暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
八月の第二週になると世の中の学校はほぼすべて夏休みに入っている。先週まで補講や夏期講習に明け暮れていた進学校もさすがに第二週まで授業を延長するところはない。部活で汗を流す学生以外は学校には縁がなくなる。そもそも、そういった活動とは無縁の綾瀬は当然のように夏休み突入とともに学校から距離を取っていた。
そして、土曜日。
友達からメッセージが届く。曰く、祭りイコーゼ、とのこと。
暁の帝国はもともとは日本の一地方都市であった。そのため、文化の大半は日本のそれに準拠している。お盆もあるし、それに合わせて夏祭りも行われる。見どころは大花火大会で、それが八月の第二土曜日に行われるのが通例だった。
人工的に作られた国営公園で毎年開催される大花火大会は、今年で十六年目になる。なんでも暁家の長女である萌葱が生まれたことを記念して創始されたということで、通称は萌葱祭だ。なお、萌葱本人は死ぬほどこの呼称を嫌っているが、いつの間にか一般に広がってしまっているのでどうにもならなかった。こうした経緯で、萌葱は萌葱祭には何年も参加していないのであった。
さて、友人から祭の誘いを受けた綾瀬は迷った。
毎年、綾瀬はその友人と萌葱祭に行っている。今年はどうしようかと。そして、断りの返信をした。綾瀬のメッセージには友人からの誘いのメッセージの直後に、雪菜からパスワード付きのメッセージが送られていた。
☆
その日、零菜は友達と大花火大会に参加した。今年こそはと萌葱を誘ったが断固拒否されたのだ。花火なら家でも見られる。自分の名前が通称に使われたお祭りに顔を出すとか無理、との反応であった。一般参加でこっそり出店に行っても問題ないはずだが、萌葱はとにかく関わりたくないの一点張りだった。
綾瀬はどうかというと綾瀬も大花火大会の会場には来ていた。多くの人でごった返す国営公園。その広さは、一般的な陸上競技場の三十個分にも相当する。人工島は土地が限られているようだが、その実増設を自由にできるという利点がある。こうした海上の人工公園を暁の帝国は複数個管理している。
公園は大きな芝の広場に毎年、多数の出店が出店する。そして、公園中央の人工池から花火が上がる。広場から池までが主に祭の会場として使われるのだ。
そんな人の流れから綾瀬は一人、はみ出した。
漆黒の公園の遊歩道を行く。
時折、物陰でいちゃつくカップルやランニングに精を出す人とすれ違った。明かりは十数メートル置きに設置された街頭だけで、左右は木々が植えられた人工林。雑然とした木の配置は、何でも日本の白神山地を模したものだという。要するに人の手の入らない自然の山を可能な限り再現しようと努めたのが、この公園の真の姿というわけだ。野生動物もこの中には生息している。すべてが人為的に移植されたものではあるが、開発開始から十六年弱が経過して、自然のサイクルが出来上がりつつある。
そんな中で綾瀬はさらに道を逸れた。遊歩道の脇道を行くと、鳥居があって、その先に神社がある。
縁結びのパワースポットとして知られた神社は、公園が作られる前からこの場所にあったという。
空気感が変わるのは、この神社の周囲に結界が張ってあるからだろう。魔術を学んだ者でなければ気づかないようになっているが、この神社は少々特別な場所なのだ。風水を利用した本物のパワースポットである。その辺の形だけの神社とは違い、魔術的にも意味のある神社なのだ。
一般人が入れない境内の奥にある建物に綾瀬はやってきた。決められた合言葉を囁いて魔術錠を開錠する。
木の香りがふわりと漂う。
そこはいわゆる宝物殿だ。
貴重な書物や武器が管理されている場所で、そのすべてが魔術的な力を持つ本物だ。この建物はそういった危険物を封印するための場所でもあった。
