※この作品はR-18です。

雪の楽園   作:ホネ

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今回は珍しく一週間も経たない内に投稿です。
前回の続きっぽくもあるのでできるだけ早めの投稿にしました。(一日ぐらいですが…汗)

ではよろしくおねがいします。


第二十話

オフィスビルからそそぐLED、マンションの部屋から漏れ出る暖色の照明が合わさって、居酒屋街から少し離れた夜道を怪しく照らしていた。

 

公園を右手に歩道を牛歩で進んでいく。歩みを進める度に肩にのしかかる重量が緩やかに増えていった。人一人支えるのってやっぱしんどい。

 

「ひ、、、ひきがにゃくん」

「おい、雪ノ下、ちゃんと前を見て歩け」

「う、うるさいわね。わたし、はちゃんと、あるいて、いるでしょう?」

「どこがだ。今この手を離せばまともに歩けもしないだろ」

「ちょ、ちょっと、て、てを、はなさないで、ほしいのだけれど」

「お、おい。暴れるな、溺れたカナヅチ助けてるみたいな状態になってるから」

「あ、なたが、勝手に、私から、、、離れるか、らでしょ」

現在、俺は完全に酒が回ってしまった雪ノ下に肩を貸している。顔は赤みを帯びており、アルコールが回っているのが視認出来た。

もし俺が彼女から距離を取れば、彼女は今にでも生まれたての子鹿といい勝負をしそうなレベルで千鳥足でおぼつかない。

まさか、雪ノ下がここまで酒に弱いとは思わなかった。因みに俺は外で飲む時は殆どの場合一杯か二杯で済ますように心がけている、なので多少なりとも酒が残って入るものの、横にいるこいつ程に歩行が困難になるというわけではない。

 

そもそもどうして俺がこいつの世話をしなければならないのか。

 

 

 

 

———飲み会の時の話だ。

 

 

 

 

結論から言うと、俺と雪ノ下は案外盛り上がった。

 

 

 

仕事終わりに会社近くの居酒屋での飲み会というよりは繁忙期お疲れ様会。そこに俺も雪ノ下も参加する運びとなった。

場所は出向先の会社から三駅ほど移動したところだった。宴会にも使える程の大きな居酒屋だ。

席は自由。それ即ち、戦争の始まりである。

幹事さんの着席の合図の元、各社員たちが一斉に陣取り合戦を始めた。

そして、俺は若手の社員に質問攻めに遭い、雪ノ下は男性社員が我先にと隣を取り合う展開になった。

男性社員たちの殆どが、雪ノ下が座るまで彼女の周りを円形に囲むようにして待機するという異様な陣形を組んでいたのが今でも記憶に残っている。

雪ノ下の隣が彼女の席を見る度に変わっていた。どうやら争いを生まないように10分毎に交代しているらしい。というか回転式て。お前ら何かの風俗か街コンのシステムでも導入しているのか。なんで知ってるかって?僕の同僚のA君からの授業で学びましたよ。僕は行ったことはないです。

『雪ノ下さん、気に入った人がいたら交代を止めてもいいですからね』

ダメだこいつら。雪ノ下は自分のなりふりを勝手に決められることが一番嫌いなのに。念願叶って意中の女性が飲み会にやってきたからか、男達が目に見えて舞い上がっている。飢えた獣共が舌なめずりをしていた。

雪ノ下が偶にこちらをチラチラと見て助けを求めるような視線を向けてきた。あいつ、普段は気丈に振る舞うくせに、こういう時は似つかわしくないくらいに女の子になるな。しかし、俺にどう助けろというのか。格好良く連れ出せと?俺妻帯者なんですけど。俺がもしそんな事したらどうなっちゃうか分かりますよね?いや、別にそのぐらいは許容とは思いますが。

というかこれは雪ノ下が抗議すればパワハラかセクハラと罰せられても仕方がない気がする。まぁ、雪ノ下には触れていないというルールが有るのか、雪ノ下の座席の後ろに手を回して擬似的に彼女を抱くような仕草をしている。流石にこれはアウトだろう。

