暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
宝物殿で呪詛を受けてからと言うもの、浅葱の身体は明確に変わってしまった。日常生活に影響はないものの、ふとした拍子に性的興奮がやってくる。誰彼構わずというわけではないが、脳裏を掠める性欲とそれを解消したいという欲求は自らを慰めているだけでは解決しなかった。
セックスすれば、治まるだろうが夫とは長く関係を持っていない。不仲になったというわけではないが、一夫多妻の環境だ。新しい愛人もいる。妻として関係が安定したからこそ、今更セックスに誘うということができない。だから、ある程度の満足を得る方法は一つしかない。夫とできないのなら別のペニスで代用する。酷い話だが、浅葱には他に術がない。
この日も、浅葱は綾瀬を呼び出した。名目は家の片付けの手伝いだが、それだけが目的ではない。最初から綾瀬の精を飲むためだ。
(なんて大きさ。昨日の夜だって誰かしらとしたんだろうけど、全然元気なのよね)
自室のベッドに座る綾瀬のペニスを見て浅葱は思う。
ペニスのサイズは平均的な大きさを遥かに上回り、巨根というに相応しい部類だ。顔を見る限りではそんな一物を持つとはとても思えないのに、下半身は凶悪だ。
「浅葱さん、すいません……俺もう」
「謝んないで。あたしが呼んだんだし、期待してくれたんでしょ」
浅葱が呼び出した綾瀬にフェラチオをするのは、これが初めてではないのだ。だからこそ、綾瀬は最初からこうなることを期待していたし、浅葱ほどの美女が咥えてくれると思うだけで勃起するのは無理からぬ話だ。
女として見られていると思うと悪い気はしない。浅葱は唇を舐めて、綾瀬のペニスを手に取った。
「ん……く」
敏感なペニスは浅葱に軽く握られただけでびくんと跳ねる。手の平から伝わる熱量は相変わらずで、睾丸が動いているのが見える。精液を充填しているのだろうか。浅葱の子宮も期待で切なくなる。
「エッチな臭い。綾瀬君の臭い……ほんと、濃い」
棹を扱くと臭いがきつくなってくる。
普通は顔をしかめる臭いだが、綾瀬のペニスを前にすると癖になりそうだ。
口の中が涎でいっぱいになる。綾瀬のペニスが早く舐めてくれと訴えているようだったし、浅葱ももう我慢できなくなっている。
「じゃ、するね……んあぁ」
「うわ、熱っ……」
浅葱はいきなりペニスを半ばまで咥えた。浅葱の口の中は熱く、とろとろで舌が亀頭に絡みついてくる。オナホでは味わえない生の感触はたちまち綾瀬を虜にする。
「んむ……じゅる……じゅる……じゅる……んん……ちゅぱ……はあ、はあ、はあ……ふふ、大きい、顎が外れそう……れろれろれろ」
浅葱の舌が裏筋を執拗に舐めてくる。舌のざらざらとした感触は、敏感な亀頭を何度も往復し、鈴口を執拗に虐める。昂ぶってきたところで、狙いを変えて棹の根元に顔を埋める。ちゅぱちゅぱと音を立ててペニスの根元に何度もキスをして、そこからべろりと出した舌で一気に頂上まで舐めていく。
「んあ~~~~れろれろ……んちゅ……ちゅぱ……ん……ちゅ……れろ……れろ……れろ……れろ……はむ……ちゅ……ん、ん、ん」
浅葱の舌は適当にペニスを舐めるのではなく、綾瀬を感じさせるように丹念に感じるところを調べながら動いている。緩急を付けたフェラチオスキルは、未だ零菜や萌葱では届かないレベルのものだ。
「ん……ちゅぱ……ちゅぷ……んむ……じゅる……んふぅ……ちゅぷ……んんぅ……んふぅ……ちゅるる」
柔らかくペニスを包み込む口内粘膜の刺激で腰が溶けてしまいそうだ。
浅葱は髪を耳に掛けて、さらに深くペニスを咥え込む。喉の奥を開き、根元まで巨根を飲み込んだ。
もごもごとペニスの位置を調整し、それから強く吸いながら頭を引く。強引に精液が吸い出されてしまいそうな吸引だ。
