狂い咲き・・・001
*****
野口珠代(48)164、88、63、91
黒田麗華(30)154、85、58、88
板垣雅子(30)160、84、59、83
*****
「・・・会議室の電灯が切れただの、コピー機が壊れたの・・・あげくに、トイレットペーパーが無くなっただなんて・・・そんなことでいちいち呼びつけないで欲しいわ!」
「営業とか・・・他の部署に比べて、余りにも仕事が地味で・・・それに雑務が多すぎますよ!」
一体何度口にすれば気がすむのか黒田麗華と板垣雅子は、地味ながらも組織内でも重要な部署である総務の、あまりにも地味で雑務に追われる仕事につい愚痴をこぼしてしまう。
「・・・あなたたちの言いたいこともよくわかるんだけど・・・でも、あなたたちも勤めてもう十年選手よね?・・・今さら総務の担う仕事の重要性がわからないわけではないでしょ?・・・営業や企画課みたいな華々しさはないかもしれないけど・・・裏方として土台となってみんなを支えることで会社は機能してるのよ!・・・あなたたちのキャリアなら、そのことはよく知ってるはずよ!」
高校を卒業と同時に入社した二人にはすでに十年以上のキャリアがあるのだが、にもかかわらず今だにグリーンボーイのような言葉を並べる二人に、野口珠代は彼女たちに一定の理解は示すものの、職場を束ねる課長として二人に自分たちの仕事の重要性を諭す。
麗華に雅子、それに珠代が勤める株式会社RUIは、インターネットを中心に三軒ほどの実店舗を構える雑貨の輸入販売業で、三人はその会社の総務部総務課に勤務している。
従業員は五十名にも満たないあまり大きい会社とは言えないが、社長を筆頭に多くの女性たちが活躍し、しかし一方で男性社員はほんの数人しか見当たらない会社だが、若者を中心にそこそこ順当に利益を上げている会社だ。
そんな株式会社RUIの総務課に勤務する三人は、上司である総務部長の男性の下で、課長である珠代を筆頭に麗華と雅子との三人で、物品管理は当然、保守や文章の管理をし、社内規定を作成したり改訂したり、時に必要に応じて従業員が快適に働けるよう相談に乗ったりと大忙しだ。
縁の下の力持ちとして、時に日向に影に会社を従業員を支え、多種多様な雑務に追われる日々の総務の仕事に、つい麗華と雅子は上司である珠代に愚痴をこぼしていたのだ。
すでに勤続十数年のキャリアを持つ麗華や雅子の話に、時に相槌を打ちながら耳を傾けていた珠代は、カクテルを口に含みながら改めて二人に総務の仕事を二人に説いていた。
「・・・確かに、総務の仕事というのは、他の・・・営業や店舗販売部から比べれば地味だし・・・つまらない仕事が多いのは認めるわ・・・でも、人間の肉体に無駄な部分がないように、会社にとっても総務は決して無駄な部署じゃないのよ!・・・どうせ誰かがやらなきゃならない仕事だし・・・でも、私の個人的な意見としては、総務は他のどの部署よりも重要な部署だと思ってるわ!・・・な、何か・・・変だわ・・・呑みすぎたのかしら?・・・ちょっと・・・変な気分だわ・・・肉体も・・・少し熱いわ・・・」
部下である麗華や雅子に熱く持論を語っていた珠代だが、仕事に対する考え、姿勢を語り終えるのとほぼ同じ頃、何やら急に体調の異変を覚え訴え出したのだ。
肉体が急に火照り出しなんだか妙な気分に陥って、天地がひっくり返りそうなほど頭の中がグルグルと目まぐるしく周り、気分が落ち着かない・・・二人に対しそう口にする珠代の言葉は決して間違いではないのだが・・・しかしそれだけではなかった。
所構わず見境なく交尾をする発情期を迎えた犬猫のように、抑えきれないほどの性的昂揚感・・・それもかつて経験したことのないほどに感じていたのだ。
まるで全身が性感帯にでもなったかのように・・・顔を真っ赤に火照らせ、腰掛けていたソファから身を崩し落ちそうになる肉体を支えようとする二人の手の触れる、肉体の何気ない部位からでも、恐ろしいほどの性的快感を走らせていたのだ。
