暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
雪菜が綾瀬の「物」になってから五日が過ぎようとしていた。母娘にともに淫紋を刻んだことで、性的に二人は綾瀬の支配下に入る形となった。それは吸血鬼が血の従者を作り出すことに似ていて、相手の性的興奮を主となる夢魔がコントロールすることができるようになる。この力を使えば、性的なことに嫌悪感を持つ者であっても、本人が気づかないうちに淫らな性格にしてしまうことも、人格はそのままに身体の感度だけを延々と高め続けることもできるようになる。夢魔の基本的な能力ではあるが、同時に個体差が激しく、綾瀬の場合はまだ若いこともあって、相手との関係性がきちんとできあがっていて、受け入れてもらうことが前提になっている。
夢魔として成長していけば、相手の同意なく一方的に淫紋を刻むという危険な使い方もあり得るだろう。当然、犯罪なのでそんなことには手を出さないが。
淫紋を刻まれた側、雪菜はどうかと言えば、すべてが終わった後で、後悔と自己嫌悪、そして強烈な羞恥に苛まれた。綾瀬と関係を持ってから、心身ともに綾瀬に依存してきている。精神的なよりどころを綾瀬との肉体関係に求めているという不埒な事実に雪菜は目を瞑ってきた。その結果が、下腹部に刻まれた淫紋だ。
快楽を求めるだけのセックスは最高に気持ちがいい。
今まで目を背けてきた卑猥な行為に、今更ながらに嵌まってしまった。
雌として雄に屈する被虐的な快感も、雪菜の性癖に合致していたらしい。そういうふうに作り替えられてしまったのか、あるいはもともと、そういう性質だったのかは今となっては分からない。ともかく、雪菜はいい歳をして若い男に熱を上げ、挙げ句の果てに性的に支配される関係を自ら望んでしまったのである。
根は真面目な雪菜だ。
それが社会的に容認されない行為であり、大人として自律すべきものであると分かっている。雪菜の理性は常に警鐘を鳴らしているのだ。このままではいけない、距離を取り、母と子の関係に戻らなければと。しかし、結局、それが実行に移されることはなかった。
綾瀬から関係を求められれば、雪菜は応じなければならなかった。淫紋を刻むとはそういうことだ。綾瀬が零菜にうつつを抜かしていれば、思わず雪菜から求めてしまった。愛娘に嫉妬して、息子の上で腰を振る無様さには、雪菜自身も呆れてしまう。理性はすでに言い訳を考えるだけのものと化していて、何一つ雪菜の行動に影響を与えなくなっていた。
「ここで出た数を①のyに代入して……」
「式がxだけになるってわけですね」
「そうそう。この章の問題は、全部このやり方で解けるから」
「ありがとうございます」
綾瀬の隣に座った雪菜は、数式を目で追っている。綾瀬が学校から出された課題である。家庭内ではただならぬ経験を積んでいる綾瀬も、世間的には一般の学生だ。学校から出される課題に頭を悩ませる姿はそこらの学生と何ら変わりはない。そして、雪菜は学校の勉強という点では図抜けた頭を持っている。中学卒業時点で、彼女は大学に平然と入学できるくらいの学力があった。獅子王期間の驚異的な教育プログラムと雪菜自身の頭脳のおかげだ。年上の古城の勉強をかつては見ていたこともあり、こうして子どもの勉強を教えるのも、おかしなことではなかった。
「やっぱ、数学は苦手です」
「誰にでも得手不得手はあるから」
「そういえば、俺ばっか見てもらってていいんですか?」
「零菜は、わたしに教えられるの嫌みたい。それに、人のことを心配してる場合じゃないでしょ?」
「はい」
綾瀬はシャーペンを手に次の問題に向き合う。