「いらっしゃい、時間通りだね、綾瀬君」
そんな宝物殿の中で雪菜はただ一人、綾瀬を待っていた。
扉が一人でに締まり、がちゃんと鍵がかかった。
「雪菜さん、ここ、いいんですか?」
「もちろん。ここの管理者はわたしだからね」
「あ、そうなんですか」
雪菜は何でもないとでもいうように言った。事実、雪菜は魔術のエキスパートでもある。呪術系は剣巫よりも適任者がいるにはいるが、この宝物殿はずっと雪菜が管理をしてきた。
雪菜には魔力を無効化する術がある。何かしらの事故が起きたとしても何ということもなく対応できる。
宝物殿の薄暗い闇の中に佇む雪菜は巫女装束を着ていた。祭ということもあって、呪術的な仕事を終えたばかりなのだ。
「ここにあるのは、そんなに危なっかしいものじゃないよ。貴重品ではあるけど、人に危害を加える類の呪物はないから心配しないで」
「そうですか? 結構、魔力を感じるんですけど」
そこかしこから得体の知れない力を感じる。
綾瀬もまた魔族のはしくれだ。魔力を感じる程度はプロには及ばないながらもできる。
ヒノキでできた戸棚の中は、見えないが魔力が蠢いているように感じる。危害を加えるようなものではないと言われても、不気味であるとしか言えない。本棚に押し込められた古びた本や紙の束もすべてが何かしらの魔力を発している。そんなにぞんざいに扱って大丈夫なのかと不安になる。
「綾瀬君、こっち」
雪菜が手招きする。
小さな窓があって、促されるままに覗くと大花火大会の会場の方向を向いていることが分かった。その直後、綾瀬の視界に大輪の花が咲いた。遅れてドンと大きな音が響く。
「ベストポジションですね」
「ふふ、そうでしょ?」
鎮守の森の頭上に花火が上がる。窓から見える空に、池から上がった花火がよく見える。
「去年までは見えなかったんだけどね。視界を塞いでた木が台風で倒れたから、ちょうど見えるようになったの。うん、もしかしてとは思ったけど、ちゃんと見えてよかった」
「零菜も呼べばよかったですね」
「そうね。でも、あの娘は今年も友達と来てるんでしょ?」
「そうみたいですね」
「なら、余計なお世話かもしれないね」
あまり娘の交友関係にあれこれと口出しはしないようにしている。よほど変な付き合いがあれば苦言を呈するが、そういった話はまだ聞かない。
「綾瀬君は迷惑じゃなかった?」
「まさか」
と、綾瀬は言う。
「こんなに綺麗に見れて、幸運だと思います。人がたくさんいるところだとあまり落ち着かなくて。ここは静かでいいです」
「ふふ、そうだね」
また、花開く。
大きな花火に会場がどよめき、振動が宝物殿を揺さぶった。
青、赤、黄色、緑と色とりどりの花火が上がり、宝物殿の中を色鮮やかに輝かせる。人工の光など必要ない。花火の光だけでも十分過ぎるほどに明るい。花火が閉じれば、雲間から差し込む月の光で照らされる。目が慣れれば、宝物殿の中は存外に明るいのだった。
そして、何度目かの花火が上がり、青白い光に照らされて伸びる二人の影は重なっていた。花火の炸裂音の中に、卑猥な水音が小さく、しかし確かに混じっていた。
「ふぅ、ん……ちゅ、ん……ん……んん……んちゅ……ん、んんっ」
貪るようなキスをする。
惹かれ合うように見つめ合い、自然と唇を合わせた。そのままぐいと互いに向き合って、息継ぎのために開いた口を無理矢理塞ぎ、舌を押し込んだ。互いに同じことをした。口で呼吸できないので鼻呼吸だけだ。吐息は相手の肺腑に吸い込まれてしまう。鼻息がこそばゆい。雪菜の舌がねちっこく綾瀬の舌を追い回し、反撃とばかりに綾瀬の舌が雪菜の上顎から歯茎までを舐めていく。
