暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
綾瀬がやって来たのは、国営公園の一角だ。緑豊かな大自然に近い環境を再現した敷地の中に、誰も近寄らない別世界が存在している。
結界で区切られた立ち入り禁止区域。存在そのものが公表されておらず、迷い込むことすらあり得ない厳重に管理された結界の中に、綾瀬は入っていく。
管理者の許可があるので、何の影響もない。空気感が変わって、静かで落ち着いた森の気配が濃密になる。
そこからさらに複数の結界をすり抜けて辿り着いたのは、宝物殿だ。
夏祭りの日、花火を見ながら雪菜とセックスに耽った。本来は、封印管理をしなければならない魔具の保管庫として扱われている場所だ。魔族であり魔力の運用に長けた夢魔の一種である綾瀬は、魔具の扱いに相性がいいとは言え、本来は立ち入ることができない身だ。それでも、ここまでやってこられたのは、雪菜から直々に招集がかかったからである。
雪菜に呼ばれれば、内容を聞かずとも駆けつける。あれだけの美人に頼られるのだから、それだけで男冥利に尽きるというものだ。
そういうわけで、スマホに届いた短文のメッセージだけで、ホイホイと宝物殿にやってきた綾瀬は、ドアを開けて中に入った。
宝物殿の中は薄暗く、静かだ。天井まで届く高い棚にいくつものケースが収納されている。大部分が魔具であったり、何らかの魔力を帯びた物品を封印しているケースだ。本当に危険なものはないらしいが、直接見ていないのに言い知れぬ圧を感じてしまう。
真新しい天然木の床板を踏みしめて、宝物殿の奥に進む。
(宝物殿というか、博物館のバックヤードみたいだな)
と、綾瀬は漠然を思う。
昔、授業で見学した博物館の裏側。研究資料の保管庫が、このような雰囲気だった。空気の流れや湿度すら完璧に管理された無機質な空間。そこの雰囲気に、宝物殿の中はよく似ている。保管している物品の性質を考えれば、当然だろう。
「雪菜さん、来ました。綾瀬です!」
どこかにいるであろう雪菜に声をかける。
基本的に、この宝物殿にいるのは雪菜くらいだ。
すると、
「綾瀬君」
「うわっ」
突然、背後から声をかけられた綾瀬は飛び退いた。
すぐ近くにいたのに、まったく気配を感じなかった。いつの間にか、雪菜がすぐそこに来ていたのだ。武術と魔術を極めた雪菜ならば、気配を消して近づくことは息をするのと同じくらい簡単にできる。だからといって、今それをしなくてもと思うが。
「ゆ、きなさん? 何してるんですか?」
雪菜にここに呼びつけた要件を聞こうと思っていたが、そんな考えは雪菜を見て、一瞬で消え去った。
雪菜は巫女服の白衣だけを着ていた。下着をつけず、白い肌をこれでもかと露出している。白衣はまるでバスローブのようだったが、前を止めていないので、隠すべきところが全く隠れていない。
「いきなり、どうしたんですか……その格好……」
「ごめんなさい、綾瀬君。いきなり呼びつけてしまって。驚かせちゃった、よね?」
「そりゃ……あの、正直言って訳分かってないです」
「そうだよね。説明をちゃんとしないと、いけないよね。ん……」
どことなく雪菜の頬が紅く見える。熱でもあるのだろうか。
「実は、検査中の魔具がちょっと暴発しちゃって」
「ぼ、暴発!? それ、不味いんじゃないですか?」
「命に関わるとか怪我をしたとかじゃないから大丈夫。その魔具の封印も終わったし。ただ、ちょっと問題があって、それで綾瀬君にその、後始末を手伝ってもらいたいの」
「後始末……?」
雪菜が綾瀬の胸に飛び込む。
軽い少女のような雪菜の身体を受け止める綾瀬。しっとりと汗ばみ、発情した女の匂いがプンプンとしている。
間違いなく雪菜は性的に興奮している。理由は、おそらくは今話題になったばかりの魔具だ。
「雪菜さん、本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫。身体のほうは……ちょっと、中てられただけだから。はあぁ……ん……はあぁ……はあぁ……ああ、綾瀬君の匂いがする」
雪菜は綾瀬の胸の辺りに顔を埋めて甘えるのようにしがみついている。綾瀬の匂いを嗅いで、相好を崩した。
「あの、雪菜さん。さっき言ってた後始末って、もしかして」
「うん……わたしとエッチなことをして欲しいの」
顔を上げた雪菜と視線が交差する。潤んだ黒瞳、紅潮した頬、艶のある柔らかそうな唇のすべてが、綾瀬を興奮させる。整いすぎて近づきがたいという美貌も今は性に取憑かれ、普段の凜々しさを失っている。
雪菜の両腕が綾瀬の首を抱く。つま先立ちになって雪菜は、綾瀬と唇を重ねた。
「ん……んむ……ちゅ……」
柔らかい雪菜の唇と触れあう。それだけで脳みそまで突き抜けるような快感があった。
唇を離して、雪菜は綾瀬の股間に触れる。すでに勃起して、ズボンの上からでも固くなっているのが伝わってしまう。
「綾瀬君……お願いしても、いい?」
頷かないという選択肢はなかった。
雪菜を襲っている性欲の正体は、精神汚染能力を持つ魔具の呪いだ。対象者の精神を蝕み、極度の性的興奮状態を作り出す。
