暁の堕姫~堕ちていく人妻~ 作:人妻大好き
まどろみの中から雪菜ははっと意識を取り戻す。
休日の午後。
付けっぱなしのテレビでは、特別役に立つわけでもない情報をこれ見よがしに垂れ流すバラエティ番組の再放送が写っている。
冷房の効いた部屋で、テーブルに頬杖をついてうつらうつらとしていたようだ。
腕時計から聞こえる秒針の無機質な音が雪菜の視線を吸い寄せる。
はっとして、意識がはっきりとする。
今日は久しぶりの休日だった。
夫は海外に外遊中で、娘も異母姉の家に泊まりに行っている。今日は、誰も家に帰ってこないのだ。夫はもとより零菜もいないというのは滅多にない。静かな自宅というのは、いつ以来だろうか。午前中に家事を終わらせているので、午後はすることがなくなる。
夕飯の準備もしなくていいというのは、楽だが手持ち無沙汰になってしまうのだ。
誰も家にいないというのが、気持ちを大きくした。
(……シタい)
ふと、そんな考えが頭を過ぎる。
娘がいるとオナニーにも気を使う。もちろん、そういった習慣は最近できたものだ。綾瀬の店に通ううちに、身体が性的快感に敏感になっていた。
今まで抑圧されていた様々な不満の解消方法として、雪菜の身体は性的な快楽が最適だと判断したかのようだった。
理性とは別のところで、卑猥な行為に魅力を感じている。
そのせいか、ぼうっとしている時に唐突に身体がぞくぞくしてしまうのだった。
☆
雪菜は日が暮れてから人目を憚りながら自宅を出た。
目的地は、すでに通い慣れた綾瀬の店であった。
夜の繁華街を早足で抜けて、暗い路地に滑り込んだ。店の扉を開けて、期待感に胸を膨らませながら店内に入っていく。
「いらっしゃいませ、雪さん」
「はい。よろしくお願いします」
知り合ってそこそこ経つ。
様子の他人行儀な態度を取る必要もなく、かといって客と店主の関係を崩すわけでもなく、フレンドリーな笑みで挨拶をした。
オレンジ色の明かりに満ちた個室で、弱いチューハイを口にする雪菜。甘いピーチの味わいで喉を潤しながら、漂うアロマの香りを楽しんだ。
「珍しいですね。お酒を飲まれるのは」
「そうですね。ここでは、初めて……ですね」
グラスの半分まで空けた雪菜は、結露して濡れた冷たいグラスを円形のテーブルに置いた。氷がからんと小気味よい音を立てる。
「普段も飲まれるのですか?」
「いえ、滅多に飲みません。飲めないわけではありませんけど、あえてお酒を飲む必要もなくて」
嘘偽りのない本心だ。
飲酒自体は、嫌いではないが必要ではないという程度の認識だった。仕事上の付き合いで酒を飲むことはあっても、プライベートで口にすることはない。
友人の中には、毎日晩酌している人もいるが、そこまでしてアルコールを身体に入れる気にはならない。
今日は、特別だ。もっと、気分を高めるために自ら進んで飲酒したのだ。
「それでは、コース選択ですが。今日はどうされますか?」
メニュー表を渡される雪菜。
アルコールが少しずつ回ってきて、気分がよくなっている。多少の抵抗感なら気にしないで無視できる。そういう心理状態になるように、気持ちを持ってきたのだ。
雪菜が選んだのは、いちゃいちゃ恋人コースだった。これまでのマニアックコースとは異なる、本番有りのコースの一つだ。
これを選ぶのにかなりの勇気が必要だったのは言うまでもない。
しかし、雪菜の身体の芯についた火は、自慰では消えてくれなかった。どうしても、奥深くまでペニスを迎え入れたいという欲求に抗えなかった。
悪いことをしているという自覚はあるが、同時にばれなければいいとも思ってしまっている。それだけ、昂ぶった性欲は雪菜の理性を弱めていたのだ。
「……分かりました。では、このコースでよろしいのですね」
「はい。……お願いします」
