※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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5話

 性感マッサージ店に初めて行ってから、半年が経った。

 雪菜に生活に大きな変化はなく、仕事に忙殺される日々が続いていた。

 とはいえ、一時期よりは大分ましになった。

 暁の帝国の治安は改善傾向にある。島国なので国外の犯罪組織が入国しにくく、人工島のため死角を消しやすい。密入国対策で国外からの犯罪者の流入を防いでいて、国内での組織犯罪も減少している。これは、統計的にも明らかになっている。

 このように治安が改善すると雪菜が出張る必要性がなくなる。

 暁雪菜の戦闘能力は並みの攻魔師を軽く凌駕する。もともと天才的な攻魔師だったのに、さらに第四真祖の眷獣まで加わってしまうのだから、犯罪組織であろうと単身で壊滅に追い込める。

 大抵の犯罪者は、雪菜にとって片手間で処理できる程度のものでしかなく、それだけの強さがあるために、最近は完全に内勤ばかりになっていた。

 雪菜が出なければならないような大事件は、もう何年も起こっていない。

 暁の帝国が誕生するよりも前。まだ、古城が第四真祖だと秘密にしていた頃は、毎月のように事件が起こって、中学生だった雪菜は特区警備隊以上に危険な現場に飛び込んでいた。それに比べれば、今はかなり落ち着いたといえるのではないか。

 今にして思えば、見習いの攻魔師とはいえ、中学生を単身で危険な任務に送り込むのは常識はずれだ。

 攻魔師の養成機関としては、獅子王機関が遙かに先を行く。暁の帝国には、専門学校や大学という形で攻魔師を養成しているが、千年以上の歴史を持つ高神の杜のノウハウには遠く及ばない。

 それもあって、暁の帝国では攻魔師資格は例外を除いて専門学校卒以上でなければ取得できなくなった。幼い頃から集中的に修練を積み上げるという文化が、この国にはないからだ。

 常に人材不足に喘ぐ攻魔師業界の頂点の一人である雪菜は、そういった事情がありながらも自身の出番が確実に減っていることに安堵する。

 この日の仕事を終えて帰り支度をしていると、雪菜のスマホが小さく震える。

 

「シンディ……?」

 

 送り主は雪菜の二十年来の親友であった。

 

『次の休みおせーて』

 

 とのメールだ。

 簡素でフレンドリーな文面には、シンディのいいところが詰まっているような気がして気持ちが軽くなる。

 雪菜は脳裏にスケジュール表を展開して、仕事が休みの日を数えていく。

 休日であっても、急な出勤もあり得る仕事だ。油断はできないが、前述の通り雪菜を駆り出さなければならない状況には、まずならない。身体を動かすのも、訓練のときくらいになった。

 そう考えると後は事務仕事との兼ね合いだ。

 雪菜は、いくつか休みが取れる日を選んで返信した。

 

 

 

 ☆

 

 

 

 シンディがメールを寄越してから、二週間が経った。

 この日、雪菜は非番だった。丸一日休みが取れて、緊急案件も今のところない。約束どおりに、雪菜はシンディの家を訪ねた。

 午後一時を回った頃だ。

 世間ではお昼休みが終わって、午後の仕事が動き始めた頃である。

 

「雪菜、どうぞ入って」

 

 シンディは、二十年前と変わらない明るい笑顔で雪菜を迎え入れた。

 シンディが入居しているのは、郊外にあるファミリー向けのアパートだ。部屋数が多く、子どもが保育園に行った今の時間帯は余計に広く感じてしまう。

 この地域は共働き世帯が多く、車通りも少ない路地の真っ只中なので、昼間は静まり返っている。むしろ、夜のほうが人の気配がするくらいであった。

 完全なプライベートなので、雪菜はベージュの七分丈のレギンスと白いTシャツ、そしてUVカット技術が施された桃色のパーカーという出で立ちだ。春の爽やかさを感じさせる服装で、雪菜の美貌を際立たせている。

 

「何か可愛い服着てるね」

「そんなことないよ。いつもの安物でしょ。全部合わせても一万円いかないからね」

「あんた、一応はお偉いさんなんだよね?」

「一応ね」

 

 こうは言うものの、雪菜の立場はこの国の最高位に匹敵する重要ポストだ。海外の王族が、煌びやかな装飾品に身を包み、高価なブランド物の衣服や小物を収集する中、雪菜は一般人と変わらない金銭感覚での生活を継続していた。

 

「わたしは今でも、ダンボールがあれば生きていけると思ってるし」

「今でもってどういうことよ」

 

 シンディはさすがに呆れたのか、乾いた笑みを浮かべる。

 第四真祖の妻という立場にある雪菜だが、もともと苛酷な環境でも戦えるように鍛えられた剣巫だ。第四真祖監視任務に就いた当初は、本当に日用雑貨をどこで買い求めるべきか分からず、第四真祖から目が離せないという理由でダンボールを布団代わりにしていたくらいだ。

 二十年経って様々な経験を積んだ雪菜だが、幼い頃から叩き込まれた習慣や癖は変わらない。

 可愛いものが好き、という意外な一面もあるが、基本的には華美を好まず、服も小物も必要最低限に抑えている。

 それは出費を嫌う貧乏性なのではなく、ただ必要性を認めていないからであった。

 

「それで、今日は……」

「相談したとおり。今からキャンセルはダメだからね」

「……分かってる」

 

 雪菜は緊張した面持ちで頷いた。

 

「んー、もうそろそろ何だけどな。渋滞でもしてるかな」

「この辺、車通りないよ」

「それもそうだ。ま、まだ時間じゃないし、気長に待てはいいか」

 

 気楽にシンディは言う。

 雪菜はイスに腰掛けて、シンディが淹れた紅茶を味わう。

 雪菜が普段口にする紅茶よりも、渋みが強いように思うが、これはこれで悪くない。

 

「それこそ安物だよ」

 

 と、シンディは言う。

 雪菜としては、重要なのは値段ではなく自分が美味しいと思うかどうかだ。

 高くても口に合わない食べ物はたくさんある。立場上、そういった食べ物や飲み物と出くわす機会も多い。

 そんな雪菜を、対面するシンディは楽しそうに眺めている。

 

「何?」

「ん? いや、まさか雪菜がここまで嵌るとは思ってなくて」

「紅茶の話?」

「違う違う。お店の話」

「別に……嵌ってるわけじゃ」

「一回や二回じゃないんでしょ、行ったの。空き時間を見つけて通ってりゃ、そら嵌ったって言っていいでしょ」

「それは……そうかもしれないけど」

 

 風俗店に通うようになったのは、事実だ。嵌っていると面と向かって言われると、事実はどうあれ否定したいものだが、相手はシンディ。そもそも雪菜が綾瀬の客になったきっかけを作った女だ。雪菜がすでに店を利用しているのを知っているので、雪菜は感情的に否定することができないのだった。

 

「まあ、雪菜が一緒にやってくれるとは思わなかったけどね」

「シンディの誘いだし」

「嬉しいこと言ってくれるね」

 

 シンディの笑みに雪菜は内心の罪悪感を覚える。

 雪菜の答えは一面に過ぎない。シンディに誘われたから、今日ここに来た。それは事実だが、同時に興味があったから、のこのことやって来ることになったのだ。

 駄弁っているとインターホンが鳴った。

 

「お、来た」

 

 シンディが客を出迎えに行く。

 シンディの明るい声が、リビングまで聞こえてくる。

 