零菜が雪菜に教えを請うことは、少なくなった。一時、ギクシャクしていた母娘関係は綾瀬を介して改善したが、今度は綾瀬と関係する女という立場で互いを意識している。母娘でありながら、恋敵であり、同じ淫紋を刻まれた好敵手。ただでさえ思春期で母に素直になれない零菜が、勉強を教わるなどありえない話だった。
「計算、間違ってるよ」
「本当だ。ありがとうございます」
雪菜の暗算速度は綾瀬の筆算よりも速い。目で見て、次の瞬間には答えを導いているようだ。
ノートを覗き込む雪菜の顔を綾瀬は至近距離からまじまじと見る。真剣に綾瀬の課題を見てくれているのに、申し訳ないが、その美しい顔に見惚れてしまう。
雪菜は風呂上がりで、とても甘い匂いがする。しっとりとした黒髪はいっそう艶めいて見えるし、唇の柔らかさも、その奥に隠れる舌の味わいも綾瀬はしっかりと覚えているのだ。この美人に淫紋を刻み、何度もセックスをしているというのは、正直、奇跡的なことだと思う。
「綾瀬君、どうかした?」
「あ、いえ、何でもないです」
「体調、悪い?」
「いえ、そういうわけじゃないです。ちょっと、考え事を」
「もう、ちゃんと、集中しないと終わらないよ」
「すみません」
雪菜がこんなに近くにいるので、ついつい意識してしまうのだ。
「綾瀬君……?」
あからさまに集中力をなくした綾瀬を雪菜は不審がる。
「あ……」
綾瀬と雪菜の視線が交差する。雪菜が身を乗り出して熱心に勉強を教えてくれていたので、距離はほんの二十センチ程度だ。
「雪菜さん」
「あ……綾瀬君、今は勉強中でしょ」
「もう一時間半も経ちますし、これ以上は集中できません」
お手上げというように綾瀬は手を上げる。
雪菜は時計を見て、驚いたように目を見開く。
「一時間半も経ってたんだ」
「さすがに、休憩しないと頭が回らないです」
勉強も運動もオーバーワークは身体にも精神にも悪い。適度な休憩は必要不可欠だ。これ以上根を詰めても、何も頭に入らない。
だから、雪菜としてもこれ以上綾瀬に勉強を続けさせることはできなかった。
おまけに、いつの間にか綾瀬との距離がずいぶんと近くなっている。
(綾瀬君の大きくなってる? もしかして、わたしを意識してた?)
雪菜は綾瀬の股間が膨らんでいるのに気づいた。雪菜は自分の女としての魅力をあまり意識していない。自分が整った顔立ちをしていることは、さすがに理解しているが、それがどれほど優れているのかを正しく理解しているわけではないのだ。それでも、綾瀬が自分を女として意識している事実があれば、十分だった。
「分かった。……そろそろ、休憩にしようか」
雪菜の黒瞳が綾瀬を見上げてくる。頬は上気して紅くなり、期待の篭もった視線を向けてくる。
強力な磁場が働いているかのように、お互いに吸い寄せられていく。
「雪菜さん」
「綾瀬君……ん」
どちらが先というわけでもなく、二人は同時に唇を重ねた。柔らかい唇をこじ開けて舌を相手に口の中に押し込む。同時に舌を入れようとしたので、舌同士を絡め合うことになる。口をがっちりと重ねて、空気の逃げ道すらも塞ぐくらいに深い口付けをする。
「ん……ん……ぅ……んく……じゅる……れる……ちゅる、ちゅる、ちゅる……ちゅぷ……」
口の中で舌だけが蠢いている。舌で舌を押しのける。相手の舌が自分の口に入ってくるのを阻止するように、舌を動かして相手の舌の動きを制約しつつ、自分が主導権を握るべく舌を使って相手の口内を弄る。
「ふ……ん……ん……んちゅ……ちゅ……れる……ふはぁ♡ あむ、んちゅ……ちゅ……んんっ!?」