雪菜ほどの実力者であれば、その効果の大部分を抑え込むことができる。雪霞狼を使えば、一瞬で解決する問題でもある。しかし、それができなかったのは、まず雪霞狼を使うと、この宝物殿全体の守りを消しかねないからだった。
もともと、女を性的に支配し、手籠めにするための呪詛だ。雪菜の強い耐性があっても、興奮を完全に抑えることができない。常人がこれを食らえば、街中であっても発狂したように性行為を求めてしまうだろう。呪い自体は強くないが、一つの目的に特化させているので厄介だ。解決策は、呪いが消えてなくなるまで我慢し、解呪を平行して進めるか、あるいは、呪いに従って満足してしまうかだ。
雪菜が選んだのは後者だった。相手がいるのならば、手早く解消してしまえばいい。我慢するよりも、楽で早い。綾瀬を呼びつけたのは、そんな思いからだった。
「はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……ん……はあ……」
荒い呼吸。
目の前に綾瀬がいる。それだけで、雪菜は絶頂してしまいそうだった。綾瀬の前に跪いて、ズボンの上から股間に頬ずりをする。
(熱くて固いおちんちん……♡)
思わず生唾を飲み込む雪菜。いつも以上に魅力的に見える。頭に靄がかかったようで、セックスのことしか考えられない。
息を荒げながら、雪菜は綾瀬のベルトを外す。ジーンズの留め金を外して、チャックを下ろそうとする。そこで、綾瀬の嗜虐心が湧き上がった。
「雪菜さん、口でチャック下ろしてください」
「え? く、口で? 今?」
「はい」
「あ……そんな……わ、分かった……ぁ……はあ……はあ……ん」
雪菜は二の句なく従った。
呪いなどなくても、雪菜は綾瀬に性的に支配されている。それを受け入れた以上、綾瀬の言葉に強制力を感じてしまう。
(淫紋が疼く。早く、欲しいのに)
雪菜は綾瀬の股間に顔を埋める。
(臭う。綾瀬君の臭い。頭がどうにかなりそう……もうこんなに勃起して……目の前にあるのに!)
臭いも熱も感触もしっかりと感じているのに、ペニスに届かない苛立ちが募る。ジーンズとボクサーパンツに遮られ、しゃぶりつくことができない。お預けされ、気持ちだけが逸っている。
今すぐにでも、全部脱いでもらって、ガチガチに固まったペニスで喉まで貫いて欲しい。そんな激しい欲望が雪菜を突き動かす。
「ん……れろ……はあ……んあ……逃げちゃ、ダメです……はあ、はあ、はあぁ」
舌先でチャックのスライダーを持ち上げる。
チャックを口で開けるというのは、雪菜もまだしたことのない行為だ。呪いで性欲が強まり、思考力が低下している上に、布越しのペニスが雪菜を挑発している。それ故に手間取る。紅い舌がスライダーを取りこぼし、再挑戦する。舌で起こしたスライダーの引き手をしっかりと咥えて、チャックを下ろす。ズボンがずり落ちると、今度はパンツを下ろす。ゴムの噛んで、強引に下に引きずり下ろした。そうしてやっと、待ちに待ったペニスが現れる。
「あ……ふあ」
(蒸れた男の人の臭い……すごい)
ペニスが現れた瞬間に、雪菜の中で緊張の糸が切れる。綾瀬が許可する前に、溜まりに溜まった性欲が爆発して、むしゃぶりついた。
「んむ……んちゅ……あむ……んふう……♡」
「雪菜さん、いきなりそんな」
「ちゅるるる……じゅるる……じゅるる……んふう……はあふ……んふ……美味しい……おちんちん……んむ……んむ……んじゅる……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ」
腰を引こうとする綾瀬を逃がすまいと雪菜が綾瀬の腰を抱き、ペニスに食らいつく。雪菜は無心になって、ペニスをしゃぶる。ペニスを吸いながら、頭を前後に激しく揺らす。唇で棹を扱き、淫らな水音を立てることにも躊躇がない。
「じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅるるるるう♡ んちゅぱ……んはあ……ああ、熱くて固いです……れろれろれろ」
雪菜の舌が裏筋を舐める。鈴口を穿り、裏側を根元から先端まで舐め上げる。淫蕩な表情を浮かべて、舌を何度もペニスに絡みつかせる。
「雪菜さんの口も、熱くて気持ちイイです」
「ありがとう。ちゅぱ……れろ……れろれろ……れろぉ♡ ちゅ、ちゅ……んあ……タマのところ、ずっしりしてる。れろれろ……いっぱい精液作ってるんだね♡ はあ、はあ……ああ、すごい……ちゅ……逞しい♡ あむ……んむぅ♡」
呪いと淫紋が組み合わさったためか、雪菜のフェラチオはいつも以上に過激だ。口を大きく開けて、喉奥まで飲み込み、吸い付きながら頭を振る。市販のオナホールとは比較にならない快感が、ペニス全体を包み込み、綾瀬の腰を溶かす。
「雪菜さん、ヤバい、イク、それ」
「んん……ん……じゅるる……いいよ、イッて……いっぱい……れろれろれろれろれろ」
雪菜は舌を裏筋に沿わせて撫でる。口を開けて待機し、手淫で射精を促す。
雪菜の顔に掛けたい。このいやらしい口の中に注ぎたい。そういう獣欲には抗えない。綾瀬は雪菜に導かれるままに、精を吐き出した。