「お邪魔します」

 

 シンディに案内されてやって来たのは、綾瀬だった。

 煤けたような使い古しの作業服と工具箱を持っている。

 

「雪さんも、もういらしてましたか」

「はい。あの、よろしくお願いします」

 

 雪菜は何と答えていいのか分からず、当たり障りのない回答をする。

 

「作業服、は、どうして?」

「ああ、まあ、カモフラージュですよ。男性が家に出入りするところを見られるのが嫌な方は多いので、こうしてお邪魔してもおかしくない格好をしています。工務店とか役所関係者に扮することが多いですね」

「なるほど。宅配業者とかにもなるんですか?」

「いいえ。宅配業者は長く一つの家に留まりませんから、逆効果だと思ってます」

 

 綾瀬はサービスを提供するに当たり、顧客の安心感を最優先にしている。

 世間に表立って言えないサービスを利用している顧客は、愉しみの中に不安を抱えている。他人にばれたらどうしようという不安は、客足を遠ざける要因だ。どれだけ、技術があってもそういう不安感を取り除けなければ収益は上がらない。情報管理の徹底は、特に気を遣っている。

 

「本日はご利用ありがとうございます」

 

 工具箱を置いた綾瀬が形式的に挨拶をする。 

 訪問サービスの提供は綾瀬の店の特徴だ。魔術を操れる綾瀬は使い魔を使って訪問サービス部門を回しているが、要望があれば綾瀬本人がこうして出向くこともある。

 

「デリバリーの逆3Pで、お二人のコースはそれぞれいかがしましょうか」

「じゃあ、マニアックコースで……」

「いつものイチャイチャ恋人コースで」

「え……」

 

 雪菜は驚いてシンディを見る。

 自分達がどんなコースを選んでいるかという踏み込んだ話は今までしてこなかった。シンディが選んだコースは、ソープ欄に記載されているもので、セックスがサービスに含まれている。雪菜は、当たり前のようにそこまでは選ばないだろうと思っていたのだが、どうやらシンディはかなり踏み込んだサービスを利用しているらしい。

 

「あの、それぞれ違うのは、できるんですか?」

「構いませんよ。ただし、ご利用時間は同じですので、ご理解ください」

「あ、はい。それは分かっています」

 

 雪菜は頷いて、シンディと共に前払いの支払いを済ませ、浴室に向かう。

 脱衣所で、三人で服を脱ぐ。 

 

(三人でするなんて……やっぱり)

 

 親友と綾瀬が談笑しながら服を脱いでいる。慣れた様子で、シンディが綾瀬と長い付き合いなのだと分かる。そこに自分が加わるのが、何となく悪い気がしてしまう。

 もっとも結婚して子どもがいるにも関わらず、こんなことをしている時点で雪菜が全面的に悪いのだが、一度足を踏み外したら、そのまま自制が利かなくなる。

 三人で行為をすることに羞恥心も罪悪感もあるのに、止めると言い出せずにここに来た。白状すれば、楽しみに思っている気持ちも強かったのだ。

 

「お、雪菜下着エロい」

「エロくないっ。急に変な事言わないで!」

 

 唐突なシンディの軽口につい応戦する雪菜。

 雪菜の下着は、色気のある黒のレースだ。本人の自覚は置いておくにしてもエロいという評価は割りと妥当だ。

 そんなやり取りを見て、綾瀬は小さく笑む。

 

「何かおかしいところでもありましたか?」

「いいえ。私の知る雪さんよりもずっと明るくお話されていて、意外だったのです」

「いつものわたしは、そんなに暗かったですか……?」

「そういうわけではありません。ただ、そうですね。シンディさんを信頼されているのだなと思っただけですよ」

「恥ずかしいことを言わないでくださいよ、綾瀬さん!」

 

 シンディが顔を紅くして綾瀬につっこみを入れる。

 時間が決まっている中での3Pだ。シャワーに時間を取られるのはよくないと、軽く流す程度にした。この家の浴室も三人で使うには手狭だった。

 シャワーの後で、そのまま寝室に向かう。バスタオルを身体に巻いた雪菜は、シンディと綾瀬の後ろについていく。

 

「でも、うちの子も最近は生意気になってきちゃって――――」

「女の子でしたっけ?」

「そうですよ」

「それなら、口答えもするでしょうね。年齢的に、そういう時期ですよ」

 

 なんて、にこやかにシンディと綾瀬は会話をしている。

 シンディ宅の寝室に来るのは、雪菜は初めてだった。

 学生の頃ならばいざ知らず、大人になってから他者の寝室に足を踏み入れる機会はあまりない。互いに家庭を持てばなおさらだった。

 

「何か、変わんないね」

 

 と、雪菜は室内を見回して言った。

 

「そう?」

「うん。中学の頃のシンディの部屋と雰囲気が似てる。ピンク多いし」

「子どもの趣味でもあるんだよ、これ」

 

 枕カバーやカーテンが薄い桃色だ。部屋全体の色彩が、女性的な柔らかさに満ちている。実用性を優先する雪菜の部屋に比べて、華やかさや可愛さは段違いだった。

 シンディ自身の趣味もあるが、小さい子どもがいると子どもの好みに合わせてレイアウトを決めることもある。かつての雪菜も零菜に合わせて小物や色調を選んだこともあった。

 

「お二人は、もう長い付き合いなんですね」

「そうですよ。中三からずっとなんです」

 

 幼馴染というほどでもないが、二十年来の付き合いがあるとなれば十分に長い部類だろう。中学生の頃の友人で、今でも雪菜と交流があるのは数人しかいないし、頻繁に連絡を取り合うような仲はシンディと義理の妹である凪沙くらいだった。

 カーテンを閉めて、電気も消した。外から入ってくるほのかな光のみで、室内は薄暗くなる。綾瀬の手がシンディの腰を抱き寄せる。

 

「あ、いきなりですか?」

「シンディさんは恋人コースをご希望ですから」

 

 囁きながら、綾瀬はシンディの唇を奪う。

 

「はむ、ん、ちゅぶ……ん、れちゅ、ちゅぷ……ん、あぁ、れろ」

 

 シンディはうっとりとしながら目を瞑り、綾瀬と深くキスを交わす。身体を密着させながら、口を開いて舌を絡め合い、涎を混ぜ合わせる。ぴちゃぴちゃという音が室内に響く。

 綾瀬は唇を離し、それからシンディのバスローブに手をかける。するりとバスローブが床に落ちて、裸体が露になる。綾瀬はシンディの頬にキスをし、首筋を舌で愛撫しながらベッドに押し倒した。

 さらに綾瀬はシンディとのディープキスを再開する。

 シンディから求めるように舌を出して、互いに口内を舐め合う。そうしつつ、綾瀬はシンディの乳房を掴み、指先でソフトタッチをして興奮を高めていく。

 

「んふっ、ん、ちゅぷ……れる、ん、ちゅぅっ……ん、ふぅ、ん、はあ、はあ、ん、ちゅ、んんっ!」

 

 シンディの乳首を焦らすように触り、腹部から陰部までを撫でる。太ももをくすぐり、時折秘所に軽く触れた。

 

「ん、ん、んちゅ……ん、ふぅ、れろ、れろ……ん、じゅる、ちゅる……ちゅぷ、ん、あふっ、んっ」

 

