※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

50 / 82
別物 11話

 綾瀬にとって零菜は自分の妹も同然の相手だった。同い年だが綾瀬のほうが早く生まれているからだ。ずっと一緒に暮らしてきたので、異性というよりも家族としての認識が勝っていたが、このところはそうもいかなくなってきた。

 零菜は年々美人になっていく。

 人並外れた美貌の持ち主である雪菜の娘で、雪菜の若いころにうり二つとまで言われる外見は伊達ではない。そこに加えて、恐らくは父方に由来するであろう豊満な胸部は、服の上からでも容易にその大きさが推察できるほどで、彼女に勝る容貌の女性は同年代には早々現れないだろう。

 困ったことに雪菜と交わってからというもの零菜への申し訳なさもあって、彼女との関わりが薄らいでいたのだが、それに比例して零菜を意識することも多くなってしまった。

 零菜には、雪菜と関係を持ってしまった負い目があるし、零菜自身が飛び切りの美少女ということもある。雪菜の面影も感じる。だからこそ、零菜はなお一層特別な存在となって綾瀬の心を揺さぶる。零菜に強く惹かれてしまう。綾瀬の夢魔としての本能が、男としての欲求が零菜を求めさせる。

 初めて零菜と交わってから、二人の関係が劇的に変わるということはなかった。

 むしろ、それまでの蟠りや思春期特有の異性への遠慮や恥じらいがなくなって、昔の関係性に近づいたようにも感じられた――――ある一点を除いては。

 

 

 

 蒼穹のような澄んだ青い瞳が、真っ赤なルビーのように染まっていくのを間近に見る。吸血鬼が性的に興奮した時に生じる生理的な現象だ。

 零菜の柔らかい身体が密着してきて、それだけで身動きを封じられてしまう。

 白い犬歯が伸びて牙となり、綾瀬の首を噛む。血と魔力が抜けると同時に性的快感を得てしまう。

 

「零菜、あんまり吸われると貧血になる」

「そんなに吸ってないよ」

「いや、今のは結構いったぞ」

 

 零菜は不服そうに唇を尖らせる。

 自覚はないのか。

 想いを遂げてから、零菜は吸血もするようになった。吸血鬼が想い人から血を吸うのは自然なことだが、一緒に生活しているのでほぼ毎日血を求められている。

 初めてのセックスから七日。

 零菜に誘われて郊外の公園にやってきた。 

 政府の緑化政策の一環で整備された広大な公園だ。広場は親子連れで賑わう反面、森林地帯の遊歩道は人気がなく、そこから外れれば人目にはつかなくなる。

 国外から持ち込まれたブナの木の陰で零菜はつま先立ちになって綾瀬にキスをした。

 

「ん……ちゅ……れろ……」

 

 柔らかく瑞々しい唇が離れると、ぬるりとした舌先が綾瀬の唇を舐める。零菜の挑発的な舌使いは、いったいどこで覚えたのか。

 

「血の味がする」

「そう? ん……あまり気にならないけど」

「吸血鬼と一緒にするなよ」

「ごめん、嫌?」

「別に」

 

 答えて、今度は綾瀬から零菜に口づける。

 

「んちゅ……ん……ん……んん……ん♡」

 

 震える唇を逃がさないように捕まえて、舌を押し込んで涎を混ぜ合わせる。零菜の口内は、女の甘さと血の苦みが交じり合った不思議な味わいだった。

 

「ふあ……はあ、はあ、はあ……ん……はあ、あっ」

 

 零菜は小さく高い声を上げる。

 ぐい、と綾瀬が零菜の身体を樹の幹に押し付けて、スカートをまくり上げたのだ。ピンク色の下着の中に手を入れると、とても暖かい。秘所を探り当てて、指を宛がうとくすぐったそうに零菜は内ももを擦り合わせる。

 

「はう……あ……う、ここで?」

「零菜から誘ってきたんだぞ」

「そ、それはそうかもしれないけど……ん、いざとなったら恥ずかしいし……んん、あっ、やっ、んん」

「それでも身体のほうはばっちりだな」

「ひゃ、あ……そこ、ん、くすぐったい」

 