意表を突かれたのは綾瀬も同じだった。これまで、頑なにマニアックコース以上には進まなかった雪菜が、本番を選んだのだ。
綾瀬としては嬉しい誤算だった。
美女が罪悪感を抱えながらも色欲に流される様は、男としては大変にそそる光景だ。
雪菜の性感帯はほぼ把握しているが、実際に挿入するとなると勝手が違うだろう。その当たりも考慮して、前戯をしていかなければならないだろう。
互いにシャワーで身体を清めて、ベッドに戻る。
これからすることは明確だった。バスタオルで身体を隠した雪菜は、同じくタオルを腰に巻いた綾瀬と向かい合った。
「緊張してますね」
「……はい。恥ずかしながら……」
弱弱しく、雪菜は首肯する。
まるで生娘のように緊張している。いい歳をして恥ずかしい。
そんな雪菜の頬を綾瀬はなで、髪を梳き、耳に触れる。
「ん……」
軽いスキンシップをしつつ、雪菜の反応をうかがう。嫌がっているそぶりはない。むしろ、もっと触れて欲しがっているようにも見える。
アルコールもあって上気した頬は、いつも以上に艶っぽく色気があった。
頤に触れて、上を向かせると雪菜は言葉もなく目を瞑る。
感触を確かめるように、二人は口付けを交わした。
「……ん、ぁむ……れろ……れろ……れろ……ちゅ、ちゅぷ……ん、ぁぁ……ぁ」
キスをしながら雪菜は綾瀬の舌を口内に受け入れる。
ざらりとした舌の感触が上顎の内側を刺激してくすぐったい。雪菜自身も舌を綾瀬の舌に絡みつかせていき、溢れる涎がぴちゃぴちゃと音を立てた。
「んふ……れぉ……ちゅぷ……ん、んんっ……ん、ふぅ、あ、ん、れろぉ……」
雪菜の舌を綾瀬が吸った。突然の強い刺激に身体を震わせる雪菜だったが、今度はお返しとばかりに強く綾瀬の唇に吸い付いた。
がっちりと唇を合わせて、互いに舌を絡ませ合う。まるで陣取りゲームのように互いの口内を舌で責め合う。
「ちゅぶ……れろ、ん、じゅる……んふぅ、んっ、あふ、ん、じゅる……んんんぅ! ん、れろれろれろ……ん、んんぅ、ふぅ、はあ……あぁ……」
れろれろと舌先を重ねながら唇を離した。名残惜しいと思ってしまうのは、雪菜がそれだけ綾瀬に心を開いているからだ。
そして、身体も出来上がっていた。
もともと、性欲に駆られて来店している。この部屋に来た時点である程度興奮していたが、今のキスですっかり秘所がとろみを帯びていた。
綾瀬のペニスも固くなっているのがタオル越しにも分かった。
(綾瀬さんのおちんちんが、もうこんなに……これが、わたしの膣内に……!)
そう思うと興奮を抑えられない。
子宮が下りてきて、いつでも受精できるように準備しているのが分かってしまう。
愛液が太ももまで垂れてきている。それだけ雪菜の身体は期待感に燃えていた。
それをしっかりと綾瀬は見抜いていて、タオルの下から雪菜の秘所を軽く指で触れた。
「んぁ……あ、やぁ」
「すっかりびしょびしょですね」
「言わないでください……そんな、ん、あんっ」
小さく嬌声を上げて雪菜は綾瀬の指に踊らされる。腰をひくつかせて、指から与えられる快楽に震えるのだ。
そうしながらも雪菜は綾瀬のペニスをタオルの上から触れた。
「綾瀬さんも、固くなってますよ」
「雪さんが可愛らしいからです」
「お上手、ですね。ん……ぁ」
互いの性器を手で触れ合う。
自分の手でしっかりと相手を感じさせているという感覚に、思わず笑みがこぼれる両者。
「ん……ちろ……ちゅ、れろ」
雪菜はタオルを落として取り出したペニスに手淫しながら、綾瀬の乳首を舐め、キスをした。
いやらしいことをもっとしたかったし、綾瀬にはもっとその気になってほしかった。
仰向けに寝転がる綾瀬の顔の上に、雪菜は跨った。
綾瀬が膣口に舌を這わせると、ぞくぞくとした快感が優しく雪菜を責める。
「ふぅ、ん! ん、ぁ……ああ……んん……ふぅ、ん……はあぁ」
