暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
やはり、というべきか。
一日の仕事を終えて滞在先のホテルに戻った雪菜は、飢餓にも似た強い性欲を覚えていた。そうなるだろうという予想はしていたが、いざ、こうなると悶々としてしまう。
国の大事を預かる皇族の一員として、昼間はずっと肩肘を張っている。今まではそれでも大したストレスを感じなかったし、私情よりも仕事を優先できる生来の生真面目さは、幼少時からずっと変わっていない。公務となれば、率先して働くし、求められる以上の結果で応えてきた。
ストレスは感じていなかっただけで雪菜の心身に蓄積していた。
結果を求められる仕事、注目される皇族としての立場、反抗期に入った娘、かつてのようにはいかない夫との関係、人には見せない悩みがたくさんあって、誰かに相談したり愚痴を言ったりすることに不慣れな雪菜は自然とそういったストレスを心の底に仕舞い込んでいたのであった。
それをセックスという手段で解消したのが綾瀬だった。
セックスは愛を確かめる行為であり、子どもを作る行為だ。快楽を優先するものではない。昔の雪菜ならば、快楽を優先するセックスには眉を潜めたことだろうし、そうやって道を誤ることは厳に避けるべきだというスタンスだった。それが今となっては義理の息子とのセックスをストレスのはけ口にしている。冷静になるといつも情けなくなる。はしたない、だらしない行為だと思っていたことに強い魅力を感じていて、自制することができないのだから。そういう行いを、最も忌むべきものとしていたのに、この年になって娘と同い年の男に熱を上げているどころか、娘と一緒に乱交までしているのだ。
「ん、ん、ん……はあ……ん、はあ……ん、ふう、ふう、はあぁ♡」
熱い吐息をベッドで零す。
バスローブの全面を広げて、あられもない姿をさらした雪菜は一人、義息を想って自慰に耽る。太ももを擦り合わせ、秘所を指で弄る。
たっぷりと愛液を湛えた蜜壺の入り口が、くちゅくちゅと水音を鳴らしている。
「あ、ん……ん……ぁ……気持ちイイ……ん、綾瀬君、ん……そこ、はう……ん、あっ、んんっ……」
多くの魔物を討ち、魔族を、魔導犯罪者を倒してきたとは思えない白魚のような綺麗な指が、淫らな分泌液に濡れている。
膣に挿入した二本の指で、Gスポットをひっかき、肉襞をなぞり、クリトリスを嬲る。そうやって得る快感を唇を噛み締めながら堪能する。
自慰行為も、最近まではほとんどしてこなかった。
セックスの快感を雪菜は知らなかったのだ。綾瀬と過ちを犯したことで、それまで培ってきた倫理観の根本が崩れてしまった。
綾瀬と交わることで得られる快感は、雪菜の常識を覆した。それを得るためなら、どんなはしたないことでも許容できるというくらいに堕落して、それを自覚しながら抜け出すことができない泥沼に嵌まっていた。
こんなに気持ちがいいのだから、抜け出す必要はない。綾瀬とセックスすれば、辛いことも忘れられる。麻薬のような快感に雪菜は痺れ、気がつけば求めるようになっていた。
「は、ふ……んっ……はあ、はあ、んあっ、う、ふう……はあ……ん、はあ、はあ、んん、まだ、まだ、足りない……もっと奥、ん、綾瀬君ので、ふう、ふうん♡」