うっとりと口付けを楽しんでいた雪菜が小さく呻く。目を見開いて口を開く。そこを狙って綾瀬は雪菜の口を塞ぎ、強引に舌を口内に押し込んだ。抵抗する間を与えず、雪菜の口内を占拠する。舌を動かして、上顎から内頬までを舐め回し、涎を流し込んで飲ませる。雪菜には上を向かせて、重力に従って涎が彼女の喉奥にまで流れ込むようにして、強引に事を運んだ。
深いキスで雪菜は抵抗を忘れ、身体から力を抜いた。
押し込まれる綾瀬の舌を受け入れて、舌を絡ませ、涎を啜る。
「ふぐ……んぐ……ちゅぷ……んあ、あ……れろ……れろ……んん、ちゅぷ……ぷあ♡ はあ、はあ、はあぁ♡」
一頻り口付けをしてから、身体を離す。雪菜は蕩けた表情をしながら、呼吸を荒げていた。
「淫紋を使うなんて、卑怯じゃないかな?」
「いいじゃないですか。雪菜さんは、誰の物でしたっけ?」
「あ……」
力関係を確認するかのような問いかけ。雪菜は、どうにもならない敗北感を覚えながら、答えるしかなかった。
「綾瀬君の物です」
これを口にすると、いつも下腹部が痺れるような錯覚をしてしまう。意識が子宮に向かう。綾瀬のペニスを無理矢理にも思い出させられてしまうのだ。
年下で息子だと繰り返し言い聞かせながらも、成長した綾瀬の男にどうしようもなく惹かれている。そんな葛藤を抱えた雪菜に綾瀬は言う。
「淫紋のお手入れしましょうか?」
「………………ぁぁ」
雪菜は相好を崩して、自ら服を脱いだ。
これから、綾瀬に快楽を与えられると思うだけで幸せな気持ちになる。キスだけでも、気持ちがイイ。頭が熱くなって、身体の芯からイキたくなる。淫紋のせいかというとそうでもなく、淫紋を刻まれる前から雪菜はすっかり綾瀬との肉体関係に嵌まっていただけなのだ。そこに、淫紋を刻まれて名実ともに雪菜は綾瀬の女になった。
雪菜はベッドの上で股を開いた。綾瀬に使い込まれて、快楽のなんたるかを教え込まれた秘所は、すでにいつでもセックスできるような状態になっていた。愛液を滲ませた割れ目を綾瀬は指で広げる。
「雪菜さん、相変わらず綺麗ですね」
「恥ずかしいこと、言わないで」
「事実を言ってるだけですから」
かつて、雪菜にリードされていた綾瀬だったが、今はむしろ雪菜をリードしている。綾瀬の要求を雪菜は断れない。それが与えてくれる快楽に対する期待だけで濡れてしまうほど、雪菜の心身は綾瀬に強く依存していた。
「あ……ふ、ううん♡」
雪菜の身体がひくひくと反応する。綾瀬の指が膣口から割れ目の中に入り込んで、その媚肉を弄っているのだ。雪菜の身体の熱を指先に感じながら、綾瀬はクリトリスと膣内を同時に愛撫する。瑞々しい媚肉が指に絡みつく。肉襞のぷりぷりした感触もはっきりと伝わってくる。指を抜くと、蜜がたっぷりと詰まった壺の入り口がぱっくりと開いて、物欲しそうにのたうっているのが見える。
両手の親指を使って雪菜の膣口を広げて、ぱっくりと口を広げた入り口にキスをする。
「あ……ん、そんな」
「雪菜さん、すごく物欲しそうにしてますね」
「いや、違う……それは……あんっ」
恥ずかしがって否定する雪菜ではあったが、綾瀬の舌がクリトリスを舐めると甲高い嬌声を上げてしまう。刺すような快感だ。堪えるという考えに至る前に、声が出てしまう。
「ぺろ……ぺろ……ぺろ……ぺろ……じゅるる……じゅるる」
「ひう……んあ……んん……あん……ああん♡ ひあっ、んあっ、あ、あ、あ、んんん♡ ふあぁ♡ あ、ああ……あ、いや……舐めちゃ、んん、ふうあ♡」
腰をもぞもぞさせて、雪菜は快感から逃れようとする。当然、綾瀬は逃がさない。膣口に舌を差し込み、舌先でクリトリスを何度も弾いた。円を描くように膣口を焦らし、流れ出る愛液を啜る。
「ん、ふう……ふうあ……あん♡ ん、くぁ♡ ひはっ、あ、イイ……綾瀬君、ん、あ、上手……ん、ん、ふう、はあ、はあ……あん♡」
