※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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別物 17話

 家族三人での旅行を終えて自宅に戻ってから一週間が経った。雪菜との関係も零菜との関係も取り立てて変化はなく、夜な夜な身体を交える生活は続いている。時に気まぐれに、時に競うように綾瀬と肉体関係を継続する母娘。心なしか旅行に行く前よりも、一日辺りのセックスの回数が増えたようにも思う。日常から離れた環境に身を置いて、やったことと言えば日がな一日セックスばかりだったのだ。使ったことのない玩具を使い、したことのないプレイに興じ、新しい快感を知ったが、気がつけば旅行期間を丸々性欲の発散に使い切ったという恐ろしく退廃的な旅行だった。

 家族の形が多少変わったものの、三人での暮らしそのものは継続している。外での雪菜は相変わらず、生真面目で優秀な攻魔師であり、外での零菜も明るく、気さくな優等生であった。

 

「ん……ちゅ……ちゅぷ……れる……れる……んちゅぷ……ちゅぷ……へう、ん……れる、れろぉ……」

 

 明朝にベッドに潜り込んできたのは雪菜だった。零菜がまだ起きる前に綾瀬の部屋を訪れた雪菜は、寝ぼけ眼の綾瀬をそのままに、朝一番のフェラチオを始める。生暖かい快感が股間から競り上がってきて、綾瀬の意識は完璧に覚醒する。

 ジャージのズボンもパンツもズリ下ろされて、代わりに股間に艶やかな黒髪が埋もれている。前髪の隙間から覗く黒瞳が上半身を起こした綾瀬を見上げて笑う。

 

「ちゅぱ……おはよう、綾瀬君。今朝もすごい元気だね」

「おはようございます、雪菜さん。いきなり、ですね」

「様子を見に来たら、ここが苦しそうにしてたから。れちゅ、ちゅ……れろぉ……ダメだった?」

 

 雪菜はたっぷりと涎を絡ませた舌で亀頭を舐る。ざらつく舌の腹を敏感な亀頭に押し当てて、ゆっくりと時間を掛けて裏筋から鈴口まで舐め上げる。綾瀬と繰り返し交わることで、雪菜の舌技のレパートリーが増えていて、まるで別の生き物が這い回っているかのような感触がする。熱い吐息が絶えず吹きかけられ、ぴちゃぴちゃと音を立てながら陰茎の根元から先端まで涎が塗布されていく。

 こんなにねっとりと舐められたら、起きたばかりでは耐えられない。意識が覚醒する前から溜め込まれた快感が、雪菜がペニスを頬張っているという視覚情報で加速されていくのだ。 

 

「く……雪菜さん、ヤバい、それは」

「ん……ちゅぷ……いいよ、朝一番、いっぱい出して、はむ、ちゅ……れろれろ」

 

 雪菜は射精の気配を感じて目を細め、ペニスを根元まで咥えた。舌を激しく動かして亀頭周辺を愛撫しながら、唇で陰茎を扱く。

 

「ちゅぶ……ちゅぶ……ちゅぶ……ちゅぶ……じゅる、じゅる、じゅるる……ん、ん、ふむ……んむ……じゅる……ちゅる……じゅるる」

 

 ペニスを啜りながら頭を振る雪菜。激しくペニスを吸い立てる雪菜の責めに綾瀬は耐えきれない。腰が溶け落ちそうな快感と加速度的に高まる射精欲求。それが合わさって、綾瀬はなすすべなく精液を吐き出してしまう。

 

「ん……んん……んふ、んく……ちゅる……じゅるる」

 

 雪菜は待ってましたとばかりに精液を啜る。当たり前のように喉を鳴らして綾瀬の精を胃に送り込んでいくのだ。

 雪菜の口の中で二度三度と跳ねたペニス。尿道に残った精液すらも、雪菜の口内に吸い出されてしまう。

 

「ん、ちゅ……はあ、はあ……ふふ、昨日の夜にも射精したのに、こんなにいっぱい。いつも回復が早くて、すごいね」

 

 一発抜いた後、雪菜は口の中に残った精液を味わうように涎を嚥下する。綾瀬の魔力を取り込んだからなのか、最近の雪菜は女性的な魅力を強めていた。二十年あまり母親としての面を強く押し出していた反動なのか、今の雪菜は「女」に目覚めていて、外見は変わらないのに纏う雰囲気に色気を感じるのだ。

