暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
初めて知った、新しい性感帯の存在は雪菜にとって衝撃だった。
性知識にはさほど興味のなかった雪菜は、ノーマルなセックスしか経験がなかったし、アブノーマルなプレイの知識はまるでなかった。
それは、友人に潔癖とまで称された性格と忙しい日々の二つが原因で、自分から進んで性知識を得ようとせず、友人たちも雪菜の性格を知っているので、そういった話を振らなかったためであった。
そうやって日常生活に影響のない「無駄な知識」は、今になって雪菜の関心を買うことになった。
こっそりネットで検索してみると、出るわ出るわマニアックなプレイの数々に眩暈がしそうだったし、そんなところにも性感帯があるのかと驚いたりもした。
綾瀬に感じさせられたスペンス乳腺は、科学的には存在が立証されていないとされているが、愛撫された乳房は何ともいえない強烈な快感に襲われていたし、あの感じ方は他の性感帯とは別物だったのは間違いない。
ネット上の俗説と切って捨てるには、あまりにも気持ちよさのレベルが違った。
人間の身体には、自分でも気付かない性感帯があって、そういった場所は開発されることでより感度が高くなる。どこまで本当か分からないが、掲示板などにある好意的な書き込みには、なんだかすごいことがたくさん書いてあった。
もしも、スペンス乳腺をしっかりと開発してから綾瀬に愛撫されたらと思うだけで身体の芯に熱した棒を押し込んだかのような熱さを覚える。
もっと色々な体験をしてみたい。
そんな欲求は日増しに強くなる一方だった。
結局、雪菜はむくむくと膨れ上がる興味関心と肉欲に背を向けることができなかった。
雪菜が綾瀬の店に予約を入れたのは、前回からさらに一月後のことだった。仕事が立て込んでいて、時間に余裕を見つけられなかったのである。突発的に入ってくる仕事もあるため、なかなか予定が立てられないという問題もあった。
残業を終えて、いそいそと職場を後にした雪菜は、足早に繁華街を抜ける。
予約時間ギリギリに雪菜は店の扉を開けた。
☆
雪菜が選んだのは、前回と同じマニアックコースだった。
すでに性感マッサージという枠組みを逸脱しているような気がしないでもないが、細かい区分や定義など雪菜には分からない。
ともかく、やり残したことを清算するために、来店したのだ。
前回の来店時に、ちらりと名前が挙がったスライム風呂。
雪菜は、逡巡しながらもこれを選んだ。
ネットで調べてもまったく情報がなく、どのようなプレイなのか想像もできなかった。以前の雪菜ならば、未知のプレイにあえて手出しはしなかっただろうが、綾瀬が独自に考案したプレイだけに、きっと満足できるに違いないという信頼感が、ハードルを下げた。
「それでは、雪菜さん。こちらに、お入りください
「あ……はい」
裸になった雪菜は、水着姿になった綾瀬に身体を洗ってもらった後で、浴槽に入った。
家庭用の浴槽ではなく、楕円形で浅い作りになっていて、ヘッドレストに頭を預ければゆったりと寝そべることができる。
ただ、今は湯が張っていない。シャワーで軽く中を洗い流しただけだ。
「これからスライム風呂を始めます。力を抜いてリラックスしてください。頭をヘッドレストに預けて」
言われるがままに雪菜はヘッドレストに頭を乗せて、浴槽の中に寝そべる。
ここに温めの湯を張ったら、とても気持ちがいいだろう。自宅にも導入したい形状の風呂だ。半身浴も、リラックスしながらできそうだし、などと考える雪菜。
「スライムを作っていきますね」
洗面器にアロマオイルと専用ローションと湯を注ぎ、魔力を注入する。非常に簡易的な使い魔の作成魔術だ。雪菜も使うことができる初級魔術だ。もっとも、使い魔の作成魔術をマッサージなどに使おうなどと言う発想は雪菜にはなかったが。