「ふう……ん! ふう……ん……ん……れる……じゅる……んちゅ……ふぅ、ふぅ、んあっ、はあ、ふう、れろれろれろれろれろれろれろれろれろ……んんっ、はふ、じゅる、れろ……れろ……れろ……あぅ、ん、んむ、はふ、綾瀬、くぅん♡ はあ、はあ、あぁ、んああ……れろぉ♡ れろれろ……ちゅ、ちゅ、ちゅぷ……んちゅぷ、はあぅ……んあ、れろぉ♡ ん、んん……んちゅぅ♡ はぅ、んふぅ、んはぁ♡ ぁ、ぁ、ああぁ♡ んああぁ……あうぅんちゅ……れちゅ、ん、んむぅう♡ んぁ、はあぅ、あ、あ、ふぐ、ん……んちゅ、れる、れろぉ……ちゅぷ……ちゅぷ、ん、あぅ……ふあぁ……れろれろ……あ、あ、あー……あ、ん、ふうあ、れろ、れろ、れろ、れろおぉ♡ あ……まだ、ダメ……んちゅ……れろぉ……もっと、ちゅ……ちゅ、ん、はぁふ……んあ、ああ……ちゅぷ……んちゅちゅ……れろぉ、れろぉ……ふう、ん、んく……ん、あふぅ、あ♡ ああ♡ ……んはっ、あ、ん、んん、んん、くふぅ♡ はあ、はあ、はあ、ああ、ちろちろ……んちゅぷ……れる……れる……れる……ふう……ん、んん、んんんん……ちゅぱ……はあ、はあ、あっ! ん! んあっ! はふ、ん……ふむぅ♡ はふ……、んああぁ……♡ れる、れる、れる、れる……ちゅぷ……んちゅっ、ふ、はあ……はあ……はあ、ん! んふう、んぁぁ♡ れろぉ♡ んく、んちゅぷ……れちゅ……んんぅ――――ちゅ……はあぁ♡ んっ……れるぅ、れろぉ……ちゅ……ちゅ……んぁぅむ、んんぅぅ、ちゅ……はぁ、ああ、れろぉ、れろ……じゅる……んは、あぅ、ん……ん……ん……」
今までで一番長いキス。
口内粘膜がすべて重なり、溶け合って、混ざり合うような感覚。口を通して相手と一体になったような気がした。舌のざらつきも涎の味わいも吐息の温もりもすべて堪能した。唇が離れても、舌は絶対に離れなかった。誰の目も気にしない二人だけの空間で、どこまでも貪り合えるような気がした。とろりとした涎が雪菜の顎から糸を引いて巫女装束に小さな染みを作る。
「あ、んふぅ♡ はあー♡ はあー♡ はあー♡ 綾瀬君、いつもより、甘い……かき氷食べてきたでしょ?」
「お祭りですから。雪菜さんこそ、何か甘いのを……綿あめか何か食べませんでしたか?」
「綾瀬君が来るちょっと前に少しだけ」
「やっぱり、だからこんなに甘いんですね」
「ふう……んんむ♡」
雪菜の唇を再び綾瀬が奪う。
どちらが責めでどちらが受けか、もう分からない。最初のころは雪菜がリードしていた性交渉もここ最近は綾瀬がイニシアチブを握ることも珍しくなくなった。
雪菜は綾瀬からの口づけを拒まない。うっとりとした表情でディープキスを再開する。完全に蕩け切った表情だ。空に咲く花火には目もくれず、ねっとりとした深いキスにのめり込んでいく。
綾瀬の口内に残るかき氷のイチゴ味。それを雪菜は涎と一緒に味わった。逆に綾瀬は雪菜の涎に交じる砂糖菓子の味を感じ取り、いつもとは違う味わいに歓喜していた。
「ちゅぱ、ちゅぱ……れちゅ……んふう、はあ……あ、ああぁ……れろぉ、れろぉ、れろぉ……んちゅ、ちゅぷ……んふう、はあ……ぁ……ん、むぅ……ふう、はあ……ぁ……ん……んちゅ……ぅ……んじゅる……れる……れる……ふうぁ……あ、綾瀬君、ん……触って……んふう、んんっ」
キスをしながら、綾瀬の手が雪菜の股に伸びた。袴の上から中に滑り込む。下着を履いていない。温かな雪菜の股座からつるりとした膣口に指をやる。かぎづめのように折り曲げた人差し指と中指で雪菜の膣口を軽く愛撫する。
「ふぁう……んっ……はあ、ぁ……あ、んちゅ……れる……ふうぅ♡ ふぅ、はあ、ぁ、ぁ、んあ……んむ、ちゅぷ、れろぉ♡」
雪菜の身体が綾瀬の指が動くたびに小さく震えた。
二人の口の周りは涎でべとべとに汚れていた。舌と舌が互いに入れ代わり立ち代わり二人の口の中を行き来している。ぴちゃぴちゃと音を立てながら一つになろうとしている。そんな行為を重ねているうちに雪菜は性的に昂ってきていて、綾瀬が触れる前から愛液が滲んでいたのだ。