 すっかり開発され尽くしたと見えるシンディの身体は、綾瀬の手が動くたびにものほしそうに反応している。

 乳首はあっという間に立ち上がったし、秘所も瞬く間に濡れだした。ゆっくり、しっかりシンディの身体を愛撫していく綾瀬。唇からキスを落としていき、乳首を口に挟んで軽く吸ってやるとシンディは気持ち良さそうに喘いだ。

 

「はぁん♡ ……ん、あ……ふぅ……あ……ん♡」

 

 乳首を舌で愛撫されながら、指先でクリトリスを撫でられるシンディはベッドの上で身悶えしている。

 その様子をすぐ近くで目の当たりにした雪菜は、何も言えずただその乱れた姿に魅入ってしまう。

 

(シンディ、すごく気持ち良さそう)

 

 愛欲に溺れて、快楽に蕩ける親友の顔を雪菜は初めて見た。

 綾瀬の唇が水音は発するたび、シンディの秘裂が愛液を垂らすたびにシンディの口から嬌声が溢れ出る。この空間にいるだけの雪菜の身体も、徐々に熱を帯びてきた。

 卑猥な状況を避けるでもなく、むしろ自分の番に期待すらしている。

 綾瀬はシンディの身体にキスをしながら、少しずつ下腹部に移動していく。股の間に身体を滑り込ませた綾瀬は、シンディに太ももを開かせ、クンニを始めた。

 

「ひゃう! ん、ああん♡ ふぅん、ん、んんっ! ああー……ん、くふぅ、ん、あん♡」

 

 シンディの熟れた秘所に舌を伸ばし、少しずつ小陰唇を広げていく。両手の指で入口を広げて、舌先で膣口を細かく舐める。

 

「はあ、はあ、はあ、あっ、ん、いぅ! ん、ふぅっ! あ、あ、んんっ! くぅ、ひぅっ! あ、すごいっ。ん、ううん、ふぅ、はあ、あ、ああ……」

 

 綾瀬のクンニでシンディの蜜壷はとろとろに蕩けていた。愛液が次々に流れ出て、挿入を今か今かと待ち望んでいる。指を入れると、ぎゅっと締め付けてくる。子どもを産み育てる女の膣とは思えないしっかりとした締め付けだ。

 

「ふ、ぅ、あん……綾瀬さん、あ、わたし、もう……」

「いいですよ。時間はまだありますから、好きなだけ……」

 

 つぷり、と綾瀬はシンディの膣内に指を押し入れる。昂ぶった膣壁が猛烈な勢いで指に絡みつき快楽を貪り食らう。

 押し寄せる膣肉を押し退けて、綾瀬はシンディのGスポットを愛撫する。

 

「あ――――ん、ああっ!」

 

 いとも容易くシンディはイッた。

 シンディの肉体は、綾瀬の指技にすっかり蕩けてしまっていたのだ。イッた後も綾瀬はシンディへの愛撫を継続した。一度の絶頂だけで女性のオーガズムは終わらない。昂ぶった身体はまだ快感を引き摺っているので、繰り返し愛撫して、より満足感を与えるのだ。

 

「ふぐ、ぅ……ん、はあ……」

 

 熱を帯びたシンディの視線を雪菜に向けられる。

 雪菜はまるで射竦められたかのように佇んでいる。

 

「雪……ほら、こっち」

 

 倦怠感を漂わせる声音でシンディが自分の隣を示す。

 

「いつまでも立ってないでさ」

「あ、わたし……」

 

 雪菜は臆したように躊躇する。シンディと綾瀬を交互に見てから生唾を飲み、それから大人しくシンディの隣に座った。

 

「雪も、そんなにビクビクしないでよ。一緒にしようって言ったじゃん」

「そうだけど」

「わたしだって、3P初めてだし」

「初めてなの!? よくそんなノリノリでできるね」

 

 雪菜はシンディの告白に驚いた。

 誰かと経験済みなのかと思うくらい、自然に楽しんでいたからだ。

 

「ともかくほら、肩の力抜いて」

 

 シンディは雪菜の背後に回りこみ、後ろから彼女を抱きかかえる。肩を揉み解すように乱暴にぐりぐりとしてくるのがちょっと痛い。

 

「シンディさんの言うとおりですよ雪さん。緊張していると、楽しめるものも楽しめませんよ」

 

 と、綾瀬が言う。

 バスローブの裾から伸びる、白い太ももを触りながら綾瀬は雪菜に迫る。

 

「それは、確かにそうですけど」

 

 事ここに至って尻込みする雪菜だが、拒否はしない。

 自分から行為に及ぶのに勇気がいるだけで、状況自体を嫌っていない証拠であった。

 綾瀬も雪菜の性格は分かっている。彼女の中にある葛藤も、この店を使う多くの奥さん方が抱くものと同じ類だ。

 

「先ずは私に委ねてください」

 

 雪菜の頤を綾瀬は軽く上げる。

 

「あ……」

 

 視線が交錯して、桃色の形の良い唇から吐息が漏れる。

 綾瀬は、ゆっくりと顔を近づけて、唇を狙う。

 雪菜は、一切の抵抗なく綾瀬を受け入れた。目を瞑り、自ら唇を軽く窄めてキスを求めたのだ。

 

「ん……ちゅ」

 

 唇同士が触れ合って、しばらくそのままの状態で動きを止める。

 触れるだけのキスをしている間に、綾瀬の手が雪菜のバスローブに伸びて、その結び目を解く。

 

「あ……ぅん、くちゅ……ぁ」

 

 小さく開いた唇の間に綾瀬は舌先を刺し込む。すぐに口内に舌を侵入させず、唇の表面から内側までを探るように舐めていく。

 バスローブが解けて露になった乳房を、手の平に包み込み唇を啄ばみながら優しく揉んでいく。

 

「ふっ、ん、ふぅ、ぁ……れろ……ちゅ、ん……れろ、れろ……んちゅぷ」

 

 雪菜は少しずつ身体が昂ぶっていくのを感じていた。男とのキスで入り込んでくる舌のぬめりとざらざら感を自分の舌で感じている。

 綾瀬の舌が上顎をなぞるとぞくぞくとして下半身が寂しくなる。

 口の中で綾瀬の舌がゆっくりと丹念に雪菜の気持ちいいところを探り、舐め、絡みついてくる。緊張していた身体の力はいつの間にか抜けて、感覚が舌に集まっていくような気持ちになる。

 

「あぅ、んうっ、れる、れる、ちゅる……ぁぁ、んふぅ、あぁ……れちゅ、ん、ちゅぅ、ちゅぷ、ふぅん♡」

 

 頭が溶け落ちようなくらいに気持ちいいキスだ。

 口の端から涎が零れ落ち、顎から滴っていくのが気にならない。綾瀬から送り込まれる涎を自分の涎と混ぜ合わせて飲んでしまう。

 

「ちゅ……はあ、あ、れろぉ、れろ、れろ……」

 

 口を離してからも、雪菜は綾瀬と舌を絡ませ合う。口の周りを涎で汚し合いながら、キスを貪る。

 

「雪ってば、ちょっと情熱的過ぎ……」

「ぁ……これは、その」

 

 自分がキスに夢中になっていたことに気付いて、雪菜は紅くなった。

 

「シンディさんも似たようなものですよ」

「え、そうですか?」

 

 綾瀬からの指摘を受けて、シンディはぽかんとする。先ほどまで乱れに乱れていた自分を忘却しているかのように惚けた。

 