 ずっと息子して育ててきた綾瀬を「男」として見てしまっている。その事実を雪菜は自覚している。止めなければという段階はとうに過ぎていて、今は零菜と一緒に、この生活に溺れることを良しとした。

 雪菜は陰茎を握って、ぎゅっと先端に向けて絞る。尿道から精液混じりの先走り液がにじみ出る。残された最後の一滴を、雪菜は鈴口に口付けをして拭い取った。

 

 

 

 ★

 

 

 

 綾瀬が朝食を済ませてテレビを見ていると、洗面所で寝癖を直していた零菜がリビングに戻ってきた。休日の朝に零菜が起きてくるのは、珍しい。休日の零菜は、早くても午前九時まではベッドから出てこないのが普通だった。しかし、ここ数週間は休日でも一時間は早く起きてくるようになった。雪菜と綾瀬の関係を警戒してのことだったが、とうの雪菜は娘の小さな嫉妬心には無頓着なのだった。

 

「じゃあ、行ってくるね」

 

 土曜日の朝であっても、何かと忙しいのが社会人であり母親だ。子どもの朝食を用意してから、スーツに身を固めた彼女は、二十代前半の幼さすら感じさせる外見にしっとりとした大人の女の魅力を詰め込んだアンバランスさがあった。今日、雪菜は仕事があった。時期にもよるが、忙しいときには土日にかかわらず雪菜は出勤する。今回は少し長めの、三泊四日の出張だった。

 

「行ってらっしゃい」

 

 零菜は髪先を弄りながら、気のない返事で雪菜を送る。

 

「わたしがいないからって、羽目を外しちゃダメだからね」

「はいはい」

 

 零菜の空返事に満足したわけではないが時間も時間だ。雪菜は小さくため息をついてから、ショルダーバッグを肩に提げて出かけていった。

 

「まったく、何が羽目を外しちゃダメ、だよ。綾瀬君のチンポしゃぶってばっかの口が言っても説得力ないっての」

 

 唇を尖らせて辛辣なことを呟く零菜。間違いではないだけに、雪菜本人がその場にいても反論はできなかっただろう。零菜は確認していないが、今朝も、朝一でフェラチオをしたばかりなので尚のことだ。とはいえ、母と娘の力関係は健在だ。零菜が雪菜にマウントを取れるのはベッドの上だけで、それもその時の流れ次第だ。

 しかし、少なくとも三日は雪菜は帰ってこない。つまりずっと綾瀬と二人きりということだ。余計な邪魔が入ることなく、不埒なことをし放題。零菜がこの日を楽しみにしていたのは言うまでもない。

 そうと決まれば、行動開始だ。善は急げとも言う。雪菜に先を越されてきたが、この三日で一気に追い抜いてやると意気込んだ。

 

「綾瀬君、これからどうしよっか?」

「うわ」

 

 零菜は、ソファに座っていた綾瀬に後ろから抱きついた。

 どうするもこうするも、零菜はやる気満々だ。

 

「零菜、危ない。落とすところだった」

「ごめんごめん」

 

 綾瀬は持っていたスマートフォンを肘掛けの隣に置いてあるテーブルの上に置く。それから、零菜の髪を梳いて、そのさらさらとした手触りを楽しむ。

 

「ん、う……」

 

 零菜の柔らかい唇が綾瀬の首に触れる。そのまま、白い牙が皮膚に食い込んで血が滲む。吸血によって生じる快感が綾瀬の性欲を刺激する。

 

「綾瀬君……」

 

 零菜は血のついた唇をぺろりと舐める。艶めかしい表情を浮かべて、綾瀬に体重を掛けてくる。このまま、行為に及ぶか。零菜にも綾瀬にも、欲望を止める理由のほうがなかった。あと少しでキスをするというときに、インターホンが横やりを入れる。

 

「何、いいところで」

 

 むくれながら零菜は玄関に向かった。誰が来たのかは分かりきっていた。

 

「おはよう、萌葱ちゃん」

「おはよう、零菜」

 

 異母姉の萌葱が、そこにいた。

 彩海学園の制服を着ている。

 

「休みなのに、なんで制服?」

「朝一で学校行ったからね。忘れ物取りに」

「月曜じゃダメだったの?」

「金曜に使った体操着、ほったらかしにできないじゃん」

「あー、それなら、そうだね」

 

