※この作品はR-18です。

暁の堕姫~堕ちていく人妻~   作:人妻大好き

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設定を一新した唯里編です。


唯里編

 午前六時、珍しく早くに目が覚めた。

 休日なのに、こんなに早く目覚めるのは珍しい。

 いつもと違ってソファで寝ていたからだろうか。

 中古の古びた黒いソファから下りて、テレビを付ける。洗面所に行って顔を洗い、グラス一杯のお茶を飲む。

 窓から差し込む初夏の日差しは、今日一日の爽やかな始まりを告げている。

 すっかり目が覚めた綾瀬は、キッチンに立ってフライパンに手を伸ばす。今日の朝食はフレンチトーストをメインにしよう。そう決めた。

 キッチンに立って五分ほどしてから、後ろで物音がした。

 寝室の扉が開いて、ひょっこり現れたのは栗色の髪の少女だった。

 

「綾瀬君、おはよう」

「おはよう、唯里」

 

 彼女は羽波唯里。綾瀬とはいわゆる幼馴染という関係だ。魔族の犯罪を取り締まる公的機関獅子王機関の剣巫である唯里は、中学卒業後から学校に通いながら魔族犯罪に対処する危険な任務をこなしている。

 そんな唯里を一言で言い表すとすれば、「いい娘」と言う他ない。

 殺伐とした攻魔師の世界で、剣巫は最前線で活動することが求められる。ピカピカの剣巫一年生である唯里であっても、それは変わらない。魔導犯罪者から社会を守るために、身体を張り続ける仕事にこの歳から就いているのだ。

 

「身体の具合は?」

「かなりよくなったよ。肩も上がるし。もうばっちりだよ」

「ばっちりなわけないだろ。一日二日でどうにかなるもんじゃないだろ。魔族ならいざ知らず、唯里はただの人間なんだから」

 

 ぐるぐると右腕を回してみせる唯里を綾瀬は窘める。

 先日、唯里は魔導犯罪者との戦いの中で怪我をした。怪我そのものは大したことなく、見事に制圧してみせたのだが、後日、呪詛が撃ち込まれていることが判明した。唯里の体内に入った呪詛はじわじわと彼女を汚染して、ついに倒れた。獅子王機関の付属病院で治療したものの、まだリハビリは必要で、綾瀬の自宅に唯里がいるのもその関係だった。

 

「うん、もちろん無理はしないよ。お医者さんの言うことは、ちゃんと守らないとね」

「俺は医者ではないけどな。ほら、朝食」

「ありがとう。フレンチトースト、大好きなんだ。お店でもよく頼むよ。学校の帰りに寄ったりしてね」

 

 唯里は朗らかに笑い、フレンチトーストで空腹を満たす。

 

「今日は、確か獅子王機関のほうに顔を出すんだろ? 何時に出る?」

「七時半に出れば余裕かな」

 

 唯里は時計を見て答えた。

 獅子王機関に出向いて何をするのかは知らないが、唯里はまだまだ完治していない。何らかの任務に就くのは難しい。身体は動くようになったし、日常生活に支障はない。しかし、彼女の霊力は著しく低下している。霊力は攻魔師の戦いで必要不可欠な要素だ。これが回復しない限り、剣巫として活動するのは不可能だろう。

 

「綾瀬君」

「ん?」

「今日の治療は、何時頃から始められるかな?」

 

 唯里はふと綾瀬にそう尋ねてきた。 

 

「いつでもできるように準備はしておくよ。帰ってきてすぐでもいいし、落ち着いてからでもいい」

「うん、分かった」

 

 唯里の瞳には期待感を浮かんでいる。

 彼女の身体に「火照り」があるのを綾瀬は感じている。

 綾瀬は生まれついての能力として女性の性的興奮を感知できる。唯里の心身の変化も、具に把握できる。

 綾瀬は一般に夢魔と呼ばれる希少な魔族の一員だ。

 幼少期に羽波家に引き取られ、唯里とは兄妹も同然に過ごした時期もあった。

 呪毒に侵された唯里を引き受けたのはその縁があったからだ。

 唯里が出かけてから、治療の準備に取りかかる。しばらくは唯里を専門とし、本業は休業だ。さすがに、幼馴染を頼まれたからには放っておくわけにもいかないし、綾瀬はこの症例に相性がいい。唯里の母からもよろしくと言われてしまっている。 

 