指を根元まで押し込んでも、膣奥には届かない。雪菜が大好きなポルチオを太いペニスで激しく責められる快感は、自慰では決して味わえない。まして、義理の息子に犯される背徳感を得るのは不可能だ。
オナニーだけでもストレスは解消できる。しかし、やはり本物のセックスのように深い満足感には届かない。
膣で足りない快感を雪菜は乳首を虐めることでプラスする。
腰を振り上げ、膣と乳首を同時に愛撫して、綾瀬に責められるシチュエーションを想像する。綾瀬の口が乳首を吸い、ペニスが膣を強引に押し広げる。そそり立つペニスが膣をガンガン突いて、キノコの傘のように広がったカリが肉襞を引っかける。
「は――――ぁう、ん……あ、そこ、イイ、ん、はう、ん、ああ……ん、ちゅ、あふ、んんう♡」
雪菜は乳首を責めていた指を口に運んだ。綾瀬のペニスに見立ててしゃぶる。
臭いも味も求めるものとは全く違う。物足りないのは仕方がないが、これでも雰囲気を感じることはできる。想像を刺激するための小道具だ。
「はふ、ん……ちゅ……んん、はうう、ん、あ、イイ、んぁ、れろ……ちゅ……ん、もっと、はあ、はあ、ぁぁ♡」
イク、イク、という言葉を声を押し殺しながら呟く。
ホテルのベッドの上で、雪菜は一人で欲望を解消する。もはや昔の自分には戻れそうもないし、そのつもりもない。綾瀬との肉体関係は、これからもずっと続けていく。セックスをしない日常に戻るという選択肢はもうないのだ。
たった一日傍を離れただけでも、こんなにも切ないのだ。次に綾瀬に会えるのは早くても三日後だ。それまで、雪菜はベッドの上で一人寂しく自慰で身体を慰めることしかできないのだった。
■
雪菜がホテルで身体を持て余しているとき、綾瀬の自宅でもちょっとしたトラブルが起こっていた。綾瀬と零菜のセックスを萌葱が目撃してしまったのである。
腰を抜かした萌葱を零菜は強引に部屋の中に連れ込んだ。
弟と妹の絡みをのぞき見し、興奮してオナニーした。何とも情けない気持ちの萌葱は、まさに断頭台に上がる直前の死刑囚のような面持ちだ。穴があったら入りたいという強烈な羞恥の念で、泣きそうだった。
「萌葱ちゃん、わたしたちのセックス覗いてオナニーしてたんだよ」
と、零菜が追い打ちを掛ける説明をした。
「れ、零菜っ、それ、そんな風に言わなくても」
「だって、そうでしょ?」
「あ、そ、れは……」
零菜にさらっと指摘されて、萌葱は言葉に窮する。綾瀬の前に引き出されて、万事休すの状態だ。綾瀬もすでに分かっているのは明白だが、改めて指摘されると苦しい。
「萌葱ちゃんも綾瀬君としたことあるんでしょ?」
「え、あ、知ってたの?」
「まあねー」
零菜は特に気分を害した感じでもない。
零菜にとって昔から綾瀬は思い人だ。それなのに、萌葱と綾瀬がセックスしたことがあると知っていても、不快感を示したりしないのだ。
「別にわたしは、男の子がハーレム作るのはいいんだよ。綾瀬君がわたしをちゃんと見てくれる範囲で、だけど」
ママみたいに寂しい思いをするのはごめんだし、と付け加える。萌葱も心当たりがないではない。何せ、萌葱の母の浅葱も雪菜と似たようなものだからだ。
ハーレムが大きくなれば、一人あたりの愛してもらえる時間は減る。妻からよき友人に関係性をシフトする者も少なくないのが、永遠を生きる吸血鬼の家庭事情である。
「ねえ、綾瀬君」