 体育の授業でかいた汗をたっぷり吸った体操着だ。袋の中で二日も経過すれば、大変なことになるだろう。一部のマニアには、垂涎の玩具になるかもしれないが、萌葱はお断りであった。そして、それは零菜も同じ意見だ。面倒だが、真っ先に取りに行こうと思うのは当たり前だ。

 

「どうしたの、今日は」

「雪菜さん、しばらくいないんでしょ?」

「うん」

「実はうちもなんだよね。で、雪菜さんがそれならうちに来ればいいよって言ってくれたんだよね」

「ええ、聞いてないけど!?」

「ああ、今朝会ったときに、そういう話になっただけだからね。あれ、何かダメだった?」

「そんなことないよ、上がって」

 

 異母姉をむげにすることもできず、零菜は萌葱を家に上げた。萌葱に思うところはないが、雪菜に対してはいろいろと言いたいことが山ほどできた。雪菜のことだから親切心で萌葱にそう言ったのだろうが、いろいろなことが台無しになってしまった。

 

(綾瀬君と二人だけでずっとイチャイチャする予定だったのにー!)

 

 内心でむくれながらも、萌葱そのものは歓迎だ。予定が変わったが、親がいないというのは気楽なもので、それはそれとして楽しめばいいのだ。夜更かしして遊んでいても、怒られないし、だらだら寝てても怒られない。物事はポジティブに考えるべきなのだ。

 

「綾瀬君もこっちに来てたんだね」

「萌葱さん、おはよう」

「おはー」

 

 ひらひら手を振る萌葱に綾瀬もにこやかに応じる。

 

「萌葱ちゃん、何か食べる?」

「何があるの?」

「んーと、カステラとチョコとポテチ、とか」

「じゃあ、全部」

「はいはい」

 

 零菜は初めからそのつもりだったのか、あっさりと萌葱の提案を受け入れて冷蔵庫からカステラとチョコレートを取り出し、食器棚の一番下の扉を開けてポテトチップスの袋を引っ張り出した。

 

「いい感じのカステラだね」

 

 切り分けたカステラを三切れ、テーブルに置いた零菜に萌葱が言う。

 見るからに高級そうなカステラだ。食べてみると、しっとりとしていながらも、ふんわりとした甘みが口の中に広がる。

 

「和菓子柳沢のお菓子だって。ママがもらってきたヤツだけど」

「有名なところじゃん。毎日行列ができるって、この前ネットで見たわ」

 

 柳沢は暁の帝国でも老舗の和菓子屋だ。京都で修行したという店主が作る和菓子はどれも絶品で、特にカステラはテレビでも何度も紹介されている。高級品が自然に流れてくるのも、暁の帝国の皇族ならではというところだろうか。

 

「零菜、綾瀬君、ゲームしよー」

 

 我が物顔でテレビゲームを始める萌葱。長女らしい横暴さで妹と弟を取り仕切り始める。綾瀬はすんなりとコントローラーを手にし、零菜も苦笑しながら席に着いた。

 綾瀬と零菜から見て一つ年上の萌葱は、なかなかの料理上手でもあった。母親の浅葱がどうにも料理が苦手だったので、自然と萌葱が料理をする機会が多くなったのだ。泊めてもらうのだからと、その日の夕食は萌葱が作った。

 萌葱の手料理に舌鼓を打ち、テレビをだらだら眺めて、再び往年のテレビゲームに興じる。土曜日は、そうして過ぎ去っていったのだった。

 

 

 綾瀬がベッドに寝転がって漫画を読んでいるところに、零菜がやってきた。魔方陣を伝い綾瀬の家にやって来たのだ。物理的な距離を無視し、互いの家を行き来できる転移の魔方陣は、雪菜と零菜にとっては綾瀬の家にこっそり忍び込んで逢瀬を楽しむ大切な小道具だ。

 

「零菜、やっぱ来たな」

「分かってた?」

「そりゃな」

 

 萌葱が来たことで中断してから、半日以上が経過している。零菜がそのまま明日まで静かに眠りに就くとは思えない。

 セックスするとしたら、萌葱が寝てからだ。綾瀬の家なら声は萌葱には届かない。

 

「萌葱さんは?」

「寝た」

「そう……可愛い格好だね」

「ありがと」

 

 零菜ははにかみながら自分の服の裾を掴んで見せる。いわゆるベビードールだ。薄桃色のシルクの一枚布だが、布が薄すぎて透けている。身体を隠す意味を成していない。零菜のわがままな肢体を惜しげもなく強調する恐ろしい服だった。