「んあぅ……んむ……んん……じゅる……ん、んんーー……ちゅぱ……れろれろれろ……ふは……ぁ……また、ちょっと大きくなったんじゃない?」
「そりゃ、こんなにされたらこうなります」
「そう? 綾瀬君、分かりやすいんだよね。れろぉ♡」
「う、あッ」
「ふふ、こことか……ちゅ……れろれろ」
「ヤバいです、それ」
浅葱の舌先が尿道口を穿り、裏筋を弾く。絶妙な力加減で、快感を綾瀬に伝えてくる。赤く滑りけを帯びた舌が蛇のように亀頭に絡みつく。
綾瀬は快感に参ってしまい、呻き声を上げる。射精しないように我慢に我慢を重ねているが、それはもう時間の問題だ。
「れろ、れろ、れろ、どうかな。射精したくなったらいつでも射精していいわよ。ちゅ……れろぉ♡ ほんと立派なチンポ。ちゅ……んちゅ……んはぁ♡ れろ……こんだけ舐めても、ちゅ……まだ、イカないのね。れろれろれろ……んちゅ……ぺろ……ちゅぱ……ん、ん、ん、じゃあ、ここで、どうかな」
先端ばかりを責めていた浅葱は一転して、根元を狙う。顔を綾瀬の股間に埋める。浅葱の狙いは睾丸だ。精液の生産工場を直接攻撃し始める。
「んんーーーーちゅぱっ、れろ、れろ、れろ……んむ、んちゅ……れろれろ、すごいパンパン……れろ、れろ、れろ、ちゅぱ、ちゅぱ、ん、んんぅ♡」
浅葱は睾丸の皺を舌で伸ばし、唇で咥えて吸う。熱い吐息がかかってくすぐったい。おまけにペニスの先端は浅葱の右手に包まれて、扱かれている。二カ所を同時に責め立てるテクニックに、綾瀬の睾丸が全力で精液を生産する。
「浅葱さん、マジでそれはヤバい!」
「ん? ふふ、もうイキそう? いいよ、射精して」
浅葱は舌を伸ばして裏筋を舐め、そしてペニスを咥える。
「ん、んじゅるるるう♡」
「う、うぐぅ!」
浅葱は音を立てながらペニスを啜った。
さらに、美しい顔を崩して激しいバキュームフェラを始める。限界が近い綾瀬の我慢を一気に突き崩そうというのだ。
「じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、んぐぷ……じゅぶ……んんふ……ちゅぷ……じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ!」
「うぐぐ、う、ダメだ、もう、浅葱さん!」
「じゅぶるる! じゅるる! じゅるる! ん――――んふう、じゅるるるるるるるるッ!」
「やべ、イクッ」
激しいフェラチオをいつまでも我慢できるはずもない。
浅葱の口内に、綾瀬は思いきり射精した。溜まりに溜まった精液を容赦なく浅葱の口に注ぎ込む。
一度溢れた快感は止まるところを知らず、浅葱の口内を汚し続ける。
「んふっ、んっ、んくっ、じゅるっ、んぶっ、ん、ん、んんっ」
(すごい、濃厚な精液。どろどろで、喉に絡む)
ぷりぷりとした精液の塊がはっきりと口の中で実感できる。苦い粘液は量も多く、飲むのに一苦労だ。
「ん……ちゅぱ、んはぁ♡ はあー♡ 相変わらず、すごい精液。何だろ、何でこんなに癖になるのかな」
浅葱は口内に流し込まれた精液をすべて飲んだ。
精液など、美味しいと思うはずがないのに嫌悪感がまったくない。これが、綾瀬の力なのだろうか。夢魔の精液に含まれる媚薬成分のことは浅葱も承知している。魔具の呪毒を中和する薬にもなるが、これだけ頻繁に摂取すれば、こんどはこちらの中毒になる。
(異性と蕩かし、魅了する夢魔の精ってヤツね。あたしも嵌まっちゃってるってことか)
厄介なことに痛みなどの苦痛と違い快感は我慢するというがない。積極的に受け入れようとしてしまうものだ。必要なのは強い自制心。とはいえ、性欲を抑えるためにあえて綾瀬の精をこうして隠れて摂取している以上、自制心があるとは言いがたいが。