湿った膣肉に綾瀬の指が触れる。電流が流れたような快感が雪菜の身体を襲う。脳内にスパークが走り、不随意に痙攣する。唇の端から小さく呻く。
綾瀬は手探りで雪菜のクリトリスを探し当て、爪を立てないようにしながら愛撫をした。どんな力加減でどう触れればいいかは雪菜との肉体関係の中で学んでいる。
「ふう、う、う、んん――――ぁ、ふはああぁ♡」
雪菜が堪らず喉を反らした。
綾瀬の指がクリトリスをこねくり回して、耐え切れなくなった。舌を吸われたことも手伝って雪菜はオーガズムに達したのだ。
「あ……はぁう♡」
熱病に冒されたような表情で雪菜はへなへなとしゃがみこんだ。
「すごい、気持ちよかった。もう、イッちゃった、はあ、はあ……ん」
解放された口で呼吸を繰り返す。
そして、視線を上げる。
そこにはもっこりと盛り上がる綾瀬の股間があった。服の上から分かるペニスの勃起具合。臭いもある。鼻を近づければ、しっかりとオスの異臭が嗅ぎ取れた。
「雪菜さん、そろそろ俺……」
と、綾瀬がズボンのベルトを外し始める。
「綾瀬君、その……今日はセックスはちょっとダメなの」
「え?」
「ごめんなさい……ええと、実はゴムを忘れてきちゃって」
「あ、そう、ですか」
はしごを外された形になる綾瀬。しかし、さすがにコンドームをつけずにセックスをするというのは抵抗がある。雪菜が許可をすれば別だが、強要はできない。するつもりもない。しかしセックスを前提に盛り上がったので、残念な気持ちはいっぱいだった。
「あの、ね、綾瀬君。その一つ提案なんだけど」
「提案?」
「この前、綾瀬君がしたいって言ってたの、あれ、してみない?」
「それって」
綾瀬がごくりと喉を鳴らした。
雪菜が恥ずかし気に頬を染める。
雪菜は、しゃがみこんだ姿勢のまま四つん這いになった。そして、袴を下ろす。あらわになる真っ白な臀部。その尻肉を雪菜は自らの両手で二つに割って見せた。
「お尻、今日は使っていいよ」
「い、いいんですか?」
「うん……今日は大丈夫だから。ちゃんと綺麗にしてきたから……こっちなら、ゴムなしでも大丈夫だよね?」
以前、綾瀬と交わったときに綾瀬がしてみたいと言っていたアナルセックス。それを雪菜は断っていた。理由は簡単で汚いからだ。アナルにものを挿入するというのは抵抗があった。もちろん、存在自体は知っていたが、雪菜にアナルセックスの経験はなかった。
それでも綾瀬がしたいというのならと密かに準備を進めていたのだ。
腸内洗浄を心掛け、いつでも綾瀬を受け入れられるように独自に勉強をしてきた。綺麗にしたアナルはいつしか挿入待ちの状態をキープできるようになったのだ。雪菜も以前ほどの忌諱感はない。むしろ、ここまでしたのだから後は結果を待つのみとばかりに期待を持ってしまっている。
「じゃあ、本当に」
「うん……来て」
引き寄せられるように綾瀬は勃起してパンパンに腫れ上がった亀頭を雪菜のアナルに押し当てた。
そして、腰を押し込む。
「あっ――――ぐぅぅっ!?」
雪菜が苦悶の声を上げた。
綾瀬のペニスが尻穴を広げた。外部から広げられたことなどないそこに、大きな異物が押し込まれようとしている。身体は当然のように拒絶反応を示す。じわじわと広がるアナル。最初の亀頭が入り、カリまで飲まれた。
「ふぅ、あ……はああぁ……ふぐぅ、んあ」
雪菜は息ができないような錯覚を覚えた。お腹が広がって、強烈な違和感を下腹部に感じた。膣とはまったく感覚が違う。排泄するだけの場所を異物が逆流しているのだ。それは苦しくて当たり前だ。
「雪菜さん、き、キツイっ」
「はあ……あ……ごめん、なさい……でも、力、抜けないっ、ん、ふううぅ」
思わず踏ん張ってしまう。ペニスを排泄するために括約筋が力んでいる。それを抑えることがどうしてもできない。キツイ直腸内を綾瀬は強引に進んだ。膣圧以上の圧力でペニスが絞られている。気を抜けば排泄されてしまいそうだ。さすがに雪菜は鍛え方が違う。ずりずりと直腸粘膜を擦りながらペニスを根本まで押し込んでやった。
