暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
出張の最終日、雪菜はやっと終わった会議の資料をファイルに綴じて、ビジネスバッグに仕舞い込む。これで、一連の業務は終了だ。一年近く続いたプロジェクトが片付いて、雪菜はほっと一息ついた。
「お疲れ様でした、雪菜さん」
「お疲れ様です。とりあえず、一安心ですね」
ともにプロジェクトを牽引してきた部下も胸をなで下ろしているようだ。
「戻ったら軽く打ち上げ、と行きたいところですけど、雪菜さんはお帰りですよね」
「そうですね。すみません。それはまたの機会に」
「はい。お子さんたちもお帰りを待っているでしょうしね」
「それは、どうでしょうね。口うるさい母親がいなくて、清々しているんじゃないですか」
冗談めかして雪菜は言う。
思春期の子どもを持つ親ならば、雪菜の気持ちが分からなくもないだろう。特別な立場にある雪菜は、一般人からすれば別世界の住人かもしれないが、彼女が抱える悩みはごく普通のありふれたものなのだ。一年も一緒に仕事をしていれば、雪菜が自分たちと近しい存在であることは誰でも気づく。
「口ではどう言おうと、なんだかんだで子どもは親を待ってるものだと思いますよ」
「そうでしょうか。そうだといいですけどね」
思春期に入りギクシャクしていた零菜との関係が改善傾向にあるというのは雪菜も感じている。それが一人の男を巡るものだというのは、誰にも言えない秘密ではある。雪菜と零菜は母娘という覆しようのない関係性の上にいるが、綾瀬を巡ってはフラットに近い状態なのだ。
同じ男を求める女という立場で、雪菜と零菜に上下関係はない。いつの間にか狂ってしまった家庭環境は、一般論で見れば崩壊していると言っても過言ではなかったが雪菜からすれば、今が個人的にも家庭的にも一番安定していると言えた。
暁の帝国の国土は、日本の四国と同程度だ。人工島らしく交通網も整備されているので、車でも端から端まで一日かからない。午前に最後の会議を終えた雪菜は、四時間後にはいつもの職場に戻りその日のうちに出張の報告書を仕上げ、家に帰ったのは午後五時を回ってからだった。
「ただいま」
「うえ、ママ!?」
思っていた返事とは全く別のベクトルで反応が帰ってきた。
廊下を歩いていた零菜とばったり遭遇したのだが、問題はその格好だ。自宅で気を抜くのは別にいいが年頃の娘が、ワイシャツ一枚しか着ていないのはさすがに気を抜きすぎだろう。おまけに、零菜の黒髪には白い粘液が付着している。綾瀬にマーキングされた跡だ。
「お、おかえり」
「零菜、すぐにお風呂に行きなさい。すごく臭うよ」
「わ、分かってますよー」
零菜は逃げるようにその場を立ち去る。雪菜は小さくため息を吐いた。零菜は雪菜がいないのをいいことに、ついさっきまで綾瀬と交わっていたのだろう。おそらく、いや間違いなく雪菜が出張に行っていたこの四日間は、時間を見つけては行為に及んでいたことだろう。
零菜から漂う綾瀬の臭いは、一回や二回でつくものではない。少なくとも今日も何時間もぶっ通しで絡み続けていたはずだ。
「なんてすごい臭い」
零菜についた臭いだけで、雪菜の本能が刺激されてしまう。
「零菜、淫紋なんて、いつの間に……」
ちらりと見えた零菜の下腹部に見えた紋様は、間違いなく夢魔の淫紋だ。性的に成熟した夢魔の能力の一つで、その効果は個体差があるが性的な関係性を深めるという点では種で共通だ。零菜に淫紋を刻んだということは零菜と綾瀬の間で性的にも魔力的にも深い繋がりができたということだ。