魔力を注入された混合液は、泡立ちながら肥大化して、瞬く間に人間大にまで成長した。
半透明なスライムからは、アロマの香りがする。ローズヒップだ。
「見た目が、すごいですね」
「スライムとはそういうものですからね。小さいと可愛らしいのですが、ここまで大きくすると威圧感もありますよね」
スライムというと子ども向けの玩具を連想する。理科の教材によく使われる。ポリビニルアルコールとホウ砂で作るもので、零菜も小さい頃にはよく遊んでいた。あるいは、ゲーム出てくる敵キャラクターだろうか。雪菜はあまり詳しくないが、スライムはよくファンタジー物のゲームや漫画には出てくるという。
目の前のスライムは使い魔なので、後者に近いとも言える。
ローズヒップの香りを漂わせる巨大スライムの表面は、ローションを原材料にしているからかぬめりを帯びている。
ポリビニルアルコール製のスライムのようなツルツル感はまったくない。まるで、海草、いやナメクジのようだ。
「では、スライム風呂をお楽しみください」
「……はい」
スライムの準備が整った。
巨大スライムは、綾瀬の命を受けて身を起こし、雪菜が寝そべる浴槽に入ってくる。
人肌程度に温かいスライムが、足元から雪菜の身体を包み込んでいく。
スライムは、ちょうど浴槽を一杯にする程度の量で、すべて入りきると雪菜は肩までスライムに浸かった状態になった。
温かいスライムは、ずっしりと重く、圧迫感がある。水と違って固体に近いので密着感もかなりのものだ。雪菜の肌にぴったりとスライムが張り付いてくる感じがする。
「お加減は如何ですか?」
「暖かくて、気持ちがいいです」
「それはよかったです」
思っていたのとは違っていたが、スライム風呂は、これはこれでアリだと思えた。圧迫感や密着感が嫌な人には向かないが、雪菜は嫌いではない。人肌程度の温かさも、リラックス効果を与えてくれる。
動かそうと思えば、スライムの中でも身体は動かせる。
自由度の高い砂風呂といった感覚だった。
「砂風呂ですか。なるほど、確かに全身を包み込む圧迫感となるとそのような捉え方もありますね。砂風呂はよく行かれるのですか?」
「よくというほども行きませんが、年に一、二回くらいでしょうか」
「そうですか。ですが、当店のスライム風呂は決して浸かって疲れを癒すためのものではありません。唯一無二のスライム風呂の特徴はこれからですよ」
「え、はい……んっ!?」
雪菜は不意に訪れた刺激に思わず声を漏らした。
(今、何? 何かが、触ったような)
太ももの内側をぬらりとしたものが触れた気がした。
「あ、まさか、スライムが」
「そうです。スライムを用いた全身同時のマニアック性感マッサージ。心行くまでご堪能ください」
今までは雪菜を慣らすためにスライムを動かさなかっただけだったのだ。
スライムが浴槽内に入ってこれたように、このスライムは使い魔で、動くのだ。
雪菜の全身を包み込むスライムが、ゆっくりと動き出す。普通の水とは異なる指向性のある動き方だ。腕、足、肩、腰、腹、胸、それぞれに適した圧力でスライムは雪菜に絡みつき、肌表面を滑っていく。
筋肉を揉み解すと同時に、全身が愛撫されている。人間の手では決して実現することのできない、隙間のない全身愛撫に雪菜は堪らず嬌声を挙げる。
「んっ、あ、ふああっ……な、何ですか、これ! んっ、あ、はっ! ふぅ、んっ! スライムが、動いて……あ! ん、ふぅ……!」
「リラックスしてください。ご心配なく。私が操っているのです。食べられたりはしませんよ」
「分かって、ま、あっ! あ、あ……ん……ん……ん、ぅ……ふぅ……はぁ」
雪菜は気持ちを静めるために目を瞑り、深呼吸をする。
柔らかいタッチのスライムが、肌表面でウネリ、巻き付き、吸い付いてくる。