甘ったるい声音で、零菜が綾瀬に垂れ懸かる。完全に恋する乙女といった表情で綾瀬の首筋にキスをしている。萌葱が見ているというのに、まったく気にすることもない。こんな零菜を見たのは初めてだ。零菜の求めに応じて、綾瀬は零菜と口づける。零菜は恍惚として舌を絡めている。
「うわ、ぁ……」
生まれたときから知っている妹と弟の淫らな絡みに萌葱は動揺を隠せない。そして、目を離すことができない。
「萌葱さん、この前の続き、する?」
綾瀬が尋ねてくる。
萌葱は、ごくり、と生唾を飲んだ。異常な状況だというのに、心臓がバクバクしている。激しい興奮が萌葱の脳をじっくりと蝕んでいる。
綾瀬と零菜の交わりが醸し出す強い淫臭もそれに拍車をかける。綾瀬とセックスしてしまった停電の日のことを思い出して、子宮が疼く。
「萌葱ちゃん、やせ我慢は身体に悪いよ」
「やせ我慢って、別にあたしは……」
「萌葱ちゃんも同じ穴の狢だって、わたし分かってるから」
「あ、ちょっ……」
起き上がった零菜が萌葱の手を掴む。強引にベッドの上に引っ張り上げた。目と鼻の先には、綾瀬の股間がある。零菜とあれだけ激しく交わっていたのに、綾瀬は臨戦態勢を整えている。
(これ、臭い、すごい……)
頭が蕩けてしまう雄臭に萌葱は茫洋とする。零菜と綾瀬が垂れ流した淫汁の臭いが、部屋の中には充満している。とりわけ、綾瀬のペニスは強烈だ。
「萌葱ちゃん、もうイッてるね」
「そんなわけ、な、ぁ……!」
萌葱の目の前で、零菜が綾瀬の股間に顔を埋めたのだ。萌葱からは零菜の黒髪しか見えないが、ちゅぶ、ちゅぶ、という音がやけに大きく聞こえてくる。
「う、零菜……いきなり、激しい」
「んふ……ちゅ……綾瀬君、萌葱ちゃんがいるからって、いつもより興奮してる?」
「そんなわけ、おい」
「んじゅるるる、じゅる、んちゅぶ……じゅるるるっ!」
零菜はペニスを頬張って、激しく吸い立てる。まるで萌葱に興奮したことを責めているような吸いっぷりだ。
「れ、零菜、なん、それ……そんなに?」
萌葱は零菜の行動にわたわたしながらも、生唾を飲んで観察している。瞳を紅く染めて、食い入るように妹の痴態を見つめる。
「ん……ちゅぱ……ほら、萌葱ちゃんも」
「え?」
零菜はペニスから口を離すと、左側に身体をずらした。陰茎の左側にキスをして、舌を這わせ、右側を空けたのだ。
「それは……」
「しないなら、わたしが全部もらっちゃうよ、れろれろ」
挑発的な零菜の視線に萌葱は竦む。それから、零菜の舌がペニスを舐めているのを凝視して、綾瀬の顔とペニスに視線を行ったり来たりさせる。
「萌葱さん」
「萌葱ちゃん」
「あ、う……」
萌葱は呼びかけに応えるように、ペニスに顔を近づける。
「綾瀬君……」
萌葱の理性が耐えられたのは、そこまでだ。ペニスの臭いに釣られて思考が麻痺する。綾瀬とした夜を思い出して、萌葱はペニスの先端にキスをした。
「ちゅ……ふあ……あっ、ん……んむ……ちゅう」
萌葱は一口目で達した。それから味わうように亀頭を吸う。
「やっぱり、萌葱ちゃんでも、これには勝てないよね。綾瀬君の、おちんちん♡」
「ふむ……ちゅぷ……ちゅぷ……ちゅぷ……」
「夢中になっちゃって、わたしも、ちゅ……れろぉ」
先端をしゃぶる萌葱に対抗するように零菜も陰茎に舌を伸ばす。萌葱の口から溢れた涎がしたたり落ちて、零菜はそれを舐め取る。
「ちゅぱ……はあ、はあ、れろ、れろ、れろ、ちゅ……ちゅ……ちゅ♡」
「はあ、はあ、綾瀬君、どう、美少女二人の挟み撃ちだよ」