「ふう、ぁ……やっと、奥まで行きました」
「あ、ん……はあぁ……ぁ……ふううぅ♡ お、お尻、く……ぅ……はあぁ♡」
雪菜の体温を感じながら、綾瀬は小刻みに腰を動かし始める。
締め付けが想像以上に強い。大きな動きの前に雪菜の直腸を解さなければならないと感じた。
「はぁ……はぁ……はぁ……んっ……ふ、はっ! うぐっ! ああっ!? んんんっ!!」
雪菜が苦し気に喘ぐ。
ペニスの動きに合わせて身体が前後に揺さぶられる。固くたくましいペニスが直腸壁を削り、抉り、肉という肉に刺激を与えているようだった。
「んぐ……ふぐぅ♡ ああっ、ん、くうっ……ひはっ、あっ、あっ、んああっ!」
ずちゅ、ずちゅ、と次第に綾瀬のストロークが大きくなっていく。綾瀬の腰使いは成長途上ながらも、試行錯誤をする余裕を見せている。
角度をつけてみたり、打ち込む強さを調整したりして雪菜の負担にならないように気を使っているのが分かるのだ。
「はあ、はあ、はあ、はあ、ん……くう、あ、ああ……ふう、ふう、んふぅ♡ んぉお!?」
雪菜の直腸の奥深くにまでペニスが押し込まれた。しっかりと尻肉を掴み、逃げられないようにしてペニスを根本まで押し込んでから、さらに深く圧迫するようにしてくる。
「お、んぉお……お、それ、深いっ!? 深すぎっ!? あ、綾瀬、君……ふぐぉ……あ、あ、あはぁ♡」
「雪菜さんのお尻、締まりが凄すぎます……やばい、マジで、くっ」
「はふ、んふ、ああっ、ん、ん、んん……綾瀬君、綾瀬君っ、はあ、あ、い、イクの? いいよ、来てっ」
雪菜の括約筋がきゅっと締まる。力強くペニスを絞り、押し出そうとしてくる。みっちりと蠢く筋肉に締め上げられて、綾瀬のペニスは快感に打ち震える。
「うぐ、もう無理」
射精欲を我慢することはできなかった。綾瀬は本能のままに、ペニスを尻穴深くにまで挿入して夥しい精液を流し込む。
「あっ――――あ、ん」
直腸内に精液の奔流を感じて、雪菜は綾瀬の絶頂を知る。綾瀬の腰の動きが止まり、ペニスで栓をされた直腸に精液がびゅるびゅると放出されている。
(綾瀬君の精液がわたしの中に……)
もう何年も受け入れたことのないオスの欲望。アナルで受けるのは初めてのことだが、膣とはまた違った気持ちよさがあった。
ほっと一息ついたところで雪菜の身体に異変が生じる。
「う……あっ♡」
原因は明瞭だった。
綾瀬の夢魔の魔力だ。精液は強力な媚薬も同然である。それが直腸粘膜から吸収されて、雪菜の全身を巡っていく。
「ぃ……あっ! あ、あ、ふぐうっ!? い、ぃぃ――――あああ♡」
雪菜がひときわ大きく痙攣した。
床板が軋むくらいに強く身体を跳ねさせて、強烈なオーガズムに脳が焼かれそうだった。
「何、これ……気持ちイイぃ♡」
とろりと表情を蕩かせて、初めて知るアナルの快感に雪菜は酔いしれた。
「雪菜さん、ごめんなさいっ」
綾瀬は謝罪し、直後に抽挿を再開した。
「あっ!? なっ、どうし、て……もう、元気になったの!? 待っ、今、イッたばかりで、わたし、んんんんんっ!!」
ずっちゅ、ずっちゅ、と大きな腰の動き。精液を潤滑油にして綾瀬の抽挿はいっそうリズミカルに大きくなっていた。
「はひ、あひ、んひぃ――――あはっ、くぁ、あ、んああ♡ ダメ、ダメ、それ、そんな風にしたらっ、ひあ、ああ、ああ、あああ」
雪菜は汗の雫を垂らし、呂律の回らない口で綾瀬を止めようとした。
しかし、無意味だった。
雪菜の顔はどうしようもないくらいに悦楽に歪んでいて、口先だけの制止であることは明白だった。アナルは依然としてペニスにしがみ付いている。引き締まった括約筋の愛撫はペニスにさらなる快感をもたらした。
「う……ぐ」
「あ……らめ……んひぃぃぃ♡ また、そんなにいっぱい……♡」