 零菜の股はすぐに濡れた。

 まだ日は中天から傾いたくらいで明るく、木洩れ日が差し込んでくる。さわさわと風に木々が揺れて、葉擦れの音が、ここが屋外だとはっきりと告げてくる。

 周りには誰もいない。

 そういう場所を選んだ。それに結界も張った。人払いの結界は、外から中の様子を分からなくする。それでも、緊張はする。どこかで誰かに見られているかもしれないというスリリングな状況は、委縮以上の興奮をもたらした。

 

「はふ、んふ……はあ……ん、ん……あ、あ、はぁん♡」

 

 零菜の首筋にキスをして、耳たぶを甘噛みし、舐める。卑猥な水音を聞かせながら、膣口をマッサージしていくと、零菜の腰はぶるぶると震えて痙攣しだす。

 

「はあ、はあ、ふあ、あ、あ……ああ……あ……あ、ダメ、すご、い……あ、い、イイ、んん、はあ、はあ、ふあ、あ、あ、ん、んん」

 

 零菜は表情を蕩けさせて、綾瀬の愛撫を受け入れている。

 膣肉に挿入した指は、その暖かさを味わいながら、着実に零菜の感度を上げている。肉を穿ち、染み出てくる愛液を掻き出しいく。指を動くたびに零菜はよがり、感じて声を上げてしまうのだ。

 

「あ、ん、やば、い……んん、はあ、はあ、ふあっ、あ、ん、ん、ふあぁ♡」

「イキそう?」

「あ、う、んん、ダメ、もう……う、あ……あ……上がってくる、上がってくるから……あ、う、ふぐっ、ん、んんんん♡」

 

 くちゅくちゅ、と音を立てて指で掻き回された膣口が急に強く引き締まって、綾瀬の指に吸着してくる。零菜の腰が跳ねて、尻肉が収縮と脱力を繰り返した。

 

「すごいな零菜。めっちゃ濡れてる」

「あ……う……意地悪、言わないでよ」

 

 カッと顔を紅くした零菜は綾瀬から目を反らした。

 綾瀬の指は零菜の分泌液で濡れている。

 直接、秘所を見なくとも自分がどれだけ濡れているのか分かるというものだ。

 

「パンツ、汚れちゃったじゃん」

「脱がないで始めたから当然だろ」

「脱がせてくれなかったし」

「俺が脱がせばよかった?」

「ば、バカ、そういうことじゃない……もう」

 

 ぷりぷり怒りながら零菜はパンツを下げた。

 

「本当にここでするのか?」

「え、しないの?」

「しないとは言ってない。ただ、零菜が声を抑えてくれないと困るなって思っただけ」

「ん……そこは大丈夫だから。結界、ちゃんと張ってるし」

 

 それもけっして万能ではないが、零菜は高い能力を持っている。人払いの結界も短時間なら、上級者にも対抗できるだろう。

 若気の至りというべきか、ここまでされれば綾瀬は拒否しない。夢魔を性的に誘うわけだから、当然に最後まで突き詰めることを前提にするべきなのだ。

 零菜は綾瀬に促されて大木に手を突いた。

 スカートをまくり上げれば、白く形のより桃尻が突き出て、アナルがひくついている。その下からは、綾瀬によって解された秘所が、愛液を滴らせている。

 強い雌の臭いがする。

 発情した雌の臭いだ。

 綾瀬の本能を擽るある種のフェロモンか。ともかく、すでに綾瀬も臨戦態勢になっている。取り出したペニスは勃起していて、屹立し、それを強引に零菜の膣口に押し当てる。

 

「零菜、口、押えろ」

「んっ」

「行くぞ」

「ふうぅ、んんんん♡」

 

 ずぶり、と腰を押し込んで、零菜の膣肉を抉る。

 

(すげえ気持ちイイ。膣内、とろとろでキツキツだ)

 