ふやけた吐息で雪菜は腰をひくつかせる。
快感に溺れて、ぞりぞりと淫らな蜜口を舐める舌の感触を堪能する。
「ぁぁん……んふぅ……はあぁ……ぁ……んあぁ……ィィ……ん、もっと、舐めてください……ん、はあ」
「れろ、れろ、れろ……どんどん溢れてきますね。れろ、ちゅ、ちゅぅ……じゅる、れろ」
綾瀬の舌がペロペロと秘所の表面をなぞる。
尖った舌先がクリトリスを丹念に舐り、膣内に押し込んで媚肉を解していく。
蠢く舌が、雪菜の理性をじわじわと溶かしていく。気持ちよさが思考を埋めて、もっと強い快感が欲しくなってくる。
クンニされるのが、こんなにも気持ちのいいことだとは思わなかった。綾瀬に教えてもらうまで、ただただ恥ずかしい行為としか思わなかったのだ。
だが、今は、この恥ずかしさすら楽しいと感じるようになった。羞恥心を刺激するような行為のほうが、ずっと興奮するのだと気付いた。
異姓に触れられてはならない場所を舐められる。これ以上ない辱めであり、だからこそ気持ちがいい。
「あ……んあ……はあ……ぁぁ……ん……い、ひぅ、んん、ふぅふぅ、んあっ、あ、そこ。ん、ふぅ、は、ん、ぁぁ、ん……くぅぅっ」
雪菜は唇を噛み締めて快感を制御しようとした。
秘所から昇りつめてくる快感の波は、雪菜の意に反して増幅する一方で、このままで一方的にイカされてしまうのは明白だった。
雪菜は綾瀬のペニスを握り締め、鈴口に鼻を寄せる。
クンニを継続しながら、綾瀬のペニスは快感を求めるように肥大化している。
(わたしのを舐めながら、こんなになってる……綾瀬さんも舐めてほしいんだ)
雪菜は綾瀬のペニスの主張をしっかりと受け取った。
フェラチオに嫌悪感はない。
綾瀬のペニスならば、頬張ることに違和感はなかった。
雪菜の白い右手が棹を上下に擦り、亀頭の敏感な部分も優しく手の平で包み込む。数回触れるだけで、鈴口からは銀の雫が溢れ出し、独特の臭気を放ち始める。
「ん……この臭い」
明確なオスの臭いに雪菜はうっとりとする。顔を背けたくなるような臭気のはずなのに、嗅ぐと身体が興奮しだして堪らなくなる。
雪菜の膣内に入りたがっているペニスを見ると、不思議と可愛らしく思えてくる。
「ぺろ……ちゅ」
先端の雫を舌で掬う。とろりとした粘液は、雪菜の涎と混ざり合って口内に溶ける。
(苦い……でも、嫌いじゃない。不思議……)
異姓のペニスを舐める。すなわちフェラチオというのは、卑猥な行為の最右翼ではある。必要性で言えば、そんなものはないはずだ。しかし、どういうわけかこれが男だけでなく女の興奮も高めている。
「れろ……れろ……ぺろ……れろぉ……ちゅぶ……はあ、ぁ、れろ、れろ……ちゅぷ、ちゅぷ、れろぉ」
雪菜は舌で亀頭を舐め回した。
シックスナインの姿勢のまま、互いに性器を口で愛撫しあう。
舐められながら舐めるという行為にむくむくといやらしい感情が湧き上がってくるのを感じた雪菜は、より強くフェラチオに耽る。
零れた涎で濡れた棹を手淫する。滑りがよくなり、くちゅくちゅと音を立てている。そうして、滲み出た我慢汁と啜ってから、亀頭を口内に迎え入れた。
「ん――――くちゅ……くぷ、くぷ……れろ、ちゅぷ……ん、ふぅ……じゅぅ、じゅるるるっ」
音を立ててペニスを吸いたてる雪菜。
秘所を舐められる快楽に酔いながらも、奉仕を継続する。ともすれば絶頂してしまいそうだったが、その前に射精に導いてしまおうと懸命だ。
雪菜の熱い口内に飲み込まれた綾瀬のペニスは、暴発寸前に追いやられる。蛇のように絡みつく舌が鈴口から棹までべろべろと動き回っている。
「んふぅ――――ふぅう、ちゅぶ、れろ……くちゅくちゅ、れろ、ちゅ……はあぁぁ……んんぅぅ……れろれろれろ、ちゅぶ、くぷくぷくぷ……じゅる、んん、ん……ちゅぷ、はあ……大きい、ぺろぺろ、れろぉ……んんっ、んあ、はあ、あぁ……」