綾瀬と関係を持ったのは自分のほうが先なのに、まだ雪菜には淫紋がない。雪菜が綾瀬と強く繋がった証を、自分にも刻んで欲しいと思うのは、もはや必然であった。零菜に先を越されたと感じ、悔しさすら感じたくらいだった。
■
夜、綾瀬がシャワーを浴びていると、不意に脱衣所に人が入ってくる気配があった。脱衣所のドアが開くと、空気の流れで浴室のドアも揺れるからすぐに分かるのだ。
脱衣所は洗面所も兼ねている。雪菜か零菜が、何かしら作業に来たのかもしれないと思って気にせずにいたところ、綾瀬に声がかかった。
「綾瀬君、いいかな?」
「雪菜さん?」
そこにいたのは雪菜だった。
「何でしょうか」
「……零菜に淫紋を刻んだでしょう」
「え、あ……はい。すみません」
綾瀬はばつの悪い顔をして謝った。
「謝らなくてもいいよ。時間の問題だったし、綾瀬君が、そこまでできるようになってるとは思わなかったから、驚いたけど」
「できるようになってるって気づいたのは、本当に最近ですから」
「そうなんだ。零菜は、嬉しそうにしてたわ。きっと、淫紋を使ったセックスって気持ちイイんでしょうね。そうでなくても、綾瀬君のものになった感じがして……」
雪菜はそこで言葉を切った。
それから、浴室のドアが開く。冷たい脱衣所の空気が入ってきて、鳥肌になってしまう。
「雪菜さん……!」
真っ白な肌が目にまぶしい。
裸になった雪菜が、浴室に入ってきたのである。ほどよい大きさの乳房も、きちんと手入れをされ、ムダ毛の一切ない秘所も、すべてが綾瀬の目の前にある。幾度も抱いてきた女の身体だが、改めて目の当たりにすると堪らない魅力に満ちている。
「わたしもね、興味があるの。綾瀬君の淫紋に」
「淫紋に?」
「一人にしか刻めないわけじゃないよね?」
「それは、はい、そうです」
「うん、じゃあ、お願い」
雪菜は自分の下腹部に手を当てる。そして、艶然と微笑む。
「綾瀬君の淫紋、わたしにも刻んでもらえないかな?」
雪菜の誘いは、綾瀬にとっても悦ぶべきものであった。こんな美女が淫紋を刻んで欲しいと自らの肌を曝してきたのだ。興奮しないわけがなかった。
シャワーチェアから立ち上がる綾瀬は、雪菜に歩み寄った。
「今、零菜は?」
「自分の部屋。明日早いから、もう寝るみたい」
「そうですか」
ならば、横やりが入ることもないだろう。
雪菜の頬に手をやると雪菜は気持ちよさそうに目を細めた。さらさらの髪も、若々しい見た目。それでいて、母親という肩書き。すべてが綾瀬を興奮させるのだ。今までに何度も何度も貪ってきて唇を親指でなぞる。柔らかくてぷにぷにしている。雪菜はそっと口を開いて舌を出し、綾瀬の指を舐めた。
「雪菜さん……」
「綾瀬君……」
綾瀬は雪菜の腰を抱き寄せた。雪菜は顔を上げて、綾瀬に身を委ねる。唇を重ねると、すぐに舌を絡め合った。
ねっとりとした濃厚な口付けだ。
雪菜の甘い涎を啜りながら、その舌を吸い出す。甘く噛んで、雪菜の口内に涎を流し込む。
「んちゅ……れる、ちゅ……ん、んん、んく……れる……ちゅぷ……ぁぁ♡」
雪菜は甘ったるい声を漏らしながら綾瀬の涎を摂取した。舌を自ら伸ばしてピチャピチャと音を立てて挑発的に綾瀬の口内で動かす。
「雪菜さん、いきなり激しいですね、ちゅ……れる……」
「ちゅ、はぁ、ん……綾瀬君こそ、ああん……キスだけで、こんなにして、ちゅ、んあ♡」
雪菜は綾瀬の股間に手を伸ばした。勃起してバキバキになったペニスを撫でる。キスをしながら、綾瀬のペニスを右手で扱く。
「んふ、ちゅ……ちゅ……ちゅ……ちゅ……れろ、れろ、れろ……んん♡ ふう、はあ……はあ、んあ、れろぉ♡」