そうやって雪菜が冷静さを取り戻そうとした矢先、スライムは雪菜の秘裂にもそのぬるりとした身体を押し付けてきた。
「は――――ぁ……ん、ふぅっ……」
雪菜は唇を噛んで快感に耐える。
スライムがそこに触れてくることは、想像できていた。むしろ、すぐに秘所だけ愛撫がなかったことを怪訝に思ったくらいだった。
雪菜の身体が、全身愛撫によって感じ始めた頃合を見計らって、秘所に直接的な愛撫を仕掛けてきたのだろう。
さらに、スライムの愛撫は同時進行で行われる。大陰唇を割って、小陰唇を広げたスライムと同時に上半身も乳房に巻きつくスライムが、まるで乳搾りのようにぎゅうっと雪菜の双丘を握ってくる。
スペンス乳腺もアンダーバストも乳首も、同時に、まったく別の角度から、まったく別の触れ方で愛撫されている。
「んっ……んんんん! く、はっ……っ! あ、はあ、はあ……あ、あ、あ、ひぅっ! ん、ふぅ……これ、ん、ずるい……同時に全部、なんて! はあ、はうっ! んあ、あ……はあっ!」
ぴくぴくと雪菜は快感を味わい、身体を震わせる。スライムに固定された雪菜は、すべての感触を同時に味わわされる。
足の指先からふくらはぎ、太もも、秘所、臍、乳首に乳房、スペンス乳腺と絡みつくスライムは容赦がない。雪菜はスライムに浸かった状態で、喘がされるだけだ。
スライムがクリトリスを包み込み、超精密なミリ単位の刺激で愛撫してくる。おまけにそれが終わらないし休まないのだ。
「ヒィッ、あ、ひ、ひぃ、ん、ふあ、く、く、クリ、クリばっか! あ、弄んないでくださいっ! あ、や、やだぁ、あふ、ん、ふぐぁっ! あ、ああん♡ そこ、入ってくるの、ダメです! ん、スライムが、あふ、ん、ん、あん、は、入って、ひ、ひ、ひぅん♡」
半透明なスライムの中で、雪菜の秘所がぽっかりと穴を開けた。スライムが入っていっているのだ。
「あ゛っ、あ゛っ、あ、ああっ! ん、はあっ! んあ、んあ、んあ! あん♡ ぅぁ、ぁ、あひぃっ! ひぅ、ひぅ、ふ、ぅ、ぉあ!」
身体を反らしそうになる雪菜をスライムががっしりと固定し、固定しながら愛撫している。身体中、膣内を含めて舐め回されているかのような感触に、雪菜は悲鳴とも嬌声ともつかない声を響かせてしまう。
うねうね動き、掴みどころのないスライムは雪菜の抵抗のすべてを無効化する。媚肉を押し広げ、淫襞の一つひとつに絡みついて愛撫してくるスライムを捕まえようとしても無意味だ。スライムの中で、腰を振り、身を捩る雪菜は、まるで溺れているようであった。
「気持ちイイですか、雪さん」
「は、は、は、は……あぁ、ん! あ、ああ、気持ち、イイです! はあ、はあ、ん、すごぉ……はあ、んひっ! 膣内、全部、ふぅっ! ん、広がってぇ! 乳首、あ、ん、きゃん♡ あ、んあん、そこぁ!」
あまりにも刺激される箇所が多いの、雪菜はどこがどう気持ちイイのかすらも把握できなくなっていた。「どこが」ではなく「全部」が気持ちイイとしか言いようがなかった。
身体中、全身が隈なく性感帯に作りかえられたとすら思えた。
「ひぅ、ん、あはぁ……はう、んんん! んあ、あ、イク……ん、んんっ……!」
雪菜は立ち上ってくる絶頂の感触を、そのまま受け入れる。膣肉が締まり、スライムを抱きしめるように痙攣する。
「はあ、はあ、はあ……ふぅ、ん、気持ちよかった……はあ、ふぐっ!?」
「スライムは休み知らずですから。時間はもうしばらくありますよ」
「ひゃ、はう。待ってください。わたし、イッたので……イッた、あん! 敏感になって、る! んん、また、同時に、ひゃぁんっ!」
絶頂の余韻をそのままに、スライムは雪菜の身体を貪ってくる。
汗も愛液も全部、このスライムに吸い取られ、しゃぶり尽くされている。膣内に侵入したスライムは、蛇かナメクジのように膣肉の中を泳ぎ、全面を舐め上げてくるし、クリトリスも乳首もアンダーバストも休まず愛撫され続ける。