「まだ、大きい……あんだけ射精したのに」
浅葱は呆れたような驚いたようなそんな表情だ。ペニスは勃起したままで、とても一度射精した後だとは思えない。
「全然イケるってこと?」
「まあ、正直、一回じゃ収まんないです」
「そういえば、前もそうだったっけ」
(綾瀬君は年頃の夢魔。性欲も強いのは当然か。前から一回だけ射精してもらって終わりにしてたけど、さすがにそろそろ辛いよね)
浅葱は綾瀬のペニスを撫でる。
「浅葱さん……二回目って」
「……こうなったらしょうがないわ。あたしも、もうちょっと欲しいし。今日は、もうちょっとだけ付き合って」
「あ、はい」
「嬉しそうにして。男の子だね」
雪菜や零菜と何度も交わっているだろうに、綾瀬は浅葱に射精させられるのを楽しみにしている。昔から知っている男の子がこうも女好きになっているというのはショックだが、その相手を自分が望んでしているということには、やはり後ろめたい気持ちもあった。
(でも、仕方ない。チンポ、こんなにパンパンにしてるんだしね。こんなの見せつけられたら、どうにかしたいと思うもんでしょ。精液だって、全然まだまだ出るわけだし。ほったらかしとか、もったいないじゃない)
茫洋とした頭で浅葱は言い訳を考えながら、ペニスを手に取る。自分の涎と精液の入り交じった臭いで頭がさらに熱を持つ。
しゃぶりついて、精液を絞り出し、味わう。それ以外のことが考えられなくなる。
「ん……ああぁ♡」
浅葱は舌を突き出してペニスの裏筋に乗せると、そのまま口内に誘導する。喉奥まで一気にペニスが滑り込む。浅葱の口の中に、綾瀬の巨根が根元まで埋まった。
「んふ……じゅる……んぶ……じゅる……ん、ん、んん、おいひい♡……じゅる……んふ……ふう……じゅる……れる、ちゅ……じゅる……じゅる……じゅる」
「すげ……気持ちイイ」
「そう? れろれろ……さっきと、やってることは同じだけど……ちゅ……れろぉ」
「ぜったい飽きないレベルで気持ちイイです」
「何言ってんの、んむ……じゅる……れろ……ん、ん、ん」
浅葱の口に含まれたペニスの喜びをどう表現していいか分からない。
このままだとすぐに射精してしまいそうだ。
三回、四回と射精することはできるが、浅葱がどこまで乗ってくれるか分からないのだ。ならば、一回一回を大事にしたい。
「浅葱さん、お願いがあるんですけど」
「ん? 何?」
「パイズリしてほしいです」
「え、パイズリ。んー……まあ、乗りかかった船だし、それくらいなら」
少し悩んで浅葱は頷いた。
いつもならば断っていたか軽く流していた。だが、今日は何となく受け入れてもいいかと思った。それくらいには理性が崩れかけていたのだ。
浅葱は上着を脱いで、ブラジャーを外した。
零れそうな乳房が露わになる。やはりスタイルがいい。若々しい肉体を維持する血の従者だからこそ、二十代の姿を保っているのだが、もともと彼女は魅力的な体型だ。高校生の頃の写真を見たことがあるが、その頃からグラビアアイドルも顔負けのスタイルだったようだ。
浅葱の大きな乳房にペニスが挟まれる。左右からぎゅっと押し潰される。口とは違う柔らかな圧迫感が最高に気持ちがいい。刺激は強すぎず、長く楽しめそうだ。
「こんなでいい?」
「はい、すごくイイです」
「こんなので気持ちイイんだ。よく分かんないけど、まあ、綾瀬君がいいならそれでいっか」
浅葱は胸を上下させてペニスを扱く。
はりつやのある乳房の肌が吸い付いてくるかのようだ。
「チンポ熱い。綾瀬君のほんといつも元気。臭いもヤバいな……これ……ん……ふう……身体に染みつきそう」
乳房に包まれたペニスの先端が顔を出す。パンパンに張った赤黒い亀頭の先端から透明な雫がにじみ出して、ますます臭いがきつくなる。
先走り汁を浅葱は舌先で掬う。