(綾瀬君のキス、美味しい。それに、このおちんちん。やっぱり、これがないとわたしは……)
とろんとした表情で口付けを堪能する雪菜。身体はすっかり発情していて、形振り構わずイカせて欲しいくらいだった。
唇を離した綾瀬は、雪菜の首筋に顔を埋めて、軽く噛んだ。
「あ……んん♡」
むず痒い感触に雪菜は震える。
そうしているうちに綾瀬の舌がゆっくりと雪菜の首から耳に上がってくる。背筋がゾクゾクして、膝が笑ってしまいそうだ。
「雪菜さん、相変わらず綺麗ですね」
「そんな風に言わないで、恥ずかしい」
「事実ですよ」
愛でるように眺めてから、綾瀬は雪菜の乳首を吸った。
「ちゅ……ちゅ……ちゅ……れろ……れろ……れろ……」
「あ……はう……ん……そんなに、吸っちゃ、んん♡」
「雪菜さんの乳首、可愛いですね」
「何言ってるの、もう」
雪菜のピンク色をした乳首が、いつの間にかピンと勃っている。綾瀬に吸われて感じていた証であり、その事実にも雪菜は羞恥する。
「綺麗と言えば、ここも綺麗ですよ」
「あ……」
「ちゃんと見せてください。淫紋、欲しいんですよね?」
「ん……ぅ……」
膝を突いた綾瀬の前で、雪菜は股を開いた。そして、自らの秘所を広げてみせる。羞恥は欲望を彩るスパイスだ。綾瀬に至近距離で性器を見られているという事実は、雪菜をどうしようもなく興奮させる。
「綾瀬君、本当にこれで?」
「はい。俺の場合、淫紋はセックスを繰り返して繋がらないとダメなんです。それもただのセックスじゃなくて、ちゃんと心身ともに繋がらないと。まだ、未熟なもので」
「そう、なんだ、んんっ」
雪菜の股に綾瀬は顔を突っ込んだ。クリトリスにキスをして、舐めてみる。ひくひくと太ももの筋肉が震えるのが見て取れる。
「ん、ふ……はっ、ん、あん……そこ、舐めるのは……んん、ふう、ん、クリ、ばかり舐めちゃ、んぁ♡」
「ちゅ……れろ……れろ……れろ……ちゅ、ちゅ……雪菜さん、感じてますね、れろれろれろ」
「ふあ、あ、ん……くあ……はあ、ん、ああ、イイ……そこ、ん、くう♡」
雪菜は気持ちよさそうに腰を揺する。綾瀬はクリトリスを吸い、それから膣口を広げてその内側に舌を侵入させる。流れでる愛液を啜りながら、雪菜に快感を与えるべくクンニをするのだ。
雪菜と零菜。顔立ちはよく似ているが、膣内はまったく違う。貪欲に男を求める濡れた媚肉は、こうしてクンニしている間にも身もだえしている。生の鮑を連想させる、艶めかしさだ。
綾瀬は存分に雪菜を感じさせた後、臍から乳首までキスをして舐めて、さらに雪菜を昂ぶらせた。
「はあ……はあ……はあ……ん、はあ……綾瀬君♡」
見つめ合って、キスをする。
それだけの単純な行為がどうしようもなくドキドキする。今まで何度もしてきたことだが、雪菜が相手だと絶対に飽きることはないだろう。そしてそれは雪菜も同じだ。綾瀬と唇を重ね、舌を絡める。さっきもしたことの繰り返しだが、進んで応じてしまうのだ。
「お風呂、行こうか」
雪菜と一緒に綾瀬は湯船に浸かった。二人分の湯が零れて、浴室が真っ白になる。雪菜は綾瀬の身体に密着して、胸に頬を寄せた。愛しい男に身を預けるように。そして、そんな雪菜を綾瀬は抱きしめる。幼い頃から育ててくれたこの女性が母ではなく、女として今自分の腕の中にいるのだ。
「ふふ、綾瀬君、また筋肉ついた?」
「鍛えてますから」
「立派……ん、ちゅ」
雪菜は綾瀬の乳首を吸った。鍛えた大胸筋を慈しむように撫でながら、チロチロと舌を這わせる。ぞくぞくした感触に綾瀬は呻く。