雪菜が再度、オーガズムに達するのに時間は掛からない。
休みを挟まず襲い掛かってくる快楽の嵐が雪菜の理性を溶かしていく。
「はあー、はあー、んく、ふひっ……あ、ぁ……あ……あふぅ、ん、ふく、ぅ……ぁ、あん……」
クールタイムなしの連続絶頂に雪菜は、身もだえすることすら諦めた。与えられる快楽をそのまま受け入れることにしたのだ。
「ああ気持ちイイ、あ、イイ……ん、あん、ひゃん、そこ……ぁ」
「雪さん。とてもいい感じに緊張も解けてきたところで、新しい性感帯の開発と行きましょう」
「あ、新しい……? まだ、何かあるんですか?」
「もちろんです。まだ、代表的な性感帯を責めていません。もちろん、いきなりは厳しいので、今日は導入だけですが」
「……それは、どこですか」
「性感帯の多くは粘膜です。ここが一番敏感なのは言うまでもありません。ですので、一つは口」
「口……ですか?」
あまり、性感帯という認識はない。
「はい。ただ、口の中にも敏感な部分はあります。それを性感帯として開発すれば、独特の気持ちよさを味わえるようになります」
「知らなかったです……ん」
スライムの刺激が弱くなってきた。
綾瀬が会話をするために、弱めたのだろう。
綾瀬は雪菜の唇に触れる。
「口を開けてください」
「ん……ぁ」
オーガズムの連続でぼうっとした頭は、綾瀬の言葉を素直に受け入れてしまう。口を開けた雪菜の口内に、綾瀬の指が侵入する。
「ふぅ、ん……ふぁぁ……」
ぬるぬるした口内に滑り込んだ綾瀬の人差し指と中指が雪菜の舌を挟み、ざらつく表面を指圧する。それから、頬の内側をなぞり、歯茎の裏側を撫で、上顎を愛撫する。
こんなところを愛撫されたことのない雪菜は戸惑いながら、適度な力加減もあって蕩けるような心地になってしまう。
「ぁ……んあ……あぅ、ん、ふぁぁ……れろぉ……ん、れおぉ」
雪菜は反射的に舌を動かして、綾瀬の指を舐める。
口の中をマッサージされて、涎が溢れ出て、口の端から糸を引いて零れ落ちる。
(口の中、なんだか気持ちイイ……)
普段、他人に触れられることなどない粘膜だ。そこに指を入れられて、丹念にマッサージされるなど、想像もできない。
他の性感帯に比べれば、感度は確かに低いが、その反面、不思議な安心感を得ることができた。くすぐったいような心地よいような感覚だ。
「あぁぁ……ん、ちゅ……れろぉ、あ、んく……あ、はぁ」
熱い息を吐き出して、雪菜は綾瀬の指を口に含む。舌を挟まれ、裏側から付け根にかけて揉み解される。さらに、口外に舌を引き出されて、丹念にマッサージを受ける。
「ふあ、あ……あふ、ふ、はぁぁ……」
雪菜はだらしのない表情を浮かべ、涎を垂らしながらこのマッサージを受け入れる。精悍な顔立ちは、すっかり蕩けきった女の顔に変わり果てていた。
綾瀬が雪菜の舌を自由にしてやると、雪菜の舌は物足りなそうに虚空を泳ぐ。
「口内のマッサージは気持ちがいいでしょう」
「あ……は、ぃ……」
雪菜は頷いて、視線を反らした。
「それと、粘膜は口だけではありません。これから、最も有名なアブノーマルな性感帯を開発しましょう」
「アブノーマル……んひっ」
雪菜が目を見開く。
快楽に酔って茫洋としていた頭が危機感に覚醒した。
「あ、や……なん、は、あっ! そこ、そこ違うっ、お尻っ!」
事もあろうに、スライムは雪菜のアナルを広げて直腸内への侵入を始めたのだ。
「やだ、嫌っ、なに、綾瀬さんっ、これ、どういう……あ、や、だぁ、だめ!」
「アナルセックスは、ご存知でしょう。雪さんのことですからしたことはないでしょうが」
「もちろんです。こんな、ところ、使うはずないっ、ん、いや、入ってくるの、止めてください!」
身もだえしてスライムから抜け出そうとする雪菜だが、スライムは触れようとすれば蕩け、身体を起こそうとすれば頑強な拘束具となって雪菜を絡め取っている。