「課長!・・・急にどうしたんですかぁ?・・・さっきまで何ともなかったのに!・・・顔もすごく真っ赤だし・・・熱っ!・・・大変!すごく熱があるじゃないですかぁ!」
「あぁ・・・くふぅぅぅぅ・・・」
「しっかりして下さいよぉ、課長ぉ!・・・とりあえず・・・タクシー呼んで、自宅にお送りしますねっ!」
心配して寄り添う二人の言葉に、しかし珠代は吐息を漏らし切なげな喘ぎ声を響かせることしかできなかった。
そして麗華は、一見地味そうな・・・それでいて高級ブランドのスーツの前ボタンとともにタイトスカートの腰の辺りのフックを外すと、今度はブラウスの襟から胸元にかけてのいくつかのボタンを外す。
一方雅子は携帯電話を取り出してタクシーを手配すると、二人掛かりで両肩で珠代を支えると、店先に到着していたタクシーの後部座席に三人で乗り込み、いつの間に調べ上げていたのか、珠代が一人暮らしをするマンションを行き先として告げる。
その時、ルームミラー越しに運転手は、両端の若い女性・・・麗華と雅子が互いに視線を交わし北叟笑むのを、一瞬目撃していた・・・。
*****
・・・人口約四万人ほどで、かつては漁業で栄えていた◯◯市は、車で三十分ばかり東西へそれぞれ走らせれば、十五万人弱、あるいは約十七万五千人ほどの人々が生活する少し大きな街に挟まれた、だからと言ってその町だけで十分生活を送るだけの機能を持つ町だ。
珠代が一人暮らしをしているマンションは、駅から歩いて五分ほどで、周囲では何軒かのコンビニエンスストアがしのぎを削り合うという立地に恵まれた場所で、セキュリティーを十二分に完備した、女性でも安心して一人で暮らせる十五階建てのマンションに住んでいた。
「・・・課長ぉ・・・鍵をお借りしますよぉ・・・お家に入れないですもんね・・・」
マンションの玄関でタクシーを降りた三人は、エレベーターで十一階へと昇っていくと、麗華はそう言って珠代の肩からかけられたハンドバッグからカードキーを取り出し、玄関を解錠し室内へと進んでいく。
十二畳ほどのリビング兼キッチン、そしてクローゼットを備えた六畳ほどの書斎と、同じく六畳のベッドルームからなる2LDKのその部屋は、女性の一人暮らしでも快適に過ごせる造りだ。
そんな自宅マンションに野口珠代は、部下である黒田麗華と板垣雅子に両脇を抱えられながら、正体をなくしおぼつかない足取りで帰宅してきたのだ。
玄関から伸びる廊下をたどって室内を移動し、勝手知ったる我が家のようにリビングまで来ると、二人はとりあえず珠代を床にペタンと座らせると、自分たちも荷物を降ろしジャケットを脱いで、再び珠代を担ぎ上げると他のものには目もくれずベッドルームへと足を向けた。
十二畳ほどのリビングから、クローゼットを兼ね備える書斎を抜けると、一人暮らしの女性には程よいスペースのベッドルームにたどり着く。
六畳ほどのベッドルームの片隅には一人で寝るには寂しくなるような少し大きなダブルベッドが置かれ、反対側には大小大きさの違う二つのタンスがドレッサーとともに並べられ、その部屋全体は白で統一されている。
二人は珠代をベッドルームに担ぎ込むとベッドの上に放り投げ、その身を包む高級ブランドのスーツを全て剥ぎ取りブラジャーとTバックパンティという下着姿にしてしまう。
さらに二人はあらかじめ持参しておいたロープを使って左右の手脚をそれぞれ肘膝で折り曲げたまま縛り、そのまま手脚を大の字に拡げるように縄尻をベッドの四隅につなげると、そこで二人はようやく落ち着いたのか、珠代の下着姿の肉体にじっくりと視線を這わす。
ブラジャーで胸元を覆い、腰の辺りにはTバックショーツを身に着けただけの下着姿で、肘膝を折り曲げた四肢を大の字に引き延ばされたまま横たわる珠代の肢体は、同じ女性である麗華や雅子の目から見ても惚れ惚れとするような魅力的な肉体だった。