「あっ、あっ、んあっ……あ……れろ……れろ……」
雪菜の舌の上に精液を出す。勢い余って、口の中にも大量に射精した。
「んあむ……むちゅるる♡」
「うあああぁ」
雪菜は精液をたっぷり口に含みながらペニスを咥えて、さらに精を吸い出す。ぬるりとした口内の感触に堪らず綾瀬は二度目の射精をしてしまう。雪菜はペニスを咥えたまま、ごくごくと喉を鳴らして精液を飲んだ。
「ん……ぷはぁ♡ はあ、はあ、はあ、はあ……ん……また、いっぱい射精したね」
「雪菜さんが、激しくするからですよ」
こうしている間にも、雪菜はペニスの裏筋をペロペロ舐めている。どうもまだ足りないらしい。亀頭にキスをして、カリ首を舌先で舐る。こうされるとすぐに勃起してしまう。雪菜のような美人が丹念に舐めてくれるのだ。勃起しない男がいるはずがない。
「綾瀬君、お願い。もう、我慢できない」
雪菜は白衣を壁に手を突いて、尻を突き出した。白衣をまくり上げて、期待感に満ちた視線を送ってくる。
雪菜の太ももは滴る愛液に濡れている。
まだ触ってもいないのに、涎を零しているのだ。前戯の必要はまったくない。見るだけでそれが分かった。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「うん、は、早く」
綾瀬がペニスを膣口に押し込む。
「う……!」
亀頭が入ったところで、膣肉が蠢き、そのまま根元までずるりと吸い込まれた。そう錯覚するくらい
強くペニスに絡みついてくる。
(これが、子持ちの膣だって)
零菜を産んだ膣だとは思えないくらいキツキツだ。締め付けも吸着も最上の名器。腰を引くだけで、イキそうになる。
負けじと下半身に力を込めて、綾瀬は腰を突き出し、引いて、また突き出す。ペニスで雪菜の膣奥を叩き、カリで肉襞をひっかく。
「ん……あは♡ そう、これ! あん♡ イイ! 奥まで届く、んはあ♡」
「どうですか、雪菜さん。呪い、抜けそうですか?」
「うん、イイ♡ そのまま突いて……ん……ん……んあ……ぁ、固い♡ はあ、はあ、はあ……ああ、もっと、イイ、これイイ♡ ん、我慢した甲斐があった、ふあん♡ あん♡ ああん♡」
雪菜の膣肉がペニスにしがみつく。柔らかいのに、引き抜くのが大変だ。強引に膣奥に引きずり込もうとしてくる。尻をしっかりと押さえて、下半身に力を込める。そうでないと快感で腰砕けになりそうだった。
「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、んあ、んあ、んあ、んあ……ん、ん、んふう、はあう、ああん、すご、ぃ、これ、んふ……あ、あ、あ」
力強く腰を打ち付ける。雪菜の喘ぎ声が大きくなる。パンパンパンと連撃を加え、全身を使ってペニスを押し込む。
「んふう……あ、あ、あ……ああ……んあ……強い……あん♡ そこ、そんなに突いたら、あ、イッちゃう♡」
「もう、イクんですか?」
「ご、ごめんなさい♡ あ、でも、ずっと、我慢してたから、綾瀬君のじゃないと、イケないから、わたし……!」
「んく……キツい、く……いつもより、絡んでくる」
「こ、これは、呪いの所為。呪いで身体がおかしくなってるからなの! あ、あ、んあ!」
「そうですね。ん……呪いの所為でいつもよりエッチになってるんですね」
「そう、そうなの……だから、んあ、んあ、んああ♡」
雪菜が舌を突き出し、涎を零す。
快楽に蕩けた表情を浮かべて嬉しそうだ。
立っているのも辛くなり、壁についていた腕が折れる。上半身を壁に押しつけて、さらにペニスが深く突き刺さる。
「あう、んあああ♡ はあ、はあ、ふうあ♡」
「どうです。気持ちイイですか?」
「き、気持ちイイです。綾瀬君のおちんちん」
「チンポ」
「んえ?」
「おちんちんじゃなくて、今度からチンポって言ってください。なんか、そのほうがエロい感じがするんで」
「ん、それは……」
また嗜虐心がそそられる。雪菜の使う言葉を指定して、より深く綾瀬の好む姿に変えてしまいたいと思った。使う言葉が普段の雪菜のそれからかけ離れれば離れるほどに、綾瀬は興奮する。淫らな雪菜をもっと見たいし感じたい。
「言ってくれないと、動きませんよ」
「な……そんな、意地悪……あ……止まって……ん、んん! 分かった、言う。言いますから。今度から、ち、チンポって、言うから、だから動いて!」
「ありがとうございます」
「ひ……ひゃあ♡」
要望の通りに綾瀬は律動を再開する。
雪菜は嬉しそうにまた鳴いた。
「あ、ああ、んあ、ひああ♡ あ、あ、イイ♡ んあ、んんんん♡」
「雪菜さん、もう一回、教えてください。俺の、何でしたっけ?」
「チンポです♡ あ、あ、大きい♡ あ、綾瀬君のチンポ! 固くて大きくて太い、た、逞しいチンポです♡」
「どうして、欲しいですか?」
「わたしのおマンコに入れて、奥まで突いて欲しいです。チンポでマンコを滅茶苦茶にかき回して、気持ちよくして欲しいです!」
卑猥な言葉を口にすると膣の締まりが格段によくなる。
雪菜がこうした言葉を言わされて、興奮している証だ。
(チンポって言うだけで、こんなに気持ちよくなるなんて。わたし、本当にどうかしてしまったの?)