「あ、またちょっと大きくなった、あむ、ちゅ……れろ♡」
「もー、ヘンタイ♡ れろ……れろぉ♡ んむ、ちゅ、ちゅ、ちゅ……ぁ、んちゅ♡」
零菜と萌葱が揃ってペニスを挟み込んで、舌を動かしてくる。陰茎に口づけて、カリ首を舌先でなぞり、睾丸を頬張る。
いつもは零菜か雪菜がするフェラチオだが、萌葱が入るだけで雰囲気から変わってくる。いつもとは違う遠慮がちな舌使いが綾瀬の興奮を煽る。
「二人とも、やばい。そろそろ射精る」
「いいよ、綾瀬君、そのままで、れろれろ」
「あ、あたしも、大丈夫だから、んちゅ……れろ」
綾瀬が注意したのに、二人はフェラチオを止めなかった。ちゅぱちゅぱと夢中になって舐め続ける。その刺激とそのままでいいというお墨付きが綾瀬の我慢を許さなかったのだ。
「ああ、もう、射精するっ」
びゅるるるるっ!! と、綾瀬のペニスから精液が迸る。
「はう、んぁぁ!」
「あ、う!?」
萌葱と零菜の可愛らしい顔に、容赦なく精液がぶっかけられた。
白い粘液で化粧をした姉と妹を前に綾瀬のペニスは射精前と変わらない欲望を露わにする。
「はあ、はあ、はあ、うわぁ、すぐに勃起した、これはちょっと引くよ♡」
「本当に、どんだけ欲求不満なのよ♡」
零菜と萌葱はそう言いながらペロペロとペニスへの愛撫を続ける。
「んふ、ちゅぷ……んは……はあ、臭い、すごい……れろれろ……これが、綾瀬君の、ちゅ……ちゅぱ、れろ」
「すごいよね……ちゅ……ほんとにいつもこんなだから、れろ、れろ、こっちの身が持たないっていうか、んちゅ……れろ」
ペニスを二人で貪るように舐め回す。
零菜とセックスして十分に射精したというのに、まだまだできるのは夢魔の特性ゆえだろう。
「零菜」
「ん?」
「ちょっと、試してみたいことあるんだけど」
「え、何?」
綾瀬は零菜を仰向けに押し倒した。
「あの、綾瀬君?」
「さっきから人のことをヘンタイとか何とかいろいろ言ってくれるから、お仕置きしたくなった」
「へ? あ、あの、ごめん、ああっ!?」
零菜が状況を飲み込む前に、綾瀬は零菜の下腹部に手を当てて、魔力を流し込んだ。
「な、何してんの!? あの、これ、もしかして、んっ、ふっ、あっ、待っ、あ、や、んひっ!?」
悶える零菜を押さえつけて、綾瀬は夢魔の魔力を使って零菜の身体に強引に魔力を注ぎ込む。みるみるうちに零菜の顔が赤らんで、秘所がひくつき出す。
「あ゛あ゛あ゛、イグっ、いや、すご、ん、うあ゛、あ、これ、ダメなヤツ、あ、ひ、ひいい♡」
零菜は舌を突き出して絶頂する。強制的に性欲を肥大させる夢魔の能力だ。今まで零菜に使ったことはなかったが、もうどうにでもなれと能力を解放した。
びく、びく、と零菜が痙攣している。彼女の下腹部には、ハートマークを象ったような紋様が薄らと浮かんでいる。
「ひう、ああ、これ、もしかして、い、淫紋? 夢魔の、え、エッチな契約の?」
「そう。まあ、軽いヤツだけど」
「なんでそんなの、いつの間にできるように……」
「そりゃ、経験豊富だからな」
夢魔も誰もが淫紋契約できるわけではない。それ相応の場数をこなした夢魔でなければできない芸当だ。ほぼ毎日、雪菜と零菜を相手にセックスをしている綾瀬は、夢魔としても大きく成長していたのだ。
「こ、こんな強引にするなんて、ひ、酷いよ」
「そういう割に嬉しそうじゃないか」
「しょんなことない♡」
呂律の回らない零菜は、ふやけた顔で反論する。
