暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
雪菜と関係を持ってしまった日は、まともに寝ることができなかった。
綾瀬は思春期真っただ中の健康な男子だ。
夢魔の性質に悩んでいるのも、この年代ならではである。
そんな綾瀬にとって雪菜は母親代わりであると同時にとてつもなく魅力的な女性であった。
美しく気高く真面目で融通が利かないと零菜は嘆くが、それだって彼女を盛り立てる魅力の一つであってマイナスにはならない。ともかく、誰であっても雪菜の美貌は認めるところだ。母親代わりだからといって欲望の対象から外して意識しないようにするというのは困難で、それも綾瀬を苦しめている要因ではあった。
雪菜をそういう目で見てはならない。
自分を育ててくれた相手であり、兄妹同然に育った幼馴染の母親であり、人妻でもある。
この世で最も手を出してはいけない相手だった。
その雪菜と身体を交えた。
ベッドの上で抱きしめた柔肌は熱く、その香りは脳を蕩かすようだった。
今度はしっかりと覚えていた。
二度、綾瀬は雪菜とセックスをした。あの美しい身体を自分の欲望で汚したのだ。真面目で過ちとは無縁だったはずの雪菜が自分を受け入れたのだと思うと今までにない幸福感に支配されるようだった。
してはいけないことをしてしまったという罪悪感としてはいけないことをしてしまったという高揚感が両立している。
おかげで丸一晩眠りにつけなかった。
目蓋を閉じれば、雪菜の乱れた姿が蘇る。
性欲があっという間に膨れ上がってしまう。一人での処理も追いつかないので、綾瀬は自分を抑えるのが大変だったのだ。
昼前までベッドの上でゴロゴロと過ごすのもさすがにもったいない。どうせ眠気が来ないのなら、せめて起きて着替えでもしよう。
そうして綾瀬は思い切って自室を後にする。
リビングに行くと雪菜が掃除をしているところだった。消毒用アルコールを噴霧したテーブルを台拭きで拭いている。そんなありふれた日常の光景なのに、どうしても昨日の雪菜の姿がちらついてしまう。
「あ……おはよう、綾瀬君」
「おはよう、ございます」
どことなく雪菜もぎこちない。
それも当然だろう。
雪菜にしても、綾瀬との関係は禁断の扉を開いたようなものだ。一度のみならず二度までも、雪菜は息子同然の相手に身体を開いたのだ。
「お茶、いる?」
「あ、はい。いただきます」
「待ってて」
互いにまともに目を合わせられないまま、いつも通りの会話に努める。
昨日のことをなかったことにはできない。
どう対応していいかも分からない。そういう状態だった。
雪菜が持ってきてくれた麦茶で喉を潤す。
椅子に腰かけ、ドラマの再放送を無心で眺める。雪菜も反対側に座って同じようにテレビに視線を向けている。会話らしい会話がないまま、十分ほどが経って、
「雪菜さん、今日お仕事は?」
と、唐突に綾瀬が口火を開く。
「今日? 今日は代休」
「代休? 有給とかじゃなくて?」
「うん、代休っていうのがあるの。休日出勤分の休みを別日に回すってこと。有給とは考え方が違うの」
「そんなのもあるんですか」
「一応ね。もちろん、平日に休みを取れるかどうかは状況次第だけど」
「取れなかったらどうなるんですか?」
「その分は残業扱い、かな」
「なるほど」
まだ社会に出ていない綾瀬には、馴染みのない考え方だ。
綾瀬はまだ簡単なバイトくらいしか経験がない。零菜のように強力な戦闘能力があれば、何かしら治安維持に貢献できるのだろうが綾瀬は残念ながら弱い部類の魔族だ。単純な戦闘は困難である。強いて言えば、暴れ回る魔獣を大人しくさせる程度は協力できるだろうが、その分野でお声がかかったことはない。夢魔も珍しい種族なので、その力が必要な時には声がかかることもあるというが、この国には圧倒的に強大な夢魔が一人いる。夢魔にできる仕事は彼女一人で概ねこなせるのが現状だった。