時折、身体をもじもりとさせて腰を微動させながら、雪菜は様々な角度から舌をペニスに這わせたり、キスしたりする。ペニスの棹を舐め、手淫しながら先端をチロチロと刺激し、喉の奥まで飲み込んでいく。
舐めれば舐めるほど、綾瀬のペニスが素直になっていくような気がした。
「雪さん。そろそろ、どうですか?」
「ちゅぶ……あ……はい」
綾瀬の提案を受けて、雪菜はペニスを解放する。
そして、今度は雪菜が仰向けに寝転んだ。
自ら股を開いて、秘所を曝け出す。
綾瀬のクンニによってすっかりとろとろに蕩けた膣口は、愛液を垂れ流しながら蠢いていて、挿入を今か今かと待ち望んでいる。
(ああ……やっと)
待ちに待った挿入だ。
綾瀬のペニスにコンドームが装着されて、今、雪菜の膣口に先端が触れている。
「雪さん、いいんですね?」
綾瀬がそう尋ねてくる。
最後の意志確認だ。
雪菜が頷けば、綾瀬が挿入を行う。一度受け入れれば、もう後には退けなくなる。その上で、
「はい……お願いします。早く、挿入してください♡」
快楽に蕩けきった理性は、一刻も早い挿入を望んでしまう。本能も理性も関係なく、セックスがしたくて仕方がなかったのだ。
「分かりました。それでは、いきますよ」
「はあ、はあ、はあ……うぁ……ん」
生唾を飲んだ雪菜は、自分が綾瀬のオスを受け入れる瞬間を凝視した。
亀頭の先端が愛液に濡れた秘所の入口に押し当てられ、ゆっくりと入ってくる。
「ふぅ――――ぁ、ん」
ぞくりとした快感が全身を駆け巡る。
膣口に入っただけで、身悶えしそうな気持ちよさだ。
さらにペニスは膣内の圧力を押し返すように押し込まれていく。
「ぁ……ん、はあぁ……あ、んああぁ、入って、くるぅ……はあ、はあ、はあ、ん、んんぅ」
ずぶりと押し込まれたペニスはあっさりと雪菜の膣内を占領した。太く固いオスが、雪菜のメスを結合し、その所有権を塗り替えようとしているように思えた。
(入った。違う男の人のが、わたしの膣内に……!)
罪悪感すらも快感に変わる。
本当に久しぶりの挿入は、目覚めかけていた雪菜の女を完全に覚醒させた。
妻でもなく母でもない、ただの女としての雪菜だ。余計なものを剥ぎ取った後に残された本能の部分が、これを待ち望んでいた。
「ん――――はあぁああああ♡」
ペニスが子宮の手前にまで迫る。
綾瀬は少しずつ腰を動かし始める。
しっかりと密着した膣肉とペニスが擦れて、気持ちのよい場所が的確に突かれる。
「んあ、はあ、はあ、んああっ……んあ、ん、これ、んあ、あ、あ、あ、あ、あぁぁ――――んひぃ、ん、ふ、あ、あ、あ~~~~♡」
すぐに雪菜は快感で嬌声を上げ始めた。
腰を引き、押し込む。
それだけの動作で雪菜は快楽に溺れてしまう。
(何これ――――セックス、こんなのだったっけ? すごい、気持ちイイ! 気持ちよすぎて、何もかもどうでもよくなるっ)
「ふああああああっ。おちんちん、イイですぅっ……はあ、はあ、んああ! んあ、ふう、はあ、ひいっ……んあ、あ、あ、あ゛ぁぁ~~~~。ん、ふう、奥、奥まで、届く! あ、気持ちイイ!」
腰からせり上がる快感に髪を振り乱して悦ぶ雪菜。
声を我慢する必要もない個室の中で、一突きごとに素直になっていく。
綾瀬の挿入は最初は優しく、慣れてきてからは激しかった。パンパンと肉をぶつける音がリズミカルに響き、それに呼応して雪菜は啼かされた。
「はあ、はあ、はあ、あはぁ、んはぁ……んんんっ。ふあ、ん、んああぁ、イイっ……こんな、あ、あ、んあ、すぐ、イッちゃ、あ、あ……んああ!」
「そんなに気持ちイイですか、雪さん?」
「ぅああ、は、い……イイですぅ。んあ、もっとぉ……もっと突いてくださいっ……んあ、あ、んひぃ♡ はあーーーーん、ああああ!」
媚びるように雪菜は懇願する。