「さてと、始めますか」

 

 今日は快晴。薬草の準備をするには、最適だ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 綾瀬の治療の成果もあって、体調不良はかなり改善した。

 唯里の身体には依然として呪毒が溜まっていて、常に心身を蝕んでいることに変わりはないが、薬で大分「症状」を抑えることができる。日常生活に支障はない。薬が効いている間は、普段と変わりなく過ごすことができる。

 今日、唯里が頼まれたのは資料整理だ。身体は大丈夫ということで、できる範囲での職場復帰である。唯里がまだ若いのも考慮して、決して無理はさせない。唯里は貴重な人材である。簡単に使い潰せるほど剣巫に人的余裕はないのが現状だ。そういうわけで福利厚生は比較的まっとうだ。表に出せない政治と犯罪の裏側に関わり、女子どもも前線に送り込むという前時代的な特務機関ではあるが、組織の構成員には割と優しいのである。

 

「唯里だ」

「ほんとだ、怪我したって?」

 

 わらわらと唯里を見かけて集まってきたのは、かつてのクラスメートだ。彼女たちは、中学校を卒業後、唯里と同じくそれぞれの道に進んでいる。所属は様々だ。唯里と同じく剣巫として活動する者もいれば、獅子王機関の事務員を選んだ者もいる。他にも攻魔師の役割は多種多様で、それぞれの能力や好みに従って進路を決めた。

 

「久しぶり、二人とも変わってないね」

 

 卒業後、初めての再会だ。思わず唯里の相好が崩れる。変わると言うほどの時間は経っていないが、それも人によりけりだ。驚くほど短期間に、まったく別人のようになってしまう人も世の中にはいる。この二人は、見た目も中身もあまり変わりがないようで、ほっとした。

 

「変わってないわ余計です。で、唯里は大丈夫? 仕事で怪我して療養中だって聞いたんだけど、なんでここにいるの? こんな地方の出張所で」

「療養って言うと大げさだよ……。まあ、今は確かにお休みさせてもらってるけど。少しずつ復帰に向けて、動き出してるとこ」

「へえー、とりあえず元気そうでよかったよ」

 

 にこにこ笑って彼女は唯里の背中を叩く。

 

「ひゃっ」

 

 唯里の口から愛らしい声が漏れる。

 

「何変な声出してんの?」

「ち、ちょっとびっくりしちゃって。まだ、本調子じゃないからかな」

「あ、ごめん。そうだよね。大丈夫?」

「平気平気」

 

 唯里は肩を回して見せる。怪我をして療養中ということで、うまく誤魔化せたようだ。背中を叩かれたとき、身体を駆け巡った電流のような感覚は痛みではなく、むしろ――――。

 唯里は深呼吸をして、心を落ち着かせる。薬で抑えているとはいえ、完璧ではない。油断をして、症状が現れれば、唯里は二度と彼女たちの前に顔を出せなくなるだろう。

 正直、今のは危なかった。うっかりしているとボロが出てしまう。薬はあくまでも症状を抑えるだけで、治療はできない。それを忘れると大変なことになってしまう。

 

「じゃあ、わたしはこれで。ちょっと早いけど、早上がりさせてもらうね」

「お大事に」

「またね」

 

 手を振って、最後までにこやかに終える。ひとまずはほっとした。この調子で慣れてくれば、裏方の仕事には早いうちにできるようになるかもしれない。不安ばかりの中で、これは朗報だと思う。もちろん、本業は剣巫だ。そちらに戻るのが最優先で、事務仕事ができたからといって剣巫に戻れるわけではない。獅子王機関としても、剣巫への復帰が第一とするだろう。とりあえず事務職への配置転換などするとは思えない。

 唯里は、懐かしいクラスメートを分かれて獅子王機関の出張所を後にした。

 ここは田園風景の広がる日本の地方都市だ。獅子王機関の建物は昔の郵便局を改装したもので、表向きは開店休業中の骨董店だ。

 どこか懐かしい田舎の風景の広がる街ではあるが、十分も車を走らせれば都市と言うに相応しいビル群が現れる。人間社会の新旧の境にあるかのような地区が、今の唯里の生活拠点だ。都市から離れているわけでもなく、しかし自然豊かな環境というのは療養するには相応しいといえるだろう。