すっかり熟した四十八歳の珠代のその肉体は、およそ年齢には不釣り合いな均整のとれたプロポーションを誇示していた。
出産はおろか結婚さえ経験したことのない珠代の熟した肉体は、他の四十八歳の女性たちと比べてもボディラインに崩れもなく、それどころか年齢を重ねたことで若い頃はスレンダーで小柄なだけだった肉体付きも、加齢とともに脂肪を蓄え、その結果若い頃にはなかった豊満でグラマラスな肉体付きへと変貌を遂げていたのだ。
白いブラジャーに包まれこんもりと盛り上がったDcupの胸元から、薄っすらと腹筋を浮かべるお腹の辺りを、呼吸のたびに上下させていた。
「・・・うぅぅぅ・・・くぅぅぅ・・・こ、ここは・・・」
どれくらい経ったのだろうか?・・・切なげに身をよじらせ悶えていた珠代も、やがて微かに呻き声を漏らし始めるとともに、これまでに感じたことのない性的昂揚感に未だ全身を支配されながらも、しかし徐々に意識を取り戻し始めていた。
「課長ぉ!・・・そろそろ正気も戻ってきたんじゃないですかぁ?」
「今、ご自分がどんな姿がわかりますかぁ?」
「・・・うん?・・・あぁ・・・えっ?・・・い、いやぁっ!」
かつて感じたことのない性的昂揚感は未だ全身でくすぶり続けて珠代を苛んでいたが、それでもわずかずつながらも肉体の昂りも落ち着きを見せ始めている。
徐々に正気を取り戻してきた珠代は、やがて麗華や雅子の言葉に自分のあられもない姿に気が付き悲鳴をあげる。
「な、何でっ?・・・何であなたたちがここに居るの?・・・そ、それに、これはどういうこと?・・・てっ、手を解いてっ!今すぐっ!・・・そしてあなたたち、今すぐに帰ってちょうだい!」
「そうそう!・・・やっぱり課長はそうでなくちゃ!・・・普段はみんなの後ろでどっしり構えて大人しく黙っていても・・・その本性は男性陣も含めてウチの会社の中でも一番の聞かん坊ですものねっ!・・・もう・・・ヤンチャで男勝りのお転婆さん!・・・隠したってバレてるんですよ!・・・私たちには・・・」
「どれだけ課長が"淑女でござい!"・・・って、淑やかに佇んで見せても・・・その、強情で鼻っ柱の強い性格はバレバレなのよ!」
縛られて身動きも取れず、それでもなお強情な態度を見せる珠代だが、しかし内心は母娘ほども年の離れた二人からの思いもしなかった行動にひどく恐怖を感じ、そして二人はそんな珠代の感情をすっかり見透かしているかのように言葉を続ける。
「・・・私たち・・・以前から課長のことを、セックススレイブ・・・性奴隷に陥れよう!・・・って、ずっと企んでいたんですよ!・・・とは言っても、決定的なきっかけがなかったんですよね・・・」
「・・・どうやって課長のこと、貶めようか?・・・二人してあの時はそのことばかり思考してて・・・ちょうどその時、私たち二人揃って仕事で信じられないような失敗をしてしまって・・・あの時は、課長にこっぴどく叱られましたねぇ・・・覚えてますか?」
「あっ!・・・あの時!」
“性奴隷に貶める!”・・・などと言う二人のその心理が理解できるはずなどないのだが、しかし二人が犯した失敗について思い当たる出来事があった。
二人の口にした失敗とは一週間前の出来事で、普通なら・・・ましてや勤続十年ものキャリアともなれば信じられないような初歩的なミスで、二人もそれは明らかに彼女たち自身のミスであり、そのことを彼女たちも深く反省もしていたのだが、しかしまさかその原因が珠代を性奴隷に貶めようと画策し、そのことばかりに意識を集中し考え込んでいたなどとは、珠代自身も夢にも思わなかったのだ。
そしてその時珠代も、彼女たちが深く反省し落胆しているにもかかわらず、つい彼女たちをキツく責めすぎていたのだ。
失敗に対してひどく落ち込んでいる二人の姿に、さすがに珠代もキツく言いすぎてしまったものと、彼女たちに叱り方に問題があったことを詫び、その上でこれからは気を付けようと声をかけたのだが、その時笑顔を浮かべていた二人が、まさかこのような暴挙に出ようとは珠代も思いもしなかったのだ。