突かれるだけでなく、自分からも腰を動かして綾瀬を受け入れるようにしている。
いつの間にか、雪菜は綾瀬の腰に自らの両足を絡ませていた。
綾瀬は状態を雪菜に密着させ、腰を振りながら口付けを交わす。
「ふむぅぅぅっ。んちゅ――――あ、んあぁれろぉ……ん、ん、ん、んんぅ、ちゅぅ、はあ、あ、んあ、ん、れろぉ、んくぅ、れろ、んんぅ、ぷは、あはっ、ああ、んぉ、おぉおおん♡ んあ、う、ぉぉお♡」
キスしながらのセックスに雪菜は壊れたような笑みを漏らして呻いた。
積極的に舌を絡ませ、膣肉を引き締めて、綾瀬に抱きついた。
特に膣奥を突かれるのが好きなので、ぐりぐりとポルチオを虐めてあげると、すぐにだらしない表情を浮かべて嬌声を上げるようになった。
「お、ぉぉ奥ぅ……んほぉっ、お、んぉ、届く。ぐりぐりって、んあぁ、あ、ん、ふわぁあ……い、イグっ、ん、ひぃ、あ、あ゛ぁぁ~~~~♡」
きゅうぅっと膣内が引き締まって痙攣する。
絶頂を迎えた雪菜の膣に綾瀬は精液を搾り取られそうになる。
子どもを産んだことがあるとは思えないしっかりとした膣の圧だ。何段にもなる襞が絡みつき、敏感な部位を容赦なく責めて来る。
まさしく名器。
外見の美麗さもさることながら、雪菜の女性器は数多の女性を相手にしてきた綾瀬からしても非の打ち所がなかった。
挿入するだけでイキそうになったのを堪えたのは、性欲を司る夢魔の一族ならではの技術だ。並の男ならば、すぐに射精に導かれたことだろう。
締りのいい膣内をリズミカルに犯しながら、雪菜の反応を窺う。
「んあん、はう――――ぅ、んんぅ……ふぅ、はあっ……あっ、ぃ、イクっ。ん、ふぅぅぅ! ん、ひあぁ、あん、んあ、あん、あん……んあぁ!」
身を捩りながら悶絶する雪菜は、それでも美しかった。額に滲む汗の雫も口の端から零れる涎も快楽に蕩けきった表情も彼女の美貌を穢すことなく、色気を引き立てる要素にしかなっていないし、イキ顔も可愛らしい。これでセックスに嵌った人妻というのだから驚きだ。
綾瀬は抽送のペースを変えて、浅いところを重点的に擦り始める。雪菜が好きなのは奥深くのポルチオだが、そこはあえて狙わない。
「ふあ、あう、ん、ん、んんっ……あ、あん、ふぅ、あ、はあ……あう、ん、ふう、あ、あ、ん……」
感じ方が浅くなる。
二度の絶頂で乱れた息を整える余裕が生まれる。雪菜は小さく喘ぎながらも、体力を回復させようとした。
そこで、綾瀬は雪菜の足を持ち上げて、ぐいっと腰を浮かせた。
「ふう、あ……」
腰に負担がかかる姿勢に変わる。
屈曲位だ。
だが、これで綾瀬はより深くにペニスを挿入することができる。
「う――――き、ぃ、あああっ!?」
じゅぶり、とペニスが膣奥に捻じ込まれる。
「この、姿勢――――ふ、かい! ぅぉ、奥、届いて……! あ、い、イイっ! んぉ、お、ほぉあお! き、来てるぅっ!」
ずんずんと激しい抽送が再開する。
雪菜の媚肉に叩きつけられるペニスの勢いは増す一方で、休憩などできはしない。一方的に与えられる快楽は、雪菜の制御下を完全に離れた。
「ふおっ、ぉぉおお、おぉぉ! んおおぉおお゛っ! ああっいっくぅ! んああ、あ、あ、ああ!」
もはや悲鳴にも似た絶叫で雪菜は喘ぎ、快楽に酔い痴れる。
舌をだらしなく出して、焦点の合わない視線を宙にさまよわせ、口からは嬌声を垂れ流している。
じゅぶじゅぶと蜜壷をかき回すペニスは、鉄杭を打ち込むように抽送されている。
「う、ぅ……雪さん。私もそろそろ限界です」
「んぉあ、は、はい……んあ、い、イってください! んふぅ、んあ、あ、あ、ああ、あ、あ、あ、あ、ああ!」
こみ上げてくる射精感をさらに増強するために、綾瀬はプレスするように雪菜の膣奥を連続して突いた。突いて突いて突きまくる。
「んあああああ! そんな激しいッ! わたし、また、い、イクっ! んあ、あ、あ、ああああああああああっ!」