 綾瀬の家は、獅子王機関の出張所から徒歩で三十分程度のところにある。小高い丘の中腹だ。周りに住民はない。鬱蒼とした木々に囲まれた一本道を上っていったところにある。さながら魔女の隠れ家だ。唯里以外だと新聞配達や宅配業者くらいしか足を踏み入れることのない道である。

 丘の中腹を切り開いた台地の上に建つ一軒家が、綾瀬の自宅だ。年期の入った二階建てだが、リフォームしたようで中は真新しい。

 

「ただいま、綾瀬君」

 

 と、ドアを開けて声をかけるが、特に応答はない。見れば玄関に靴がないので、外に出ているのだろうか。

 時間に合わせると言っておきながら、不在にしているとはどういうことか。唯里は少しだけ不機嫌そうに唇を突き出した。確かに、帰宅時間を告げてはいなかったから、こうなるのも仕方がない。

 とはいえ、すぐにでも治療に入れると期待していただけに、肩すかしを食らった感がある。

 リビングまで来たが、本当に不在のようだ。人の気配がまったくない。とくとく、と頭の中に音がする。心臓の音が響いている。

 

「は――――あ」

 

 吐息が熱い。

 それだけではない。

 息が苦しい。胸が高鳴って体温が上がっている。汗がうっすらと額に滲み、膝が震える。少し気を抜きすぎたらしい。薬で抑えていた呪毒の影響が表面化してきた。それでも、この程度ならどうとでもなる。伊達に剣巫として活動していない。毒にも呪いにもそれなりの耐性があるし、心の持ちようである程度は軽減できることは実証済みだ。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 綾瀬が家に戻ったのは唯里が帰宅してから十分ほど経ったころだ。自宅裏の薬草園で育てたハーブを摘んでいたのである。唯里の呪毒は肉体よりも精神に強く作用する。それを軽減するには、精神を落ち着かせるハーブなども有用だ。

 

「唯里、帰ってたのか」

 

 玄関に唯里の靴がある。綾瀬が家を空けていたのは、三十分くらいなので入れ違いだったらしい。

 玄関を上がってすぐに綾瀬は異変に気づいた。

 二階の唯里の部屋から綾瀬だけに分かる独特な魔力の発露があったのだ。

 

「唯里、薬ちゃんと飲んだんだよな?」

 

 綾瀬は駆け足で階段を昇っていく。

 二階には三部屋あって、東側が綾瀬の部屋で、中央は空き部屋、そして西側が唯里の部屋という具合だ。

 迷わず唯里の部屋のドアを開ける。

 途端、むわっとした独特な匂いが立ち上る。夢魔ゆえに感じ取れる性の匂いだ。発情した女が漂わせる淫臭は、夢魔が獲物を狙う時の基準の一つである。唯里の部屋は、その淫臭が立ちこめていた。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ……あ、んあ、あ゛っ」

 

 ベッドの上に唯里がいた。

 服をだらしなく着崩していて、床にはショーツが投げ出されている。しっかりものの普段の唯里にはあり得ないことだが、今の唯里に普段の常識は意味を成さない。

 上気した蕩けた表情を浮かべた唯里は、自分の膣を指で弄っている。

 人差し指から薬指まで三本も指を使って、深々と膣肉を抉りながら出し入れしている。くちゅくちゅと音を鳴らし、零した愛液でシーツに大きな染みができている。豊満に成長した胸も一緒に揉んでいている。乳首を抓り、乳房を揉みしだく。上も下も休みなく快楽を貪っている。綾瀬が部屋に入ってきたのにも気づかず、一心不乱にオナニーに耽っているのだ。

 

「あ、あ、あ、んんっ、はあ、あは、ふう……き、気持ちイイ……ん、ん、あ、イクっ、んあ、あ、また、イク、ん、んっ、ふう……はあ、んあ、あ、まだ、止まんない♡ ふう、あはっ、はあ、はあ、んんーーーーはあ、ふう、気持ちイイよぉ♡ はあ、はあ、あ、ふあん、あ、奥、ん、綾瀬、くん……ふうあ、あ、もっと、奥、奥、いっぱい来てぇ♡」

 

 どうも唯里のおかずは綾瀬らしい。

 家に帰ってきたら、美少女が自分をおかずにしてオナニーしていたというのは、心の準備をしていなければ衝撃的な展開であっただろう。

 唯里の瞳に正気の色はない。

 性的快感に理性が飲み込まれている。

 