「ん……ちゅ……れろれろれろ……ちゅ……ふふ、こっちはどうかな……ちゅ……ん、ん……ちゅ……」
左右交互に雪菜の唇が吸い付く。舌先で乳首を転がし、反対側は指で弄ってくる。おまけに、空いた雪菜の手は、ペニスを握って扱いている。柔らかく亀頭を包み込む手の平が、湯の中で堪らない快感を与えてくる。
「綾瀬君、ピクピクしてきたね。ねえ、ちょっとここに座って」
雪菜に言われて、綾瀬は浴槽に腰掛ける。膝をついた雪菜は綾瀬のペニスを胸で挟んだ。
「零菜のほうが大きいけど」
そうは言うものの、雪菜の胸も大きい方ではあるだろう。零菜が年齢不相応の身体をしているだけで、雪菜もCカップはあるのだ。
もっちりとした肌触り。ペニスに張り付く艶のある肌とほどよい弾力に包まれる。左右から圧迫されたまま、雪菜は身体を上下に揺すってペニスを扱く。手とも口とも違う感触は、綾瀬を至福に導く。
「ん……しょ……どう?」
「気持ちイイです」
「よかった。もっとするね……ん、あぁ」
雪菜は涎の雫をペニスの先端に零した。そうしてぬめらせたペニスの先を咥えて、啜りながらパイズリをする。
「じゅる……じゅる……じゅる……じゅる……じゅる……ちゅ……れろれろれろ……じゅる……んく、じゅる……はう、ん、じゅるる」
ぎゅ、ぎゅ、と乳房で陰茎を圧迫しながら、鈴口を舐め、亀頭を唇で扱く。雪菜がパイズリをしてくれることはあまりないので、この光景だけでも射精ものだ。
「んちゅ……れろ……れろ……れろ……ふふ、綾瀬君、苦いのが出てきたね、れろ……ちゅう♡」
先走り汁は溢れた傍から雪菜の口に消えていく。
ざらり、と鈴口を舐められると透明な雫がなすすべなく絞り出される。雪菜の舌が裏筋を舐め、鈴口を穿り、カリ首を舐る。
「雪菜さん、俺……」
「いいよ、出して、んく……じゅる、ちゅぷ……んんんう♡」
亀頭を咥えた雪菜は、思い切りペニスを吸う。頬を窄めて、口内粘膜全体で愛撫するようにしゃぶりついた。温かくぬめる雪菜の口に、綾瀬は溜まらず精を漏らした。
「ふむ……んむ、じゅる……んく、ふう、んん♡」
雪菜はこってりとした精液をしっかりと受け止めた。びくびくと震えるペニスを咥え込んで、喉を鳴らして嚥下する。
「ちゅぱ……ん、ん……ふ、はぁ♡ やっぱり、濃い♡」
雪菜は濃厚な精液を味わって、恍惚の笑みを浮かべた。臭いも味もずっとホテルのベッドの上で思い描いたとおりだ。三日間、お預けを食らっていたのだ。もう、我慢はできない。
「はあ、はあ、はあ、綾瀬君……お願い」
「はい」
雪菜の目には、もう性欲以外の色はない。そして、もちろん、綾瀬にも選択肢などあるはずもない。雪菜の膣をペニスで突く。突いて、雪菜をイカせまくる。もはや、それ以外に頭にはないのだ。
浴槽を出た雪菜は鏡に手を突いて、尻を突き出した。桃尻を鷲掴みにした綾瀬は雪菜の膣にペニスを押し込む。何度も繰り返したセックスだ。今更、どこをどう突くかを教えてもらう必要もない。目隠ししても、雪菜に挿入することができるだろう。
「んく……んああああああ♡」
甘く蕩けた声音で雪菜が鳴いた。びしょ濡れの秘所は、肉襞が蠢いてペニスを吸い込むように奥に誘導してくる。そして、腰を引こうとすると追いすがり、膣奥に引き込もうとするのだ。これは、まるでイソギンチャクのようだ。
「雪菜さん、絡みがすごい」
「んん、ふうあ♡ はあ……ん、綾瀬君こそ、んぐ、あ……おちんちん、すごく固い♡ あん♡」
ちょんと奥を突くだけ雪菜の身体は反応する。いつにもまして淫乱だ。男子三日会わざれば刮目して見よというが、雪菜の膣はたった三日で性欲の獣のように食いつくようになっているではないか。