雪菜のアナルは、本来の使い方以外で使われたことがない。外部から侵入してくる物を受け入れられるようにはできていないのだ。
それを、スライムが少しずつ広げている。
形状を自在に変えることのできるスライムは、まず液化して小さな隙間に入り込み、そこから肥大化して括約筋を広げていく。
雪菜は首を振り、綾瀬にやめるよう懇願するが、スライムは止まらない。
「あ゛っ、あ゛、ん……ひ、ぃ゛……や、あ、ぐぅぅ……はっ、はあぁ……ん、ああがっ」
決して無理をさせているわけではない。
雪菜の尻穴を広げるにしても一気に拡張すれば怪我の原因になる。もちろん、血の従者となった雪菜は、どんな重傷であっても即座に治癒してしまうが、それとこれとは話が別だ。スライムが与えるのは痛みではなく、快楽であるべきなのだ。
「ふぅ、ぅ、うう゛……ん、あふ、はっ、あっ、ひうっ」
スライムの動きが緩慢になる。直腸に入り込んだスライムは、雪菜の身体がそれに慣れるまで様子見をしているのだろう。
腹部の圧迫感は、今まで感じたことがないほどに強い。
ずるずると直腸を這い回るスライムは、ある程度したら奥に進まず来た道を戻っていく。かと思えば、再び前進を開始し、ゆったりとしたピストン運動を始めた。
「あっ……ぅ……んあぁ……ふぐっ……ひ、はぁ……ぃ、ひあっ……ん、ふう、ふぅ゛、はあっ……あ、あん……ん、ん、んぎ、ぃ……くはっ。あん、あん……んあぁ」
雪菜の声が次第に蕩けてきた。
アナルを犯されるという異常事態を前にして混乱した雪菜だったが、どういうわけかすぐに快感を覚え始めていた。
(どうして? お尻が、気持ちイイなんて……!?)
尻穴の内部で蠢くスライム。その動きが直腸に与える刺激が、女性器で感じる性感とはまた異なるもので、未知の感覚に雪菜は困惑する。
(し、知らない……お尻がこんなに感じてしまうなんて)
また蕩けていく。
アナルに侵入するスライムに、雪菜の身体は好意的になっていく。
このスライムに用いたアロマオイルには、例の如く媚薬が含まれている。それが直腸から吸収されて、雪菜の全身に回っているのだ。
本来ならば、もっと時間をかけなければならないアナルの開発だが、媚薬オイルを染み込ませたスライムを使う事で適切に、確実に開発することができるのだ。
「ああっ……ん、ふあぅ……んぉ、お、ふぉあっ! あ、はぁんっ! ん、ィィ、ん、お尻、き、来ちゃう……お、お尻で、わたし……ん、ひ、ひうぅ……」
「いいですよ、雪さん。思う存分に乱れてください」
「だ、だめです。ダメです。お尻でイクなんて、ダメ……ん、ダメですぅっ! んん――――、かはぁ、ふぐっ」
雪菜はアナルでの絶頂がよほど恥ずかしいのか、懸命に堪えている。歯を食い縛り、スライムの抽送を凌ぐ手立てもないままに快感を押し留めているのだ。
だから、そんな雪菜の我慢を壊すために、綾瀬は最後の一押しをする。
全身愛撫を再開したのだ。
「ああっ!!」
雪菜が喉を反らして嬌声を挙げる。
アナルだけでなく膣内にもスライムが侵入する。乳房や乳首への愛撫も始まり、中から外から徹底的に愛撫されまくるのだ。
「ひ――――ぃ、ああああっ! これ、ダメっ! 待ってくださいっ! こんな、まとめて、一緒、らめ、変になる、壊れるっ!」
制御不能の快感に雪菜の身体は暴れだす。それもスライムによって無力化されて、なす術なく叩き込まれる快感に雪菜は喘ぐ以外の術がない。
「ふひっ、んひっ、ああ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ……だめ、来、ちゃうっ。ん、あ゛っ――――お、ぉ、ふぎぃ、い、んぃぃいいいいっ♡」
雪菜の理性が耐え切れなくなり焼き切れた。