「はあ、はあ、はあ、ああ、ん……はあ、綾瀬君、綾瀬君、んあ、はあ、あ! い、イグ、ん、ふう、ああっ!」

 

 綾瀬が数えただけでも三回は絶頂している。合計すると何回になるのだろうか。服薬して効果を抑えているはずなのに、唯里のオナニーは狂気すら感じるものだ。剣巫ですらこうなってしまう超強力な媚薬。それが、唯里を侵す呪毒の正体だ。

 本来、千倍に希釈して楽しむものを原液で撃ち込まれたのだ。常人ならば極限まで昂ぶった性的興奮で発狂してしまうところを日常生活が送れるくらいに抑えているのはさすが剣巫といったところだが、気を緩めるとこうなってしまう。一度箍が外れると、外だろうとお構いなく性を貪ってしまう。理性を性欲が駆逐して、強烈な発情状態になってしまう。

 当然、こんな状態で剣巫の任務ができるはずもない。薬がなければ、表にも出られないだろう。下手をすれば、一日中寝食を忘れてオナニーし続けてしまうかもしれないのだ。若い少女を絶望させるには、十分過ぎる毒だ。

 

「唯里」

 

 と、綾瀬は声をかけた。今まさにベッドの上で絶頂を迎えたばかりの幼馴染にだ。オーガズムを経て我に返ったのか、唯里は綾瀬を見て目をまん丸に見開いた。

 

「あ、綾瀬君っ!? あ、どうして、んっ!」

「唯里がちょっと油断したなって匂いがしたから様子を見に来たんだよ」

「ち、がっ、これはっ、油断したとかじゃ、あっ、はあっ、んっ」

 

 綾瀬と話をしているというのに、唯里の指が止まらない。こうしている間にも、シーツの染みを広げている。淫臭がますます強くなっている。綾瀬に気づいた後のほうが、むしろ唯里は興奮しているようですらあった。

 

「はあ、はあ、はあ、う、うう……これは、違うの、ちょっとだけならって、思って、はあ、はあ、そしたら、止まんなくて、う、あっ、はあ、う、んんんっ」

 

 唯里の腰が軽く浮き上がる。

 指がGスポットを弄って、強い快感を求めてしまっているのだ。膣周辺の筋肉が小刻みに痙攣し、ベッドをギシギシと揺らしている。愛らしい顔に似つかわしくない激しく品のないオナニーだ。

 

「ああぁ、やだ、止まんない。綾瀬君、見ないで……んおっ♡」

 

 綾瀬を意識したことでさらに快楽が増大したようだ。淫臭がさらに強くなった。唯里の発情状態が、今までで一番強くなったのだ。

 

「あ゛あ゛あ゛、なんで!? どうして!? こんな、気持ちイイのぉ!? イク、イクっ、あ、あ、ああ、綾瀬君が、いるのに、いやあっ、イキ、たくないのに、指、止まんないぃ♡」

 

 くちゅくちゅくちゅ、と淫らに響くオナニーの音。唯里は綾瀬に見られて興奮しているようだ。呪毒の性質は性的興奮を高めることだ。性癖への直接的な影響はない。ならば、これは唯里の性癖なのだろうか。新しい発見と見るべきか。

 さて、この状況だ。唯里の痴態を眺めるのもそそるものがあるが、綾瀬には一応彼女の治療を任されているので、放置はできない。

 綾瀬は唯里に歩み寄り、頬を抑える。そして、唯里が何事かを呟く前に強引に口付けを交わした。

 

「ふっ、う、む!」

 

 驚いた唯里の口内に舌を差し入れる。

 性的興奮に支配されていた唯里の口内はねっとりとした甘い涎が溢れている。それを味わいながら、舌を絡めて、綾瀬の涎を流し込む。

 

「ふむ……んっ、んっ、ちゅ……んく……ふぁ……はう……んんっ、ちゅ……ん……ん……は、う……ん……」

 

 口付けを介して唯里の性的興奮を沈静化させる術を注ぎ込む。本来、夢魔は性欲を昂ぶらせる魔族だが、その逆ができないわけではない。媚薬で必要以上に昂ぶった性欲を、沈静化させる最適解として綾瀬の能力を利用した。

 

「ん、んく……んく……れる……は、あ……ん、ふう、ぁっ」

「少し、落ち着いた?」

 

 唇を離して唯里に尋ねる。

 

「ぁ……ん……うん……」

 