「雪菜さん、いやらしすぎます」
「ふぐ! んあ! あっ、ごめん、なさいっ! んあっ、あっ、ずっと、我慢してたから、ふ、はっ、あっ! 挿入れられて、あ、すぐイッちゃった、んん♡」
ずっちゅ、ずっちゅ、ずっちゅ、と雪菜の膣を突くたびに粘着質な音がする。しばみついてくる媚肉を引き剥がしながらペニスを前後させ、雪菜を犯していく。激しく動かさなくても、十分な快感が得られる。雪菜の膣内は何度経験しても飽きることのない最高の名器だ。染み一つない背中、ぷりんと張った尻、左右に開けばアナルが丸見えだ。どれもペニスを固めるには十分な視覚的な刺激だ。
「はうん♡ あはう♡ んはあ♡ ああ、くはあ♡ ん――――くうぅ♡」
絡みつく媚肉をこねくり回し、挿入する角度を変えて膣内を抉る。バックから突くペニスは正常位の時とは違う挿入になる。深く強く膣内を犯すことができるのだ。背後から腹部に向けて角度を付けて突く。
雪菜の膣を突きながら、綾瀬はペニスを通じて雪菜の胎内に魔力を送り込む。淫紋を刻み込む準備に入ったのだ。
母親に淫紋を刻むという倒錯したプレイに、かつてない高揚感を覚えている。綾瀬の中で成長した雄が、雪菜という極上の雌を欲している。徹底的に屈服させて、支配したいという欲望が鎌首を擡げる。
「雪菜さん、俺の淫紋、刻みますよ」
「んはぁ、ぁ……ふうあ……も、もう淫紋、もらえるの?」
「はい、雪菜さんが、受け入れてくれればですけど」
「ひう♡」
思い切り膣奥を突く。
淫紋は綾瀬の魔力を流し込んで描く。雪菜のように強い霊力や魔力を有していると、弾かれる場合があるのだ。そのため、淫紋は雪菜から受け入れてもらわなければならないのだ。零菜は不意打ちだったし、零菜自身が淫紋をすぐに受け入れたから成り立った例外である。
「も、もちろん、受け入れるよ。綾瀬君の淫紋、はあ、はあ、ん、ふうあ♡」
「なら、もっといっぱいエッチな雪菜さんを曝け出してください」
「曝け出すって、どう、ん、あ、ふあっ」
「質問に答えてくれればいいですよ。雪菜さんはセックス、好きですか?」
「は……え、急にどうして」
「淫紋を刻むための質問ですよ」
動揺する雪菜の膣奥を突く。快感で雪菜の思考が停滞する。全身から汗が吹き出すようで、身体の芯から熱くなる。雪菜の羞恥心を煽り辱める質問だ。それでも、実際にセックスの最中に否定する意味はまるでない。おまけにこれは雪菜から誘ったセックスなのだ。
「……す、好き。セックスは、好き、んく……ふう、んっ」
「奥と浅いとこ、突かれるのはどっちが好きですか?」
「もう、綾瀬君はとっくに知ってる、でしょ?」
「答えてください」
ずんずん、と膣奥を突く。それだけで雪菜は参ったとばかりに嬌声を上げる。
「お、奥、奥が、好きです♡」
「ここですよね?」
「んふああ♡ そう、そこ♡ そこ、ぐりぐりされるのが、好きなの♡」
雪菜は性癖を露呈しながら、舌を突き出して悦びに噎ぶ。だらしないアへ顔は、普段の雪菜からは想像もできない痴態だ。バックで突きながらも、鏡に映った雪菜の表情はよく見えた。
雪菜に心を曝け出させる。そうすることで、無意識下の魔力防御を取り払う。確実に雪菜の内に淫紋を刻むのだ。零菜のそれよりもしっかりと、この「女」を手に入れるために。
「今日、セックスして何回イキました?」
「さ、三回」
「嘘ですね。俺には分かりますから、隠しても無駄です。何回ですか?」