「雪ってば、乳首固くしてる。もしかして、わたしがされてるの見て感じてたの?」

「ち、違っ、これはそんなんじゃ……ぁっ、ちょっとシンディ」

 

 シンディが雪菜の乳首を後ろから摘む。

 シンディが言うとおり雪菜の乳首は快感を受けて勃起している。直接触れていないのに、雪菜は性的に興奮していたのだ。

 

「やらしー」

「だから、違う、んっ……ちょっと、離して……」

 

 シンディは雪菜の言う事を無視して胸を弄り始めた。女同士だからかツボは抑えているようで、雪菜は痛がるそぶりを見せず、逆に気持ちよさそうな反応をする。

 

「3Pの醍醐味ですね、これも。では、私は失礼してこちらを責めますね」

 

 綾瀬は胸はシンディに任せて、自分は雪菜の股座を担当することにした。

 色味のよい秘所は、すでに準備万端といった様子で入口を開き、ひくひくとしている。綾瀬はそんな雪菜の女性器を舌で愛撫し、啜り始めた。

 

「はうっ……ん、あ、はぁっ……ふぅ、くぅ、う、ん、あふっ……ひぅ、う、ぅ、んんんっ!」

 

 綾瀬のクンニが始まるや、雪菜は膝を立てて快楽に呻く。

 舌が膣口から奥い滑り込み、媚肉を舐められると堪らなく気持ちよくなってしまって腰が勝手に動き出す。

 

「きゃぅ、あ、あ、んんっ、ふぅ、ふぃ、あ、くは、ん、ん、はあ、んはあ、あ、んあっ」

 

 クリトリスを重点的に舐め回されて、指がGスポットを愛撫する。自分の腰が自分のものでなくなったかのようだ。気持ちよくて力が抜けて、それなのに無意識に筋肉が引き締まってしまう。

 シンディの指が乳首から乳房まで一体として雪菜を責め苛む。上半身と下半身の最大の性感帯を同時に愛撫されて、雪菜はあっという間に昇天しそうになる。

 

「雪、気持ち良さそう。ねえ、綾瀬さんのクンニ、イイよね?」

「はあ、んっ、ん、……ふぅ、うっ、あん。……はあ、はあ……イイよ……ん、気持ちイイ」

「気持ちイイって」

「嬉しい限りですよ。そう言っていただけて」

 

 綺麗な色をした秘所をさらに念入りに舐っていく。

 雪菜は耐え難い快楽に両足に力が入り、シーツを踏みしめてしまう。逃げ出しそうになる腰を綾瀬ががっしりと捉えて逃がさない。

 じゅるじゅる、ぴちゃぴちゃと音を立てて愛液を啜る綾瀬。

 

(綾瀬さんの舌が、気持ちイイところ舐めてる。こんなの我慢できる訳ない)

 

「んあっ、はあ、あ、あ、ん……あ、ああ! ん、あ、あ、ひぅっ、く、来るっ!」

 

 ぞくぞくと這い上がってくる絶頂の感覚。もう何度も味わったそれが、雪菜の背筋を犯して、頭にまで届く。

 

「ふぐぅっ――――あ、ああっ!」

 

 腰が不随意に動き出す。悶絶しながら、雪菜は一度目の絶頂を味わった。

 

「雪、イッたね」

「はあ、はあ、はあ、ん――――うん」

 

 呼吸を整えながら、雪菜は頷いた。

 シンディが雪菜の身体を解放する。

 

「綾瀬さん。次、わたしがします」

「していただけるのですね」

「恋人コースですからねー」

 

 軽口を叩きながら、ベッドの上に座った綾瀬にシンディが枝垂れかかる。

 今度は自分から綾瀬にキスをして、さらに綾瀬の乳首をペロペロと舐めている。

 

「シンディ……!」

 

 目を丸くして雪菜はシンディを見つめる。

 そんなシンディの頭を綾瀬が優しく撫でる。それに気をよくしたシンディは、笑みを浮かべて綾瀬が腰の巻いたタオルを取った。

 

「あはは、もうこんなになってるー」

 

 綾瀬のペニスはすっかり勃起していた。シンディと雪菜の淫らな姿を目の当たりにしたのだから当然である。

 ペニスの先端をシンディはちょんちょんとつつくと、透明な粘液が糸を引いた。

 指についた先走り汁をぺろりと舐めたシンディは、舌なめずりをしてペニスの根元に顔を埋める。

 亀頭を手で包み込み、くにくにと愛撫しながら、シンディはフェラチオを始めた。ざらつく舌がチロチロと根元を這い、棹の裏側にキスをする。棹を握り、上下に扱きながら、裏筋を舐める。

 

「れろれろれろ……ちゅ、ちゅう、れろ……ちゅ、ちゅ、ちゅ、れろ、んあぁ……♡ んふ、びくってなった」

「もちろん、なりますよ」

「ふふ、嬉しい。あむ、ん、じゅるっ、じゅるる……ん、んんぅ、ちゅ、れろ、れろれろ、じゅる、ちゅぷ、んふぅぅ♡」

 

 シンディは、根元までペニスを飲み込み、頬と唇と舌を満遍なく使ってフェラをする。

 ペニスをしゃぶる淫らな音が響き、親友のそんな姿に雪菜は呆然とする。

 間近で親友がフェラをする場面に出くわすとは思わない。今日は一生忘れられない日になりそうだ。

 シンディは雪菜に視線を向けて、しゃぶっていた口を止める。

 

「んは、ん、ねえ雪菜。見てないで、こっち」

「え……でも」

「三人なんだから、一人でぼうっとしててももったいないでしょ?」

「ぇ、え?」

 

 雪菜はどういうことか分からないままに、シンディに手を引かれる。

 

「綾瀬さんの、一緒にしよ。ね? れろぉ」

 

 シンディは雪菜を誘いながらフェラを再開した。棹の側面を舐める。あたかも雪菜のスペースを空けるかのようだ。

 

(一緒にって、フェラを!? そんな馬鹿な話……)

 

 と、慌てた雪菜だが、そもそも3Pに同意してしまっているのだ。拒否すれば、雰囲気を壊してしまうかもしれないと思うと、それはできなかった。

 雪菜はそそり立つペニスに顔を近づける。

 

(やっぱりすごい臭い……熱さも伝わってくる)

 

 ペニスの独特の雄の臭いに頭がくらくらする。鼻が曲がりそうな臭気なのに、顔を背けることができない。亀頭の反り出したエラ、雫を垂らす鈴口、張り出した裏筋に精液を作り続けている睾丸。そのグロテスクな見た目が、雪菜を惹きつける。

 

「はあ、ぁ……ぁ……」

 

 ぶるぶると身体が震える。

 雪菜は、生唾を飲んでおずおずと舌を伸ばした。

 カリ首の出っ張りを舌先で舐める。舌が触れた後は、吹っ切れたかのように舌の動きが早くなった。

 

「れろ、れろ、れろ、れろ……ぺろっ、んぉ、ん、ちゅぶ、れろ……はあ、はあ、あ、ん、ちゅ、れろ」

 

 雪菜は亀頭を舐め、鈴口に溜まった先走り液を吸った。シンディが根元を重点的に舐めているので、雪菜は先端部分に舌を絡ませる。

 円を描くように亀頭を舐めて、頬を窄めて吸いつく。

 