「拒否してもいいんだぞ。零菜がしようと思えばいつでも切れるしな。まあ、そうなる前に、感度上げちゃうけど」
「ひゃ!? んふぁあああああああ♡」
零菜は一人で腰を振り絶叫する。淫紋を通してダイレクトに綾瀬の魔力が身体に入り込み、そして強烈な媚薬のように作用する。触らなくても零菜をイかせることができるのだ。
「ひい、イイ、ひあっ、あ、あ、ああ、綾瀬君っ、これ、すご、おひっ、止め、て、イイ、イイから♡ 許ひへぁああ♡」
零菜は二度、三度絶頂する。快感で頭がどうにかなってしまいそうだった。そうやって絶頂する妹を愕然と見つめる萌葱の手を掴む。
「あ、綾瀬君? ちょっと、零菜が」
「大丈夫。慣れてるから」
「どういうこと!?」
とてもそうは見えない零菜の反応を見て心配する萌葱だったが、綾瀬は気にしない。萌葱は綾瀬に押し倒されても抵抗はしなかった。服を脱いで生まれたままの姿になって、恥じらいの感情はあるものの、後は綾瀬に任せるという態度だ。
萌葱の首筋にキスをすると、くすぐったそうに萌葱が身を竦ませる。愛らしい反応に思わず笑みが零れる。
萌葱には淫紋は刻めない。これはある程度回数をこなした相手でないと刻めないのだ。とはいえ、萌葱の膣は淫紋など必要ないくらいに濡れていた。
「挿入れるね」
「う、うん」
勃起したペニスを萌葱に挿入する。
柔らかな媚肉の中に埋もれたペニスはさっそく快感に打ち震える。
「ん、ふう、あっ……」
萌葱の喉から悦楽に震える声が漏れる。
処女ではないし、膣内はたっぷりと蜜を含んでいる。そのおかげで痛みはなく、男のものが胎内に入ってきた圧迫感と幸福感が萌葱の胸を満たした。
「あ、あ、挿入ってきた、ぁ、んっ、はあぁ♡」
「動くよ」
「ん……」
萌葱が頷くと、すぐに綾瀬は腰を前後させる。
萌葱の膣肉の感触を確かめながら、ゆっくりとペニスを馴染ませていく。
「はあ……はあ……んあ……はあ、ふう……んっ、あっ、ああ……ん、んあ、ふあう」
綾瀬は萌葱の膝を掴んで股を開かせ、腰を浮かせるようにして突く。全面の膣壁を刮ぐような突きかたで、膣内を探っていくのだ。
「ふう、んあっ、ふあっ、あん……ん、あん……ふあ、あ、んん……あ、んあ、く、うう……はう……」
ペニスを出し入れしているうちに、萌葱の膣肉も慣れてきたようだ。大きく速く抽挿してもいいくらいになったので、綾瀬は腰を強く打ち付け始める。
「ひい、んくっ……あふっ、あ、んあ、ああっ、いきなり、激しいって、あん、ん、ふはっ、あ、やば、奥まで、あああ♡」
萌葱は背中を反らせて快感に悦ぶ。そんな萌葱の骨盤あたりを掴んだ綾瀬は、さらに深くペニスを挿入する。
じゅぶじゅぶと愛液をかき出しながら、確実に萌葱に快楽を蓄積させていく。
「ひあっ、あひっ、んあ、あ、あ、あっ、んあ、ああ、んひ、いいっ、ああ、ああ、んああ、ひいああ♡」
萌葱が綾瀬の腰に足を絡ませる。快感に翻弄されて本能的に挿入を求めてしまう。ペニスに絡まる肉襞の感触も心地いい。雪菜とも零菜とも違うタイプの美少女が乱れる様は新鮮で、綾瀬をさらに興奮させる。
全体重をかけて萌葱の膣を責め立てる。大きなストロークでカリを引っかけながら引き抜いて、杭を打つようにして膣奥まで突く。
パンパンパンと景気よく、リズミカルに腰を打ち付け、そのたびに萌葱が切なく鳴いた。