「どうですか?」
「ん……気持ちイイ。もっと、舐めて」
「分かりました。ちゅ……れろ……じゅるる」
「ひゃっ、ああ、んふう♡ ふあ……あ……あ……あん♡ あ、イイ、そこ……ん、あ、もっと、ああん♡」
雪菜の膣口がひくひくと蠢き、まるで生きた鮑のようだ。若々しく綺麗な媚肉の奥からねっとりと絡みつく蜜が零れてくる。愛液を啜り、舌で膣内を舐める。雪菜の太ももが快感で震えるのが見て取れる。ゆっくりと膣口からクリトリスまでを舐め上げから、舌先で膨れたクリトリスを重点的に愛撫する。
「ひっ、んいっ、あはっ、あ……ああっ」
閃電のような快感が雪菜をバチバチを虐げる。綾瀬と交わってから何度も味わってきた刺すような快感だ。瞬間的に膨れ上がり、抵抗のまもなく絶頂に導かれる。そういう快感が雪菜の脳内で弾けている。
「んひっ、いい、んあ……あん……ああん……綾瀬君、そこ、んんっ、はふっ、あああ」
「雪菜さんの好きなとこなら、全部知ってますからね」
「きゃあっ!?」
雪菜は膣内に舌ではない固いものが入り込んできたのを感じた。それは綾瀬の指だった。それまでの柔らかい舌の感触ではない、指の感触。雪菜の柔い媚肉を広げてかき回し、淫らな音を立てさせる。
「あっ、あっ、あっ、んあっ、あはあ! あ、んくあ、んひっ、い、イイっ、ああ、そんないきなり、あ、ダメぇ♡」
雪菜の背中が反る。快感が勝手に腰を動かして、綾瀬の前で無様なダンスを踊らせる。綾瀬の指がくの字に曲がって、Gスポットをコリコリと撫でる。
「あっ、あああ! ああ、そこっ! そこ、ダメっ、ん、ふはっ、あ、気持ちよすぎる、ん、んああ♡」
美しい顔を悦楽に歪めて、手マンで感じる雪菜。すでに何度かイッている。膣の中が時折、激しく収縮して、雪菜が呻くように声を漏らしている。
「う、あああああ、イクっ、あ、あ、あああ♡」
雪菜はガクガクと身体を弓なりに反らして、果てる。一頻りイッてからも、ビクビクと痙攣して絶頂の余韻に浸っている。もともとイキやすい身体だったのが、淫紋を刻んでからはさらに快感に弱くなっている。綾瀬との相性が格段に上がったからだろうか。
「雪菜さん」
綾瀬は絶頂の余韻に浸っている雪菜の鼻先にペニスを近づける。
勃起したペニスの先端を艶のある唇に擦りつける。雪菜は口を開けて舌を出すと、れろれろとペニスを舐め始めた。
「ふう……ん……れろれろれろ……ちゅ……ちゅ……れろれろ……」
舌先で亀頭を舐りながら、時折先端にキスをする。軽く啄むように吸い、舌で円を描くようにして亀頭をぐるりと舐め回す。
「ん……すごい、気持ちイイです」
「うん……ちゅ……んむ……ん……じゅるる」
雪菜は綾瀬の反応を伺いながら、ペニスを咥えた。さらに睾丸を手に取ると、柔らかな力加減で揉みほぐす。
雪菜にペニスを咥えさせたまま、綾瀬はベッドに腰掛ける。雪菜もそれに合わせて体勢を変えて、座る綾瀬の股間に顔を突っ込むようにしてフェラをする。
「くぷ……じゅぷ……ん……ちゅぷ……ちゅぷ……じゅぷ……んんぅ♡ ちゅぱ……れろれろれろ……ん、ん……れろぉ♡ ちゅぱ……ちゅぱ……れろれろ」
丹念にペニスに舌を這わせていく雪菜。小刻みに動く舌先がエラから裏筋、鈴口までをつつき、そうかと思えば根元からゆったりと舐め上げてくる。
さらに雪菜はペニスを咥えると、頭を前後に激しく揺らす。顔を捻るようにして吸い立てながら激しい口淫で射精を促してくるのだ。
「ん……じゅる……じゅる……じゅる……じゅる……んぐ……じゅぼ……じゅぼ……じゅぶ……ん、ん、んじゅる」
熱い雪菜の口内に含まれて、ペニスは幸福に震えた。滑る涎でべっとりと汚れたペニスを雪菜は離さず吸い続けている。先走りも涎も構わず口の中で混ぜ合わせて、味わいながら飲んでいる。