「んぶぅ、んじゅ、じゅ、じゅ、じゅる、ちゅぶ、れろちゅ、べろぉ、じゅる、じゅぶぅ」

 

 雪菜の口内に取り込まれた亀頭は、舌で裏筋を刺激されて溜まらず震え上がる。

 雪菜の口から卑猥な音が溢れ出す。

 雪菜は舌で亀頭をくりくりと刺激し、側面を根元から一気に舐め上げる。舌が疲れたらしゃぶりついてディープなキスで愛撫を続ける。

 

「れろぉ、れろぉ、んぉ、ん、じゅるっ、あむ、んむぅ、ん、れろぉ……ちゅ♡ れろれろ、じゅるるう」

「んあ、れろ……れろ……んむぅ、ちゅ、ちゅ、れろ、ちゅるる、んあぁ」

 

 雪菜とシンディが奪い合うようにフェラをする。

 シンディが睾丸に吸い付けば、雪菜は亀頭を飲み込む。雪菜が根元を舐め始めれば、今度はシンディがエラを掃除した。

 じゅるじゅると音を立ててシンディが先端をしゃぶり、棹を伝って滴ってくる涎を雪菜は自分の舌で受け止める。

 

「はあ、はあ、れる、れる……じゅる、ん、綾瀬さんに混じって、んちゅ、ん、雪の味がする」

「変な事、言わないで。れろ、れろ、れろぉ。一緒に舐めてるんだから、当然でしょ。ちゅ、じゅる、れろぉ」

「ぴちゃ……じゅる……じゅる……むん、んじゅるるる……」

「ぴちゅる、じゅる、れろ、れれれろれお……むちゅぅ、じゅるる」

 

 懸命にペニスに奉仕する二人。

 互いに互いを意識しているのは明らかだった。時に視線を交えつつ、競うようにフェラをする。

 二人の舌から流れ出る涎でペニスはてらてらとぬめり、光っている。

 

「はあはあはあ、はむ、んんんんん! れろ、じゅる、んじゅるるっ!」

「ぺろぉぉ……あむ、じゅる、じゅる、れろぉぉお……」

 

 シンディは激しくペニスを吸いたて、舌先で敏感な場所を叩くように何度も舐めてくる。一方の雪菜は、大きく舌を出して根元から先端までをゆっくりと舐め上げていく。上目遣いで綾瀬の反応を確認しながら、睾丸を指でマッサージするオマケつきだ。

 

「んぅぅ、んぅう、れおれろれお……あむ、ん、じゅううう」

 

 シンディは睾丸を皺を伸ばすように舐めた後で、頬張るように吸った。

 

「はむ、んん、んじゅるる――――じゅる、ん、ぐ、んん」

 

 対抗するように雪菜はペニスを咥えて喉奥まで飲みこんでいく。舌が口内で蠢いて、激しく舐め回しながら、頭を前後に揺すって棹を扱いてくる。

 

「ゆ、雪、それずるい。反則」

「じゅる、じゅる、じゅる……じゅうぶ、ちゅ……ご、ごめん。ん、れろ、ちゅぷ」

「ん、ぴちゃ、ぴちゃ、れろ、ちゅぷ……ん、ふぶ、ぅ、ぉ、れろ、れろ、あふっ」

 

 シンディの抗議を受けて雪菜はペニスを解放して、再び一緒にフェラを始める。

 生暖かい二人の美女の口奉仕に、綾瀬のペニスは蕩け落ちそうな快感に見舞われている。

 

「いいです。このまま出してしまいそうですよ」

 

 二人の頭を撫でる。それが、上手くできている証だ。何にしても誉めることは大切なので、綾瀬はシンディと雪菜の頭を撫でて、フェラが綾瀬を気持ちよくしていると伝えてあげるのだ。

 

「ちゅぶ、れるれる、んれるぅ、じゅる、いいれすよ、このまま出してください。綾瀬さん」

「わたしもシンディと同意見です。我慢しなにで、好きにしてください。れる、れる、ちゅろぉ」

 

 忠告を聞いた上で二人はそのまま射精に導こうと舌を這わせてくる。

 むずむずとした射精感はすぐに明確な欲望となって頂点に達する。

 

「うっ」

 

 びくり、と震えたペニスの先から白濁液が噴き出した。

 勢いよく飛び出した精液が、シンディと雪菜の顔に降りかかる。

 

「ああ……!」

「んっ……!」

 

 シンディと雪菜は、甘んじて精液を受け止める。口の中に入ったものは、そのまま飲んだ。顔についたものは、ティッシュで拭き取る。

 

(すごい、男の人の臭い)

 

 顔についた精液の臭いに、雪菜は酔ってしまいそうだった。

 オスにマーキングされたようで、全身がぶるぶると震えてしまう。恐怖ではなく、自分の中のメスの本能が刺激されたことによるものだった。

 

(この臭い……もっと)

 

 雪菜はこの何度目かになる生唾を飲んだ。

 精液の臭いに頭がぼうっとして、胸の裡に膨れ上がった獣欲がその隙間を埋めていく。

 

「綾瀬さん、まだできますよね?」

「もちろん」

 

 綾瀬の性欲もかなりのものだ。

 シンディが軽く手で扱いただけでペニスが復活するのだ。これも夢魔の力のおかげだ。性に関する能力を持つ魔族は何種かいるが、夢魔はその中でもかなり秀でた存在だ。

 

「じゃあ、お願いします」

 

 シンディは仰向けに寝転がった。

 コンドームをつけたペニスが苦しげにそそり立つ。

 

「あ……シンディ」

「わたし、恋人コースだから……本番あり――――んっ」

 

 雪菜の目の前で、綾瀬とシンディが結び付く。

 ずぶり、と綾瀬の剛直がシンディの柔肉に飲み込まれていく。

 

「んっ――――あはぁっ♡ あ、あ、挿入ったぁ♡」

 

 幸せそうな蕩けた笑みを浮かべて、シンディは身体を震わせる。

 ぐじゅぐじゅに濡れた膣内は、綾瀬の挿入に歓喜して猛烈な勢いで媚肉を絡みつかせてくる。

 

「ひぅぅん♡ これぇ、久しぶりぃ♡ いひっ、ん、ふひぃ♡ はあ、ああ、んあ、あ、あ、あんんん♡」

 

 シンディは挿入と同時に表情を崩して、嬌声を上げた。

 室内に施された防音魔術の効果で、どれだけ騒ごうとも外には伝わらない。それが分かっているから、シンディも大声を堪えることなく出せる。

 

「ふうっ、んおぉ、んああ! はあ、んあっ、あ、あ、ああぁ! んはあ、すごい、奥まで来てるっ!」

 

 振り乱した赤毛が汗をかいた顔に張り付いて、扇情的に見える。薄暗い室内で、シンディの赤毛は燃えるように目に鮮やかだ。それが、彼女の顔の輪郭をはっきりさせて、男の欲情を誘う乱れた表情を余すことなく伝えている。

 綾瀬とシンディはぎゅっと両手の平を合わせあい、腰を打ち付け合う。パンパンと肉をぶつける音がして、シンディの両足が綾瀬の腰を抱きこむようにクロスする。

 

「んあっ、あっ、あっ、んひぃっ! ふぐぅ、んお、おおおっ! すごい、気持ちイイっ♡ 膣内、ぐりぐりされて、んひぃぃ♡」

 

