楽に震える。ペニスが今にも暴発しそうになってしまうのだ。それを堪えて、何度も浅葱をイカせる。イクとアナルも収縮するから、余計に気持ちよくなってしまう。吸い付いてくる直腸からペニスを引く。ぐりゅ、と肉が捲れるようについてこようとする。そこらのオナホとは比較にならない名器であった。

 

「うぐ……ふう、サナさん、私ももう限界ですよ」

「はあ、はあ、はあ、ん、はひ……ん、ふう、ああん♡」

 

 ラストスパートに入った綾瀬は、アナルを徹底的に穿り返す。角度をつけて挿入し、角度をつけて引き出す。アナルを調教し、ペニスの感触を叩き込んでやる。

 

「あぎぃ、んひぃ、あ、あん♡ ああう、んあ、ふうあ、あ、ああ、それ、無理ぃ、んあ、あ、お、覚えちゃう、んあ、あ、おちんちん、お尻が覚えちゃう、から、はひっ、い、んあ、あぃぃい♡」

「それでいいんですよ。しっかり、覚えて帰ってくださいね」

「ん、ああ、そんな……んあ、ふう、んあ、あん、あん、ああああ……!」

 

 男のペニスの形と熱を覚えこまされる。

 女として終わってしまう快感に浅葱は抗えない。

 汗を垂らして、その未来を甘んじて受け入れるしかない。

 

(もう、何もわかんない……! 気持ちよすぎ、これ……ほんと、無理っ!)

「最後、です」

 

 ずっちゅ、とペニスが奥深くに打ち込まれた。あたかも鉄杭のように突き刺さるペニスが一番奥で射精する。

 

「あ――――あ、ああああああああああああっ」

 

 射精の熱はゴム越しにもよく伝わった。

 びくんびくんと震えるペニスの快感が、アナルから頭に伝わってきた。

 おまけとばかりに小刻みに打ちつけられるペニス。射精はしばらく続き、浅葱のアナルにしっかりとその熱を焼き付ける。

 

「う、く……」

 

 アナルから引き抜いたペニス。コンドームにはたっぷりと精液が溜まっている。

 

「あ、かは……はあ……んあ……あ、すごい、イッた……気持ちイイ」

 

 浅葱は上の空で快感の名残に溺れている。

 仰向けに寝転がる浅葱の眼前に、精液で汚れたペニスを寄せる。

 

「あ……」

 

 浅葱はうっとりとした表情で、舌を伸ばした。

 

「ん、ぴちゃ、れろ、れろ……あふ、ん、んんぅ……」

 

 お掃除フェラを始める浅葱。

 快楽で真っ白になった頭は、判断能力が大きく低下している。オスの臭いを嗅いで、舐めずにはいられなかったのだ。

 

「んふう、ん、じゅるる……んふ、ん、んく……あふ、ちゅぷ、ちゅぴ、じゅるるるる」

 

 丹念に精液を舐め取る浅葱。ペニスを咥えて、しっかりと精液を飲んでいる。じゅぷじゅぷと淫らな音を立てて、しゃぶりついて離そうとしなかった。 

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