 頬を染めて唯里は頷く。唇を繋ぐ銀の橋がぽたりと落ちる。

 

「綾瀬、君……はあ、はあ……ごめんね……ん……わたし、まだ……もうちょっと、ちゅ……ん、はあ、はあ、ん、んちゅ」

 

 唯里は綾瀬にしきりに口付けしながら、もじもじと股を擦り合わせる。舌を伸ばしていやらしく綾瀬の唇を舐め、深いキスを強請ってくる。

 理性が飛ぶほどではないが、まだ発情している。

 ならば、もっと強く繋がって強引に性欲を支配するしかない。

 

「しても大丈夫?」

「大丈夫……はあ、はあ……んっ、ふう……わたしも、ずっと欲しがってるから」

 

 愛らしい唯里にしがみつきたくなる。

 啄むようにキスをして、それから唯里の服を全部脱がせた。綾瀬も服を脱いだ。ペニスは勃起していて、いつでも唯里と繋がれる。

 

「はむ……ちゅ……ちゅ……ん、ん……はあ……れろ、れろ、れろ、ん、ちゅ……ん、ふう、ぁ♡」

 

 キスをしながら唯里を押し倒した。暖かい唯里の膣に指を入れて、膣内の様子を確認する。

 

「ひゃ、あっ、ん……もう、焦らさないで。綾瀬君、ずっと待ってたんだからぁ♡」

 

 今にも泣き出しそうな唯里の懇願に綾瀬は苦笑する。

 三日前、最初に繋がったときはもっと獣のようなセックスだった。相手のことを思いやる気持ちなど一切なく、唯里は綾瀬の上で腰を振り続けたのだ。それに比べれば、ずっとまともなセックスになりそうだ。

 

「じゃ、挿入するぞ」

「んっ」

 

 唯里の股を開く。新鮮なアワビのような膣がぱっくりと口を開けて綾瀬を待ち構えている。

 唯里の割れ目にペニスを宛がい、腰を下ろす。

 亀頭を押し入れて、そのまま膣内を抉りながら繋がりを深める。

 

「ふ、う……ああっ♡」

 

 根元までしっかりと唯里の中に納まった。膣肉が激しく痙攣して絶頂する。昂ぶった身体は、挿入だけで絶頂するくらいに敏感だ。

 唯里の膣内は熱くキツい。

 腰を振って膣奥にペニスを叩き付けると、唯里は淫臭を漂わせる身体を波打たせて、嬌声を上げる。

 

「ひゃああ♡ んああ♡ あ、あ、あ、あ、あ、ひあ、あ、んあ、あ、あ、んあ……はあう……ん、んん、んあああ♡ あ、あ、ひあ、あ、ああ♡」

 

 ずっちゅ、ずっちゅ、ずっちゅ、と音を立てながらペニスは媚肉を抉る。

 溢れる愛液は止まるところを知らず、絡みついてくる膣肉は柔らかいのにしっかりと引っかかってくる。

 

「ん、ん、ん、ん、あっ、あっ、あああ♡ はあ、ふう、あっ、んあ、んあ、んああ♡」

 

 さっきまでイキまくっていたからだろう。唯里の身体はとても敏感だ。乳首を抓ればそれだけで絶頂する。膣奥を突けば、当然それ以上の反応を返してくる。

 打てば響くとはよく言ったものだ。

 今の唯里を絶頂させるなど、子どもでもできる。それくらいに彼女の身体はどうかしてしまっている。

 

「ひい、ひい、ひい、ひあっ、ああ、んくぁ♡ ひいぃ♡ はあ、はあ、あへあ、しゅご、いひっ、はへっ、あ、あ、あ、奥、奥気持ちイイっ、あ、あ、ああ」

 

 舌を垂らしながら唯里は情けないイキ顔を浮かべている。

 呂律の回らない口で快感を口にして、腰を跳ね上げて綾瀬にひっしと抱きついた。豊満な胸を押しつけて、密着してくる。

 そんな唯里の頬や耳、首筋から鎖骨まで口付けをして慈しんだ。

 唯里の艶めかしい唇を貪る。舌を押し込んで涎を混ぜ合わせ、柔らかい乳房を揉みしだく。乳首を指先で弾くと、唯里の塞がった口の中でくぐもった嬌声を上げた。

 

「ふむぅ……んふぅ……んんぁ……ふあっ、はあ……あっ、あっ、あひっ、んちゅ……れろ……ふわぁ♡ あ、あ、あっ、んんんっ♡」

 