綾瀬が治安維持面で無理矢理協力するのであれば、こまごまとした裏方かリリスの手が届かない小さな案件だろう。
人手不足が恒常化している業界なので、もしかしたら今後は綾瀬が手を貸すことにもなるかもしれない。
「綾瀬君……」
「はい」
雪菜は意味深に綾瀬を呼ぶ。
何か言いたげで、しかし言葉を紡げないでいる。やがて、
「後悔してない?」
と、雪菜は尋ねる。
「わたしと、しちゃって」
「後悔は、ないです」
「本当に?」
「本当ですよ」
雪菜からすれば綾瀬は一回り以上も年下だ。おまけに学生である。息子同然とまでくれば、肉体関係を持つというのは倫理的にありえないことではある。
とはいえ、理性よりも本能が求めてしまった。箍が外れて、ありえない行動を選んでしまったという現実は変えようがない。
「雪菜さんが初めてでよかったです。雪菜さん美人だし、正直、俺は憧れもあったし。似たようなことは昨日も言いましたけど」
「それは、そんな……綾瀬君が言うほど大層な人間じゃないよ、わたしは」
雪菜は謙遜する。
とびっきりの美女である。それは言うまでもない。雪菜もさすがに自分の容貌が秀でていることは自覚している。容貌にすら無自覚だったらそれはもはや嫌味以外の何物でもない。そこまで雪菜は抜けていない。しかしながら、こうして過ちを犯してしまう程度には俗物だった。綾瀬から憧れの感情を向けられるほどの人間性ではないと自虐する。
「雪菜さんが何と言おうと俺は雪菜さんとのことは後悔ないです。ぶっちゃけ雪菜さんとできるってのは男として最高のことかと」
「それは言い過ぎじゃないかな?」
「いや、それは本当に事実ですから」
「そ、そう……」
正面から純粋な気持ちで褒められて雪菜は毒気を抜かれるような思いだった。
自分の行為が不貞であり、禁じられたものだからこそ不安が常に胸の中にある。実は綾瀬を傷つけてはいないかと恐怖すら感じるくらいだ。
その一方で綾瀬が受け入れてくれることを嬉しく思っている。
様々なしがらみを取り払って女としてだけで考えれば、好意を向けられるのは悪くない。
今まで、そんなことはろくに考えたことがなかった。雪菜は夫一筋で他の男には見向きもしてこなかったからだ。しかし、今の雪菜は夫と距離ができてしまった。自分のありように迷ったときに不意に女として自分を見てくれる存在に出会ったことで雪菜の気持ちが揺らいでいるのだ。
「綾瀬君、煽てるのが上手なんだから」
「そうでもないですよ。雪菜さんがあんまりに自分に自信を持っていないみたいだったので、つい」
「ううん、ありがとう」
雪菜は小さく笑った。
「零菜には内緒ね」
「はい。もちろん。殺されかねないので」
冗談でもなく、本当にそうなりそうだ。
綾瀬が母親と関係を持っていたなんて零菜が知ったらどうなるか。
彼女の眷獣
「そういえば、零菜はまだ?」
「うん。今日も向こうでお夕飯をいただくことになったみたい」
「そうですか」
萌葱の家にお泊りしている零菜からすれば、小うるさい母から逃げ出せてちょうどいいとでも思っているのだろう。
そうするとまだしばらくは零菜は帰ってこないのだ。
雪菜は一日お休みだという。綾瀬も出かける用事はない。まだしばらくは雪菜と二人きりの時間が続く。雪菜と自然と目があった。気のせいか雪菜の頬が紅い。今まで母親のように思っていた相手。母親のように思おうとしてきた女性だったが、今はもうとてもそうは思えなかった。