雪菜の絶頂が膣肉を引き締める。それが、引き金となって綾瀬のペニスが射精をした。熱い精液がコンドームの中で放出され、その熱を雪菜は膣内で感じた。びくびくと震えているのが分かる。
ずるり、とペニスが引き抜かれる。
「あう……はあ……んあ……あ、すごい……いっぱい」
コンドームの中にはたっぷりと精液が溜まっている。
「雪さんがすごく気持ちイイからです」
「わたしも、すごく良かったです」
身体を起こした雪菜は、自分の秘所を見る。愛液でびしょびしょになった秘所は、未だにペニスを求めているのが分かる。
「綾瀬さん……あの、わたし……」
「続けますか?」
「あ――――はい」
雪菜は顔を紅くしながらも頷いた。
体裁も世間体も倫理観もどうでもよかった。今となっては快楽だけを求めたかった。
とはいえ、セックスするには勃起させる必要がある。
「あむ……ちゅぶ、れろん♡ ん、ふぅぅ……ちゅぶ、れろ……精液、綺麗にしますね。ちゅ、れろぉ……はあ、んふぅ……ちゅっ、れろぉ、れろ、ちゅぶ――――ん」
精液に塗れたペニスを雪菜は躊躇なく頬張った。れろれろと精液を舐め取って、涎に絡めて飲んだ。
「れろ、れろ、れろ……んふぅ♡ ちゅぶ、くぷ……くぷ……くぷ……ちゅく、れろ……んぁぁ♡」
(臭いもすごい……ぞくぞくする。早く大きくなって……もっと)
ペニスを咥えた雪菜は懸命に頭を上下に揺すって棹を扱いた。先走りを舐め取りながら、ペニスに奉仕することそのものを楽しみ始めたのだ。
自分の口の中でびくびくとして気持ち良さそうに震えるのが愛らしい。
少しずつ大きくなってきたペニスを感じながら、雪菜はしゃぶり続ける。
「ん――――ちゅぷ」
口からペニスを離した。右手で手淫しつつ、その状態を確かめるとしっかりと勃起しているのが見て取れる。
「ああ……よかった。大きくなりました」
嬉しそうにする雪菜をついつい綾瀬は慈しむように撫でてしまう。
「れろ、れろ、綾瀬さん……ちゅ……」
「分かりました。次は雪さんのお好きな体位でしましょうか」
「ありがとうございます」
はにかみながら雪菜は身体を起こした。
綾瀬を仰向けにして、雪菜はその股座に跨る。コンドームを付けたペニスを押さえて、自分の秘所に押し当てる。
「ふぅ――――は、ぁ、んあああ……」
切ない吐息を漏らして、雪菜はペニスを挿入する。
ずっぷりと深くまで押し入ったペニスは雪菜の最奥にめり込むように届く。
「んっ、深い。ふぅ……ぁ……ん……う、動きますね」
「はい」
「ふぅっ! ん、ふ♡ はあぁ、あ、ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん……あぁ!」
雪菜はゆっくりと腰を上下に動かし始める。
ずっちゅずっちゅ、と愛液で濡れそぼった結合部が水音を響かせる。
綾瀬にしてもらうばかりでなく、自分の意思で腰を動かしているというのが大きな違いだ。気持ちいいところも調整して、自分のペースで快感を得ることができる。
「んあっ、あ、イイっ……おちんちん、ん、んんっ……はあ、あ、んあ、んあ、んあぁ……やだ、腰……止まらない、ん、んふう、気持ちイイ。ひゃぅ、ん、んあ、ふあ、ああ……」
熱い吐息を漏らしながら、雪菜は腰をぐりぐりと捻り、ペニスを最奥に固定する。上下ではなく円運動に近い動きで腰をくねらせて、ポルチオ付近に継続的な刺激を与える。
「ふあぁ……んあぁ、んあ、あん……ん、んん……これ、気持ちイイ……んあぁ、んぉ、すごいです。ん、固くて、届いて、あ、んあ……ああ、ああ……ふぁ、あん♡ ああん♡ イイぃ……」
惚けたように快楽を表情に浮かべて腰を動かす雪菜。どこをどうすれば気持ちよくなれるのかは、承知していた。今まで綾瀬に散々に弄られていたし、自分でも弄っていた。念願の綾瀬のペニスを挿入できたので、ここぞとばかりに自分の好きな場所にペニスを導いて、快楽を貪った。