 膣の襞々に引っかけるように腰を引き、膣圧の負けないように押し込む。よく鍛えられた唯里のしなやかな太ももが快感に引き攣って綾瀬を挟み込む。

 

「はあ……あはっ、ふはっ、あ、あ、あっ、あっ、あっ、ふはっ、はへっ、あ、あ、あ、んへぁ♡ あ、あ、あーーーー♡」

 

 唯里の舌を吸う。

 唯里は、はしたなく、びくんびくんと身体を跳ねさせてオーガズムに酔いしれる。柔らかい唯里の身体はどうしようもなく抱き心地がよくて、離したくない。

 ぎゅっとペニスを締め付けてくる膣肉の感触が堪らない。何度でも突いて擦っていたい。

 ズンズン、と膣奥を亀頭で叩く。小刻みに刺激した後に、大きなストロークで力強く撃ち込む。リズムを変えて、唯里が刺激に慣れないようにする。

 

「唯里」

「いいよ、我慢、しないでっ、あ、あ、んん♡」

 

 唯里は綾瀬の身体にしがみつき、腰を浮かせて抽挿を受け入れる。ペニスが膨らんで、今にも精を吐き出しそうになっているのを感じている。射精の気配に唯里の中の女が悦んでいる。精を啜るために、膣が引き締まり、子宮が下りてくる実感がある。

 唯里の膣奥、子宮口を目がけて綾瀬がペニスを突き入れる。

 

「ふぐ……ん、くあっ♡ あひっ、んふう、ぅ、ああ♡」

 

 ラストスパートを掛ける。今まで以上に激しく唯里を犯す。快感を貪りながら、与え続ける。媚肉を汚す悦びを前に綾瀬の興奮も最高潮に達する。

 そして、ひときわ強く膣奥を貫いて、綾瀬のペニスは我慢の限界に達した。

 

「あ――――ふあ、あ、あ、つい♡」

 

 唯里の腰がびくびくと震える。

 膣の中でどくどくとペニスが脈打って、濃厚な精液を放っている。

 

「はえぁ、あ、あ、ああああっ」

 

 やや遅れて強烈なオーガズムが唯里の脳に到達する。

 がくんがくん、とベッドを揺らしてから唯里は脱力する。

 

「ふう、ふう、ふう、んあ……あ、すごい……イイ……はあ、はあ……」

 

 唯里の膣からペニスが抜ける。べっとりと精液と愛液に塗れたペニスは、まだまだ勃起している。唯里の膣口からも収まりきらない精液が溢れ出てくる。

 思わず唯里は自分の膣口に手を伸ばして、余分な精液を掬って眺める。

 

(どろどろしてて粘ついてる。それにすごい臭い。これが、わたしの膣内にいっぱい……)

 

 臭いだけで頭がどうにかなってしまいそうだ。くらくらして、何も考えられなくなる。呪毒の影響は綾瀬が抑えてくれているのに、今度はこっちに参ってしまう。唯里は茫洋とした思考のまま、指についた精液を口に運んだ。

 

「ん、ちゅ……苦い」

「そうらしいな」

「でも、不思議と嫌いじゃないかも」

 

 身を起こした唯里は、そのまま綾瀬の股に手を伸ばした。

 

「唯里……?」

「こういうの、したほうがいいよね?」

「したほうがいいかどうかは……してくれんのなら嬉しいけど」

「そうなんだ。じゃあ、するよ」

 

 唯里は綾瀬の股に顔を近づける。ペニスが期待に膨れる。今まさに汚れを拭き取ろうとしていたペニスだ。欲望の粘液がこびり付いていて、酷い臭気である。それすらも今の唯里には悪いようには思えなかった。

 

「その、初めてだから上手くできないかもだけど」

「いいや、唯里がしてくれるならそれだけで十分」

「そうかな? でも、期待してがっかりしないでね」

 

 そうやって予防線を張りながら、唯里はペニスに舌を伸ばした。やり方はネット上に転がっている動画の見様見真似だ。唯里もお年頃なので、そういった動画を見たことがないわけではない。いつか、好きな男子にこういうことをするのだろうかという妄想もしていた。まさか、こんなに早い時期に実践するとは思っていなかったが。

 

「れろ……れろ……れろ……ん、変な味……ちゅ……ちゅ……れろ……」

 