因みに俺は雪ノ下からは一番遠い反対の席に座っていた。周りには男性社員が雪ノ下の周りに集中しているせいか、女性社員が必然的に多くなっていた。後は、新米の男性社員だ。彼らがここにいる理由は、先輩方が雪ノ下の近くを占拠したために席を勝手に決められてしまったからだろう。俺もそういった立場になることが多かったからその気持ちはよく分かる。安心しろ。その先輩方は今見事に続々と散っている最中だ。

若手の男性社員がアドバイスを俺に求めてくるとかいう高校時代では考えもしない光景に俺自身ですらそれを疑ってしまう。話してみるに穢れを全く知らない対局の人生を歩んできたような後輩達だ。俺が余計なことを話せば雪ノ下に啓蒙活動だと疑われてしまうのも必至だろう。当たり障りがなく、尚且、噛めば深みが出るような言葉を慎重に選んでいった。

新米社会人たちは食い入るような目つきで俺の革命的な演説を聴いている。なんて素晴らしいオーディエンスだ。君たちは先輩に好かれる才能を有している。いかん、自制は忘れてはいないものの、つい悦に浸ってしまいそうだ。

 

『あまり、私の大切な社員達に余計なことを吹き込まないでほしいのだけれど』

 

後ろを振り返ると男性の集団から抜け出してきた雪ノ下がいた。案の定、俺の行いを政治活動か宗教活動の一種かと勘違いして釘を差しにやってきたらしい。手にはほんの少しだけ口につけたであろうカクテルの器が握られている。そういえば、グラスの種類によってアルコールの度数が分かると聞いたことがある。雪ノ下が持っているのは細長いグラスなので度数が低めのものだな。

 

『人聞きが悪いことを言うもんじゃないぞ。俺は人生の先輩として、後輩たちに有意義な人生を生きるためのアドバイスを伝えているだけだ』

因みにハチマン教授の授業は一コマ20円という激安公演だぞ☆

毎回講習に強制参加させられている生徒(結衣)からは、“驚くほど人生に無駄”との評価で一刀両断されてはいるが。

『貴方がもしメンターなんて務めようものなら、教え子たちの将来が心配でならないわね。そもそも貴方が有意義の本当の意味を理解した時間が存在したのかしら?』

雪ノ下は頭を抱えている。何だ?もう飲みすぎて頭が痛くなったのか?

『俺はお前よりは人に教えるということに向いていると自負している。有意義という言葉も俺の辞書の355ページ辺りに記載されている』

『私も教鞭をとるということに関してはカエル君には負けないと自負しているわ。あと、その辞書は今すぐにでも検閲されるべきよ』

『すいません、せめて“ヒキ”は付けて下さい』

居酒屋の机で頭を付けて嘆願する三十路前のおっさんの図が出来上がった。

周りの社員達は雪ノ下のこういった姿をあまり見たことがないのか、目を丸くして俺たちの会話を見守っている。雪ノ下は普段他の人とはこんな顔を見せないのだろう。俺からすればこの雪ノ下しか知らないんだが。因みに見守ると言っても、頭を突っ伏しているおっさんには見向きもしていない。泣いてませんよ?

『それで、教祖谷君は何の布教活動をしていたのかしら?』

『だから俺は別に新しい人生の発見を促したりはしてねーよ…』

『どうかしらね。合間を縫って壺でも売りそうな顔をしているのだけれど』

『どんな顔だよ…』

『あら、手鏡でも貸してあげましょうか?』

『丁重にお断りさせて頂く』

『そう、それは残念ね』

意地悪く笑う雪ノ下は新人の社員達の間をかき分けるようにして俺の隣に座った。人数が多いせいか、かなり近い。ちょ、肩が。肩が当たってます。しかも、ちょっと酔っているから顔がほんのりと赤くなっていて色気が半端じゃない。頭が沸騰しそうだ。

 