 奥に突っ込んだペニスを引き抜かずにポルチオに押し付ける。擦るよりも押すほうが感じる部位だという。ここを的確にペニスの先端で愛撫すると、膣内が痙攣したように締まる。

 Gスポットやクリトリスとは異なる深い絶頂体験がシンディの身体を侵していく。

 

「ふぃいいいぃいん……♡」

 

 ガクガクと太ももを痺れさせるシンディ。膣内の締め付けも一層強くなり、ペニスを抜き差しするたびにエラが引っかかって性感を高めていく。

 

(シンディ、すごい……そんなに……)

  

 交わるシンディの激しさに、雪菜は目を奪われる。親友が初めて見せる女の顔だ。恋に浮かれた乙女の顔ならば、これまでに見たことがあるが、これは違う。単純なオスとメスの交わりだ。身体に積み重なった欲求を吐き出すためのセックス。母でもなければ恋人でもない、ただ快楽の追及だけが目的の行為。それによってただ一人の女に変わった親友の顔は、どこまでも気持ち良さそうだった。

 

(わたしも……あれに、綾瀬さんのを挿入れたら)

 

 こんな風に乱れてしまうのだろうか。

 形振り構わず快楽を叫ぶメスに堕ちるのだろうか。

 今、こうしてセックスをしている親友の傍らで、その交わりを眺めている雪菜の太ももは、知らないうちに滴る愛液に濡れていた。

 

「ああっ! んあ、もう、ダメっ、い、イクぅッ!! あっ、んあっ、あっ――――!!」

 

 メリメリとペニスを締め上げて、シンディはオーガズムを迎える。

 膣内でペニスが震えている。シンディの絶頂によって収縮した膣内が、綾瀬から精液を搾り取ったのだ。

 引き抜かれたペニス。それを覆うコンドームには大量の精液が溜まっている。

 

「あー、すごい出ましたね」

「シンディさんの膣内が良かったからです」

「そう言われると、何か嬉しいです」

 

 男に求められるというだけで、悪い気はしない。

 まして、自分で望んで交わった男だ。これがリップサービスでも、嬉しくはなる。

 

「雪、はどうする?」

 

 シンディが雪菜に話を振った。

 

「どうするって、言っても……わたしは」

「あ、でもダメか。雪は、マニアックコースだからエッチなしだね」

「え、あ……うん」

 

 最初に選択したコースの違いで、雪菜はセックスができない。そういう契約になっていないからだ。しかし、激しく交わるシンディと綾瀬を目の当たりにして、獣臭い臭いを嗅いで、雪菜自身は出来上がっている。

 

(あれを、わたしの膣内に――――でも……)

 

 シンディはすごく気持ち良さそうだった。立ち込める淫らな臭いを嗅いでいると下半身が締め付けられるような寂しさに襲われる。

 長らく遠ざかっていた女の悦びを前にして、雪菜は大きく揺らいでいた。

 

「綾瀬さん。今からコース変更ってできるんですか?」

 

 と、シンディは聞いた。

 

「それは、規則でできないことになっているので……」

 

 困ったような表情で、綾瀬は答えた。

 途中でコースを変更すると料金が変わったり、オプションが変わったりする。余計なトラブルを避けるためにも、途中でのコース変更は原則禁止としていた。

 

「ふぅん、残念だったね、雪」

「え、あ、うん……」

 

 とりあえず、話を合わせて頷く雪菜。

 そんな雪菜の顔を見て何を思ったのかシンディはさらに提案をする。

 

「そういえば、お尻はマニアックコースでもアリなんですか?」

「アナルセックス、ですか?」

「そう。あれって、確か厳密な意味での性行為じゃないですよね?」

「まあ、法的にはそうですね。実際、本番禁止のサービスを提供しているお店でも、アナルセックスは可能としているところはあります。一般論ですけどね」

「だって、どうする?」

「……は?」

 

 どうする? と話を振られて雪菜は固まる。

 

「どうって」

「アナルセックスならマニアックコースでもアリだって」

「ッ……! な、何言ってるの……だって、そんな……はしたない」

「ふふ、雪こそ何言ってんのさ。そんなに欲しがってるのに、我慢ばかりして。いっそ、思い切ってみればいいじゃない。きっと、気持ちイイよ」

 

 艶めかしく微笑むシンディは、さながらサキュバスのようですらあった。雪菜の葛藤を見透かしているのか、その提案は今の雪菜にはあまりにも甘く感じられた。

 

「ほーら!」

 

 シンディは雪菜の頭を抱きかかえて仰向けに倒れ込む。

 雪菜はそれに引っ張られて、シンディを押し倒す体勢になってしまった。

 

「ちょっと、シンディ」

「ふふ、いいじゃん。せっかく何だし」

 

 そんなことを言いながら、シンディは雪菜の尻を鷲掴みにして、桃を二つに割るように左右に開いてしまう。

 

「な、何して……!」

「もう、諦めようって。わたしばっか挿入してもらってて悪いなって思ったのよねー」

「別に悪くなんてないし……あの、わたしは、その……」

 

 雪菜の中には、まだ迷いがある。シンディを振りほどかないのは、結局のところ最後の判断を他者に委ねているからだ。

 雪菜なりの言い訳だ。

 状況に流されて仕方なくと言える状況に身を置いておきたいのだ。

 ただ、そういう状態であれば綾瀬のほうから無理を押して挿入することはない。

 

「何と言うかとりあえずは準備ということで」

 

 と、雪菜の明確な同意はないものの、性的マッサージを行うという名目は成立している。

 そのため、綾瀬は手に専用オイルを塗って、広げられた雪菜の尻に触れる。

 

「ん……」

 

 雪菜が冷たいオイルの感触に震える。

 

「少しずつ、していきますからね」

 

 と、綾瀬は親指で雪菜の肛門を愛撫する。挿入はせず、入口に触れるところからだ。雪菜はアナルへのマッサージが初めてと言うわけではなく、スライム風呂から始まり綾瀬に何度か解されている。しかし、だからといってすぐに挿入可能になるほどガバガバではない。

 雪菜の括約筋等など、きちんと慣らしておかないと身体に悪い。

 

「ふっ、んっ、ふぅ、んん……っ」

 

 雪菜のアナルの入口を少しずつ指先で広げていく。人差し指の第一関節を出し入れして、慣らし挿入する。キツキツのアナルは、指の侵入すら拒否するように排泄しようとして締めてくる。

 個人差もあるが、人間の場合アナルの締め付けは膣の三倍ほどになるという。締め付けが強いので、その感触が好きな男も多いが、女体に掛かる負担も大きい。血の従者なので再生能力を有しているが、だからといって痛みを感じないなどということはない。きちんと解していくの必要があるのはいつものことだ。

 腸液とオイルで滑りが良くなり、第二関節までアナルの中に入るようになる。抜き差しもスムーズになってきたので、中指も挿入した。

 

「あっ……あっ! ん、中、また太いのがっ!」

 

 中指まで入ると相当な太さだ。

 円を描くように二本の指が括約筋を解していく。

 

「ふう、ふう、ふう、ふう、ぅ、ぅぅっ……あっ! ん、ふぁっ!」

 

 苦しげに雪菜は喘ぎ、酸素を求めて口をパクパクとする。

 アナルを弄られて、内臓の圧迫感が呼吸を乱したのだ。

 ベッドに突いた腕に力が入らず、崩れ落ちる。雪菜の上半身を、シンディが優しく受け止める。

 