雪の妖精のように美しく整った顔に明瞭な欲望の色を浮かべ、口を窄めてペニスを啜っている。
見ているだけで射精してしまいそうな光景だ。まして、それが自分のペニスにしゃぶりついているなど、幸運以上に幸運だ。
たっぷりと涎を湛えたペニスを喉奥まで咥え込み、雪菜はじゅぼじゅぼと音を立ててフェラをする。あまりに気持ちイイので、綾瀬の腰が前後に動いてしまう。
「ん……ちゅぷ……ぷはっ、はあ、はあ、れろれろれろ、ちゅ……ちゅ……」
ペニスの側面に唇を押しつける雪菜。綾瀬は手を伸ばして、雪菜の顔にかかる前髪を払う。
「雪菜さん、こっち見て」
「ん……あ……ちゅぷ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……」
雪菜はペニスを咥えたまま綾瀬を見上げてくる。
「すごい物欲しそうな顔して」
「あ……あまり、見ないで……ちゅ……恥ずかしいよ……れろぉ♡」
そう言いながらも雪菜はフェラを止めない。綾瀬を見上げながら、舌をペニスに這わせている。
「雪菜さん、すごい丁寧に舐めてくれますね」
「ちゅぱ……綾瀬君、フェラ好きでしょ? ちゅ……だから、れろれろ、ん……ちゅ」
髪を掻き上げて、舌を伸ばす。その仕草が卑猥ながらも美しい。熱い吐息を弾ませながら、雪菜は丹念なフェラを続けてくれる。
「雪菜さんはフェラするのどうなんですか?」
「わたし? ……わたしは、ちゅ……はあ、ん……ちゅ……わたしも好きだよ……れろ……綾瀬君が気持ちよくなってくれるから……ちゅ……はあ、はあ、はあ……れろ、んちゅ……んむ……じゅぶ……♡」
雪菜はペニスを頬張り、頬の内側で先端を擦る。片方の頬が内側からペニスに押されて膨らんだかと思えば、すぐにまっすぐ咥え直して喉奥まで飲み込む。そのまま頭を止めて、ペニスを吸いながら舌先で鈴口を何度も舐め回す。
「ん……ん……んん……ふう……んんん……じゅるるる……ちゅぱ……はあ、はあ、はあ……やっぱり、大きくて、顎が疲れる……ちゅ……」
「大きいのと小さいの、どっちが好みですか?」
「どうしたの、急にそんなこと聞いて」
「気になったので。雪菜さんの好みもちゃんと知っておきたいじゃないですか」
雪菜は答えにくそうに逡巡していたが、すぐに観念したように口を開く。
「……どっちかと言うと、大きい方が好き」
「どうして、大きい方が好きなんですか?」
「り、理由? ええと、その……大きい方が、逞しくて男らしいし、その、奥まで届いて、気持ちイイから、かな」
雪菜は真面目に答えを考えて、言葉にした。言ってから恥ずかしくなったのか顔を紅くしている。
「雪菜さん的に俺のはどうなんですか?」
「綾瀬君の……? それは、ぁ」
雪菜は口から取り出したペニスをまじまじと眺める。肥大化したペニスの大きさは雪菜が先ほどぼやいた通りに大きい。膨れ上がって顔ほどもありそうだ。綾瀬の身体には不釣り合いに思うほどの逞しいペニスには、何度イカされたかもう分からない。だから、答えは決まっているも同然だ。
「好き、だよ。ちゅ……大きくて、奥まで届いて、とても逞しい……れろれろ……ちゅぷ……舐めてると、お腹の奥が切なくなって、はあ、はあ……ん……」
雪菜の熱い眼差しがペニスに注がれる。しゃぶっているだけで、雪菜はすっかり発情してしまったというのだ。条件反射のようなものだ。食べ物を見ると涎が出てくるのと一緒だ。綾瀬のペニスをしゃぶると、それを合図に発情が促進される。雪菜の脳は、フェラをセックスの準備だと認識しているのだ。フェラをすればするほど、その認識は強くなり、切なくて仕方なくなる。