「ふぅ、おおおっ……んああ、ふああ、あ――――んあ、ふう、ん……んひぃ……ぁ、んあ、んん……ああ、んあ、んあ、んああ……」
綾瀬の腰の上で、卑猥にダンスをしているかのように雪菜は髪を振り乱して喘いでいる。
パンパンパンと勢いよく上下する腰が破裂音にも似た音を立て、ベッドのスプリングがギシギシと軋んだ。
「んふぅ……んはあ……うぁ……ぁ……ん……ふあ、あ……ああ……ん、ん、んん……」
貪欲に快感を貪る雪菜は、密着感を求めて綾瀬に枝垂れかかる。
夫ではない男に裸体を曝し、結合して、肌と肌を密着させるという背徳的な状況すらも今の雪菜には快感を得る一手段でしかなかった。
「はあ、はあ、はあ……ああ~~~~ん、ふうぅ……あ、あ、ああ、んん……れろ、ちゅ……はあ、ん、んん、んふぅ……ちゅ」
雪菜は綾瀬の肌にキスを落とし、舌で舐めながら腰を振り続けている。そんな雪菜を綾瀬は抱きしめる。
「はあ、ん、綾瀬さん……んん……綾瀬さん……ちゅ、ちゅ……れろぉ……もっと、シテください。はあ、ん、んん、これ、気持ち、イイ……ん、ふう、はあ……あ、あぁ……ん、ちゅ……れろぉ……ん、ふぅ、んん、あ、あ、あぁ……ん、んん」
蕩けた瞳で見つめあい、自然と口付けを交わした。ディープキスをし、互いに求め合う。綾瀬も雪菜を突き上げるように腰を動かして、雪菜はそれに負けじと自分の腰を打ちつけた。
「んんぅ、ん、ちゅぷ……れろ……はあ、はあ、綾瀬さん、ん、んん、気持ちいいです。ん、もっと、ちゅ……ちゅ……れろぉ……はあ、キス、してください。ん、ああぁ……れろぉ、ちゅ……んんっ……ん、ちゅ、んふぅ、んふぅ、んん……ん、ふぅ……ちゅぷ、れろ……んふ、はあ、はあ、はあ、んはあ、んん――――ちゅ、れろ……ちゅぷ、ちゅぷ、れろ、ん、ん、ふぅ、んんぁ! ん、ふうあ、あ、あ、あはぁ♡ ん、あぁ、んああぁ♡」
雪菜は無我夢中でキスをし、舌を吸い、恥部を擦り付ける。
上も下も気持ちがよかった。
(これすごい気持ちイイ。どうして、今まで避けてたんだろう。もっと早くシテればよかった)
どうしようもなく淫らな自分を雪菜は受け入れていた。セックスに酔い痴れる雪菜はぐりぐりと膣の奥をペニスに密着させたままさらに深い挿入を求めた。
肉襞がペニスを絞り上げている。カリが襲い掛かってくる肉襞を引き割り、肉壁を押し退ける。膣内をカリで引っかかれると腰が抜けそうになる。ポルチオを圧迫されると、どうしようもなく深い絶頂を雪菜を満たした。
「んはあぁぁ♡ んぁぁ……これ、すごいぃ……ん、はあ……奥、クリとは違う、ん、ん、イクの、はあ……あはあっ! んあ、はあぁ……」
ため息にも似た吐息を漏らしてうっとりとした表情を浮かべる雪菜。ポルチオからの強烈で持続的な絶頂に身を焦がしているのだ。クリトリスでイクのとは異なる深い快感が、頭に満ちていく。
「指じゃ届かないところに、こんなに――――はあ、んあぁ、ああん♡ 綾瀬さんは、どう、ですか? 気持ち、イイですか?」
「はい。私も、我慢の限界が来そうです。雪さんがこんなに乱れてくれるとは思いませんでしたよ」
「んはぁ、ん、それは……はあ、綾瀬さんが、悪いんです。ん、こんなに、気持ちイイから……はあ、んあ、んん、んん……んくぅ……はあ、んあ、ああ……綾瀬さんも、イって、ください……!」
雪菜の腰使いが激しくなる。綾瀬を射精させるために、媚肉を叩きつけているのだ。息を荒げ、自分自身も快感を貪り食いながら、ひたすらにセックスにのめりこむ。
雪菜は綾瀬にしがみ付き、強く身体を密着させる。汗で肌が張り付く感じが心地よかった。もはや腰を動かすことしか頭にない。快楽のためだけに全身を使う。そんな雪菜の献身的で貪欲な姿勢に感化されたのか、綾瀬もまたペニスを積極的に使っていく。