『じゃあ何を話していたの?』

雪ノ下が詰め寄って来た。そ、袖を引っ張るな。誰にも見えない角度でそういう仕草をやってくるのはルール違反だ。一色かお前は。

『し、新社会人になった時に心がけていたことは何?とかそういう話だよ』

『そう。それで比企谷君はなんて答えたの?』

雪ノ下はそっと詰め寄るような形から元の姿勢に戻った。それでも相変わらず俺の隣を陣取っており、距離感は殆ど変わらない。

『プライドを削ぎ落とすことって答えた』

『え』

『おい。今の『え』はどうせ俺が捻くれた回答でもしたとか思ったんだろ』

『……そんなことはないわ』

『おや図星か?』

この前、雪ノ下に言われたような言い方をしてやった。少しだけ晴れ晴れとした気持ちになりました。我ながらなんて器の小さい野郎なことで。

『…貴方、根に持つタイプなのは昔から変わらないのね』

『っ別にそんなことはねーよ。こうやって教育しているんだ。言われて嫌なことは人に言ってはいけませんよってな』

やっぱり雪ノ下になじられた。先程から雪ノ下の飲酒のスピードが徐々に上がりつつある。そういえば雪ノ下は飲み会にほぼ参加したことがないと言っていたが、ペース配分は大丈夫なのだろうか。いや、俺の予想が正しければこいつは絶対に慣れていない。

カクテルを飲んで落ち着いたのか、雪ノ下は大きく息を吐いてこちらを睨みつけた。

『まったく。よくもまぁ、毎度毎度そんな屁理屈をゴネられるものだわ』

『お互い様だろ』

『私のは理論よ』

『…お前、今しがた言った言葉、鏡の前でもう一度言おうな』

俺がそう返すと、雪ノ下は楽しそうにくすくすと笑っていた。一ヶ月くらい前に彼女のこの表情を見たはずだが、随分と久しぶりにその顔を拝めた気がした。

雪ノ下は先程男性社員に囲まれていた時とは見違えるほどに明るい笑顔を振りまいていた。その姿を見たからか、玉砕した男性社員たちは路線を変えて他の女性社員たちに混ざろうと画策した。まぁ言わずもがな、遅きに失した。後の祭りとはこのことだ。

 

俺と雪ノ下は、他愛もない世間話や、仕事場の愚痴などをお互いに語り合った。

語らい、詰り合い、笑い合い、時に静かな時間を過ごす。

これが会社の打ち上げであることも忘れて二人の空間を作り上げていた。

周りの人間など目に入らなかった。お互いが自分ともう一人しか存在していないかのような認識を共有していた。

 

一ヶ月、いや数年ぶりに雪ノ下と二人で会話をした。

 

 

ようやく俺と雪ノ下は本当の意味での再会を果たす事が出来たのだ。そんな気がする。

その後は周りの社員さん達も気を回してくれたのか俺たちをそっとしておいてくれた。いや、それは逆に俺たち変に意識してしまうから周りに居て一緒に会話してもらった方が助かるんですけど。向こうの席で幹事さんが親指立てているがものすごい余計なお世話だ。それでも彼女たちが機転を利かせてセットアップして貰った機会なのに変わりはない。ありがたく厚意を享受するとしよう。

『なぁ、雪ノ下』

『何かしら?』

『その、良かったら、乾杯でもしないか?』

『ものすごく貴方らしくもない発言ね。でも私もそうしたい気分だわ』

俺たちはそっとグラスを合わせた。

飲んでいた酒は俺が清酒で雪ノ下はカシスオレンジだった。飲み慣れていない者同士のちぐはぐな乾杯だった。

男性社員たちの嫉妬の目をよそに、俺と雪ノ下は時間も忘れて語らい続けた。

手前味噌になるが、それは実にいい雰囲気だったと評しても差し支えない。

 

 

 

 

………………………なのに、だ。

 

 

 