「それにしても・・・女性の私たちが見ても惚れ惚れするような肉体付きですねぇ・・・たしか課長って四十八歳でしたよねぇ?・・・ウチの母親より二つ三つ若いだけなのに、その肉体付きって・・・悔しいけど私たちよりずっとイケてますね!・・・正直五十前のおばさん捕まえてセックススレイブっていうのもどうかと思いましたけど・・・安心してください、課長!・・・全然OK!大丈夫ですよ!・・・私たちが課長を立派な“変態牝豚肉奴隷”に調教してあげますよ!」
「ただ・・・課長ぉ・・・課長ってすごく毛深いんですね!・・・まさかこれほどだとは思いもしませんでしたよ!これなら手入れの煩わしさから“自然のままの美しさがいい!”・・・とか、”女性だけムダ毛の手入れをするのは性差別だ!“・・・なんて言い訳して処理しないのも納得ですよ!・・・でもこんなんじゃ、折角セクシィなパンティ履いていてもこれだけモジャモジャはみ出してたら台無しですね!・・・それにしても黒々としたその腋毛もとても卑猥で、白い肌にコントラストを落として・・・今から課長の牝豚姿にゾクゾクしますよ!」
「い、イヤよッ!・・・やめてっ!」
珠代が悲痛な叫び声を上げるのは、麗華の宣告する”変態牝豚肉奴隷“などと言う、想像もつかない運命を嘆いてのことなのか、それとも雅子の言葉に改めて思い知る、自らのあられもない姿への羞恥からなのか?・・・一体どちらだろう?。
それにしても、珠代のその肉体は麗華の言葉通り、五十路手前・・・四十八歳というその年齢が信じられない肉体付きをしていた。
仰向けに横たわる胸元の膨らみは、女性たちにとっては理想的なサイズとも言えるDCupほどの大きさに盛り上がっている。
見事なまでの張りや艶を見せる水滴のように形良く膨らんだ乳房は、横たわっていても形を損なうことなく隆起している。
白いブラジャーに包まれたそこは女性の手には余りある大きさで、握り締める指先を見事な弾力で弾き返す。
お腹周りも若い頃に比べると余分な脂肪を蓄えて入るものの、ウェストの括れは未だ健在で、それは若い頃にはなかった魅力を醸し出している。
ブラとお揃いの白いTバックショーツを貼り着けたお尻の辺りにもたっぷりと脂を載せて、確実にサイズアップしている。
その肉体付きは、五十路手前とは言え抜群のプロポーションを誇る麗華や雅子たちと比べても、一歩も引け劣ることなくグラマラスな肢体を誇っている。
そんな女性らしさに満ち溢れた美しさを誇る珠代の肢体であったが、一方で“女性らしさを放棄した!”・・・などと解釈されかねない、ある意味で生き物としては自然なままの美しさを見せる部位があった。
それが雅子の口にする、全く手入れの施されていない体毛なのだ。
しかしそれには珠代自身にも言い分があり、幼い頃から珠代も両親に“女らしくあれ!”・・・と厳しく躾け育てられていた。
それに対して珠代も、女性として生まれ、もちろんもちろん女性らしく美に対するこだわりを追い求めているが、何より、地に放たれた獣たちのように自然のままでいることの美しさに強く惹かれ憧れ続けてきた。
加えて、男女平等と呼ばれ随分経つというのに、未だ深く根付いている性差別への、珠代なりのささやかな抵抗だったのだ。
白人至上主義で成り立ってきたアメリカ社会にも未だ深く根付いた社会問題である、有色人種の人たち・・・特に黒人の人々に対する人種差別がはびこっているのと同様に、男女平等が叫ばれもう随分経つというのに、未だ女性たちに対する人権侵害とも言える行為が横行している。
それは毎日のように新聞やテレビのニュースを賑わしている、レイプや強姦、痴漢や盗撮行為であり、それらも十分立派な犯罪行為である。
しかしマスコミに取り上げられるのはほんの一握り・・・氷山の一角であり、多くの女性たちが黙って泣き寝入りしているのが現状で、大なり小なり多くの性犯罪が闇から闇へと葬り去られているのが現状だ。