「う……ぅ」
弱い部位を責められて綾瀬が呻く。
「あたしのおっぱいに収まりきらないの、やっぱすごいわ。一回射精してんのに、こんなにパンパンだし、先走りも、もう出てきて、れろ」
「あ、う……くすぐったい」
「ふふ、どんどん出てくるじゃない。そんなに、気持ちイイんだ。れろ……れろ……れろ……れろれろ……量が増えた。舐めると、やっぱ反応するんだね……れろれろれろ」
浅葱は笑って執拗に亀頭を責める。割れ目に沿って舌を上下に動き、ペロペロと同じ場所を舐めている。先走り汁は出てきたそばから舐め取られ、浅葱の口に運ばれる。
「ん、ん、んあぁ」
浅葱は口に溜めた涎をペニスに落とした。透明な粘液でとろとろにコーティングされたペニスを豊満なバストがこねくり回す。ぐちゅぐちゅと音を立てながら、ペニスが浅葱の身体に弄ばれている。
「どう、イキそう?」
「……ん、いえ、まだ」
「頑張るね。いいよ、じゃあ、もっと気持ちよくなれるようにするだけだし……ん、ちゅる」
浅葱は胸でペニスを挟んだまま、顔を傾ける。熱い液体に亀頭が包まれたような錯覚。浅葱の口に亀頭が吸い込まれたのだ。
「んちゅ……じゅる……じゅる……じゅるる!」
「うわ、パイズリフェラは……!」
「ん、ちゅぷ……れろ、これ、あんまできる人いないよ。今のうちに味わっといたほうがいいよ。れろ……れろ、れろ、んじゅる、じゅる、じゅる、じゅる、じゅる、じゅる、じゅる、じゅる、じゅるる」
リズミカルなフェラチオの音がする。浅葱の口に含まれた亀頭がどうしようもない快感に震えている。棹は乳房に扱かれて、先端は口に吸い付かれている。完全にペニス全体が浅葱の身体の中に納っている。
「じゅぷ……じゅぷ……じゅぷ……じゅぷ、んふ、れろれろ、苦い、魔力……じゅる……んふぅ♡ れろ……ん、んん……じゅる……いっぱい……じゅる……じゅる」
浅葱の口の中にまた射精したい。
強烈な欲望が猛り狂ってくる。浅葱の綺麗な身体をふんだんに使った奉仕だ。射精しないのはもったいない。浅葱に子種をぶちまけて、その口の中を犯し尽くしてしまいたい。
「んふう……ふう……ちゅる……ちゅる……れろれろれろ……れろぉ……ちゅ……じゅるる……じゅるる……ふう、ん、ん、ちゅ……ちゅぱ……れろぉ」
欲望を自覚してしまうと我慢はいっそう難しくなる。一回目よりも二回目のほうが我慢の閾値が低い。浅葱がこうまで真摯にフェラチオに励んでくれているのだ。この美人の求めに応じる以外の選択肢など、もう残されてはいない。
湧き上がってくる性の本能を抑えられない。
「浅葱さん、もうイキます」
せめて、宣言することで浅葱の注意を喚起する。
睾丸が活発に活動して、精液を押し上げる。
「ん……んむぅ……んじゅるる」
浅葱が強くペニスを吸った。
その直後、腰が砕けるような快感とともに精が吹き上がった。浅葱の口の中にどぴゅどぴゅと精液が放たれる。
「ん! んんんんっ! んく……!」
一回や二回の吐精ではない。びくんびくんとペニスが跳ねるたびに精液の塊が飛び出す。浅葱はそれをすべて口で受け止めて、嚥下していく。射精が収まるまで、ずっと浅葱はペニスを咥えて精を飲み続けた。
「はー♡ はー♡ 二回目なのに、ヤバい量♡」
「すいません」
「いいのよ、あたしから誘ってるんだし」
浅葱は上着を着直して、服の皺を伸ばす。やはり、今日もこの先に進む気はないということか。綾瀬は少し残念に思った。やはり、綾瀬としては浅葱ともセックスをしたいのだ。この前の宝物殿のときのことを思い出すと、何度でも勃起できる。あのときのことを浅葱も忘れてはいないだろう。だからこそ、こうして綾瀬を呼び出して、性処理をしているのだ。
「綾瀬君、萌葱が帰ってくる前にお風呂入ってきたら」
「浅葱さんのほうが先のほうが」