 

「綾瀬君、しよ」

 

 零菜の瞳が紅く染まる。澄んだ空色の瞳は、ルビーのように真っ赤になって綾瀬を見つめる。

 零菜はベビードールの胸元に手をやって、蝶結びにしていた結び目を解いた。はらり、と前が開いて、大きな胸が露わになる。

 

「脱ぐんだ」

「来たままがいい?」

「それも悪くないかなって」

「……皺になるから、ダメ」

「残念」

 

 服を脱いだ綾瀬は、零菜を抱きしめる。柔らかくしなやかな零菜の身体をそっと抱きながら、背筋を辿ってパンツに触れる。太ももの脇にある紐の結び目を解く。紐パンの紐を解くこの時が堪らないのだと言うと、零菜は「ヘンタイ」と呟く。

 

「ふ……ぁ」

 

 零菜の股に手を伸ばして、クリトリスを指で撫でる。零菜は小さく腰をひくつかせながら、綾瀬の耳元で喘いだ。

 

「零菜、触る前から濡れてないか?」

「ん……ぁ……それは……ぁ……ん……くぅ、ぅ……ふう……ぁ♡」

 

 ぴくん、ぴくん、と敏感に反応する零菜。湿った零菜の膣口は、綾瀬の推測を裏付ける。零菜の膣口を愛撫しながら、白い喉を甘く噛む。

 

「ふわ、ぁ、う……ん、あぁ、ん、あ、あ、あっ、あっ……あっ♡」

 

 吸血鬼ということもあって、零菜は首が弱い。吸血鬼は他の吸血鬼に噛まれ、血を吸われると「上書き」の危険が生じる。生存本能の一端として、他者に噛まれることに潜在的な嫌悪感があるのだ。だが、それを綾瀬がすると逆に気持ちが盛り上がる。タブーを犯しているという感覚が、零菜の心に火を点ける。

 

「ふうー♡ ふうー♡ ふうー♡ んふう、はあ……んあっ、はふっ、く、う……あん♡」

 

 膣からの分泌液が多くなってきて、綾瀬の指を濡らしている。最初から軽く興奮していたらしいので、それも宜なるかな、だ。

 

「俺に見られて、興奮してた?」

「あ……う……ん…………ぅ、うん」

 

 こくり、と零菜は頷いた。

 素直に答えたものの、零菜は耳まで真っ赤になっている。相当、恥ずかしいようだ。そんな零菜にGスポットを削るように愛撫するご褒美を与える。

 

「はっ、あうっ、あああっ、ん、そこっ、いきなりっ♡」

「零菜、好きだろ?」

「んっ、んん、あっ、好きっ、そこ、好き、好きだから! そこばかり、くちゅくちゅだめぇ♡」

 

 腰が勝手に動き出す。綾瀬に穿り回して欲しいと媚びを売るように。Gスポットを重点的に穿り返されて、零菜は早くもイッてしまった。

 

(わたしの気持ちイイ場所、全部、完璧に知られちゃってる)

 

 イキながら零菜はそう思った。

 膣の中、零菜自身ですらあまり弄らない性感帯を綾瀬は的確に探り当て、快感を与えてくる。オナニーでもこんなにあっさり絶頂したりしないのに、綾瀬には簡単に屈してしまう。

 

「はあー、はあー、はあー、んふう、ふ、あ……ふう、はあ、はあ、んあっ」

 

 綾瀬は零菜をベッド上に押し倒した。

 

「もう、準備はいいな?」

「あ……うん」

 

 綾瀬のペニスは天を突かんとするほどにそそり立っている。ガチガチに固まって、血管が浮き出ている。グロテスクで魅力的な雄の象徴を前に零菜は今すぐにでも組み敷いて欲しくなる。

 

(す、すごい、おっきくなってる。固そうだし、カリとか張り出てて、気持ちよさそう♡)

 

 すっかり興奮した子宮がペニスを受け入れるために下りてくるのを感じた。零菜の身体は綾瀬をセックスするのに適した形に作り替えられてしまったようだ。

 

(わたしの身体が綾瀬君を欲しがってる)

 

 もはや期待しかない。一秒でも早くぶち込んで、子宮まで貫いて欲しいのだ。その期待感を込めた視線で綾瀬を挑発する零菜に、綾瀬の雄は我慢の限界だった。零菜の片足を持ち上げて、秘所をぱっくり広げ、ペニスを挿入した。