 唯里の舌が亀頭の汚れを舐め取っていく。とりあえず目に見えている粘液を舐め取ることにしたのか唯里の舌はペニス全体を軽く愛撫してくる。ざらつく舌が鋭敏な部位をソフトタッチしてくるので、焦れったさにペニスが震える。

 

「れろ……れろ……れろ……れろ……れろ……れろ……れろ……」

 

 技術的にはまだまだだが、懸命に綾瀬を気持ちよくしようとしているのが分かる。献身的なフェラチオはそれだけで綾瀬の興奮を助長する。

 

「唯里、咥えて」

「ん? うん……んあぅ、んむ、ちゅぷ……」

 

 唯里は言われたとおりに亀頭を咥えて、ペニスを半ばまで口内に納めた。暖かくねっとりとした唯里の口の中は膣内とはまた違った感触だ。舌が鈴口を舐り、裏筋を撫で上げる刺激にぞくぞくする。

 

「ふむ……んむ……ちゅぷ……ちゅぷ……ちゅう……ちゅう……ん、ん、んむ……」

 

 唯里はペニスを咥えたまま口を窄めて頭を前後に揺する。柔らかい唇と濡れた口内粘膜に扱かれて、勃起が収まらない。射精したばかりだというのに、また精が上がってくる。

 

「ちゅぱ……ん、ちゅぱ……はあ、はあ、どうかな? ちゅ……ちゅ……」

「ああ、上手くできてる。気持ちイイよ」

「本当? よかった。えへへ……じゃあ、その、このまま射精しても、いいよ? ちゅ、んむ……ちゅ」

 

 上手くできていると言われて嬉しかったのか、はにかんだ唯里はフェラチオを再開した。ペニスを咥えて口内で舐めながら、今までよりも強くペニスを啜った。

 

「くぷ……んふう……じゅる……ちゅぷ……んふ……んふ……んん……ちゅ……れるれる……ちゅぷ」

 

 唯里の頭が股の間で何度も揺れている。

 何とも不思議な感覚だ。ペニスは暖かく蕩けるような気持ちよさだ。唯里が口で奉仕してくれているのだ。唯里の口の中に自分のペニスがあって、彼女の竿や亀頭に絡みついてくる。少し前には想像もできなかったことで、唯里には申し訳ないが役得だとも思えた。

 

「唯里、射精する」

「ん……いいよ、来て……ん、ちゅ……ちゅう♡」

 

 唯里はペニスを咥えたまま離さなかった。フェライトをしているうちに気分がよくなってきた。綾瀬を感じさせているという優越感すら覚えてしまって、行き着くところまで行ってみたくなった。唯里はペニスを深く咥え直した。その刺激がトリガーになって、綾瀬のペニスは暴発した。二度目とは思えない射精量ですべて唯里の口の中に吐き出した。びくびく震えるペニスを唇で押さえながら唯里は精液を零さないように出てくる傍から啜り、飲んだ。

 

「んふう……んふう……んく、んく……ん……ん……ん……ちゅ、ぱ♡ んはあ♡ 綾瀬君のいっぱい♡」

 

 本当は苦くて飲むのも大変な精液を唯里は苦もなく飲んでしまった。行為に耽るうちに性的に興奮してきた。呪毒とは別の要因で唯里も興が乗ったのだ。

 

「ん、ちゅ……ちゅ……綾瀬君、まだ、固い」

 

 物欲しそうに唯里はペニスにキスを繰り返す。

 柔らかい唇を裏筋に押しつけられるとそれだけで興奮してしまう。

 

「唯里……もう治療の必要はなさそうだけど、でもまだ続けるって言うのなら、全然付き合えるぞ」

 

 ここまでされたら綾瀬も止められない。

 唯里の身体に蓄積する呪毒は綾瀬の能力である程度のコントロールが可能だ。そのためには、より深く綾瀬と繋がる必要がある。セックスはその手段の一つではあるが、一度繋がればしばらくは大丈夫だ。それでも続きを求めるのなら、それは治療の範疇外だ。

 

「うん、その、まだ、今日は治療が足りないと思うから、その、優しくして」

 

 勃起したペニスは過去最高硬度だ。三度目だろうが夢魔の綾瀬には関係ない。唯里が足りないというのなら満足するまで付き合うだけだ。

 

 




この世界の綾瀬君は羽波家に引き取られ、唯里と兄妹同然に育ちました。
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