そんな、女性で在ることに対して行われる、人権侵害とも言えるわいせつ行為は十分立派な犯罪行為であり、それに対して珠代なりの、男女は共に対等であることへの訴えであり、性差別反対への意思表示だった。
そんな性差別への反対から、そして何より自然なままの姿でいることへの美しさに対する憧れが、珠代が必要以上に体毛の処理をしようとしなかったのだ。
世界中を見回してみるとアンダーヘアも含めたムダ毛については様々な考え方があるようで、日本でも最近では男性たちも気を使っている。
しかしそれでも多くの男性たちはムダ毛の処理などしないのが現状で、そんな状況に珠代は“女性だって無頓着でもいいでしょ!”・・・と言わんばかりに、体毛の処理をあえてしなかったのだ。
そんなわけでここ数年、あえてムダ毛の処理をしなかった珠代は、性差別に対する自分の考えや自然のままでいることの美しさを、麗華や雅子を始めとする周りの人たちに説くのだが、しかし体毛が未処理であることについては暗に仄めかすだけで
実際に周囲の人には見せたことはなかった。
珠代の、そんな自然のままの美しさを誇り、さらに年齢には不相応に思えるグラマラスな肢体を
年下である麗華や雅子の目に、この上ない屈辱に満ちた格好で曝け出していたのだ。
彼女たちに教えた覚えなどない自宅・・・それも寝室のベッドの上で、お揃いの白いTバックショーツにブラジャーという下着姿のままで、それぞれ肘膝で折り曲げた手脚を大きく大の字に拡げ、ベッドの四隅に縛られている。
バンザイするように両腕を頭上方向へと引っ張るように縛られることで曝け出された腋の下には、黒々とした腋毛がフサフサと生えている。
両脚は肩幅ほどに広く拡げられ、照明に照らし出された股座に貼り着いた布地の面積の少ないTバックショーツからはモジャモジャとアンダーヘアがはみ出している。
珠代の白い肌に映える黒々としたアンダーヘアや腋毛は多くの日本人に根付いた習慣から見ると、だらしなく・・・見方によっては"女性らしさを放棄した!"・・・と捉えられても仕方のないことかもしれないものだった。
「実は・・・さっきカラオケBoxで課長の飲んでたカクテルに“731α”っていうすごく万能な媚薬を仕込んでたんですよ!・・・その効果っていうのが恐ろしいくらい強力で、長年の経験から性感のの鈍ってしまった、プロと呼ばれるような年増娼婦でさえたちまちのうちに絶頂に達しちゃうほどなんですよ!・・・つまり、さっき課長は全身火照って、自分でも抑えきれない・・・どうしようもないほど淫らな気分に昂ぶってたのも、実は全部そのせいだったんですよ!」
「それにしても・・・変だと思わない、麗華?・・・たしか課長は、今年で四十八歳のはずよねぇ?・・・もう五十前のいい年したおばさんなのに・・・それがさっきからの・・・あのカラオケBoxでの乱れよう、見たでしょ?・・・とても五十前のおばさんの姿とはおもえないわ!・・・どう見ても、小学生中学生といった年頃の、まだ処女の小娘の反応みたいだったわ!」
「・・・やっぱり雅子もそう思った?・・・あの反応は明らかに変よね?・・・まるで生理が始まったばかりの・・・色気付いてオナニー覚えたてでサカリのつきはじめた女の子みたいよねぇ?・・・とても五十前のおばさんの反応には見えないわ!・・・ねぇ、課長ぉ・・・一体、どういう事かしらぁ?」
日中、いつものように会社で何事もなく業務に励み仕事をこなしていた珠代だったのに、それが突然日も暮れて夜になり、麗華や雅子から“仕事だけでなく公私に渡って相談したいことがある!”・・・などと誘われ出かけて行ったカラオケBoxで、突然かつてないほどの体調不良を訴えた珠代である。
その症状は、突然肉体中に火照りを感じたかと思った途端、急な発熱や発汗を催し、同時にかつてないほどの性的昂揚感に全身を支配され、これまで感じたことのない肉の疼きが肉体中を駆け巡ったのだ。