 二度目のセックスながら、零菜の膣肉は綾瀬のペニスを完璧に受け入れていた。

 挿入したとたんに奥へ奥へと吸い込むように媚肉が蠢き、絡みついてくる。それでいて押し込めば押し込むほどに吸着してきて引き抜こうとすれば襞が引っかかってくる。

 

「ふぐ、んぐ……んふう♡ はあー♡ はあー♡ んふぅ、あふ、んああ♡」

 

 ずるずる、と膣肉をひっかきまわしながら、綾瀬は腰を前後させる。

 膣内にペニスを馴染ませるようにゆっくりとした腰の動きで、零菜を感じさせていく。

 

「ふう、ふう、んふう……ふあ、ふう、ん、ん、んん、あふ、う、う、あ゛、んんっ!」

 

 零菜は口を片手で抑えて、声が漏れないようにする。もう片方の手を樹の幹に突いて体勢を支えているが、徐々に力が抜けてきて、ついには木に頬を押し付けるような姿勢になってしまう。

 

「ふぐ、んん……あ、う……ん、あ、あ、あ、んん、あん♡ あん♡ んん、ふあ、あ、あ、ああ♡」

「零菜、声でかいぞ」

「ふううぅ♡ あ、んあ、らって、こんな、んん、ふあっ、あ、あ、がまん、できないよぉ♡ はう、ん、ふう、ふう、ふうう、んふ、あ、ふああ、あ、あ、あん♡」

 

 ペニスを打ち込むたびに零菜は嬉しそうに声を上げる。そして思い出したように口を噤む。

 

(声、我慢しないといけないのに、出ちゃう。おちんちん、気持ちイイ。熱い、固い、すごい)

「ふぐ、う、ううう♡ う、んお、お、お、ふお♡ んん、ん、ぉあ、んん、ふおぉ、んむ、うう、むうう♡」

 

 強引に声を抑えるので、汚い呻き声のようになってしまう。

 それでも零菜は懸命に声を抑える。

 我慢できないと自覚しながら、口を抑える。

 そうしていると不思議なことに身体がどんどんと熱くなってくる。

 我慢すればするほど、自分が声を漏らしてはいけない状況にいるのだという自覚に繋がる。

 声を漏らしたら、誰かに聞かれるかもしれない。

 結界を張っていても、ここは外だ。

 余人がどこかで見ているかもしれないとか、声を聴かれるかもしれないといった危険を想像することは容易だった。

 

「ふうー♡ ふうー♡ ふうー♡ ふうー♡」

 

 息苦しそうに零菜は呻く。

 そんな零菜の膣奥を突きながら、綾瀬は耳元で囁く。

 

「そんなに声を出してたら、本当に誰かに聞かれるかもしれないぞ」

「ふぐ……ん、んん」

「そうでなくても、見られるかも」

「んんん♡ ん、ふう、ふう、ふあ、あ、ああ、変なこと言わないで、あ、んあ、あ、や、ヤダ、ん、んん!!」

 

 綾瀬の耳打ちにぞくぞくする。

 他人の視線を想像して、膣奥が引き攣った。

 

「零菜、見られて興奮するタイプだったんだな」

「ち、違っ、ひう♡ あ、んあ♡ 見られ、見られる、ん、ひあ、あ、あ♡」

 

 零菜は黒髪を振って綾瀬の言葉を否定する。

 しかし、それでも不随意に動く膣肉までは誤魔化せない。ペニスを締め付ける膣肉は、綾瀬の言葉を肯定するように激しく絡みついてくる。

 

(人に見られるなんて、そんな、絶対ダメなのに……想像したら、何でこんなに――――気持ちイイ♡)

「ふぐぅぅぅぅぅ♡」

 

 がくがくがく、と零菜の膝が笑う。

 

(イク、イクイク、イッちゃうっ、気持ちイイ、気持ちイイ、イク、イクっ)

「ん――――んんんんんんんんんんんんんんんんんんん♡」

 

 零菜は懸命に口を抑えて、絶頂の嬌声を封殺する。

 声を堪えたことで、体内に残った絶叫は膣肉が代弁する。今までにないほど強く激しく痙攣して、綾瀬のペニスを捩じり、絞り上げる。

 