雪菜のほうも綾瀬を求めていた。
二度のセックスで雪菜の身体は性を呼び起こされていたのだ。長らく放置され、忘れされた情動を雪菜は抑えることができなかった。綾瀬に受け入れられて、発散する好機を得た。我慢ができず、綾瀬と再び事に及ぼうとしている。
ひとたび箍が外れてしまったら、もう元には戻せない。引き返す地点は通り過ぎてしまったのだ。昨日、綾瀬に謝罪したところで、綾瀬と関係を持たなければそこで終わっていただろう。しかし、雪菜も綾瀬も欲望に身を任せてしまった。今更、以前のような関係には戻れない。
「昨日の今日だけど、もうできそうなんだね」
雪菜が淡く微笑む。
場所はキッチンだ。料理以外には使わないであろう場所。ちょうど、リビングの間には大きな収納棚があって、仕切られている。棚は二段重ねでその間のスペースを作業台にできるようになっている。屈めば一段目の後ろに隠れることもできる。身を隠せる小さなスペースがキッチンにはあるということだ。
別に零菜がいないのだから誰からも身を隠す必要はないのだが、そこは雰囲気を重視したということだろう。
「綾瀬君……ん」
冷蔵庫に背中を預けた綾瀬に背伸びをするようにしてキスをした。唇と唇を触れ合わせるだけのキス。ふわりとした雪菜の唇の感触に背筋が震えるような気がした。
「綾瀬君、背、ずいぶん伸びたね」
「そうですね。いつの間にか」
綾瀬を引き取ったときには、まだ雪菜の腰くらいの身長だった。あの当時の零菜よりも背は低かったはずだ。それが、この一、二年の間に急成長した。その身長差はざっと二十センチにはなるだろう。身体はすっかり逞しくなって、あどけない少年から頼りがいのある青年への過渡期を思わせる肉付きを二の腕の太さに感じる。
「こっちも我慢できなくなった?」
「雪菜さん……っ」
雪菜の右手が綾瀬の股を撫でた。
ズボンの上からでも固くなっているのが分かる。もとより人よりも性欲の強い綾瀬だ。雪菜とできるというだけで、興奮してしまうのも無理はない。
「脱ごうか」
「はい」
雪菜に促されて綾瀬はいそいそとベルトを緩め、ズボンを下ろす。パンツも一緒に脱いでしまって、一物を表に曝した。
「はあ……綾瀬君のおちんちん、しっかり見るのは久しぶり」
雪菜はしゃがみこんで、綾瀬のペニスを間近で眺めた。
子どものころに一緒に風呂に入ったことはある。しかし、当たり前だがその時とはまるで別物だ。
セックスを二度したが、ペニスをまじまじと見ることはなかった。膣で感じた太さも熱もちゃんと男のそれだった。今、間近で眺めてみても分かる。半勃ち状態でも立派なペニスだと理解できる。
(完全に勃起してない状態でも、結構大きいんだ……)
思わず生唾を飲んでしまう。
雪菜には存在しないオスの象徴となる器官。二度、雪菜の中に侵入し蹂躙した物。雪菜に十年以上ぶりに女を自覚させたものだ。
手の平にペニスを乗せて熱を感じ、棹を握ってみる。睾丸を優しくマッサージして、棹を上下に扱く。
「雪菜さん、それ」
「痛くない?」
「大丈夫です……めっちゃ、ヤバいです」
「そう? それは大丈夫なのかな?」
大丈夫か大丈夫じゃないかと言われれば、率直に言って大丈夫ではない。雪菜の柔らかい手の平がペニスを扱いている。与えられる快感で腰が引けてしまいそうだ。
「ふふ、大きくなってきた。よかった」
雪菜の眼前でむくむくと肥大化するペニス。
(先っぽがパンパンに張って、赤く充血してる。すごい、元気……昨日、しっかり射精してるのに)
「本当に若いってすごい……」
スンスンと鼻を鳴らす。
先端から漂う栗の花のような香りが、雪菜の鼻腔に満ちてくる。懐かしい男の匂い。思春期の夢魔らしく性欲を持て余す綾瀬の匂いは雪菜の記憶にあるそれよりも強いような気がする。