全方向から襲い掛かってくる快楽に抗いきれなかった雪菜は、ヘッドレストに頭を叩き付けるように痙攣して、オーガズムに達した。
☆
スライム風呂から上がった雪菜は、膝がガクガクして足腰が立たないほどだった。
まるで生まれたての小鹿のような有様で、少しでも動くと軽くイッてしまうほど身体中が敏感になってしまったのだ。
(スライム風呂。あれはダメ。凶悪すぎます)
未だ収まらない快感の余韻に雪菜は頬を赤らめながら、差し出されたウーロン茶を飲む。
「そろそろお時間ですね」
「え?」
雪菜が時計を確認すると、確かにプレイを始めてから一時間が経っている。あと十分しかない。身だしなみを整える頃合だった。
「スライムの片付けをしてきます。あれがあると、シャワーにも支障があるでしょう」
そういって綾瀬は浴室に歩いていく。
その背中を見送って、雪菜は生唾を飲んだ。
(身体が、まだ火照ってる……あれだけイカされたのに……全然足りてない)
自分の吐息が乳首に当たるだけで、感じてしまうほど今の雪菜は敏感だ。
頭を過ぎる妄想だけで、下腹部がムラムラした挙句に愛液を滲ませてしまう。
(このままじゃ、家に帰れない……せめて、せめてこの火照りだけでも解消しないと)
雪菜は自分の股座に手を差し入れる。
クリトリスも秘所も、ついさっきまで責められていたために鋭敏なままだ。
「ふぅっ! ん……んん……はふ、んっ!」
少し触れるだけで、全身が脱力するような快感を得ることができた。
くちゅくちゅと割れ目を弄りながら、雪菜はベッドの転がる。浴室にいる綾瀬に聞かれまいと声を殺しながら、自慰に耽る。
「ん、ふ、んん……ふぅ、ふぅ……ん、ふぐぅ……あっ、ん、ふあぅ」
(どうしよう。手が止まらない。綾瀬さんがそこにいるのに……わたし)
雪菜の指は止まらない。
むしろ、綾瀬の存在を感じたことで、さらに快感が強くなった。愛液も止めどなく溢れているようで、指が濡れていくのが分かる。
「ひぅ、ん、ふぅ……あ、あん♡ ふぅ、んん、はあ、あ、イク……んんっ」
雪菜は身体を丸めるようにして快感で弾けそうになる身体を押さえ込んだ。
指だけでの絶頂はまったく足りない。もっとしっかりとしたもので、奥深くを犯して欲しいとすら思った。
はあはあ、と荒く息を吐きながら、ごろんと寝返りを打つと、いつの間にそこにいたのか綾瀬と目があってしまった。
ばつが悪そうにする綾瀬を見て、雪菜は冷や水をかけられたようにさっと血の気が引いた。
「あ……あの、わたし」
「スライム風呂の影響で、身体が火照ってしまっているのですね」
「え、あ……その……」
「大丈夫です。スライム風呂を体験されたお客様には、何と言うか、むらむらしてしまう方もいますから」
「あ、う、ぅ」
それは大丈夫と言えるのだろうか。
少なくとも雪菜は自慰をしているのを、綾瀬に見られてしまったわけだ。スライム風呂を体験したほかの客というのも、本当なのかどうか分からない。雪菜が安心できるように、例えを持ってきてくれただけなのかもしれない。
恥ずかしさに震える雪菜だったが、綾瀬はというとある程度この状況も予想していた。
というのも、スライムには前述の通り媚薬が含まれている。それが、長時間内から外から愛撫してくるのだ。特に直腸から取り込まれた媚薬成分は、希釈されていないので影響が強い。
口からアルコールを摂取するのと、直腸からアルコールを摂取するのでは酔い方に大きな違いが現れるのと同じ理屈だ。
「浴室の準備は終わりましたので、シャワーをどうぞ」
そう、綾瀬は促してくる。
時間終了まで残り僅かだ。シャワーをすぐに浴びなければ、店にも迷惑がかかる。
(でも……まだ、わたし……)
雪菜の中で大きな迷いが生まれた。
身体の火照りは、まだ収まりそうにない。シャワーを浴びたところで、意味はないだろうし、家に帰ってから、また悶々とすることになるのは明白だった。