「く、ぐ、強っ、あ」

 

 込み上げてくる射精感を綾瀬は堪えることができなかった。

 零菜の膣奥に埋もれたペニスは、零菜の絶頂とともに精液を吐き出してしまう。

 

「ああ、んふうあぁあ♡」

 

 蕩けた声と表情で零菜は精液を受け入れる。

 魔力が零菜の体内に吸い込まれていく。

 ぎちぎちに締まる膣肉が尿道に残った精液すら吸い出して、綾瀬も腰が抜けそうになる。二度、三度と零菜の膣内に欲望を吐き出してから、深く息を吐き出してペニスを引き抜いた。

 

「はふ、あ」

 

 零菜はうっとりとしながら尻肉をひくつかせる。

 脱力しそうになる零菜を綾瀬は抱きとめる。

 

「ふう、ふう、あう……」

「大丈夫か?」

「ん……平気。はあ……ちょっと、腰抜けちゃった」

 

 苦笑いを浮かべた零菜は体勢を立て直して、パンツを履いた。

 

「う、湿ってる。気持ち悪い」

「……ノーパンで帰るとか」

「できるわけないでしょ」

 

 顔を紅くして零菜は反論する。

 

「まったく、もう……変態なんだから」

「どの口が言うんだ」

「む……」

 

 零菜がジトっとにらんでくるので綾瀬は堪らず口を噤む。

 綾瀬は居候だし、雪菜との関係もあるので零菜のほうが立場は上だ。このままだとどんどん頭が上がらなくなってしまいそうだ。

 

「はあ……なんか熱い、汗かいちゃったね」

「ちょっと休んでいくか」

「そうだね。せっかく公園来たし、適当にその辺ぶらついて帰ろうか」

 

 暁の帝国は熱帯に近い。

 たとえ森の中であったとしても、汗をかくのは当たり前だ。まして、セックスまでしていたのだから、二人とも汗だくになっている。 

 途中、園内の自販機で水を買い求め、喉を潤してから公園を出た。

 

 二人並んで道を歩く。後はもう家に帰るだけと思うと、少しもったいない。零菜とこうして外を歩くのは、久しぶりなのだ。

 小学生の頃ならばまだしも、ある程度歳を重ねると男女で出歩くのが気恥ずかしくなるし、互いに都合がつかなくなる。自然と二人で出かける機会はなくなった。

 

「なあ、零菜」

「ん?」

「ちょっと、休んでいかないか?」

 

 と、綾瀬は提案した。

 立ち止まったところは小さな交差点であった。街中から少し外れたところにある交差点で、右に曲がると怪しげな看板が並ぶ路地に入る。

 昔は獅子王機関が拠点を置いていた場所であり、この辺りでは有名なホテル街であった。

 

「ここで?」

「汗、かいただろ?」

「……変態」

 

 そう言いながら零菜は小さく笑った。

 

 

 

 綾瀬も零菜もラブホテルに入るのは初めての経験だ。

 期待と緊張で胸を高鳴らせながら、中に入った。

 ここは夜の帝国。不老不死の吸血鬼が住まう国だ。見た目で年齢が判断できないし、こういうホテルの受付は、比較的緩い。綾瀬と零菜は簡単に中に入ることができた。日ごろ友人たちと話をする中でここは大丈夫だったとかそういった情報交換をしていたから、狙い目のホテルを訪れたのである。

 

「ふう、んふう……ふあ……う、んん……あ、あ、んあ♡」

 

 ぎし、ぎし、とベッドがリズミカルに軋む。

 綾瀬の手の中で零菜の豊満な乳房が形を変え、グロスで艶を出した唇が悦楽に歪み、艶めかしく舌が顔を覗かせる。

 ホテルの内装は至ってシンプルだ。普通のホテルよりも強い消毒剤の臭いや、ガラス張りの浴室、不可思議な形をした浴槽等、物珍しい部分もあったが、大きな二人用のソファやガラス製のテーブル等があり空調もきちんとしている。