ペニスを弄っているうちに、鈴口から雫が滲み出てくる。
「雪菜さん……っ」
「綾瀬君、じっとしててね」
雪菜が口を開けた。
右手で棹の皮を根本まで引っ張って先端を反らす。
左手で髪を耳にかけ、赤い舌の先が雫を舐め取る。
「う……あっ!」
ぞわり、とした感覚が綾瀬の背筋を這いあがった。
「ごめんね、わたし、あまり経験がないから下手だけど。舐めてあげるから、動かないで」
そんな風に言いながら、雪菜は舌を亀頭に這わせ始める。
「れろぉ……れろぉ……れろぉ……れろ……れろ……れろ……ん……ぁ……ふう……ん……ちゅく……れちゅ……ぺろ……」
探るような慎重な舌使いだ。
雪菜自身、フェラチオの経験は浅い。セックスも長らくしていないとなれば、素人も同然ではある。しかし、年上の余裕を見せたいという意地と息子も同然の綾瀬にイニシアチブを握らせず、シテあげるにはこれが一番だと思った。
「ぴちゃ……ぴちゃ……ぴちゃ……れろ……れろ……べろぉ……ちゅ……ふう……ぁ……ん……苦い……れろ……」
(この味、本当に久しぶり。鼻に抜けるような匂い、苦み……ドキドキする。綾瀬君の舐めて、こんな気持ちになるなんて)
雪菜は亀頭を指で摘み、ペニスを横倒しにして側面を舐め始める。はあはあと息を荒げながら、涎を纏って滑る舌が何度を舐る。そこからカリ首を丹念に舌先で舐め、裏筋をペロペロとしてから啄むようにキスをする。
「う、あ」
綾瀬の口から情けない声が漏れ出る。
雪菜は気をよくしてフェラチオに力が入る。
「れろぉ……れろぉ……れろぉ……ちゅ、ちゅ、ちゅ……んふ……れろ……ちゅぷ……ん……ぁ……どうかな? 気持ちイイ?」
「はい……すごくいいです」
「よかった……んぁぁ」
「うわっ」
ぞわっとして腰が引ける。
雪菜は口を大きく開いて亀頭を咥え込んだのだ。
雪菜の美しい顔がフェラ顔に歪む。
太いペニスを頬張っている姿は煽情的だ。じゅるり、と口内に入り込んだペニスに舌が絡みついてくる。生温かい雪菜の口内は涎でいっぱいになっていて、綾瀬は今まで経験したことのない感覚に戸惑った。
「ふぅ、ん……ちゅぷ……ちゅぷ……ん……んむ……んちゅ……ちゅぷ……ぁ……はあ……はあ……綾瀬君、やっぱり大きいね……ちゅ……」
「そうですか? 人と比べたこと、ないですっ……う」
「うん……れろ……ちゅ……んむ、ふう……くぷくぷ……ちゅぷ……ちゅぷ……口、いっぱいになっちゃう……れろぉ♡」
うっとりしながら雪菜は口奉仕を続ける。
口内に吸い込んだペニスを根本まで咥え込んで、舌を絡みつかせて吸い立てる。綾瀬が気持ちよさそうにしている様子を眺めて雪菜も嬉しくなってしまう。
くちゅくちゅと音を立てながら雪菜はゆったりと頭を前後に揺らす。
口内粘膜とざらつく舌に擦られて射精欲がむくむくと鎌首を擡げて起き上がる。
(綾瀬君、気持ちよさそうにしてる。わたしのフェラで……どうしよう、嬉しい)
美味しいか美味しくないかは正直まだ分からない。
独特の苦みも臭みもあるが、それ以上に自分の奉仕で綾瀬が快感を得ているということのほうが重要だった。
歯を立てないように気を付けながら、先走り液を味わいながら、雪菜はフェラチオを続ける。
「ふう……ふう……んふう……んん……じゅる……ちゅる……じゅるるる……れる……れる……んふっ、あふ……ん……じゅるる」
「うぁ、激しいっ」
雪菜のフェラチオは激しさを増す。
綾瀬の睾丸から精液が絞り出されていつでも射精できるように装填されていくのを感じる。
(雪菜さんが、俺のをこんな風にしゃぶってくれるなんて!)