月に一度、女性特有のモノである生理前後に覚える発情など比でなく、何をするわけでもないのに軽い絶頂感に何度も襲われ、しかし何度達しても決して肉体は満足することなく、貪欲にもさらなる肉の快楽を求めていたのだ。
そんな珠代の様子に、珠代が突然体調を崩し異変をきたした、その原因を作ったとも言える全てを知る二人・・・麗華と雅子も、素知らぬ顔で看病のふりをするもののしかし珠代の見せるあまりにも予想外な反応に、二人はやがて訝しみある疑惑を生じさせていった。
カラオケBoxで珠代が口にしていたカクテルに混入した"731α"は、確かに非常に強力すぎて、国から一般への販売の認可が得られなかったとんでもないシロモノである。
そんな"731α"は、性経験が豊富で、しかしやや性感が薄れ鈍ってしまった年増娼婦たちでさえたちまちのうちに根を上げてしまうほどのものなのだが、そんな彼女たちに比べれば明らかに性経験は少なそうだが、だからと言って未だ独身であるとは言えアラフィフ・・・四十八歳にもなろうかと言う熟れた肉体を持つ珠代も、年齢に見合った経験を重ねているものだと思っていた。
しかし二人に見せた珠代のあられもない姿は、そんな二人の予想をはるかに裏切る反応だった。
性的好奇心が旺盛でセックスをはじめとするえっちなことが大好きで、男性たちに対しては受け身に徹する彼女たちはバイセクシャルで女性たちとも行為を重ね、中でも女性相手にでは極度なサディストへと変貌する。
これまで多くの女性たちと関係を重ねサディストとして振る舞ってきた彼女たちは、たくさんの女性たちにも“731α”を使用してきた。
“731a”に支配された多くの女性たちを見てきた二人には、彼女たちと珠代との反応の違いに気が付いたのだ。
「・・・まさかとは思うけど・・・課長ぉ・・・もしかして処女ですかぁ?」
「な、何を・・・と、突然・・・」
「今までたくさんの女のコたちに使って、いろんな反応を見てきたんですけど・・・それらと比べて見ても、やっぱり課長って処女じゃないかと思うんですよぉ・・・でも、課長って五十前のいいおばさんで、すこぶるいい女でしょ?・・・私たちにも、正直よくわからなくて・・・」
「うぅぅぅ・・・そ、それは・・・」
ついに麗華と雅子は、これまで多くの女性たちを調教してきたその経験をもとに、五十歳に今にも手が届きそうな珠代のこととしては信じられない・・・男性経験の有無を問い質す。
それは、珠代は果たして処女なのか?・・・と言うのである。
二人の言葉に珠代は、今度は羞恥から全身を真っ赤に火照らせながら、麗華や雅子の言葉にビクンビクン反応する。
そんな羞らいの一つ一つがまるで生娘のようで、それはとても五十前の熟女の反応とは到底思えず、そんな珠代の姿が麗華や雅子の言葉にますます真実味を帯びさせていく。
下着姿に剥かれたまま年齢に不相応なグラマラスで熟れた肢体を、肘膝で折り畳んだ手脚を大の字に拡げてベッドに縛り付けられたまま、モゾモゾと身を捩じらせるだけで、珠代には二人の質問に答えることができなかった。
「あぁっ、焦れったいたらありゃしない!・・・もういいですよ、課長ぉ!・・・喋りたくなければ、それでも!・・・」
「そうだね!・・・課長はモジモジと、お話ししてくれそうにもありませんから・・・こうなったら仕方ない・・・肉体に直接聞きますから!」
モジモジと切なそうに身を捩らせるだけで一向に打ち明けようとする気配のない珠代に痺れを切らしたのか、何処からともなくハサミを持ち出してきた二人はそんなことを言う。
二人のかざすハサミの刃先に・・・何より麗華と雅子の、これまでの二人からは感じたことのなかった威圧感に気圧され怖気付いた、珠代の肉体に貼り着いた身を守る最後の砦とも言える・・・普段着用しているビジネススーツ同様高級ブランドの下着に、麗華と雅子は容赦無くは先を走らせて行った。