 一通り見て回ってから、シャワーを浴びて、汗を流してからすぐに、二人は身体を重ねた。

 

「はぐ、んふ……ああ……ん……ふう、ふう……ふぐ……あん♡ あ、あ、んあ、あ、大き、ぃ♡ んひあ、ふう、ああ、んああ♡」

 

 零菜の乳房をゆったりと揉む。腰を動かすペースもゆっくり目にして、しっかりと零菜の膣内を時間をかけて味わう。

 先ほどは外でした。

 解放感が今までにないくらいで病みつきになりそうではあったが、ベッドの上での普通のセックスは自分のペースですることができる。人目を気にして感じるというのは特殊なケースであって、人目を気にせず没頭できるこちらのほうが綾瀬は好みである。

 零菜の膣内を堪能する。ペニスをずぶずぶと押し込んで、子宮の入り口を探り当て、そこから襞にカリを引っ掛けながら抜く。

 

「んふ、ぃ、ぃぃ……んあっ、はあっ、ぐっ、んあ♡ あ、あ、んん♡」

 

 零菜は腰をひくつかせながら、あられもない声を出す。

 誰も聞いていないから、思い切り声を上げてもいい。ここはそういう空間なのだから。

 

「あ、ん、ふああ♡ あ、あ、あ、ひぐっ、んぐっ、あ、んおおお♡」

 

 ずぶり、とポルチオを刺激する。

 零菜は腰をくねらせて、軽く絶頂する。そんな零菜の乳首を抓り、首筋を舐めてさらに性感を高めていく。

 

「はぎっ、いぎっ、あ、あ、んあ、そこ、同時、なんて……んひあ、あ、あ、ひあ、め……んふっ、い、イイ、んひい♡ ふあ、ああん♡」

 

 じゅぶじゅぶと腰を動かす度に水音がして、零菜の愛液が掻き出される。排出された愛液でシーツが濡れて染みをつくる。

 潤滑油がたっぷりと出るので腰を動かしやすい。零菜の膣をこねくり回しながら、乳首を捏ねる。零菜は足を綾瀬の腰に回して、ひしと抱き着く。

 

「もうイキそう?」

「んぐ、んふ、はあうっ、ん、い、イク、イキます♡ あん、んあ、お、奥、届くと、もうダメぇ♡」

 

 膣が痙攣してペニスを絞ってくる。

 零菜ははあはあと激しく息を乱しながら綾瀬にしがみ付き、頬に手を伸ばす。

 

「キス、して。しながら、イキたい」

「ん……」

「ふむぅ……ちゅ……れろ♡」

 

 零菜の求めに応じて綾瀬はキスをする。深く口づけて舌を絡めながら、零菜の膣奥を貫く。

 

「ん――――んむぅぅぅ♡」

 

 びくびくと零菜が震えて、鼻息荒く絶頂する。綾瀬の口内に零菜の嬌声が響いてくるようだった。零菜に合わせて射精して、白濁液を注ぎ込んだ。零菜は両足でしがみ付き、本能的に深いところで精液を受け止めようとした。

 

 

 

「はあ、う、ん……あう……ふう……はあ、んん、あん……」

 

 射精しても綾瀬のペニスは衰えなかった。

 目の前にいる魅力的な少女を徹底的に犯してしまいたかった。

 挿入したまま体位を変えた。

 零菜を後ろから抱きしめながら、横たわる。片足を上げさせて、角度をつけて挿入する。激しいピストン運動はできないが、ゆったりと結合を愉しめる。

 

「ん、ん、ん、あん……ふあ、う……ん、これ、好き、かも……ん、あ」

「そう?」

「ん……はあ……気持ちイイ……う、ん……はあ、お腹の中に綾瀬君が、ん、ふ、あぁん♡」

 