「雪、アナルってそんなに気持ちイイの?」

「ち、違っ、う……ん、気持ちイイわけじゃ、あ……ぅ、んんっ、ふわっ♡」

 

 アナルを穿られているという背徳的な行為に雪菜は知らず知らずのうちに興奮していた。指が動くと、それだけで腰が落ちてしまうような気持ちだった。

 ある程度までアナルを広げた綾瀬は指を引き抜く。

 広げられた尻穴が、ぽっかりと口を広げている。そこに、綾瀬は舌を入れる。

 

「あふんっ!? ん、綾瀬、さん……あ、それ、ダメぇ……そんなところ、舐めないで、あ……ぁ」

 

 身体をくねらせて羞恥と背徳感に責め苛まれる。

 確実に快感を覚えていることに戸惑いながら、雪菜はアナルに与えられるぬめった感触を味わうしかない。

 

「へえ、何? 雪ってば、お尻舐められて感じてるのー?」

「違うの、これは、違うのぉ……シンディ、これは、ぁ、ぁん。本当に、お尻はダメです。これ以上は、ん、んんっ……」

 

 シーツを握り締めて汗の雫を垂らし、雪菜は呻く。ぴちゃぴちゃと音を立ててアナルを味わっている綾瀬に、雪菜は抵抗するそぶりを見せない。

 口では嫌がっていながら、快感に酔い痴れて、尻をひく付かせているのである。

 

「どうされますか、雪さん?」

「どう……」

 

 アナルから口を離した綾瀬は、雪菜に尋ねる。

 

「こればかりは雪さんに決めてもらいませんと。私では、強要はできませんので」

「だってさ、雪。アナルセックス、どうする?」

 

 流されて言いなりになっているだけでは、この先には進めない。

 ペニスを挿入するかどうかは雪菜が決めるしかない。綾瀬も無理を押して後で揉めたくはないのだ。だから、雪菜が許可を出す必要があった。

 

「あ、わたし……」

(男性のあれを、お尻に挿入する……アナルセックス、なんて)

 

 正直、この世界を知るまで知識としてしか知らなかったことだ。

 アナルのような卑しい場所で快感を得るセックスなど卑猥以外の何物でもない。当然、雪菜は関わろうともしなかった。

 だが、今、その機会が目の前にある。

 愛液を滴らせて挿入を待ち望む秘所は、お預けだ。

 今、挿入できる場所はアナルしかない。

 シンディのセックスを見て、羨ましかった。自分の中の女が、あれを求めているのを自覚していた。

 アナルセックスは子作りとは関係がない。ただ気持ちよくなるためだけの交わりだ。

 振り返れば、綾瀬のペニスはまた肥大化していた。

 

(わたしに挿入したくて、仕方がないんだ。綾瀬さんの雄がわたしを犯したがっている)

 

 そう思うと、不思議と歓喜が湧いてくる。

 求められているという事実だけがそこにはある。

 

「はあ、はあ、はあ……」

「ほら、雪。あんたが言わないと、綾瀬さんが困っちゃうでしょ」

「綾瀬さんが困る。はあ、ん……」

 

 時間もあるし、中途半端な形で終われば、雪菜の中にも蟠りが残る。綾瀬もあんなふうに勃起した状態で店に帰ることになるのは嫌だろう。

 

「い、挿入れて、ください……」

 

 雪菜は湧き出る欲情に屈服して、自分から尻肉を左右に広げた。

 

「いいんですね?」

「は、はい……綾瀬さんの、わたしのお尻に挿入れて、ください……わたし、ん、我慢、できなくて」

 

 悔しげに顔を歪ませて、雪菜は呟く。

 

「分かりました。それでは、させていただきます」

 

 綾瀬はすぐに了承した。

 雪菜のアナルは、綾瀬が十分に解したとはいえ狭くキツイことに変わりはない。綾瀬の鍛え抜かれた剛直を押し込むのは、やはり力が必要だ。

 

「力を抜いてくださいね」

 

 まるで注射でもするような優しさで声をかけた綾瀬は、コンドームをつけたペニスの先端をアナルに触れさせる。そこから、少しずつ先端を雪菜のアナルに入れ込んでいく。

 

「ん――――ふぅ、ぅ゛! ん、ぐっ……あ――――ッ!」

 

 亀頭が入りきるまでが辛い。綾瀬のペニスは指二本分とは比較にならない太さなのだ。いくら解しているとはいえ、それだけの巨根を挿入するのは骨が折れる。

 

「ふぐっ……あ゛、ぅ、苦し、ぃ……ん、ふぅ、ん、大きい、からぁ……」

 

 アナルに太いペニスを押し込まれる苦しさに雪菜は曝されていた。

 ただのセックスとは違う。アナルは性交のための器官ではないのだ。それを無理矢理セックスに利用しているのだから、初めのうちは苦しさがあっても仕方がないのだ。

 

「もう少しで、全部挿入です。落ち着けば、少しずつ慣れてきますよ」

 

 と、前向きなことを囁きながら、雪菜の直腸内にペニスを挿入する。雪菜の括約筋はすでに大活躍だ。攻め込んできたペニス相手に膣とは比較にならないキツさで締め付け攻撃を加えていく。

 小刻みに前後に腰を動かしながら、雪菜の直腸を緩めていく。

 

「ふぐ……ん、あ……か、はっ――――!」

 

 雪菜は苦しそう喘ぎ、額に汗の雫を滲ませる。

 

「全部入りましたよ、雪さん」

「うく……ん、ふぐぅ……!」

 

 ぎゅっとシーツを握り締める雪菜。歯を食い縛って、腹部を襲う圧迫感に耐えている。これまで、多くの敵と戦い痛みには慣れていた雪菜だが、内臓を内側から広げてくるこの責めには慣れていない。痛みはないが、異様な挿入感は、本来の排泄器官に挿入されているというアブノーマルな行為に対する嫌悪感も加味して雪菜を苛んでいる。

 

「雪、頑張って」

「他人事、みたいに、言って、んっ! あ!」

 

 綾瀬が腰を引いた。

 括約筋がペニスを排泄しようと自然と動きが活発になる。ずるずると直腸内を這い回るペニスが、粘膜を擦り、カリが引っかかって表現できない感覚が雪菜を襲う。

 

「動いていきますよ」

 

 綾瀬は宣言した直後、ペニスを押し込んでいく。ゆっくりと直腸の奥に戻ってくるペニスに雪菜のアナルがぎゅうっと締め上がる。排泄する方向にはスムーズに進むが、逆方向はキツイ。挿入する側も挿入される側も、このキツさを楽しめるようになるのがベストだ。

 

「ふぅ、ん、ぐ……っ、ん、ん、ふぅっ……ぅ、ん、ふう、んぐ、く――――ぁ、はあ……ああ……っ」

 

 雪菜はペニスが抽送される度に身体が前後に揺らされる。アナルの中でペニスがじっくりと内部を広げて、粘膜を擦っているのが分かる。みっちりとペニスに密着した直腸壁は、ペニスが僅かに動くだけで刺激を受け取ってしまう。

 挿入前に十分に解されていた事と、性的に興奮していた事で雪菜は比較的すぐにアナルから快感を得るようになっていた。

 

「はぅ……ん、ん、ぐぅ……ぉ、ん、ふぅっ……く、ぉぁっ……んふぅ、んふぅ……ふぅ、ひ、ぃ、あっ……んあ、ふ、ぐぅ……」

 