「あたしは後でいいわよ。別にそこまで汚れてるわけじゃないし、お客さんのほうが先。それにこっちはこっちで風呂に入るにしても準備がいるしね」
「そういうことなら」
綾瀬はお言葉に甘えてシャワーを借りることにした。浅葱にフェラチオをしてもらっただけで、かなり汗を掻いたし精液の臭いも残っている。ひとっ風呂浴びて、すっきりしないと収まりきらない性欲も何とかリセットしたかった。
綾瀬が風呂に入り、シャワーを浴びているのを確認して浅葱は深く深呼吸をする。
(今日はヤバかった。二回も……)
綾瀬の濃厚な精液を二度も飲んだ。積極的にフェラチオをして、パイズリまでした。少しサービスしすぎだろうと冷静になって思う。綾瀬はまだ学生だ。萌葱よりも年下だ。夫ではない別の男だ。冷静な時は何度もそう言い聞かせるのに、気がつくと彼を誘って精を求めてしまう。まるで薬物依存のようだ。綾瀬の精液を身体が求め、心が染まってしまう。
「綾瀬君が上がったら、あたしもシャワー浴びないと。やっぱり、少し臭いが残ってる」
身体に綾瀬の精の臭いがついている。呼吸するだけで、それを嗅いでしまう。問答無用で身体が思い出して興奮する。
身体が疼く。
子宮が下がってくるのが分かってしまう。
浅葱は脱衣所に入った。シャワーの音が聞こえる。
「綾瀬君、お湯加減どう?」
「大丈夫です。あ、すぐ上がって方がいいですか?」
「気にしないで。ゆっくり浸かっていって。せっかくだから」
「ありがとうございます」
風呂場で響く綾瀬の声。
沸かしたばかりの湯が湯船から零れる音がする。
もうあと十分は上がってこないだろう。
浅葱の身体は強く綾瀬を求めている。愛とか恋とかではなく、生物の雌としてあの雄を受け入れたいと切望しているのだ。それはいけない。強く自戒しないとダメだ。何とか自分を慰めないと、どうにかなってしまいそうだ。いつものオナニーではなく、もっと綾瀬を感じながらでないと到底収まりが付かない。
脱衣所の籠に入っている綾瀬のボクサーパンツを手に取る。自分がとんでもないことをしていることを自覚しているが、止められない。足早に自室に戻った浅葱は、興奮する身体を鎮めるべく、下を脱ぐ。
「濡れてる……」
まだ触ってないのに、秘所は湿り気を帯びていた。綾瀬の精を飲んで、すっかり次の段階に進むつもりでいたようだ。
浅葱は指でクリトリスを触る。電流のような快感で腰が抜け、ベッドに座り込む。続いて、膣口に三本指を挿入する。
(指、止まんない)
浅葱は初めてオナニーを覚えた男子中学生のように身体の熱を冷まそうと懸命に膣口を穿る。自分の身体だ。感じるところは把握しているつもりだ。おまけに今日はいつもと違い、綾瀬のパンツがある。ただ慰めるだけだと一時しのぎだが、今は雄の臭いがある。身体が求めてやまないものの代用品だ。
「んっ、ふう……ふう……んふう……ふう……あ、あ、ん、感じ、すぎ。身体……んふう……ぅ、んん」
浅葱は綾瀬のパンツを鼻に押しつける。柔軟剤の香りに混ざる男の汗とそれ以外の臭いだ。全身の細胞が震えるようだ。ぞくぞくして、頭がぼうっとする。
「すう……はあ……すう……ん、ん、はあぁ♡ あ、臭い、ヤバ……♡ 綾瀬君の精液♡ ん、はあ、はあ、あ、チンポ、もっと…♡」
軽蔑すべき変態行為だ。頭の片隅で分かっているのに、妄想が止まらない。この臭いの元が欲しい。ガチガチのペニスを挿入したら、どれだけ気持ちがいいのか。オナニー如きとは比較にならないだろう。
「んむ……ん、んん……あ、あ、イク、ん、んあっ♡」
浅葱は身体を縮こまらせて、絶頂する。絶頂の余韻を味わいながら、さらに二度三度と絶頂を重ね、一頻りイッて満足してから、綾瀬が風呂から上がる前にパンツを元に戻して、何食わぬ顔をして、自分の番を待った。