 ねちねち、と粘性のある音が結合部から響く。

 注ぎ込んだ精液が混じった愛液が泡立っている。

 熱い膣肉はさらなる精液を欲しがっているように締め付けてくる。その強さは依然として変わらず、体力の続く限り精を絞ろうとしているようだった。

 せっかくシャワーを浴びたのに、すっかり汗をかいてしまった。

 抱きしめる零菜の身体はしっとりと汗ばんでいた。それがさらに密着感を増してくることに繋がる。汗とシャンプーの混じった匂いは凶悪で、綾瀬の性欲をさらに掻き立ててくる。

 夢魔を誘惑する卑しい膣に、綾瀬は射精する。どぴゅどぴゅとこちらも衰えない。精を注がれて零菜は嬉しそうに嬌声を上げる。

 

「ふあ、あ、あああ……熱い、の、いっぱい来てるよ♡」

 

 零菜は精を注がれてイカされてしまう。

 深い中イキに心奪われたような恍惚の笑みを浮かべた。

 

「はあ、はあ、ふう……そろそろ、時間か」

 

 綾瀬は額の汗を拭いて時計を確認する。

 九十分の利用で五千円だ。それ以上になると費用が嵩んでしまう。初めてのラブホテルで、まだまだ欲望は尽きないが、金は尽きる。

 

「大丈夫だよ、綾瀬君。まだ時間、あるよ」

「ん? ああ、ほんとだ」

 

 時計は二十分ほどしか進んでいなかった。

 

「綾瀬君、まだできる?」

「できる。夢魔だからな」

「ふふ、すごいね。普通の男の人って、一回か二回が限度なんでしょ?」

「そこまで連続してする必要ないからな。生物としては」

 

 夢魔である綾瀬は、性的な欲求を長時間維持できる。それは、夢魔にとって性欲が生命活動の維持に繋がる本能だからだ。吸血鬼で言うところの吸血衝動に似ている。

 普通の生き物ならば、性交は短い方がいい。野生化では、隙は少ないにこしたことはないからだ。

 時と場所を選ばずに交尾ができるのはヒトの特徴の一つであって、その中でも夢魔は特別性である。

 

「ん……はあ、全然大きい……」

 

 身体を起こした零菜は、座る綾瀬の腕を抱きながら、ペニスを手淫する。

 綾瀬はそんな零菜の腰を抱き寄せて、頬に手を添えて上を向かせキスをした。

 

「ん……ちゅ……れる、れる……ちゅ……ん、ん、んん……ふう、は、あ……ぁ……ん、ぁ♡」

 

 零菜は舌を自ら動かして綾瀬を求めた。

 舌と舌を絡ませるだけでなく、唇を舐め、顎先にも舌を伸ばした。

 

「綾瀬君……今度、わたしが上になるね」

 

 そう言って零菜は綾瀬の股の上に跨った。

 手淫でさらに大きくしたペニスを膣口に押し当てて、その上に座り込んでいく。

 

「はぁう、ううう♡ んあ、あ、すごい、突き上げてくる♡ は――――あぁ♡」

 

 恍惚の吐息を漏らして、零菜の膣にペニスがすべて収まる。

 びくびく、びくびく、と媚肉が震えている。

 

「ん、ふう……動く、ね……んんっ、ん、あん♡」

 

 ずちゅ、ずちゅ、と零菜の尻が上下する。

 今までは綾瀬が一方的に零菜を責めていた。自分で快感をコントロールできなかったが、騎乗位だとその逆だ。

 零菜は自分で自分の気持ちいいところを探りながら、腰を動かすことができる。

 

「んあ、ふう……ん、ん……んん……はあ、んあ、はあ、どう、かな? 気持ちイイ?」

「ああ、最高」

「えへへ……よかった。んん、ふうあ、ん……ん……はあ、はあ、はあ……ん、ふあ、う……んあ、んあ、んん、ふうあ、んは、んへあ、はあう♡」

 

 腰をくねらせながら零菜は快楽に溺れていく。

 粘つく音を自分で出して、ペニスを挿入したままの膣を自分で上下に動かし、快楽を貪る。今までとは違うセックスに零菜は飽きることなく興奮を高めていた。

 