 

「ふ――――あああああ♡」

 

 零菜の喉から卑猥な悲鳴が漏れ出る。

 燕返しの体位だ。強い摩擦が生まれるこの体位は、ペニスにも膣にもより多くの快感を与えてくれる。挿入と同時にキツキツの媚肉がペニスを挟み込んでくる。濡れて雫を零していた零菜の膣口をペニスでしっかりと塞いで、さらに深々と押し込んだ。亀頭の先端が、コリコリした壁に当たる。膣の最奥を探り当てた綾瀬は小刻みに腰を動かして、この壁を繰り返し突く。

 

「あ、あ、あひっ、ひはっ、んあっ、あ、あ、あっ、んあっ、あんっ、ふぁん♡ はあん♡ ああ、あ、んあっ、ああ、奥、届いてる♡」

 

 零菜はすぐに嬉しそうに声を上げた。

 強すぎない刺激を零菜の膣奥に蓄えさせる。ポルチオを直接突かれる感覚は、指では味わえない。玩具を使っても、零菜は強い刺激が怖くてそう何度も自分で体験することができない。綾瀬はそんな快感を的確に零菜に送り込んでくる。

 

「んあ、ふわぁ、あん、んあ、んああ、ああ、気持ち、イイっ、ひはっ、あん、ああっ、あん、くふあっ、ひあ、ああ、ああ、あああ、イイ、イイ、んく……ぅ、ん、ああん♡」

 

 零菜の膣の中でペニスの動きが大きくなっていく。カリが肉襞をひっかきながら前後に動く。リズムをつけて腰を動かし、零菜の膣肉を責め立てる。

 

「んく……ふぐ……ああ……んあ……ひはっ、あ、あ、んん、あっ、ああ、うああ、ん、ふあ、あん、ああ、ああん、あ、あっ、あ゛、ぐ、ん、ふはっ、はあ、はあ、あ、あ、ああっ」

 

 パンパンパンと音を立ててペニスを打ち込んでいく。零菜の膣が何度も震えて、小刻みに引き攣ったような動きをする。こうしている間にも何度もオーガズムを体験しているのだ。零菜の感じやすさに綾瀬は嬉しくなってしまう。魅力的な身体を持つ少女をこうして蹂躙し支配する感覚は、男の性だろう。零菜を完全に堕とした達成感は他に比べるものがなく、一突きごとに零菜が上げる悦びの声がますます綾瀬を興奮させる。

 

「ひぅ……あぅ……んくう……あっ、あっ、ああっ、そんな、固い、ぃ、ん、強いの、ふあっ、あっ、ずるい、ぃぃい♡」

 

 また絶頂した。零菜の表情が崩れて、舌が突き出る。まるで打ち込まれるペニスに押し出されたかのようだ。喉も身体も反らして、汗と涎を流して快楽に溺れている。そんな幼馴染の身体を綾瀬は容赦なく蹂躙していく。零菜の望むままに、徹底的に綾瀬のペニスを刻み込んでいく。

 

 

 

 ★

 

 

 

 萌葱が零菜の家にお泊まりするのは、久しぶりだ。母親違いの姉妹、それも皇族でとなると複雑な関係に見えるが、姉妹の仲は頗る良好だ。母親同士も学生時代からの付合いで、ともに死線をくぐり抜けた戦友というから、気心が知れている。萌葱は零菜に全幅の信頼を寄せているし、零菜もまた同じだ。気がかりなのは幼馴染の綾瀬だ。萌葱にとっても弟みたいなものだが、零菜と一緒に育ってきた彼もすっかり男になっている。

 綾瀬とセックスしたときのことを思い出して、身体を慰めるのも珍しいことではない。弟だったのに、いつの間にかその存在は大きな物になっていた。身体を許してもいいと思えるくらいに明確な異性となっていた。

 そう考えると零菜は恋敵になるわけだが、だからといって何かしら悪意を持って接するかというとそうでもなく、感情の置き場が難しい状況になっていた。

 電気を消してベッドの上に寝転がったまま一時間ばかり過ぎただろうか。寝付きが悪かったので、水を飲みに部屋を出ると、家の中の静けさが逆に耳に響く。

 

(まるであたししかいないみたいじゃない)

 

 と、心の中で呟いてから、ふと綾瀬の部屋の扉を見る。この向こうに、綾瀬はいない。彼はこの部屋に描かれた魔方陣から自宅に帰っているはずだ。

 零菜の部屋を見る。こっそり魔力を探る。吸血鬼は魔力の塊だ。扉一枚隔てた向こうにいるかどうかは、特別な対策をしていない限りはすぐに分かる。

 

(零菜いない。まさか、綾瀬君の家に?)