「綾瀬君。早く、エッチしてほしいの」
瞳を潤ませる雪菜に綾瀬の心臓が早鐘を打った。口の中に射精したいと思っていたが、それ以上に雪菜を犯したいという感情が強くなる。雪菜があまりにも可愛らしいから、もっと自分のモノにしてしまいたい。
「雪菜さんのしたい体位でしましょう」
「うん」
雪菜は嬉しそうに頷くと、綾瀬の胸に頬を寄せ、抱きついてくる。雪菜はしっかりと身体を綾瀬に密着させると、腰をペニスに押しつける。雪菜の甘い香水の香りが綾瀬の鼻孔をくすぐる。
「雪菜さん」
「ん……綾瀬君はそのままで楽にしてて。今日はわたしが上」
雪菜の華奢な身体を抱き、艶やかな黒髪を撫で付けながら、綾瀬はパンパンに勃起したペニスが膣に飲み込まれていくのを感じていた。
「はん……ん……ああぁ……♡」
雪菜の熱い吐息が耳元で震えた。
膣に咥え込まれたペニスが一番奥に届くのが分かる。雪菜の膣肉が滑りながら肉襞を蠢かせてペニスに絡みついてくる。締め付けて、精を絞ろうとしている。
「ん……ふふ……綾瀬君のやっぱり、奥まで来る。ん、ふう……動くね」
雪菜は綾瀬の首筋にキスをしながら、ゆったりと堪能するように腰をくねらせる。激しいだけではない。膣壁に擦りつけるようにグラインドし、強くペニスに刺激が伝わるようにしている。堪らない腰使いにペニスがますます膨張していく。
「あ、んあ……んん……あん♡ また、大きくなってる、ん、ふはっ、あん……あん……ん、あ、気持ちイイ……ん、ん、あん……んあ……ふう……はあ、はあ、ん、ふあっ」
雪菜の綺麗な声が卑猥な色に染まっている。桃色の唇から漏れ出る嬌声は、聞いているだけで綾瀬の雄を刺激する。
うっすらとかいた汗が肌をしっとりとさせて、密着感を増幅する。雪菜を抱きしめると、女性らしい柔らかさと鍛えられた肢体の張りの両方を感じることができる。
「んっ、んっ、んっ、ああん♡ はあ、ふう、ふう、あん……ん……ふう、あ、あ、あっ、んあっ、んふっ、はあう♡」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、と結合部が水音を立てる。膣内が熱い。ペニスを締め付ける媚肉は雪菜の体温以上に熱を持っているのではないかとすら思えた。
「綾瀬君、どう? ん……はう……気持ちイイ?」
「すごく気持ちイイです」
「ふふ……よかった。んあ……ん、ん、あん……ん、あ、んあ……はうぅ♡ あ、んん、すごい、気持ちイイ♡」
雪菜は腰を振りながら悦に入る。うっとりと表情を蕩かせて、腰をくねらせている。
「はあ、はあ、はあ……ん、綾瀬君、キス、して……ん……♡」
雪菜は綾瀬と繋がったまま、口付けを交わす。舌を絡めるディープキスだ。
「はむ……んちゅ……ちゅ……れる……ん、んん♡ ふう……ちゅ……れろ……れろ……んちゅ♡ はあ、はあ、はあ、はあ……あん……ん!」
キスをして、それから上体を起こした雪菜は綾瀬と手を繋ぎながら腰を振る。ぎゅっと手を握りしめて、キスで濡れた口元に笑みを浮かべて体重を落とす。綾瀬の巨根を根元まで咥え込み、腰を上げては落とすを繰り返す。カリが襞にひっかかり、雪菜は悲鳴にも似た嬌声を上げる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、んはぁ♡ ああ、イイ、これ、イイ♡」
腰を振りながら雪菜は汗の雫を滴らせた。快楽の狂ったように膣肉がペニスに食らいつき、比較しようのない快感を与えてくる。
綾瀬にしても、我慢の限界だ。
「雪菜さん!」
「ん、あっ、イクの? いいよ、イッて。そのまま!」
雪菜の腰が激しく上下する。