「ひ、あ、んあっ、ああん♡ んあ、ふうあ♡ あ、あ、ああ! んひ! い、イイ、んあ、くう、奥、奥もっと突いて♡ は、ふあ、んあ、あ、あ、ああん♡ 弟チンポ気持ちイイよぉ♡」
瞳を潤ませて、萌葱は綾瀬にしがみつく。
萌葱の膣はすっかり綾瀬に合わせて変わってしまったようであった。ペニスを飲み込むように蠢いて、逃がさないように吸い付いてくる。まるでここだけ違う生き物であるかのように絡みついてくる膣肉の刺激に綾瀬は呻く。
「やばい、絡みつきすぎ」
「そんなこと、言ったって、んひっ、綾瀬君のが、おっきいから、は、あっ、んん♡ いっぱいに、なっちゃうの、ふあん♡」
綾瀬と萌葱は体位を変えて、バックを楽しみ、騎乗位も楽しんだ。必死としがみついてくる萌葱の甘い香りが性欲を誘ってくる。萌葱自ら腰を振って、ペニスを扱く。騎乗位になって自由に腰を動かせるようになった萌葱は、自分から感じる部位にペニスを導いて、膣をグラインドさせているのだ。
「ふう、ん、あ、あ、んあっ、ひうっ、んあ、ふう、ふう、ふあっ、あ、イクっ、ん、ああ、んああああ」
萌葱がイクと媚肉が締まって綾瀬の射精を促す。精液を膣に注がれると、そこから夢魔の魔力が広がってより強い快感を生み出すのだ。これを萌葱は三度繰り返した。
「はあ、はあ、はあ……ふう、ぅあ、うう、また、お腹にいっぱい……はあ、はあ……熱い」
倒れ込む萌葱を抱きしめる。ペニスは挿入したままだ。萌葱との繋がりをすぐに断ちたくなかったのだ。
■
「んあ……」
零菜ははっと意識を取り戻した。イキ疲れて意識が遠のいていたのだ。ぼんやりとした頭のままで起き上がる。むずむずした感覚が下腹部からして、視線を向けると薄らと紋様が見て取れた。
(綾瀬君の……)
思わずにやついてしまう。
経緯はともかくとして綾瀬に紋様を刻まれたことが嬉しい。まるで、綾瀬の所有物になったような背徳感だ。
「あ、萌葱ちゃんは……」
そういえば、と零菜は顔を上げる。
ほんの僅かな時間、気が遠くなっていただけだが、萌葱はどうしているのか。
「ひ、ひはっ♡ んはぁぁ♡」
聞き慣れた、しかし、聞いたことのないほどのやたら甘ったるい声がした。
萌葱が乱れていた。
綾瀬のペニスに跨がって、背面座位の姿勢で腰を振っている。
「あ、あ、あ、ああっ、イクっ♡」
萌葱が大きく背を逸らした。びくびく、と身体が震えている。快感の高みに上り詰めたのは明白だった。
「も、萌葱ちゃん……」
「零菜、起きたんだ。ん、ひうっ、はあ、はあ、ああん♡ これ、綾瀬君、ほんとにすごくて、ふう、んふう、もう、い、イイ♡」
すっかり萌葱は綾瀬の魅力に取り憑かれているようだ。結合部からは愛液だけでなく、精液も零れてきている。かなりの量を注ぎ込まれているらしい。女を孕ませるのではなく、絶頂させるための特濃快楽エキスだ。
(綾瀬君のをあんなに注がれたら、そりゃ、こうなるか)
目の前で乱れに乱れる姉を見て零菜の冷静な部分が思考する。分かってきたことだ。零菜だけでなく、雪菜も綾瀬のペニスで堕落した。萌葱も、もともと綾瀬を憎からず思っていたし、すでに一度交わっているので、二度も交われば虜になる。
「これで、萌葱ちゃんも仲間だね」
「ん、んん、ふあっ、あ、ん、くふっ、ふああ、あ、あ、あ、あああああああ♡」
零菜に見られながら萌葱はまた絶頂した。
どくどくと精液を流し込まれながら、快楽の中で意識を手放したのだった。