 

 この時間にこっそり家を抜け出して男の家に行く。不埒な気配を感じる。萌葱は、いけないと思いながらも、確かめずにはいられなかった。

 まさか、とは思うが零菜が綾瀬を想っているのは知っている。とても可愛いし、零菜に言い寄られれば大抵の男は墜ちるだろう。その逆もまた然り。綾瀬から迫ったとしても、零菜はおそらく拒否しない。

 

「ごめん」

 

 好奇心が勝ってしまった。何事もなければ別にいいのだ。綾瀬の部屋に入り、魔方陣を潜る。綾瀬の自宅のリビングに繋がっていて、そこは真っ暗だった。綾瀬は自室にいるのだろう。ドアの隙間から、明かりが漏れている。そして、漏れているのは明かりだけではなく、

 

「ふあ、ああん♡ 綾瀬君、ん、あ、もっと、あん、奥、シテぇ♡」

 

 聞いたことのある声が、一度も聞いたことのない声音で聞こえてくる。

 

(零菜……!)

 

 思わず萌葱は口を手で塞いだ。

 ドアまでは一メートルもない。薄い木の板一枚を挟んだ先で、綾瀬と零菜が交わっている。

 

(何これ、零菜なの? あの娘が、こんな声だしてんの?)

 

 頭の片隅ではこうなっているのではないかという予想はしていた。年頃の男女なのだから。しかし、聞こえてくる零菜の声は予想以上だ。妹の声でAVで聞くような台詞が垂れ流されているのだ。家そのものが遮音性が高く、魔術でさらに防音しているので近所にはまったく聞こえていないだろうが、同じ家の中だと嬌声がよく響く。

 萌葱は生唾を飲んだ。妹の嬌声を聞いて、ベッドの軋む音を聞いて、心臓がドキドキしている。このまま何も聞かなかったことにして帰ってもよかったのに、やはり好奇心が勝ってしまった。ドアの隙間から、ベッドが見える位置にあったのも災いした。萌葱は僅かな隙間からでも、弟と妹の交わりの仔細を見ることができたのだ。

 

(うわ、すごい……零菜の膣内に綾瀬君のががっつり挿入ってる……)

 

 パンパンパンと音がして、零菜の乳房が前後に揺れる。

 零菜は四つん這いになって、綾瀬が背後からペニスを打ち込んでいる。しっかりと腰を掴み、逃げられないようにして、突き込んでいる。零菜は蕩けた表情を浮かべて、ペニスが動くたびに気持ちよさそうに喘いでいる。

 

(ヤバい、目が離せない)

 

 萌葱はいつしか綾瀬と零菜のセックスに見入っていた。火照る身体を持て余し、その場にしゃがみ込んで自慰を始めてしまう。

 

「あく……ん、ふあ、はあ、はあ、う、んんんっ、あ、あ、あ――――また、イク、ん、んああ♡」

 

 零菜の背中が反った。絶頂したのだ。同時に綾瀬も射精した。零菜の膣内にドクドクと雄の汁を流し込んでいるのだ見て取れる。すごい臭いが漂ってくる。精液の濃い臭いが萌葱のいるところまで届いているのだ。

 

「綾瀬君、ちょっと待ってて」

 

 絶頂の余韻に浸りながらも零菜は綾瀬にそう言ってベッドを下りる。次の瞬間、零菜の目が扉の向こうの萌葱と合った。にやり、と零菜が笑う。

 

「ヤバ……!」

 

 萌葱が覗いていることは、零菜にバレていた。立ち上がろうとしたが時すでに遅く、ドアが開く。

 

「萌葱ちゃん、覗くのはよくないよ」

「れ、零菜……その、あの……」

 

 萌葱は冷や汗を流して言い訳を考えるが何も出てこない。言い訳のしようがないのだ。セックスを覗いただけでなく、それをおかずにオナニーしてしまった。それをバッチリ見られて現場を押さえられたのだ。万事休すだった。

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