理性の困惑を棚上げして、本能が性欲を加速させる。
膣肉の締め付けはいよいよ限界にまで達している。ペニスを鷲掴みにして、絶えず扱いてくる。
「雪菜さん、イイです。イキます」
「ああん♡ んあ、んあ、んああ♡ わたしも、イク♡ あ、イク、イキます♡」
「くうああ」
「あ――――あああああ♡」
雪菜の身体が仰け反る。
精液をどびゅどびゅと膣内に注ぎ込まれて、淫紋が絶頂の快感を増幅する。雪菜の足腰がぶるぶると震えて、崩れ落ちた。
仰向けに転がる雪菜の口元に汚れたペニスを持って行く。すると雪菜は臆することなく、ペニスを口に含み、お掃除フェラを始めた。
★
「あ……う……」
気がつくと、浅葱は床に仰向けに寝かされていた。
「あたし……あー……やっちゃった……」
身体の上には、タオルケットが掛けられていたが、裸のままだったので雪菜と行為に及んだことは夢ではなかったと実感した。
きっかけは浅葱が魔具の呪いを引き出してしまったことだ。浅葱が悪いわけではないが、発端だったのは間違いない。雪菜には後で謝罪しなければならない。
「う……どうしよ」
オーガズムで気絶というのも恥ずかしい話だ。気を失っていたのは、ざっと二時間弱といったところか。日頃の疲れもあって、長めに眠ってしまったようだ。
「まだ治まってないじゃん」
下腹部の飢餓感は、継続している。眠っている間もずっと浅葱の身体を責め苛んでいたようで、膣口が濡れている。意識すると、さらに辛い。オナニーで、どこまで解消できるか。呪いの専門家ではない浅葱はこれを解くのに、どれくらい時間がかかるか分からない。
何とか外に出て、神格振動波をぶつけてもらうのが最良手段だろうか。そこまでこの身体を疼きを抱えてたどり着けるか不安だ。
立ち上がると頭がふらふらする。高熱にうなされているような夢見心地だ。浅葱は吸い込んだ瘴気の量が雪菜よりも多いし、呪いへの耐性も雪菜ほどには高くない。さらには、性的快感にも慣れていない。この三重苦が、浅葱を苦しめている。浅葱は端的に言って、雪菜以上にムラムラしているのだ。
「雪菜さん、どこに行ったんだろう」
雪菜の姿が見えない。気を失っている間に、雪菜のほうは呪いに対処したのだろうか。裸のままうろつくわけにもいかないので、一端服を着直して、浅葱は雪菜を探した。
「雪菜さーん。いるー?」
声を張ってみたが、返事がない。
浅葱を残して、外に出たのだろうか。それは、さすがにないと思うが。
浅葱の視線が階段に向かう。二階と地下一階にそれぞれ階段が向かっている。浅葱は、まずは地下に下って行った。
地下一階は仕切りのないワンフロアで、ここも天井まで届く棚で視界が遮られる保管庫だ。新しい施設なのに、古い木の匂いが充満している。電気が点いているので、利用者がいるということだ。考えられるのは雪菜しかいない。
「あ――――はあぁ♡」
浅葱が地下の保管庫に足を踏み入れた時、どこからか艶めかしい嬌声が聞こえてきた。聞き馴染みのある声だが、その声色は初めて聞くような蠱惑的な声だ。
「まさか、雪菜さん?」
恐る恐る先に進む。
女の色を帯びた声は、絶えず響いている。間違いなく雪菜の声だ。部屋の反対側まで行って、棚の角から顔を出すと、そこで雪菜が腰をくねらせながらセックスに耽っていた。
雪菜が普段座っている作業用の椅子に腰掛けているのは、何と綾瀬だ。その綾瀬の腰に跨がって、向かい合わせで雪菜が腰を振っている。
雪菜が弾むたびに、椅子がギシギシと軋んでいる。
「はあ……んはあ……はああ……ああん……ああ! はあ、はあ、はあぁ……んあ……ん……ああ……ふむ……んあ……はあ、はあ、はああ♡」
浅葱の位置からだと、綾瀬の肩に顎を乗せて、しがみつく雪菜の表情をよく見えた。無理矢理されているようには見えない。自ら悦んで腰をセックスしているのだ。
(うそ、雪菜さん!? 綾瀬君と……どういうこと!?)
雪菜が綾瀬とセックスをしているというのは、あまりにも衝撃的だった。
綾瀬は、雪菜が引き取った友人の息子で零菜と同い年。雪菜にとっては義理の息子である。それがどうしてセックスすることになったのか。
(なん、それ……浮気? あの雪菜さんが? しかも、相手は綾瀬君って!?)
信じられない。
生真面目な雪菜が、あんな風に義理の息子と過ちを犯していることに、浅葱は愕然とした。
「んふえ……ああん……あん……あん……チンポぉ、もっと、もっと奥にください♡ んあん♡ んふあ……ああん♡ イイ、イイ……そう、ぐちゅぐちゅにして、あ、あ、ああ♡」
甘えるような声で綾瀬を誘い、腰振りを強める雪菜。
(雪菜さんがあんなこと。それに、あんなに気持ちよさそう、なんて)
瘴気に蝕まれた身体がじゅくじゅくする。子宮が疼く。漂ってくる性の臭いの所為もあるのだろうか。どうしても二人のセックスから目が離せない。
浅葱はしゃがみ込み、棚に背中を預けてオナニーを始めてしまった。身体の疼きが止められない状況で、艶めかしいセックスを見たらこうなってしまうのも無理はない。
(ヤバい、これ、人のセックス盗み見て、オナニーなんて)
下着の中に指を入れて、膣口をかき回す。
「あ、あ、あ、あ、あん、んあ、んあ、ふあ、あ、あ、ああ――――♡」
(あ、雪菜さん、イッた。すごい、あんなに気持ちよさそう)
雪菜の顔しか見えないが、あの妖精のような可愛らしい顔が、快楽にだらしなく歪んでいるのは同性の浅葱からしても興奮する。
しかも、浮気セックスだ。そこまで気持ちがいいものなのか。どういうわけで綾瀬を関係を持つに至ったのかも、気になる。
「はあ、はあ、はあ、はあ……ああ、綾瀬君♡」
オーガズムの余韻に浸りながら、雪菜は綾瀬をディープキスをする。
(うわー、あんなに蕩けた顔でキスして。ほんとに雪菜さんなの? 幻見てない?)