「う…ひき、がや君……。ちょっと気分が悪いわ」

「お前、完全にキャパオーバーじゃねぇか。なんで飲むペース落とさなかったんだ」

「し、仕方が、、ないでしょう。普段、殆ど、お…お酒なんて、飲まないのだから」

「いや、だって。あんなに元気そうに飲んでいたから、俺はてっきりお前が酒に強いのかと思ったぞ」

「…私は、どちらかと言えば、、、下戸よ」

「今更すぎてなんも言えねー…」

どうしてこうなった。先程のまでのロマンはフィクションですと注釈がデカデカと出てきそうな勢いで雰囲気をぶち壊していた。

飲み会が終わった後、二次会の誘いがあったのだが、俺は終電の時間も考えて早めに上がることにしていた。最近は遅く帰っていたし、結衣に心配をかけさせる事が多かったからもある。俺が幹事さんに断りの話をつけて、店を出ると、何故か雪ノ下が店の入口で待っていた。

『遅いわ』

『なんでいるんだ?』

『何かしら?』

『………いや、何でもない』

一人だったら締めのガッツリのラーメンでも食いに行こうかと思っていたが、雪ノ下は苦手だよな…二郎系とか家系とか。…と思っていたのも束の間、雪ノ下の顔色が悪くなっているのが目に見えて分かったので、予定は全てキャンセルで雪ノ下の介抱をすることになった。

「雪ノ下、もしかしてお前一人で帰る自信が無かったのか」

「そ、そんな、わけ、な、いでしょう?あと、比企谷君。お水が飲みたいわ」

「…分かった。あと、◯キャベみたいな胃腸に効く飲み物も買ってくるから大人しくここ座っとけよ」

公園に入り、雪ノ下をベンチに座らせた。道路向かい側にあるコンビニエンスストアに入る。終電一時間以上前の時刻ではあったものの既に店内は深夜かの様に物静かだった。水の入ったペットボトルを取り、レジ前のドリンク棚から胃腸薬を見つけるとそれも手にした。

会計を済ませてベンチに戻ると雪ノ下は肩を抱えて不安そうにしていた。今にも横になってしまいそうな程に弱々しげな後ろ姿だった。

「ほれ、雪ノ下買ってきたぞ」

「………」

あれ?ついに気分が悪くなりすぎて声も出せない状態にまでなってんのか?ちょっと流石に、心配になってきた。雪ノ下の前に回り込むと腰を下ろして顔色をうかがってみた。

「おい、雪ノ下。大丈夫か?…ってうん?」

「…すー……すー…」

………。

こいつ。もしかして俺が買ってくる間に寝ちまったのか。なんて無防備な。いくら日本とはいえ、お前みたいな美女がこんな公演のベンチで寝ていたらただでは済まないと思うんだが。こいつ絶対に外で酒を飲んじゃいけないタイプの人間だ…。隙が有り過ぎて、俺がもし親なら気が気じゃない。

「…起きろ雪ノ下。こんなところで寝たら風引くぞ」

「ん…。ひ、比企谷君…」

「お前、酒を飲んだら眠くなるタイプか?」

それは突然だった。

刹那、雪ノ下がしがみ付くように胸元を強く掴んだ。酔っ払っているのか分からないが想像以上に力がこもっていた。

「比企谷君、比企谷君!」

「雪ノ下。お前、滅茶苦茶酔ってるだろ」

俺は落ち着けようとして、彼女の腕を掴み離そうとするも雪ノ下は頑なだった。

「う、うるさいわ。私は…正常よ」

「そんな子供みたいなこと言うなし…」

「なんで急に、、、三浦さんみたいな言い方に…!」

「そ、そりゃあ。まぁ、偶に会うからな。結衣の繋がりで」

「結衣…。そうね…、結婚しているのだから、名前で呼ぶわよね」

「…っ!当たり前だろ…。本当にどうしたんだよ…お前」

「“お前”じゃないわ!私にもきちんと名前があるのよ…」

雪ノ下はいつにも増して声を荒げた。彼女のあまりの急な変化についていけない。一体どうしたというのだろうか。

「ねぇ、比企谷君…。今日はとても楽しかったわ。こんな気持ちはとても久しぶりというくらい」

「…そうか。俺も、こんなに楽しかったのは久しぶりだ」

「由比ヶ浜さんが居るじゃない。彼女といるのは楽しくないのかしら」

「そういうわけじゃない。…ただ、お前と、いや。雪ノ下と居る時間は、やっぱり自分にとって特別なんだと思う」

「………そう。なら、、、、」

「…なんだよ」

 