「あの、綾瀬さん。その……延長、できますか?」
それは雪菜にとっては大きな決断だった。
延長してどうするということにも考えが及ばない。とにかく、今は店から出られないという思いだけが強く雪菜を動かした。
時間を延長した雪菜は、さらに綾瀬からマッサージを受けることになった。
今までとは違う姿勢ということで、雪菜は四つんばいになり、尻を綾瀬に向ける。枕に顔を押し付けて、尻を持ち上げると、秘所とアナルが綾瀬の前に突き出された。
「雪さんのここ、愛液がたっぷりと出てますね」
「だって、それは……んんぅ」
綾瀬が人差し指で雪菜の秘所に触れると、熱を帯びた秘所がびくびくと反応する。滴る愛液で太ももの内側まで濡れていて、雪菜が発情しているのが如実に見て取れた。
「ぁ、綾瀬さん……はやく……」
我慢できないとばかりに雪菜は尻を震わせた。
「分かりました。では、せっかくの機会なので、しっかり感じてもらいますよ」
と、綾瀬は雪菜の尻肉を二つに割って、秘部を曝け出させる。
びしょびしょに濡れた秘所と、つい先ほど初めて侵入者を許したアナルが並んでいる。綾瀬が最初に触れたのは、アナルのほうだった。
親指でアナルの表面を軽く撫でる。
「あ……え、そっちは……」
「先ほど、スライムが初めてを奪った場所です。今日は、こちらの開発をしてみましょう」
「な、あ、やあっ!」
雪菜の背中にぞわぞわとした悪寒が走る。
ぬるりとした温かいものが、アナルを撫でたのだ。
「うぁ、あ、まさか……綾瀬さん、何してるんですかっ。そんなとこ、舐めたら、ダメですっ」
綾瀬は四つんばいになった雪菜のアナルを舐めたのだ。表面をペロペロと涎を塗布している。
「ひ、ひ……ん、あ、んん……ダメです、汚い」
「問題ありませんよ。先ほどスライムがここをたっぷり出入りしたでしょう? 雪さんのここは、とても綺麗な状態です」
「そ、そういう問題じゃない、はうっ!」
綾瀬は舌先を尖らせて、ちょんちょんとアナルをつついた後で、雪菜のアナルを舌で強引に押し開けたのである。
「ふひいいぃぃっ」
雪菜が情けない声を出す。
アナルに侵入してきた綾瀬の舌が、スライムで解された直腸内を舐め回している。
「ああ、嫌です。ん、止めてください。あ、あ、はうぅっ。ん、そんな、お尻っ……」
舌が入っているだけなので、スライムほどの圧迫感はない。辛いわけでもなく痛みもない。だが、舌なのだ。他人の舌が、アナルを舐めているという冒涜的な状況に雪菜は羞恥心を掻き立てられている。
「れろ、れろ、れろ、ちゅる……れろぉ、れろぉ、べろぉ」
「あ、はあ……んはあぁ、ん、ふぅ、ああん……そんな、あん、ふぃぅ、う、んふぅ……ああ……んっ」
アナルが蕩けるように気持ちイイ。
綾瀬の舌が動き、ざらざらが粘膜を撫でると何とも言えない快感が押し寄せてきて雪菜は何も考えられなくなる。
綾瀬は十分に蕩けたアナルから舌を抜いて、今度は指を入れた。
「はあっ、あ……ん、また、深い……んん――――♡」
雪菜はシーツを握り締めてアナルに入る綾瀬の指を受け入れる。舌よりも深くに届く。それだけで、雪菜は膝の力が抜け落ちてしまいそうだった。
ぬぷぬぷと粘膜を愛撫しながら、綾瀬は指を捻ったり、曲げたりして雪菜の反応を伺う。特に痛がっている様子もなく、滴り落ちる愛液も順調に増えている。
「んん、んん、はう、ん、んんんっ……くふ、ん、ふひぃ、ん、んあぅ……」
雪菜のアナルは力強く綾瀬の指を締めてくる。
差し込まれた指は二本。人差し指と中指だ。これが、交互に動いて、直腸をかき回している。
「ふぅ、ふぅ、んふぅ……ぅ、ぅ、ん、んぅ、あっ……ん、あ、あ、んん」
乱暴さのない優しい指使い。雪菜が感じる場所を探り、的確にそこを突いてくる技術力に、雪菜は翻弄されるばかりだ。
(スライムと違う……指、イイとこに直接当たる……!)