雪菜の尻肉を鷲掴みにして、獣のように突き上げる。
「んほあぁ……! んああ、ああ、んふぅ、んああっ、あ、それイイっ。んああ、激しいの、イイです! ん、んん」
「こういうのが好きなんですよね? こうして、奥を突かれるのが」
「はいぃ! んはあっ、あ、あん! んああん、んあ、ああ、それ好き! ん、すごいのっ、はあ、ああ、んああ、イイっ。ん――――んああ、はあぁ♡ と、溶けちゃいそう、です。んああ、んあああ!」
しっかりと快感を覚え込んだ雪菜の身体は綾瀬のピストン運動でいとも容易く絶頂に昇りつめていく。
雪菜自身がオーガズムを堪える気がない。イクときにはとことんまでその感覚を貪ろうとしている。
「んひっ、んあ、はあ、んん、んん、ん、ふぅ、はあ……ふああぁ、ん、イク、イク、イキ、ます! わたし、またっ……あ、んああ、ひ――――んふぅあああああ♡」
目の前がチカチカとする。
気持ちイイとしか思えない。自分の身体が自分のものではなくなってしまったかのようだ。
「私も、そろそろイキますよ」
「はい……はい、イってください! ん、んはっ、はあ、んあ、おちんちん、いっぱい、ん、んん、んんんっ!」
ペニスから熱い精液が噴出した感覚をしっかりと雪菜は感じ取った。コンドーム越しにも分かる勢いの射精だった。
「はあ――――ぁ、射精、してる。ん、んん……はあ、ぁ、良かったです。ん、気持ちよく、なってくれて。はあ……はあ……はあ……ん、んん」
雪菜は疲れ果てた身体に鞭打ってペニスを引き抜いた。
愛液で汚れたコンドームを、手ずから外す。
「雪さん、そこまでしなくても」
「いいえ。その、したいんです」
半勃ち状態のペニスは精液に包まれて汚れている。
それを雪菜は間近に見て、臭いを嗅いだ。
「んあぁ……れおぉ……ん、くぷ……」
そして、自分の口内に汚れたペニスを受け入れる。
ぐちゅぐちゅと口の中でペニスを泳がせる雪菜。しっかりと舌を絡みつかせて、汚れを舐め取っていく。口内に広がる苦味もぬめりも愛おしかった。
「う、雪さん。今、そういうことをされると」
「ん? んちゅぷ。すみません、何か不都合がありましたか?」
「いえ。ですが、敏感なものですぐに射精してしまいそうで」
「でしたら、そのまま……わたしも、気持ちよくしてもらいましたから」
そう言って、雪菜はフェラチオに戻った。
口に含んだペニスを音を立ててしゃぶり、吸い立てた。
棹を汚していた精液はすっかり吸い尽くしている。鈴口を舌でなぞって、さらなる射精を促す。
「くぷ……くぷ……ちゅぶ、んちゅ……んぐぅ、れろ……ちゅろ……ちゅう……れろれろ……ん、ふぅー、れろ……くぷ、じゅぶ、れちゅ……」
掃除を終えても雪菜は口を放さない。
いよいよ綾瀬も我慢の限界だった。
尿道はおろか睾丸に残った精液まで吸い取ろうとしているかのような雪菜の口奉仕に溜まらず吐精してしまう。
「んん――――ん、ん、んく……ん……んちゅ……ちゅぷ」
(熱い。それに、濃厚……舌の上が火傷しそう……すごい……)
口の中で弾けたペニスをしっかりと咥えて、雪菜は精液を堪能する。舌で受け止めて、喉の奥に流し込んでいく。
「ちゅう、れろれろ……んぁ、最後まで、しっかり受け止めますから……ん、ちゅ……れろれろ」
手淫して射精を促し、最後の一滴まで雪菜は吸い立てた。
どうしてそこまでしてしまったのか、雪菜自身も分からない。だが、今日はとことんまでしてしまおうと思ったのだ。
流し込まれるのが他の男の精液でも構わなかった。とにかく快楽に溺れて、行き着くところまで行ってみたかったのだ。
時間が許す限り快楽を貪った雪菜は、体力を使い果たしていながらも晴れ晴れとした気持ちになった。