「ん、きゃ……ふあん、綾瀬君から動くの、ナシ、今はわたしがするのっ」

「俺もしてもらってばかりだと、申し訳ないから」

「そんなこといって、ん、く、はう……あ、う、んん……すご、突き上げ、あ、んあ、ふぐ……あ、んん♡」

 

 零菜の膣奥を突くと同時に綾瀬もペニスを摺り上げられる。柔らかく吸着してくる肉襞は凶悪で、零菜の秘所はすっかり綾瀬のペニスの形を覚えて、適切に搾り取ろうとしてくる。

 綾瀬は零菜の尻を鷲掴みにしてバランスを取りつつ、腰を突き上げる。零菜にイニシアチブを握らせてばかりは性に合わない。

 

「んひゃああ、んあぁ……あ、あ、あ、ふぐ……あ、い、イイ♡ ん、あ、イク、来る、ん、は、うう♡」

「ん、零菜、俺もイク」

「うん、来て、膣内、来て、イって、射精して、いいから」

「ぐ、うう……射精すぞ」

「ふぐ……あ――――んはああああああ♡」

 

 零菜は背中を反らして舌を突き出し、絶叫した。

 迸る精液が夢魔の魔力を内包し零菜の子宮を堕とす。

 

「ふあ、イク、イク、あ、う――――また、イク、あ、あ、あ! 魔力、染みて、んひ、気持ち、イイぃ♡」

 

 とろんとした笑顔をだらしなく浮かべて零菜はオーガズムを味わう。

 そして、繋がったまま零菜は崩れ落ちた。綾瀬の上に身体を倒して、息を整えている。

 そんな零菜を抱きしめながら、綾瀬は時計を確認した。

 

「まだ、三十分? あの時計変じゃないか?」

 

 もう十分に時間が経っているはずだった。

 セックスに没頭して時間が経つのが早いと思うのならばまだしも、その逆は不自然だ。

 

「はあ、ふう……ん、大丈夫だよ。時計は壊れてないよ」

「そうか? でも、まだ三十分しか経ってないことになるぞ」

「うん、外ではそうだね」

 

 零菜は綾瀬にしがみ付きながら、腰を揺らし始める。

 膣内のペニスを勃起させるように優しく、それでいて抜けないよう押し付ける腰使いだ。

 

「ふう、はあ、ん……はあ……はあ……うぅ」

 

 吐息を荒げながら零菜は綾瀬の耳元で快楽に染まった声を漏らす。

 

「外ってどういうことだ?」

「そのままの意味だよ。ん、はあ、時間の流れが違うから。はあ、はあ、はあ……ふう、ん、わたしの眷獣にね、時空間を操れる子がいるんだ」

「まさか……」

「うん、その子に手伝ってもらって、時間の流れを変えてみた、んあ、う……ふう」

「さらっとすごいこと、を」

 

 零菜の喘ぎ声が耳元で聞こえる。ただでさえ優しく扱かれているのだ。興奮しないわけがなかった。

 

「ふあ……う……んふふ、勃ってきたぁ♡ はあ、はあ、ん、もっと、もっといっぱい大きくして♡ はあ、う、んん、ふう、はあ……んあ、ふう、ふふ、膣内で、たくさんイって、ね……はあ、はあ、ママよりわたしのほうが、ずっと綾瀬君を気持ちよくしてあげられるんだから」

 

 零菜の腰の動きが大きくなってくる。

 綾瀬のペニスが固くなって、抜けにくくなってきたからだろう。腰を前後に揺すり、上下に動かしながら、摺り上げてくる。

 

「時間、気にしなくていいよ。ざっと三倍くらいに伸ばしてるから」

「三倍って、そんな滅茶苦茶な」

「えへへ……いっぱいできるね」

 

 深紅の瞳を輝かせて零菜は愛らしく笑う。

 純朴な少女のような笑みを浮かべながら、卑猥な腰使いで綾瀬を責め立ててくる。

 零菜の反則極まりない能力に恐れ戦きながら、負け時と綾瀬は腰を突き上げたのだった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。