雪ノ下はようやく手を離した。そのまま、おもむろに立ち上がるとコンビニの袋をもった手に自分の手を添える。下を向いているために、彼女の表情は窺い知れない。

 

雪ノ下は小刻みに肩を震わせていた。そして、静寂の中、深く顔を隠した彼女の口から悲痛に歪んだ嗚咽が漏れている。

 

ようやく彼女が顔を上げた。

 

 

その顔を見た刹那、どうしようもないほどの混沌とした感情がこみ上げてきた。

 

 

「どうして私を選んでくれなかったの・・・?」

 

透き通るような白い頬から大粒の涙が切なさを帯びた目からこぼれ落ちる。公園の街灯に照らされたその雫は真珠をも嫉妬させる輝きを放っていた。

雪ノ下はそのまま俺の横を通ると去って行った。震える肩を抱きながらおぼつかない足取りで。

その隣には誰もいない。誰も彼女の側にいない。

そこにいたのは震える肩を一人寂しく抱く儚い少女だった。

 

 

 

何も言うことが出来なかった。

身体が動かなかった。

 

どうしてだ。

どうして俺はあんなにも彼女を悲しませてしまったのだろう。

どうして俺は彼女の後ろを追うことが出来ないのだろう。

 

 

どうして俺は今更、こんなにも彼女を選ばなかったことを後悔しているのだろう。

 

右手からビニール袋が滑り落ちた。

街灯の電球があざ笑うかのように点滅している。

 

ようやく振り返った時には彼女の姿はもう見えなくなっていた。

今になって、彼女との思い出が連鎖のように想起する。楽しみや苦しみ、あらゆる記憶が俺にとってかけがえのない財産のように甦った。

その度に言葉にならない想いが心を握りつぶす。今のお前にその財産を掴む資格も筋合いも無いのだと何度も突きつけられる。お前は結衣を選んだのだから。

 

「…くそ」

やり場のない怒りがこみ上げてきた。一体俺は誰に対して怒っているんだ。雪ノ下か?結衣か?それとも自分か?

いや違う。誰でもない。

この全身を支配する駆り立てるような衝動を制御する手段を俺は持ち合わせていなかった。

俺は袋に入っていた水を取り出すとそれを一気に飲み干した。

一生の財産をドブに鎮めるほうが余程マシだと思えるほどに最悪の気分だ。

公園のゴミ捨て場に空になったペットボトルを乱暴に投げ込むと無心で駅へと歩みを進めた。

 

 

帰宅すると何も言わずにベッドに飛び込んだ。

結衣はひどく狼狽していたが、何かを察したのか、何も言わずに俺の隣に寄り添うようにして寝てくれた。

それが酷く俺の心を蝕んでいるとはなんとも皮肉な話だ。

いつになっても眠れる気がしなかった。

 

 

気がつけば朝になっていた。どうやら疲労には勝てないらしい。いつの間にか俺は眠りについていた。

多少の冷静さを取り戻した俺は結衣に謝罪をして、元の会社に出かけた。

 

会社に到着した。

果たして自分は、どうやって仕事場に向かったのだろうか。何も覚えていない。だが、入り口で一色に会った。今は隣に芦間が居る。ここが会社であることは間違いない。

 

智佐吹さんに呼び出された。何の話だろうか。

 

「ーーーーーーーーーー。比企谷君」

 

それだけはこれから先、どんな時でも、鮮明に思い出すことが出来るだろう。

 

 

 

その時俺は会社から出向の終了を告げられたのだ。

 

 

続く

 




ゆきのんがやっぱり一番ですね()

次回は一週間後の投稿予定です!
今回は短いですが、敢えて後書きはほぼ無しで。

次回をお楽しみにしてくださいm(__)m
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