「んはっ――――あ、あ、ああ♡ ごめん、なさい♡ あ、四か、あ、あ、あっ♡ 六回、六回、んひっ、あ、今、七回目、です♡ ああん♡」
「さっき我慢してたって言ったじゃないですか。出張中は、何もしなかったんですか?」
「ホテルで、オナニーを、ん、ふう、しました」
「毎日ですか?」
「毎日、です。ん、あっ、でも、足りなくて、く、ふう、はあ、はあ、奥に届かないから、ふうあ♡」
雪菜の心の内に分け入る。淫らな告白は雪菜の精神的な壁を取り払い綾瀬を性的に高めていく。雪菜を後ろから抱きしめて、乳首を抓り耳を噛む。そうして別方向からも快感を与える。
「ずっと、綾瀬君のおちんちんで、イキたかった。奥、いっぱい突いて欲しいって、ん、きゃう、んひあ♡」
雪菜が可愛らしく鳴く。先ほどの告白からさらに絶頂回数を重ねた雪菜の身体を抱きかかえて、綾瀬はシャワーチェアに座った。雪菜は綾瀬の腰の上に股を広げて座る姿勢だ。
「ふ――――くあ、あ、こんな格好……」
「雪菜さんのエッチなところがよく見えますよ」
「あ、んあ……ダメ、見ちゃ、ん、はあ、はあ、はあ……」
鏡には雪菜の姿がばっちり映っている。綾瀬の上で股を開き、ペニスを挿入された姿だ。
(わたしの膣内に、綾瀬君のが……こんな風になってるの?)
このような形で自分の姿を見たことはない。股の割れ目に深々と突き刺さる雄の証の逞しさには、生唾を飲む。第三者的な視点から、ペニスを咥え込む自分の姿に、雪菜は言いようのない悦楽を覚えた。
「もうすぐ、雪菜さんのここに淫紋を刻みますからね」
「はあ、はあ、はあ、うあ、ぁ……」
雪菜の呼吸が荒くなる。綾瀬の魔力が流れ込んでいるのが分かるのだ。淫紋を形成するための術が、膣の中で形になり始めている。もうすぐ、あと数分と経たず雪菜は綾瀬に屈服する。そう実感したとき、鏡を見た雪菜は目を見開いた。
『ん、へあああああ♡ そこ! それ! 綾瀬君のおちんちん、大好きですぅ♡』
決して息子に見せてはならない、だらしなくていやらしいアへ顔を浮かべて、嬌声を上げる雪菜の姿が鏡に浮かぶ。その下腹部にはハートマークに似た形状の淫紋が爛々と輝いていた。
(い、今のは……わたし?)
一瞬の出来事に見間違いかと思ったが、確信があった。今のは数分後の雪菜だ。雪菜の持つ霊眼が、未来の自分の姿を映し出したのだ。
(淫紋を刻まれると、あんな風になるの? あんなに、すごい……)
どくん、どくんと血流が早まるのを感じた。
ほんの少し未来で陥落する自分の姿。避けようのない未来の堕落のなんと甘美なことか。
「雪菜さん、いい匂い」
「んあ……あ、んん、ふあ♡」
綾瀬は雪菜の髪の香りを楽しむ。そうしながら、クリトリスを摘まむ。
「くあ♡ はひっ、今、クリはっ♡」
「このままイカせて、終わりです」
「おちんちん、挿入ったままなのに、クリ……ひ、はっ、あっ、ああっ」
快楽の階段を駆け上っていく雪菜。止まらない快感は、雪菜を一気に高みに登らせていく。
「イク、イク、イッちゃうっ、んあ、あ、あああ♡」
階段のてっぺんから一気に飛び降りる。そんなイメージでオーガズムに達しようかというとき、不意に綾瀬は手を止める。
「ふあ? あ、なんで?」
「最後の質問」
「い、今? もうすぐ、イケたのに?」
絶頂の手前でお預けにされた。その不快感は激しく雪菜の心を乱した。すでに心身は綾瀬に屈しているも同然だった。
「雪菜さん、淫紋を刻むってことは、俺のものになるってことです。古城さんじゃなくて、俺のものになる。それを受け入れてもらわないと刻めません」
「あ、そ、それは……」