膣口を指で弄りながら、浅葱は居たたまれない気持ちになる。人の家庭事情はそれぞれだ。親友かつライバルでもある雪菜の爛れた姿に衝撃を受けたものの、覗いてしまった罪悪感に閉口する。
雪菜が綾瀬の耳元に口を近づけ、何か呟く。それから、綾瀬の上から下りた雪菜が、浅葱のほうを見た。
「あ、ヤバ」
と、思ったときにはもう手遅れだった。
浅葱が立ち上がるよりも前に、雪菜が浅葱のところまでやって来た。
「ゆ、雪菜さん……!」
「浅葱さん、気がついたんですね。よかったです」
雪菜の様子はいつもと変わりがない。裸で頬を上気させているから違和感が強い。
「え、ええと、その、ごめんね。雪菜さん。あたし、その、覗くつもりじゃなかったんだけど」
「分かってます。わたしも、ちゃんと鍵を閉めればよかったですね。それに、浅葱さんは呪詛の影響がまだ強く残ってるみたいですから」
「じゃあ、あたしは、その、もう帰るから」
浅葱は立ち上がって、後ずさりする。よくない予感がして堪らない。
「その身体で、帰れるんですか?」
「っ……!」
「分かってます。辛いんですよね? わたしよりもずっと濃い瘴気を吸ったから、さっきイッたくらいじゃ全然足りないんじゃないですか?」
「そ、そんなこと」
「人のセックスを見ながらオナニーしてたのに?」
「う……」
浅葱は図星を突かれて閉口した。
雪菜の爛れた行為の善悪はどうあれ、浅葱はそれを盗み見て自慰をしていたのだ。身体は中途半端な自慰の所為でますます淫欲が強まり、息苦しいくらいだった。
「雪菜さんは、なんで、綾瀬君と……その、そういうことを」
「今日は、わたしが呼んだんです。とても、家に帰れる体調じゃなかったので、セックスするのが一番早く呪いを解けるはずでしたから」
「そう、なんだ。なんか、その二人は親子なのに、そういうことしちゃって、いいの?」
「……そうですね。そこは、何とも……白状しますと、今日だけの関係じゃないんですよね」
「それって……けっこうしてるってこと? 本当に?」
「最初は成り行きでした。けど、すごく気持ちよかったんです。忘れられなくなるくらいには」
「忘れられなくなるくらいって……」
「浅葱さんも、どうですか?」
「え?」
「いけないことだって自覚はあるんですよ。でも、辞められないんです。もう……浅葱さんに見られてしまいましたし……綾瀬君なら、浅葱さんの身体も何とかしてくれますよ。今もこれからも」
「な、何言ってんの? 正気?」
雪菜は浅葱の手を掴む。
「ゆ、雪菜さん……!」
「わたしだって知ってるんですよ。浅葱さんも、もう何年もご無沙汰なんですよね?」
「そ、それは、もう歳だし」
「古城さんは元気にしてますよ。だからわたしたちも、ちょっとくらいこっそり羽目を外しても、いいんじゃないですか? 大丈夫ですよ。綾瀬君は身内ですから」
「そ、そんなこと……ダメよ。絶対に、許されないことだわ」
そう言いながらも浅葱の身体はどうしようもなく興奮している。立っているのも辛いくらいに発情していて、愛液が太ももを伝って膝まで垂れているほどだ。このままでは帰るに帰れないというのは、雪菜の言った通りである。
「雪菜さん、お願い。誰にも言わないから」
「浅葱さんが人に言うとは思ってません。でも、このままでいいんですか? その疼きを止められるのは、今は綾瀬君だけですよ。その呪いを解く一番の薬は、精液なんですから」
「そ、そんなバカな話……うわ、ちょっと!」
雪菜は強引に浅葱の手を引いた。
力で雪菜には敵わない。まして、今は身体の踏ん張りが利かない。浅葱は手を引かれるままに、綾瀬の前まで引き立てられた。
「あ、綾瀬君……久しぶり、だね?」
「ええと、久しぶりです。浅葱さん……」
お互い気まずい。
綾瀬は雪菜に言われて、座ったまま待機していた。セックス直後の姿のままだ。
綾瀬からすれば、浅葱は萌葱の母ではあるが、血縁はないし、一緒に暮らしたこともない。親戚の母親世代といった認識である。もちろん、雪菜と並ぶ美女なのは間違いない。
「えっと、娘がお世話になってるわね。ありがとう」
「萌葱さんには、こっちこそ。勉強見てもらったりしてるんで」
素っ裸でする話ではないと思いながらも、微妙な距離感だ。気まずいことこの上ない。
「浅葱さん、気づいてます?」
「な、何を?」
「もう、すっかりその気になってるみたいです」
雪菜に指摘された浅葱は顔を真っ赤にする。
綾瀬の前に立ってから、子宮の疼きがいよいよキツくなってきたのだ。血流は早まって、どうしようもないくらいに心臓が早鐘を打っている。
これはいくつかの複合的な要因に由来している。
きっかけは、魔具の呪いだ。瘴気を吸って性的欲求が極端に昂ぶっているのは言うまでもない。そこに、雪菜と綾瀬のセックスを目の当たりにし、中途半端にオナニーをしてしまった。長年、セックスレスが続いていた所為で、性的な耐性がなかった。極めつけが綾瀬の存在だ。綾瀬が持つ夢魔の力は、女を性的に虜にする。ついさっきまで雪菜をセックスをしていたので、綾瀬を目の当たりにした浅葱は、その魔力に中てられているのだ。