ペニスが天を突くようにそそり立ち、膣奥を目がけて突き立つ。雪菜が根元までペニスを咥え込んだ瞬間に、強烈な快感が綾瀬の腰を襲った。
吹き上がるような快感の嵐。性欲が極限まで高まって、雪菜の膣内に灼熱の精液を送り込む。
「あっ、あああああああああああああああああ♡」
雪菜は目を見開いて仰け反った。嬌声を上げて、舌を突き出し、絶頂する。
「あ、ああ、出てる……綾瀬君の精液。すごい、いっぱい……気持ちイイぃ♡」
送り込まれた精液の魔力が雪菜を狂わせる。淫紋が反応し、快楽を増幅している。これで絶頂しない女はいない。雪菜がいかに優れた剣巫であろうと、綾瀬をここまで受け入れてはもはや抵抗力は皆無に等しい。
「はあ、ああ……綾瀬君。いっぱい、射精したね」
ペニスを膣から引き抜くと、注がれた精液が零れ出る。相変わらずの量と濃さだ。セックスで妊娠しないように調整できるのが夢魔の利点だが、綾瀬が本気で雪菜を孕ませに来たら、そのときは孕んでしまうかもしれない。
「まだ、大きい♡」
雪菜は綾瀬のペニスを眺める。そして、舌を伸ばした。
「雪菜さん」
「待ってて。今、綺麗にするから……んむ……ちゅ……れるれる……じゅるるる♡」
綾瀬のペニスを口に含んで、雪菜は尿道の精液まで啜る。汚れた精液を舐め取り、味わいながら飲んでいく。
「ん、ん、ん……ちゅう……れるれる……じゅる……じゅる……じゅるる」
「雪菜さん、それまた射精しちゃいますって」
「んん、いいよ。れろれろれろ……ちゅ……射精して。ん、じゅるるるう!」
「うあっ!」
雪菜の激しいフェラに押されて綾瀬は腰砕けになる。むしゃぶりついてくる雪菜の口はさながらイソギンチャクのように絡みついて離れない。ペニスの汚れなどすっかり取り除かれているのに、雪菜は次の射精を促すために舌と唇を使って吸い付いている。
「あ、く、ヤバい」
射精したばかりで敏感なペニスに、このフェラは厳しい追い打ちだ。
綾瀬は雪菜の口の中に、二発目の精液を放出してしまう。
「ん、あん……ん……ん……じゅる……」
雪菜は口を離すことなくすべてを受け止めた。飲みながら、尿道から出てくる精液を次々と吸い出していく。一滴残らず吸ってから、ペニスを口に含んだまま上目遣いで綾瀬を見上げてくる。
とてつもなく愛おしい。
このまま第三回戦に突入してもいい。そう思った時、不意にドアが開く。
「綾瀬君、那月ちゃんのプリント……ぁ」
部屋に零菜が入ってきた。零菜は綾瀬にプリントを持ってきたのだが、雪菜がペニスを咥えているところを目撃して目を見開いた。
「れ、零菜?」
「ママ……綾瀬君も、勉強してるんじゃなかったの?」
「勉強は、してたよ?」
「ふぅん……保健体育ってこと? 最低」
バタン、と零菜は苛立ったようにドアを閉めて去って行った。
「零菜、怒らせたかな」
「ああ、うん。まあ、大丈夫」
「そうですか?」
「あの娘のことだから、そのうち機嫌直すよ」
最近、関係が改善傾向にある雪菜と零菜。それに伴い、雪菜は零菜のことが分かるようになってきた。今は機嫌が悪くても、今度は雪菜が見ていないところで綾瀬にアプローチを仕掛けるはずで、その頃には機嫌が直っているに違いない。
雪菜も同じだ。結局、雪菜も零菜も綾瀬に愛して欲しいのだ。零菜だって、今更雪菜と綾瀬がセックスしていたからといって、どうこうは言わない。そういう関係なのは織り込み済みだ。それでも機嫌を損ねてしまったのは、ちょっとした独占欲の表れだろう。それが満たされれば、零菜はまた機嫌を戻すはずだ。
雪菜は零菜に見られたことを気まずくは思ったが、一緒に綾瀬に抱かれたこともあるのだ。ことさら騒ぐことでもないと割り切ったのだった。