媚肉が締まる。震える。ペニスが挿入されたままの膣は、常に新しい快楽を求めている。お預けにされた絶頂の気配は、未だに雪菜を蝕んでいて、しかし、綾瀬のものになると容易く返事をするのは戸惑われた。
なし崩し的に関係を持ち、快楽を求め続けた綾瀬と雪菜の関係。それが、別物になることを意味していた。
今まで雪菜は、綾瀬と肉体関係を持ちながらも、はっきりとした男女関係の明言を避けてきた。言葉にすれば、明確な形になってしまう。
肉体関係を続けている時点で詭弁ではあるが、それでも綾瀬の女になると明言するのは、これまでの関係を崩してしまう大きな宣言だ。
言葉を失う雪菜の回答を促すように、綾瀬はクリトリスを抓る。
「ひはっ、あ、あ、ああ♡」
だが、絶頂はさせない。夢魔の力をコントロールした綾瀬は、雪菜の絶頂をある程度、操ることができるのだ。
(イケないっ、こんなにイキそうなのにっ)
くちゅくちゅくちゅ、とクリトリスへの愛撫に合わせて愛液が結合部から掻き出される。雪菜が悶えれば、ペニスの角度が変わって内側から攻め崩される。
「んひぃ♡ あ、あ、あ――――♡」
頭がおかしくなりそうな快感に雪菜は身体を反らせる。
「いひっ、ひは、あ、あ、イケないっ、こ、こんあになってるのに♡ あ、んんん♡」
「答えてくれるまでは、イカせません。答えてくれたら、淫紋と一緒にイカせてあげます」
「そ、そんな、んあ、あ、あ、ああ、それ、許し、て、ん、はあう♡」
「ダメです」
「あああああ!」
いつになく強気の綾瀬。今が責めどき。雪菜が自ら淫紋を求めてきたのだ。この機会に母子ではなく、男と女の関係を望むのは雄として間違いではない。
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ。
クリトリスをねちっこく責め立てる。絶対に絶頂はさせない。雪菜の精神を快感で塗りつぶしていくのだ。
「もう、無理、ぃ、ぃい」
「イキたいですか?」
「イキたい、イカせて、ぃ、イカせて、ください……」
「答えてください」
「あ、うあ、ああ、ああああ」
目の前がチカチカする。追い詰められた雪菜の心身は、耳元から吹き込まれる綾瀬の言葉に屈する以外に道はなかった。
「なる。なります。綾瀬君のものにしてください! 淫紋、刻んでください! わたしを、イカせてください!」
一回り以上も年の離れた義理の息子に、雪菜は意地もへったくれもなく、懇願した。親子ではなく雄と雌の関係に墜ちた瞬間だった。
「夢魔のものになるんです。俺以外ではイケなくなりますよ」
「いいんです! もう、もういいんです! 綾瀬君のおちんちんがあれば、もういいんです! 零菜と一緒に、ずっと可愛がってください!」
「分かりました。雪菜さんは、俺のものです」
ぎゅっと雪菜を抱きしめる綾瀬。そのまま下腹部に手を回し、術を完成させる。夢魔の魔力が雪菜の下腹部で形をなして、淫紋を浮かび上がらせる。それと同時に、綾瀬は雪菜の絶頂を解禁した。溜め込まれた快感は淫紋で増幅されて、一瞬で雪菜の全身を満たした。
「は――――あ、んああああああああああああああああああ♡」
雪菜の身体が大きく反った。
脈打つ淫紋の前に雪菜は屈する。正気を失ったかのように嬌声を発して、ガクガクを震えて絶頂する。その雪菜に追い打ちをかける。ペニスを突き上げて、子宮口を打ち据える。
「ん、へあああああ♡ そこ! それ! 綾瀬君のおちんちん、大好きですぅ♡」
雪菜の膣内に射精する。それが止めになった。雪菜は白目を剥いて絶叫する。快楽の海で溺れ、母から雌に堕した悦びを噛み締めて雪菜は淫紋の魔力を骨の髄まで堪能したのだった。