「浅葱さん、今は素直になった方がいいですよ。こんな機会、今後ないかもしれませんし」
そう囁いて、雪菜は浅葱を背後から抱きしめる。服の下から手を入れて、乳房を揉み、パンツに手を入れて、クリトリスを探り当てて愛撫する。
「や、やめ……あ、雪菜さん、ああ♡」
抵抗はできない。強引に昂ぶらされた身体が火を噴くように熱い。立っていられなくなって、しゃがみ込んでしまう。
「う……あ……!」
浅葱の目の前には綾瀬のペニスがぶら下がっている。
雪菜から離れて時間が経ったので、今は勃起していない。しかし、臭いは変わらない。強い雄の臭いだ。それが、極度の興奮状態にある浅葱の真ん前にあるのだ。
「う、あ、これ……」
(この臭い、久しぶり)
臭いを一吸いしただけで、涎が溢れ出てくる。身体が十年以上ぶりの生ペニスを欲しがっていると否応なく自覚してしまう。
「はあ……はあ……はあ……ん……ふあ……嘘、こんな……こと……」
熱い浅葱の吐息がペニスにかかる。唇までの距離は、ほんの二十センチばかりだ。浅葱の視線はペニスに注がれていて、じっと凝視しながら呼吸を荒げている。
「浅葱さん、我慢はよくないですよ。ここだけのことなんですから。ね」
「我慢なんて、あたしは……あ、すご、大きく……」
戸惑い、生唾を飲みながら、最後の一線を踏み越えない浅葱。雪菜はそんな浅葱にフェラチオを促しながら、綾瀬の乳首に吸い付く。
「雪菜さん」
「れる……ちゅ……綾瀬君、大きくしていいよ」
「それされると、ヤバい」
むくむくとペニスに血が集まる。
立ち上がるペニスが浅葱に鋭く突きつけられる。
「え……なにこれ、ヤバ」
浅葱は勃起したペニスを見て愕然とする。
見るからに固くて大きい。
(嘘でしょ、こんなのって……古城のより全然)
「立派ですよね。綾瀬君、いつの間にかこんなに立派な男の子になったんですよ」
雪菜は得意げに綾瀬のペニスを握り、そして、搾る。先端には尿道に残った精液混じりの先走り汁の雫が押し出され、臭いを強くする。
「浅葱さん、我慢、できますか?」
「はっ、はっ、はっ、はっ、ダメ、だって、これ……これ……ほんと、こんな、はあ……臭い、はあ、はあ、あ、あ、ああ……♡」
(ダメよ、こんなの絶対間違ってる。娘よりも年下の男の子なのよ。それが、こんなに立派な、ものを突きつけてくるなんて、そんなの……)
「あ……ああ……」
理性が抵抗を見せながらも、浅葱の口が開いて舌が伸びる。
(この臭い、見た目、熱も……こんなの今、見せつけられたら。舐め、たいなんて……ダメダメ、絶対、そんなことしたら、あたし、我慢が、もう)
犬のように喘ぎながら、浅葱の舌先がペニスの先端に触れる。先走りの雫を舐め取ってしまう。柔らかく優しい舌の感触に、綾瀬のペニスがぴくんと揺れる。
「あ、ああぁ、だ、め、もう、無理……あぁむ♡」
ぱく、と浅葱は綾瀬のペニスを咥えた。そのまま一気に頬張って、根元まで飲み込んでしまう。
「あ、浅葱さん!」
「んんーーーー♡ んふうっ、じゅるるる♡ ん、ん、んんん♡」
(すごい、なにこれ、美味しい! 嘘でしょ、こんなことって、口が離せない!)
舌の上に広がる苦みと魔力の味わいが浅葱の頭の中でスパークする。浅葱の身体の飢えを満たす最良の味わいだった。今まで感じたことがないくらいの多幸感がある。浅葱は美しく整った顔をひょっとこ顔に歪めるほど強くペニスを吸った。
「んじゅううう♡ んじゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶるる!」
「浅葱さん、ほんと、それ強い、激しいです」
「んふう、じゅるる、じゅる、じゅる、んお……はあ、はあ、はあ、れろれろれろ、ごめんね綾瀬君……ちゅ……れるれる……でも、もう、我慢できないのよ……こんなの見せられて、臭い嗅がされて、はあ、はあ、ちゅ……れろぉ♡」
浅葱はうっとりとした表情でフェラチオに耽った。それまで抵抗していたのが嘘のように激しいフェラチオだ。
「浅葱さん、フェラどれくらいぶりですか?」
「ん、じゅるる……ちゅぱ……たぶん、十年くらいかも……んむ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ……れるちゅ……はあ、はあ、すご、大きくて、顎が疲れる、あむ……んむぅ♡」
浅葱の口の中で舌が激しく蠢いている。十年ぶりのフェラチオではあるが、浅葱の技術は雪菜や零菜と何度も交わってきた綾瀬にも十分に通じている。他の娘とは違う舌使いだ。呪詛の影響もあるのだろう。取憑かれたように浅葱は綾瀬のペニスを求め続けている。
「綾瀬君、浅葱さんのフェラはどう?」
「き、気持ちイイです」
「そう……」
椅子の背もたれに体重を掛けて、綾瀬は唇を引き結び腰から登ってくる快感に耐える。その綾瀬の顔を雪菜が覗き込む。滝のように流れてくる黒髪を耳に掛けて、顔を近づける。
「ん……ちゅ」