綾瀬にとっては感激物だ。
頬を赤らめ、懸命にペニスに奉仕する雪菜。
その姿だけでも十分すぎるほどの刺激だというのに、雪菜の唇が自分のペニスを包み込み、その内側舌が休むことなく愛撫を繰り返しているのだ。
とても、我慢ができるものではなかった。
「雪菜さん、俺、もうヤバいですっ」
「ん? ふふ……ちゅくちゅくちゅく、じゅるるるる♡」
「うわっ、雪菜さんっ、それマジでヤバいですって」
雪菜は綾瀬の訴えを聞かない。
問答無用とばかりにフェラチオを続ける。それどころか、ますます激しくペニスを吸い立ててくる。
(こんなの我慢できるわけねえ)
綾瀬の中に途方もなくどす黒い感情が吹きあがってくる。
雪菜の口の中に欲望をぶちまけたい。この白く澄んだ顔を徹底的に汚し尽くしてしまいたい。
綾瀬は夢魔だ。
その性欲は強烈だし、思春期で抑えが利かない。
我を忘れる。
雪菜の頭を掴んで、乱暴にペニスを押し込んでしまう。
「んんんんっ!?」
雪菜が目を白黒させる。
急に綾瀬の強直が力強く喉奥まで突き込まれたのだ。咽そうになるのを抑える。そうしているうちに、ピストン運動が始まる。連続してペニスが打ち込まれていく。
「ふむっ、んむっ、んじゅるっ、んんぅっ! んじゅる、じゅるる、んぶじゅるっ、んふ、んふ、んんっ!?」
自分のペースでしゃぶっていたところで急に逆転してしまう。
綾瀬の腰が加速して、ペニスがびくびくと脈打つのを感じる。
(あ……もう出る)
雪菜は欲望の高鳴りを感じた。
それは誤りではない。
魔術に秀でた雪菜にとって、魔力の動きを感じ取るのは難しくない。綾瀬の体内を流れる魔力の流れを見れば射精が近いことは読み取れるのだ。
魔力をたっぷりと蓄えた夢魔の精液が競り上がってくる。
「うあっ、出る」
綾瀬はついにペニスを暴発させた。
どびゅるるるるるるっ!!
「んんむぅぅぅぅぅ♡」
強烈な臭気、苦み、そして魔力。大量の精液が口内で弾けて溢れてしまいそうになる。
(なんてすごい、精液。頭が、ぼうっとする。これが、夢魔の精液……こんなの飲まされたら、わたし……)
ごくごくと雪菜は綾瀬の精を貪る。
口の中に溜まった精液を一滴も零すまいと嚥下していく。
粘つく精液は喉に張り付いて飲みにくい。
それを涎を混ぜ合わせて粘性を下げて、ペニスで口を塞ぎながら飲んだ。
「ん……んむ……ん、ふ、ちゅぷ……ぅ、はあ♡」
雪菜はペニスを解放する。
口の中の精液はすべて飲み干されていた。
涎でべとべとに汚れたペニスがいやらしく光り輝いている。
雪菜のうっとりとした表情。精液を飲んで興奮した女の顔がとてつもなく愛おしい。
そして雪菜もまたペニスを愛おしく思えている。
舐めしゃぶって精液まで飲んだというのに、まだ欲しいと身体が訴えている。
「綾瀬君……れろ♡」
ペニスの先端を雪菜は舐める。
次の勃起を促すように。
ペニスはすぐに復活する。
雪菜の舌が裏筋をなぞる。精液が込み上げてきて、無限に射精できてしまうような錯覚に陥る。
「立派……まだまだできるね」
微笑む雪菜は立ち上がった。
それから、自分のチノパンを脱いだ。
「わたしも我慢できなくなっちゃったよ」
雪菜の秘所はもう濡れていた。
綺麗なピンク色の襞が花開くように綾瀬を待っているのが分かる。
他人が見ることの叶わない聖域を綾瀬は目の当たりにしている。おそらくは世間の男のすべてが憧れ、そして夢想するだけで終わる雪菜の花園である。
雪菜はシンクに手をかけて腰を突き出した。
「雪菜さん……いい、ですか?」