 不快感を堪えるような声の中に、時折熱を帯びた甘い声が混じりだす。

 

「はあ、はあ、はあ、ぁ……んぐ、ぉ、尻、熱い……はあ、ん、ふぅう。ぉう、んんっ……うぐ、ふぅん、ふあっ……あっ、んふぁっ」

 

 アナルへの抽送は、少しずつ速くなっていく。入口で小刻みに動かしたかと思えば、ずるりと奥まで侵入させる。根元まで挿入してから動きを止めて、焦らしてからさらに奥を突く。

 様々な動きを取り入れて、綾瀬は雪菜の尻穴を犯していく。

 

「ふぅ、ふぅ、ぅ、う゛! んぐぅ! ふあ、ふへぁ、んはっ……あ、あ、あ、ふぐぅ♡ ん、ひぅ、はあ、あはっ、んあ、あ、あ、ああっ! あん、あん、んあぉ♡」

 

 パンパンと音が鳴り、腰が打ちつけられる。激しくなった抽送に合わせて雪菜の喉から嬌声が零れ落ちる。

 

「うわー、雪ってば、気持ち良さそう。そんなにアナル良いの?」

「し、知らな、い、わたし、ん、ふあ、あ、こんな、のぉ、お、んぐぅっ……し、らな、はっ、んああ♡」

 

 アナルを犯されて雪菜は喘ぐ。苦しげだった吐息は、熱い獣欲を帯びたものに変わっていた。直腸もペニスの挿入に慣れてきたのか、大分緩んでいて、スムーズに出し入れできるようになってきた。ぐちゅぐちゅと腸液とオイルが混ざった液体が泡立って、粘つく音が奏でている。

 シンディは卑猥な快感に翻弄される雪菜を見て、彼女の乳首を抓ってみた。

 

「ああっ、し、シンディ……そんな、ダメ、んんっ」

「なんでー?」

「なんでって。だって、そんな、んん、今、したら……ふぅ、んぅ、くふぅう♡ ひ、ひぃ、ぅ、ぉ、ぉおおっ♡」

 

 ぐりぐりと乳首とアナルを責められる雪菜。

 その表情はすっかり快楽に蕩け落ちて、舌を突き出して犬のように喘いでいる。

 

「はあ、はあ、はあ、んああ! んお、お、ふぉっ、んおおおっ、んあ、ふぎぃっ」

「気持ちイイ?」  

「ひう、ん、んあ、はあ、ん、くぉっ……あ、あ、あ、あ、あ、あっ」

「ねえってば、気持ちイイ?」

 

 シンディは雪菜の答えを促すかのように二つの乳首を同時に抓る。

 

「ひぃ――――っ、ん、あ、あ、き、気持ち、イイ! 気持ちイイ、よぉっ!」

「どっち? どっちが気持ちイイの? おっぱい? それともお尻?」

 

 にやにやするシンディ。雪菜の反応でドSな感性を刺激されたのだろうか。

 

「ひ、んん、ああ……ん、ふぅ、い、言えない。そんな、だってぇ。ん、ふうぅ、ふひぃっ」

「えー、だめだよ雪。ちゃんと言って。ほら、綾瀬さんも止めちゃうって」

「ん、あ……」

 

 シンディと目配せした綾瀬が動きを止めてしまう。

 ギンギンに固くなったペニスの感触がアナルの中に留まっているのに、動きがない。それが、今の雪菜には堪らなく不安だ。昂ぶって昂ぶって仕方のない身体が、このまま放置されてしまう。

 

「言わないから、抜いちゃうって」

 

 ずるずるとペニスが引き抜かれていく。

 それすらも気持ちイイのだが、亀頭が出口に差し掛かって止まる。あと少し綾瀬が腰を引くと、抜け落ちてしまう。

 

(あ――――抜けちゃう……待って、嫌……このまま、なんて)

 

 快感に支配された雪菜の思考は、単純だった。

 気持ちイイのが終わってしまうのが、嫌だというただそれだけだった。

 

「あ、ま、待ってください。はぁ、ん、止めないで……」

「ふふ、じゃあ、ちゃんと言おうか。ほら、気持ちイイのはどっち?」

「はあ、はあ、ん、ぁ……分からない。ど、どっちも……どっちも気持ちイイから、分かりませんっ。つ、続けてください。お尻も、おっぱいも気持ちイイのぉ……」

 

 身悶えしながら雪菜は懇願した。

 何が何だか分からなくなって、快感だけが雪菜を支配している。

 その言葉を皮切りに、綾瀬は抽送を再開した。

 

「あぅ♡ んあ、あ、あっ、んあああっ、ひぅ、ン――――んあっ、ふう、んふぅ、ふあああっ♡ 気持ちイイ♡ イイっ、すごいっ、アナルセックスっ気持ちイイ……! んふぅぅぁ……ぁ、んああん♡」

 

 ずちゅずちゅずちゅとリズミカルなピストン運動。それに合わせて雪菜の身体が前後に揺れて、形の良い乳房がシンディの眼前で揺れ動く。

 それをシンディが捕まえて、親指を使って優しく乳首を愛撫する。

 

「あ゛っ、あん、んあ、シンディまで、ん、一緒は……ふぁっ、あっ、んああっ……これ、イイっ。ん、ひぅ、ふぐあっ、あ、あ、んあっ、ひぃ、ん、ふぅ、ふひぃ♡」

 

 快感を口に出したことで箍が外れた雪菜は、よがり声を堪えなくなった。身体を捩って、尻を上げてさらなる快感を貪欲に追及する雪菜に、気を良くした綾瀬は抽送をより強くしていく。

 

「あ、あ――――♡ んあ、ふあ、んひいっ……しゅごっ、んほぉ♡ ん、いいぃ――――♡ んひい、い、ああっ。イイっ。ひぐぅっ――――♡」

 

 ギチギチに締め上げてくる雪菜のアナルに、綾瀬のペニスも限界が近い。

 こみ上げてくる射精感を我慢しようにも、食いついてくる雪菜のアナルがそれを許さない。

 

「ふぃー、んひぃ、あ、あ、ああああっ、ん、くふぅぅっ、んあ、はあ、はあ、んああ、気持ちイイ、ですっ。んあ、あ、んひぃっ、んはあ、あふっ、んああ、あ、あ、あ゛ぁ……!!」

「私もそろそろ限界ですよ」

「は、はいっ……ん、ひぅ、んあ、イってください。ん、わたしも、イキますからっ。んあ、あ、あ、あん♡ んんんっ……あ――――かっ、あ、ん、あああ――――っ♡」

 

 目を見開いた雪菜は、背中を反らして襲い掛かってくるオーガズムの波に飲まれていく。

 

「んあっ、あ、あ、ひぅっ! お、お尻で、い、イクっ。あ、あああぁ!」

 

 びくっびくっと雪菜は大きく身体を震わせて、がっくりとシンディに倒れ掛かる。

 射精を終えたペニスを綾瀬は引き抜いて、コンドームをティッシュで包み、袋に入れる。

 

「はあ、はあ、はあ……熱い、お尻、熱い……」

 

 うっとりとした様子で雪菜は夢見心地を彷徨っている。

 その後も時間の許す限り、綾瀬は雪菜とシンディをイカせ続け、淫らな時間を堪能したのだった。




次回、友人に勧められて始めた風俗通いが、悪い人にばれてしまうIFルート予定
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