雪菜は綾瀬にキスをした。
唇を重ねたまま、舌が綾瀬の口内に侵入してくる。ねっとりとした口付けを交わしながら、雪菜の指が乳首に伸びて、抓ったりひっかいたりしてくる。その状態で、浅葱のフェラチオは止まらない。むしろ、さらに強くペニスを吸ってくる。
「ちゅ……れる……れる……んふう……ちゅぱ……れろ……れろ……ん……ん……んん」
雪菜の舌が上顎を舐める。綾瀬の舌を裏側と表側の両方を丹念に愛撫し、吸い出してくる。負けじと綾瀬も雪菜に舌を伸ばすが、浅葱のフェラチオのために雪菜に専念できない。
「はあ、はあ……れろぉ……ちゅ……んむ……ちゅぷ……れるちゅ……んじゅぶ……じゅぶ……ちゅぱ、はあ、はあ、はあ」
浅葱は口を休ませながらも、ペニスを手の平で扱いて快感を継続して与えてくる。この辺りの機微は、さすがによく心得ている。経験豊富というには、ブランクが空いているものの、きちんと男の身体のことを知っている。
手淫をしながら、浅葱は睾丸を舐める。すっかり性欲に従順になった。呪詛と綾瀬の体液を摂取したことが、浅葱の理性を狂わせ、本能のままに行動させているのだ。
「はあ、んはあ……はあ……あむ……んむ……んん……じゅるる……んむぅ♡ んふー♡」
激しいフェラチオと執拗なディープキスに挟まれて綾瀬の快感は限界にまで達する。腰が跳ねる。浅葱に射精を伝えたいが、口は雪菜が塞いでいる。だから、諦めて、そのまま快感に身を委ねる。
「ん、んんん!!」
綾瀬は呻くことでしか、自らの絶頂を相手に知らせることができない。ペニスを咥えていた浅葱は、ほぼ無警告に近い射精を口で受けて、驚いて口を離してしまった。
「んあ、ひゃあ!?」
飛び散る精液が、浅葱の顔を汚す。
「ちゅぱ……れろ……はあ、綾瀬君、いっぱい出したね。気持ちよかった?」
と、雪菜は微笑んでいる。綾瀬は力なく頷くしかない。
「精液、これが綾瀬君のなのね……はあ……すご、臭いヤバい……ん、れろ……苦いのに、癖になりそうだわ」
「すいません、浅葱さん」
「気にしないで。あたしも、久しぶりで勝手が分からなかったから」
浅葱の綺麗な顔に白濁液が飛び散っている。
浅葱は顔を紅くして、綾瀬を見上げる。それから雪菜に目配せをして、生唾を飲んだ。
「あ、綾瀬君。まだ、元気みたいだし、今度はあたしとシテ」
「それは、むしろ、いいんですか? 俺は、嬉しいですけど」
「いいのよ。細かいことは気しないで。もう、ここまで来たら最後までするわ。中途半端に終わって不完全燃焼ってのが一番嫌だし」
ビンビンに勃起したペニスの上に浅葱が座り込む。成熟した膣に、ペニスが飲み込まれる。
「ん……ふあ、あああぁ♡」
浅葱が甘く蕩けた嬌声を上げた。
対する綾瀬は歯を食いしばって想像以上の快感に耐える。
(雪菜さんとは、違う感じだ)
ずぶり、と膣に飲み込まれたペニスは、濡れた膣肉に包まれている。時折痙攣したように小刻みに震える膣肉の感触が気持ちイイ。
「ふ、ああぁ♡ あ、これすごい♡ 気持ち、イイぃ♡」
浅葱が幸せそうに相好を崩した。
膣の中で膨らむペニスが、浅葱の膣肉を押し広げた。何年も使われることのなかった膣肉は、十年ぶりとなるペニスに驚いたかのようにひくひくと震えている。
「綾瀬君のチンポ、大きくてびっくりしますよね」
「ん……ふは……はあ、チンポってそんな恥ずかしい言い方するのね、雪菜さん」
「綾瀬君はそういうと嬉しいみたいですよ」
「そうなの……男子ってのは、今も昔も変わらないもんなのね……んく……ふう……」
椅子に座っての対面座位は、安定性が高く、しっかりとした結合ができる。浅葱の膣にみっちりと鷲掴みにされた状態で浅葱が腰を動かすと、まるで膣肉がペニスに吸い付いたまま腰が前後する。
「う、んあ……あ、密着感、すごい……ん、ふうあ……はあ、はあ、ん……ん……んん……ふあ……はあ……ああ、これ、すごい、イイ。んふ……はあ……はあ……ち、チンポ、でかい……ん、引っかかって、あ、腰、動いちゃう」
浅葱の膣がにちにちと粘着質な音を立てる。びしょ濡れの膣内で完全密着したペニスを無理矢理引き剥がし、飲み込み、扱いている。カリが肉襞を擦り、愛液を攪拌して、粘性のある音を立てている。
「んん……ああ……はあ、ああ、気持ちイイ、ほんと、これ、すごい……セックス、こんなだったっけ? ふう……んあ、あ、あん……ん、膣内が、引きずり出されそう……ああ♡」
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、と浅葱の腰のストロークが大きくなっていく。
久しぶりのセックスではあるが、昔の取った杵柄というもので、過去の経験から腰使いを思い出しているのだ。快感を味わうために、浅葱は腰の上下運動に器用にツイストを加えてペニスの挿入角度を調整している。
「浅葱さんの膣内、すごいです」
「ん、そう? はあ、はあ、お世辞でも、嬉しいわ……ん……こんな、年増だってのに……んはあ、大きくしてくれて、ん、ん……はう……あっ……んあっ、あっ、あ、あ、ほんと、すごいって、んふあ♡」