どびゅるるる、と一度射精したとは思えないほどの精液が放たれる。
同時に精液に含まれる女を屈服させる魔力が雪菜の体内を犯していく。そうしながら綾瀬は腰を止めない。
「あ゛あ゛あ゛~~~~ダメ、ダメ、そんな、射精しながら動いちゃ、わた、わたし……はひっ、い、イグっ、おかしく、なるっ、お尻、壊れちゃうからっ、もうだめ、やめへ、あ、ああああぁ!?」
目の前がちかちかとするくらいの快感で、頭がどうにかなってしまいそうだ。
(知らなかった。お尻でするのが、こんなに気持ちイイなんて)
「こ、これ以上、されたら、わたし、本当に変になって……お、お尻、覚えさせられたら、こんないやらしいこと、しちゃ、ダメだったのに……はひ、んへあぁ♡」
「すみません、止まんないです。雪菜さんのアナルがよすぎて。俺、もっと雪菜さんにも気持ちよくなってほしいし」
「んあっ、あ、あ、あ、く……も、もう、十分、気持ちイイ、からっ、はあ、はあ、ぅあ……んあ、ふあ、ああ」
ペニスが暴れる。
快感が増幅されて、身体中が変になる。
精液が直腸壁に刷り込まれているようで、快感以外身体が受け付けない。
想像以上の快感だった。
綾瀬にアナルを犯されて、こんなにも気持ちイイとは思わなかった。それこそ、我を忘れてしまうくらいの法悦だ。綾瀬の望みを叶えて上げようという、それだけの気持ちだったのに、たった一度味わっただけでアナルセックスに嵌ってしまいそうだった。
「ひぃ、んぎぃいいいいい♡」
綾瀬のペニスが再び炸裂した。
白濁液が直腸に三度注がれる。
もう結合部からは収まりきらなくなった精液が掻き出されて溢れている状態だ。汚れに汚れた雪菜のアナルを綾瀬は盛った犬のように掘り返し続けている。
「んおぉ、んぁ、ふぎっ……んひあっ、あ、あああぁ、んあああ、んぉ、んぉ、んおおあ♡」
「雪菜さん、気持ちイイ、です……止まらない」
「わ、わたしも、気持ちイイ……もう、覚える。綾瀬君のおちんちん、お尻で覚えちゃう、あはぁ♡」
「覚えて、ください」
「ん……んふぅあ!?」
綾瀬は雪菜を背後から抱きしめた。
四つん這いだった雪菜を抱き起して、背面座位に移った。重力に従って雪菜は深々とアナルを刺し貫かれることになった。
「あ――――あ゛あ゛あ゛あ゛っ!? ふ、深いぃぃ!?」
がくん、と雪菜は喉を反らして絶頂する。
気持ちよすぎて頭がついていかない。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、ふぅ、んはあ……」
綾瀬の腰に座り込む姿勢になった雪菜。そんな雪菜はいつしか巫女服をはだけさせ、上半身をあられもなく外気に曝してしまっていた。月光に照らされる白い肌の上を花火の光が舐めるように彩っていく。
「雪菜さん、俺、雪菜さんにしっかりと覚えてほしいです」
「綾瀬君?」
「雪菜さんの初めてってだけで、すごい嬉しいのに、もっと雪菜さんと一緒になりたくて……だから、雪菜さんのアナル、俺だけの物にしたいってどうしても思ってしまうんです」
「何、それ……そんな、んんぁ!」
綾瀬の手が雪菜の秘所を撫でる。クリトリスを弄って、愛液を零す膣穴をぐちゅぐちゅとかき回す。そうしながら、アナルを小刻みに動かし始める。
「はあ、んあ、んあ、ん……同時なんてずるい……ああ、ふう……あ、んあ、んあ、あ、く……ひい……はあ、あ、また、イクっ、あ、ああ、んふっ、ひあ、ああっ」
そこから雪菜はさらに快楽の沼に落ちていく。
ずんずんずん、とアナルから衝撃が突き上げてくる。
いつしか雪菜自身が腰を上下に動かして、ペニスに奉仕していた。射精の回数は五度を数え、直腸内に放出された精液の力で雪菜の理性は虫食いだらけになっている。