「うん……来て、いいよ」
雪菜は期待感に膨らんだ胸を抑えるように深く呼吸する。
眼に♡を浮かべ、身体中の細胞が綾瀬との肉欲に溺れたくて仕方がないと訴えている。
ペニスにコンドームを付けた綾瀬はごくりと生唾を飲んだ。
童貞を捨てて数日。
雪菜の膣肉の感触は忘れようがない。
早く挿入したいのは綾瀬も同じだ。
いそいそと雪菜の膣口に鈴口を押し当てる。
「はあ……あ、ん……いいよ……早く、来て……挿入れて」
「はい、もう挿入れます」
ぐい、と綾瀬は腰を押し込む。
「んあっ♡」
雪菜が一オクターブ高い声を出す。
膣口を広げ、綾瀬のペニスが押し込まれていく。
「んふ……あ……お、大きいの、来てる。ふう……あ……いい、よ。奥まで来て」
綾瀬のペニスが膣肉を広げている。
強い圧迫感だった。
自分の指では決して得られない感覚に雪菜は震えた。
「ふ……ううぅぅ♡」
深い呼吸。
雪菜の膣奥にペニスの先端が届いているのを感じた。
「雪菜さんの奥、当たってます」
「うん……すごい、圧迫感。ん、ぐ……ふあっ」
「動きますねっ」
綾瀬はそう言って腰を動かし始める。
雪菜の許可を取る気はなかった。
ペニスを押し込んだ時点で、律動を堪えることは不可能だった。
ただ挿入しただけなのに、雪菜の膣肉は無尽蔵にペニスを食い尽くそうとしているかのように蠢き、絡みついてくるのだ。
滑る愛液に塗れた膣肉は、ゴム越しでも十分過ぎるほどの快感をペニスに与えている。
(ペニス溶けそうなくらい気持ちイイ)
綾瀬はすでに射精しそうだったが、それを我慢して雪菜を突く。
「はあ……ああっ、ん、ん、んんっ、ふあ……んあ……ああん♡」
雪菜が突き出した尻を綾瀬は鷲掴みにする。
柔らかい尻肉だ。
思わず揉み解してしまう。
アナルもしっかりと見て取れる。
その下にある秘所に食い付かれたペニスは根本まで押し込まれている。それを半分だけ抜いて、ずぶりと突き刺す。
ぎこちない腰使いだが、それでも自分なりに腰を動かして雪菜を気持ちよくしようと努力する。
「あ……ん……ん……ん……んぐ、う……はあう……あ……くふ……あ……ああ……んあ……んあ……ぃ、ぅ、んふあ♡ はあ……あ、熱ぅ……うあっ、あ、あう、ふあっ、あっ」
雪菜も自分で腰を振り始めた。
綾瀬の律動に合わせて膣肉を締める。
「あ、ふあ、んん、んん、んんあっ、い、イイよ……もっと突いてっ、気持ちよくして」
雪菜は媚びるように綾瀬に言う。
びりびりとした快感が膣から背中を伝って頭に届く。
飲んだ精液に含まれた魔力が雪菜を発情させ、ますます性に貪欲にさせる。
ずんずんとペニスが膣奥に打ち込まれる。
「はあ、はあ、はあ、はあ……ん……あ……くう……ひあ……ああ……すご、いぃ♡ あふ、ん、ああ……イイ。綾瀬君のおちんちん……ん、ああっ」
雪菜の声がひときわ大きく、高くなる。
綾瀬の腰がパンパンと音を立てて膣肉を抉る。抉られるたびに愛液がしたたり落ちて、太ももを濡らした。
「あ、う、んん……ああっ、ふう、ふう、ふあ……もっと、イイ、あああ」
雪菜は揺さぶられながら上着を脱いだ。ブラジャーを外して、生まれたままの姿になった。真っ白な身体。透き通るように美しい素肌には染み一つない。どうしたらこんなに美しい身体になれるのだろうかと疑問に思える。
「雪菜さんっ」
堪らなかった。
綾瀬は雪菜の身体を背後から抱きしめた。
「ああん♡ そんな、いきなり♡」
「雪菜さん、いい匂いです。滅茶苦茶気持ちイイし、すいません、俺、もう無理です」