重量感のある胸が綾瀬に押しつけられる。浅葱は上半身を支えきれず綾瀬にしがみついた。腰の動きは弱くなったが、全身が密着していて、浅葱のいい匂いが鼻腔をくすぐり、ペニスへの血流はむしろ増加した。
耳元で浅葱が喘いでいる。膣肉が引き攣ったように痙攣しているのは軽く絶頂したからだろう。
「ん……ふぐ……あん……んあ……んん……ん、あ、あ、んあん♡」
浅葱の腰がぐりぐりと奥への刺激を求めた動きに変わる。深々と挿入したまま腰をくねらせる。それまでとは違う動きにペニスが不意を打たれて、少し精を漏らしてしまうほどだった。
綾瀬はペニスが一方的に貪られているような錯覚すら覚え、快感に頭が真っ白になる。そんな綾瀬の顔に雪菜が乳房を押しつける。
「雪菜さん」
「綾瀬君、あの、わたしのも」
と、押しつけてきた雪菜の乳房がいつもよりも張っている。乳首が勃起したように尖っていて、雪菜が乳房を搾ると、先端から白い液体が滲み出る。
「それって!」
「大丈夫。魔具の影響だから。吸っていいよ」
驚いた綾瀬だったが、魔具の影響ならば安心?だ。その上吸っていいと言われたら、食いつくしかない。
雪菜の乳首に吸い付く。ペニスは浅葱の膣内で扱かれていて、下半身は蕩けそうに熱い。そして、雪菜の母乳を吸う。
「んあ……んふふ……綾瀬君、そんなにがっつかなくても、ん……綾瀬君しか吸わないんだから、あん♡」
「ちゅ……ちゅ……ちゅう……れろ……雪菜さんのおっぱい、すごい甘いです。魔力もしっかり溶け込んでて、ちゅ」
強力な雪菜の魔力が母乳に溶け込んでいる。零菜を育てた母乳だと思うと、背徳的だ。そして、雪菜も乳首に吸い付く綾瀬に言いようのない感情を抱く。まるで息子を一から育てているような不思議な感覚だ。
雪菜は母乳を吸わせながら、綾瀬の頭を撫でた。実際に、綾瀬は義理の息子ではある。母性を抱くのは、間違いではないだろうが、母乳を吸わせるのは背徳的過ぎる。
「ふう……ふう……二人の世界ね。ん……はあ……綾瀬君、おっぱいなら今のあたしも出るのよ」
「え、ちょ……ん!」
雪菜から綾瀬を奪うようにして浅葱が綾瀬を振り向かせる。浅葱も魔具の力で母乳が出るようになっている。今、こうしてセックスをしていても、いつの間にか乳首から漏れ出ていた。
雪菜よりもバストサイズの大きい浅葱の乳房がさらに張っている。乳首を吸った綾瀬は、雪菜のそれとはまた異なる母乳の味わいに驚く。魔力の強さは雪菜のほうが上だが、甘みは浅葱のほうが強く感じる。
「どう、かしら……んふ……はあ……はあ……ふう……まさか、こんなに大きな男の子におっぱいあげるなんて、思ってなかったけど、ん……はあ……これはこれで……はあ……はあ……んん、くう……チンポ、また大きくなって……ふうあ♡」
浅葱が驚いたのは、雪菜が綾瀬が吸っている乳首とは別の乳首に吸い付いたからだ。
「雪菜さん!?」
「んちゅ……ちゅ……ほんと、甘いですね、浅葱さんのおっぱい」
「なんで、いきなり……んあ……あ、ああ、それ、ヤバい、イキそう」
綾瀬のペニスもそろそろ限界だ。今までにないプレイにかなり興奮して、我慢ができそうにない。浅葱の膣内に果ててしまいたい。
「んあ、ふぐ……ああ……腰、止まんない。あ、くう……ヤバい、ほんとに、くう、ふう、ん、ふうう……あ、あ、あ、ああ、来る!」
登ってきた快感が頭に到達する。脳内にスパークする壮絶な快楽物質の嵐。絶頂で膣が引き締まり、それを引き金に精液が噴火のように発射される。膣に満ちる夢魔の魔力がさらに浅葱の快感を増幅した。
「あ――――ひはああああああああああああ♡」
猛烈な快楽に仰け反る。舌を突き出して、天を仰ぐ浅葱。
「ヤバい……気持ちイイ♡」
蕩けそうな快楽と疲労感が浅葱の全身を満たす。綾瀬も息切れしてしまうほどの快感だった。
「はあ……すっご……膣内でビクビクしてる……ん……んん! まだ、全然固い。はあ、はあ、んん……さすが、若い男の子」
「浅葱さん」
「綾瀬君、悪いわね。あたし、ちょっと乗って来ちゃった。ん、んん!」
浅葱は腰を再び大きく打ち付け始める。綾瀬のペニスは射精した直後だが、まだまだ固い。
「乗ってきたって」
「若いんだし、まだ全然できるでしょ? ふう……ん、魔具の呪いが、まだ解けないみたいなのよ。こうなったら、とことんまで、ん……付き合ってもらうから」
そう言うと浅葱は吹っ切れたように自分から腰を振る。
まるで十年分の性欲を解放するかのように貪欲な腰振りで、ペニスを求め続ける。
「綾瀬君、わたしの分も残しておいてね」
雪菜がそんなこと言って頬にキスをし、耳を舐める。そんなことをされたら、すぐに浅葱の膣内に果ててしまう。雪菜の分を残すというのも、浅葱がどこまで求めてくるかによる。もしかしたら、これは、かなり長い夜になるのではないか。
綾瀬はそう思った。
その後、浅葱と雪菜はそれぞれ自宅の娘に帰りが遅くなると連絡をした上で、快楽を貪り食った。