スライムはただ直腸を広げ、ピストンするだけだった。綾瀬は雪菜が感じるところを探り、きちんとそこを愛撫してくれる。どちらがよくて、どちらが悪いというわけではないが、これはこれで癖になりそうだった。
「あおっ、おっ、ん、ふう、うぅ、ううぅっ!」
雪菜は枕に顔を押し付けて膝に力を込める。そうしなければ、身体を支えられなそうだったからだ。綾瀬の指が動くと、膝が脱力しそうになる。
「ふぉ、お、あぉんっ、ん、ふぅ、んんん、はぁう♡」
がくん、と雪菜の膝が崩れた。
力が抜けた雪菜は、潰れたカエルのようにベッドにうつ伏せになってしまう。
「す、すみません……力、抜けてしまいました」
「ええ、いいんです。続けますよ」
「はい……」
うっとりとした表情で雪菜は頷いた。
二人は体勢を変え、綾瀬と雪菜は同じ方向を向いて横たわる。横を向いた雪菜を綾瀬が背後から抱き抱える格好で、しかし、綾瀬の指は雪菜のアナルを執拗に責めている。
片手が雪菜の尻を弄り、もう片手は雪菜の胸を下から支えるように揉む。
「ふぅ♡ ふぅ♡ んふぅ、ん、はっ、はっ、んあぅ……あぅ、ふぅー♡ あう、ん、ひゃあん♡ あ、ん、ひもちぃ、んあっ、あん、イイぃ……」
身じろぎしながら、雪菜は快楽に身を浸す。アナルは相変わらずの締め付けで綾瀬の指を食い千切らんばかりだ。
「んふぅ、んはあ、んはあ、あ、あ、んんぅ、ふう、ふう……はー、あ、んん」
雪菜の胸を揉んでいた手を、綾瀬は彼女の顔まで持っていく。そして、艶やかな唇に指を当て、そっと口内に差し入れる。
雪菜の温かい口内は入ってきた指を拒絶することなく、受け入れた。舌を絡みつかせて、唇を細めて雪菜自身が指を啜った。
「んちゅ……れろ、れろぉ、ん、ちゅぅう……れろぉ、れぉ、ぺろ……んん、じゅる、れろ……んちゅぷっ」
何をするにも成すがままの雪菜は、大人しく愛撫を享受している。
延長した時間もそろそろ終わりが近い。
男として、こんなに持ったいないことはないのだが、雪菜との時間もこれまでだ。最後に、雪菜を深いオーガズムに導いて、この日の業務は終わりにする。
綾瀬はアナルに挿入していた指を、より強く動かした。雪菜が感じる部位は把握した。括約筋を揉み解しながら、ランダムな動きで性感を昂ぶらせていく。
「ふぅ! ん、あ、おぉ、ん、ん、ちゅぉおっ、あ、おぉ、ん、ふぅうおお、ふあ、ふおぉおおっ!」
雪菜は口に指が入った状態で呻き声を挙げる。
何も挿入されていない媚肉が切なげに愛液を垂らす。口を閉じられないので、涎も垂れ流しだ。そんな半ば辱められているような格好で、雪菜は顔を快楽に歪めて悦に入る。
「ふぉ、んおっ、ん、あおぉ! んんん、じゅる、ん、ちゅ、あ、おあ、ひぐ、ん、ひぅ、ん、ひぐぅ! ん、おひり、ひ、ひもひぃいいっ!!」
びくびくびく、とひと際高く声を挙げた雪菜が下半身を痙攣させた。
深い深いオーガズムだ。じっくりと高めた性感が、綾瀬の指技で解き放たれた。
「んちゅぶ、ふわぁ……はあー♡ はあー♡ ん、ふあぁ……」
口内から抜いた指は、性感の高まりで粘性を帯びた雪菜の涎が糸を引いていた。
満足げに吐息を漏らした雪菜は、何度も生唾を飲んで、呼吸を整える。
「雪さん、今日はここまでですね」
「……はい……ありがとう、ございました……はあ、ん、ふぅ」
気持ちが良かった。
ただただそんな感想しか浮かんでこない。
雪菜は、幾度となく刺激されたアナルの熱をしばらく忘れられそうになかった。