雪菜の汗混じりの匂いが綾瀬をますます興奮させた。
抱きしめて形の良い胸を揉んだ。全身を密着させて、猿のように腰を振る。
理性が吹っ飛び、性欲以外には何も感じなくなる。
「あ――――ああっ、激しいっ、ん、くあああっ、あ、あ、ああっ、ダメ、そんな、奥ばかりしたら、わたし、んんっ……あ、ふぐ、んんっ、くはあっ」
(こんな何度も奥突かれたら。後ろから抱きしめられて、こんなに求められたらわたしっ)
雪菜の全身が燃えるように熱くなる。
綾瀬にこうまで求められるということが嬉しい。
雪菜のメスが綾瀬の若々しいオスに犯されて目覚めた。
(こんなにすごいセックス、我慢できない。綾瀬君のがこんなに気持ちイイなんて……身体が、綾瀬君以外受け入れなくなっちゃうっ)
「ひはっ、あはっ、ああっ、んんっ、ふあああ♡ き、気持ちイイ♡ 綾瀬、君♡」
雪菜は身体を捻って綾瀬と視線を交わす。
淫らに乱れ、淫欲に瞳を濡らした雪菜は綾瀬の頬を撫で、もっと深い密着を求めた。しっかりと雪菜を抱きしめた綾瀬は雪菜の耳を食む。雪菜が色っぽい声を出して身悶えする。
「あ、あ、あ、綾瀬君、はあ、はあ、ん、舌、舌ぁ♡」
熱い吐息を漏らして、雪菜は舌を伸ばした。唇を割って表れた蠱惑的な舌が綾瀬の唇を舐める。
「ふ……んむぅ♡」
綾瀬は雪菜が求める通りに舌を絡めて唇を吸った。身体を捩って振り返る雪菜の唇を隙間なく塞ぐ。すると雪菜はぬらりとした舌を綾瀬の口内に押し込んでくる。瞬く間に雪菜の味が口内に広がってくる。
「んふぅ、んちゅ……れる……れる……んちゅ、ちゅ……ふう、んあ、あ、れろぉ♡ んあ、んぉ……んぉ、れろぉ♡ はあ、はあ、はあ、あ――――はあぁ♡」
雪菜のくぐもった嬌声が綾瀬の口内に響く。
上と下の口がともに気持ちいい。
すべてが一つに混ざり合っていくような感覚。何もかもが溶け落ちて、どうでもよくなっていく。
「は、ふ……ん……ちゅ……んんぅ♡ あ……はふ、んちゅぅ♡」
(綾瀬君、どんどん上手になっていってるみたい。零菜と同い年の子どもなのに、わたしこんなに感じてるっ。おちんちん、気持ちよすぎて、もうイキそう♡)
綾瀬の熱い思いを代弁するようにペニスが固く鋭く雪菜を抉る。
「ふひぁ♡ ああ、ああ、ああああ♡」
キスを続けられず雪菜は高らかに声を上げる。
目を見開き、舌を突き出して背中を反らした。
痺れるような甘い快感がペニス越しに伝わってくる。
雪菜の絶頂の気配に綾瀬の全身が歓喜する。
力強く膣奥を突く。抉る。
「ああ――――イクっ、イグっ……ん、く、あっ、あああああああああああああああ♡」
心底から嬉しそうに雪菜はイッた。
きつく膣が締まってペニスの射精を促した。強烈な快感に二度目の射精を余儀なくされる。
「んぐっ、あぐっ、で、射精てるっ、熱いの、あ、はああぁ♡」
ため息のような熱い吐息。満足げな表情を浮かべた雪菜はびくびくと痙攣を続けた。絶頂の波が引かず、何度もイッた。
綾瀬は雪菜を抱きしめたままの姿勢で固まって、はあはあと呼吸を荒げている。雪菜もじっと綾瀬のペニスの感触を確かめるように繋がったままを維持した。
「はあ、はあ、はあ……ぁ、ん」
雪菜はゆっくりとペニスを抜いて、振り返る。
「雪菜さん……」
「綾瀬君……」
綾瀬と雪菜はこの日何度目かの口づけを交わした。
頭がぼうっとして何も考えられなくなる。
後悔はあるが、満足感のほうが強い。
雪菜は綾瀬から離れられなくなっていく自分を自覚していた。