愛欲を貪り、アナルに徹底的に快感を味わわされている。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……あ、んふ……ふあ、ああ、気持ちイイ……ふあ、あ、まだ、射精、する……ん、ふう、ふう、はあぁ♡ あ、んん、ふうあぁ♡」
熱い吐息を漏らして悦楽に耽る。
暁の帝国の真夏の夜だ。綾瀬も雪菜もすっかり汗だくになっていて、雪菜の漆黒の髪が美しい顔に張り付いている。
それでも二人は交わるのを止めなかった。時に口づけを交わしながら、花火もそっちのけでひたすらにアナルセックスにのめり込む。
「雪菜さんが欲しいです。雪菜さんが初めてをくれたここを、俺だけの物にしたいです」
「はあぅ、んく、ふうあ……あ……ん、はああ♡」
茫洋とした表情の雪菜の耳元で綾瀬は囁く。
きゅうきゅうと締め付けてくるアナルの快感は綾瀬も忘れようがない。何度だって犯したいと思うくらいで、これからも味わい続けたい快楽だ。
そして、それは雪菜も同じだった。
教え込まれた快感は雪菜を屈服させるには十分だった。
(わたしのお尻、綾瀬君のおちんちんに作り替えられちゃった……)
気持ちイイ。
ただそれだけの感覚。それ以外の何物も存在しなかった。
「あ……わ、かった。ふ、ぅ、ん……綾瀬君の言う通りにする……ふう、あ……ん……」
雪菜は快感のままに言った。
「綾瀬君がそんなに、欲しい、なら、あ、上げるから……わたしのお尻、綾瀬君専用でいいからっ。神様に誓ってもいい……んひぃ♡」
びくん、と震えたペニス。雪菜の誓いを聞いて綾瀬が興奮したのだ。そして、その興奮は雪菜にも伝播する。
「誓うんですか? 神様に?」
雪菜の乳首を背後から抓りながら、綾瀬は尋ねた。ペニスが興奮ではち切れそうだ。雪菜も快楽を貪るために、腰を捩じり、円を描いてペニスを愛撫してる。
「はあ、ぁう、ん……うん……誓う……わたしのお尻は綾瀬君だけのものだって、誓うから。古城さんにだって使わせない、から……んあ、はあ、だから、もっと、いっぱい……ん、ふうあ、あ、ああぅ……あ、んあ、はああぁ♡」
「雪菜さんっ……!」
甘えるように誓いの言葉を口にする雪菜に感激すら覚えた。
綾瀬は全霊を尽くして雪菜に奉仕し、その肉体の隅々まで味わってやろうと思った。抑えきれない夢魔の欲望が雪菜を犯し抜きたいという強烈な衝動となって綾瀬を突き動かした。
「あ゛――――あああああああ」
雪菜を乱暴に突き上げる。
衝動的なセックスだ。
しばらくは睾丸が空っぽになるかもしれない。そう思えるくらいに射精する。雪菜の直腸を犯し抜き、精液を溢れさせる。
「ふあ、あ、あ、あ、あ、あ、あ……んあ、んく……ふう、あ、あ、んああ♡ はああぁ♡ 気持ちイイよ、綾瀬君っ、堪らない、の、もっと、犯して、いっぱい、来て」
雪菜の小柄な身体を抱きしめて、その汗の香りを嗅ぐ。ペニスを絞るアナルの強さは最初から変わりなく、しかし精液という潤滑油を何度も注ぎ込まれた直腸の滑りは大分よくなった。温かな滑りで引っかかりも少なくなり、スムーズな抽挿を何度も何度も繰り返す。
雪菜も自分から腰を動かし身体を上下に揺すって快楽を高めていく。
「ああ、イクっ、イクっ……ぃ、イクぅ♡」
雪菜は背中を反らせて綾瀬に身を委ねる。
びくんびくんと痙攣して、悦楽の嬌声を上げた。
そして、秘所から透明な液体が噴き出した。
「あ、あ、あ、ぅ、んああぁぁ♡」
すっかり蕩けた表情を浮かべた雪菜は派手に粗相をしたことにも気づいていようだった。巫女装束を汗と精液で汚し、神社の床を潮で濡らしながら雪菜はだらしない笑みを浮かべて綾瀬に身体を預けている。
精液をすべて出し切った綾瀬はさすがに疲弊していた。本能に従って、途方もないことをしてしまったが後悔はなかった。ただ、満足感を伴う心地よい疲労が全身を満たしている。
この日、一番大きな花火が上がった。
祭はいよいよクライマックスを迎えたようだ。
雪菜と綾瀬は繋がったままで最後の花火を見上げた。